JPH0557992U - 遠隔操作機器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】前面カバーを取り外しても赤外線センサが露出
することのない遠隔操作機器を提供することを目的とす
る。 【構成】内部カバー１３が赤外線センサ３を覆っている
ため、前面カバー１１が取り外された場合でも、赤外線
センサ３は露出せず、赤外線センサ３の表面は汚れな
い。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、遠隔操作機器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

今日、リモコンにより機器の起動、停止等の各種制御信号を赤外線に変換して 発信し、このリモコンからの赤外線を機器の内部に設けた赤外線センサにより受 信して各種制御信号に応じた動作を行う遠隔操作機器が数多く存在する。

【０００３】 そして、このような遠隔操作機器では、例えば図４に示すように機器本体１の 前面の前面カバー２の内側に、赤外線センサ３、表示用のＬＥＤ４及び赤外線セ ンサ３により受信した赤外線による各種制御信号に応じて機器を動作させる電子 部品５を基板６に取り付けた赤外線受信部７がネジ８により固定されている。

【０００４】 ここで、この前面カバー２は、赤外線センサ３を覆うと共に図示しないリモコ ンから発信される赤外線を透過して赤外線センサ３に入射させる、例えばポリエ チレン等の樹脂で形成されたレンズ９及びＬＥＤ４により各種表示を行う透光製 の樹脂で形成された表示部１０が取り付けられている。

【０００５】 なお、赤外線センサ３はこのレンズ９と対向する位置に設けられており、また このレンズ９は赤外線を赤外線センサ３に入射させるだけでなく、赤外線センサ ３の表面に指が触れたり換気扇に付着している油等が付着することを防ぐ役目も 果たすものである。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、このような従来の遠隔操作機器を備えた機器においては、清掃等の ため前面カバー２を取り外すとレンズ９も取り外されることになる。この場合、 赤外線センサ３が露出するため、この赤外線センサ３の表面に指が触れたり換気 扇に付着している油等が付着して赤外線センサ３の表面が汚れることがある。

【０００７】 ここで、赤外線センサ３の表面が汚れると赤外線センサ３がリモコンからの各 種制御信号を正確に受信できず、確実な遠隔操作を行うことができないという問 題点があった。

【０００８】 本考案は、前面カバーを取り外しても赤外線センサが露出することのない遠隔 操作機器を提供することを目的とするものである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

本考案は、赤外線透過部を有するカバーの内側の、前記赤外線透過部に対向す る位置にリモコンから発信される赤外線を受信する赤外線センサを備え、前記赤 外線センサで受信した信号に応じて動作する遠隔操作機器において、前記前面カ バーの内側にはさらに、赤外線を透過する材質で形成され前記赤外線センサを覆 う内部カバーを設けたものである。

【００１０】

【作用】

この構成により、前面カバーが取り外された場合でも、赤外線センサは内部カ バーに覆われているため露出することはなく、赤外線センサの表面が汚れること はない。

【００１１】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明する。

【００１２】 図１は本考案の一実施例に係る換気扇の正面図、図２はその要部Ａ−Ａ断面図 である。図１，２において、図４と同一符号は同一又は相当部分を示している。

【００１３】 図１において、１ａはファンであり、また換気扇本体１の前面には着脱可能な 前面カバー１１が取り付けられており、この前面カバー１１の下部の一方の端部 内側には赤外線受信部１２が取り付けられている。

【００１４】 そして、この赤外線受信部１２は、図２に示すように内部カバー１３に覆われ ると共に、ネジ１４によりこの内部カバー１３に固定されている。

【００１５】 ここで、この内部カバー１３は赤外線を透過するポリエチレン等の樹脂で形成 されており、図示しないリモコンからの赤外線を透過して赤外線センサ３に入射 させると共に、赤外線センサ３の表面に指が触れたりファン１ａ等に付着してい る油等が付着することを防ぐもので、図１に示すようにネジ１５により本体フレ ーム１６に固定されている。

【００１６】 また、本実施例においてはこの内部カバー１３は赤外線受信部１２全体を覆う ように設けており、これにより赤外線センサ３の表面だけでなく、基板６上のＬ ＥＤ４及び電子部品５に指が触れたりファン１ａ等に付着している油等が付着す ることも防ぐようにしている。

【００１７】 なお、この内部カバー１３にはＬＥＤ４の発光部を露出さるためのＬＥＤ４の 数だけ開口１７が穿設されている。

【００１８】 次に、このように構成された換気扇における赤外線センサの保護作用について 説明する。

【００１９】 通常換気扇を動作させるときには、前面カバー１１は取り付けられたままであ り、この場合赤外線受信部１２はこの前面カバー１１により覆われていることか ら露出することはない。

【００２０】 一方、清掃等を行うためにこの前面カバー１１を取り外すと、図３に示すよう に赤外線受信部１２が表れるが、この赤外線受信部１２は内部カバー１３により 覆われているため赤外線センサ３は露出することはない。

【００２１】 したがって、前面カバー１１を取り外して清掃等を行っても内部カバー１３に 指が触れたりファン１ａに付着した油等が付着するのみであり、赤外線センサ３ の表面が汚れることはなく、また他のＬＥＤ４及び電子部品５も汚れることもな い。

【００２２】 このように、赤外線センサ３を内部カバー１３で覆うことにより、赤外線セン サ３が露出することを防ぐことができる。また、他のＬＥＤ４及び電子部品５の 露出も防ぐことができる。

【００２３】 なお、これまでの説明においては、赤外線受信部１２全体を赤外線を透過する 材質で形成された内部カバー１３により覆うものとしたが、本考案はこれに限ら ず赤外線センサ３のみを赤外線を透過する材質で形成された内部カバー１３で覆 うようにしても良い。このようにした場合、他のＬＥＤ４及び電子部品５を覆う 別のカバーを設けるようにすれば、ＬＥＤ４及び電子部品５の露出も防ぐことが できる。

【００２４】

【考案の効果】

以上のように本考案によれば、内部カバーが赤外線センサを覆っているため、 前面カバーが取り外された場合でも、赤外線センサは露出せず、赤外線センサの 表面が汚れることを防ぐことができる。これにより、赤外線センサはリモコンか らの各種制御信号を正確に受信でき、確実な遠隔操作を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例に係る換気扇の正面図。

【図２】上記換気扇の要部Ａ−Ａ断面図。

【図３】前面カバーを取り外したときの上記換気扇の要
部正面図。

【図４】従来の遠隔操作機器の要部断面図。

【符号の説明】

１ 機器本体 ２，１１ 前面カバー ３ 赤外線センサ ７，１２ 赤外線受信部 ９ レンズ １３ 内部カバー

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 赤外線透過部を有するカバーの内側の、
   前記赤外線透過部に対向する位置にリモコンから発信さ
   れる赤外線を受信する赤外線センサを備え、前記赤外線
   センサで受信した信号に応じて動作する遠隔操作機器に
   おいて、 前記前面カバーの内側にはさらに、赤外線を透過する材
   質で形成され前記赤外線センサを覆う内部カバーを設け
   たことを特徴とする遠隔操作機器。