JP2003240286A - 換気システム - Google Patents

換気システム

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JP2003240286A
JP2003240286A JP2002043623A JP2002043623A JP2003240286A JP 2003240286 A JP2003240286 A JP 2003240286A JP 2002043623 A JP2002043623 A JP 2002043623A JP 2002043623 A JP2002043623 A JP 2002043623A JP 2003240286 A JP2003240286 A JP 2003240286A
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Motonori Futamura
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    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F2110/00Control inputs relating to air properties
    • F24F2110/50Air quality properties
    • F24F2110/65Concentration of specific substances or contaminants
    • F24F2110/70Carbon dioxide
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
    • Y02B30/70Efficient control or regulation technologies, e.g. for control of refrigerant flow, motor or heating

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自然換気と機械換気とが共存する換気システ
ムにおいて、質の高い空気を室内に安定供給すると共
に、換気風量の最適化による駆動エネルギーの低減と、
冷暖房エネルギーロスを低減することができる換気シス
テムを提供する。 【解決手段】 所定の空間に流入した外気の空気齢に基
づいて換気風量を制御する換気装置を備える。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、建屋内における室
内空気質の安定化を、簡易にして効果的に図り得る換気
システムに関する。 【0002】 【関連する背景技術】近時、建屋(住宅)の断熱・気密
性の向上により、従来においては専ら建屋の隙間を通し
て行われていた新鮮な外気の流入が減少し、室内空気質
の悪化の要因となっている。このため、例えば特開20
01−254980号の公報が示すように、建材等から
発生する室内のVOC(揮発有機化合物)除去を目的と
するため換気の必要性が説かれている。この公報が開示
する換気システムは、VOC発生量が経年と共に減少す
る点を踏まえて、例えば、入居後1年以上たった場合、
スイッチで換気量を切り換えて減少させることで、換気
装置駆動動力を低減させ省エネルギー化を図るものであ
る。 【0003】このような換気システムの換気量を定量化
するため、空気齢が定義されている。この空気齢は、室
内のあるポイントにおける外気の平均到着時間としてい
る。即ち、空気齢は理想的には基準換気回数の逆数とし
て求めることができる。例えば、1時間あたり0.5回
の換気回数の場合、空気齢は60分/0.5=120分
となる。この場合、空気齢が120分となるように換気
するには1時間あたり0.5回の換気を行えば良いこと
を意味する。 【0004】尚、現在では十分な換気として0.5回/
時間が最も適切な値として考えられている。すなわち2
時間で1回の換気を行うことが適切とされている。換言
すれば空気齢が2時間以下となる場合は期待以上の換気
であり、空気齢が2時間を超える場合は換気が不足して
いると言える。ところで、換気システムの換気方式は図
3に示すように、第1種(給排気型)、第2種(給気
型)、第3種(排気型)の3種類があり、それぞれ長短
がある。 【0005】したがって、建物に換気システムを適用す
る上においては、上述した換気方式の長短を見極めて目
