JP2004102221A - ロール状感光材料の包装用コンテナ - Google Patents

ロール状感光材料の包装用コンテナ Download PDF

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Yoshio Hara
原 芳夫
Tomoaki Kikuchi
菊地 智明
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Abstract

【課題】ゴミや塵などの混入が防止され、ロール状感光材料を汚染することなく、1本単位で輸送可能なロール状感光体の包装用コンテナを提供すること。
【解決手段】側板20、22に取っ手用開口26が設けられたコンテナ本体12と、ロール状感光材料の長手方向長さに合わせてコンテナ本体12内部の長手方向長さを仕切る仕切板14と、コンテナ本体12における上面の開口及び側板20〜24を覆う側壁と、を含んで構成される箱状の蓋部材16と、を備え、蓋部材16の側壁32、33は、コンテナ本体12における側板20、22の取っ手用開口26に対向して開口部36が形成され、且つ当該開口部36を閉止すると共に外部から押圧力を付与されることにより蓋部材内側に入り込む閉止部材(閉止片38)が設けられること、を特徴とするロール状感光材料の包装用コンテナである。また、コンテナ本体内部に、同様な構成の閉止部材を設けてもよい。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、1本単位でも輸送可能な、ロール状感光材料を収納するロール状感光材料の包装用コンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ロール状感光材料は、工場で製造された後、包装されてユーザに届けられてる。このような包装形態として、特開平11−338106号にはロール状感光材料の身/蓋接合ダンボール箱で、箱収納部とその上面開口の一辺に一体的に接続されており、その接続部の外側若しくは内側のうちの一方の面のライナーと中しんとが接続部両側の端部を残して切断されている構造が開示されている。
【0003】
また、特開2000−185726には一枚のダンボールから形成された容器で、箱収納部左右両側の側面部から延長され、後面部の長さの10%以上の補強片がその後面部の内側面に沿って重ね合わされている構造が開示されている。
【0004】
また、特開2001−301744には上記ダンボールであって、その補強片に縦方向に形成された少なくとも一個のスリットを備え、そのスリットに仕切り板を入れることで幅方向のサイズ違いのロール状感光材料も同じダンボールに入れることができる構造が開示されている。
【0005】
また、特開2002−234584には廃棄包装材料を減少した包装体の輸送形態とこれらの輸送形態で、同じ品種、同じサイズ、同じロットを大量に、積載運搬するリユースコンテナーが開示されている。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−338106号
【特許文献2】
特開2000−185726
【特許文献3】
特開2001−301744
【特許文献4】
特開2002−234584
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来、ロール状感光材料は、工場で製造された後、代理店を経て、ユーザーに届けられるといった流通経路をとっているのが一般的である。この際、工場では製造されたロール状感光材料を、例えば、特開2000−326979で開示されように仕切板を介して直接積み重ねた包装形態で代理店まで輸送する。
【0008】
そして、代理店ではロール状感光材料を、例えば、特願2000−117938に開示されている感光材料ロール収納容器のような包装用コンテナに詰み替えて、包装用コンテナに収納された包装形態で、これを間切りされた棚に滑車のついた専用台車に納めてこの台車ごとにユーザーへと輸送されている。
【0009】
しかしながら、上述のような流通経路においては、工場と代理店とでは異なる包装形態で輸送されおり、流通における低コスト化や作業効率化が求められている昨今、ロール状感光材料の包装作業の低減、また、総部材点数の低減が図られるようになってきている。
【0010】
このような問題を改善する目的で、特願2002−67114には、2段以上に積み重ねが可能なように集積機能を付与したロール状感光材料の集合包装用コンテナーが提案されている。この集合包装用コンテナーは、段落番号0032〜0036に流通方法が提案されているように、ロール状感光材料を大量に使用するユーザーに便利なように、設計したものである。
【0011】
一方、昨今、ロール状感光材料を、1本単位で取引したいというユーザーも増えてきており、この要求に対応するロール状感光材料の包装用コンテナの開発が求められている。
【0012】
1本単位で包装用コンテナを輸送するにあたっては、一番の問題点は、ゴミや塵がコンテナ内に混入すると、ロール状感光材料が汚染され、感光材料としての諸特性が劣化しれしまう虞があり、この問題を解消することが重要であると考えられる。
【0013】
従って、本発明は、前記従来における諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明の目的は、ゴミや塵などの混入が防止され、ロール状感光材料を汚染することなく、1本単位で輸送可能なロール状感光材料の包装用コンテナを提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、以下の手段により解決される。即ち、
(1)ロール状感光材料を収納し、底板及び複数の側板とからなり、上面が開口していると共に、少なくとも対向する側板の一部にコンテナを持ち運ぶための取っ手用開口が設けられた箱状のコンテナ本体と、
前記ロール状感光材料の長手方向長さに合わせて前記コンテナ本体内部の長手方向長さを仕切る仕切板と、
を備えるロール状感光材料の包装用コンテナであって、
前記コンテナ本体における上面の開口を覆う上壁と、前記側板を覆う側壁と、を含んで構成される箱状の蓋部材を備え、
前記蓋部材の側壁は、前記コンテナ本体における前記側板の前記取っ手用開口に対向して開口部が形成され、且つ当該開口部を閉止すると共に外部から押圧力を付与されることにより蓋部材内側に入り込む閉止部材が設けられること、
を特徴とするロール状感光材料の包装用コンテナ。
【0015】
(2) 前記蓋部材の側壁には、前記閉止部材として、少なくとも一部が当該側壁と連続して形成された閉止片を有し、
当該閉止片は、外部から押圧力を付与されることにより前記開口部を開口すると共に、前記押圧力の解除により復元して前記開口部を閉止する、ことを特徴とする前記(1)に記載のロール状感光材料の包装用コンテナ。
【0016】
(3) 前記蓋部材の側壁には、前記閉止部材として、少なくとも一部が当該側壁と連続して形成された閉止片を有し、
前記閉止片と前記側壁とが連続して形成される連結部には、前記蓋部材の内側からハーフカットが施されていることを特徴とする前記(1)に記載のロール状感光材料の包装用コンテナ。
【0017】
(4) 前記蓋部材の側壁には、前記閉止部材として、袋状の閉止部材を備えることを特徴とする前記(1)に記載のロール状感光材料の包装用コンテナ。
【0018】
(5)ロール状感光材料を収納し、底板及び複数の側板とからなり、上面が開口していると共に、少なくとも対向する一対の側板の一部にコンテナを持ち運ぶための取っ手用開口が設けられた箱状のコンテナ本体と、
前記ロール状感光材料の長手方向長さに合わせて前記コンテナ本体内部の長手方向長さを仕切る仕切板と、
を備えるロール状感光材料の包装用コンテナであって、
前記コンテナ本体における上面の開口を覆う箱状の蓋部材を備え、
前記コンテナ本体内には、前記取っ手用開口を閉止すると共に外部から押圧力を付与されることにより前記コンテナ本体内に入り込む閉止部材が設けられること、
を特徴とするロール状感光材料の包装用コンテナ。
【0019】
上記(1)〜(4)に記載の本発明の包装用コンテナによれば、コンテナ本体における上面の開口を覆う上壁と、側板を覆う側壁と、を含んで構成される箱状の蓋部材を備えることで、コンテナ本体における開口部(上面の開口、取っ手用開口)をほぼ密閉状態に保ちつつ、持ち運びの際には、例えば指先などにより蓋部材における開口部を閉止する閉止部材を外部から押圧することで、閉止部材が蓋部材内側に入り込み、取っ手部が形成される。このため、コンテナ輸送時にゴミや塵などが混入し難く、ロール感光材料の汚染を極力抑えつつ、1本単位で輸送可能となる。
【0020】
上記(5)に記載の本発明の包装用コンテナによれば、コンテナ本体における上面の開口を覆う蓋部材を備えると共に、コンテナ本体における取っ手用開口を閉止すると共に外部から押圧力を付与されることにより、コンテナ本体内に入り込む閉止部材が設けられることで、コンテナ本体における開口部(上面の開口、取っ手用開口)をほぼ密閉状態に保ちつつ、持ち運びの際には、例えば指先などによりコンテナ本体内部の閉止部材を外部から押圧することで、閉止部材がコンテナ本体内側に入り込み、取っ手用開口縁部に例えば指などを引っ掛けることができるようになる。このため、コンテナ輸送時にゴミや塵などが混入し難く、ロール感光材料の汚染を極力抑えつつ、1本単位で輸送可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態の一例を図面を参照して説明する。なお、実質的に同様の機能を有するものには、全図面通して同じ符号を付して説明し、場合によってはその説明を省略することがある。
【0022】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るロール状感光材料の包装用コンテナの分解斜視図である。図2は、本発明の第1の実施の形態に係るロール状感光材料の包装用コンテナにおける蓋部材の部分斜視図である。図3は、本発明の第1の実施の形態に係るロール状感光材料の包装用コンテナの長手方向に沿った部分断面図である。図4は、本発明の第1の実施の形態に係るロール状感光材料の包装用コンテナの幅方向に沿った部分断面図である。図5は、本発明の第1の実施の形態に係るロール状感光材料の包装用コンテナにおけるコンテナ本体の上面図である。
【0023】
図1に示す包装用コンテナ10は、上面が開口している箱状のコンテナ本体12と、ロール状感光材料の長手方向長さに合わせてコンテナ本体12内部の長手方向長さを仕切る仕切板14と、コンテナ本体12をほぼ密閉状態とする蓋部材16と、コンテナ本体12内の底板24に敷かれる緩衝シート18と、から構成されている。
【0024】
コンテナ本体12は、底板24と4つの側板20、21、22、23とから構成されている。4つの側板20、21、22、23におけるコンテナ本体12の上面開口周縁部には、コンテナ本体12の強度を確保するため肉厚に形成されてた凸部20a、21a、22a、23aがそれぞれ設けられている。また、コンテナ本体12の長手方向に対向する一対の側板20、21には、コンテナを持ち運ぶための取っ手用開口26が設けられている。
【0025】
一方、幅方向に対向する側板22、23の内壁には、それぞれ、仕切板14が挿入されるスリット28を形成する一対のガイド板30が、複数組設けられている。スリット28を形成する一対のガイド板30は、側板20、21の長手方向両端部周辺に対称に設けられている。スリット28の配設位置は、ロール状感光材料の長手方向長さに応じて適宜設定されるが、ロール状感光材料の装填性、取り出し性の観点から、ロール状感光材料収納時、ロール状感光材料の長手方向両端部と仕切板14とが、4mm程度空くようにすることがよい。
【0026】
仕切板14は、スリット28幅に相当する厚みと、コンテナ本体12の幅方向に対向する側板22、24間の幅を有し、仕切板14をスリット28に挿入したとき、仕切板14両縁部の一部がスリット28に係合される。上述のように、スリット28は、側板20、21の長手方向両端部周辺に対称に設けられているので、仕切板14は配置位置により、ロール状感光材料を収納たときのコンテナ本体12の重心位置を常に中央に位置させ、運搬時の安定性を向上させる。
【0027】
また、仕切板14上端部の中央には、上端部中央から下端部に向かって高さ方向の中央部まで切欠部14aが設けられている。この切欠部14aに例えば指等を指しこむことで、ロール状感光材料の軸芯材を両端から把持ことが可能となり、ロール状感光材料の収納・取出しが容易となる。
【0028】
蓋部材16は、コンテナ本体12における上面の開口を覆う上壁31と、側板20、21、22、23をそれぞれ覆う側壁32、33、34、35と、を含んで構成される箱状部材である。コンテナ本体12における取っ手用開口26が設けられた側板20、21を覆う側壁32、33には、側板20、21の取っ手用開口26に対向して開口部36が形成されると共に、開口部36を閉止する略四角状の閉止片38(閉止部材)を有する。
【0029】
蓋部材16の側壁32、33に設けられた閉止片38は、図2に示すように、側壁32、33に3辺の切り目(図中、点線)を入れて形成され、残った1辺が側壁32、33との連結部(図中、2点鎖線)となり、この連結部で折れ曲ることで開口部36が開口される。
【0030】
蓋部材16の側壁32、33に設けられる閉止片38の連結部には、図3に示すように、蓋部材16内側から厚み方向にハーフカット40が施されている。この閉止片38の連結部のハーフカット40は、蓋部材16をプラスチックシートで構成する場合、厚み全体の1/2以上の深さで施すことがよく、プラスチック段ボールで構成する場合、プラスチックシートライナーを残す程度の深さで施されることがよい。なお、閉止片38の連結部には、ハーフカットに限らず、罫線を施してもよい。
【0031】
蓋部材16の側壁32、33に設けられる閉止片38は、蓋部材16内側からハーフカット40が施してヒンジ状の連結部とし、側壁32、33の外側に厚みを残することで、閉止片38の連結部の外側(側壁32、33の外側)が脆弱部となり、閉止片38に押圧を付与したとき、この脆弱部に応力が集中し、容易に、指などにより外部から押圧力を付与されると閉止片38は蓋部材16内側へ入り込みで開口部36を開口する。一方、閉止片38は蓋部材16内側へ入り込むと、閉止片38の連結部の外側が引っ張られることになり、容易に、この押圧力を解除されると蓋部材16構成材料の弾性変形により復元して開口部36を閉止する。
【0032】
蓋部材16は、図4に示すように、コンテナ本体12の上面から被せられる。コンテナ本体12に被せられた蓋部材16は、通常、コンテナ本体12に固定される。蓋部材16とコンテナ本体12との固定は、一般に知られている固定方法でよい。例えば、テープで固定する、バンドで固定する、シュリンクスリーブで固定する等のいずれの方法も利用することができる。
【0033】
蓋部材16は、何回でも使用可能なように、強度が強く耐久性ある、また緩衝性のあるプラスチック製で構成させることが好適である。例えば、蓋部材16は、射出成形、真空成形、又はプラスチックシートを折り曲げる等によって作製することができる。
【0034】
蓋部材16を、プラスチックシートから作製する場合、例えば、まず、プラスチックシートを打ち抜き、折り曲げ部を折り曲げやすくするために、一般的に罫線、ハーフカットを施して、折り曲げ加工する。このプラスチックシート材料としては、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、ABS、等のシート材料であれば何でもよいが、折り曲げ加工、衝撃特性、耐久性、ヒンジ特性等から箱の要求特性を満たすものとしてはPPが好ましい。市場から得られるシート材料としては積水化学工業(株)製、アキレス(株)製、シーダム(株)製のもの等がある。シート厚みとしては蓋部材大きさにもよるが、例えば0.5mmから3.0mmを適宜選択することができる。
【0035】
また、プラスチックシート材料としては、蓋部材の衝撃性、耐久性を特に重視するなら、発泡PPシートを選択することもできる。市場から得られる発泡PPシートとしては三井化学プラテック(株)製、古河電工(株)製、(株)JSP製等のものがある。発泡PPシートとしては、発泡倍率も3倍から15倍発泡程度まであり、蓋部材の強度、衝撃特性、耐久性、等から適宜選択することができる。発泡シート厚みとしては、蓋部材の大きさにもよるが、例えば1.0mmから5.0mmを適宜選択することができる。
【0036】
また、プラスチックシート材料としては、プラスチックダンボールシートを選択することもできる。市場から得られるプラスチックダンボールシートとしては東洋ユニコン(株)製、宇部日東化成(株)製、住友化学(株)製等のものがある。シート厚みとしては1.0mm〜12.0mmがあり、その重量も250g/m2〜3500g/mのものがあり、蓋部材の強度、衝撃特性、耐久性、等から適宜選択することができる。シート厚みとしては、例えば3.0mm〜7.0mmを適宜選択することができる。
【0037】
蓋部材16の外壁には、社名、製品の品名、ロット番号、注意事項等一般に製品に表示される項目を印刷あるいは印字したレーベルを貼ることもできる。特に、コンテナをリサイクルさせる場合、リユースコンテナーであることの表示、リユース回数を認識できる表示をすれば、使用するコンテナの管理にも使用することができる。
【0038】
緩衝シート18は、例えば、発泡緩衝材シート、プラスチックダンボールシートなどにより構成され、コンテナ本体12内の底板24に敷くことで、緩衝シート18によりロール状感光材料のゆれが極力抑えられ、物流輸送適性を更に高めることができる。
【0039】
緩衝シート18には、図5に示すように、コンテナ本体12のスリット28へ挿入する仕切板14の挿入位置を示す表示が、収納するロール状感光材料のサイズ毎に施されている。このサイズ表示をにより、容易に仕切板14のスリット28への挿入位置が確認でき作業性が向上したり、ユーザがロール状感光材料サイズを認識し易くなる。また、サイズ表示は、緩衝シート18の表面(コンテナ本体12の上面側)に施されていてもよいが、複数回使用時に磨れて消えてしまうのを防止する観点から、緩衝シート18を透明な材料で構成し、裏面(コンテナ本体12の底板側)に施すことが好適である。また、図5では、スリット28の配置位置と同じ位置を示すように、サイズ表示が施されているが、スリット28の配置位置に対してコンテナ本体12長手方向に若干ずれた位置に、サイズ表示を施すと、仕切板14をスリット28に挿入時でも、サイズ表示が目視できるため、好適である。
【0040】
また、緩衝シート18に施されるサイズ表示と同様なものを、コンテナ本体12の側板22、23内壁のスリット28周辺に、収納するロール状感光材料のサイズ毎に施すことも好適に実施される。
【0041】
ロール状感光材料は、図示しないが、通常、任意の包装形態により包装されてコンテナ本体12に収納される。ユーザーがロール状感光材料を使用した後、包装用コンテナを、リユースコンテナとして戻す場合、この包装材料も廃材料として不要になるが、これも、リサイクル、リユースして使用するためにリユースコンテナにいれて戻してもらえばよい。
【0042】
ここで、ロール状感光材料としては、例えば、特開平2001−249431、特許公報3042812号、などに記載された形態の感光材料が好適に用いられ、また、その包装形態としては、例えば、特開平2000−310834、特開平11−327089号、特開平6−175291号などに記載の包装形態が好適に利用される。
【0043】
本実施の形態では、コンテナ本体12における上面の開口を覆う上壁31と、側板を覆う側壁32、33、34、35と、を含んで構成される箱状の蓋部材16を備えることで、コンテナ本体12における開口部(上面の開口、取っ手用開口)をほぼ密閉状態に保ちつつ、持ち運びの際には、例えば指先などにより蓋部材16における開口部36を閉止する閉止片38を外部から押圧することで、閉止片38が蓋部材16内側に入り込み、取っ手部が形成される。また、このため、コンテナ輸送時にゴミや塵などが混入し難く、ロール感光材料の汚染を極力抑えつつ、1本単位で輸送可能となる。
【0044】
また、閉止片38を外部から押し込み、閉止片38が復元せず、蓋部材16の開口部36したままの状態としてもよいが、長期間にわたって開口したままだと、ゴミ、塵等がコンテナの中に入り込み、ロール状感光材料に付着し汚染する恐れがある。そこで、本実施の形態では、閉止片38は、外部からの押圧力を解除されると蓋部材16構成材料の弾性変形により復元して開口部36を閉止するので、持ち運び時以外は開口部36は開口しないので、コンテナ輸送時にゴミや塵などがコンテナ内部に混入し難くなり、ロール状感光材料を汚染を最大限抑えつつ輸送できる。
【0045】
本実施の形態では、蓋部材16の閉止部材として、閉止片38を設けた形態を説明したが、図6に示すように閉止部材として、袋状の閉止部材42(例えば大幸紙工(株)製「ダスノンカバー」など)を設けた構成でもよいし、図7に示すように、ゴム膜などの伸縮可能な閉止部材44を設けた構成でもよい。これらの閉止部材は、常に蓋部材16の開口部36を閉止しつつ、指などによる押圧により、蓋部材16内部に入り込み取っ手部を形成すると共に、コンテナ輸送時にゴミや塵などがコンテナ内部に混入しなくなる。
【0046】
本実施の形態では、蓋部材16の側壁34、35は、閉止部材が設けられた側壁32、33と共に、コンテナ本体12側板を覆うように底板24方向に延在している形態を説明したが、これに限定されず、本発明では、閉止部材が設けられた側壁32、33が取っ手用開口26が設けれた側板20、21をそれぞれ覆っていればよく、蓋部材16の側壁34、35はコンテナ本体12側板を覆うように底板24方向に延在する必要はなく、図8に示すように、コンテナ本体12側板22、23上面開口周縁部のみを覆う構成であってもよい。
【0047】
また、図9に示すように、蓋部材16の側壁34、35がコンテナ本体12側板22、23上面開口周縁部のみを覆う構成であって、当該側壁34、35の内壁側に凸部34a、35aを設ける形態であってもよい。この形態では、蓋部材16をコンテナ本体12に被せた時、側壁34、35内壁における凸部34a、35aと、側板22、23における凸部22a、23aとの一部がそれぞれ干渉し合って係合される。また、この形態では、側壁34、35内壁における一方の凸部34a、35a下部の一角(底板24側の一角)がテーパー状に形成され、蓋部材16をコンテナ本体12を被せるときは被せ易く、外れるときは外れにくいようになっている。このように、この形態では、蓋部材16は、輸送時にはずれ難くなる一方、蓋部材周囲の側面を手で変形させることで、容易に外すことができる。なお、このような、観点からも、何回も使用する蓋部材16構成材料としては弾性変形が容易なプラスチック製がよい。
【0048】
本実施の形態では、蓋部材16として、上壁31と4つの側壁32、33、34、35とを含んで構成される形態を説明したが、図10に示すように、筒箱状の蓋部材16に、コンテナ本体12を挿入して、側壁に相当する封止部材が設けらたフラップ46や他のフラップ48を折り込む形態も好適に実施される
【0049】
(第2の実施の形態)
図11は、本発明の第2の実施の形態に係るロール状感光材料の包装用コンテナの分解斜視図である。図12は、本発明の第2の実施の形態に係るロール状感光材料の包装用コンテナの長手方向に沿った部分断面図である。図13は、本発明の第2の実施の形態に係るロール状感光材料の包装用コンテナの作用を説明するための部分断面図である。
【0050】
図11に示す包装用コンテナ10は、上面が開口している箱状のコンテナ本体12と、ロール状感光材料の長手方向長さに合わせてコンテナ本体12内部の長手方向長さを仕切る仕切板14と、コンテナ本体12の上面の開口を覆う蓋部材16と、コンテナ本体12内の底板24に敷かれる緩衝シート18と、から構成されている。
【0051】
蓋部材16は、コンテナ本体12における上面の開口を覆う上壁31と、側板20、21、22、23上縁部(コンテナ本体12における上面の開口周縁部:側板20、21、22、23における凸部20a、21a、22a、23a)をそれぞれ覆う側壁32、33、34、35と、を含んで構成される箱状部材である。
【0052】
緩衝シート18は、図12に示すように、コンテナ本体12の底板24幅と略同等で、底板24長手方向長さよりも長い大きさで、両端を折り曲げることで底板24に配置される構成となっている。また、緩衝シート18は、折り曲げて底板24に配置されたとき、その折り曲げ片18a(閉止部材)が、コンテナ本体18における取っ手用開口26をコンテナ本体18内部から覆って閉止するようになっている。
【0053】
なお、緩衝シート18は、その折り曲げ部18bとコンテナ本体12の測板20、21とが多少の間隙を有するように折り曲げられていることがよい。この構成により、折り曲げ片18aのコンテナ本体12のおける測板20、21への押圧力が、より確実に取っ手用開口16を覆って閉止させることが可能となる。このような構成にすることで、折り曲げ片18aとコンテナ本体12のおける測板20、21とは、折り曲げ部18b周辺で多少の間隙を有することになるが、取っ手用開口26は折り曲げ片18aにより完全に覆われてコンテナ本体12内部にゴミや塵が入り込まないので、実質的に取っ手用開口26は折り曲げ片18aされることとなる。
【0054】
これら以外の構成は、上記第1の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
【0055】
本実施の形態では、蓋部材16により、コンテナ本体12における上面の開口を覆うとともに、緩衝シート18の折り曲げ片18aによりコンテナ本体12の取っ手用開口26をコンテナ本体12内部から覆って閉止してて、ほぼ密閉状態に保ちつつ。そして、持ち運びの際には、図13に示すように、コンテナ本体12の取っ手用開口26から、例えば指などにより折り曲げ片18aを押圧することで、緩衝シート18の折り曲げ部の弾性変形(或いは、折り曲げ片18a自体の弾性変形)により折り曲げ片18aが蓋部材16内側に入り込み、取っ手用開口26周縁部に例えば指などが引っ掛けられるようになる。再び、折り曲げ片18aに対して押圧力を解除すると緩衝シート18の折り曲げ部の弾性力(或いは、折り曲げ片18a自体の弾性力)によりコンテナ本体18における取っ手用開口26を覆って閉止する。このため、コンテナ輸送時にゴミや塵などが混入し難く、ロール感光材料の汚染を極力抑えつつ、1本単位で輸送可能となる。
【0056】
なお、本実施形態では、緩衝シート18と一体形成された折り曲げ片18aを、取っ手用開口26を閉止するための閉止部材とした構成を示したが、取っ手用開口26を閉止すると共に外部から押圧力を付与されることによりコンテナ本体18内に入り込む構成であれば、これに限られず、例えば、板状の閉止部材を取っ手用開口26を閉止するように、板状の閉止部材の一端をコンテナ本体18の底板24に支持固定し、その弾性変形によりコンテナ本体18内に入り込む構成としてもよい。
【0057】
上記第1〜第2の実施の形態に示す包装用コンテナにおいては、図14に示すように、蓋部材16における側壁32、33、34、35下縁部に、テープやなどの補強部材16aで覆われていることがよい。通常、蓋部材16は、シートを打ち抜き加工して、組み立て固定して作製され、その打ち抜き断面は鋭利になっている場合が多い。このため、蓋部材16を取り扱う時に手を損傷することが考えられ、これを防ぐために、上記構成とすることがよい。また別の目的で、打ち抜き組み立て固定した蓋部材16はその開口側にソリが生じ易い欠点も有しており、コンテナー本体12に容易にきちっと蓋を閉めることが困難な場合があるため、これを防止するためにも上記構成とすることがよい。
【0058】
上記第1〜第2の実施の形態に示す包装用コンテナは、1回使用型のコンテナでもよいし、リサイクルして繰り返し使用することもできる。
【0059】
なお、上記実施の形態に係る本発明のロール状感光材料の包装用コンテナは、限定的に解釈されるものではなく、本発明の要件を満足する範囲内で実現可能であることは、言うまでもない。
【0060】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、ゴミや塵などの混入が防止され、ロール状感光材料を汚染することなく、1本単位で輸送可能なロール状感光材料の包装用コンテナを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るロール状感光材料の包装用コンテナの分解斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るロール状感光材料の包装用コンテナにおける蓋部材の部分斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るロール状感光材料の包装用コンテナの長手方向に沿った部分断面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係るロール状感光材料の包装用コンテナの幅方向に沿った部分断面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係るロール状感光材料の包装用コンテナにおけるコンテナ本体の上面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係る他のロール状感光材料の包装用コンテナの長手方向に沿った部分断面図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係る他のロール状感光材料の包装用コンテナの長手方向に沿った部分断面図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態に係る他のロール状感光材料の包装用コンテナの幅方向に沿った部分断面図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態に係る他のロール状感光材料の包装用コンテナの幅方向に沿った部分断面図である。
【図10】本発明の第1の実施の形態に係る他のロール状感光材料の包装用コンテナの分解斜視図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態に係るロール状感光材料の包装用コンテナの分解斜視図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態に係るロール状感光材料の包装用コンテナの長手方向に沿った部分断面図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態に係るロール状感光材料の包装用コンテナの作用を説明するための部分断面図である。
【図14】本発明の第1〜第2の実施の形態に係るロール状感光材料の他の蓋部材の形態を示す断面図である。
【符号の説明】
10 包装用コンテナ
12 コンテナ本体
14 仕切板
16 蓋部材
18 緩衝シート
20〜23 側板
24 底板
26 取っ手用開口
28 スリット
30 ガイド板
31 上壁
32〜35 側壁
36 開口部
38 閉止片
40 ハーフカット

Claims (5)

  1. ロール状感光材料を収納し、底板及び複数の側板とからなり、上面が開口していると共に、少なくとも対向する一対の側板の一部にコンテナを持ち運ぶための取っ手用開口が設けられた箱状のコンテナ本体と、
    前記ロール状感光材料の長手方向長さに合わせて前記コンテナ本体内部の長手方向長さを仕切る仕切板と、
    を備えるロール状感光材料の包装用コンテナであって、
    前記コンテナ本体における上面の開口を覆う上壁と、前記側板を覆う側壁と、を含んで構成される箱状の蓋部材を備え、
    前記蓋部材の側壁は、前記コンテナ本体における前記側板の前記取っ手用開口に対向して開口部が形成され、且つ当該開口部を閉止すると共に外部から押圧力を付与されることにより蓋部材内側に入り込む閉止部材が設けられること、
    を特徴とするロール状感光材料の包装用コンテナ。
  2. 前記蓋部材の側壁には、前記閉止部材として、少なくとも一部が当該側壁と連続して形成された閉止片を有し、
    当該閉止片は、外部から押圧力を付与されることにより前記開口部を開口すると共に、前記押圧力の解除により復元して前記開口部を閉止する、ことを特徴とする請求項1に記載のロール状感光材料の包装用コンテナ。
  3. 前記蓋部材の側壁には、前記閉止部材として、少なくとも一部が当該側壁と連続して形成された閉止片を有し、
    前記閉止片と前記側壁とが連続して形成される連結部には、前記蓋部材の内側からハーフカットが施されていることを特徴とする請求項1に記載のロール状感光材料の包装用コンテナ。
  4. 前記蓋部材の側壁には、前記閉止部材として、袋状の閉止部材を備えることを特徴とする請求項1に記載のロール状感光材料の包装用コンテナ。
  5. ロール状感光材料を収納し、底板及び複数の側板とからなり、上面が開口していると共に、少なくとも対向する一対の側板の一部にコンテナを持ち運ぶための取っ手用開口が設けられた箱状のコンテナ本体と、
    前記ロール状感光材料の長手方向長さに合わせて前記コンテナ本体内部の長手方向長さを仕切る仕切板と、
    を備えるロール状感光材料の包装用コンテナであって、
    前記コンテナ本体における上面の開口を覆う箱状の蓋部材を備え、
    前記コンテナ本体内には、前記取っ手用開口を閉止すると共に外部から押圧力を付与されることにより前記コンテナ本体内に入り込む閉止部材が設けられること、
    を特徴とするロール状感光材料の包装用コンテナ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020096096A (ja) * 2018-12-13 2020-06-18 三菱電機エンジニアリング株式会社 把手構造、及び把手不視化方法
KR20220042496A (ko) * 2014-02-14 2022-04-05 리껭테크노스 가부시키가이샤 곤포 상자

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