JP2005156138A - 換気制御装置 - Google Patents

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康令 岡本
Hirosuke Noda
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Abstract

【課題】 厨房空間の換気制御を行う換気制御装置において、厨房空間内の二酸化炭素濃度を確実に測定するようにすることで、厨房空間の換気を必要最低限で最適に行い、この厨房空間の快適性を保ちながら省エネルギー性を向上する。
【解決手段】 厨房空間と室外空間との間の排気通路内に二酸化炭素を測定する濃度検知手段を配置し、この濃度検知手段によって測定された排気通路内の二酸化炭素濃度に基づいて、排気手段の排気量を調整するようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、レストランやホテルなどの厨房空間を含む室内空間に設置される換気制御装置に関する。
従来より、室内空間の環境を快適に保つための換気装置が知られている。この換気装置は、室内空間の空気を送風手段(排気ファン)により室外へ排出し、この排出した空気に相当する量の室外空気が室内へ自然給気される、あるいは送風手段(給気ファン)によって強制給気されることで室内の換気を行うようにしている。
しかしながら、このような換気装置においては、室内空間の換気が十分で室内環境が快適となっているにも拘わらず、過剰な換気を行うことで、送風手段の動力が無駄となってしまったり、この室内空間に設けられた空気調和機が処理すべき空調負荷の増大を招いたりして、省エネルギー性が損なわれてしまうという問題があった。
この問題を解決するための従来技術として、例えば、室内空間の二酸化炭素濃度に応じて換気量を制御する換気制御装置により室内空間の換気を行うものがある。この換気制御装置は、換気扇(送風手段)が備えられた空気調和機に具備されており、室内空間の二酸化炭素濃度を測定するための二酸化炭素濃度センサが室内に配置されている。そして、この換気制御装置は、上記二酸化炭素濃度センサにより測定された室内の二酸化炭素濃度を基に、室内空間を快適に保つための必要換気量を算出し、換気扇の動作時間を決定することで、室内空間の快適性を保ちながら、省エネルギー性の向上を図っている(特許文献1参照)。
特開平7−139787号公報
しかしながら、特許文献1に開示された換気制御装置のように、室内に配置された二酸化炭素濃度センサで室内空間の二酸化炭素濃度を測定し、換気量を制御する場合に、室内空間内の二酸化炭素の濃度分布が不均一となると、二酸化炭素濃度センサで測定された二酸化炭素濃度と、実際の室内空間の二酸化炭素濃度とに誤差が生じ、室内空間の環境を快適に保つための換気制御ができないという問題がある。特に、レストランやホテルなどの厨房空間においては、ガスコンロなどの調理器具より局所的に二酸化炭素が発生しやすいため、厨房空間における二酸化炭素の濃度分布は不均一になりやすい。このため、二酸化炭素濃度センサで測定された二酸化炭素濃度と実際の厨房空間の二酸化炭素濃度との間には、大きな誤差が生じやすい。したがって、このような誤差を最小限に抑え、室内空間の状態に合わせた最適な換気を行い、厨房空間の快適性を保ちながら省エネルギー性を確保できる換気制御装置が望まれる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、厨房空間を含む室内空間の換気制御を行う換気制御装置において、厨房空間内の二酸化炭素濃度をより正確に測定するようにすることで、厨房空間の換気を必要最低限で最適に行い、この厨房空間の快適性を保ちながら省エネルギー性を向上させることである。
本発明は、厨房空間と室外空間との間の排気通路内に二酸化炭素を測定する濃度検知手段を配置し、この濃度検知手段によって測定された排気通路内の二酸化炭素濃度に基づいて、排気手段の排気量を調整するようにしたものである。
より具体的に、第1の発明は、厨房空間より排出通路(20)を介して室外空間へ空気を排出する排気手段(30)の排気量を制御して厨房空間の換気制御を行う換気制御装置を前提としている。そして、この換気制御装置は、二酸化炭素濃度を測定する濃度検知手段(11)と、上記排気手段(30)を制御する制御手段(12)とを備え、上記濃度検知手段(11)は、上記排出通路(20)内に配置され、上記制御手段(12)は、上記濃度検知手段(11)の検知信号に基づき上記排気手段(30)の排気量を調整するように構成されていることを特徴とするものである。
上記第1の発明では、厨房空間内で発生した二酸化炭素を含む空気が、排気手段(30)によって排出通路(20)内に吸引される。この際、排出通路(20)へは、厨房空間内の全域に及ぶ空気が吸引されるため、厨房空間における二酸化炭素の局所的な発生により、厨房空間内で二酸化炭素の濃度分布が生じた場合にも、排出通路(20)へ吸引されるまでの間に空気が撹拌混合され、厨房空間における二酸化炭素の濃度分布が均一化される。したがって、排出通路(20)内を流通する空気中の二酸化炭素濃度は、厨房空間における平均的な二酸化炭素濃度に近い値となる。
制御手段(12)は、排出通路(20)を流通する空気中の二酸化炭素濃度を濃度検知手段(11)で測定し、この二酸化炭素濃度に基づいて、排気手段(30)の排気量を制御する。
第2の発明は、第1の発明の換気制御装置において、濃度検知手段(11)で測定された排出通路(20)内の二酸化炭素濃度(C)が規定濃度(Cs)以上の場合に、制御手段(12)が、排気手段(30)の排気量を最大とするように構成されていることを特徴とするものである。
上記第2の発明では、排出通路(20)内の二酸化炭素濃度(C)が、規定濃度(Cs)以上になると、排気手段(30)の排気量が最大となって厨房空間の換気が行われる。このため、実際には規定濃度(Cs)に達したときに換気が行われるので、厨房空間内の二酸化炭素濃度(C)が規定濃度(Cs)以上になることが抑制される。
第3の発明は、第1の発明の換気制御装置において、室外空間の温度を測定する室外温度検知手段(17)を備え、制御手段(12)は、厨房空間の冷房運転時に、濃度検知手段(11)で測定された排出通路(20)内の二酸化炭素濃度(C)が規定濃度(Cs)以上の場合に、排気手段(30)の排気量を最大とする一方、上記濃度検知手段(11)で測定された排出通路(20)内の二酸化炭素濃度(C)が規定濃度(Cs)未満の場合に、上記室外温度検知手段(17)で測定された室外温度(T1)が規定温度(T1s)以下となると、排気手段(30)の排気量を最大とするように構成されていることを特徴とするものである。ここで、「厨房空間の冷房運転」とは、例えば厨房空間内に空調装置が備えられ、この空調装置により厨房空間の冷房を行う運転や、厨房空間の換気により、室外空気を厨房空間内に取り込み、この室外空気によって冷房を行う運転(外気冷房)のことを意味している。
上記第3の発明では、排出通路(20)内の二酸化炭素濃度(C)が、規定濃度(Cs)以上になると、排気手段(30)の排気量が最大となって厨房空間の換気が行われる。このため、実際には規定濃度(Cs)に達したときに換気が行われるので、厨房空間内の二酸化炭素濃度(C)が規定濃度(Cs)以上になることが抑制される。
一方、排出通路(20)内の二酸化炭素濃度(C)が、規定濃度(Cs)未満では、室外温度(T1)が規定温度(T1s)以下になると、排気手段(30)の排気量が最大となって厨房空間の換気が行われる。この際、排気手段(30)の排気量に相当する量で、かつ規定温度(T1s)以下の温度の室外空気が厨房空間に供給される。したがって、例えば夏期において、厨房空間内の室温が上記室外空気によって低温化される。
上記第4の発明は、第1の発明の換気制御装置において、室外空間の温度を測定する室外温度検知手段(17)と、厨房空間の温度を測定する室内温度検知手段(18)とを備え、制御手段(12)は、厨房空間の冷房運転時に、濃度検知手段(11)で測定された排出通路(20)内の二酸化炭素濃度(C)が規定濃度(Cs)以上の場合に、排気手段(30)の排気量を最大とする一方、上記濃度検知手段(11)で測定された排出通路(20)内の二酸化炭素濃度(C)が規定濃度(Cs)未満の場合に、上記室外温度検知手段(17)で測定された室外温度(T1)が規定温度(T1s)以下で、かつ上記室内温度検知手段(18)で測定された室内温度(T2)が上記室外温度(T1)よりも高くなると、上記室内温度(T2)と上記室外温度(T1)との温度差の増大に伴って排気手段(30)の排気量を多くするように構成されていることを特徴とするものである。
上記第4の発明では、排出通路(20)内の二酸化炭素濃度(C)が、規定濃度(Cs)以上になると、排気手段(30)の排気量が最大となって厨房空間の換気が行われる。このため、実際には規定濃度(Cs)に達したときに換気が行われるので、厨房空間内の二酸化炭素濃度(C)が規定濃度(Cs)以上になることが抑制される。
一方、排出通路(20)内の二酸化炭素濃度(C)が、規定濃度(Cs)未満では、室外温度(T1)が規定温度(T1s)以下で、かつ室内温度(T2)が室外温度(T1)よりも高い条件では、室内温度(T2)と室外温度(T1)の温度差の増大に伴って排気手段(30)の排気量が多くなる。
ここで、夏期において、例えば室内温度(T2)が室外温度(T1)との温度差が大きい場合、排気手段(30)の排気量が多くなる。このようにすると、室内空気よりも著しく温度が低くなっている室外空気が厨房空間に積極的に取り込まれ、厨房空間の室温が低温化される。