的に応じて使い分けがなされている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た公報に示すような換気システムにあっては例えばライ
フスタイルの変化によって新たに購入した家具や、化粧
等で発生するVOCに関しての考慮がなされていないた
め、室内空気の質的悪化が懸念される。また、上述した
換気システムを一般の住宅に適用する場合、住宅には多
少の隙間が存在するため、この隙間を通して行われる自
然換気を考慮する必要がある。もちろん、この隙間をシ
ールして自然換気が起こらないようにすれば、換気シス
テムの設計において自然換気を考慮する必要はない。し
かし、一般的な住宅では隙間のシールを完全に行うこと
は困難であり、隙間を通して行われる自然換気と上述し
た機械換気とが共存することを考慮しなければならな
い。 【0007】そして、機械換気の風量設定は容易に行う
ことはできるが、自然換気については建物の周囲環境や
状況により変化し、安定的な換気を期待することが難し
い。このため、上述した隙間による自然換気分を見込ん
で、機械換気分を若干下回る値に設定することが行われ
ている。例えば1時間あたり0.5回の換気回数の設定
に対して、自然換気分を0.2回と見込んで機械換気分
を0.3回に設定するなどしていた。しかし、前述した
ように自然換気分は内外環境条件や施工技術等によって
変化する要因があるため、必要な換気回数に対して過不
足を生じる懸念がある。即ち、換気が不足する場合は室
内空気の質が低下し、逆に換気が過剰な場合は、換気に
要する余計なエネルギーを要し、エネルギーが無駄にな
るという問題を生ずる。 【0008】本発明はこのような問題を解決するべくな
されたもので、その目的は、自然換気と機械換気とが共
存する換気システムにおいて、質の高い空気を室内に安
定供給すると共に、換気風量の最適化による駆動エネル
ギーの低減と、冷暖房エネルギーロスを低減することが
できる換気システムを提供することにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため本発明に係る換気システムは、所定の空間を換気す
る換気設備を備えてなり、上記空間に流入した外気の空
気齢に基づいて前記換気設備による換気風量を制御する
換気制御手段を備えたことを特徴としている。この前記
空気齢は、手動により設定され、或いはCO2センサに
より検出される前記所定の空間内におけるCO2濃度ま
たはその濃度変化から求められる。 【0010】好ましくは、前記CO2センサは、建屋内
における居住空間の所定位置、前記換気設備の排気口近
傍、および/または上記居住空間に設けられた空調設備
の空気吸込口近傍に設置されることが望ましい。そし
て、前記換気制御手段は、建屋内における居住空間に設
けられた複数のCO2センサの出力からそれぞれ求めら
れる空気齢の最大値、最小値、またはその平均値に基づ
いて前記換気設備による換気風量を設定するものであ
る。 【0011】この前記換気制御手段は、CO2センサに
より検出されるCO2濃度が所定値を越えたとき該CO2
濃度が上記所定値を下回るまで前記換気設備による換気
風量を増加させる手段と、上記CO2濃度の変化から空
気齢を求めて上記換気風量を可変設定する手段とを備え
ていることを特徴としている。また、本発明に係る換気
システムにおいて、前記所定空間の内外の温度差、およ
び/または前記所定空間の外部の風速に応じて前記空気
齢を補正する補正手段を備えることを特徴としている。 【0012】あるいは、本発明に係る換気システムは、
前記所定空間に設けられた空調設備の稼働時間に応じて
前記空気齢を補正する補正手段を備えることを特徴とし
ている。このため、建物内における室内空気質の安定化
を簡易にして効果的に図り得る換気システムを構築する
ことができる。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
に係る換気システムを説明する。図1は本発明に係る換
気システムの概略構成を示す図である。この換気システ
ムは第1種換気方式についての例示である。すなわち、
室内1に外気を取り込む給気ファン2と、室内1の空気
を室外に排出する排気ファン3とを備えている。また、
この例示にあっては一般的な住宅を想定し、冷暖房を行
う空調機4と暖房機5とが備え付けられているものとし
ている。 【0014】さて、本発明の換気システムには前述した
給気ファン2と排気ファン3の風量を制御する制御部1
0が備えられている。この制御部10には、図示しない
入力手段から所望の基準空気齢を設定することができ
