JP5561826B2 - シリンダ錠及びキー - Google Patents

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本発明は、シリンダ内に複数のタンブラを出没可能に収容して成るシリンダ錠とこれに挿入されるキーに関するものである。
車両等に使用されるシリンダ錠には内溝キーによって解錠されるものがあるが、この種のシリンダ錠は、内周面に係合溝を備えたホルダと、該ホルダ内に回転可能に収容されたシリンダと、該シリンダに出没可能に収容された複数のタンブラ等によって構成されている。
ここで、上記複数のタンブラはキーの挿入方向に配置され、各タンブラにはキーのキー山に係合する係合部がそれぞれ形成され、各タンブラは、キーの挿入方向に対して直交する方向(ホルダの係合溝に係合する方向)に付勢されている。
斯かるシリンダ錠においてキーが挿入されていない状態では、全てのタンブラがホルダの係合溝に係合してシリンダの回転を阻止するために施錠状態が維持される。そして、シリンダに正規のキーが挿入されると、該キーのキー溝に形成された複数のキー山に各タンブラの係合部がそれぞれ係合し、各タンブラが付勢力に抗して径方向内方に移動してシリンダ内に没入し、該タンブラのホルダの係合溝との係合が解除されるために解錠状態となり、シリンダの回転が許容される。
ところで、シリンダ錠の鍵違い数(キーの山違い数)は、タンブラの数と各タンブラに形成された係合部の段違い数によって決定される。従って、鍵違い数を多くするにはタンブラの数と各タンブラに形成された係合部の段違い数を増やせば良い。
しかしながら、複数のタンブラはキーの挿入方向に沿って並んで配置されているため、その数を増やすとシリンダ錠の全長が長くなってしまうという問題が生ずる。又、タンブラに形成された係合部の段違い数を増やすと、タンブラのシリンダ内での径方向の移動量が大きくなり、キーを抜いた状態でのタンブラのシリンダからの突出量が大きくなるため、シリンダ錠の外径が大きくなるという問題が生ずる。
そこで、特許文献1には、隣り合うタンブラ同士を当接させて配置し、これらを互いに逆方向に付勢することによって、鍵違い数を確保した上で小型化を図ることができるシリンダ錠とこれに対応するキーが提案されている。
特開2005−344305号公報
ところで、シリンダ錠に差し込まれるキーの隣り合うキー山の高さが大きく異なると、キー山を繋ぐ傾斜面の傾斜が急になり過ぎてキーの挿入に支障を来すため、傾斜面の傾斜角が所定値を超えないようにキーの隣り合うキー山の高さを設定する必要がある。このため、隣り合うタンブラの係合部の段違い(高さの差)にも制約が生じる。例えば、段違い(係合部の高さの差)のタンブラが4種類ある場合、隣り合うタンブラとして3段以上の異なるタンブラを選択することができない等の制約が生ずる。即ち、4種類のタンブラにその係合部の高さの順に1番〜4番の番号を付した場合、1番と4番のタンブラを隣り合わせで配置することができない。
従って、例えばキーの挿入方向に沿って配置された複数のタンブラ同士の間隔を狭めてタンブラの数を増やそうとしても、上述のように隣り合うタンブラには段違いの制約があるためにタンブラの数には自ずと限界があり、結果的に鍵違いの数を多くできないという問題がある。この問題は特許文献1において提案された構成においても同様に発生する。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、全長を極力抑えつつ、違い数を多く取ることができるシリンダ錠とこれに挿脱されるキーを提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、
内周面に係合溝を備えたホルダと、
該ホルダ内に回転可能に収容されたシリンダと、
該シリンダに挿入されるキーのキー山に係合する係合部を有し、キーの挿入方向に対して直交する方向に付勢された複数のタンブラを備え、
キーの未挿入状態において前記タンブラが前記ホルダの係合溝に係合して前記シリンダの回転を阻止し、
前記シリンダにキーが挿入されると該キーのキー山に前記タンブラの係合部が係合し、タンブラが移動して前記シリンダ内に没入し、該タンブラの前記ホルダの係合溝との係合が解除されて前記シリンダの回転を許容するよう構成されたシリンダ錠において、