一方、例えば室内温度(T2)が室外温度(T1)との温度差が小さい場合、排気手段(30)の排気量が少なくなる。このようにすると、過剰な換気が抑制される。
第5の発明は、第1の発明の換気制御装置において、室外空間の温度を測定する室外温度検知手段(17)と、厨房空間の温度を測定する室内温度検知手段(18)とを備え、制御手段(12)は、厨房空間の冷房運転時に、濃度検知手段(11)で測定された排出通路(20)内の二酸化炭素濃度(C)が規定濃度(Cs)以上の場合に、排気手段(30)の排気量を最大とする一方、上記濃度検知手段(11)で測定された排出通路(20)内の二酸化炭素濃度(C)が規定濃度(Cs)未満の場合に、上記室内温度検知手段(18)で測定された室内温度(T2)が上記室外温度(T1)よりも高く、かつ上記室内温度(T2)と上記室外温度(T1)との温度差が規定温度差(dTs)以上となると、排気手段(30)の排気量を最大とするように構成されていることを特徴とするものである。
上記第5の発明では、排出通路(20)内の二酸化炭素濃度(C)が規定濃度(Cs)以上になると、排気手段(30)の排気量が最大となって厨房空間の換気が行われる。このため、実際には規定濃度(Cs)に達したときに換気が行われるので、厨房空間内の二酸化炭素濃度(C)が規定濃度(Cs)以上になることが抑制される。
一方、排出通路(20)内の二酸化炭素濃度(C)が規定濃度(Cs)未満では、室内温度(T2)が室外温度(T1)よりも高く、室内温度(T2)と室外温度(T1)との温度差が規定温度差(dTs)以上になると、排気手段(30)の排気量が最大となって厨房空間の換気が行われる。したがって、室内空気よりも規定温度差(dTs)以上温度が低くなっている室外空気が厨房空間に積極的に取り込まれ、厨房空間の室温が効果的に低温化される。
第6の発明は、第2から第5のいずれか1の発明の換気制御装置において、規定濃度(Cs)は、1000ppmであることを特徴とするものである。
上記第6の発明では、制御手段(12)によって、厨房空間内の二酸化炭素濃度(C)が、1000ppm以上となることが抑制される。
第7の発明は、第1から第6のいずれか1の発明の換気制御装置において、厨房空間内には、厨房空間の二酸化炭素濃度を測定する室内濃度検知手段(32)が設けられ、制御手段(12)は、上記濃度検知手段(11)及び室内濃度検知手段(32)の検知信号に基づき上記排気手段(30)の排気量を調整するように構成されていることを特徴とするものである。
上記第7の発明では、第1から第6の発明で上述した濃度検知手段(11)に加えて、室内濃度検知手段(32)で測定された二酸化炭素濃度に基づいて排気手段(30)の排気量が調整される。
第8の発明は、第1の発明の換気制御装置において、制御手段(12)が、濃度検知手段(11)で測定された二酸化炭素濃度(C)の増減に伴って排気手段(30)の排気量を増減させるように構成されていることを特徴とするものである。
上記第8の発明では、厨房空間内の二酸化炭素濃度が増加し、濃度検知手段(11)で測定された二酸化炭素濃度(C)が増加すると、排気手段(30)の排気量が増加し、厨房空間内の換気量が増加する。よって、厨房空間内の二酸化炭素濃度を低減できる。一方、厨房空間内の二酸化炭素濃度が低減し、濃度検知手段(11)で測定された二酸化炭素濃度(C)が低下すると、排気手段(30)の排気量が低減する。よって、排気手段(30)の排気量を必要最低限に抑えることができる。
第9の発明は、第8の発明の換気制御装置において、制御手段(12)が、規定濃度(Cs)を決定する外部情報が入力される設定入力部(40)を有し、濃度検知手段(11)で測定された二酸化炭素濃度(C)が上記規定濃度(Cs)よりも大きい場合に、排気手段(30)の排気量を多くする一方、上記二酸化炭素濃度(C)が上記規定濃度(Cs)よりも小さい場合に、排気手段(30)の排気量を小さくするように構成されていることを特徴とするものである。
上記第9の発明では、設定入力部(40)に換気制御装置の設置状況や運転条件などの外部情報が入力され、これらの設置状況や運転条件に応じた規定濃度(Cs)が決定される。そして、制御手段(12)は、この規定濃度(Cs)と濃度検知手段(11)で測定された二酸化炭素濃度(C)とを比較して排気手段(30)の排気量を調整する。
ここで、二酸化炭素濃度(C)が規定濃度(Cs)より大きい場合には、排気手段(30)の排気量が多くなり、厨房空間内の換気量が多くなる。よって、厨房空間の二酸化炭素濃度を低減できる。この際、上記規定濃度(Cs)は、換気制御装置の設置状況や運転条件を加味して決定されるため、厨房空間内の二酸化炭素濃度を一層効果的に低減させることができる。一方、二酸化炭素濃度(C)が規定濃度(Cs)より小さい場合には、排気手段(30)の排気量が小さくなり、厨房空間内の換気量が小さくなる。よって、排気手段(30)の動力を低減させることができる。
第10の発明は、第8又は第9の発明の換気制御装置において、制御手段(12)には、排気手段(30)の上限風量である最大風量(Vmax)と下限風量である最低風量(Vmin)とが設定されていることを特徴とするものである。
上記第10の発明では、排気手段(30)の排気量に上限値と下限値とが設定される。よって、例えば規定濃度(Cs)よりも濃度検知手段(11)で測定された二酸化炭素濃度(C)が高く、排気手段(30)の排気量が増大した場合にも、排気手段(30)の風量が設定された最大風量(Vmax)に達すると、排気手段(30)は最大風量(Vmax)での換気を行う。ここで、最大風量(Vmax)として、この厨房空間の換気を十分行うための必要風量を設定することで、排気手段(30)の過剰な運転を抑制できる
一方、例えば規定濃度(Cs)よりも濃度検知手段(11)で測定された二酸化炭素濃度(C)が低く、排気手段(30)の排気量が減少した場合にも、排気手段(30)の風量が設定された最小風量(Vmin)に達すると、排気手段(30)は最低風量(Vmin)での換気を行う。ここで、最小風量(Vmin)として、この厨房空間の換気を十分行うための必要風量を設定することで、排気手段(30)の風量が小さくなり過ぎとなり、その結果、厨房空間の換気が損なわれてしまうことを抑制できる。
第11の発明は、第10の発明の換気制御装置において、排気手段(30)の最低風量(Vmin)は、該排気手段(30)の最大風量(Vmax)の1/3を基準として該基準以上の所定範囲内に設定されていることを特徴とするものである。ここで、「最大風量」は、この換気制御装置が適用される厨房空間において最もCO2発生量が多い場合にも、十分な換気を行うことができる必要換気量であることが好ましい。
上記第11の発明では、排気手段(30)の最低風量(Vmin)を最大風量(Vmax)の1/3未満とならないように設定している。よって、規定濃度(Cs)と濃度検知手段(11)で測定された二酸化炭素濃度(C)との比較によって排気手段(30)の排気量が最低風量(Vmin)となった場合にも、厨房空間内の換気を十分行うことができる。
第12の発明は、第9から第11のいずれか1の発明の換気制御装置において、制御手段(12)には、設定入力部(40)で決定した規定濃度(Cs)を補正する濃度補正部(41)が設けられていることを特徴とするものである。
上記第12の発明では、濃度補正部(41)によって規定濃度(Cs)を補正することができる。ここで、規定濃度(Cs)を小さく補正すると、排気手段(30)の排気量が全体として増大し、厨房空間内の換気を積極的に行うことができる。一方、規定濃度(Cs)を大きく補正すると、排気手段(30)の排気量が全体として減少し、排気手段(30)の省エネ性を向上させることができる。
第13の発明は、第10から第12のいずれか1の発明の換気制御装置において、制御手段(12)には、排気手段(30)の最低風量(Vmin)を補正する最低風量補正部(42)が設けられていることを特徴とするものである。
上記第13の発明では、最低風量補正部(42)によって排気手段(30)の最低風量(Vmin)を補正することができる。よって、例えば厨房空間内における二酸化炭素以外の汚染物が発生した場合にも、最低風量(Vmin)を増大させることで、厨房空間内の換気を十分行うことができる。
第14の発明は、第1から第13のいずれか1の発明の換気制御装置において、排出通路(20)が、厨房空間の空気が流入する複数の分岐通路(22a,22b,…)と、該分岐通路(22a,22b,…)を流れる空気が合流する合流通路(23)とを有し、濃度検知手段(11)は、上記合流通路(23)内に配置されていることを特徴とするものである。
上記第14の発明では、厨房空間内の空気が複数の各分岐通路(22a,22b,…)へ流入し、合流通路(23)で合流した後、室外空間へ排出される。ここで、濃度検知手段(11)が合流通路(23)に配置されているため、厨房空間内の空気が合流通路(23)で十分混合された後の二酸化炭素濃度を測定することができる。
第15の発明は、第1から第14のいずれか1の発明の換気制御装置において、濃度検知手段(11)が、センサ部(14)と、該センサ部(14)を支持する支持部材(15)とで構成され、上記センサ部(14)は、上記支持部材(15)の端部に設けられ、かつ上記支持部材(15)に対して排出通路(20)における空気の流通方向の下流側に配置されていることを特徴とするものである。