る。制御部10は、入力された基準空気齢に基づき、給
気ファン2と排気ファン3の換気風量とをそれぞれ相応
しい換気風量となるよう制御する風量制御手段16を備
えている。 【0015】更には、室内の空気齢を自動検出できるよ
うにCO2センサ21が室内に設けられ、その濃度をモ
ニタするCO2濃度モニタ手段11が制御部10に備え
られている。そして、モニタされたCO2濃度から空気
齢を算出するため、空気齢算出手段15にCO2濃度情
報が伝達されるよう構成されている。このCO2濃度情
報を基に空気齢算出手段15は空気齢を算出する。そし
て、制御部10は、算出さた空気齢に基づき、給気ファ
ン2と排気ファン3の換気風量とをそれぞれ相応しい換
気風量となるよう制御する。 【0016】ところで、一般的な住宅は冷暖房を行う空
調機4と暖房機5とが備え付けられており、それらの空
調機器による室内空気の内部循環が存在する。このた
め、空気齢の検出精度を向上させ、より精度の高い換気
制御を行う目的で空調機4の吸込口側に吸込CO2セン
サ21bが、排気ファン3の排気口30近傍に排気CO
2センサ21cとがそれぞれ設けられている。そしてこ
れらのCO2センサ21および空調機器の稼働時間から
内部循環量を推定する内部循環量推定手段12が制御部
10に設けられている。 【0017】また、精度の高い換気制御を行うため、室
内と室外の温度差を検出する室内温度センサ20と室外
温度センサ23とが設けられている。更には自然換気量
に影響を与える室外の風速を計測するため、風速センサ
22が換気制御の対象となる建物6の近傍に設けられて
いる。そして、これらのセンサ情報から自然換気量を推
定するための自然換気量推定手段13が制御部10に備
えられている。 【0018】尚、上述した内部循環量推定手段12およ
び自然換気量推定手段13から得られた推定量によって
換気制御の対象となる室内の空気齢を補正するための空
気齢補正手段14が制御部10に設けらている。そし
て、前記空気齢算出手段15に情報が伝達され、より精
度の高い空気齢を算出することができるよう構成されて
いる。 【0019】さて、このように構成された換気システム
の動作を図2に示すフロー図を用いて詳細に説明する。
手動入力または後述するセンサ群からの自動入力によっ
て換気制御の対象とする建物6の空気齢を入力手段(図
示せず)を介して制御部10に入力する(ステップS
1)。入力された空気齢は制御部10で空気齢Cとして
扱われる。この空気齢Cが入力された制御部10の空気
齢算出手段15は、この空気齢Cを定数[60]で除し
て換気回数[N=C/60]を算出する(ステップS
2)。すると、制御部10の空気齢算出手段15は、こ
の換気回数Nと予め制御部10に設定されている基準換
気回数Bとを比較する(ステップS3)。 【0020】そして、室内の換気回数Nと基準空換気回
数Bとが等しい(N=B)と空気齢算出手段15が判断
したときは、現在の風量を定格風量として風量制御手段
16に伝達する(ステップS4)。この風量を受けた風
量制御手段16は、現在の風量を維持すべく給気ファン
2および排気ファン3の換気風量を調整する(ステップ
S4)。そして以後、制御部10は上述した比較・調整
を行いながら室内1の基準換気量を維持し続ける。 【0021】ここで室内1の換気回数Nより基準換気回
数Bが大きい場合(N<B)、空気齢算出手段15は換
気風量が不足していると判断する(ステップS4)。そ
して、空気齢算出手段15は現在の換気風量を増加させ
るよう風量制御手段16へ指令をだす(ステップS
5)。この風量増加指令を受けた風量制御手段16は、
現在の風量を増加させるため給気ファン2および排気フ
ァン3の換気風量を増加させるよう調整する(ステップ
S5)。以降、制御部10は上述した比較・調整を行い
ながら室内1の基準換気量を維持し続ける。 【0022】また、室内1の換気回数Nより基準換気回
数Bが小さい場合(N>B)、空気齢算出手段15は換
気風量が過剰であると判断する(ステップS4)。そし
て、空気齢算出手段15は現在の換気風量を減少させる
よう風量制御手段16へ指令を出す(ステップS6)。
この風量減少指令を受けた風量制御手段16は、現在の
風量を減少させるため、給気ファン2および排気ファン
3の換気風量を減少するよう調整する(ステップS
6)。そして以後、比較・調整を行いながら室内1の基
準換気量を維持し続ける。 【0023】尚、上述した換気風量は給気ファン2およ
び排気ファン3の定格性能や仕様などから決定してもよ
