JP5545842B2 - シリンダ錠のタンブラ配置構造 - Google Patents

シリンダ錠のタンブラ配置構造 Download PDF

Info

Publication number
JP5545842B2
JP5545842B2 JP2010117170A JP2010117170A JP5545842B2 JP 5545842 B2 JP5545842 B2 JP 5545842B2 JP 2010117170 A JP2010117170 A JP 2010117170A JP 2010117170 A JP2010117170 A JP 2010117170A JP 5545842 B2 JP5545842 B2 JP 5545842B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tumbler
tumblers
key
cylinder
cylinder lock
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010117170A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011241660A (ja
Inventor
勲 越智
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
U-SHINLTD.
Original Assignee
U-SHINLTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by U-SHINLTD. filed Critical U-SHINLTD.
Priority to JP2010117170A priority Critical patent/JP5545842B2/ja
Publication of JP2011241660A publication Critical patent/JP2011241660A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5545842B2 publication Critical patent/JP5545842B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Lock And Its Accessories (AREA)

Description

本発明は、シリンダ内に複数のタンブラを出没可能に収容して成るシリンダ錠のタンブラの配置構造に関するものである。
車両等に使用されるシリンダ錠には内溝キーによって解錠されるものがあるが、この種のシリンダ錠は、内周面に係合溝を備えたホルダと、該ホルダ内に回転可能に収容されたシリンダと、該シリンダに出没可能に収容された複数のタンブラ等によって構成されている。
ここで、上記複数のタンブラはキーの挿入方向に配置され、各タンブラにはキーのキー山に係合する係合部がそれぞれ形成され、各タンブラは、キーの挿入方向に対して直交する方向(ホルダの係合溝に係合する方向)に付勢されている。
斯かるシリンダ錠においてキーが挿入されていない状態では、全てのタンブラがホルダの係合溝に係合してシリンダの回転を阻止するために施錠状態が維持される。そして、シリンダに正規のキーが挿入されると、該キーのキー溝に形成された複数のキー山に各タンブラの係合部がそれぞれ係合し、各タンブラが付勢力に抗して径方向内方に移動してシリンダ内に没入し、該タンブラのホルダの係合溝との係合が解除されるために解錠状態となり、シリンダの回転が許容される。
ところで、シリンダ錠の鍵違い数(キーの山違い数)は、タンブラの数と各タンブラに形成された係合部の段違い数によって決定される。従って、鍵違い数を多くするにはタンブラの数と各タンブラに形成された係合部の段違い数を増やせば良い。
しかしながら、複数のタンブラはキーの挿入方向に沿って並んで配置されているため、その数を増やすとシリンダ錠の全長が長くなってしまうという問題が生ずる。
そこで、特許文献1には、隣り合うタンブラ同士を当接させて配置し、これらを互いに逆方向に付勢することによって、鍵違い数を確保した上で小型化を図ることができるシリンダ錠とこれに対応するキーが提案されている。
特開2005−344305号公報
ところで、タンブラに形成された係合部の段違い数を増やすと、キー挿入時のタンブラのシリンダ内での径方向への移動量が大きくなり、タンブラの付勢方向とは逆方向へのキーを抜いた状態でのタンブラのシリンダからの突出量が大きくなるため、シリンダ錠の外径が大きくなるという問題が生ずる。
又、タンブラの段違いのピッチを小さくすることによってタンブラの段違いの数を増やすことも考えられるが、このようにタンブラの段違いのピッチを小さくするとシリンダ錠の盗難防止機能が低下するという問題が発生する。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、外径を極力小さく抑えつつ、鍵違い数を多く取ることができるシリンダ錠のタンブラ配置構造を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、