上記第15の発明では、支持部材(15)の端部に設けられたセンサ部(14)の近傍を空気が流れることで、この空気中の二酸化炭素濃度が、センサ部(14)によって測定される。ここで、上記センサ部(14)は、支持部材(15)に対して排出通路(20)における空気の流通方向の下流側に配置されているため、この空気が直接的にセンサ部(14)に接触することが抑制される。したがって、厨房空間で発生した例えばオイルミストや水分などが空気中に含まれている場合に、支持部材(15)がセンサ部(14)を保護し、これらオイルミストや水分がセンサ部(14)に付着することが抑制される。
第16の発明は、第1から第14のいずれか1の発明の換気制御装置において、濃度検知手段(11)のセンサ部(14)に対する空気中の油の付着を抑制するセンサ保護手段(50)を備えていることを特徴とするものである。
上記第16の発明では、センサ保護手段(50)によって濃度検知手段(11)のセンサ部(14)に排出通路(20)を流通する空気中の油が付着することが抑制される。
上記第1の発明によれば、厨房空間内で発生した二酸化炭素を含む空気は、排気手段(30)によって排出通路(20)内へ流通するまでの間に撹拌混合されるため、排出通路(20)内を流通する空気中の二酸化炭素濃度は、厨房空間の平均的な二酸化炭素濃度と近い値となる。したがって、厨房空間内の実質的な二酸化炭素濃度を正確に測定することができ、厨房空間の換気を必要最低限で最適に行うとともに、この厨房空間の快適性と省エネルギー性とを向上することができる。
また、上記濃度検知手段(11)は、排出通路(20)内に配置されるため、この濃度検知手段(11)、及びこの濃度検知手段(11)の配線などが、厨房空間に存在する人の目に入ることがなくなる。このため、厨房空間に存在する人が、濃度検知手段(11)を気にかけることがなく、厨房空間の快適性を向上することができる。
上記第2の発明によれば、排出通路(20)内の二酸化炭素濃度(C)が規定濃度(Cs)以上になると、排気手段(30)の排気量が最大となって厨房空間の換気が行われるため、厨房空間内の二酸化炭素濃度(C)が規定濃度(Cs)に達することが抑制される。したがって、厨房空間内の二酸化炭素濃度の増大により、酸素濃度が低下して、この厨房空間の快適性が損なわれてしまうことを防止できる。
上記第3の発明によれば、排出通路(20)内の二酸化炭素濃度(C)が規定濃度(Cs)以上になると、排気手段(30)の排気量が最大となって厨房空間の換気が行われるため、厨房空間内の二酸化炭素濃度(C)が規定濃度(Cs)に達することが抑制される。したがって、厨房空間内の二酸化炭素濃度の増大により、酸素濃度が低下して、この厨房空間の快適性が損なわれてしまうことを防止できる。
一方、排出通路(20)内の二酸化炭素濃度(C)が規定濃度(Cs)未満では、室外温度(T1)が規定温度(T1s)以下になると、排気手段(30)の排気量が最大となって厨房空間の換気が行われる。この際、排気手段(30)の排気量に相当する量で、かつ規定温度(T1s)以下の温度の室外空気が厨房空間に供給される。このため、例えば夏期において、厨房空間を、換気によって取り込まれる室外空気によって冷房することができる。したがって、この厨房空間における省エネルギー性を向上することができる。
上記第4の発明によれば、排出通路(20)内の二酸化炭素濃度(C)が規定濃度(Cs)以上になると、排気手段(30)の排気量が最大となって厨房空間の換気が行われるため、厨房空間内の二酸化炭素濃度(C)が規定濃度(Cs)に達することが抑制される。したがって、厨房空間内の二酸化炭素濃度の増大により、酸素濃度が低下して、この厨房空間の快適性が損なわれてしまうことを防止できる。
一方、排出通路(20)内の二酸化炭素濃度(C)が規定濃度(Cs)未満では、室外温度(T1)が規定温度(T1s)以下で、かつ室内温度(T2)より室外温度(T1)が高い条件において、室内温度(T2)と室外温度(T1)との温度差の増加に伴って排気手段(30)の排気量が多くなる。ここで、夏期において、例えば室内温度(T2)が室外温度(T1)よりも著しく高く、室内温度(T2)と室外温度(T1)との温度差が大きい場合には、排気手段(30)の排気量が多くなる。このようにすると、厨房空間を換気によって取り込まれる室外空気によって冷房することができる。したがって、この厨房空間の冷房運転における省エネルギー性を向上することができる。
一方、例えば室内温度(T2)が室外温度(T1)よりも若干高く、室内温度(T2)と室外温度(T1)との温度差が小さい場合には、排気手段(30)の排気量が少なくなる。このようにすると、過剰な換気が抑制される。したがって、排気手段(30)の動力費を低減することができる。
第5の発明によれば、排出通路(20)内の二酸化炭素濃度(C)が、規定濃度(Cs)以上になると、排気手段(30)の排気量が最大となって厨房空間の換気が行われるため、厨房空間内の二酸化炭素濃度(C)が規定濃度(Cs)に達することが抑制される。したがって、厨房空間内の二酸化炭素濃度の増大により、酸素濃度が低下して、この厨房空間の快適性が損なわれてしまうことを防止できる。
一方、排出通路(20)内の二酸化炭素濃度(C)が規定濃度(Cs)未満では、室内温度(T2)より室外温度(T1)が高く、かつ室内温度(T2)と室外温度(T1)との温度差が規定温度差(dTs)以上になると、排気手段(30)の排気量が最大となって厨房空間の換気が行われる。したがって、例えば夏期において、室内温度(T2)が室外温度(T1)よりも著しく大きい場合に、厨房空間を換気によって取り込まれる室外空気によって冷房することができる。したがって、この厨房空間における省エネルギー性を向上することができる。
上記第6の発明によれば、制御手段(12)によって、厨房空間内の二酸化炭素濃度(C)が、1000ppm以上となることが抑制され、この厨房空間内の快適性を確保することができる。
上記第7の発明によれば、排出通路(20)内に設けられた濃度検知手段(11)に加えて、厨房空間内に設けられた室内濃度検知手段(32)によって、空気中の二酸化炭素濃度を測定することで、厨房空間内の二酸化炭素濃度をより正確に測定することができる。したがって、この換気制御装置によって、厨房空間の換気を必要最低限で最適に行うとともに、この厨房空間の快適性と省エネルギー性を向上することができる。
上記第8の発明によれば、濃度検知手段(11)で測定される二酸化炭素濃度(C)に応じて排気手段(30)の排気量を増減させるようにしている。よって、厨房空間の二酸化炭素濃度を確実に低減できるとともに、必要最小限の排気量によって換気を行うことができる。したがって、厨房空間内の快適性の向上を図る一方、排気手段(30)の動力を抑えることができる。
上記第9の発明によれば、設定入力部(40)を設けることによって、換気制御装置の設置状況や運転条件などに応じた換気制御を行えるようにしている。よって、厨房空間内の二酸化炭素濃度を確実に低減することができ、この厨房空間内の酸素濃度を必要濃度確保することができる。
上記第10の発明によれば、設定入力部(40)で決定された規定濃度(Cs)に基づいて調整される排気手段(30)の排気量の上限値と下限値とが設定される。よって、排気手段(30)の排気量が大きくなりすぎて、過剰な換気を行ってしまうことを抑制できる。すなわち、排気手段(30)の動力を削減できる。また、排気手段(30)の排気量が小さくなりすぎて、厨房空間の換気が損なわれてしまうことを抑制できる。すなわち、排気手段(30)の排気量が小さい場合にも、必要最低限の換気を行い、厨房空間内の必要酸素濃度を確実に確保できる。
上記第11の発明によれば、排気手段(30)の最低風量(Vmin)を最大風量(Vmax)の1/3以上における所定範囲としている。よって、排気手段(30)が最低風量(Vmin)で運転を行う際にも、所定量の換気を確実に行うことができ、厨房空間内の酸素濃度を確実に保持できる。
上記第12の発明によれば、濃度補正部(41)によって規定濃度(Cs)を補正できるようにしている。よって、例えば厨房空間内において二酸化炭素以外の汚染物が発生した場合には、規定濃度(Cs)を小さく補正することで、排気手段(30)の排気量を全体として多くでき、厨房空間内の換気を効果的に行うことができる。また、規定濃度(Cs)を大きく補正することで、排気手段(30)の排気量を全体として小さくでき、排気手段(30)による省エネルギー性を重視した換気を行うことができる。
上記第13の発明によれば、最低風量補正部(42)によって排気手段(30)の最低風量(Vmin)を補正できるようにしている。よって、第12の発明で上述した作用効果を得ることができる。
上記第14の発明によれば、複数の分岐通路(22a,22b,…)を有する排気通路(20)において、濃度検知手段(11)を合流通路(23)に配置している。よって、厨房空間内の空気が合流通路(23)内で十分混合された後の空気の二酸化炭素濃度を測定することができる。したがって、厨房空間内の実質的な二酸化炭素濃度を一層正確に測定することができる。
上記第15の発明によれば、排出通路(20)を流通する空気中に含まれるオイルミストや水分が、濃度検知手段(11)のセンサ部(14)に直接付着しにくくなる。したがって、センサ部(14)の測定感度が損なわれることを防ぎ、この濃度検知手段(11)の耐用年数を長期化することができる。
上記第16の発明によれば、センサ保護手段(50)を設けることによって、センサ部(14)に対するオイルミスト(油)の付着を効果的に抑制することができる。したがって、濃度検知手段(11)の長寿命化を図ることができるとともに、濃度検知手段(11)の検出値の信頼性の向上を図ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