い。そして、換気風量を変化させるには、例えばファン
に印加する電圧をインバータで連続的に可変する構成で
あってもよいし、ファンに与える電圧を段階的に変化さ
せるステップ制御としてもよい。またはファンを一定速
度で運転しておき、給気ファンの給気口または排気ファ
ンの排気口に設けたダンパーの開口度を変化させること
で空気流量の断面積を変化させ、換気風量の調整を行っ
てもよい。もちろんファンの速度制御とダンパーの開口
度を組み合わせて制御してもよい。 【0024】このような構成の換気システムによれば、
基準換気回数と実際の室内1の換気回数とを比較して制
御する方法をとっているので、質の高い室内空気を維持
することができる。また、給気ファン2または排気ファ
ン3の換気風量が基準換気回数になるよう制御部10が
換気風量を最適化している。このため換気風量の過不足
を生ずることなくファン駆動のためのエネルギーの最適
化がはかれ、省エネルギーに寄与することができる。ま
た、過剰な換気を行うことがないので、空調機または暖
房機などを運転する冷暖房エネルギーのロス低減などの
効果を得ることができる。 【0025】好ましくは、換気装置のセンサーとして二
酸化炭素濃度をCO2センサ21で検出して、室内1に
発生したCO2濃度またはその濃度の変化量から空気齢
を算出してもよい。この場合、CO2センサ21から空
気齢を算出するため、現在の空気齢を制御部10のCO
2濃度モニタ手段11が検出することによって、自動的
に室内1の空気齢が算出できるので、手操作による空気
齢の入力が不要となり、連続的にファンの制御が可能な
効率の良い換気システムを実現することができる。ま
た、このような構成によれば、CO2センサ21から得
られたCO2の濃度またはその濃度変化から建物内の空
気齢を求めているため、空気齢を求めるための特別なト
レーサガスを必要としない。 【0026】このようなことから換気制御の最適が可能
となるので。過剰な換気を行うことがなく、空調機また
は暖房機などを運転する冷暖房エネルギーのロス低減な
どの効果を得ることができる。詳しくは前述した空気齢
算出手段15は、CO2センサ21から得られるCO2
度と、予め用意されたCO2濃度上昇時のプロファイル
から空気齢を算出してもよい。また、この空気齢の算出
に当たっては、CO2濃度の上昇開始から、CO2濃度が
定常になるまでの濃度データを用いてもよいし、CO2
濃度上昇途中のデータを基に予め用意された濃度データ
を用いて空気齢を算出してもよい。そして、建物内の該
室内1における最新の空気齢を換気システムの制御部1
0に入力することによって、適正な換気風量を決定し、
基準換気回数を確保することができる。 【0027】この場合は、CO2センサから21検出さ
れる該室内1のCO2濃度の上昇中もしくはCO2濃度が
定常になった後に空気齢が算出され、換気風量が見直さ
れるため、特にCO2の発生に対する適切な換気量確保
が可能となる。また、CO2濃度の応答比によって空気
齢を求めているため、CO2の絶対的な発生量には依存
しない。すなわち、室内1に存在する人数の多少による
影響を受けることがない。 【0028】或いは、前述した空気齢算出手段15は、
CO2センサ21から得られるCO2濃度と、予め用意さ
れたCO2濃度減少時のプロファイルから空気齢を算出
してもよい。この空気齢の算出に当たっては、CO2
度の減少開始から、CO2濃度が定常になるまでの濃度
データを用いてもよいし、CO2濃度減少途中のデータ
を基に予め用意された濃度データを用いて空気齢を算出
してもよい。そして、建物内の該室内1における最新の
空気齢を換気システムの制御部10に入力することによ
って、適正な換気風量を決定し、基準換気回数を確保す
ることができる。 【0029】この場合は、室内1のCO2発生負荷が減
少するため、制御部10の空気齢算出手段15のノイズ
成分減少に結びつき、求められた空気齢の精度を向上さ
せることができる。もちろん、この場合にあっても、C
2濃度の変化によって空気齢を求めるため、CO2の絶
対的な発生量には依存しない。すなわち、室内1に存在
する人数の多少による影響を受けることがない。 【0030】より好ましくは、少なくも1つ以上のCO
2センサを室内1の主な居住域となる居間、寝室等に配
置して空気齢を求めるとよい。この場合、居住者の滞在
時間が最も長い場所における基準換気量を確保すること
ができる。また、CO2センサ21の設置場所としては
少なくとも1つのセンサを排気ファン3の排気口30近
傍に配置するとよい。このようにすることで、対象とす
