JP2004302003A - カメラ - Google Patents

カメラ Download PDF

Info

Publication number
JP2004302003A
JP2004302003A JP2003093413A JP2003093413A JP2004302003A JP 2004302003 A JP2004302003 A JP 2004302003A JP 2003093413 A JP2003093413 A JP 2003093413A JP 2003093413 A JP2003093413 A JP 2003093413A JP 2004302003 A JP2004302003 A JP 2004302003A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
feed
film
feeding
pulse
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003093413A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuo Saito
竜夫 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujinon Corp
Original Assignee
Fuji Photo Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Optical Co Ltd filed Critical Fuji Photo Optical Co Ltd
Priority to JP2003093413A priority Critical patent/JP2004302003A/ja
Publication of JP2004302003A publication Critical patent/JP2004302003A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】プレワインド時にフイルム終端を適切に検出する。
【解決手段】給送検出スイッチ41は、フイルム給送時におけるスプロケットの回転によってオン・オフされる金属接片から構成される。給送検出回路45には、給送検出スイッチ41の状態に応じた給送信号が入力される。監視パルス出力回路46は、出力間隔の異なる2種類の監視パルスを出力する。給送検出回路45は、監視パルスに基づいて給送信号のレベル判定を行い、信号レベルの変化を検知して給送パルスを検出する。プレワインド時は、30ミリ秒間隔で監視パルスが出力され、プレワインド後の1コマ給送時には2ミリ秒間隔で監視パルスが出力される。プレワインド時には振動による給送検出スイッチ41の誤動作が検出されにくくなり、プレワインド終了後は精度よく1コマ給送が行われる。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、モータを用いてフイルム給送を行う際に、パトローネから引き出されたフイルムの終端を検知するカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
フイルム給送に従動して回転するスプロケットにパルス出力器を連結し、スプロケットの回転によって出力されるパルス信号に基づいて、モータによるフイルム給送を監視するカメラが知られている(例えば、特許文献1参照)。このカメラにはスプロケットと一体に回転するスイッチ接片と、スイッチ接片が接触する導体パターンが設けられ、スプロケットが1回転する間にオン・オフのパルス信号が出力される。モータの駆動中にパルス信号が検出されるとフイルム給送が正常に行われていると判断され、パルス信号が検出されなくなるとフイルムが終端に達したと判断される。
【0003】
スイッチ接片を用いてフイルム給送の状態を検出するカメラは、パーフォレーションの有無やスプロケットの回転を光学的に検出するカメラに比べて、製造コストが安く済む利点がある。一方、スプロケットの回転が停止した際にスイッチ接片がオンとオフの境界付近に位置していると、フイルム給送が完了しているにも関わらず、その検知ができずにモータの停止制御が適切に行えなくなる欠点がある。これは、カメラに加わる振動でスプロケットが揺れ動き、スイッチ接片が小刻みにオン・オフ動作を行ってしまうことが原因である。そこで、特許文献1記載のカメラでは、パルス信号の出力間隔とフイルムコマのカウント数の2つの値を参照することで巻戻し完了を確実に検知できるようにしている。