<発明の実施形態1>
本実施形態1に係る換気制御装置(10)は、図1に示すように、レストランやホテルなどの厨房空間における換気を行う厨房換気システム(1)に具備されるものである。この厨房換気システム(1)は、厨房空間内において、ガス調理台(5)などの使用によって発生する水蒸気、臭気物質、二酸化炭素などを含んだ空気を室外へ排出するとともに、この空気に相当する量の室外空気を自然給気して厨房空間内の換気を行う換気システムである。
厨房換気システム(1)は、厨房空間と室外空間とを連通させるダクト(排出通路)(20)と、厨房空間より上記ダクト(20)を介して室外空間へ空気を排出するための排気ファン(排気手段)(30)と、この排気ファン(30)を制御して厨房空間の換気制御を行うための上記換気制御装置(10)とを備えている。
ダクト(20)は、図1に示すように、厨房空間の天井面(2)の下端に設けられる排気フード(21)と、この排気フード(21)に接続されて天井裏空間(3)内に配置される天井裏ダクト(22)と、この天井裏ダクト(22)と接続されて室外空間に配置される室外ダクト(合流通路)(23)とで構成されている。
排気フード(21)は、中空の直方体形状をしており、その下端部に開口部(24)が形成されている。そして、この排気フード(21)の開口部(24)が、例えばガス調理台(5)のような調理器具の上方に配置されている。また、排気フード(21)の上端面の中央には、吸引口(25)が形成されている。なお、本実施形態において、上記排気フード(21)は、第1排気フード(21a)と第2排気フード(21b)との2つで構成されている。また、各排気フード(21a,21b)には、厨房空間内より排気フード(21)に捕集される空気中の油分を除去する油除去手段として、グリースフィルタ(27)がそれぞれ設けられている。
天井裏ダクト(22)は、上記第1,第2排気フード(21a,21b)に対応して、厨房空間の空気が流入する2つの分岐通路(22a,22b)を備えている。この分岐通路(22a,22b)は、第1排気フード(21a)と接続する第1分岐通路(22a)と、第2排気フード(21b)と接続する第2分岐通路(22b)とで構成されている。
室外ダクト(23)は、上記第1,第2分岐通路(22a,22b)を流れる空気が合流して流通するものである。この室外ダクト(23)は、第1分岐通路(22a)の下流端と第2分岐通路(22b)の下流端との双方が接続されている。また、室外ダクト(23)は、天井裏より上方に向かって延びた後、室外空間に臨んで延在している。
上記室外ダクト(23)において水平方向に延びる部分には、上記排気ファン(30)が設けられている。さらに、室外ダクト(23)は、排気ファン(30)より水平方向に延びた後、上方に向かって屈曲している。そして、この室外ダクト(23)の上端には、厨房空間内の空気が室外空間へ排出される排気口(26)が形成されている。
厨房空間の換気制御を行う換気制御装置(10)は、室外空間における排気ファン(30)の近傍に設けられている。この換気制御装置(10)は、CO2濃度センサ(濃度検知手段)(11)と、上記排気ファン(30)を制御するための制御手段(12)と、この換気制御装置(10)に通電する電源手段(13)とを備えている。
以上の構成により、排気ファン(30)が起動すると、厨房空間内の空気は、第1,第2排気フード(21a,21b)より吸引口(25)を通過して第1,第2分岐通路(22a,22b)を流通する。そして、第1分岐通路(22a)を流通する空気と第2分岐通路(22b)を流通する空気とが、室外ダクト(23)で合流する。さらに、室外ダクト(23)を流通し排気ファン(30)を通過した後の空気は、排気口(26)より室外空間へ排出される。
CO2濃度センサ(11)は、空気中の二酸化炭素濃度(C)を測定するものである。このCO2濃度センサ(11)は、第1分岐通路(22a)と第2分岐通路(22b)とのそれぞれを流通する空気が合流する室外ダクト(23)内に配置されている。このCO2濃度センサ(11)は、室外ダクト(23)の拡大断面図である図2に示すように、センサ部(14)と、このセンサ部(14)が固定支持された支持部材(15)とを備えている。
CO2濃度センサ(11)の支持部材(15)は、棒形状ないし筒状の形状をしている。そして、支持部材(15)は、室外ダクト(23)の上縁部を貫通し、その下端が室外ダクト(23)内の空気通路のほぼ中心に位置している。センサ部(14)は、支持部材(15)の下端部で、支持部材(15)に対して室外ダクト(23)内における空気の流通方向の下流側に配置されている。一方、室外ダクト(23)内におけるセンサ部(14)よりも上流側には、空気中のオイルミストや水分などを除去するフィルター(31)が設けられている。
さらに、CO2濃度センサ(11)には、図1に示すように、上記センサ部(14)に検知される信号を基に実際の二酸化炭素濃度を算出する演算部(16)が接続されている。この演算部(16)は、室外空間において、支持部材(15)の上端より上記制御手段(12)までの間に接続されたケーブルの中間位置に設けられている。なお、この演算部(16)は、上記制御手段(12)に一体的に組み込まれていてもよい。
制御手段(12)は、上記CO2濃度センサ(11)及び排気ファン(30)とケーブルを介して接続されている。この制御手段(12)は、二酸化炭素濃度の測定時におけるCO2濃度センサ(11)の検知信号に基づき、排気ファン(30)の排気量を調整可能に構成されている。さらに、制御手段(12)は、CO2濃度センサ(11)で測定された二酸化炭素濃度(C)が規定濃度(Cs)以上の場合に、排気ファン(30)の排気量を最大とするように構成されている。
−運転動作−
次に、本実施形態1に係る換気制御装置(10)及びこの換気制御装置(10)が備えられた厨房換気システム(1)における運転動作について図1及び図2を参照しながら説明する。
厨房空間において、例えばガス調理台(5)などを使用すると水蒸気や臭気物質、あるいは二酸化炭素が発生する。このため、上記ガス調理台(5)などの使用時には、厨房空間内の換気を行う必要がある。本実施形態1に係る換気制御装置(10)では、厨房空間内における二酸化炭素濃度の上昇をCO2濃度センサ(11)で検知することにより、排気ファン(30)の排気量を調整し、厨房空間における最適な換気制御を行うようにしている。
まず、ガス調理台(5)などを使用していない状態では、厨房空間内の空気が排気ファン(30)により小風量で排気されている。この状態においては、厨房空間内の空気が排気フード(21)より吸引口(25)を通過して天井裏ダクト(22)を流通する。そして、天井裏ダクト(22)を流通した後の空気は、室外ダクト(23)において空気中のオイルミストや水分などがフィルター(31)によって除去される。さらに、フィルター(31)を通過した後の空気が、CO2濃度センサ(11)の近傍を流通すると、空気中の二酸化炭素がCO2濃度センサ(11)に検知される。
ここで、ダクト(22)へは、厨房空間全域にわたる空気が吸引される。このため、ガス調理台(5)の使用により局所的に二酸化炭素が発生し、厨房空間内における二酸化炭素に濃度分布が生じている際にも、これらの空気がダクト(22)へ吸引されるまでの間に撹拌混合され、この間に空気中の二酸化炭素の濃度分布が均一化される。このため、ダクト(20)内でCO2濃度センサ(11)によって測定される二酸化炭素濃度は、厨房空間内の実際の二酸化炭素濃度と近くなっている。
空気中の二酸化炭素がCO2濃度センサ(11)のセンサ部(14)で検知されると、この検知信号は、CO2濃度センサ(11)より演算部(16)へ出力され、二酸化炭素濃度が算出されるとともに、この演算部(16)の演算結果が制御手段(12)へ出力される。制御手段(12)は、以上のようにして得られた情報を基に、排気ファン(30)の排気量を調整する。
ここで、例えばガス調理台(5)を使用することにより、厨房空間内の二酸化炭素濃度が高くなった場合には、CO2濃度センサ(11)で検知された信号に基づき排気ファン(30)の排気量が増大される。このように厨房空間内の排気量が増大すると、厨房空間内に自然に給気される室外空気の量も増大し、その結果、厨房空間の換気量も増加する。そして、厨房空間の換気量の増大に伴って、厨房空間内の快適性が向上するとともに、厨房空間内の二酸化炭素濃度が低下する。
一方、このようにして厨房空間内の二酸化炭素濃度が低くなった場合には、CO2濃度センサ(11)で検知された信号に基づき排気ファン(30)の排気量が減少される。このように厨房空間内の排気量が減少すると、排気ファン(30)の動力が低減される。
また、CO2濃度センサ(11)で測定された二酸化炭素濃度(C)が規定濃度(Cs)以上となると、排気ファン(30)による排気量が最大となり、厨房空間における急速な換気が行われる。なお、本実施形態において、この規定濃度(Cs)は、1000ppmとなっている。
−実施形態1の効果−
本実施形態1に係る換気制御装置では、以下の効果が発揮される。
実施形態1では、CO2濃度センサ(11)をダクト(20)内に設けている。このため、例えばガス調理台(5)の使用などによって局所的に二酸化炭素が発生した場合にも、厨房空間内の全域にわたる空気が、排気ファン(30)によってダクト(20)内を流通するまでの間に撹拌混合される。このため、厨房空間内で生じた二酸化炭素の濃度分布が均一化され、厨房空間内の二酸化炭素濃度とダクト(20)内で測定される二酸化炭素濃度との誤差が小さくなる。したがって、厨房空間内の二酸化炭素濃度に応じた最適な換気制御を行うことができ、厨房空間の快適性の向上を図るとともに、この厨房換気システム(1)の省エネルギー性の向上も図ることができる。