る建物内の平均的な空気齢を求めることができ、建物全
体としての換気風量の最適化が図れると共に、換気に要
するエネルギーの最適化を図ることができる。 【0031】或いはCO2センサ21のうち少なくとも
1つのセンサを空調設備の空気吸込み口7近傍に設けて
もよい。これは空調設備によって室内1を循環している
空気に対して基準換気量の確保を目的とするものであ
る。具体的には空調設備の空気吸込み口7近傍に設られ
たCO2センサから得られるCO2濃度情報から、制御部
10の内部循環量推定手段12によって空調設備による
空気循環量を推定する。そして、この推定値を用いて、
該空気循環量によって変化する空気齢を空気齢補正手段
14で補正する。補正された空気齢は、空気齢算出手段
15に伝達され、適切な換気風量になるよう風量制御手
段16に空気齢算出手段15から指令を出す。 【0032】このように構成することで、空調設備によ
って室内1を再循環している空気がある場合であって
も、適切な換気回数を維持することができ、再循環空気
の質を保持することが可能となる。また、最適な換気回
数が維持できるので、換気回数の過不足による空調設備
のエネルギーロスの低減を図ることができる。より具体
的には、建物内に設けられた複数のCO2センサ21か
ら得られたCO2濃度情報から空気齢算出手段15で求
められる空気齢の最小値を基準として換気風量を調整す
るとよい。この場合は、最も換気回数が少ない場所を基
準として換気風量が調整されるので、建物内のCO2
ンサが設置された場所において、基準換気回数を下回る
ことがない確実な換気回数の確保が可能となる。 【0033】逆に、建物内に設けられた複数のCO2
ンサ21から得られたCO2濃度情報から空気齢算出手
段15で求められる空気齢の最大値を基準として換気風
量を調整してもよい。この場合は、建物内のCO2セン
サ21が設置された場所において、基準換気回数を超え
ることがない。このため、換気に要する動力の低減が図
れる他、この排気に伴う空調設備の冷暖房エネルギーロ
スを低減させることが可能となる。 【0034】或いは、建物内に設けられた複数のCO2
センサ21から得られるCO2濃度から、その平均濃度
をCO2濃度モニタ手段11が求めて、この求められた
CO2の平均濃度から空気齢算出手段15で空気齢を算
出」してもよい。この場合は、該建物内の平均的な空気
齢を求めることができるため、建物全体としての換気風
量の最適化を図ることができる。このため、換気に要す
るエネルギーの最適化を図ることができる。また、換気
に伴う空調設備の冷暖房エネルギーロスを低減させるこ
とが可能となる。 【0035】更には、建物内に設けられた複数のCO2
センサ21の中で、少なくとも1つ以上のCO2センサ
21が、予め定められた濃度を超えたとき、換気風量を
増加させ、その後、予め定められた濃度を下回るまで増
加させた換気風量を維持すよう構成するとよい。そし
て、少なくとも1つ以上のCO2センサ21の検出値の
履歴に基づき空気齢を求めるように構成するとよい。こ
のように構成することで、建物内の適切な換気回数を維
持することができると共に、換気性能を保持することが
できる。例えば、制御部10に予め定められたCO2
度として例えば1000[ppm]を設定しておく。そ
して、建物内のCO2濃度の変化をCO2センサ21で検
出し、CO2濃度モニタ手段11にその濃度変化の履歴
を保持しておく。そして、このCO2濃度が予め制御部
10に設定された(この場合は1000[ppm])を
超えた場合に、空気齢算出手段15で空気齢を算出しな
おすと共に、風量制御手段16によって給気ファン2お
よび排気ファン3の換気風量を調節する。そして、この
換気によって建物内のCO2濃度が予め制御部10に設
定された(この場合は1000[ppm])を下回った
とき、換気風量を定格風量に戻す。このような構成をと
ることで、例えば部屋に人が急に入室した場合でも、適
切な換気量を確保することができる。また、基本的には
基準換気回数を確保することで、例えばCO2濃度とし
て予め制御部10に設定された濃度(この場合は100
0[ppm])以下になると想定されているため、空気
齢の見直しが行え、精度の高い換気量を維持することが
できる。 【0036】更には、室外の温度を測定する室外温度セ
ンサ23と室内温度センサ20とを備えるとよい。この
室外温度センサ23で外気温と、室内温度センサ20で
室温をそれぞれ計測する。そして、計測された外気温と
室温との差を演算すると共に、予め設定された空気齢を
空気齢補正手段14で補正する。すなわち、室内外の気
温差が大きい場合は、その温度差によって自然換気量が
増加する。このため機械換気分の風量を減少させること
ができるので、換気に要するエネルギーの低減が図れ
る。一方、内外気温差が小さい場合は自然換気量が減少
するため、機械換気分が増えるように換気風量を風量制
御手段16が制御すれば良い。このように換気風量を制
御することで換気の最適化を図ることができ、建物内の
空調設備による冷暖房エネルギーロスを低減することが
できる。 【0037】或いは建物の外部に設けた外部風速センサ
22を設けて、この外部風速センサ22で得られた風速
情報を基に、自然換気量推定手段13で空気齢を補正す
るよう構成してもよい。このように構成することによっ
て、外部風速が大きい場合、前出した自然換気量が増加
するため、機械換気分の風量を現象させることができ、
換気に要するエネルギーを低減することができる。逆に
外部風速が小さい場合には、自然換気量が減少するの
で、機械換気分を増加させることで、建物全体としての
適切な換気回数を確保することが可能となる。これらの
ことから、建物内の空調設備による冷暖房エネルギーロ
スを低減することができる。 【0038】更には建物内の空調機4および暖房機5な
どの空調設備の稼働時間を制御部10でモニタすること
が可能となっている。そして、この空調設備の稼働時間
を基に、内部循環量推定手段12で内部循環量を推定す
る。空気齢補正手段14は、この推定値を用いて空気齢
を補正して建物内の基準換気回数を確保する。このよう
な構成の換気システムでは、空調設備の稼働時間が長い
場合は、自然換気量が増えるので、機械換気分の風量を
減少させることができ、換気に要するエネルギーの低減
を図ることができる。逆に空調設備の稼働時間が短い場
合は、自然換気量が減少するが、このときは機械換気分
の換気風量を増加させることで建物全体として適切な換
気回数を確保することが可能となる。そして、建物内の
空調設備による冷暖房エネルギーロスを低減することが
できる。 【0039】尚、本発明に係る換気システムは上述した
実施形態に限定されるものではない。例えば、上述した
換気システムのセンサとして、少なくとも一つ以上の室
外温度センサ23と、室内温度センサ20と少なくとも
一つ以上の外部風速センサ22とを備える構成としても
よい。この場合は、少なくとも一つ以上の室外温度セン
サ23と室内温度センサ20とからそれぞれ得られた温
度データから、内外温度差を算出する。更に、少なくと
も一つ以上の外部風速センサ22から得られた外部風速
データと、建物内に備え付けられた空調装置の稼働時間
を基に空気齢を補正するように構成する。このように複
数のセンサを用いることによって、換気風量の制御精度
を向上させることができると共に、換気に要するエネル
ギーの更なる最適化を図ることができる。そして、建物
内の空調設備による冷暖房エネルギーロスをより低減す
ることができる。 【0040】その他、本発明はその要旨を逸脱しない範
囲で種々変形して実施することができる。 【0041】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば換気
回数の制御精度を向上させることができると共に、換気
に要するエネルギーの最適化を図ることができる。更に
は、建物内の空調設備による冷暖房エネルギーロスを低
減することができる等実用上多大なる効果が奏せられ
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る換気システムの構成を示す図。 【図2】本発明に係る換気システムの動作を示すフロー
図。 【図3】従来の換気システムの構成を示す図。 【符号の説明】 2 給気ファン 3 排気ファン 4 空調機 5 暖房機 10 制御部 11 濃度モニタ手段 12 内部循環量推定手段 13 自然換気量推定手段 14 空気齢補正手段 15 空気齢算出手段 16 風量制御手段 20 室内温度センサ 21 CO2センサ 22 風速センサ 23 室外温度センサ 30 排気口

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 所定の空間を換気する換気設備を備えて
    なり、 上記空間に流入した外気の空気齢に基づいて前記換気設
    備による換気風量を制御する換気制御手段を具備したこ
    とを特徴とする換気システム。
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