前記係合部の位置が移動方向に沿って異なる段違いの少なくとも4種類のタンブラを設け、
少なくとも1組の隣り合うタンブラの係合部の段差を最大の「3」に設定するとともに、該タンブラ間の第1間隔を他の隣り合うタンブラ間の第2間隔よりも広く設定することによって、段差が最大の「3」である隣り合うタンブラの係合部に係合する前記キーのキー山を繋ぐ斜面の勾配が50°以下にしたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のシリンダ錠のシリンダに挿入可能なキーを、シリンダに挿入されると各タンブラの係合部に係合して全てのタンブラをシリンダ内に没入させる複数のキー山を備えたキー溝を形成して構成したことを特徴とする。
本発明によれば、少なくとも1組の隣り合うタンブラの係合部の段差を最大の「3」に設定することによって、タンブラの配列パターン数が増え、結果的にシリンダ錠の全長を極力おさえつつ、鍵違い数を多く取ることができる。そして、この場合、係合部の段差が最大の「3」である隣り合うタンブラ間の第1間隔を他の隣り合うタンブラ間の第2間隔よりも広く設定することによって、段差が最大の「3」である隣り合うタンブラの係合部に係合することによって、段差が最大の「3」である隣り合うタンブラの係合部に係合するキーのキー山を繋ぐ斜面の勾配が50°以下になるようにしたため、キーの各係合部が係合するキー山を繋ぐ傾斜面の傾斜が急になり過ぎることがなく、キーの挿入に支障を来すことがない。
本発明に係るシリンダ錠の側断面図である。 図1のA−A線断面図であって、(a)はキー挿入状態を示し、(b)はキー未挿入状態を示す。 図1のB−B線断面図であって、(a)はキー挿入状態を示し、(b)はキー未挿入状態を示す。 (a)〜(h)はタンブラの種類を示す図である。 本発明に係るキーの側面図である。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係るシリンダ錠の側断面図、図2は図1のA−A線断面図、図3は図1のB−B線断面図、図4はタンブラの種類を示す図、図5は本発明に係るキーの側面図である。
図1に示すシリンダ錠1は、正規のキー10の抜き差しによって解錠と施錠を行うものであって、有底筒状のホルダ2の内部にシリンダ3を回転可能に収容するとともに、シリンダ3の内部にプレート状の複数(本実施の形態では9枚)のタンブラ4を長手方向(キー10の挿脱方向)に適当な間隔で配列して構成されている。
上記ホルダ2は、不図示の支持部材に固定されており、その内周面の相対向する2箇所(図1〜図3の上下2箇所)には係合溝2aが長手方向(図1の左右方向)に沿ってそれぞれ形成されている。そして、図1に示すように、ホルダ2の底壁(奥側の壁)2Aの中心部には前記シリンダ3の奥側端部に形成された連結部3Aが貫通するための貫通孔2bが形成されており、該ホルダ2の手前側(図1の左側)の開口端はキャップ5によって塞がれている。尚、キャップ5は、ホルダ2の手前側の端部外周に嵌着されている。
前記シリンダ3は、前述のようにホルダ2の内部に回転可能に収容されており、その中心部には上下方向に長い略矩形のキー挿入穴3a(図2及び図3参照)が長手方向に沿って形成されている(図1参照)。
又、シリンダ3の中心部には上下方向に貫通する複数(タンブラ4と同数の9個)のタンブラ収納溝3bが長手方向に沿って適当な間隔で形成されており、該シリンダ3の奥側端部に突設された連結部3Aは、前述のようにホルダ2の底壁2Aに形成された貫通孔2bを貫通してホルダ2の外部に突出している。
前記9枚のタンブラ4は、図2〜図4に示すように、上下方向に長い略矩形の薄いプレートであって、これらはシリンダ3に形成された各タンブラ収納溝3b内に径方向(図1〜図3の上下方向)に移動可能にそれぞれ収容されている。ここで、図1に示すように、9枚のタンブラ4に手前側からそれぞれ「#1」〜「#9」の番号を付すこととする。
而して、本実施の形態では、9枚のタンブラ4は交互に逆方向(上下方向)に付勢されている。具体的には、奇数番#1,#3,#5,#7,#9のタンブラ4は上方に付勢され、偶数番#2,#4,#6,#8のタンブラ4は下方に付勢されている。
ここで、キー10は内溝キーであって、その両面のうち、図5において手前側の面を「A面」、その裏側の面を「B面」とすると、A面とB面には上下対称形状(上下を逆にした形状)のキー溝11,12が長手方向に沿ってそれぞれ形成されている。尚、キー10のA面とB面に上下対称形状のキー溝11,12を形成することによってキー10はリバーシブルキーとなり、このキー10はA面とB面(表裏)を気にすることなくシリンダ3のキー挿入穴3aに差し込むことができる。
図5に示すように、キー10のA面に形成されたキー溝11には奇数番#1,#3,#5,#7,#9のタンブラ4に対応する5つのキー山11a,11b,11c,11d,11eが形成されており、これらのキー山11a〜11eの高さは図示のようにP1,P1,P2,P1,P4にそれぞれ設定されている。又、キー10のB面に形成されたキー溝12には偶数番#2,#4,#6,#8のタンブラ4に対応する4つのキー山12a,12b,12c,12dが形成されており、これらのキー山12a〜12dの高さは図示のようにP3,P4,P4,P2にそれぞれ設定されている。
ところで、奇数番#1,#3,#5,#7,#9のタンブラ4は、キー10のA面に形成されたキー溝11のキー山11a〜11eによってシリンダ3内を下動せしめられ、偶数番#2,#4,#6,#8のタンブラ4は、キー10のB面に形成されたキー溝12のキー山12a〜12dによってシリンダ内3を上動せしめられるが、奇数番#1,#3,#5,#7,#9のタンブラ4は図4(a)〜(d)に示す4種類の中から選択され、偶数番#2,#4,#6,#8のタンブラ4は図4(e)〜(h)の4種類の中から選択される。
図4に示すように、各タンブラ4にはキー10が貫通するための上下方向に長い矩形のキー貫通孔4Aがそれぞれ形成されており、図4(a)〜(d)に示す奇数番#1,#3,#5,#7,#9に使用されるタンブラ4の右側部上側にはスプリング受け4aが突設され、これらのタンブラ4のキー貫通孔4Aの右端縁の異なる高さ位置には係合部4bがそれぞれ形成されている。具体的には、図4(a)〜(d)に示すタンブラ4には、図5に示す高さP1〜P4に対応する位置に係合部4bがそれぞれ形成されており、本実施の形態では、奇数番#1,#3,#5,#7,#9には図4(a)に示すタンブラ4(係合部4bの高さP1)が3枚、図4(b)に示すタンブラ4(係合部4bの高さP2)が1枚、図4(d)に示すタンブラ4(係合部4bの高さP4)が1枚使用されている。尚、図4(a)〜(d)には、キー10のA面側のキー溝11によって動作する高さ(係合部4bの高さ)P1,P2,P3,P4のタンブラ4をそれぞれ「P1−A」〜「P4−A」と表記している。
他方、図4(e)〜(h)に示す偶数番#2,#4,#6,#8に使用されるタンブラ4の右側部下側にはスプリング受け4aが突設され、これらのタンブラ4のキー貫通孔4Aの左端縁の異なる高さ位置には係合部4bがそれぞれ形成されている。具体的には、図4(e)〜(h)に示すタンブラ4には、図5に示す高さP1〜P4に対応する位置に係合部4bがそれぞれ形成されており、本実施の形態では、偶数番#2,#4,#6,#8には図4(f)に示すタンブラ4(P2)が1枚、図4(g)に示すタンブラ4(P3)が1枚、図4(h)に示すタンブラ4(P4)が2枚使用されている。尚、図4(e)〜(h)には、キー10の面側のキー溝12によって動作する高さ(係合部4bの高さ)P1,P2,P3,P4のタンブラ4をそれぞれ「P1−B」〜「P4−B」と表記している。
而して、前述のように奇数番#1,#3,#5,#7,#9のタンブラ4と偶数番#2,#4,#6,#8のタンブラ4はシリンダ3の各タンブラ収納溝3bに交互に収容されてシリンダ3の長手方向(キー10の挿入方向)に沿って配置されている。そして、図2に示すように、奇数番#1,#3,#5,#7,#9のタンブラ4は、これらに形成されたスプリング受け4aとシリンダ3に形成されたスプリング受け3cの間に縮装されたスプリング6によって常時上方(ホルダ2の上側の係合溝2aに係合する方向)に付勢されている。又、図3に示すように、偶数番#2,#4,#6,#8のタンブラ4は、これらに形成されたスプリング受け4aとシリンダ3に形成されたスプリング受け3cの間に縮装されたスプリング6によって常時下方(ホルダ2の下方の係合溝2aに係合する方向)に付勢されている。
ところで、本実施の形態に係るシリンダ錠1に使用されている9枚のタンブラ4の係合部4bの高さにはP1〜P4までの4段階の差が設けられているが、これらの#1〜#9のタンブラ4の係合部4bの高さはP1,P3,P1,P4,P2,P4,P1,P2,P4にそれぞれ設定されており、従って、これらの係合部4bに係合するキー10のキー溝11,12に形成されたキー山11a〜11e及び12a〜12d(手前側から番号「#1」〜「#9」を付す)の高さも順にP1,P3,P1,P4,P2,P4,P1,P2,P4に設定されている。
上述のようにタンブラ4の係合部4bとキー10のキー山11a〜11e及び12a〜12dの高さをそれぞれ設定すると、隣り合う#3と#4及び#6と#7のタンブラ4の係合部4bの段差とキー10の#3と#4のキー山11bと12bとの段差及び#6と#7のキー山12cと11dの段差は「3」となり、他の隣り合う#1と#2、#2と#3、#4と#5、#5と#6及び#8と#9のタンブラ4の係合部4bの段差とキー10のキー山11aと12a、12aと11b、12bと11c、11cと12c、12dと1111eとの段差は「2」、#7と#8のタンブラ4の係合部4bとキー10のキー山11dと12dとの段差は「1」となる。
複数のタンブラを等間隔に配置する従来のシリンダ錠にあっては、隣り合うタンブラの係合部とキーのキー山の段差は最大「2」まで許容され、それ以上の段差を設けた場合には、これらのタンブラの係合部に係合するキーのキー山を繋ぐ斜面の勾配が急になり過ぎるためにキーの挿入に支障を来すことは前述の通りである。
本実施の形態では、鍵違いの数を増やすために隣り合う#3と#4及び#6と#7の2組のタンブラ4の係合部4bとキー10のキー山11bと12b及び12cと11dの段差を最大の「3」に設定するとともに、これら2組のタンブラ4及びキー山11bと12b及び12cと11dの第1間隔t1を他の組の隣り合うタンブラ4とキー10のキー山11aと12a、12aと11b、12bと11c、11cと12c、11dと12d、12dと11eとの間の第2間隔t2よりも大きく設定した(t1>t2)。このため、最大の段差「3」に設定された#3と#4及び#6と#7の2組のキー10のキー山11bと12b’(キー山12bに対応するキー溝11のキー山)及び12c’(キー山12cに対応するキー溝11のキー山)と11dとを繋ぐ斜面11f,11gの勾配がキー10の挿入に支障を来さない程度に緩やかとなる。尚、キー10のキー山11bと12b’及び12c’と11dを繋ぐ斜面11f,11gの勾配は45°程度に抑えられるが、最大50°程度までは設定可能である。
以上のように構成されたシリンダ錠1において、図2(b)及び図3(b)に示すようにキー10がシリンダ3のキー挿入穴3aに挿入されていない状態では、奇数番#1,#3,#5,#7,#9の各タンブラ4は、図2(b)に示すようにスプリング6によって上方に移動してシリンダ3の外周面から突出し、ホルダ2の上方の係合溝2aに係合しており、偶数番#2,#4,#6,#8の各タンブラ4は、図3(b)に示すようにスプリング6によって下方に移動してシリンダ3の外周面から突出し、ホルダ2の下方の係合溝2aに係合している。従って、キー10がシリンダ3のキー挿入穴3aに挿入されていない状態では、シリンダ錠1は、シリンダ3の回転が阻止される施錠状態にある。
次に、図1、図2(a)及び図3(a)に示すように、キー10をシリンダ3のキー挿入穴3aに差し込むと、該キー10のA面に形成されたキー溝11のキー山11a〜11eが奇数番#1,#3,#5,#7,#9のタンブラ4の係合部4bに係合して図2(a)に示すように各タンブラ4をスプリング6の付勢力に抗して押し下げるため、各タンブラ4はシリンダ3内に没入してホルダ2の上方の係合溝2aとの係合が解除される。又、キー10のB面に形成されたキー溝12のキー山12a〜12dが偶数番#2,#4,#6,#8のタンブラ4の係合部4bに係合して図3(a)に示すように各タンブラ4をスプリング6の付勢力に抗して押し上げるため、各タンブラ4はシリンダ3内に没入してホルダ2の下方の係合溝2aとの係合が解除される。このように、キー10をシリンダ3のキー挿入穴3aに差し込むと、全てのタンブラ4が移動してホルダ2の係合溝2aとの係合が解除されるため、シリンダ3はホルダ2内で回転可能となってシリンダ錠1が解錠状態となる。
そして、上記解錠状態からキー10をシリンダ3のキー挿入穴3aから抜き取ると、各タンブラ4はスプリング6によってシリンダ3内で移動せしめられて図2(b)及び図3(b)に示すようにホルダ2の係合溝2aに再び係合するため、シリンダ3の回転が阻止されてシリンダ錠1は施錠状態となる。
以上のように、本実施の形態に係るシリンダ錠1とこれの解錠と施錠に使用されるキー10によれば、シリンダ錠1の隣り合う2組(#3と#4及び#6と#7)のタンブラ4の係合部4bの段違いを最大の「3」に設定したため、タンブラ4の配列パターン数が増え、結果的にシリンダ錠1の全長を極力抑えつつ、鍵違い数を多く取ることができる。そして、この場合、係合部4bの段違いが最大の「3」に設定された2組の隣り合うタンブラ4間の第1間隔t1を他の隣り合う組のタンブラ4間の第2間隔t2よりも広く設定したため(t1>t2)、係合部4bの段違いが最大の「3」に設定された2組の隣り合うタンブラ4の各係合部4bが係合するキー山11bと12b’及び12c’と11dとを繋ぐ傾斜面11f,11gの傾斜が急になり過ぎることがなく、キー10の挿入に支障を来すことがない。
尚、本実施の形態におけるタンブラ4の配列パターン(タンブラ4の種類の組み合わせ)は一実施例であり、通常、各シリンダ錠1ごとにこのタンブラ4の配列パターンは異なるよう設定される。そして、本実施の形態においては、タンブラ4間の間隔が第1間隔となる#3と#4及び#6と#7のタンブラ4の係合部4bの段違いを最大の「3」に設定しているが、無論、この#3と#4及び#6と#7のタンブラ4間の係合部4bの段違いを「2」又は「1」に設定することも可能である。即ち、タンブラ4間の間隔を広くしてタンブラ4の係合部4bの段違いを最大の「3」に設定することによって、選択することができるタンブラ4の種類を増やすことができ、シリンダ錠1の鍵違い数を多く取ることが可能となる。
1 シリンダ錠
2 ホルダ
2A ホルダの低壁
2a ホルダの係合溝
2b ホルダの貫通孔
3 シリンダ
3A シリンダの連結部
3a シリンダのキー挿入穴
3b シリンダのタンブラ収納溝
3c シリンダのスプリング受け
4 タンブラ
4A タンブラのキー貫通孔
4a タンブラのスプリング受け
4b タンブラの係合部
5 キャップ
6 スプリング
10 キー
11,12 キー溝
11a〜11e キー山
11f,11g キー山の斜面
12a〜12d キー山
P1〜P4 タンブラの係合部の高さ
t1 第1間隔
t2 第2間隔

Claims (2)

  1. 内周面に係合溝を備えたホルダと、
    該ホルダ内に回転可能に収容されたシリンダと、
    該シリンダに挿入されるキーのキー山に係合する係合部を有し、キーの挿入方向に対して直交する方向に付勢された複数のタンブラを備え、
    キーの未挿入状態において前記タンブラが前記ホルダの係合溝に係合して前記シリンダの回転を阻止し、
    前記シリンダにキーが挿入されると該キーのキー山に前記タンブラの係合部が係合し、タンブラが移動して前記シリンダ内に没入し、該タンブラの前記ホルダの係合溝との係合が解除されて前記シリンダの回転を許容するよう構成されたシリンダ錠において、
    前記係合部の位置が移動方向に沿って異なる段違いの少なくとも4種類のタンブラを設け、
    少なくとも1組の隣り合うタンブラの係合部の段差を最大の「3」に設定するとともに、該タンブラ間の第1間隔を他の隣り合うタンブラ間の第2間隔よりも広く設定することによって、段差が最大の「3」である隣り合うタンブラの係合部に係合する前記キーのキー山を繋ぐ斜面の勾配が50°以下にしたことを特徴とするシリンダ錠。
  2. 請求項1記載のシリンダ錠のシリンダに挿入可能であって、シリンダに挿入されると各タンブラの係合部に係合して全てのタンブラをシリンダ内に没入させる複数のキー山を備えたキー溝を形成して成ることを特徴とするキー。
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