また、実施形態1では、制御手段(12)は、CO2濃度センサ(11)で測定された二酸化炭素濃度(C)が規定濃度(Cs)以上の場合に、排気ファン(30)の排気量を最大とするように構成されている。このため、例えば規定濃度(Cs)を1000ppmとした場合には、CO2濃度センサ(11)で測定された二酸化炭素濃度(C)が1000ppmに達すると、排気ファン(30)により、厨房空間内の急速な換気を行うことができる。したがって、厨房空間内の二酸化炭素濃度の増大によって、例えば酸素濃度が低下してしまうことを防ぎ、厨房空間を快適な環境に維持することができる。
さらに、実施形態1では、CO2濃度センサ(11)のセンサ部(14)を支持部材(15)に対してダクト(20)内における空気の流通方向の下流側に配置している。このため、ダクト(20)内を流通する空気に例えばオイルミストなどが含まれている場合に、支持部材(15)がセンサ部(14)におけるオイルミストの直接的な付着を防ぎ、センサ部(14)が汚れることを抑制できる。さらに、センサ部(14)は、空気の流通方向の下流側を向いているため、上記オイルミストの付着によるセンサ部(14)の汚れをさらに抑制することができる。
また、本実施形態1では、CO2濃度センサ(11)の上流側に、フィルター(31)を設けているので、CO2濃度センサ(11)に比較的大きな粒径のオイルミストや水分が付着することを確実に抑制できる。
<発明の実施形態2>
次に、実施形態2に係る換気制御装置(10)について、図3を参照しながら説明する。
実施形態2に係る換気制御装置(10)は、実施形態1に係る換気制御装置(10)に室外温度センサ(室外温度検知手段)(17)を設けたものである。室外温度センサ(17)は、室外空間に配置されて室外空間の温度を測定するものである。この室外温度センサ(17)は、制御手段(12)にケーブルを介して接続されている。
実施形態2においては、制御手段(12)は、上述したようなCO2濃度センサ(11)で検知された二酸化炭素濃度に加え、上記室外温度センサ(17)で検知された室外温度に基づいて排気ファン(30)の流量を調整するように構成されている。より具体的に、制御手段(12)は、厨房空間の冷房運転時に、濃度検知手段(11)で測定された排出通路(20)内の二酸化炭素濃度(C)が規定濃度(Cs)以上の場合に、排気手段(30)の排気量を最大とする一方、上記濃度検知手段(11)で測定された排出通路(20)内の二酸化炭素濃度(C)が規定濃度(Cs)未満の場合に、上記室外温度検知手段(17)で測定された室外温度(T1)が規定温度(T1s)以下となると、排気手段(30)の排気量を最大とするように構成されている。
−運転動作−
次に、本実施形態2に係る換気制御装置(10)及びこの換気制御装置(10)が備えられた厨房換気システム(1)における運転動作について図3を参照しながら説明する。
実施形態2に係る換気制御装置(10)では、実施形態1と同様に、CO2濃度センサ(11)で測定されたダクト(20)内の二酸化炭素濃度に基づいて、排気ファン(30)の排気量が調整されている。ここで、CO2濃度センサ(11)で測定されたダクト(20)内の二酸化炭素濃度(C)が規定濃度(Cs)以上の場合には、実施形態1と同様に排気ファン(30)の排気量が最大となる。一方、CO2濃度センサ(11)で測定されたダクト(20)内の二酸化炭素濃度(C)が規定濃度(Cs)未満の場合には、上記室外温度センサ(17)で測定された室外温度(T1)が規定温度(T1s)以下となると、排気ファン(30)の排気量が最大となる。この運転について、詳細を説明する。
例えば、夏期において、厨房空間では空調装置によって冷房運転が行われており、厨房空間の温度は、室外空間の温度よりも低くなっている。このような状態において、例えばガス調理台(5)の使用などにより、厨房空間内の温度が上昇すると、空調装置の冷房運転における空調負荷が増大し、省エネルギー性が損なわれてしまう。
本実施形態2の換気制御装置(10)では、室外温度(T1)が規定温度(T1s)(例えば25℃)以下となる条件においては、排気ファン(30)の排気量を最大量とし、換気量を最大とすることで、温度が低い状態である室外空気を厨房空間内に取り込み、この室外空気によって厨房空間内を冷房するようにしている。このようにすることで、厨房空間を室外空気によって確実に冷房することができ、厨房空間における冷房運転時の省エネルギー性を向上することができる。
<発明の実施形態3>
次に、実施形態3に係る換気制御装置(10)について、図4を参照しながら説明する。
実施形態3に係る換気制御装置(10)は、実施形態2に係る換気制御装置(10)に室内温度センサ(室内温度検知手段)(18)を設けたものである。室内温度センサ(18)は、厨房空間に配置されて厨房空間の温度を測定するものである。この室内温度センサ(18)は、制御手段(12)にケーブルを介して接続されている。
実施形態3においては、制御手段(12)は、上述したようなCO2濃度センサ(11)で検知された二酸化炭素濃度に加え、上記室外温度センサ(17)で検知された室外温度及び上記室内温度センサ(18)で検知された室内温度に基づいて排気ファン(30)の流量を調整するように構成されている。より具体的に、制御手段(12)は、厨房空間の冷房運転時に、濃度検知手段(11)で測定された排出通路(20)内の二酸化炭素濃度(C)が規定濃度(Cs)以上の場合に、排気手段(30)の排気量を最大とする一方、上記濃度検知手段(11)で測定された排出通路(20)内の二酸化炭素濃度(C)が規定濃度(Cs)未満の場合に、上記室外温度検知手段(17)で測定された室外温度(T1)が規定温度(T1s)以下で、かつ上記室内温度検知手段(18)で測定された室内温度(T2)が上記室外温度(T1)よりも高くなると、上記室内温度(T2)と上記室外温度(T1)との温度差の増大に伴って排気手段(30)の排気量を多くするように構成されている。
−運転動作−
次に、本実施形態3に係る換気制御装置(10)及びこの換気制御装置(10)が備えられた厨房換気システム(1)における運転動作について図4を参照しながら説明する。
実施形態3に係る換気制御装置(10)では、実施形態1と同様に、CO2濃度センサ(11)で測定されたダクト(20)内の二酸化炭素濃度に基づいて、排気ファン(30)の排気量が調整されている。ここで、CO2濃度センサ(11)で測定されたダクト(20)内の二酸化炭素濃度(C)が、規定濃度(Cs)以上の場合には、実施形態1と同様に排気ファン(30)の排気量が最大となる。一方、CO2濃度センサ(11)で測定されたダクト(20)内の二酸化炭素濃度(C)が、規定濃度(Cs)未満の場合には、上記室外温度センサ(17)で測定された室外温度(T1)が規定温度(T1s)以下で、かつ室内温度(T2)が室外温度(T1)よりも高くなると、上記室内温度センサ(18)で測定された室内温度(T2)と上記室外温度(T1)との温度差の増大に伴って排気ファン(30)の排気量が多くなる。この運転について、詳細を説明する。
実施形態2で上述したように、室外温度(T1)が、規定温度(T1s)以下となる条件において、排気ファン(30)の排気量を最大とすると、厨房空間内の換気量も増大し、室外空気によって厨房空間内を冷房することができる。しかしながら、例えば厨房空間内の温度と室外空間の温度差が小さい場合には、積極的な換気を行っても厨房空間内の温度はさほど変化せず、逆に排気ファン(30)のファン動力が無駄となってしまう。
本実施形態3の換気制御装置(10)では、室外温度(T1)が規定温度(T1s)以下で、かつ室内温度(T2)が室外温度(T1)よりも高くなる条件において、排気ファン(30)の排気量を室内温度(T2)と室外温度(T1)の温度差に応じて調整している。すなわち、室内温度(T2)と室外温度(T1)との温度差が大きい場合には、換気に伴う室外空気の冷房効果が高くなるため、排気ファン(30)の排気量を増大させる。このようにすると、厨房空間内を室外空気によって効果的に冷房することができ、厨房空間の冷房運転時における省エネルギー性を向上することができる。
一方、室内温度(T2)と室外温度(T1)との温度差が小さい場合には、換気に伴う室外空気による冷房効果が低くなるため、排気ファン(30)の排気量を減少させる。このようにすると、排気ファン(30)の動力を削減することができる。
<実施形態3の変形例>
この変形例は、実施形態3で上述した換気制御装置(10)において、制御手段(12)による排気ファン(30)の制御方法が異なるものである。この変形例では、図4に示す換気制御装置(10)において、CO2濃度センサ(11)で測定されたダクト(20)内の二酸化炭素濃度(C)が規定濃度(Cs)以上の場合には、実施形態1と同様に排気ファン(30)の排気量が最大となる。一方、CO2濃度センサ(11)で測定されたダクト(20)内の二酸化炭素濃度(C)が、規定濃度(Cs)未満の場合には、上記室内温度検知手段(18)で測定された室内温度(T2)が上記室外温度(T1)よりも高く、上記室内温度センサ(18)で測定された室内温度(T2)と上記室外温度(T1)との温度差が規定温度差(dTs)以上となると、排気ファン(30)の排気量が最大となる。この運転では、熱源を持つ調理器具などの使用により厨房空間内の室内温度(T2)が室外温度(T1)よりも所定温度以上高くなった際に、室外温度(T1)の絶対値にかかわらず排気ファン(30)の排気量を最大とすることで、換気に伴う室外空気による冷房を確実に行うようにしている。したがって、例えば厨房空間において室内温度(T2)が著しく高くなった場合に、室外空気による冷房を行うことができ、厨房空間の冷房運転時における省エネルギー性を向上することができる。
