JP4456446B2 - キー - Google Patents

キー Download PDF

Info

Publication number
JP4456446B2
JP4456446B2 JP2004275929A JP2004275929A JP4456446B2 JP 4456446 B2 JP4456446 B2 JP 4456446B2 JP 2004275929 A JP2004275929 A JP 2004275929A JP 2004275929 A JP2004275929 A JP 2004275929A JP 4456446 B2 JP4456446 B2 JP 4456446B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
main body
key
hole
rotor
engaging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004275929A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006089996A (ja
Inventor
寿治 片桐
隆雄 扇本
勝士 三輪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokai Rika Co Ltd filed Critical Tokai Rika Co Ltd
Priority to JP2004275929A priority Critical patent/JP4456446B2/ja
Publication of JP2006089996A publication Critical patent/JP2006089996A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4456446B2 publication Critical patent/JP4456446B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Lock And Its Accessories (AREA)

Description

本発明は、金属プレートなどから形成されるキーに関するものである。
従来、内溝キーは、内溝を形成することにより底部を備えた構成となっている(例えば、特許文献1参照)。この底部は、内溝の長手方向全域に亘って形成されている。内溝キーに内溝を形成する場合には、エンドミルを用いた切削加工により形成している。
特開2001−146862号公報
ところが、特許文献1の内溝キーにおいては、内溝の長手方向全域に亘って底部を備えているため、その分、重量が多くなってしまっていた。また、内溝キーに内溝を形成する場合には、エンドミルを用いた切削加工のみしか行えなかった。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、その目的は加工方法のバリエーションを増やすことができ、軽量化できるキーを提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、複数のタンブラを内部に配設したロータを備えた錠の該ロータに対して差し込むことにより、前記各タンブラにそれぞれ形成された係合突部と係合することで前記各タンブラが前記ロータの外周面より内側に退避して前記ロータを回転可能とする本体部を備えたキーにおいて、前記本体部には、その表面からその裏面へかけて貫通する貫通穴を備え、前記本体部の前記貫通穴が形成された内周面には、前記各係合突部と係合して前記各タンブラを前記ロータの前記外周面より内側に退避させる係合用凹凸部を形成し、前記本体部には、前記貫通穴が形成されていることにより途切れることのない環状の内周面を備えており、前記本体部は、前記ロータに挿入する側の端面である先端面と、前記先端面から前記貫通穴へかけて形成された案内凹部とを備え、前記案内凹部は、前記本体部を前記ロータへ挿入する際に前記タンブラの係合突部を前記先端面から前記貫通穴へ案内する
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記案内凹部は、前記本体部の表裏両面にそれぞれ形成されており、前記表面に対して直交する方向から透視した場合に、前記両案内凹部の先端側は互いに干渉しない位置に形成されている
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記本体部には、前記先端面とは反対側に把持部が連結され、前記両案内凹部の把持部側は、各案内凹部の底面が交わっていることで貫通孔が形成されており、該貫通孔は前記貫通穴の一部を構成している
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の発明において、前記内周面には、前記本体部の幅方向において互いに対向するように設けられた第1内面及び第2内面を備え、前記第1内面及び前記第2内面には、それぞれ係合用凹凸部を備え、前記第1内面に形成された前記係合用凹凸部と、前記第2内面に形成された前記係合用凹凸部とが前記本体部の幅方向の中心を示す面である中心面を基準として面対称に形成されている
(作用)
請求項1〜4のいずれか一項に記載の発明によれば本体部に対して貫通穴を形成することにより、係合用凹凸部が形成される。本体部に対して貫通穴を形成する場合には、エンドミルによる切削加工以外にも、打ち抜き加工、レーザ加工などを用いることができる。打ち抜き加工またはレーザ加工を用いた場合には、エンドミルによる切削加工を用いた場合に比して、加工時間を短縮することができ、加工コストを低減することができる。また、本発明のキーは、従来からある片面(表面)のみに内溝を備えた内溝キーにおいて内溝の底部を省略したものに相当した構成となっているため、その内溝キーに比して軽量化することが可能となる。
また、本体部をロータへ挿入する際には、案内凹部を介してタンブラの係合突部を先端面から貫通穴へ案内することができる。本体部の先端側に案内凹部を形成しているため、貫通穴を先端面へ向けて開口させた場合に比して、本体部の強度をより確保しやすい。
請求項2に記載の発明によれば、たとえ、両案内凹部の深さを、本体部の厚さの半分以上でかつ本体部の厚さ未満となるようにそれぞれ形成したとしても、両案内凹部の先端側は互いに干渉し合うように形成されてしまうことがない。
請求項に記載の発明によれば、キーの本体部の表裏を気にすることなく、該本体部をロータに差し込んでロータを回転可能とさせることが可能となる。
本発明によれば、加工方法のバリエーションを増やすことができ、軽量化できる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図5に従って説明する。
図1(a)に示すように、キー11は、正規のシリンダ錠12と協働して施解錠を行うものである。シリンダ錠12は、錠に相当する。
シリンダ錠12は、ロータ13、ロータケース14を備えている。ロータケース14は、図示しない支持部材に固定されている。ロータケース14は、シリンダ14aを備えており、このシリンダ14aに、ロータ13が回転可能に収容されている。ロータ13は、キー11を差し込むためのキー差込孔15が形成されている。
ロータ13には、8つのタンブラとしての板タンブラ21,22,23,24,25,26,27,28が収容されている。ロータ13には、板タンブラ21〜28に対応したスプリング31,32,33,34,35,36,37,38が収容されている。スプリング31〜38は、ロータ13の外周面13aからそれぞれ対応する板タンブラ21〜28を突出させるように付勢している。ちなみに、板タンブラ21〜28は、図2において上方へ向けて付勢されている。
図1(a)に示すように、キー11には係合用凹凸部としての第1係合用凹凸部39が形成されている。図1(b),(c)に示すように、板タンブラ21〜28には、それぞれキー11の第1係合用凹凸部39に係合する係合突部21a,22a,23a,24a,25a,26a,27a,28aがそれぞれ形成されている。
図2に示すように、シリンダ14aの内周面には、係合凹部40が形成されている。係合凹部40は、ロータ13の軸線O1方向に沿って延びるように形成されている。
図1、図2、図3(a),(b)に示すように、シリンダ錠12は、ロータ13のキー差込孔15に正規のキー11が差し込まれた場合には、第1係合用凹凸部39と係合突部21a〜28aが係合することにより、全ての板タンブラ21〜28がロータ13の外周面13aより内側に引っ込む。この結果、全ての板タンブラ21〜28が係合凹部40と係合しなくなる。よって、ロータ13はシリンダ14aに対して回動可能となり、この結果、解錠を行うことが可能となる。
一方、シリンダ錠12は、ロータ13のキー差込孔15に正規でないキーが差し込まれた場合、或いはキー差込孔15にキーが差し込まれていない場合には、複数の板タンブラ21〜28のうち少なくとも一つがロータ13の外周面13aから突出し、かつその板タンブラ(21〜28)が係合凹部40に係合している。よって、ロータ13はシリンダ14aに対して回動不能であり、この結果、解錠が行われない。
次に、キー11の構成について詳述する。
図1(a)に示すように、キー11は、平板状の金属から形成されている。キー11は、把持部41とその把持部41に一体に連結された本体部42とを備えている。
図4(a),(b)に示すように、本体部42には、その表面F1からその裏面F2へかけて貫通する貫通穴43が形成されている。本体部42には、貫通穴43が形成されていることにより途切れることのない環状の内周面44が形成されている。内周面44は、本体部42の幅方向Wにおいて互いに対向するように形成された第1内面44a及び第2内面44bを備えている。この第1内面44aには、前記第1係合用凹凸部39が備えられており、第2内面44bには、係合用凹凸部としての第2係合用凹凸部45が備えられている。第1係合用凹凸部39と第2係合用凹凸部45とが、本体部42の幅方向Wの中心を通過する中心面Mを基準として面対称に形成されている。
キー11は、鍵違いを形成するために、第1係合用凹凸部39及び第2係合用凹凸部45の凹凸形状をキー毎に変更している。キー11とシリンダ錠12とが互いに対応するもの同士である場合には、第1係合用凹凸部39(第2係合用凹凸部45)の凹凸形状と、板タンブラ21〜28との照合が一致する。即ち、シリンダ錠12のキー差込孔15に正規のキー11を挿入した場合には、スプリング31〜38に付勢されている板タンブラ21〜28は、その係合突部21a〜28aが第1係合用凹凸部39(第2係合用凹凸部45)に対して圧接(係合)することにより、ロータ13の外周面13aより内側に退避する。この結果、ロータ13は回転可能となる。
図4(a),(b)に示すように、本体部42の表面F1及び裏面F2には、案内凹部46,47がそれぞれ形成されている。案内凹部46は、中心面Mよりも第1内面44a側に、かつ本体部42の先端面42aから貫通穴43へかけて形成されている。案内凹部46は、底面46a、側面46b、側面46cを備えている。図4(c)に示すように、底面46aは、本体部42の厚さ方向tの中央に位置している。図4(a)に示すように、側面46bは、その先端面42a側が本体部42の外側面42bに連結され、その貫通穴43側が第1内面44aに滑らかに繋がるように形成されている。側面46cは、その先端面42a側が本体部42の幅方向Wの中央に位置し、その貫通穴43側が第2内面44bに滑らかに繋がるように形成されている。
さらに詳述すると、側面46bは、図4(a)において先端面42a側から把持部41側へ向かうにつれ(図4(a)において左側へ向かうにつれ)中心面Mへ近づく斜面とされている。側面46cは、図4(a)において先端面42a側から把持部41側へ向かうにつれ一旦外側面42bに近づき、途中から中心面Mへ近づく山形の斜面とされている。
案内凹部47は、本体部42の中心線O2を基準として案内凹部46と線対称に形成されている。中心線O2とは、本体部42の幅方向Wの中央で、かつ本体部42の厚さ方向tの中央を示している。言い換えると、両案内凹部46,47は、図4(a)において紙面と直交する方向(表面F1に対して直交する方向)から透視した場合の形状が、中心面Mを基準として面対称となるように形成されている。
詳述すると、案内凹部47は、底面47a、側面47b、側面47cを備えている。図4(c)に示すように、底面47aは、本体部42の厚さ方向tの中央に位置している。図4(a)に示すように、側面47bは、その先端面42a側が本体部42の外側面42cに連結され、その貫通穴43側が第2内面44bに滑らかに繋がるように形成されている。外側面42cとは、本体部42における外側面42bとは反対側の面である。側面47cは、その先端面42a側が本体部42の幅方向Wの中央に位置し、その貫通穴43側が第1内面44aに滑らかに繋がるように形成されている。
さらに詳述すると、側面47bは、図4(a)において先端面42a側から把持部41側へ向かうにつれ中心面Mへ近づく斜面とされている。側面47cは、図4(a)において先端面42a側から把持部41側へ向かうにつれ一旦外側面42cに近づき、途中から中心面Mへ近づく山形の斜面とされている。
即ち、図4(a)において紙面と直交する方向(表面F1に対して直交する方向)から透視した場合に、両案内凹部46,47の先端側は互いに干渉しない位置に形成されている。
次に、キー11の製造方法について説明する。
キー11は、図5に示す一定板厚のキー基材51から形成される。キー基材51は、両案内凹部46,47を備えている。その両案内凹部46,47の把持部41側は、底面46a,47aが交わっていることで、貫通孔52が形成されている。この貫通孔52は、貫通穴43の一部を構成している。この一定板厚のキー基材51に対して打ち抜き加工を施すことにより貫通穴43が形成され、この結果、第1係合用凹凸部39及び第2係合用凹凸部45を有するキー11が形成される。
次に、キー11の使用方法について説明する。
図1、図3(a),(b)、図4(a)に示すように、表面F1を手前に向けて、キー11をシリンダ錠12のキー差込孔15に挿入すると、板タンブラ21〜28の係合突部21a〜28aは、側面46bまたは側面46cに摺接することで先端面42aから貫通穴43へ案内される。そして、各板タンブラ21〜28は、係合突部21a〜28aがキー11の第1係合用凹凸部39に対してそれぞれ圧接(係合)することにより、ロータ13の外周面13aより内側に退避する。すると、ロータ13は、板タンブラ21〜28が係合凹部40(図2参照)と係合しなくなることで、シリンダ14aに対して回動可能となり、この結果、解錠を行うことが可能となる。
一方、図示はしないが、図1において裏面F2を手前に向けて、キー11をシリンダ錠12のキー差込孔15に挿入すると、板タンブラ21〜28の係合突部21a〜28aは、側面47bまたは側面47cに摺接することで先端面42aから貫通穴43へ案内される。そして、板タンブラ21〜28は、係合突部21a〜28aがキー11の第2係合用凹凸部45に対してそれぞれ圧接(係合)することにより、ロータ13の外周面13aより内側に退避する。すると、ロータ13は、板タンブラ21〜28が係合凹部40と係合しなくなることで、シリンダ14aに対して回動可能となり、この結果、解錠を行うことが可能となる。
即ち、キー11は、中心面Mを基準として第1係合用凹凸部39と第2係合用凹凸部45とが面対称に形成されているため、リバーシブルで使用できる。
従って、本実施形態によれば、以下に示す作用・効果を得ることができる。
