JP2004301350A - 換気装置 - Google Patents

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JP2004301350A JP2003091193A JP2003091193A JP2004301350A JP 2004301350 A JP2004301350 A JP 2004301350A JP 2003091193 A JP2003091193 A JP 2003091193A JP 2003091193 A JP2003091193 A JP 2003091193A JP 2004301350 A JP2004301350 A JP 2004301350A
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Hideharu Omoto
英晴 尾本
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Abstract

【課題】壁体内結露を防止でき、健康的な室内空気質を維持することができる換気装置を提供することを目的とする。
【解決手段】屋外1の空気を室内2に給気する給気ファン3と、室内2の空気を屋外1に排気する排気ファン4と、夏期モードは室内を正圧に、また冬期モードは負圧に保つように前記給気手段および前記排気手段を運転制御する運転制御手段とを備えることにより、壁体内結露を防止でき、健康的な室内空気質を維持することができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、住宅等に装備される給気手段と排気手段を備えた換気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の換気装置としては、例えば非特許文献1に記載されているようなものがあった。
【0003】
住宅等に装備される給気手段と排気手段を備えた換気装置としては、第一種換気設備として給気ファンと排気ファンを同時に運転し、建物内外の差圧をバランスさせることで確実な換気を行なうものがあり、場合によっては給気と排気の間で熱交換をするものがある。
【0004】
【非特許文献1】
「日本建築学会 学術講演梗概集 1997年,D−2分冊」日本建築学会、1997年9月、777−778頁「機械換気による室内空気質(HCHO,TVOC)の改善効果に関する実験的研究 その1 単室用同時給排気式熱交換型換気扇を設置した場合」
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の建物換気構造では、給気風量と排気風量をほぼ一致させており、室内と屋外との間で圧力が加わらない状態である。そのため、空気に含まれる水蒸気や建材等から発生するVOCなど室内汚染物質の挙動は、その濃度の高低差に依存する事となる。冬期では屋外より室内の水蒸気濃度を示す水蒸気分圧が高いので室内から屋外へ水蒸気が移動し、壁体内へ浸入した高湿空気が露点温度以下に冷やされ壁体内結露が発生し、カビやダニなどの発生を助長させるといった課題がある。また、夏期では日射で温度上昇した壁面建材などからVOCなどの空気汚染物質が発生し壁体内が高濃度となり、濃度の低い室内へVOCなどの空気汚染物質が漏入する事で室内空気汚染濃度が上昇し、居住者の健康被害が生じるといった課題がある。
【0006】
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、壁体内結露を防止でき、健康的な室内空気質を維持することができる換気装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の換気装置は上記目的を達成するために、屋外空気を室内に給気する給気手段と、室内空気を屋外に排気する排気手段と、季節に応じて室内圧力を制御するように前記給気手段および前記排気手段を運転制御する運転制御手段とを備えたものである。
【0008】
本発明によれば、壁体内結露を防止でき、また健康的な室内空気質を維持できる建物の換気装置が得られる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0010】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における換気装置が設置されている建物を示しており、屋外1から室内2へ新鮮外気を供給する給気手段としての給気ファン3と、室内2から屋外1へ室内2の空気を排出する排気手段としての排気ファン4が室内2と屋外1に連通して外壁8に設けられている。運転制御手段5は、給気ファン3と排気ファン4に信号線6で接続されており、運転モード設定手段7で設定される運転モードの入力に応じ、給気ファン3と排気ファン4の運転制御がおこなわれる構成となっている。運転モード設定手段7では、夏期モードAと冬期モードBの二種類のモード設定が設けられている。
【0011】
次に、このような建物における換気装置の動作について図1と表1を参照しながら説明する。
【0012】
【表1】
Figure 2004301350
【0013】
夏期モードAでは屋外より室内の圧力を大きくするために、給気ファン3の風量Qoaと排気ファン4の風量Qeaの大小関係がQoa>Qeaとなるように運転制御手段5により給気ファン3と排気ファン4を運転制御する。夏期は日射などで温度上昇した外壁8を構成する建材からVOCなどの空気汚染物質が発生し室内2の空気汚染を引き起こす可能性があるが、室内2を屋外1に対して正圧に維持することで室内2から屋外1への空気流動が形成され、外壁8を構成する建材から発生するVOCなどの空気汚染物質が室内2へ浸入することを防止できる。
【0014】
一方、冬期モードBでは屋外1より室内2の圧力を小さくするために、給気ファン3の風量Qoaと排気ファン4の風量Qeaの大小関係がQoa<Qeaとなるように運転制御手段5により給気ファン3と排気ファン4を運転制御する。冬期は屋外1の温度が室内2の温度より低い為、室内2の空気が外壁8の内部に浸入すると露点温度まで冷やされ壁体内結露を引き起こす可能性があるが、室内2を屋外1に対して負圧に維持することで屋外1から室内2への空気流動が形成され、室内2の空気が外壁8の内部に浸入することを防止できる。また、室内2を負圧にする事で外壁8の隙間を介し屋外1の空気が導入されるが、夏期とは異なり室内2と屋外1ともに温度が低いため、外壁8を構成する建材などからのVOC発生量は少なくなり室内2の空気汚染の心配はない。
【0015】
なお、実施の形態の構成要素の説明では給気ファン3と排気ファン4をそれぞれ単独に設置するように示したが、ひとつのファンにおいて羽根を反転させる事で給気手段と排気手段の両機能を装備する軸流型の給排気兼用ファンを用いても良く、その作用効果に差異を生じない。
【0016】
また、給気ファン3と排気ファン4と運転制御手段5をひとつのケーシング内にまとめた換気装置としても良く、その作用効果に差異を生じない。
【0017】
かかる構成によれば、夏期モードで室内を正圧に保つことにより壁体内から室内へ流入するVOCなどの汚染物質の流入抑制ができ、健康的な室内空気質を維持することができる。また、冬期モードで室内を負圧に保つことにより室内側から壁体内側への水蒸気の流入を抑制し、壁体内結露を防止することができる。
【0018】
(実施の形態2)
実施の形態2における構成要素は、実施の形態1と同じ構成要素であるので、説明を省略する。
【0019】
次に、このような建物における建物換気構造の動作について図1と表2を参照しながら説明する。
【0020】
【表2】
Figure 2004301350
【0021】
夏期モードAでは屋外1より室内2の圧力を大きくするために、給気ファン3を運転させると共に排気ファン4を停止させ、排気ファン3の通風路を自然排気通風路として機能させる。気密性能の高い建物であっても、過大な圧力差が生じることによる給気ファン3の風量低下を防止し、室内2を適切な正圧状態に保つ事が可能となる。
【0022】
また、冬期モードBでは屋外1より室内2の圧力を小さくするために、排気ファン4を運転させると共に給気ファン3を停止させ、給気ファン3の通風路を自然給気通風路として機能させる。夏期モードAと同様に気密性能の高い建物であっても、過大な圧力差が生じることによる排気ファン4の風量低下を防止し、室内2を適切な負圧状態に保つ事が可能となる。
【0023】
(実施の形態3)
図2は、本発明の実施の形態3における建物換気構造が設置されている建物である。図2において図1と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
【0024】
図2において、室内には室内温度を検知するための室内温度検知手段としての室内温度センサ9が、屋外には屋外温度を検知するための屋外温度検知手段としての屋外温度センサ10が設置されている。運転モード設定手段7は、室内温度センサ9と屋外温度センサ10にて検知された測定温度を信号入力し運転モードを決定する。
【0025】
次に、運転モードを決める制御動作について図2と図3を参照しながら説明する。室内温度センサ9で検知された室内温度Tiが予め設定された温度t1より高い場合は運転モードが夏期モードAとなり、低い場合は冬期モードBとなる。建材から発生するVOCなどの汚染物質は温度依存性が高く、温度が高くなるとその放散速度は大きくなることは図3示す実験結果からも明らかである。Tiが予め設定された温度t1より高い場合には、外壁8を構成する建材から発生するVOCなど汚染物質の増加が予測されるので、夏期モード運転をおこなう事で室内空気汚染を未然に防止することができる。
【0026】
なお、室内温度センサ10は排気ファン4の通気風路の中に設けられると、室内2の平均的な温度を検出できると言った点で好ましい。
【0027】
(実施の形態4)
実施の形態4における構成要素は、実施の形態3と同じ構成要素であるので、説明を省略する。
【0028】
次に、運転モードを決める制御動作について図2を参照に説明する。
【0029】
室内温度センサ9で検知された室内温度Tiと屋外温度センサ10で検知された屋外温度Toの温度差(Ti−To)が予め設定された温度t2より高い場合は冬期モードBとなり、低い場合は夏期モードAとなる。室内側の結露は冬期に発生するので、(Ti−To)が予め設定された温度t2より高い場合は、室内2より屋外1がt2だけ低温であることから冬期であると判断し、冬期モード運転をおこなう事で壁体内結露の発生を未然に防止することができる。
【0030】
なお、屋外温度センサ9は給気ファン3の通気風路の中に設けられると、日射などの輻射の影響を受けずに正確な屋外1の温度を検出できるといった点で好ましい。
【0031】
【発明の効果】
以上のように、本発明の建物換気構造によれば、壁体内結露を防止でき、健康的な室内空気質を維持することができる建物の換気装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1、実施の形態2における建物の断面図
【図2】本発明の実施の形態3、実施の形態4における建物の断面図
【図3】VOCの温度依存性実験データを示す図
【符号の説明】
1 屋外
2 屋外
3 給気ファン
4 排気ファン
5 運転制御手段
9 室内温度センサ
10 屋外温度センサ

Claims (6)

  1. 屋外空気を室内に給気する給気手段と、室内空気を屋外に排気する排気手段と、夏期モードは室内を正圧に、また冬期モードは負圧に保つように前記給気手段および前記排気手段を運転制御する運転制御手段とを備えた換気装置。
  2. 前記給気手段としての給気ファンと、前記排気手段としての排気ファンとを有し、夏期モードは前記給気ファンを運転し、冬期モードは前記給気ファンを運転するように切り替え運転制御することを特徴とする請求項1記載の換気装置。
  3. 前記給気ファンの運転時に、停止している前記排気ファンの通風路を自然排気通風路とすることを特徴とする請求項2記載の換気装置。
  4. 前記排気ファンの運転時に、停止している前記給気ファンの通風路を自然給気通風路とすることを特徴とする請求項2記載の換気装置。
  5. 室内温度を検知する室内温度検出手段を有し、前記室内温度検出手段で検知された室内温度が、予め設定された温度より高い場合には、前記夏期モードとして認識することを特徴とする、請求項1、2、3または請求項4記載の換気装置。
  6. 屋外温度を検知する屋外温度検知手段を有し、前記室内温度手段で検知された室内温度から前記屋外温度検出手段で検知された屋外温度を差し引いた値が、予め設定された温度より高い場合には、前記冬期モードとして認識することを特徴とする、請求項5記載の換気装置。
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