<実施形態4>
次に、実施形態4に係る換気制御装置(10)について、図5から図9までを参照しながら説明する。実施形態4に係る換気制御装置(10)は、上述した実施形態と制御手段(12)による排気ファン(30)の制御方法が異なるものである。
具体的に、実施形態4に係る換気制御装置(10)には、上記実施形態1と同様に、室外ダクト(23)内にCO2濃度センサ(11)が配置されている。また、本実施形態の特徴として制御手段(12)には、外部情報が入力されることで規定濃度(Cs)を決定する設定入力部(40)が設けられている。具体的に、設定入力部(40)は、複数のスイッチで構成されている。そして、設定入力部(40)は、換気制御装置(10)の設置状況や運転状況に関する外部情報が入力されることで、最適な規定濃度(Cs)が決定されるように構成されている。
以上のような構成において、制御手段(12)は、CO2濃度センサ(11)で測定された二酸化炭素濃度(C)の増減に伴って排気ファン(30)の排気量を増減させるようにしている。より具体的に、制御手段(12)は、上記設定入力部(40)で決定された規定濃度(Cs)とCO2濃度センサ(11)で測定された二酸化炭素濃度(C)とを比較し、二酸化炭素濃度(C)が規定濃度(Cs)より大きい場合に、排気ファン(30)の排気量を多くする一方、二酸化炭素濃度(C)が規定濃度(Cs)より小さい場合に、排気ファン(30)の排気量を小さくするように構成されている。また、この制御手段(12)には、排気手段(30)の排気量の上限値である最大風量(Vmax)と、下限値である最低風量(Vmin)とが予め設定されており、制御手段(12)は、上記最大風量(Vmax)と最低風量(Vmin)との間で排気ファン(30)の風量を調整するように構成されている。なお、上記最低風量(Vmin)は、最大風量(Vmax)の1/3以上を基準として該基準以上の所定範囲内で設定されており、本実施形態においては、最低風量(Vmin)が最大風量(Vmax)の1/3となっている。
−規定濃度の算出方法−
まず、上述した設定入力部(40)による規定濃度の算出方法例について説明する。なお、ここでは、図4に示すように、厨房空間内に排気フード(21)が一つ設けられている場合における規定濃度の算出方法例について説明する。
厨房空間などに用いられる排気フードは、その排気フードの大きさや形状、ガス調理台などのCO2発生源からの距離などに応じて種々の指定フードが定められている(建築基準法より)。そして、図6に示すように、排気フードに応じて有効な排気量(換気量)(V)と、この排気量(V)で得られる厨房空間内の空気の排気捕集率(R)とが一般的に知られている。ここで、図6のKはガス機器の発熱量当りの理論排ガス量[m3/h/kW]、Qはガス機器の発熱量[kW]を意味する(ただし、図6の排気捕集率(R)が得られるのは、発熱量(Q)がガス機器の定格発熱量(QALL)の1/3以上である場合に限る)。
また、図7のグラフに示すように、排気捕集率(R)と、排気量(V)/理論排ガス量(KQ)との関係において、換気装置の換気能力が図7のL線に示すような要求曲線を上回ることで、厨房空間内のO2濃度が必要濃度(例えば20.5%)以上に保たれることが一般に知られている。よって、例えば30KQタイプの排気フードにおいて25%以上の排気捕集率(R)が得られる条件(発熱量Q=1/(3QALL)〜QALLの条件)では、V=30KQ以上とすることで厨房空間内の酸素濃度を必要濃度以上(例えば20.5%以上)に保つことができる。
ここで、この厨房空間に用いられる排気フード(21)が例えば30KQタイプのフードである場合、厨房空間内の空気の排気捕集率(R)は25%以上となる(ただし、発熱量Q=(1/3)QALL〜QALLの場合)。したがって、少なくとも上述した要求曲線を満たすために必要な目標CO2濃度、すなわち規定濃度(Cs)は、以下の式で算出される。
規定濃度(Cs)=((Ca×30KQ)+(R×mQ))/(30KQ)
=(Cs+(R×m))/(30K)
ここで Ca:厨房空間内のCO2濃度(例えば360ppm)
R:排気捕集率(30KQタイプのフードの場合25%)
m:ガス機器の発熱量当りのCO2排出量[m3/h/kW]
したがって、CO2濃度センサ(11)で測定される二酸化炭素濃度(C)が上記規定濃度(Cs)を下回るように排気ファン(30)の排気量を調整することで、図7に示す要求曲線(L)を満たす換気能力を確保でき、厨房空間内の酸素濃度を20.5%以上確保することができる。そこで、本実施形態においては、上式に関連するファクターを外部情報として予め設定入力部(40)に入力することで、換気制御装置(10)の設置状況や運転条件に応じた最適な規定濃度(Cs)を決定できるようにしている。具体的には、例えばプロパンガスと都市ガスのように、発熱量当たりのCO2排出量(m)が異なる場合などにも最適な規定濃度(Cs)を決定することにより、厨房空間内の酸素濃度を20.5%以上確保することができる。
また、本実施形態の制御手段(12)は、図8に示すように、排気ファン(30)の排気量の最大風量(Vmax)と最低風量(Vmin)とを制限している。具体的に、ガス調理台(5)などの発熱量が大きくなる場合(例えば発熱量がガス調理台の定格発熱量QALLである場合)、最大風量(Vmax)を定格発熱量QALLに対して要求曲線を満たす30KQALLとすることで、厨房空間内の酸素濃度を確実に所定濃度に保てるようにしている。
一方、ガス調理台などの発熱量が低い場合(例えば発熱量Qが(1/3)QALL以下である場合)には、ガス調理台の発熱量が小さくなり、その結果、発生ガスが上昇しにくくなる可能性がある。この場合には、仮に30KQの指定フードであっても排気捕集率(R)が25%以上とならないことが一般的に知られており、上述した式が必ずしも成立しない可能性ある。そこで、この場合には、ガス調理台の発熱量Qを(1/3)QALLとみなし、最低風量(Vmin)を(1/3)QALLに対して上述の要求曲線を満たす10KQALL(30K×(1/3)QALL以上とすることで、最低風量時においても厨房空間内の酸素濃度を確実に所定濃度に保てるようにしている。
以上のように、本実施形態では、排気ファン(30)を最低風量制御、最大風量制御、及び最低風量(Vmin)と最大風量(Vmax)との間における規定濃度(Cs)と二酸化炭素濃度(C)との比較によるCO2濃度制御の3段階で制御しており、いずれの風量制御においても確実に厨房空間内の酸素濃度を20.5%以上確保できるようにしている。
−制御動作−
次に、上述した実施形態4に係る換気制御装置(10)の具体的な制御方法について、図9に示すフローチャートを参照しながら説明する。
換気制御装置(10)が運転を開始すると、まず、排気ファン(30)が最大排気量(Vmax)で10秒間の運転を行う。これによって、室外ダクト(23)内の空気が室外に排出され、室外ダクト(23)に配置されたCO2濃度センサ(11)で測定される二酸化炭素濃度(C)が、厨房空間内のCO2濃度に近い値となる(ステップS1)。
次に、ステップS2においてCO2濃度センサ(11)が正常に作動しているかどうかの異常検知が行われる。さらに、ステップS3からステップS5までにおいて、CO2濃度センサ(11)による二酸化炭素濃度(C)の測定が行われる。なお、この際には、ステップS3において計測された二酸化炭素濃度(C1)と、ステップS3から例えば5秒経過後の二酸化炭素濃度(C2)とが計測され、CO2濃度センサ(11)の応答遅れを補正する制御が行われる。そして、ステップS5において、以上のようにして補正された二酸化炭素濃度(C)が算出される。
以上のようにして二酸化炭素濃度(C)が測定されると、仮に大気中のCO2濃度を360[ppm]とした場合、排気ファン(30)の制御排気量(制御換気量)(N1)が以下の式によって算出される(ステップS6)。
制御排気量(N1)=現状の排気量(N0)×(C−360)/(Cs−360)
なお、この際には、上述した設定入力部(40)で予め設定された規定濃度(Cs)が用いられる。
さらにステップS7において、以上のようにして算出された制御排気量(N1)が上述した最低風量(Vmin)以下の場合には、制御排気量(N1)が最低風量(Vmin)となる。一方、制御排気量(N1)が上述した最大風量(Vmax)以上の場合には、制御排気量(N1)が最大風量(Vmax)となる。さらに、制御排気量(N1)が最低風量(Vmin)と最大風量(Vmax)との間の値の場合、上式で算出された制御排気量(N1)で排気ファン(30)の風量が決定される(ステップS8)。その後、ステップ9において、排気ファン(30)の風量が制御排気量(N1)に到達するまでの待ち時間(例えば10秒)がカウントされた後、再びステップS2が実行される。
−規定濃度のその他の算出方法例1−
次に、換気制御装置(10)が上述した実施形態4と異なる条件の厨房空間に設置された場合における規定濃度の算出方法について説明する。なお、ここでは、図10に示すように、厨房空間内に二つの排気フード(21a,21b)が設けられている場合における規定濃度(Cs)の算出方法例について説明する。