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−36088号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1記載のカメラは、パトローネ内に巻戻す方向のフイルム給送を行う場合にフイルム終端を適切に検知することができるが、パトローネから引き出す方向にフイルム給送を行う場合にはフイルム終端が適切に検知できないという問題がある。すなわち、パトローネからフイルムを全て引き出すときには、フイルムの実際の長さがわからなければフイルムコマをカウントしてもフイルム終端を検知することができない。よって、上述したように、スイッチ接片がオンとオフの中間に位置している場合に、モータの停止制御が適切に行えなくなる。特に、フイルム終端に達したときには、カメラ側のスプールとパトローネ側の巻芯との間でフイルムが突っ張られるため、このときに生じる振動によってスイッチ接片が誤動作しやすくなる。
【0006】
本発明は、上記問題点を考慮してなされたもので、パトローネから引き出す方向にフイルム給送を行う場合のフイルム終端を適切に検知できるようにしたカメラを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のカメラは、スプロケットの従動回転に連動してオン・オフ動作を行うスイッチ接片と、前記スイッチ接片の動作によって給送パルスを出力するパルス出力手段と、パトローネから引き出す方向にフイルム給送を行う第1の給送手段と、パトローネ内へ巻戻す方向にフイルム給送を行う第2の給送手段と、前記第1の給送手段の作動時に、第1の監視時間ごとに前記給送パルスの検出を行う第1のパルス検出手段と、前記第2の給送手段の作動時に、第2の監視時間ごとに前記給送パルスの検出を行う第2のパルス検出手段とを備えたものであり、前記第1の監視時間を前記第2の監視時間よりも長く設定し、前記第1のパルス検出手段が、前記第1の監視時間よりも長く設定された制限時間内に前記給送パルスが検出されなかったときにフイルム給送を停止してフイルム終端に達したことを検知するものである。
【0008】
請求項2記載のカメラは、パトローネの装填後に作動して、パトローネから全てのフイルムを引き出す処理を行う第1の給送手段と、全てのフイルムが引き出された後、撮影ごとのコマ送り処理と撮影終了後に全てのフイルムをパトローネ内に巻戻す処理とを行う第2の給送手段とを備えたもので、プレワインド方式のカメラに好適なものとなっている。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1において、カメラ2は、その輪郭が曲線状に形成されている。前面には撮影レンズ3が露呈されており、ファインダ4、バリアスイッチ5、フラッシュスイッチ6が設けられている。フラッシュ発光部7は、ファインダ4に隣接して設けられている。カメラ2の上面には、シャッタボタン8と撮影回数が表示されるカウンタ表示窓9が設けられている。
【0010】
図2において、カメラ2の内部に巻取りスプール12が設けられている。巻取りスプール12には、パトローネ13から引き出された写真フイルム14の一端が引っ掛けられ、パトローネ13の巻芯15に写真フイルム14の他端が係止されている。巻取りスプール12の内部には給送モータ16が組み込まれる。給送モータ16は、カメラ上部に設けられた給送ギア列17によって駆動力が伝達され、フイルム装填時には巻取りスプール12を駆動させてプレワインド処理を行うとともに、撮影時には巻芯15を駆動させてコマ送り処理を行う。スプロケット18は、写真フイルム14に形成されたパーフォレーション19に係合し、フイルム給送に従動して回転する。カウンタ円板20は、その表面にカウンタ表示窓9から撮影回数を表示するための目盛りが円形に付されている。
【0011】
給送ギア列17には、給送モータ16の駆動軸に直結された同軸ギア22と、スパーギア23,24が設けられている。スパーギア24には、太陽ギア25が噛合しており、太陽ギア25はクラッチアーム26が取り付けられた遊星ギア27に噛合している。遊星ギア27は、太陽ギア25の回転方向に応じて揺動する。図3(a)に示すように、太陽ギア25が図中右回りに回転したとき、遊星ギア27は右方向に揺動し、巻取りスプール12の上端部に設けられたスプールギア28に噛合して巻取りスプール12を回転させる。
【0012】
太陽ギア25が図中左回りに回転したとき、遊星ギア27は左方向に揺動し、スパーギア29に噛合する(図3(b)参照)。スパーギア29に伝達された駆動力は、スパーギア30〜32に伝達される。スパーギア32の同軸上には、シャッタ駆動レバー33、十字ギア34、チャージバネ35が取り付けられる。スパーギア32に伝達された駆動力は、十字ギア34を介して巻戻しギア37に伝達される。巻戻しギア37には、巻芯15に係合するフォーク36が形成されている。
【0013】
シャッタ駆動レバー33には、チャージバネ35の一端が掛けられる第1アーム33aと、チャージバネ35の付勢力によってシャッタ羽根38を蹴飛ばす第2アーム33bと、チャージカム39に接触する第3アーム33cが設けられている。なお、チャージバネ35の他端はカメラ側に固定される。
【0014】
図4において、チャージカム39には、シャッタ駆動レバー33の第3アーム33cに接触するカムレバー39aが設けられている。カムレバー39aは、チャージカム39の回転によってシャッタ駆動レバー33をシャッタチャージ位置にセットする。チャージカム39には連動カム40が差し込まれる。連動カム40の下端はスプロケット18に係合し、連動カム40はスプロケット18に連動して回転する。連動カム40には、作用部40aと弾性爪40bとが形成されている。作用部40aは、連動カム40の軸からほぼ扇形に突出した形状を有し、連動カム40が1回転するごとに給送検出スイッチ41を押圧する。弾性爪40bはチャージカム39に設けられたラチェット歯39bに係合する。
【0015】
給送検出スイッチ41は一対の金属接片41a,41bを備え、一方の金属接片41aの先端には、連動カム40の回転時に作用部40aの押圧を受ける受け部材42が取り付けられている。受け部材42には、連動カム40の作用部40aが滑りながら接触するカム面42aと、カウンタ円板20によって金属接片41aを固定するためのロック片42bが形成されている。カム面42aは、連動カム40が右回りと左回りのどちらに回転した場合でも作用部40aの押圧を受けられるように形成されている。カム面42aが作用部40aの押圧を受けると、金属接片41aが弾性変形して一対の金属接片41a,41bが互いに接触する。ロック片42bは、カウンタ円板20の裏面に形成されたロック溝20aに係合する。ロック溝20aは、カウンタ円板20がカウンタ表示窓9から残りの撮影回数ゼロを表示する位置にあるとき、ロック片42bに係合して金属接片41aの変形を妨害する。
【0016】
連動カム40の先端には歩進溝40cが形成されている。カウンタ円板20の周縁には、その表面に付された目盛りに対応して、多数のカウンタ歯(図示なし)形成されている。歩進溝40cには、1本のカウンタ歯が入り込むようになっており、連動カム40が1回転したときにカウンタ円板20が目盛り1つ分だけ回転される。カウンタ円板20は、連動カム40によってフイルム給送時に駆動される。カウンタ円板20は、プレワインド時にはカウンタ表示窓9に撮影回数を順算表示し、撮影後の1コマ送り時には撮影回数を逆算表示する。
【0017】
チャージカム39に形成されたラチェット歯39bは、パトローネ13内に巻戻される方向に写真フイルム14が給送されたときに、連動カム40の弾性爪40bと噛み合う。また、写真フイルム14がパトローネ13から引き出される方向に給送されるときには、弾性爪40bがラチェット歯39bをスリップする。すなわち、撮影ごとに行われる1コマ送り時には、連動カム40の回転がチャージカム39に伝達されるが、プレワインド時のフイルム給送では、連動カム40が回転してもチャージカム39は回転しない。
【0018】
図5において、給送信号出力回路44は、給送検出スイッチの41のオン・オフ動作によって、Hレベル、Lレベルの給送信号を出力する。給送検出回路45は、監視パルス出力回路46から入力される監視パルスに基づいて給送信号を監視し、給送信号がHレベルかLレベルかを判定する。また、給送検出回路45は、給送信号のレベル変化を給送パルスとして検出して給送検出信号を出力する。給送検出信号は、給送パルスカウント回路47、制御部49にそれぞれ入力される。監視パルス出力回路46は、制御部49からの制御信号に応じて出力間隔の異なる2種類の監視パルスを出力する。2種類の監視パルスは、30ミリ秒間隔で出力されるプレワインド監視用のパルスと、2ミリ秒間隔で出力されるコマ送り監視用のパルスとからなる。給送パルスカウント回路47は、給送検出信号をカウントし、プレワインド終了後の撮影準備動作などに用いられる参照値を制御部49に出力する。
【0019】
制御部49は、カメラ2の電気的な動作の流れを管理するもので、各回路の作動や停止の制御を所定のシーケンスに従って実行する。タイマー回路50は、プレワインド終了や、使い終わったフイルムをパトローネ13内に全て巻戻すリワインド処理の終了を判断する基準となる制限時間をカウントする。チャージ検出スイッチ52は、チャージカム39により、シャッタ駆動レバー33がシャッタチャージ位置にセットされたときにオフ、シャッタレリーズによってチャージ解除位置に移動したときにオンすることでチャージ状態を検出し、コマ送り処理の開始を知らせるタイミング信号を出力する。
【0020】
モータドライバ53は、制御部49から出力されるモータ制御信号に基づいて給送モータ16の正転駆動、逆転駆動、減速駆動、駆動停止を管理する。なお、給送モータ16は、正転駆動したときに写真フイルム14がパトローネ13内に巻戻され、逆転駆動したときには写真フイルム14がパトローネ13から引き出される。
【0021】
次にカメラ2の動作の流れについて図6を参照して説明する。カメラ2にパトローネ13を装填し、写真フイルム14の先端を巻取りスプール12に届く長さまで引き出すと、裏蓋(図示なし)を閉じたときにフイルム先端が巻取りスプール12に自動的に巻き込まれ、そのままプレワインド処理が開始される。このとき、給送モータ16は逆転駆動され、遊星ギア27がスプールギア28と噛み合って、巻取りスプール12が駆動される。
【0022】
巻取りスプール12が駆動されることによってパトローネ13から写真フイルム14が引き出され、パーフォレーション19に係合したスプロケット18は、フイルム給送に伴って従動回転する。スプロケット18の従動回転によって連動カム40が回転し、連動カム40によってカウンタ円板20が回転駆動され、カウンタ表示窓9から表示される目盛りの数字がカウントアップされていく。また、連動カム40の回転によって給送検出スイッチ41が断続的にオンされる。このとき、チャージカム39は回転されない。
【0023】
給送検出スイッチ41のオン・オフ動作により、給送信号出力回路44からレベル変動する給送信号が出力される。制御部49は監視パルス出力回路46を作動させ、監視パルス出力回路46は給送検出回路45に30ミリ秒間隔で監視パルスを入力する。給送検出回路45は、入力された監視パルスに基づいて給送信号のレベル判定を行うとともに、給送信号のレベル変化から給送パルスを検出する。給送パルスが検出されている間、給送モータ16は駆動され続ける。
【0024】
やがて、パトローネ13から写真フイルム14が全て引き出されると、巻取りスプール12と巻芯15との間で写真フイルム14が突っ張り、フイルム給送が行われなくなる。スプロケット18と連動カム40の回転は停止され、給送検出スイッチ41が連動カム40の停止位置に応じてオン又はオフのいずれかの状態に保たれる。給送信号出力回路44からは、レベルの一定な給送信号のみが出力されるようになる。給送検出回路45において所定の監視回数だけ給送信号のレベル変化が検知されないと、制御部49はタイマー作動信号を出力し、タイマー回路50が1.5秒間のタイムカウントを開始する。
【0025】
タイマー回路50のカウント値が1.5秒に達する前に給送パルスが検出された場合、給送検出回路45から制御部49にタイマーリセット信号が入力され、制御部49はタイマー回路50のカウント値をリセットさせる。一方、給送パルスが検出されないままタイマー回路50のカウント値が1.5秒に達すると、制御部49はモータドライバ53に正転駆動信号を送り、給送モータ16が逆転駆動から正転駆動に切り替えられてファーストフレームセットが行われる。
【0026】
給送モータ16が正転駆動すると遊星ギア27はスパーギア29に噛み合い、巻戻しフォーク36が駆動される。写真フイルム14は、パトローネ13内に巻戻される方向に給送される。制御部49は、給送パルスカウント回路47を作動させ、給送パルスのカウントが開始される。フイルム給送によってスプロケット18と連動カム40がプレワインド時とは反対方向に回転する。連動カム40の回転によってチャージカム39が回転し、シャッタ駆動レバー33がシャッタチャージ位置にセットされる。
【0027】
連動カム40の回転によって給送検出スイッチ41がオン・オフ動作を行い、給送信号出力回路44から信号レベルが変化する給送信号が出力される。制御部49は監視パルス出力回路46を作動させ、給送検出回路45に2ミリ秒間隔で監視パルスを出力させる。給送検出回路45は、入力された監視パルスに基づいて給送信号のレベルを判定し、給送パルスを検出したときに給送検出信号を出力する。給送パルスカウント回路47には給送検出信号が入力され、給送パルスのカウントが行われる。給送パルスカウント回路47のカウント値が2になると、制御部49はモータドライバ53に減速駆動信号、駆動停止信号を順次出力し、給送モータ16を停止させる。これらの動作が終了すると、カメラ2は撮影待機状態となる。
【0028】
シャッタボタン8の操作によってシャッタ駆動レバー33が駆動され、シャッタレリーズが行われる。シャッタ駆動レバー33はチャージ解除位置に移動して、チャージ検出スイッチ52がオンされる。制御部49はモータドライバ53に正転駆動信号を送り、給送モータ16を駆動させる。給送モータ16の正転駆動によって巻芯15が駆動され、写真フイルム14は巻戻し方向に給送されてコマ送り処理が開始される。給送モータ16の正転駆動によってスプロケット18、連動カム40、チャージカム39が回転する。連動カム40の回転によって、カウンタ円板20のカウンタ歯が送られて、表示される目盛りが1つ分カウントダウンされる。チャージカム39の回転により、シャッタ駆動レバー33はシャッタチャージ位置にセットされる。
【0029】
制御部49は監視パルス出力回路46を作動させ、給送検出回路45に2ミリ秒間隔の監視パルスが入力される。また、制御部49はタイマー回路50を作動させ、10秒間のタイムカウントが行われる。給送検出回路45は、入力された監視パルスに基づいて給送信号のレベル判定を行い、給送信号のレベル変化を検出する。写真フイルム14が1コマ分給送されるとスプロケット18が1回転するので、給送パルスが1つ検出されるとともにシャッタチャージが完了している。給送パルスが検出されると、制御部49はタイマー回路50をリセット・停止させる。また、モータドライバ53に駆動停止信号を送り、フイルム給送が停止される。これらの動作が終了すると、カメラ2は撮影待機状態となり、以下、フイルムを使い切るまで同様の処理が繰り返される。
【0030】
やがて、カウンタ表示窓9から残りの撮影回数ゼロが表示されるとき、カウンタ円板20の裏面に形成されたロック溝20aは、給送検出スイッチ41をロックする。すると、シャッタチャージが解除されたときに給送モータ16の正転駆動が開始されても給送パルスが検出されず、タイマー回路50によりカウントされる10秒間、写真フイルム14がパトローネ13内に巻戻され続ける。この10秒間で、巻取りスプール12に引っ掛けられたフイルム先端までパトローネ13内に巻き込まれ、リワインド処理が行われる。以上のようにして、カメラ2では、フイルム装填後のプレワインド処理、ファーストフレームセット、1コマ送り処理、リワインド処理が行われる。
【0031】
図7において、給送パルスを検出する際、写真フイルム14をパトローネ13から引き出す方向に給送するプレワインド処理時では、給送信号のレベル判定を行うための監視パルスが30ミリ秒間隔で出力され、写真フイルム14をパトローネ13内に巻戻す方向に給送する1コマ送り処理時では、監視パルスが2ミリ秒間隔で出力される。給送検出回路45では、監視パルスが出力されたときに給送信号のレベルを判定する演算処理が行われるが、監視パルスの出力間隔が長いプレワインド時には給送信号の検出感度が鈍くなり、監視パルスの出力間隔が短い1コマ送り時には給送信号の検出感度が鋭くなる。
【0032】
写真フイルム14がパトローネ13から全て引き出され、巻取りスプール12と巻芯15との間で写真フイルム14が突っ張られたとき、給送モータ16には過大な負荷がかかり、これによって振動が発生する。給送検出スイッチ41が僅かに接触した状態又は僅かに離れた状態のときに、連動カム40の回転が停止されたときには、モータの振動がスプロケット18や連動カム40に伝わり、給送検出スイッチ41が小刻みにオン・オフしてチャタリングに似たノイズパルスが出力される。本実施形態では、プレワインド時に給送信号を30ミリ秒間隔で監視するため、ノイズパルスを給送信号のレベル変化として検知する確率が小さくなる。一方、1コマ送り時には、給送信号を2ミリ秒間隔で監視することで、1コマ分のフイルム給送を精度よく行うことができる。
【0033】
【発明の効果】
以上のように、本発明のカメラによれば、パトローネから引き出す方向にフイルム給送を行うときに給送パルスを監視する間隔が、パトローネ内に巻戻す方向へフイルム給送を行うときの監視間隔よりも長く設定されるから、パトローネの巻芯とカメラ側の巻取りスプールとの間でフイルムが突っ張られても、フイルム終端を適切に検知することができる。また、モータに過大な負荷がかかるときに生じる電源供給電圧の低下が抑えられ、カメラの動作不良を防止する効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カメラの外観斜視図である。
【図2】フイルム給送機構を示す斜視図である。
【図3】給送ギア列の平面図である。
【図4】フイルム給送の検出機構を示す斜視図である。
【図5】カメラの主要な電気的構成を示すブロック図である。
【図6】カメラの動作の流れを示すフローチャートである。
【図7】給送信号と監視パルスのタイミングチャートである。
【符号の説明】
2 カメラ
8 シャッタボタン
9 カウンタ表示窓
12 巻取りスプール
13 パトローネ
14 写真フイルム
15 巻芯
16 給送モータ
17 給送ギア列
18 スプロケット
19 パーフォレーション
20 カウンタ円板
33 シャッタ駆動レバー
39 チャージカム
40 連動カム
41 給送検出スイッチ
42 受け部材

Claims (2)

  1. フイルムのパーフォレーションに係合し、フイルム給送に伴って従動回転されるスプロケットと、
    スプロケットの従動回転に連動してオン・オフ動作を行うスイッチ接片と、
    前記スイッチ接片の動作によって給送パルスを出力するパルス出力手段と、
    パトローネから引き出す方向にフイルム給送を行う第1の給送手段と、
    パトローネ内へ巻戻す方向にフイルム給送を行う第2の給送手段と、
    前記第1の給送手段の作動時に、第1の監視時間ごとに前記給送パルスの検出を行う第1のパルス検出手段と、
    前記第2の給送手段の作動時に、第2の監視時間ごとに前記給送パルスの検出を行う第2のパルス検出手段とを備え、
    前記第1の監視時間は、前記第2の監視時間よりも長く設定され、
    前記第1の給送手段は、前記第1のパルス検出手段によって所定の制限時間内に前記給送パルスが検出されなかったときに、フイルム給送を停止することを特徴とするカメラ。
  2. 前記第1の給送手段は、パトローネの装填後に作動して、パトローネから全てのフイルムを引き出す処理を行い、前記第2の給送手段は、全てのフイルムが引き出された後、撮影ごとのコマ送り処理と、撮影終了後に全てのフイルムをパトローネ内に巻戻す処理とを行うことを特徴とする請求項1記載のカメラ。
JP2003093413A 2003-03-31 2003-03-31 カメラ Pending JP2004302003A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003093413A JP2004302003A (ja) 2003-03-31 2003-03-31 カメラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003093413A JP2004302003A (ja) 2003-03-31 2003-03-31 カメラ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004302003A true JP2004302003A (ja) 2004-10-28

Family

ID=33406217

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003093413A Pending JP2004302003A (ja) 2003-03-31 2003-03-31 カメラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004302003A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113037985A (zh) * 2021-04-30 2021-06-25 华勤技术股份有限公司 一种终端

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113037985A (zh) * 2021-04-30 2021-06-25 华勤技术股份有限公司 一种终端
CN113037985B (zh) * 2021-04-30 2023-07-18 华勤技术股份有限公司 一种终端

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4460256A (en) Film feeding system of a camera
JPS60102615A (ja) 表示装置
JP2004302003A (ja) カメラ
US6233406B1 (en) Camera having film winding apparatus
US4384777A (en) Electric wind-up device of a camera
US4383747A (en) Winding up device for camera
JP3663934B2 (ja) カメラ
JP3173875B2 (ja) 写真フイルム給送制御装置
JP2920707B2 (ja) カメラのフィルムローディング検出装置
JPH0749473Y2 (ja) 電動巻戻の可能なモータ・ドライブ・カメラ
JPH08166624A (ja) カメラ
JP2984016B2 (ja) フイルム巻き上げモーターの停止制御装置
JPH0722665Y2 (ja) 電動巻戻装置
JP2960850B2 (ja) カメラのフィルム巻上げ制御装置
JP3153304B2 (ja) カメラのフィルム巻戻装置
JP2501360B2 (ja) フィルム送り装置
JP2004302237A (ja) カメラ
JPH0534779A (ja) カメラのフイルム巻上装置
JPH0926622A (ja) カメラの表示装置
JPS622296B2 (ja)
JPH0580398A (ja) カメラの制御装置
JPH08190142A (ja) カメラ
JPH05150303A (ja) バツテリチエツク装置
JPS61122633A (ja) スプロケツトレスカメラ
JP2005331566A (ja) プリワインドカメラ