内周面に係合溝を備えたホルダと、
該ホルダ内に回転可能に収容されたシリンダと、
該シリンダに挿入されるキーのキー山に係合する係合部を有し、キーの挿入方向に対して直交する方向に付勢された複数のタンブラと、
を備えて成るシリンダ錠において、前記係合部の位置が作動方向に沿って異なる段違いの複数種類のタンブラを選択して配置する構造であって、
1つのグループ内のシリンダ錠には、段違いが連続する所定種類のタンブラによって構成されるタンブラ集合Aの中から選択された複数のタンブラを配置し、
別のグループ内のシリンダ錠には、段違いが連続して前記タンブラ集合Aと同じ種類数のタンブラを有し、且つ、前記タンブラ集合Aに含まれるタンブラと種類を異にする少なくとも1つのタンブラを含むタンブラ集合Bの中から選択された複数のタンブラを配置することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記タンブラ集合Bには前記タンブラ集合Aに対してN種類の同じタンブラが含まれるように構成し、各グループ内の1つのシリンダ錠を構成する場合、前記タンブラ集合A又はBの中からそれぞれ少なくとも(N+1)種類のタンブラを選択するように構成したことを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、タンブラ集合Aとタンブラ集合Bにそれぞれ含まれる段違いタンブラの種類が同数(種類は一部異なる)となるため、キーの挿入途中において各タンブラがキーのキー山に沿って突出方向に移動する長さ範囲がタンブラ集合Aとタンブラ集合Bについて同じとなる。このため、タンブラ集合Aとタンブラ集合Bに含まれる全てのタンブラの中から所定のタンブラを選択して配置する方法に比べてシリンダ錠の外径を小さく抑えることができる。又、タンブラ集合Aとタンブラ集合Bは異なる種類(段違い)のタンブラを少なくとも1つ含むため、その分だけ全体として鍵違い数を増やすことができる。
請求項2記載の発明によれば、各タンブラ集合A,Bは同じ種類のタンブラを含むように構成するとともに、各グループ内の1つのシリンダ錠を構成する場合、タンブラ集合A又はBの中からそれぞれ少なくとも(N+1)種類のタンブラを選択するように構成しているため、各グループ間で共通する鍵を無くすことができ、鍵違い数の設定管理が容易化する。又、各タンブラ集合A,BはN個の同じ種類のタンブラを含むよう設定されているため、より少ないタンブラの種類でシリンダ錠を構成することができる。
本発明に係るタンブラの配置構造を備えたシリンダ錠の側断面図である。 図1のA−A線断面図であって、(a)はキー挿入状態を示し、(b)はキー未挿入状態を示す。 図1のB−B線断面図であって、(a)はキー挿入状態を示し、(b)はキー未挿入状態を示す。 タンブラ集合A,Bに含まれるタンブラの種類を示す図である。 タンブラ集合Aに対応するキーの側面図である。 タンブラ集合Bに対応するキーの側面図である。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係るタンブラ配置構造を備えたシリンダ錠の側断面図、図2は図1のA−A線断面図、図3は図1のB−B線断面図、図4はタンブラ集合A,Bに含まれるタンブラの種類を示す図、図5はタンブラ集合Aに対応するキーの側面図、図6はタンブラ集合Bに対応するキーの側面図である。
図1に示すシリンダ錠1は、正規のキー10の抜き差しによって解錠と施錠を行うものであって、有底筒状のホルダ2の内部にシリンダ3を回転可能に収容するとともに、シリンダ3の内部にプレート状の複数(本実施の形態では9枚)のタンブラ4を長手方向(キー10の挿脱方向)に等間隔で配置して構成されている。
上記ホルダ2は、不図示の支持部材に固定されており、その内周面の相対向する2箇所(図1〜図3の上下2箇所)には係合溝2aが長手方向(図1の左右方向)に沿ってそれぞれ形成されている。そして、図1に示すように、ホルダ2の底壁(奥側の壁)2Aの中心部には前記シリンダ3の奥側端部に形成された連結部3Aが貫通するための貫通孔2bが形成されており、該ホルダ2の手前側(図1の左側)の開口端はキャップ5によって塞がれている。尚、キャップ5は、ホルダ2の手前側の端部外周に嵌着されている。
前記シリンダ3は、前述のようにホルダ2の内部に回転可能に収容されており、その中心部には上下方向に長い略矩形のキー挿入穴3a(図2及び図3参照)が長手方向に沿って形成されている(図1参照)。
又、シリンダ3の中心部には上下方向に貫通する複数(タンブラ4と同数の9個)のタンブラ収納溝3bが長手方向に沿って等間隔で形成されており、該シリンダ3の奥側端部に突設された連結部3Aは、前述のようにホルダ2の底壁2Aに形成された貫通孔2bを貫通してホルダ2の外部に突出している。