厨房空間に用いられる二つの排気フード(21a,21b)がそれぞれ30KQタイプのフードである場合、厨房空間内の空気の排気捕集率(R)は25%以上となる(ただし、発熱量Q=(1/3)QALL〜QALLの場合)。したがって、上述した要求曲線を満たすために必要な目標CO2濃度、すなわち規定濃度(Cs)は、例えば以下の式で算出される。
規定濃度(Cs)=Cs+(R×m)/(30K×(1+(VALL2/VALL1)))
ここで Ca:厨房空間内のCO2濃度(例えば360ppm)
R:排気捕集率(30KQタイプのフードの場合25%)
m:ガス機器の発熱量当りのCO2排出量[m3/h/kW]
VALL1:第1排気フードの定格換気量[m3/h]
VALL2:第2排気フードの定格換気量[m3/h](ただし、VALL1≧VALL2とする)
また、この設置条件における排気ファン(30)の最大風量(Vmax)は、第1排気フード(21a)の排気量V1が30kQALL1以上で、かつ第2排気フード(21b)の排気量V2が30kQALL2以上となるように設定される。
さらに、この設置条件における排気ファン(30)の最低風量(Vmin)は、第1排気フード(21a)の排気量V1が10KQALL1以上で、かつ第2排気フード(21b)の排気量V2が10KQALL以上となるように設定される。
−規定濃度のその他の算出方法例2−
次に、換気制御装置(10)が上述した実施形態4と異なる条件の厨房空間に設置された場合における規定濃度の算出方法について説明する。なお、ここでは、図11に示すように、厨房空間内に排気フード(21)が一つ設けられる一方、排気フードが備え付けられていない吸引口(27)が別途設けられている場合における規定濃度の算出方法例について説明する。
排気フード(21)が30KQタイプのフードである場合、厨房空間内の空気の排気捕集率(R)は25%以上となる(ただし、発熱量Q=(1/3)QALL〜QALLの場合)。一方、排気口(27)には、排気ファン(30)の風量から排気フード(21)に捕集された風量を除した空気が流入する。したがって、上述した要求曲線を満たすために必要な目標CO2濃度、すなわち規定濃度(Cs)は、例えば以下の式で算出される。
規定濃度(Cs)=(((Ca×30KQ)+(R×mQ))/(30KQ))×V1
+Ca×(V0−V1))/V0
ここで Ca:厨房空間内のCO2濃度(例えば360ppm)
R:排気捕集率(30KQタイプのフードの場合25%)
m:ガス機器の発熱量当りのCO2排出量[m3/h/kW]
V1:排気フードの定格風量[m3/h]
V0:排気ファンの定格風量[m3/h]
−実施形態4の効果−
上記実施形態4では、設定入力部(40)に所定の外部情報(例えば排気フードのタイプ、排気フードの排気捕集率、大気中(厨房空間)のCO2濃度、ガス機器に使用する燃料、燃焼排ガスのCO2組成比、排気フード数、排気フード毎の風量、ガス機器の定格ガス発熱量など)をスイッチなどにより入力できるようにし、換気制御装置の設置状況や運転条件に応じて最適な規定濃度(Cs)を決定できるようにしている。そして、CO2濃度センサ(11)で測定される二酸化炭素濃度(C)と規定濃度(Cs)とを比較して排気ファン(30)の排気量を調整するようにしている。したがって、厨房空間の状況に応じた最適な換気を行うことができ、厨房空間内の酸素濃度を十分確保できる。
また、上記実施形態4では、排気ファン(30)の最低風量(Vmin)と最大風量(Vmax)とを設定している。よって、排気手段(30)の排気量が大きくなりすぎて、過剰な換気を行ってしまうことを抑制できる。すなわち、排気手段(30)の動力を削減できる。また、排気手段(30)の排気量が小さくなりすぎて、厨房空間の換気が損なわれてしまうことを抑制できる。すなわち、排気手段(30)の排気量が小さい場合にも、必要最低限の換気を行い、厨房空間内の必要酸素濃度を確実に確保できる。
《その他の実施形態》
本発明は、上記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
上記実施形態では、CO2濃度センサ(11)をダクト(20)内に設け、上記ダクト(20)内の二酸化炭素濃度をCO2濃度センサ(11)で測定するようにしている。しかしながら、図12に示すように、このダクト(20)内のCO2濃度センサ(11)に加え、厨房空間(20)内に室内CO2濃度センサ(室内濃度検知手段)(32)を別に設けるようにしてもよい。なお、図12においては、室外温度センサ(17)や室内温度センサ(18)をそれぞれ設けているが、これら室外温度センサ(17)や室内温度センサ(18)は必ずしも設ける必要はない。
この実施形態において、制御手段(12)は、CO2濃度センサ(11)及び室内CO2濃度センサ(32)の双方で測定された二酸化炭素濃度に基づいて排気ファン(30)の排気量を調整するように構成される。この場合には、厨房空間内の二酸化炭素濃度を2箇所で測定することになるため、換気制御装置(10)によって、厨房空間の環境に応じた最適な換気制御を確実に行うことができる。
また、上記実施形態では、厨房空間において、ガス調理台(5)などの使用によって発生する水蒸気、臭気物質、二酸化炭素などを含んだ空気を室外へ排出するとともに、この空気に相当する量の室外空気を自然給気して厨房空間内の換気を行うようにしている。しかしながら、この排出した空気に相当する量の室外空気を送風手段(給気ファン)などによって強制給気して厨房空間内の換気を行うようにしてもよい。この場合には、給気ファンの給気量を排気ファン(30)の排気量と同じになるように調整して、制御手段(12)の制御を行うことで、上述した換気制御と同様の効果を得ることができる。
また、上記実施形態では、CO2濃度センサ(11)が配置される合流通路(23)を室外空間に設けている。しかしながら、この合流通路(23)を室内あるいは天井裏に設け、この合流通路(23)内にCO2濃度センサ(11)を配置するようにしてもよい。
さらに、上記実施形態では、CO2濃度センサ(11)のセンサ部(14)を支持部材(15)に対してダクト(20)内における空気の流通方向の下流側に配置することで、センサ部(14)におけるオイルミスト(油)の直接的な付着を抑制するようにしている。
しかしながら、これ以外に、CO2濃度センサ(11)のセンサ部(14)に対する空気中の油の付着を抑制するセンサ保護手段(50)を設けるようにしても良い。以下に、このセンサ保護手段(50)の構成例について説明する。
図13は、CO2濃度センサ(11)のセンサ部(14)に筒状のいわゆるプローブ式のセンサ保護手段(50)を設けたものである。例えば図13(A)のセンサ保護手段(50)は、CO2濃度センサ(11)と平行に配置されてセンサ部(14)を覆ものであり、その外周面に空気が流通するための開口が形成されている。また、例えば図13(B)のセンサ保護手段(50)は、CO2濃度センサ(11)と垂直に配置されてセンサ部(14)を覆うものであり、その外周面に空気が流通するための開口が形成されている。さらに、例えば図13(C)のセンサ保護手段(50)は、CO2濃度センサ(11)と平行に配置されてセンサ部(14)を覆うものであり、その先端面に空気が流通するための開口が形成されている。なお、図13のプローブ式のセンサ保護手段(50)のいずれにおいても、開口部とセンサ部(14)との間オイルミストがセンサ部に直接接触しないようにフィルタが装着されている(図示省略)。
図14は、CO2濃度センサ(11)のセンサ部(14)に円筒形のフィルタ式のセンサ保護手段(50)を設けたものである。また、図15は、空気の流れに対してCO2濃度センサ(11)のセンサ部(14)を保護するようにしてシート上のいわゆるガード式のセンサ保護手段(50)を設けたものである。さらに、図16は、CO2濃度センサ(11)のセンサ部(14)に、半球状のキャップ式のセンサ保護手段(50)を設けた物である。また、図17は、センサ保護手段(50)として、室外ダクト(23)にバイパス通路を設け、このバイパス通路にCO2濃度センサ(11)を配置するようにしたものである。この構成によって、CO2濃度センサ(11)近傍を流通する空気量を必要最小限に抑えることができる。なお、このCO2濃度センサ(11)においても、オイルミストがセンサ部(14)に直接接触しないようにフィルタが設けられている(図示省略)。
以上のように、CO2濃度センサ(11)に種々のセンサ保護手段(50)を設けることにより、センサ部(14)に対するオイルミストの付着を効果的に抑制することができ、CO2濃度センサ(11)の長寿命化を図ることができるとともに、CO2濃度センサ(11)の検出値の信頼性の向上を図ることができる。
さらに、上記実施形態4においては、設定入力部(40)に所定の外部情報を入力することで、換気制御装置(10)の設置状況や運転条件に応じた規定濃度(Cs)を決定できるようにしている。これに加え、例えば図18に示すように、上記規定濃度(Cs)を補正する濃度補正部(41)を設けるようにしていもよい。この濃度補正部(41)は、例えば厨房空間内で生じる排気ガス以外の汚染物(熱、水蒸気、オイルミストなど)が多い場合に、規定濃度(Cs)に所定の補正係数を掛け合わせることができるスイッチなどで構成されている。よって、この補正係数を例えば0.75とすることで、規定濃度(Cs)を低く設定することができ、その結果、より大風量での換気制御を行うことができる。したがって、上記汚染物などを効果的に捕集することができる。
さらに、図18に示すように、排気ファン(30)の最低風量(Vmin)を補正する最低風量補正部(42)を設けるようにしてもよい。この最低風量補正部(42)は、上記汚染物が多い場合に、最低風量(Vmin)に所定の補正係数を掛け合わせることができるスイッチなどで構成されている。よって、この補正係数を例えば2.0とすることで、最低風量(Vmin)を高く設定することができる。したがって、上記汚染物などを効果的に捕集することができる。
また、上記実施形態4においては、排気フードが30KQタイプの場合における規定濃度(Cs)を算出しているようにしているが、例えば排気フードが20KQタイプの場合には、有効排気量を20KQ(排気捕集率50%)として、また、排気フードが40KQタイプの場合には、有効排気量を40KQ(排気捕集率0%)として規定濃度を算出することで、厨房空間内の酸素濃度を所定濃度以上確保できる換気を行うことができる。
実施形態1に係る換気制御装置が備えられた厨房換気システムの全体構成を示す側面図である。 実施形態1に係る換気制御装置のCO2濃度センサ近傍を示す拡大断面図である。 実施形態2に係る換気制御装置が備えられた厨房換気システムの全体構成を示す側面図である。 実施形態3に係る換気制御装置が備えられた厨房換気システムの全体構成を示す側面図である。 実施形態4に係る換気制御装置が備えられた厨房換気システムの全体構成を示す側面図である。 指定フードの種類と有効換気量、及び排気捕集率の関係を示す表である。 排気フードの要求曲線を示すグラフである。 実施形態4に係る換気制御装置の風量制御を概念的に示した説明図である。 実施形態4に係る換気制御装置の制御フローチャート例である。 実施形態4の変形例1に係る換気制御装置が備えられた厨房換気システムの全体構成を示す側面図である。 実施形態4の変形例2に係る換気制御装置が備えられた厨房換気システムの全体構成を示す側面図である。 その他の実施形態に係る換気制御装置が備えられた厨房換気システムの全体構成を示す側面図である。 プローブ式のセンサ保護手段の全体構成図である。 フィルタ式のセンサ保護手段の全体構成図である。 ガード式のセンサ保護手段の全体構成図である。 キャップ式のセンサ保護手段の全体構成図である。 バイパス式のセンサ保護手段の全体構成図である。 換気制御装置に濃度補正部、及び最低風量設定部が備えられた実施例に係る厨房換気システムの全体構成を示す側面図である。
符号の説明
(10) 換気制御装置
(11) 濃度検知手段
(20) 排気通路
(30) 排気手段
(40) 設定入力部
(41) 濃度補正部
(42) 最低風量補正部
(50) センサ保護手段

Claims (16)

  1. 厨房空間より排出通路(20)を介して室外空間へ空気を排出する排気手段(30)の排気量を制御して厨房空間の換気制御を行う換気制御装置であって、
    二酸化炭素濃度を測定する濃度検知手段(11)と、上記排気手段(30)を制御する制御手段(12)とを備え、
    上記濃度検知手段(11)は、上記排出通路(20)内に配置され、
    上記制御手段(12)は、上記濃度検知手段(11)の検知信号に基づき上記排気手段(30)の排気量を調整するように構成されていることを特徴とする換気制御装置。
  2. 請求項1に記載の換気制御装置において、
    制御手段(12)は、濃度検知手段(11)で測定された排出通路(20)内の二酸化炭素濃度(C)が規定濃度(Cs)以上の場合に、排気手段(30)の排気量を最大とするように構成されていることを特徴とする換気制御装置。
  3. 請求項1に記載の換気制御装置において、
    室外空間の温度を測定する室外温度検知手段(17)を備え、
    制御手段(12)は、厨房空間の冷房運転時に、濃度検知手段(11)で測定された排出通路(20)内の二酸化炭素濃度(C)が規定濃度(Cs)以上の場合に、排気手段(30)の排気量を最大とする一方、上記濃度検知手段(11)で測定された排出通路(20)内の二酸化炭素濃度(C)が規定濃度(Cs)未満の場合に、上記室外温度検知手段(17)で測定された室外温度(T1)が規定温度(T1s)以下となると、排気手段(30)の排気量を最大とするように構成されていることを特徴とする換気制御装置。
  4. 請求項1に記載の換気制御装置において、
    室外空間の温度を測定する室外温度検知手段(17)と、厨房空間の温度を測定する室内温度検知手段(18)とを備え、
    制御手段(12)は、厨房空間の冷房運転時に、濃度検知手段(11)で測定された排出通路(20)内の二酸化炭素濃度(C)が規定濃度(Cs)以上の場合に、排気手段(30)の排気量を最大とする一方、上記濃度検知手段(11)で測定された排出通路(20)内の二酸化炭素濃度(C)が規定濃度(Cs)未満の場合に、上記室外温度検知手段(17)で測定された室外温度(T1)が規定温度(T1s)以下で、かつ上記室内温度検知手段(18)で測定された室内温度(T2)が上記室外温度(T1)よりも高くなると、上記室内温度(T2)と上記室外温度(T1)との温度差の増大に伴って排気手段(30)の排気量を多くするように構成されていることを特徴とする換気制御装置。
  5. 請求項1に記載の換気制御装置において、
    室外空間の温度を測定する室外温度検知手段(17)と、厨房空間の温度を測定する室内温度検知手段(18)とを備え、
    制御手段(12)は、厨房空間の冷房運転時に、濃度検知手段(11)で測定された排出通路(20)内の二酸化炭素濃度(C)が規定濃度(Cs)以上の場合に、排気手段(30)の排気量を最大とする一方、上記濃度検知手段(11)で測定された排出通路(20)内の二酸化炭素濃度(C)が規定濃度(Cs)未満の場合に、上記室内温度検知手段(18)で測定された室内温度(T2)が上記室外温度(T1)よりも高く、かつ上記室内温度(T2)と上記室外温度(T1)との温度差が規定温度差(dTs)以上となると、排気手段(30)の排気量を最大とするように構成されていることを特徴とする換気制御装置。
  6. 請求項2から5のいずれか1に記載の換気制御装置において、
    規定濃度(Cs)は、1000ppmであることを特徴とする換気制御装置。
  7. 請求項1から6に記載の換気制御装置において、
    厨房空間内には、厨房空間の二酸化炭素濃度を測定する室内濃度検知手段(32)が設けられ、
    制御手段(12)は、上記濃度検知手段(11)及び室内濃度検知手段(32)の検知信号に基づき上記排気手段(30)の排気量を調整するように構成されていることを特徴とする換気制御装置。
  8. 請求項1に記載の換気制御装置において、
    制御手段(12)は、濃度検知手段(11)で測定された二酸化炭素濃度(C)の増減に伴って排気手段(30)の排気量を増減させるように構成されていることを特徴とする換気制御装置。
  9. 請求項8に記載の換気制御装置において、
    制御手段(12)は、規定濃度(Cs)を決定する外部情報が入力される設定入力部(40)を有し、濃度検知手段(11)で測定された二酸化炭素濃度(C)が上記規定濃度(Cs)よりも大きい場合に、排気手段(30)の排気量を多くする一方、上記二酸化炭素濃度(C)が上記規定濃度(Cs)よりも小さい場合に、排気手段(30)の排気量を小さくするように構成されていることを特徴とする換気制御装置。
  10. 請求項8又は9に記載の換気制御装置において、
    制御手段(12)には、排気手段(30)の上限風量である最大風量(Vmax)と下限風量である最低風量(Vmin)とが設定されていることを特徴とする換気制御装置。
  11. 請求項10に記載の換気制御装置において、
    排気手段(30)の最低風量(Vmin)は、該排気手段(30)の最大風量(Vmax)の1/3を基準として該基準以上の所定範囲内に設定されていることを特徴とする換気制御装置。
  12. 請求項9から11のいずれか1に記載の換気制御装置において、
    制御手段(12)には、設定入力部(40)で決定した規定濃度(Cs)を補正する濃度補正部(41)が設けられていることを特徴とする換気制御装置。
  13. 請求項10から12のいずれか1に記載の換気制御装置において、
    制御手段(12)には、排気手段(30)の最低風量(Vmin)を補正する最低風量補正部(42)が設けられていることを特徴とする換気制御装置。
  14. 請求項1から13のいずれか1に記載の換気制御装置において、
    排出通路(20)は、厨房空間の空気が流入する複数の分岐通路(22a,22b,…)と、該分岐通路(22a,22b,…)を流れる空気が合流する合流通路(23)とを有し、
    濃度検知手段(11)は、上記合流通路(23)内に配置されていることを特徴とする換気制御装置。
  15. 請求項1から14のいずれか1に記載の換気制御装置において、
    濃度検知手段(11)は、センサ部(14)と、該センサ部(14)を支持する支持部材(15)とで構成され、
    上記センサ部(14)は、上記支持部材(15)の端部に設けられ、かつ上記支持部材(15)に対して排出通路(20)における空気の流通方向の下流側に配置されていることを特徴とする換気制御装置。
  16. 請求項1から14のいずれか1に記載の換気制御装置において、
    濃度検知手段(11)のセンサ部(14)に対する空気中の油の付着を抑制するセンサ保護手段(50)を備えていることを特徴とする換気制御装置。
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