JP7142901B2 - 容器 - Google Patents

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Description

本発明は,底面部と側壁面部とを有する容器に関する。さらに詳細には,脱着可能な仕切り板を装着することにより収容空間を仕切ることができるようになっている容器に関するものである。
従来から,仕切り板を用いて収容空間を複数の区画に仕切ることができる容器が提案されている。特許文献1に記載されている「仕切りを備えたコンテナ」がその一例である。同文献の「コンテナ」は,その第7図に示されるように,コンテナ本体(10)と主仕切り板(18b)とを有している。そして,コンテナ本体における対向する内壁面に多数の縦溝(12,16)が形成されている。主仕切り板は両端が縦溝に係合することでコンテナ本体に取り付けられており,収容空間を仕切っている。縦溝は両内壁面にそれぞれ複数形成されているので,主仕切り板の仕切り位置は適宜変更可能である。
公開実用昭61-183823号
しかしながら前記した従来の技術には,次のような問題点があった。主仕切り板の取り付けに際してその取り付け位置を選択するための指標となるものが,特に何かある訳ではないのである。このため主仕切り板を,目的とする収容物のサイズに対して最適な位置に取り付けることは,必ずしも容易ではなかった。主仕切り板の取り付け位置が,目的の収容物に対して間違った位置になってしまう場合があった。この場合,容器への収容物の収容ができなかった。あるいは無理に収容しようとして収容物または主仕切り板が破損することもあった。また,主仕切り板が,両内壁面における対向する縦溝同士間ではなく,ずれた縦溝同士間に斜めに取り付けられてしまうこともあった。この場合,主仕切り板の取付状態が不安定であった。
本発明は,前記した従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,仕切り板の取り付け位置をユーザーが適切に選択できるようにした容器を提供することにある。
本発明に係る容器は,底面部と側壁面部とを有し,側壁面部に,底面部との交線が互いに平行である第1対辺部および第2対辺部を少なくとも含む容器であって,第1対辺部および第2対辺部の双方の内面に,底面部との交線の方向に反復して配置された複数の被係合形状部が形成されており,両端が第1対辺部および第2対辺部の被係合形状部に係合することで容器の収容空間を仕切る,脱着自在な仕切り板を有し,さらに,第1対辺部の被係合形状部および第2対辺部の被係合形状部における,仕切り板を取り付けるためのペアを示すペアマークと,ペアマークの少なくとも一部について,他のペアマークに対して区別して示す識別マークとが形成されているものである。
記容器では,第1対辺部および第2対辺部の内面の被係合形状部を利用して仕切り板を取り付けることで,容器の収容空間を仕切ることができる。この仕切り板の取り付けの際,ペアマークを参照することで,第1対辺部および第2対辺部における対向するペアとなる被係合形状部同士をユーザーが視覚的に認識できる。これにより仕切り板の斜め装着が防止される。また,識別マークを参照しつつ仕切り板の取り付け位置を選択することができる。このように識別マークを取り付け位置選択の目安とすることで,仕切り板の取り付け位置をユーザーが適切に選択することができる。
記容器ではさらに,ペアマークおよび識別マークが,底面部の上面に形成されている。ペアマークおよび識別マークが,底面部を上方から見て認識できる位置に形成されていることで,仕切り板の取り付けの際にユーザーがペアマークおよび識別マークを容易に視認できる。さらに,ペアマークおよび識別マーク,第1対辺部および第2対辺部における,ペアとなる被係合形状部同士の間に形成されている。ペアマークおよび識別マークがこのような配置になっていることで,第1対辺部および第2対辺部におけるどの被係合形状部同士がペアであるのか,またどのペアマークを取り付け位置選択の基準としようとするのか,ユーザーが容易に認識できる。
本発明の一態様における容器は上記構成に加えてさらに,識別マークが,複数の群をなしており,同一の群に属する識別マーク同士は,ペアマークの長さ方向における同じ位置に配置されており,異なる群に属する識別マーク同士は,ペアマークの長さ方向における異なる位置に配置されており,ペアマークとして,異なる群に属する複数の識別マークが付されたものが存在するものである。このようにして識別マークにおける「群」を視覚的に認識できるようにしておくことで,ユーザーに,仕切り板の取り付け位置の標準的なパターンを提供することができる。ユーザーとしては識別マークにおける群に従って仕切り板の取り付け位置を選択することで,標準的なパターンに沿った仕切り板の取り付け状態を容易に再現することができる。
本発明の上記一態様における容器ではさらに,底面部における対向する第1対辺部の被係合形状部と第2対辺部の被係合形状部との中間の位置に,仕切り板を取り付ける凹状部が形成されており,仕切り板は,下向きに突出し凹状部に嵌り込む凸状部を有し,凹状部の少なくとも一部のものは,ペアマークの途中に位置しており,ある群に属する識別マークは,凹状部と第1対辺部の被係合形状部との間に位置しており,別のある群に属する識別マークは,凹状部と第2対辺部の被係合形状部との間に位置していることが好ましい。
本発明の上記一態様における容器ではあるいは,第1対辺部の被係合形状部および第2対辺部の被係合形状部はいずれも,複数の縦リブとそれらの間の複数の縦溝とで構成されており,ペアマークは,ペアとなる縦溝同士もしくは縦リブ同士を結ぶ方向の長尺状の図形であることもまた好ましい。
本発明の別の一態様における容器は前述の上記構成に加えてさらに,底面部における対向する第1対辺部の被係合形状部と第2対辺部の被係合形状部との中間の位置に,仕切り板を取り付ける凹状部が形成されており,仕切り板は,下向きに突出し凹状部に嵌り込む凸状部を有し,さらに,ペアマークおよび識別マークが,第1対辺部および第2対辺部における,ペアとなる被係合形状部同士の間に形成されており,ペアマークは,ペアとなる被係合形状部同士を結ぶ方向の長尺状の図形であり,凹状部の少なくとも一部のものは,ペアマークの途中に位置しているものである。
本構成によれば,仕切り板の取り付け位置をユーザーが適切に選択できるようにした容器が提供されている。
実施の形態に係る容器の斜視図である。 仕切り板をすべて取り除いて示す容器の斜視図である。 仕切り板の単体の斜視図(その1)である。 仕切り板の単体の斜視図(その2)である。 仕切り板を取り除いた状態で示す容器の平面図である。 仕切り板を取りつけた状態での容器の,仕切り板の板面と平行な方向の断面図である。 仕切り板を取りつけた状態で示す容器の平面図(その1)である。 仕切り板を取りつけた状態で示す容器の平面図(その2)である。 識別マークの別の例を示す模式図である。
以下,本発明を具体化した実施の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,図1に示す容器1として本発明を具体化したものである。図1中の容器1の収容空間内には,仕切り板2が取り付けられている。仕切り板2により容器1の収容空間が複数の区画に仕切られている。仕切り板2は容器1から着脱自在である。仕切り板2の枚数は任意である。図1の容器1から仕切り板2をすべて取り除いた容器本体を図2に示す。取り外した仕切り板2を図3,図4に示す。図3は仕切り板2を上方から見下ろす斜視図であり,図4は仕切り板2を下方から見上げる斜視図である。
図2の容器1は,底面部3と,長辺側壁面部4,5と,短辺側壁面部6,7とを有している。長辺側壁面部4と底面部3との交線8と,長辺側壁面部5と底面部3との交線9とは平行である。長辺側壁面部4の内面には,複数の縦リブ11が形成されている。各縦リブ11は,底面部3に対して垂直に形成された凸状の部位である。各縦リブ11はまた,交線8の方向に等ピッチに反復して配置されている。縦リブ11同士の間は縦溝13となっている。縦溝13も縦リブ11と同様に,底面部3に対して垂直であり,交線8の方向に等ピッチに反復する配置となっている。図2では見えていないが,長辺側壁面部5の内面にも同様に複数の縦リブ11および縦溝13が形成されている。
図2の容器1の底面部3にはさらに,ペアマーク17,識別マーク14,凹状部15が形成されている。図5により,縦リブ11,縦溝13,ペアマーク17,識別マーク14,凹状部15の関係を説明する。図5に示されるように,長辺側壁面部4の縦溝13の正面には長辺側壁面部5の縦溝13が配置されており,長辺側壁面部4の縦リブ11の正面には長辺側壁面部5の縦リブ11が配置されている。すなわち,長辺側壁面部4と長辺側壁面部5とで,縦溝13同士が,また縦リブ11同士が,互いに対向する配置となっている。
さらに,底面部3における,対向する縦溝13同士の中間の位置には,凹状部15が形成されている。凹状部15は,図5中の左右の対向する縦溝13同士を結ぶ方向に長尺状の形状に形成された凹状の部分である。凹状部15は,仕切り板2を取り付けるための形状である。ペアマーク17は,図5中の左右の対向する縦溝13同士を結んで形成された直線状の図形である。ペアマーク17の途中に凹状部15が位置している。ただしペアマーク17は,すべての対向する縦溝13同士の間に必ず引かれている訳ではない。図5に示されるように,対向する縦溝13同士の間でも,ペアマーク17が引かれている箇所もあれば引かれていない箇所もある。なお,すべての対向する縦溝13同士の間に必ずペアマーク17が引かれている構成であってもよい。また,ペアマーク17の直線は細溝でもよいし,仕切り板2の取り付けに支障のない程度であれば隆起でもよい。
識別マーク14は,ペアマーク17の途中の位置であって凹状部15以外の位置に形成されている図形である。識別マーク14は,ペアマーク17に比べれば短くて太い図形である。このようにペアマーク17と識別マーク14とでは外観形状が明確に異なるので,ユーザーが両者を混同することはない。図5では,識別マーク14の例として円形の貫通孔を示している。ペアマーク17の長手方向(すなわち対向する縦溝13同士を結ぶ方向)に対して識別マーク14が形成されている位置は,識別マーク14ごとに異なる。この点については後述する。
仕切り板2についてさらに説明する。図3,図4に示した仕切り板2には,主板部19と,その両端の係合部20,20とが設けられている。さらに,主板部19の下辺には,凸状部21が設けられている。係合部20,20は,仕切り板2を図1に示したように容器1に取り付けた状態で水平方向の一端および他端に位置する場所に設けられている。むろんこれらは,長辺側壁面部4側および長辺側壁面部5側の縦溝13にそれぞれ係合するように設定されたものである。このため係合部20,20は,主板部19よりやや肉厚とされている。凸状部21は,主板部19に対して下向きに突出した形状の部位である。むろん凸状部21は,仕切り板2を容器1に取り付けた状態で底面部3の凹状部15に嵌り込むように設定されたものである。図6に,仕切り板2を取りつけた状態での容器1の断面図を示す。図6に現れている断面は,仕切り板2の板面と平行な方向の断面である。
上記のように構成された本形態の容器1および仕切り板2においては,仕切り板2を容器1に取り付けるに際して,ペアマーク17および識別マーク14による特有の利点がある。以下,これらの利点について説明する。
まずペアマーク17による利点を説明する。ペアマーク17の利点は,仕切り板2の取り付け位置の選択の目標となることと,斜め装着の防止との二点である。
すなわち,容器1に仕切り板2が装着されている状態から,一旦仕切り板2を外して,その後再度仕切り板2を取り付ける状況を考える。このとき,もともと仕切り板2が,いずれかのペアマーク17の真上に付いていたのであれば,そのペアマーク17のあるところに仕切り板2を取り付けることで,元と同じ取り付け位置を再現することができる。もともと仕切り板2が,ペアマーク17のない箇所に付いていた場合でも,仕切り板2の下端と近隣のペアマーク17との間隔が元と同じになるようにすることで,元と同じ取り付け位置を再現することができる。
仕切り板2の取り付け位置を変更して再装着しようとする場合でも,ペアマーク17が有用である。すなわち,もともと仕切り板2が付いていた位置もしくはその近隣の位置のペアマーク17を基準として新たな取り付け位置を選択することができる。これにより,元の取り付け位置に対してどちら向きに何ピッチずらして取り付けるのか,明確に認識しつつ,再取り付けを行うことができる。
また,容器1に仕切り板2を装着する際,ペアマーク17を目標とすることで,斜め装着を防止することができる。すなわち,ペアマーク17のある位置に仕切り板2を取り付ける場合には,そのペアマーク17の全体が仕切り板2の下端により隠されるようにすればよい。ペアマーク17のない位置に仕切り板2を取り付ける場合には,仕切り板2の下端と,取り付け位置の近隣のペアマーク17とが平行になるようにすればよい。
次に識別マーク14による利点を説明する。識別マーク14の利点は,仕切り板2の取り付け位置の標準的なパターンをユーザーに視覚的に提供することにある。図5によりこのことを説明する。図5中には,A~Gの文字およびそれらのすぐ下の下向きの矢印が表示されている。これらの文字および矢印は,容器1に実際に表示されている訳ではなく,識別マーク14の機能の説明のために図5中に書き込んだものである。ただし,容器1に実際にこれらの文字や矢印が表示されていても別段問題はない。
図5中のこれらの文字および矢印は,識別マーク14の群の概念を示している。Aの文字の下方にある5個の識別マーク14は,A群に属する識別マーク14である。同様に,B群(4個),C群(3個),D群(2個),E群(2個),F群(2個),G群(1個)の各群が存在する。同じ群に属する識別マーク14同士は,ペアマーク17の長手方向(図5中で左右方向)に対して同じ位置に配置されている。しかし異なる群に属する識別マーク14同士は,当該方向に対して異なる位置に配置されている。このためユーザーは,各識別マーク14について,ペアマーク17の長手方向における位置により,どれとどれが同じ群に属するのか,また異なる群に属するのか,視覚的に認識できる。
このうちA群は,5枚の仕切り板2を容器1に取り付ける場合の標準的な取り付け位置のパターンを示している。他の群も同様に,それぞれの群ごとの枚数の仕切り板2を容器1に取り付ける場合の標準的なパターンを示している。例として,図7に,B群のパターンに従って4枚の仕切り板2を容器1に取り付けた状態の平面図を示す。図8に,E群のパターンに従って2枚の仕切り板2を容器1に取り付けた状態の平面図を示す。むろん,他の群についても同様にその群のパターンに従った仕切り板2の取り付けが可能である。このようなことをユーザーは,識別マーク14の位置を目安にして容易に行うことができる。
むろんユーザーがどの位置に仕切り板2を取り付けるかは自由であり,識別マーク14の群のパターンに従う必要はない。しかし識別マーク14の群を目安とすることで,取り付けの都度,同じパターンを容易に再現することができる。なお,上記から明らかなように,同じ枚数の仕切り板2の取り付けに対して複数種類のパターン(D群,E群,F群がその例)があってもよい。また,1つの識別マーク14のみを含む群(G群がその例)があってもよい。また,図5から分かるように,1本のペアマーク17に複数個の識別マーク14が付されている例があってもよい。すなわち,1の群に属するペアマーク17ばかりでなく,複数の群に属するペアマーク17があってもよい。逆に,識別マーク14が付されていないペアマーク17があってもよい。また,ペアマーク17のない箇所に識別マーク14が配置されていてもよい。
図5の例では,識別マーク14の群分けを,ペアマーク17の長手方向上の位置で行っている。しかし識別マーク14の群分けの手法はこれだけではない。図9に示すように,識別マーク14の形状により行ってもよい。図9の例では,識別マーク14の形状に複数種類がある。この形状の相違により,識別マーク14の群をユーザーに視覚的に認識させることもできる。なお図9の例では,識別マーク14の位置と形状とをいずれも群ごとに変えている。しかしこれに限らず,位置は皆同じにして形状の相違のみで識別マーク14の群分けを示す態様も可能である。
以上詳細に説明したように本実施の形態によれば,平行に対向する長辺側壁面部4,5の内面に,被係合形状部である縦リブ11および縦溝13を反復的に設け,仕切り板2の取り付け位置をユーザーが自由に選択できるようにしている。ここにおいて,容器1にペアマーク17と識別マーク14とを設けている。これにより仕切り板2の取り付け位置の目安を提供し,仕切り板2の取り付け位置をユーザーが適切に選択できるようにしている。こうすることで,仕切り板2の取り付け位置の再現性を容易に向上し,斜め装着の防止をも達成した容器1が実現されている。
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば前記形態では,ペアマーク17を,対向する縦溝13同士の間に引いているが,対向する縦リブ11同士の間に引いてもよい。ペアマーク17の形状自体も,単純な直線に限らず,破線や波線等でもよいし,ある程度の幅があってもよい。また,溝状や隆起状の他に,底面部3を貫通するスリット状であってもよい。あるいは,色彩を他の部分と別にしたものであってもよく,その場合は形状的には平坦であってもよい。外観的に認識できれば十分だからである。
また,識別マーク14についても,前述の貫通孔の他に有底穴でもよいし,仕切り板2の取り付けに支障のない程度であれば隆起でもよい。色彩を他の部分と別にしたものであってもよく,その場合は形状的には平坦であってもよい。また,隆起あるいは色彩による場合,前述の形状の相違の例として,前述の幾何学図形の他に文字等の記号でもよい。大きさのみの相違であってもよい。これも外観的にその存在や相違を認識できれば十分だからである。また,識別マーク14の群分けをペアマーク17の長手方向に対する位置で行う場合,前記形態では同じ群に属する識別マーク14同士は同じ位置であることとした。ここで言う同じ位置の精度は,一見して同じ位置と認識できる程度で十分であり,高い精度で同じ位置である必要はない。例えば,同じ群に属する識別マーク14の長手方向位置のばらつきが,異なる群に属する識別マーク14の群ごとの平均位置の間隔の半分以下であれば,同じ位置と見なしてよい。
また,ペアマーク17や識別マーク14の形成位置を,前記形態では底面部3の上面としたが,これも必須事項ではない。例えば,長辺側壁面部4および長辺側壁面部5の内面にこれらのマークを付することも可能である。この場合のペアマーク17はペアを結ぶ方向の長尺状にはならないが,対向するペアとなる箇所同士に同じマークを付することで,ペアを示すことが可能である。ただし,前記形態のように底面部3の上面側から視認可能な位置にこれらのマークを形成した方が,仕切り板2の取り付けの際に認識しやすいという点ではより有利である。
また,前記形態では,長辺側壁面部4,5の内面に縦リブ11を凸状に設けることにより,それらの間を縦溝13として利用している。しかしこれに限らず,長辺側壁面部4,5の内面に掘り込み状に縦溝13を形成することで,それらの間を事実上の縦リブ11として利用する形であってもよい。また,縦リブ11および縦溝13は,必ずしも等ピッチに形成されているものでなくてもよい。また,縦溝や縦リブの断面形状は,角が丸められている形状であってもよい。前記形態ではまた,容器1が一体成形品であるように図中には描いたが,このことも必須ではない。底面部と各側壁面部がそれぞれ独立した部品であり組み合わせて容器状をなすものでもよい。その場合に折り畳み可能でもよい。
また,仕切り板2についても変形が可能である。前記形態では係合部20を主板部19よりやや厚い形状としたが,係合部20の厚さは縦溝13の間隔との関係で決まるものであり,主板部19の厚さとの関係は任意である。また,係合部20の形状自体も任意である。例えば,主板部19を,縦溝13の正面ではなく縦リブ11の正面に位置させる形状であってもよい。係合部20を主板部19に対して厚さ方向にオフセットして設けたり,あるいは2枚に分岐した形状の係合部20とすることでそれを実現できる。
また,両端の係合部20の形状は違っていてもよい。例えば,一方の係合部が主板部19を縦溝13の正面に位置させる形状で,もう一方の係合部が主板部19を縦リブ11の正面に位置させる形状になっているものであってもよい。ただしその場合,長辺側壁面部4および長辺側壁面部5の内面形状が,一方の縦リブ11の正面にもう一方の縦溝13が位置する半ピッチずれ状の配置になっている必要がある。
また,仕切り板2の凸状部21および底面部3の凹状部15は,必須のものではない。凹状部15を設ける場合,底面部3を貫通するスリット状であってもよい。また,容器1における仕切り板2の取り付け方向は,前述の,長辺側壁面部4と長辺側壁面部5とを結ぶ方向には限られない。短辺側壁面部6と短辺側壁面部7とを結ぶ方向であってもよい。容器1自体が上方から見てほぼ正方形であってもよい。仕切り板2の取り付け対象でない壁面部は,直線状でなくてもよい。
また,仕切り板2にも縦溝および縦リブを設けてもよい。この場合,仕切り板2により区画された一方の区域を1つの容器と見て,仕切り板2もその側壁面部の一部分をなすものと見ることができる。そしてその範囲内に対して本発明を適用することとなる。従ってその場合,区画された一方の区域が,小さい仕切り板によりさらに区画され,その小さい仕切り板の取り付けに対して本発明の作用効果が奏されることになる。
1 容器
2 仕切り板
3 底面部
4,5 長辺側壁面部
8,9 交線
11 縦リブ(被係合形状部)
13 縦溝(被係合形状部)
14 識別マーク
17 ペアマーク

Claims (4)

  1. 底面部と側壁面部とを有し,前記側壁面部に,前記底面部との交線が互いに平行である第1対辺部および第2対辺部を少なくとも含む容器であって,
    前記第1対辺部および前記第2対辺部の双方の内面に,前記底面部との交線の方向に反復して配置された複数の被係合形状部が形成されており,
    両端が前記第1対辺部および前記第2対辺部の被係合形状部に係合することで容器の収容空間を仕切る,脱着自在な仕切り板を有し,さらに,
    前記底面部の上面に,前記第1対辺部の被係合形状部および前記第2対辺部の被係合形状部における,前記仕切り板を取り付けるためのペアを示すペアマークが形成されているとともに
    前記ペアマークの少なくとも一部について,他のペアマークに対して区別して示す識別マークが形成されており,
    前記ペアマークおよび前記識別マークが,前記第1対辺部および前記第2対辺部における,前記ペアとなる被係合形状部同士の間に形成されており,
    前記識別マークが,複数の群をなしており,
    同一の群に属する識別マーク同士は,前記ペアマークの長さ方向における同じ位置に配置されており,
    異なる群に属する識別マーク同士は,前記ペアマークの長さ方向における異なる位置に配置されており,
    前記ペアマークとして,異なる群に属する複数の識別マークが付されたものが存在することを特徴とする容器。
  2. 請求項1に記載の容器であって,
    前記底面部における対向する前記第1対辺部の被係合形状部と前記第2対辺部の被係合形状部との中間の位置に,前記仕切り板を取り付ける凹状部が形成されており,
    前記仕切り板は,下向きに突出し前記凹状部に嵌り込む凸状部を有し,
    前記凹状部の少なくとも一部のものは,前記ペアマークの途中に位置しており,
    ある群に属する前記識別マークは,前記凹状部と前記第1対辺部の被係合形状部との間に位置しており,
    別のある群に属する前記識別マークは,前記凹状部と前記第2対辺部の被係合形状部との間に位置していることを特徴とする容器。
  3. 請求項1または請求項2に記載の容器であって
    前記第1対辺部の被係合形状部および前記第2対辺部の被係合形状部はいずれも,複数の縦リブとそれらの間の複数の縦溝とで構成されており,
    前記ペアマークは,前記ペアとなる前記縦溝同士もしくは前記縦リブ同士を結ぶ方向の長尺状の図形であることを特徴とする容器。
  4. 底面部と側壁面部とを有し,前記側壁面部に,前記底面部との交線が互いに平行である第1対辺部および第2対辺部を少なくとも含む容器であってに記載の容器であって,
    前記第1対辺部および前記第2対辺部の双方の内面に,前記底面部との交線の方向に反復して配置された複数の被係合形状部が形成されており,
    両端が前記第1対辺部および前記第2対辺部の被係合形状部に係合することで容器の収容空間を仕切る,脱着自在な仕切り板を有し,
    前記底面部における対向する前記第1対辺部の被係合形状部と前記第2対辺部の被係合形状部との中間の位置に,前記仕切り板を取り付ける凹状部が形成されており,
    前記仕切り板は,下向きに突出し前記凹状部に嵌り込む凸状部を有し,さらに,
    前記底面部の上面に,前記第1対辺部の被係合形状部および前記第2対辺部の被係合形状部における,前記仕切り板を取り付けるためのペアを示すペアマークが形成されているとともに
    前記ペアマークの少なくとも一部について,他のペアマークに対して区別して示す識別マークが形成されており,
    前記ペアマークおよび前記識別マークが,前記第1対辺部および前記第2対辺部における,前記ペアとなる被係合形状部同士の間に形成されており,
    前記ペアマークは,前記ペアとなる被係合形状部同士を結ぶ方向の長尺状の図形であり,
    前記凹状部の少なくとも一部のものは,前記ペアマークの途中に位置していることを特徴とする容器。
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Citations (3)

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