JP2004301348A - 換気システム - Google Patents

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JP2004301348A
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Koichi Araki
孝一 荒木
Hideharu Omoto
英晴 尾本
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】建物の換気システムにおいて壁体内結露を防止でき、健康的な室内空気質を維持することができる換気システムを提供することを目的としている。
【解決手段】屋外1の空気を居室2に給気する給気ファン4と、居室2の空気を屋外1に排気する排気ファン5と、夏期モードは室内を正圧に、また冬期モードは負圧に保つように前記給気ファン4および前記排気ファン5を運転制御する運転制御手段7とを備え季節に応じて室内圧力を制御することにより、壁体内結露を防止でき、また健康的な室内空気質を維持することができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、健康的な室内空気質を維持することができる換気システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、住宅等に装備される給気手段と排気手段を備えた常時換気システムとしては、例えば非特許文献1に記載されているようなものがあった。
【0003】
第一種換気設備として給気ファンと排気ファンを同時に運転し、建物内外の差圧をバランスさせることで確実な換気を行なうものがあり、場合によっては給気と排気の間で熱交換をするものがある。
【0004】
【非特許文献1】
「建築知識200年10月号」株式会社エクスナレッジ、2002年12月、120−125頁
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の換気システムでは、給気風量と排気風量をほぼ一致させており、室内と屋外との間で圧力が加わらない状態である。そのため、空気に含まれる水蒸気や建材等から発生するVOCなど室内汚染物質の挙動は、その濃度の高低差に依存する事となる。冬期では屋外より室内の水蒸気濃度を示す水蒸気分圧が高いので室内から屋外へ水蒸気が移動し、壁体内へ浸入した高湿空気が露点温度以下に冷やされ壁体内結露が発生し、カビやダニなどの発生を助長させるといった課題がある。また、夏期では日射で温度上昇した壁面建材などからVOCなどの空気汚染物質が発生し壁体内が高濃度となり、濃度の低い室内へVOCなどの空気汚染物質が漏入する事で室内空気汚染濃度が上昇し、居住者の健康被害が生じるといった課題がある。
【0006】
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、壁体内結露を防止でき、健康的な室内空気質を維持することができる換気システムを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の換気システムは上記目的を達成するために、屋外空気を室内に給気する複数の給気ファンと、室内空気を屋外に排気する複数の排気ファンと、季節に応じて室内圧力を制御するように前記給気ファンおよび前記排気ファンを運転制御する運転制御手段とを備えたものである。
【0008】
本発明によれば、壁体内結露を防止でき、また健康的な室内空気質を維持できる建物の換気システムが得られる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
【0010】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における換気システムが設置されている建物の断面図を示し、図2、図3では、実施の形態1における建物の1階平面図、2階平面図を示す。建物は複数の居室2、トイレ10、洗面所11、浴室12から構成され、各階の居室2は廊下3で空間的に繋がっている。各々の居室2には屋外1から居室2へ新鮮外気を供給する給気ファン3と居室2から屋外1へ居室2内の空気を排出する排気ファン5が任意に設置されており、給気ファン4と排気ファン5は居室2と屋外1に連通して外壁8に設けられている。なおトイレ10、洗面所11、浴室12の空間は、特定の汚染物、臭気の発生が考えられることから排気ファン4のみ設置されている。運転制御手段7は、居室2に設置した給気ファン4と排気ファン5に信号線6で接続されており、運転モード設定手段9で設定される運転モードの入力に応じ、給気ファン4と排気ファン5の運転制御がおこなわれる構成となっている。運転モード設定手段9では、夏期モードAと冬期モードBの二種類のモード設定が設けられている。
【0011】
次に、このような建物における換気システムの動作について図1〜図3を参照に説明する。
【0012】
夏期モードAでは屋外より室内の圧力を大きくするために、給気ファン4の合計風量ΣQoaと排気ファン5の合計風量ΣQeaの大小関係がΣQoa>ΣQeaとなるように運転制御手段7により給気ファン4と排気ファン5の少なくとも一つ以上の運転制御する。夏期は日射などで温度上昇した外壁8を構成する建材からVOCなどの空気汚染物質が発生し居室2の空気汚染を引き起こす可能性があるが、居室2を屋外1に対して正圧に維持することで居室2から屋外1への空気流動が形成され、外壁8を構成する建材から発生するVOCなどの空気汚染物質が居室2へ浸入することを防止できる。
【0013】
一方、冬期モードBでは屋外1より居室2の圧力を小さくするために、給気ファン4の合計風量ΣQoaと排気ファン5の合計風量ΣQeaの大小関係がΣQoa<ΣQeaとなるように運転制御手段7により給気ファン4と排気ファン5を運転制御する。この場合、夏期モードAと同様に少なくとも一つ以上の運転を制御する。冬期は屋外1の温度が居室2の温度より低い為、居室2の空気が外壁8の内部に浸入すると露点温度まで冷やされ壁体内結露を引き起こす可能性があるが、居室2を屋外1に対して負圧に維持することで屋外1から居室2への空気流動が形成され、居室2の空気が外壁8の内部に浸入することを防止できる。また、居室2を負圧にする事で外壁8の隙間を介し屋外1の空気が導入されるが、夏期とは異なり居室2と屋外1ともに温度が低いため、外壁8を構成する建材などからのVOC発生量は少なくなり居室2の空気汚染の心配はない。
【0014】
なお、実施例の構成要素の説明では給気ファン4と排気ファン5をそれぞれ単独に設置するように示したが、ひとつのファンにおいて羽根を反転させる事で給気手段と排気手段の両機能を装備する軸流型の給排気兼用ファンを用いても良く、その作用効果に差異を生じない。
【0015】
また、居室2のほか、トイレ10や浴室11や洗面所12などの排気ファン5を接続した図4、図5においても、その効果に差異を生じない。
【0016】
また、給気ファン4と排気ファン5と運転制御手段7をひとつのケーシング内にまとめた換気システムとしても良く、その作用効果に差異を生じない。
【0017】
かかる構成によれば、夏期モードで室内を正圧に保つことにより壁体内から室内へ流入するVOCなどの汚染物質の流入抑制ができ、健康的な室内空気質を維持することができる。また、冬期モードで室内を負圧に保つことにより室内側から壁体内側への水蒸気の流入を抑制し、壁体内結露を防止することができる。
【0018】
(実施の形態2)
図6は、実施の形態2における換気システムの制御フローチャートを示す。なお、建物の構成については、排気ファン5に室内温度検知手段13、給気ファン4に屋外温度検知手段14が設置された以外の構成は、実施の形態1で述べた構成と同様であるためここでの説明は省略する。なお、室内温度検知手段13は排気ファン5、屋外温度検知手段14は給気ファン4の通気風路の中に設けられると、居室2の平均的な温度を検出できると言った点で好ましい。
【0019】
室内温度検知手段13で検知された室内温度Tiと、Tiと屋外温度検知手段14で検知された屋外温度Toとの温度差(Ti−To)によって運転モードを決定する。前記室内温度と屋外温度を用いて運転モードを決定するのは、建材から発生するVOCなどの汚染物質は温度依存性が高く、温度が高くなるとその放散速度は大きくなることは表1に示す実験結果からも明らかである。
【0020】
【表1】
Figure 2004301348
【0021】
Tiが予め設定された温度t1より高い場合には、外壁8を構成する建材から発生するVOCなど汚染物質の増加が予測されるので、夏期モード運転をおこなう事で室内空気汚染を未然に防止することができる。
【0022】
このため、Tiが予め設定された温度t1より高い場合、または(Ti−To)が予め設定された温度t2より小さい場合は夏期モードAとする。
【0023】
また、(Ti−To)が予め設定された温度t2より高い場合は冬期モードBとする。
【0024】
夏期モードAでは屋外より室内の圧力を大きくするために、給気ファン3の合計風量ΣQoaと排気ファン4の合計風量ΣQeaの大小関係がΣQoa>ΣQeaとなるように運転制御手段7により運転制御する。夏期は日射などで温度上昇した外壁8を構成する建材からVOCなどの空気汚染物質が発生し居室2の空気汚染を引き起こす可能性があるが、居室2を屋外1に対して正圧に維持することで居室2から屋外1への空気流動が形成され、外壁8を構成する建材から発生するVOCなどの空気汚染物質が居室2へ浸入することを防止できる。
【0025】
一方、冬期モードBでは屋外1より居室2の圧力を小さくするために、給気ファン4の合計風量ΣQoaと排気ファン5の合計風量ΣQeaの大小関係がΣQoa<ΣQeaとなるように運転制御手段7により給気ファン4と排気ファン5を運転制御する。冬期は屋外1の温度が居室2の温度より低い為、居室2の空気が外壁8の内部に浸入すると露点温度まで冷やされ壁体内結露を引き起こす可能性があるが、居室2を屋外1に対して負圧に維持することで屋外1から居室2への空気流動が形成され、居室2の空気が外壁8の内部に浸入することを防止できる。また、居室2を負圧にする事で外壁8の隙間を介し屋外1の空気が導入されるが、夏期とは異なり居室2と屋外1ともに温度が低いため、外壁8を構成する建材などからのVOC発生量は少なくなり居室2の空気汚染の心配はない。
【0026】
なお、図6のフローチャートにおいて室内温度のみを検知し、予め設定していおいた温度を越えた場合に夏期と判断し、夏期モードAによる制御とする制御仕様も可能である。
【0027】
なお、居室2のほか、トイレ10や浴室11や洗面所12などの排気ファン5を接続しない図2、図3においても、その効果に差異を生じない。
【0028】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、一年を通じて住宅内部の換気を効率よくおこなうことができ、また、健康的な室内空気質を維持することができる換気システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1を示す建物の断面図
【図2】本発明の実施例1を示す建物の1階平面図
【図3】本発明の実施例1を示す建物の2階平面図
【図4】本発明の実施例2を示す建物の1階平面図
【図5】本発明の実施例2を示す建物の2階平面図
【図6】実施例2の運転動作のフローチャート
【符号の説明】
1 外気
2 居室
3 廊下
4 給気ファン
5 排気ファン
6 信号線
7 運転制御手段
8 外壁
9 運転モード設定手段
10 トイレ
11 洗面所
12 浴室
13 室内温度検知手段
14 屋外温度検知手段

Claims (5)

  1. 夏期は室内を正圧に、冬期は室内を負圧にすることを特徴とする建物の換気システム。
  2. 屋外空気を室内に給気する複数の給気ファンと、室内空気を屋外に排気する複数の排気ファンとを有し、
    夏期モードは前記給気ファンの合計風量が前記排気ファンの合計風量を上回り、また冬期モードは前記給気ファンの合計風量が前記排気ファンの合計風量を下回るように前記給気ファンおよび前記排気ファンを運転制御する運転制御手段とを備えた換気システム。
  3. 前記排気ファンのうち少なくともひとつの排気ファンに、台所やトイレや浴室や洗面所などの汚染空気を排出する為の局所換気装置を利用することを特徴とする請求項2記載の換気システム。
  4. 室内温度を検知する室内温度検出手段を有し、
    前記室内温度検出手段で検知された室内温度が、予め設定された温度より高い場合には、前記夏期モードとして認識することを特徴とする、
    請求項2または請求項3記載の換気システム。
  5. 屋外温度を検知する屋外温度検知手段を有し、
    前記室内温度検知手段と前記屋外温度検出手段で検知された内外温度差が、予め設定された温度より高い場合には、前記冬期モードとして認識することを特徴とする、請求項2または請求項3記載の換気システム。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015121366A (ja) * 2013-12-24 2015-07-02 パナホーム株式会社 建物の換気システム及び建物の換気方法
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CN105757805A (zh) * 2016-04-28 2016-07-13 佛山市顺德区意艾蒲电器有限公司 一种智能正压新风系统及其净风方法

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