(1)本体部42に対して貫通穴43を形成することにより、第1係合用凹凸部39及び第2係合用凹凸部45が形成される。本体部42に対して貫通穴43を形成する場合には、打ち抜き加工以外にも、エンドミルによる切削加工、レーザ加工などを用いることができる。打ち抜き加工またはレーザ加工を用いた場合には、エンドミルによる切削加工を用いた場合に比して、加工時間を短縮することができ、加工コストを低減することができる。また、キー11は、図6(a),(b)に示す従来からある片面(表面)のみに内溝60を備えた内溝キー61において内溝の底部61aを省略したものに相当した構成となっているため、その内溝キー61に比して軽量化することが可能となる。よって、キー11は、加工方法のバリエーションを増やすことができ、軽量化できる。
(2)第1内面44aに形成された第1係合用凹凸部39と、第2内面44bに形成された第2係合用凹凸部45とを中心面Mを基準として面対称に形成した。よって、キー11の本体部42の表裏を気にすることなく、本体部42をロータ13に差し込んでロータ13を回転可能とさせることが可能となる。即ち、キー11をリバーシブルで使用できる。また、キー11は、リバーシブルで使用できるにも拘わらず、図6(a),(b)に示す従来の内溝キー61と同様の厚さに設計することができる。
(3)本体部42をロータ13へ挿入する際には、案内凹部46(案内凹部47)を介して板タンブラ21〜28の係合突部21a〜28aを先端面42aから貫通穴43へ案内することができる。この両案内凹部46,47は、その先端側が、図4(a)において、紙面と直交する方向(表面F1に対して直交する方向)から透視した場合に、互いに干渉しないように形成している。このため、上記のように両案内凹部46,47を形成していることにより、図4(a),(c)に示すように、貫通穴43が先端面42aへ向けて開口しない構成となっている。よって、本体部42の先端側に上記のような案内凹部46,47を形成しているため、貫通穴43を先端面42aへ向けて開口させた本体部に比して、本体部42の強度を向上させることができる。
(4)図4(a)において、紙面と直交する方向(表面F1に対して直交する方向)から透視した場合に、両案内凹部46,47の先端側は互いに干渉しない位置に形成した。よって、両案内凹部46,47の深さを、本体部42の厚さの半分以上でかつ本体部42の厚さ未満となるようにそれぞれ形成したとしても、両案内凹部46,47の先端側は互いに干渉し合うように形成されてしまうことがない。
(5)両案内凹部46,47が中心線O2を基準として線対称に形成されていることから、見栄えがよくなる。
(6)本実施形態では、一定板厚のキー基材51に対して打ち抜き加工を施すことにより貫通穴43を形成し、この結果、第1係合用凹凸部39及び第2係合用凹凸部45を有するキー11を形成した。従来からあるキーによっては、一定板厚のキー基材に対して、プレスによる曲げ加工を施した後、対応するシリンダ錠と凹凸の関係で照合を行うための凹凸部(キー山、内溝)を形成するものもある。このキーは、プレスによる曲げ加工を施すことにより板厚が各部位により異なる。このようなキーに比してキー11は、プレスによる曲げ加工を行わない分、製作工数を減らすことができる。
なお、前記実施形態は、以下の態様に変更してもよい。
・前記実施形態では、本体部42に形成した貫通穴43は、先端面42aへ向けて開口しないようにしていたが、開口するようにしてもよい。即ち、図7(a),(b)に示すようにキーを構成してもよい。図7(a),(b)に示すように、キー71の本体部72は、貫通穴43と、表面F1から裏面F2へかけて貫通するように形成された側面46bと、表面F1から裏面F2へかけて貫通するように形成された側面47bとを備えている。即ち、本体部72の先端面72aには開口部73が形成され、前記側面46b,47bが開口部73の一部を構成している。貫通穴43には、第1内面44a、第2内面44b、第1係合用凹凸部39、第2係合用凹凸部45が備えられている。また、キー71の厚さは、キー11(キー61)の半分の厚さとされている。このように構成すると、キー71はリバーシブルで使用できると共に、厚さをキー11(キー61)に比して薄型化することができ、より一層の軽量化を実現することができる。
・前記実施形態では、第1係合用凹凸部39と第2係合用凹凸部45とを中心面Mを基準として面対称に形成していた。これに限らず、図8(a),(b)に示すキー81のように、係合用凹凸部としての第1係合用凹凸部82と係合用凹凸部としての第2係合用凹凸部83とを中心線O3を中心として線対称となるように形成してもよい。詳述すると、キー81の本体部84には、表面F3から裏面F4へかけて貫通する貫通穴85が形成されている。本体部84の貫通穴85が形成された内周面86には、第1係合用凹凸部82及び第2係合用凹凸部83が形成されている。第1係合用凹凸部82は、本体部84の厚さ方向tの中央から表面F3側へかけて形成されている。第2係合用凹凸部83は、本体部84の厚さ方向tの中央から裏面F4側へかけて形成されている。このため、内周面86には、第1係合用凹凸部82と第2係合用凹凸部83との境界に段差が形成されている。