前記9枚のタンブラ4は、図2〜図4に示すように、上下方向に長い略矩形の薄いプレートであって、これらはシリンダ3に形成された各タンブラ収納溝3b内に径方向(図1〜図3の上下方向)に移動可能にそれぞれ収容されている。ここで、図1に示すように、9枚のタンブラ4に手前側からそれぞれ「#1」〜「#9」の番号を付すこととする。
而して、本実施の形態では、9枚のタンブラ4は交互に逆方向(上下方向)に付勢されている。具体的には、奇数番#1,#3,#5,#7,#9のタンブラ4は上方に付勢され、偶数番#2,#4,#6,#8のタンブラ4は下方に付勢されている。
ところで、鍵違いの各シリンダ錠1は、図4の上段に示すタンブラ集合Aに含まれる8枚のタンブラ4或いは図4の下段に示すタンブラ集合Bに含まれる8枚のタンブラ4の中から選択されて図1に示すように配置される。
ここで、キー10は内溝キーであって、図5に示すキー10は図4の上段に示すタンブラ集Aから選択されたタンブラ4を配置して成るシリンダ錠1に対して使用されるものであり、図6に示すキー10は図4の下段に示すタンブラ集Bから選択されたタンブラ4を配置して成るシリンダ錠1に対して使用されるものである。
図5及び図6に示す各キー10は、その両面のうち、図5及び図6において手前側の面を「A面」、その裏側の面を「B面」とすると、A面とB面には上下対称形状(上下を逆にした形状)のキー溝11,12が長手方向に沿ってそれぞれ形成されている。尚、各キー10のA面とB面に上下対称形状のキー溝11,12を形成することによってキー10はリバーシブルキーとなり、このキー10はA面とB面(表裏)を気にすることなくシリンダ3のキー挿入穴3aに差し込むことができる。
図5に示すキー10のA面に形成されたキー溝11には奇数番#1,#3,#5,#7,#9のタンブラ4に対応する5つのキー山11a,11b,11c,11d,11eが形成されており、これらのキー山11a〜11eの高さは図示のようにP1,P1,P2,P1,P4にそれぞれ設定されている。又、図5に示すキー10のB面に形成されたキー溝12には偶数番#2,#4,#6,#8のタンブラ4に対応する4つのキー山12a,12b,12c,12dが形成されており、これらのキー山12a〜12dの高さは図示のようにP3,P3,P3,P2にそれぞれ設定されている。
又、図6に示すキー10のA面に形成されたキー溝11には奇数番#1,#3,#5,#7,#9のタンブラ4に対応する5つのキー山11a,11b,11c,11d,11eが形成されており、これらのキー山11a〜11eの高さは図示のようにP3,P3,P4,P3,P6にそれぞれ設定されている。又、図6に示すキー10のB面に形成されたキー溝12には偶数番#2,#4,#6,#8のタンブラ4に対応する4つのキー山12a,12b,12c,12dが形成されており、これらのキー山12a〜12dの高さは図示のようにP5,P5,P5,P4にそれぞれ設定されている。
ところで、図5及び図6に示す各キー10において、奇数番#1,#3,#5,#7,#9のタンブラ4は、各キー10のA面に形成されたキー溝11のキー山11a〜11eによってシリンダ3内を下動せしめられ、偶数番#2,#4,#6,#8のタンブラ4は、キー10のB面に形成されたキー溝12のキー山12a〜12dによってシリンダ3内を上動せしめられる。
そして、図5に示すキー10によって解錠と施錠がなされるシリンダ錠1においては、奇数番#1,#3,#5,#7,#9のタンブラ4は図4の上段に示すタンブラ集合Aの(a)〜(d)に示す4種類の中から選択され、偶数番#2,#4,#6,#8のタンブラ4はタンブラ集合Aの(e)〜(h)の4種類の中から選択される。又、図6に示すキー10によって解錠と施錠がなされるシリンダ錠1においては、奇数番#1,#3,#5,#7,#9のタンブラ4は図4の下段に示すタンブラ集合Bの(a)〜(d)に示す4種類の中から選択され、偶数番#2,#4,#6,#8のタンブラ4はタンブラ集合Aの(e)〜(h)の4種類の中から選択される。
図4に示すように、各タンブラ集合A,Bに属する各タンブラ4にはキー10が貫通するための上下方向に長い矩形のキー貫通孔4Aがそれぞれ形成されており、(a)〜(d)に示す奇数番#1,#3,#5,#7,#9に使用されるタンブラ4の右側部上側にはスプリング受け4aが突設され、これらのタンブラ4のキー貫通孔4Aの右端縁の異なる高さ位置には係合部4bがそれぞれ形成されている。
具体的には、図4の上段に示すタンブラ集合Aにおいて、(a)〜(d)に示すタンブラ4には、図5に示す高さP1〜P4に対応する位置に係合部4bがそれぞれ形成されており、本実施の形態では、奇数番#1,#3,#5,#7,#9には(a)に示すタンブラ4(係合部4bの高さP1)が3枚、(b)に示すタンブラ4(係合部4bの高さP2)が1枚、(c)に示すタンブラ4(係合部4bの高さP4)が1枚使用されている。尚、タンブラ集合Aにおいて(a)〜(d)には、キー10のA面側のキー溝11によって動作する高さ(係合部4bの高さ)P1,P2,P3,P4のタンブラ4をそれぞれ「P1−A」〜「P4−A」と表記している。
又、図4の上段に示すタンブラ集合Aにおいて、(e)〜(h)に示す偶数番#2,#4,#6,#8に使用されるタンブラ4の右側部下側にはスプリング受け4aが突設され、これらのタンブラ4のキー貫通孔4Aの左端縁の異なる高さ位置には係合部4bがそれぞれ形成されている。具体的には、(e)〜(h)に示すタンブラ4には、図5に示す高さP1〜P4に対応する位置に係合部4bがそれぞれ形成されており、本実施の形態では、偶数番#2,#4,#6,#8には(f)に示すタンブラ4(P2)が1枚、(g)に示すタンブラ4(P3)が3枚使用されている。尚、タンブラ集合Aにおいて(e)〜(h)には、キー10のB面側のキー溝12によって動作する高さ(係合部4bの高さ)P1,P2,P3,P4のタンブラ4をそれぞれ「P1−B」〜「P4−B」と表記している。
他方、図4の下段に示すタンブラ集合Bにおいて、(a)〜(d)に示すタンブラ4には、図6に示す高さP3〜P6に対応する位置に係合部4bがそれぞれ形成されており、本実施の形態では、奇数番#1,#3,#5,#7,#9には(a)に示すタンブラ4(係合部4bの高さP3)が3枚、(b)に示すタンブラ4(係合部4bの高さP4)が1枚、(d)に示すタンブラ4(係合部4bの高さP6)が1枚使用されている。尚、タンブラ集合Bにおいて(a)〜(d)には、キー10のA面側のキー溝11によって動作する高さ(係合部4bの高さ)P3,P4,P5,P6のタンブラ4をそれぞれ「P3−A」〜「P6−A」と表記している。
又、図4の下段に示すタンブラ集合Bにおいて、(e)〜(h)に示す偶数番#2,#4,#6,#8に使用されるタンブラ4の右側部下側にはスプリング受け4aが突設され、これらのタンブラ4のキー貫通孔4Aの左端縁の異なる高さ位置には係合部4bがそれぞれ形成されている。具体的には、(e)〜(h)に示すタンブラ4には、図6に示す高さP3〜P6に対応する位置に係合部4bがそれぞれ形成されており、本実施の形態では、偶数番#2,#4,#6,#8には(f)に示すタンブラ4(P4)が1枚、(g)に示すタンブラ4(P5)が3枚使用されている。尚、タンブラ集合Bにおいて(e)〜(h)には、キー10のA面側のキー溝11によって動作する高さ(係合部4bの高さ)P3,P4,P5,P6のタンブラ4をそれぞれ「P3−B」〜「P6−B」と表記している。
ところで、本実施の形態では、タンブラ集合A,Bに属する8枚のタンブラ4のうち、形状は異なっても係合部4bの高さが(段差)が同じものは同種類として定義しており、従って、タンブラ集合A,Bには共に4種類のタンブラ4が含まれている。例えば、図4の下段に示すタンブラ集合Bにおいて(d)に示すタンブラ(P6−A)と(h)に示すタンブラ(P6−B)とは同一種類とする。
而して、本実施の形態では、1つのグループ内のシリンダ錠1には、段違い(係合部4bの高さP1〜P4)が連続する4種類のタンブラ4によって構成されるタンブラ集合Aの中から選択された9枚のタンブラ4が配置される。そして、別のグループ内のシリンダ錠1には、段違い(係合部4bの高さP3〜P6)が連続してタンブラ集合Aと同じ4種類のタンブラ4を有するタンブラ集合Bの中から選択された9枚のタンブラ4が配置されるが、このタンブラ集合Bにはタンブラ集合Aに含まれるタンブラ4と種類を異にする2種類のタンブラ4(係合部4bの高さがP5とP6のもの)が含まれ、他のタンブラ4(係合部4bの高さがP3とP4のもの)はタンブラ集合Aに含まれるものと共通である。
タンブラ集合Aに含まれるタンブラ4には高さがP1〜P4まで段差が3段で連続的に変化する係合部4bが形成され、タンブラ集合Bに含まれるタンブラ4には高さがP3〜P6まで段差が3段で連続的に変化する係合部4bが形成されているが、両タンブラ集合A,Bにおいてはタンブラ4の段差は3段と同じであるが、タンブラ集合Bに含まれるタンブラ4が配置されたシリンダ錠1に使用される図6に示すキー10のキー溝11は、タンブラ集合Aに含まれるタンブラ4が配置されたシリンダ錠1に使用される図5に示すキー10のキー溝11に対して2山分だけ上側にシフトした形状を有している。
ところで、前述のように奇数番#1,#3,#5,#7,#9のタンブラ4と偶数番#2,#4,#6,#8のタンブラ4はシリンダ3の各タンブラ収納溝3bに交互に収容されてシリンダ3の長手方向(キー10の挿入方向)に沿って配置されている。そして、図2に示すように、奇数番#1,#3,#5,#7,#9のタンブラ4は、これらに形成されたスプリング受け4aとシリンダ3に形成されたスプリング受け3cの間に縮装されたスプリング6によって常時上方(ホルダ2の上側の係合溝2aに係合する方向)に付勢されている。又、図3に示すように、偶数番#2,#4,#6,#8のタンブラ4は、これらに形成されたスプリング受け4aとシリンダ3に形成されたスプリング受け3cの間に縮装されたスプリング6によって常時下方(ホルダ2の下方の係合溝2aに係合する方向)に付勢されている。
以上のように構成されたシリンダ錠1において、図2(b)及び図3(b)に示すようにキー10がシリンダ3のキー挿入穴3aに挿入されていない状態では、奇数番#1,#3,#5,#7,#9の各タンブラ4は、図2(b)に示すようにスプリング6によって上方に移動してシリンダ3の外周面から突出し、ホルダ2の上方の係合溝2aに係合しており、偶数番#2,#4,#6,#8の各タンブラ4は、図3(b)に示すようにスプリング6によって下方に移動してシリンダ3の外周面から突出し、ホルダ2の下方の係合溝2aに係合している。従って、キー10がシリンダ3のキー挿入穴3aに挿入されていない状態では、シリンダ錠1は、シリンダ3の回転が阻止される施錠状態にある。
次に、図1、図2(a)及び図3(a)に示すように、キー10をシリンダ3のキー挿入穴3aに差し込むと、該キー10のA面に形成されたキー溝11のキー山11a〜11eが奇数番#1,#3,#5,#7,#9のタンブラ4の係合部4bに係合して図2(a)に示すように各タンブラ4をスプリング6の付勢力に抗して押し下げるため、各タンブラ4はシリンダ3内に没入してホルダ2の上方の係合溝2aとの係合が解除される。又、キー10のB面に形成されたキー溝12のキー山12a〜12dが偶数番#2,#4,#6,#8のタンブラ4の係合部4bに係合して図3(a)に示すように各タンブラ4をスプリング6の付勢力に抗して押し上げるため、各タンブラ4はシリンダ3内に没入してホルダ2の下方の係合溝2aとの係合が解除される。このように、キー10をシリンダ3のキー挿入穴3aに差し込むと、全てのタンブラ4が移動してホルダ2の係合溝2aとの係合が解除されるため、シリンダ3はホルダ2内で回転可能となってシリンダ錠1が解錠状態となる。
ところで、キー10をシリンダ3のキー挿入穴3aに差し込んでいくと、各タンブラ4はキー10のキー溝11,12に沿ってジョy下方向に移動する。このとき、タンブラ4は、係合部4bが各キー10のキー山11a〜11e,12a〜12eに係合してスプリング6の付勢力に抗して没入方向に移動するが、タンブラ4の係合部4bとキー10のキー山11a〜11e,12a〜12eとの段差が一致しないと、タンブラ4がスプリング6の付勢力とは逆方向に大きく移動して、タンブラ4の端部がシリンダ3から逆方向に突出する場合がある。その突出量が一番大きいのは、タンブラ集合Aから構成したシリンダ錠1では、係合部4bの高さがP4のタンブラ4と高さがP1のキー山11a〜11eとが係合した場合であり、その突出量は3段分の長さとなる。一方、タンブラ集合Bから構成したシリンダ錠1では、係合部4bの高さがP6のタンブラ4と高さがP3のキー山11a〜11eとが係合した場合であり、その突出量も同様に3段分の長さとなる。即ち、タンブラ4の逆方向への突出量は、各タンブラ集合A,B内のタンブラ4の種類の数に比例して大きくなる。
而して、本実施の形態では、タンブラ集合Aとタンブラ集合Bにそれぞれ含まれる段違いタンブラ4の種類が4種類と同数(種類は一部異なる)であるため、キー10の挿入途中において各タンブラ4がキー10のキー山11a〜11e,12a〜12dに沿って突出方向に移動する長さ範囲がタンブラ集合Aとタンブラ集合Bについて同じとなる。このため、タンブラ集合Aとタンブラ集合Bに含まれる全てのタンブラ4(6種類)の中から所定のタンブラ4を選択して配置する方法に比べてシリンダ錠1の外径を小さく抑えることができる。又、タンブラ集合Aとタンブラ集合Bは異なる種類(段違い)のタンブラ4を各2つ含むため、その分だけ全体として鍵違い数を増やすことができる。
更に、本実施の形態では、各タンブラ集合A,Bは2個の同じ種類のタンブラ4を含むように設定されるとともに、各グループ内の1つにシリンダ錠1を構成する場合、タンブラ集合A又はBの中からそれぞれ少なくとも3種類のタンブラ4を選択するように構成している。即ち、各タンブラ集合A,Bからそれぞれ少なくとも3種類のタンブラ4を選択した場合に、その中で2種類は同じ種類のタンブラ4が選択される可能性があるが、必ず1種類は異なる種類のタンブラ4が選択されることになる。従って、各グループ間で同じキー山の組み合わせとなる鍵及びシリンダ錠1が構成されることがなく、これによって、各グループ間で共通する鍵が設定されることを無くすことができ、鍵違いの設定管理が容易化する。更に、各タンブラ集合A,Bは2個の同じ種類のタンブラ4を含むよう設定されているため、より少ないタンブラ4の種類でシリンダ錠1を構成することができる。
尚、本実施の形態においては、タンブラ集合Aとタンブラ集合Bは異なる種類のタンブラを2つ含むように構成しているが、異なる種類のタンブラを1つ又は3つ以上含むように構成しても良い。この場合でも、全体として鍵違い数を増やすことが可能である。
1 シリンダ錠
2 ホルダ
2A ホルダの低壁
2a ホルダの係合溝
2b ホルダの貫通孔
3 シリンダ
3A シリンダの連結部
3a シリンダのキー挿入穴
3b シリンダのタンブラ収納溝
3c シリンダのスプリング受け
4 タンブラ
4A タンブラのキー貫通孔
4a タンブラのスプリング受け
4b タンブラの係合部
5 キャップ
6 スプリング
10 キー
11,12 キー溝
11a〜11e キー山
12a〜12d キー山
P1〜P6 タンブラの係合部の高さ

Claims (2)

  1. 内周面に係合溝を備えたホルダと、
    該ホルダ内に回転可能に収容されたシリンダと、
    該シリンダに挿入されるキーのキー山に係合する係合部を有し、キーの挿入方向に対して直交する方向に付勢された複数のタンブラと、
    を備えて成るシリンダ錠において、前記係合部の位置が作動方向に沿って異なる段違いの複数種類のタンブラを選択して配置する構造であって、
    1つのグループ内のシリンダ錠には、段違いが連続する所定種類のタンブラによって構成されるタンブラ集合Aの中から選択された複数のタンブラを配置し、
    別のグループ内のシリンダ錠には、段違いが連続して前記タンブラ集合Aと同じ種類数のタンブラを有し、且つ、前記タンブラ集合Aに含まれるタンブラと種類を異にする少なくとも1つのタンブラを含むタンブラ集合Bの中から選択された複数のタンブラを配置すること特徴とするシリンダ錠のタンブラ配置構造。
  2. 前記タンブラ集合Bには前記タンブラ集合Aに対してN種類の同じタンブラが含まれるように構成し、各グループ内の1つのシリンダ錠を構成する場合、前記タンブラ集合A又はBの中からそれぞれ少なくとも(N+1)種類のタンブラを選択するように構成したことを特徴とする請求項1記載のシリンダ錠のタンブラ配置構造。
JP2010117170A 2010-05-21 2010-05-21 シリンダ錠のタンブラ配置構造 Expired - Fee Related JP5545842B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010117170A JP5545842B2 (ja) 2010-05-21 2010-05-21 シリンダ錠のタンブラ配置構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010117170A JP5545842B2 (ja) 2010-05-21 2010-05-21 シリンダ錠のタンブラ配置構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011241660A JP2011241660A (ja) 2011-12-01
JP5545842B2 true JP5545842B2 (ja) 2014-07-09

Family

ID=45408593

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010117170A Expired - Fee Related JP5545842B2 (ja) 2010-05-21 2010-05-21 シリンダ錠のタンブラ配置構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5545842B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6888494B2 (ja) * 2017-09-14 2021-06-16 オムロン株式会社 遊技機用キースイッチ、出荷方法、製造方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3917641B1 (ja) * 2006-08-30 2007-05-23 株式会社内田洋行 アクセス権管理システム
JP2008291589A (ja) * 2007-05-28 2008-12-04 Miwa Lock Co Ltd 複合ディスクタンブラー錠

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011241660A (ja) 2011-12-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2484223C1 (ru) Комплект цилиндрового замка с ключом
CN101010474B (zh) 可更换钥匙的锁装置
US20100326150A1 (en) Cylinder lock
JP4711455B2 (ja) 多機能錠
JP5545842B2 (ja) シリンダ錠のタンブラ配置構造
JP5561826B2 (ja) シリンダ錠及びキー
JP5177588B2 (ja) プレートタンブラーを備える盗難防止ロック
CN106574467A (zh) 圆柱锁
US8393189B1 (en) Tubular lock and a key for the same
JP2010242389A (ja) シリンダ錠
US20230265681A1 (en) Structure Composed of Lock Core and Key
JP4391718B2 (ja) シリンダ錠
EP2500493B1 (en) High security lock core structure
JP2003213988A (ja) 可変レバータンブラー錠
JP3905715B2 (ja) 板タンブラ錠
CN201162408Y (zh) 一种沟井盖锁
JP6545599B2 (ja) ダイヤルおよびダイヤル錠
CN202788254U (zh) 八维防盗锁头
TW201413095A (zh) 具有防盜片之碟片鎖心結構及其鑰匙
CN102116110A (zh) 排片式圆筒锁及其钥匙
CN101245678B (zh) 一种用于沟井盖的锁
CN212078954U (zh) 具有二级锁定结构的防盗锁锁头
JP2001262879A (ja) シリンダ錠
JP2009506233A (ja) シリンダタンブラ錠メカニズム
JP6282399B2 (ja) ロータリーディスクタンブラー錠

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121213

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130822

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130911

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131030

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140507

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140509

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5545842

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees