JP2004301920A - ロール状感光材料の包装用コンテナ - Google Patents

ロール状感光材料の包装用コンテナ Download PDF

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Yoshio Hara
芳夫 原
Tomoaki Kikuchi
智明 菊地
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Abstract

【課題】1本単位の輸送可能な包装用コンテナであって、荷崩れを起こすことなく2段以上に集積が可能であり、輸送適性を向上させたロール状感光材料の包装用コンテナを提供すること。
【解決手段】側板20、22に取っ手用開口26が設けられたコンテナ本体12と、ロール状感光材料の長手方向長さに合わせてコンテナ本体12内部の長手方向長さを仕切る仕切板14と、コンテナ本体12における上面の開口及び側板20〜24上端部を覆う側壁と、を含んで構成される箱状の蓋部材16と、を備える包装コンテナにおいて、荷崩れを起こさないように2段以上に積み重ねが可能なように、蓋部材16には、コンテナ本体12に積み重ねられる上段コンテナ本体12外壁と干渉し、コンテナ本体12の開口面方向に対して略直交方向の上段コンテナ本体12の動きを規制する干渉部を設けるためにリブ17を取り付ける。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロール状感光材料を収納し、2段以上に積み重ねが可能なように集積機能を付与したロール状感光材料の包装用コンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ロール状感光材料は、工場で製造された後、包装されてユーザに届けられてる。このような包装形態として、特開平11−338106号にはロール状感光材料の身/蓋接合ダンボール箱で、箱収納部とその上面開口の一辺に一体的に接続されており、その接続部の外側若しくは内側のうちの一方の面のライナーと中しんとが接続部両側の端部を残して切断されている構造が開示されている。
【0003】
また、特開2000−185726には一枚のダンボールから形成された容器で、箱収納部左右両側の側面部から延長され、後面部の長さの10%以上の補強片がその後面部の内側面に沿って重ね合わされている構造が開示されている。
【0004】
また、特開2001−301744には上記ダンボールであって、その補強片に縦方向に形成された少なくとも一個のスリットを備え、そのスリットに仕切り板を入れることで幅方向のサイズ違いのロール状感光材料も同じダンボールに入れることができる構造が開示されている。
【0005】
また、特開2002−234584には廃棄包装材料を減少した包装体の輸送形態とこれらの輸送形態で、同じ品種、同じサイズ、同じロットを大量に、積載運搬するリユースコンテナーが開示されている。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−338106号
【特許文献2】
特開2000−185726
【特許文献3】
特開2001−301744
【特許文献4】
特開2002−234584
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
これらは、ロール状感光材料を大量に使用するユーザーに便利なように設計した包装用コンテナーであるのに対し、個別ユーザーでも廃棄包装材料を減少した包装形態の要望があった。これに対応させるべく1本単位でも輸送可能なリユースコンテナーの改良が望まれていた。
【0008】
このような要求に対応するように、製品を注文に応じて個別のユーザーに届ける場合、その物流効率を高めるために、近隣のユーザー毎にまとめて、トラック等に載せ搬送することが多いのが現状であり、この場合、1本単位の個装のリユースコンテナであっても、物流効率を高めるために積み重ねて搬送される場合が多く、物流振動等によっては上段のコンテナーが落下し製品を破壊させる場合があった。
【0009】
これを防ぐ方法として、従来積み重ねた製品をラッピングしたり、紐で縛ったり、物の運送用の棚に入れたり等して非常に手間が掛かっており、コスト的にも効率的にも改善が望まれている。
【0010】
従って、本発明は、前記従来における諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明の目的は、1本単位の輸送可能な包装用コンテナであって、荷崩れを起こすことなく2段以上に集積が可能であり、輸送適性を向上させたロール状感光材料の包装用コンテナを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、以下の手段により解決される。即ち、
(1) ロール状感光材料を収納し、底板及び複数の側板とからなり上面が開口している箱状のコンテナ本体と、
前記ロール状感光材料の長手方向長さに合わせて前記コンテナ本体内部の長手方向長さを仕切る仕切板と、
前記コンテナ本体における上面の開口を覆う箱状の蓋部材と、
を備え、
2段以上に積み重ねが可能なロール状感光材料の包装用コンテナであって、
前記蓋部材には、前記コンテナに積み重ねられる他のコンテナ本体外壁と干渉し、前記コンテナ本体の開口面方向に対して略直交方向の前記他のコンテナ本体の動きを規制する干渉部を有する、
ことを特徴とするロール状感光材料の包装用コンテナ。
【0012】
(2) 前記蓋部材に、前記他のコンテナ本体外壁と干渉し前記他のコンテナ本体の長手方向の動きを規制する第1干渉部を有することを特徴とする前記(1)に記載のロール状感光材料の包装用コンテナ。
【0013】
(3) 前記蓋部材に、前記他のコンテナ本体外壁と干渉し前記他のコンテナ本体の幅方向の動きを規制する第2干渉部を有することを特徴とする前記(1)に記載のロール状感光材料の包装用コンテナ。
【0014】
本発明のロール状感光材料の包装用コンテナによれば、ロール状感光材料が収納された包装用コンテナが2段以上に積み重ねらたとき、任意の外力により、上段コンテナ本体が下段コンテナ本体の開口面方向に対して略直交方向(例えばコンテナ本体長手方向や、幅方向)に動こうとすると、上段コンテナ本体外壁と、下段コンテナにおける蓋部材の干渉部とが、干渉する。この干渉により、下段コンテナ本体の開口面方向に対して略直交方向の上段コンテナ本体の動きが規制され、荷崩れを起こすことなく2段以上に集積される。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態の一例を図面を参照して説明する。なお、実質的に同様の機能を有するものには、全図面通して同じ符号を付して説明し、場合によってはその説明を省略することがある。
【0016】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るロール状感光材料の包装用コンテナの分解斜視図である。
【0017】
本実施形態の包装用コンテナ10は、上面が開口している箱状のコンテナ本体12と、ロール状感光材料の長手方向長さに合わせてコンテナ本体12内部の長手方向長さを仕切る仕切板14と、コンテナ本体12の上面の開口を覆う蓋部材16と、コンテナ本体12内の底板24に敷かれる緩衝シート18と、から構成されている。
【0018】
コンテナ本体12は、底板24と4つの側板20、21、22、23とから構成されている。4つの側板20、21、22、23におけるコンテナ本体12の上面開口周縁部には、コンテナ本体12の強度を確保するため肉厚に形成されてた凸部20a、21a、22a、23aがそれぞれ設けられている。また、コンテナ本体12の長手方向に対向する一対の側板20、21には、コンテナを持ち運ぶための取っ手用開口26が設けられている。
【0019】
一方、幅方向に対向する側板22、23の内壁には、それぞれ、仕切板14が挿入されるスリット28を形成する一対のガイド板30が、複数組設けられている。スリット28を形成する一対のガイド板30は、側板20、21の長手方向両端部周辺に対称に設けられている。スリット28の配設位置は、ロール状感光材料の長手方向長さに応じて適宜設定されるが、ロール状感光材料の装填性、取り出し性の観点から、ロール状感光材料収納時、ロール状感光材料の長手方向両端部と仕切板14とが、4mm程度空くようにすることがよい。
【0020】
仕切板14は、スリット28幅に相当する厚みと、コンテナ本体12の幅方向に対向する側板22、24間の幅を有し、仕切板14をスリット28に挿入したとき、仕切板14両縁部の一部がスリット28に係合される。上述のように、スリット28は、側板20、21の長手方向両端部周辺に対称に設けられているので、仕切板14は配置位置により、ロール状感光材料を収納たときのコンテナ本体12の重心位置を常に中央に位置させ、運搬時の安定性を向上させる。
【0021】
また、仕切板14上端部の中央には、上端部中央から下端部に向かって高さ方向の中央部まで切欠部14aが設けられている。この切欠部14aに例えば指等を指しこむことで、ロール状感光材料の軸芯材を両端から把持ことが可能となり、ロール状感光材料の収納・取出しが容易となる。
【0022】
蓋部材16は、コンテナ本体12における上面の開口を覆う上壁31と、側板20、21、22、23上縁部(コンテナ本体12における上面の開口周縁部:側板20、21、22、23における凸部20a、21a、22a、23a)をそれぞれ覆う側壁32、33、34、35と、を含んで構成される箱状部材である。
【0023】
蓋部材16の四隅には、側壁32、33、34、35外壁に沿ってコンテナ本体12の開口方向に突出するように4つのL字型リブ17が、リベットや接着剤により設けられている。このL字型リブ17は、例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、ハイインパクトポリスチレン(HIPS)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリカーボネート(PC)などを射出成形などにより成形されたL字型ブラスチック部材により構成されている。また、L字型リブ17は、例えば、蓋部材16と同様な材料からなるプラスチックシートを打ち抜き加工し、これをL字状に折り曲げて構成されていてもよい。
【0024】
蓋部材16は、例えば、以下のように作製される。まず、図2に示すように、プラスチックシートを打ち抜いて展開シート16aを作製し、展開シート16aの端縁部32aと端縁部33a、端縁部34aと端縁部35aをそれぞれ対向するように折り曲げ、隣り合う端縁部32a〜35aをL字型リブ17により連結してL字型リブ17を設けると共に側壁32〜33を形成し蓋部材16を作製する。なお、展開シート16aは、折り曲げ部を折り曲げやすくするために、一般的に罫線、ハーフカットを施して、折り曲げ加工する。
【0025】
このプラスチックシート材料としては、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、ABS、等のシート材料であれば何でもよいが、折り曲げ加工、衝撃特性、耐久性、ヒンジ特性等から箱の要求特性を満たすものとしてはPPが好ましい。市場から得られるシート材料としては積水化学工業(株)製、アキレス(株)製、シーダム(株)製のもの等がある。シート厚みとしては蓋部材大きさにもよるが、例えば0.5mmから3.0mmを適宜選択することができる。
【0026】
また、プラスチックシート材料としては、蓋部材の衝撃性、耐久性を特に重視するなら、発泡PPシートを選択することもできる。市場から得られる発泡PPシートとしては三井化学プラテック(株)製、古河電工(株)製、(株)JSP製等のものがある。発泡PPシートとしては、発泡倍率も3倍から15倍発泡程度まであり、蓋部材の強度、衝撃特性、耐久性、等から適宜選択することができる。発泡シート厚みとしては、蓋部材の大きさにもよるが、例えば1.0mmから5.0mmを適宜選択することができる。
【0027】
また、プラスチックシート材料としては、プラスチックダンボールシートを選択することもできる。市場から得られるプラスチックダンボールシートとしては東洋ユニコン(株)製、宇部日東化成(株)製、住友化学(株)製等のものがある。シート厚みとしては1.0mm〜12.0mmがあり、その重量も250g/m2〜3500g/mのものがあり、蓋部材の強度、衝撃特性、耐久性、等から適宜選択することができる。シート厚みとしては、例えば3.0mm〜7.0mmを適宜選択することができる。
【0028】
また、プラスチックシート材料としては、プラスチックフィルムをラミネートした板紙を選択することもできる。
【0029】
蓋部材16は、プラスチックシートを折り曲げて作製した以外に、何回でも使用可能なように、強度が強く耐久性ある、また緩衝性のあるプラスチック製で構成していればよく、射出成形、真空成形により作製されたてもよい。
【0030】
蓋部材16の外壁には、社名、製品の品名、ロット番号、注意事項等一般に製品に表示される項目を印刷あるいは印字したレーベルを貼ることもできる。特に、コンテナをリサイクルさせる場合、リユースコンテナーであることの表示、リユース回数を認識できる表示をすれば、使用するコンテナの管理にも使用することができる。
【0031】
緩衝シート18は、例えば、発泡緩衝材シート、プラスチックダンボールシートなどにより構成され、コンテナ本体12内の底板24に敷くことで、緩衝シート18によりロール状感光材料のゆれが極力抑えられ、物流輸送適性を更に高めることができる。
【0032】
緩衝シート18は、図3に示すように、コンテナ本体12の底板24幅と略同等で、底板24長手方向長さよりも長い大きさで、両端を折り曲げることで底板24に配置される構成となっている。また、緩衝シート18は、折り曲げて底板24に配置されたとき、その折り曲げ片18a(閉止部材)が、コンテナ本体18における取っ手用開口26をコンテナ本体18内部から覆って閉止するようになっている。
【0033】
なお、緩衝シート18は、その折り曲げ部18bとコンテナ本体12の測板20、21とが多少の間隙を有するように折り曲げられていることがよい。この構成により、折り曲げ片18aのコンテナ本体12のおける測板20、21への押圧力が、より確実に取っ手用開口16を覆って閉止させることが可能となる。このような構成にすることで、折り曲げ片18aとコンテナ本体12のおける測板20、21とは、折り曲げ部18b周辺で多少の間隙を有することになるが、取っ手用開口26は折り曲げ片18aにより完全に覆われてコンテナ本体12内部にゴミや塵が入り込まないので、実質的に取っ手用開口26は折り曲げ片18aされることとなる。
【0034】
緩衝シート18には、図4に示すように、コンテナ本体12のスリット28へ挿入する仕切板14の挿入位置を示す表示が、収納するロール状感光材料のサイズ毎に施されている。このサイズ表示をにより、容易に仕切板14のスリット28への挿入位置が確認でき作業性が向上したり、ユーザがロール状感光材料サイズを認識し易くなる。また、サイズ表示は、緩衝シート18の表面(コンテナ本体12の上面側)に施されていてもよいが、複数回使用時に磨れて消えてしまうのを防止する観点から、緩衝シート18を透明な材料で構成し、裏面(コンテナ本体12の底板側)に施すことが好適である。また、図4では、スリット28の配置位置と同じ位置を示すように、サイズ表示が施されているが、スリット28の配置位置に対してコンテナ本体12長手方向に若干ずれた位置に、サイズ表示を施すと、仕切板14をスリット28に挿入時でも、サイズ表示が目視できるため、好適である。
【0035】
また、緩衝シート18に施されるサイズ表示と同様なものを、コンテナ本体12の側板22、23内壁のスリット28周辺に、収納するロール状感光材料のサイズ毎に施すことも好適に実施される。
【0036】
ロール状感光材料は、図示しないが、通常、任意の包装形態により包装されてコンテナ本体12に収納される。ユーザーがロール状感光材料を使用した後、包装用コンテナを、リユースコンテナとして戻す場合、この包装材料も廃材料として不要になるが、これも、リサイクル、リユースして使用するためにリユースコンテナにいれて戻してもらえばよい。
【0037】
ここで、ロール状感光材料としては、例えば、特開平2001−249431、特許公報3042812号、などに記載された形態の感光材料が好適に用いられ、また、その包装形態としては、例えば、特開平2000−310834、特開平11−327089号、特開平6−175291号などに記載の包装形態が好適に利用される。
【0038】
本実施形態では、図5に示すように、包装用コンテナ10を積み重ねたとき、任意の外力により上段のコンテナ本体12が長手方向に動くと、上段のコンテナ本体12外壁(側板20、21)と、下段の包装用コンテナ10におけるリブ17とが当接され、当該当接部が干渉部17a(第1の干渉部)となり、コンテナ本体12外壁(側板20、21)と、下段の包装用コンテナ10におけるリブ17の一部とが干渉し、上段のコンテナ本体12の長手方向の動きが規制される。
【0039】
一方、図6に示すように、任意の外力により上段のコンテナ本体12が幅方向に動くと、上段のコンテナ本体12外壁(側板22、23)と、下段の包装用コンテナ10におけるリブ17とが当接され、当該当接部が干渉部17b(第2の干渉部)となり、上段のコンテナ本体12外壁(側板22、23)と、下段の包装用コンテナ10におけるリブ17が干渉し、上段のコンテナ本体12の幅方向の動きが規制される。
【0040】
このように、本実施形態では、包装用コンテナ10の蓋部材16に、積み重ねる上段の包装用コンテナ10の長手方向及び幅方向の動きを規制し得る干渉部17a、17bとなるリブ17を設けることで、1本単位の輸送可能な包装用コンテナを、荷崩れを起こすことなく2段以上に集積が可能にする共に輸送適性を向上させることができる。
【0041】
また、本実施の形態では、蓋部材16により、コンテナ本体12における上面の開口を覆うとともに、緩衝シート18の折り曲げ片18aによりコンテナ本体12の取っ手用開口26をコンテナ本体12内部から覆って閉止してて、ほぼ密閉状態に保ちつつ。そして、持ち運びの際には、図7に示すように、コンテナ本体12の取っ手用開口26から、例えば指などにより折り曲げ片18aを押圧することで、緩衝シート18の折り曲げ部の弾性変形(或いは、折り曲げ片18a自体の弾性変形)により折り曲げ片18aが蓋部材16内側に入り込み、取っ手用開口26周縁部に例えば指などが引っ掛けられるようになる。再び、折り曲げ片18aに対して押圧力を解除すると緩衝シート18の折り曲げ部の弾性力(或いは、折り曲げ片18a自体の弾性力)によりコンテナ本体18における取っ手用開口26を覆って閉止する。このため、コンテナ輸送時にゴミや塵などが混入し難く、ロール感光材料の汚染を極力抑えつつ、1本単位で輸送可能となる。
【0042】
なお、本実施形態では、緩衝シート18と一体形成された折り曲げ片18aを、取っ手用開口26を閉止するための閉止部材とした構成を示したが、取っ手用開口26を閉止すると共に外部から押圧力を付与されることによりコンテナ本体18内に入り込む構成であれば、これに限られず、例えば、板状の閉止部材を取っ手用開口26を閉止するように、板状の閉止部材の一端をコンテナ本体18の底板24に支持固定し、その弾性変形によりコンテナ本体18内に入り込む構成としてもよい。
【0043】
(第2の実施の形態)
図8は、第2の実施の形態に係るロール状感光材料の包装用コンテナの蓋部材を示す斜視図である。
【0044】
第2の実施の形態は、リブ17と蓋部材16とが一体的に形成された形態であり、このリブ付き蓋部材16を備える以外は、上記第1の実施形態と同様な構成であるため、説明を省略する。
【0045】
リブ付き蓋部材16は、図8に示すように、コンテナ本体12の開口方向に突出するリブ17を有する構成であり、例えば、次のようにして作製される。まず、図9に示すように、プラスチックシートを打ち抜き展開シート16aを作製し、展開シート16aの端縁部32aと端縁部33a、端縁部34aと端縁部35aをそれぞれ対向するように折り曲げると共に、糊付け用端縁部38を接着することで隣り合う端縁部32a〜35aを連結して、側壁32〜35を形成する。これと同時に、リブ用端縁部36をリブ付き蓋部材16の側壁32〜35内側にそれぞれ折り曲げると共に、上壁31に設けた開口38に通して、図10に示すように、リベット40により固定し、コンテナ本体12開口方向に突出されたリブ17を有するリブ付き蓋部材16を作製する。
【0046】
このように、本実施形態では、リブ17と蓋部材16とが一体的に形成されいるため、簡易に且つ低コストでリブ付き蓋部材を得ることが可能である。
【0047】
(第3の実施の形態)
図11は、第3の実施の形態に係るロール状感光材料の包装用コンテナの蓋部材を示す斜視図である。
【0048】
第2の実施の形態は、リブ17と蓋部材16とが一体的に形成された形態であり、このリブ付き蓋部材16を備える以外は、上記第1の実施形態と同様な構成であるため、説明を省略する。
【0049】
リブ付き蓋部材16は、図11に示すように、コンテナ本体12の開口方向に突出するリブ17を有する構成であり、例えば、次のようにして作製される。まず、図12に示すように、プラスチックシートを打ち抜き展開シート16aを作製し、展開シート16aの端縁部32aと端縁部33a、端縁部34aと端縁部35aをそれぞれ対向するように折り曲げると共に、糊付け用端縁部37を接着することで隣り合う端縁部32a〜35aを連結して側壁32〜35を形成する。これと同時に、リブ用端縁部36をリブ付き蓋部材16の側壁32〜35外側に折り曲げると共に、側壁32〜35にそれぞれ当接させ、図13に示すように、例えば、リベット40により固定し、コンテナ本体12開口方向に突出されたリブ17を有するリブ付き蓋部材16を作製する。
【0050】
このように、本実施形態では、リブ17と蓋部材16とが一体的に形成されいるため、簡易に且つ低コストでリブ付き蓋部材を得ることが可能である。
【0051】
上記第1〜第3の実施の形態に示す包装用コンテナにおいては、図14に示すように、蓋部材16における側壁32、33、34、35下縁部に、テープやなどの補強部材16aで覆われていることがよい。通常、蓋部材16は、シートを打ち抜き加工して、組み立て固定して作製され、その打ち抜き断面は鋭利になっている場合が多い。このため、蓋部材16を取り扱う時に手を損傷することが考えられ、これを防ぐために、上記構成とすることがよい。また別の目的で、打ち抜き組み立て固定した蓋部材16はその開口側にソリが生じ易い欠点も有しており、コンテナー本体12に容易にきちっと蓋を閉めることが困難な場合があるため、これを防止するためにも上記構成とすることがよい。
【0052】
上記第1〜第3の実施の形態に示す包装用コンテナは、1回使用型のコンテナでもよいし、リサイクルして繰り返し使用することもできる。
【0053】
なお、上記実施の形態に係る本発明のロール状感光材料の包装用コンテナは、限定的に解釈されるものではなく、本発明の要件を満足する範囲内で実現可能であることは、言うまでもない。
【0054】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、1本単位の輸送可能な包装用コンテナであって、荷崩れを起こすことなく2段以上に集積が可能であり、輸送適性を向上させたロール状感光材料の包装用コンテナを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るロール状感光材料の包装用コンテナの分解斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るロール状感光材料の包装用コンテナの蓋部材を作製するための展開シートを示す平面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るロール状感光材料の包装用コンテナの長手方向に沿った部分断面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係るロール状感光材料の包装用コンテナにおけるコンテナ本体の上面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係るロール状感光材料の包装用コンテナを積み重ねたときの幅方向側から見た側面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係るロール状感光材料の包装用コンテナを積み重ねたときの長手方向側から見た側面図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係るロール状感光材料の包装用コンテナの長手方向に沿った部分断面図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係るロール状感光材料の包装用コンテナの蓋部材を示す斜視図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係る他のロール状感光材料の包装用コンテナの蓋部材を作製するための展開シートを示す平面図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係るロール状感光材料の包装用コンテナの蓋部材を示す部分断面図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態に係るロール状感光材料の包装用コンテナの蓋部材をを示す斜視図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態に係るロール状感光材料の包装用コンテナの蓋部材を作製するための展開シートを示す平面図である。
【図13】本発明の第3の実施の形態に係るロール状感光材料の包装用コンテナの蓋部材を示す部分断面図である。
【図14】本発明の第1〜第3の実施の形態に係るロール状感光材料の他の蓋部材の形態を示す断面図である。
【符号の説明】
10 包装用コンテナ
12 コンテナ本体
14 仕切板
16 蓋部材
17 リブ
18 緩衝シート
20〜23 側板
24 底板
26 取っ手用開口
28 スリット
30 ガイド板
31 上壁
32〜35 側壁

Claims (3)

  1. ロール状感光材料を収納し、底板及び複数の側板とからなり上面が開口している箱状のコンテナ本体と、
    前記ロール状感光材料の長手方向長さに合わせて前記コンテナ本体内部の長手方向長さを仕切る仕切板と、
    前記コンテナ本体における上面の開口を覆う箱状の蓋部材と、
    を備え、
    2段以上に積み重ねが可能なロール状感光材料の包装用コンテナであって、
    前記蓋部材には、前記コンテナに積み重ねられる他のコンテナ本体外壁と干渉し、前記コンテナ本体の開口面方向に対して略直交方向の前記他のコンテナ本体の動きを規制する干渉部を有する、
    ことを特徴とするロール状感光材料の包装用コンテナ。
  2. 前記蓋部材に、前記他のコンテナ本体外壁と干渉し前記他のコンテナ本体の長手方向の動きを規制する第1干渉部を有することを特徴とする請求項1に記載のロール状感光材料の包装用コンテナ。
  3. 前記蓋部材に、前記他のコンテナ本体外壁と干渉し前記他のコンテナ本体の幅方向の動きを規制する第2干渉部を有することを特徴とする請求項1に記載のロール状感光材料の包装用コンテナ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018087045A (ja) * 2018-03-05 2018-06-07 日立化成株式会社 梱包装容器
JP2019038602A (ja) * 2017-08-29 2019-03-14 株式会社古川製作所 大量包装システムに用いられる包装袋用コンテナ
JP2020015508A (ja) * 2018-07-23 2020-01-30 三甲株式会社 容器

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