内周面86は、途切れることのない環状をなしている。本体部84の表面F3及び裏面F4には、案内凹部87,88がそれぞれ形成されている。案内凹部87は、本体部84の厚さ方向tの中央から表面F3側に、かつ本体部84の先端面84aから貫通穴85へかけて形成されている。案内凹部88は、本体部84の厚さ方向tの中央から裏面F4側に、かつ本体部84の先端面84aから貫通穴85へかけて形成されている。案内凹部87と案内凹部88とは、中心線O3を基準として線対称に形成されている。なお、中心線O3とは、本体部84の幅方向Wの中央で、かつ本体部84の厚さ方向tの中央を示している。よって、キー81は、中心線O3を基準として第1係合用凹凸部82と第2係合用凹凸部83とが線対称に形成されているため、リバーシブルで使用できる。また、キー81は、リバーシブルで使用できるにも拘わらず、図6(a),(b)に示す従来の内溝キー61と同様の厚さに設計することができる。
・前記実施形態では、キー11は、金属にて形成していたが、合成樹脂にて形成してもよい。もちろん、キー71,81も合成樹脂にて形成してもよい。
・前記実施形態では、両案内凹部46,47を中心線O2を基準として線対称に形成していたが、線対称にならないように両案内凹部46,47を形成してもよい。要は、案内凹部46,47は、板タンブラ21〜28の係合突部21a〜28aを先端面42aから貫通穴43へ案内するのであれば、その形状はどのような形状でもよい。もちろん、案内凹部87,88においても、同様の態様の変更を行ってもよい。
・前記実施形態では、タンブラとして板タンブラ21〜28を用いていたが、板タンブラ以外のタンブラを用いてもよい。要は、第1係合用凹凸部39(第2係合用凹凸部45)と係合する係合突部を備えたタンブラであればよい。
・前記実施形態では、第1係合用凹凸部39と第2係合用凹凸部45とを中心面Mを基準として面対称に形成していたが、面対称とならないように形成してもよい。詳述すると、第1係合用凹凸部39の凹凸形状と、第2係合用凹凸部45の凹凸形状とを互いに異なるように形成することにより、鍵違い数を増やすことができる。即ち、シリンダ錠12に内蔵する板タンブラの数を8個から16個に増加させ、8個の板タンブラを第1係合用凹凸部39との照合用に、残りの8個の板タンブラを第2係合用凹凸部45との照合用に使用する。このように構成すると、キーはリバーシブルで使用できないものの鍵違い数を大幅に増加させることができる。
・上記のキー11,71,81は、板タンブラ21〜28が同方向に付勢(図3(a)において上方に付勢)されたシリンダ錠12と対応するキーとして用いていた。これに限らず、このキー11は、例えば、図3(a)において、板タンブラ21,23,25,27が上方に付勢され、板タンブラ22,24,26,28が下方に付勢されるように構成したシリンダ錠と対応するキーとして用いてもよい。
次に、上記実施形態及びその態様の変更から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)前記キーにおいて、前記本体部は、前記ロータに挿入する側の端面である先端面と、前記貫通穴が前記先端面へ向けて開口することにより形成された開口部とを備え、前記開口部は、前記本体部を前記ロータへ挿入する際に前記タンブラの係合突部を前記先端面から前記貫通穴へ案内すること。このように構成すると、片面のみに内溝を備えた内溝キーよりも薄型化することができ、なおかつ、キーの本体部の表裏を気にすることなく、該本体部をロータに差し込んでロータを回転可能とさせることも可能となる。
(ロ)前記キーにおいて、前記両案内凹部の形状は、前記本体部の幅方向の中心でかつ前記本体部の厚さ方向の中心である中心線を基準として線対称となるように形成されていること。このように構成すると、両案内凹部が中心線を基準として線対称に形成されていることから、見栄えがよくなる。
(ハ)前記キーにおいて、前記本体部は、平板状をなしていること。
(a)は、本実施形態におけるシリンダ錠の分解斜視図と、キーの斜視図。(b),(c)は、板タンブラの正面図。 シリンダ錠の断面図。 (a),(b)は、シリンダ錠にキーを差し込んだ際の作用図。 (a)は、キーの本体部の正面図。(b)は、図4(a)のA−A線矢視断面図。(c)は、図4(a)のB−B線矢視断面図。 キー基材の正面図。 (a)は、従来の内溝キーの正面図。(b)は、図6(a)のC−C線矢視断面図。 (a)は、態様の変更におけるキーの正面図。(b)は、図7(a)のD−D線矢視断面図。 (a)は、態様の変更におけるキーの正面図。(b)は、図8(a)のE−E線矢視断面図。
符号の説明
11,71,81…キー、12…錠としてのシリンダ錠、13…ロータ、13a…外周面、21〜28…タンブラとしての板タンブラ、21a〜28a…係合突部、39,82…係合用凹凸部としての第1係合用凹凸部、41…把持部、42,72,84…本体部、42a,72a,84a…先端面、43,85…貫通穴、44,86…内周面、44a…第1内面、44b…第2内面、45,83…係合用凹凸部としての第2係合用凹凸部、46,47,87,88…案内凹部、46a,47a…底面、52…貫通孔、F1,F3…表面、F2,F4…裏面、M…中心面、W…幅方向。

Claims (4)

  1. 複数のタンブラを内部に配設したロータを備えた錠の該ロータに対して差し込むことにより、前記各タンブラにそれぞれ形成された係合突部と係合することで前記各タンブラが前記ロータの外周面より内側に退避して前記ロータを回転可能とする本体部を備えたキーにおいて、
    前記本体部には、その表面からその裏面へかけて貫通する貫通穴を備え、
    前記本体部の前記貫通穴が形成された内周面には、前記各係合突部と係合して前記各タンブラを前記ロータの前記外周面より内側に退避させる係合用凹凸部を形成し
    前記本体部には、前記貫通穴が形成されていることにより途切れることのない環状の内周面を備えており、
    前記本体部は、前記ロータに挿入する側の端面である先端面と、前記先端面から前記貫通穴へかけて形成された案内凹部とを備え、
    前記案内凹部は、前記本体部を前記ロータへ挿入する際に前記タンブラの係合突部を前記先端面から前記貫通穴へ案内することを特徴とするキー。
  2. 前記案内凹部は、前記本体部の表裏両面にそれぞれ形成されており、
    前記表面に対して直交する方向から透視した場合に、前記両案内凹部の先端側は互いに干渉しない位置に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のキー。
  3. 前記本体部には、前記先端面とは反対側に把持部が連結され、
    前記両案内凹部の把持部側は、各案内凹部の底面が交わっていることで貫通孔が形成されており、該貫通孔は前記貫通穴の一部を構成していることを特徴とする請求項2に記載のキー。
  4. 前記内周面には、前記本体部の幅方向において互いに対向するように設けられた第1内面及び第2内面を備え、
    前記第1内面及び前記第2内面には、それぞれ係合用凹凸部を備え、
    前記第1内面に形成された前記係合用凹凸部と、前記第2内面に形成された前記係合用凹凸部とが前記本体部の幅方向の中心を示す面である中心面を基準として面対称に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のキー。
JP2004275929A 2004-09-22 2004-09-22 キー Expired - Fee Related JP4456446B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004275929A JP4456446B2 (ja) 2004-09-22 2004-09-22 キー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004275929A JP4456446B2 (ja) 2004-09-22 2004-09-22 キー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006089996A JP2006089996A (ja) 2006-04-06
JP4456446B2 true JP4456446B2 (ja) 2010-04-28

Family

ID=36231233

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004275929A Expired - Fee Related JP4456446B2 (ja) 2004-09-22 2004-09-22 キー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4456446B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5561826B2 (ja) * 2010-05-19 2014-07-30 株式会社ユーシン シリンダ錠及びキー

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006089996A (ja) 2006-04-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5296891B2 (ja) シリンダロックのために形作られたキー
JP5587889B2 (ja) 移動可能な鍵組み合わせ部材を持つ鍵装置および錠アセンブリー
JP3637059B2 (ja) 外形を設けた鍵を含むシリンダー錠と鍵の組み合せ
JP3637060B2 (ja) シリンダー錠に案内外形リッジを有するシリンダー錠と鍵の組み合せ
JP5777717B2 (ja) ダブルコードパターンを備えた錠および鍵
US8689596B2 (en) Key and lock
TWI419776B (zh) 工具握柄形變定位裝置
JP4456446B2 (ja) キー
KR20030078793A (ko) 실린더 자물쇠용 열쇠
JP2016138423A (ja) シリンダー錠用の鍵
JP2602457B2 (ja) シリンダ錠
JPH0340190B2 (ja)
JP3809064B2 (ja) シリンダ錠
JP3905715B2 (ja) 板タンブラ錠
JP6972707B2 (ja) シリンダー錠
JP3654848B2 (ja) シリンダ錠
JP6918561B2 (ja) 建具用ディスクタンブラー錠に適合する鍵
JP2008057193A (ja) 可変ピンシリンダ錠
JP4018394B2 (ja) シリンダ錠
TWI477684B (zh) 具有雙碼樣式之鎖及鑰
JP2608032B2 (ja) シリンダ錠
JPH0351493Y2 (ja)
EP2398981B1 (en) Profiled key with local recess
JP2002061431A (ja) ディスクタンブラー錠
JP5522560B2 (ja) 複合ディスクタンブラー錠

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090529

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090602

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090731

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100126

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100205

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130212

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4456446

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140212

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees