JP2004301135A - 直線駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】高負荷容量化または高速化のいずれかが可能で、長手方向にコンパクトな構成とでき、設置も簡単に行える直線駆動装置を提供する。
【解決手段】直動出力部となるねじ軸2を、ハウジング14に軸方向移動自在で回転不能に支持する。ねじ軸2の外周に中間ナット3を設け、その外周に外側ナット4を設ける。ねじ軸2と中間ナット3の対向するボールねじ溝5,6間、および外側ナット4と中間ナット3の対向するボールねじ溝7,8間に複数のボール9,10をそれぞれ介在させる。ハウジング14にモータ13を設置し、中間ナット3に相対的に軸方向移動自在に係合してモータ13の回転出力を中間ナット3に伝達する回転伝達手段22を設ける。
【選択図】 図2
【解決手段】直動出力部となるねじ軸2を、ハウジング14に軸方向移動自在で回転不能に支持する。ねじ軸2の外周に中間ナット3を設け、その外周に外側ナット4を設ける。ねじ軸2と中間ナット3の対向するボールねじ溝5,6間、および外側ナット4と中間ナット3の対向するボールねじ溝7,8間に複数のボール9,10をそれぞれ介在させる。ハウジング14にモータ13を設置し、中間ナット3に相対的に軸方向移動自在に係合してモータ13の回転出力を中間ナット3に伝達する回転伝達手段22を設ける。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、短いストロークで駆動される高負荷容量が必要な駆動装置、例えば推力が必要な油圧シリンダの代わりに用いられる電動駆動装置や、自動車用の各種電動駆動装置、あるいは高速位置決めの用途などに適用できる直線駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
モータを利用して回転を直線運動に変換するアクチュエータとして、例えばボールねじや滑りねじを用いるものが多数ある。これらのねじ式のアクチュエータで、モータとねじとを減速機構を介さず連結すると、1リード/1回転の直線駆動が可能となる。
このアクチュエータが大きな荷重を受けるとすると、大荷重に耐えるために、モータの負荷容量を上げるか、ボールねじとモータの間に、各種歯車、プーリー等の減速機構を設ける必要がある。ボールねじのリードを小さくすると、モータの回転数を上げることができ、モータの最大トルクが発生する領域で仕事を行うことができるが、リードが小さいと、ボールねじに使用できるボールは必然的にリードより小さいものとなり、ボールの負荷容量が足りなくなるという問題が起きる。
また、上記アクチュエータで高速動作を行わせようとした場合、リードを大きくする必要があるが、軸径を変えずにリードを大きくしようとした場合、ねじ溝の軸方向に対する傾き角度が大きくなり過ぎ、円滑な動作が得られなくなる。
【0003】
この解決策として、2つのナットを有する差動ボールねじを利用した直線駆動装置が提案されている(特許文献1)。ここに示されている直線駆動装置は、短いストロークで高い負荷容量を得ることが可能で、見かけ上のリード(1回転当たりに進む距離)を2種類のナットのリード差によって任意に変えられる。これにより、ボールねじに使用されるボール径に制約が無くなり、高い負荷容量仕様のボールねじを使用することができる。また、2つのナットのねじ溝の方向を互いに逆向きとすることで、高速動作を行わせることもできる。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−21019号公報
【特許文献2】
特開平9−324843号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記提案例の直線駆動装置では、長手方向に2個のナットが並ぶために長手方向寸法が長くなり、取付スペースが大きくなってしまう。また、その設置にハウジングが必要であり、しかもモータ自体が直線運動するために、モータユニット部にスライド機構が必要になる。さらに、ナットに回転止め機構が無いため、別途に設けることが必要となる。
【0006】
なお、粗動と微動の切換を可能としたボールねじとしては、ねじ軸の外周に中間ナットを設け、このナットの外周にさらに外側ナットを設けて2階層のナット構造としたものが提案されている(例えば特許文献2)。中間ナットの内周と外周のねじ溝は、リードが異なるものとされる。これによれば、中間ナットに連結したモータを駆動するか、ねじ軸に連結したモータを駆動するかを選択することで、粗動と微動の切換が行える。
しかし、この提案例のものは、粗動と微動の切換使用を目的としたものであって、その動作は粗動用の部分と微動用の部分が選択的に使用され、単独のボールねじの場合と変わりがない。そのため、単独のボールねじに比べて、高負荷容量化も、高速化も行えない。また、モータが2個必要で、それぞれの制御が複雑となり、装置自体も大きくなってコスト高になるという課題もある。
【0007】
この発明の目的は、高負荷容量化または高速化のいずれかが可能で、長手方向にコンパクトな構成とでき、設置も簡単に行える直線駆動装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明の直線駆動装置は、ハウジング、ねじ軸、中間ナット、外側ナット、複数のボール、モータ、および回転機構を備える。ねじ軸は直動出力部となる部品であり、外径面にボールねじ溝を有し上記ハウジングに軸方向移動自在で回転不能に支持される。中間ナットは、ねじ軸の外周に遊嵌し、内径面に上記ねじ軸の上記ボールねじ溝に対向するボールねじ溝を有し、かつ外径面に他のボールねじ溝を有する。ねじ軸および中間ナットの対向するボールねじ溝間には複数のボールを介在させる。外側ナットは、上記ハウジングに設けられて上記中間ナットの外周に遊嵌するものであり、内径面に中間ナットの外径面のボールねじ溝に対向するボールねじ溝を有する。外側ナットおよび中間ナットの対向するボールねじ溝間にも複数のボールを介在させる。上記モータは、上記ハウジングに設置される。上記回転伝達手段は、上記中間ナットに相対的に軸方向移動自在に係合して上記モータの回転出力を上記中間ナットに伝達するものである。
上記中間ナットの内径面のねじ溝と外径面のねじ溝の巻き方向は、互いに同じ方向であっても、逆方向であっても良いが、同じ方向である場合は、リードを互いに異ならせる。逆方向の場合は、リードが同じであっても、異なっていても良い。
この構成の直線駆動装置によると、モータの回転により、回転伝達手段を介して中間ナットが回転させられる。中間ナットは、外周のねじ溝でボールを介して外側ナットのねじ溝に螺合しており、外側ナットは固定であるため、中間ナットはその回転によって外周のねじ溝のリード分だけ直線移動する。すなわち、中間ナットは回転および直線移動の組み合わせ運動である螺進を行う。この螺進する中間ナットに対して、ねじ軸は中間ナットの内周のねじ溝にボールを介して螺合しており、またハウジングに対して軸方向移動自在で回転不能に支持されているため、中間ナットに対してその内周のねじ溝のリード分だけ相対的な直線移動を行う。したがって、直動出力部となるねじ軸は、内外のねじ溝の巻き方向の関係により、中間ナットの外周のリード分と、内周のリード分の差または和の距離だけ直線移動する。
【0009】
中間ナットの内外のねじ溝の巻き方向が同じである場合は、ねじ軸の中間ナットに対する相対移動の方向は、中間ナットの移動方向とは逆方向になる。したがって、直動出力部であるねじ軸は、中間ナットの1回転で内外のねじ溝のリード差だけ移動することになる。このため、個々のねじ溝のリードによらずに、負荷ボール径を大きくでき、原理的には負荷容量をいくらでも大きく設定できる。また、このようにリード差分の移動となるため、減速機構としての機能を備えることになり、モータの1回転当たりに直動出力部が進む距離をいくらでも小さくできる。そのためモータを、モータトルクの高い、効率の良い高速回転域で使用することができる。
上記と逆に、中間ナットの内外のねじ溝の巻き方向を逆方向とした場合は、ねじ軸は中間ナットの内外のねじ溝のリードの和だけ移動することになる。したがって、ねじ溝の傾きを極度に大きくなることなく、大きなリードが得られ、高速移動が可能になる。
【0010】
また、この発明の直線駆動装置は、2つのねじ溝を組み合わせるが、中間ナットの外周に外側ナットを設ける2階層の構造であるため、ナットを軸方向に2個並べる場合に比べて軸方向にコンパクトな構成にでき、設置スペースを小さくできる。さらに、この直線駆動装置はハウジングおよび回転止めを備えているため、適用機器への設置時に別途にハウジングや回転止めを設ける必要がなく、設置作業が簡単に行える。
【0011】
この発明において、上記モータが上記ハウジングに内蔵されたものであって、上記ねじ軸と同心で回転するロータを有し、上記回転伝達手段は、上記ロータおよび上記中間ナットの一方に設けられた軸方向溝および他方に設けられて上記軸方向溝に摺動自在に係合する係合部材とでなるものとしても良い。
このように中間ナットとロータとを軸方向溝と係合部材との係合により直接に結合した場合、外径寸法も小さくすることができ、全体としてより一層コンパクトにできる。
【0012】
【発明の実施の形態】
この発明の実施形態を図1ないし図3と共に説明する。この直線駆動装置は、図1に示すボールねじ1を使用したものであって、図2のように構成される。ボールねじ1は、1本のねじ軸2と、2つのナット3,4とを備える。ねじ軸2は直動出力部となる部材であって、その外径面にボールねじ溝5を有すると共に、直動対象部品取付用のフランジ2aを一端(図1の左端)の外周に有している。2つのナット3,4のうちの1つは、ねじ軸2の外周に遊嵌する中間ナット3であって、その内径面と外径面とに2種類のボールねじ溝6,7を有する。すなわち、中間ナット3の内径面にはねじ軸2のボールねじ溝5に対向するボールねじ溝6が形成され、中間ナット3の外径面には上記ボールねじ溝6と巻き方向が同じでリードの異なる他のボールねじ溝7が形成されている。2つのナット3,4のうちの他の1つは、中間ナット3の外周に遊嵌する外側ナット4であって、その内径面に、中間ナット3の外径面に形成されたボールねじ溝7に対向するボールねじ溝8を有する。ねじ軸2のボールねじ溝5と中間ナット3の内径面のボールねじ溝6との間、および中間ナット3の外径面のボールねじ溝7と外側ナット4の内径面のボールねじ溝8との間には、それぞれ多数のボール9,10が介在している。中間ナット3は、ねじ軸2との間でボール9を無限に循環させる循環部11を有している。また、外側ナット4は、中間ナット3との間でボール10を循環させる循環部12を有している。これらの循環部11,12には、例えばコマ式やエンドキャップ式等のものが用いられる。また、外側ナット4は、他の部品への取付用のフランジ4aを一端(図1の左端)の外周に有している。中間ナット3の内周側のボールねじ溝5,6のリードL1は、外周側のボールねじ溝7,8のリードL2よりも大きくされており、L1>L2である。
【0013】
外側ナット4の外周部には、図2に示すようにモータ13が一体に設けられている。すなわち、ねじ軸2と同心状の筒部14aと、この筒部14aの一端(図2の右端)開口を閉じる蓋部14bとからなるハウジング14が、外側ナット4の外周に嵌合するように配置され、その筒部14aの一端がボルト等の締結具により外側ナット4のフランジ4aに固定されている。ハウジング14はモータハウジングとなるものである。このハウジング14は外側ナット4に一体形成しても良い。ハウジング14内には、モータ13が中間ナット3の一端側(図2の右端側)外周に遊嵌するように支持される。モータ13は、ハウジング筒部14aの内壁に支持されるステータ15と、その内周側で中間ナット3の外周側に、ねじ軸2と同心状に配置される円筒状のロータ16とを備える。ロータ16は、軸受17,18を介してハウジング14に回転自在に支持されている。
【0014】
中間ナット3の外径面の一端側部分は、円周方向の複数箇所に軸方向溝19をを形成したスプライン軸部3aとされ、ロータ16に内周側へ突出して設けられた複数の係合部材20が各軸方向溝19に摺動自在に係合する。スプライン軸部3aは、例えばインボリュートスプラインとされる。上記複数の軸方向溝19および係合部材20により、モータ13の回転出力を中間ナット3に伝達する回転伝達手段22が構成される。なお、回転伝達手段22は、上記とは逆に軸方向溝19をロータ16に設け、係合部材20を中間ナット3に設けても良い。
【0015】
ハウジング14にはそのハウジング蓋部14bの内面側に、ねじ軸2と同心状のガイド筒部21が一体に形成され、ねじ軸2の他端(図2の右端)に形成されたガイドロッド部2bがガイド筒部21に摺動自在に嵌合する。ガイド筒部21の内面およびガイドロッド部2bの断面形状は、ねじ軸2が軸方向移動自在でかつ回転不能となるように、角形断面等の非円形とされ、または円形とされて溝とこれに噛み合う係合突部(図示せず)とが形成されている。ハウジング14と共に、外側ナット4はそのフランジ4aを介して、機械ベース等となる固定側部材(図示せず)に固定する。
【0016】
上記構成の動作を説明する。モータ13を駆動すると、ロータ16の回転が係合部材20を介して中間ナット3に伝達される。ロータ16の1回転により、中間ナット3は外径側ボールねじ溝7のリードL2だけ軸方向に移動する。ここではモータ13の正方向回転により中間ナット3が図中右方向に移動するものとする。このとき、軸方向にのみ移動自在に支持されているねじ軸2は、中間ナット3の1回転につきねじ軸2のボールねじ溝5のリードL1だけ、中間ナット3に対して左方向に移動する。これにより、直動出力部であるねじ軸2は、モータ13の1回転につき、そのリード差(L1−L2)だけ左方向に移動する。
【0017】
図3は、図2の状態からモータ13をn回転させて、ねじ軸2を左方向に移動させた状態を示している。このとき、ねじ軸2はボールねじ溝7,8とボールねじ溝5,6とのリード差(L1−L2)と回転数nの積である(L1−L2)×nだけ左方向に移動することになる。
例えばL1=10、L2=8とすると、ねじ軸2はモータ13の1回転あたり2(10−8)×1だけ移動する。
ちなみに、中間ナット3のみのボールねじを用いた場合、1回転あたり10移動することになるので、この直線駆動装置では中間ナット3のみのボールねじに1/5の減速機構を内蔵したものと等価の機能を有することになる。
また、リード2の単体ナットのボールねじを用いても同率の減速比とすることができるが、この場合のボールねじに使用できるボールの径は2未満と小さいものとなるので、負荷容量に制約が出てくることになる。
これに対して、この実施形態の直線駆動装置では、リード8のナットのボール(ボール径8未満)を使用でき、負荷容量を大きく設定できる。なお、リード差を2とするリードL1,L2の組み合わせは任意に設定できるため、ボール径(負荷容量)が制約を受けることもない。
【0018】
このように、この実施形態の直線駆動装置では、中間ナット3と外側ナット4を有するボールねじ1を用いて等価的に減速機構を内蔵した構造としているので、小さいモータ13で高負荷を得ることができる。また、2種類の仕様のボールねじ溝5,6,7,8を、ねじ軸2、中間ナット3、外側ナット4に形成したので、リードとボール径を任意に設定でき、ボールねじ1の負荷容量を大きくすることができる。これにより、短いストロークで、より高荷重の直線駆動装置を実現することができる。
【0019】
また、モータ13はモータハウジング14に内蔵されたものであって、ねじ軸2と同心で回転するロータ16を有し、係合部材20および軸方向溝19からなる回転伝達手段22を中間ナット3およびロータ16に設けているので、ボールねじ1とモータ13をコンパクトに一体化させた状態で、モータ13の回転をボールねじ1の中間ナット3に伝達できる。
【0020】
なお、上記実施形態では、2種類のボールねじ溝5,6,7,8の巻き方向を同方向としたが、内周側のボールねじ溝5,6と外周側のボールねじ溝7,8とは巻き方向を互いに逆方向としても良い。その場合、モータ13の1回転当たりのねじ軸2の移動量を、2種類のボールねじ溝のリードL1,L2の和とすることができる。そのため直動出力部となるねじ軸2の高速移動が行える。
【0021】
また、上記実施形態では、駆動源としてロータ16が短い円筒状のモータ13を使用しているが、ロータが長い中空軸状となる中空モータを使用して、軸全長を長くするようにしても良い。その場合、外径を大きくすることなく、モータ13に大出力が得られ、進退駆動力の大きな直線駆動装置とできる。
【0022】
【発明の効果】
この発明の直線駆動装置は、直動出力部となるねじ軸と外側ナットとの間に中間ナットを介在させ、中間ナットの内外のねじ溝とねじ軸と外側ナットとの間にボールを介在させたものとし、中間ナットを回転駆動させるようにしたため、内外2種類のボールねじのリードの組み合わせで動作が定まる。内外のねじ溝の巻き方向を同じ方向としてリード差を持たせた場合は、ボールねじの負荷容量を大きくできて、短いストロークで済む高荷重の直線駆動装置が実現できる。内外のボールねじのねじ溝巻き方向を逆方向とした場合は、高速移動が可能になる。また、この発明の直線駆動装置は、ねじ軸と外側ナットとの間に中間ナットを介在させた2階層構造であるため、軸方向にコンパクトに構成できる。さらにハウジングおよび回転止め手段を有するため、設置が簡単に行える。
モータとロータを同心に配置した場合は、外径寸法も小さくでき、全体としてコンパクト化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態にかかる直線駆動装置におけるボールねじの断面図である。
【図2】同直線駆動装置の断面図である。
【図3】同直線駆動装置の作動状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1…ボールねじ
2…ねじ軸
3…中間ナット
4…外側ナット
5〜8…ボールねじ溝
9,10…ボール
13…モータ
14…モータハウジング
16…ロータ
19…軸方向溝
20…係合部材
22…回転伝達手段
【発明の属する技術分野】
この発明は、短いストロークで駆動される高負荷容量が必要な駆動装置、例えば推力が必要な油圧シリンダの代わりに用いられる電動駆動装置や、自動車用の各種電動駆動装置、あるいは高速位置決めの用途などに適用できる直線駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
モータを利用して回転を直線運動に変換するアクチュエータとして、例えばボールねじや滑りねじを用いるものが多数ある。これらのねじ式のアクチュエータで、モータとねじとを減速機構を介さず連結すると、1リード/1回転の直線駆動が可能となる。
このアクチュエータが大きな荷重を受けるとすると、大荷重に耐えるために、モータの負荷容量を上げるか、ボールねじとモータの間に、各種歯車、プーリー等の減速機構を設ける必要がある。ボールねじのリードを小さくすると、モータの回転数を上げることができ、モータの最大トルクが発生する領域で仕事を行うことができるが、リードが小さいと、ボールねじに使用できるボールは必然的にリードより小さいものとなり、ボールの負荷容量が足りなくなるという問題が起きる。
また、上記アクチュエータで高速動作を行わせようとした場合、リードを大きくする必要があるが、軸径を変えずにリードを大きくしようとした場合、ねじ溝の軸方向に対する傾き角度が大きくなり過ぎ、円滑な動作が得られなくなる。
【0003】
この解決策として、2つのナットを有する差動ボールねじを利用した直線駆動装置が提案されている(特許文献1)。ここに示されている直線駆動装置は、短いストロークで高い負荷容量を得ることが可能で、見かけ上のリード(1回転当たりに進む距離)を2種類のナットのリード差によって任意に変えられる。これにより、ボールねじに使用されるボール径に制約が無くなり、高い負荷容量仕様のボールねじを使用することができる。また、2つのナットのねじ溝の方向を互いに逆向きとすることで、高速動作を行わせることもできる。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−21019号公報
【特許文献2】
特開平9−324843号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記提案例の直線駆動装置では、長手方向に2個のナットが並ぶために長手方向寸法が長くなり、取付スペースが大きくなってしまう。また、その設置にハウジングが必要であり、しかもモータ自体が直線運動するために、モータユニット部にスライド機構が必要になる。さらに、ナットに回転止め機構が無いため、別途に設けることが必要となる。
【0006】
なお、粗動と微動の切換を可能としたボールねじとしては、ねじ軸の外周に中間ナットを設け、このナットの外周にさらに外側ナットを設けて2階層のナット構造としたものが提案されている(例えば特許文献2)。中間ナットの内周と外周のねじ溝は、リードが異なるものとされる。これによれば、中間ナットに連結したモータを駆動するか、ねじ軸に連結したモータを駆動するかを選択することで、粗動と微動の切換が行える。
しかし、この提案例のものは、粗動と微動の切換使用を目的としたものであって、その動作は粗動用の部分と微動用の部分が選択的に使用され、単独のボールねじの場合と変わりがない。そのため、単独のボールねじに比べて、高負荷容量化も、高速化も行えない。また、モータが2個必要で、それぞれの制御が複雑となり、装置自体も大きくなってコスト高になるという課題もある。
【0007】
この発明の目的は、高負荷容量化または高速化のいずれかが可能で、長手方向にコンパクトな構成とでき、設置も簡単に行える直線駆動装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明の直線駆動装置は、ハウジング、ねじ軸、中間ナット、外側ナット、複数のボール、モータ、および回転機構を備える。ねじ軸は直動出力部となる部品であり、外径面にボールねじ溝を有し上記ハウジングに軸方向移動自在で回転不能に支持される。中間ナットは、ねじ軸の外周に遊嵌し、内径面に上記ねじ軸の上記ボールねじ溝に対向するボールねじ溝を有し、かつ外径面に他のボールねじ溝を有する。ねじ軸および中間ナットの対向するボールねじ溝間には複数のボールを介在させる。外側ナットは、上記ハウジングに設けられて上記中間ナットの外周に遊嵌するものであり、内径面に中間ナットの外径面のボールねじ溝に対向するボールねじ溝を有する。外側ナットおよび中間ナットの対向するボールねじ溝間にも複数のボールを介在させる。上記モータは、上記ハウジングに設置される。上記回転伝達手段は、上記中間ナットに相対的に軸方向移動自在に係合して上記モータの回転出力を上記中間ナットに伝達するものである。
上記中間ナットの内径面のねじ溝と外径面のねじ溝の巻き方向は、互いに同じ方向であっても、逆方向であっても良いが、同じ方向である場合は、リードを互いに異ならせる。逆方向の場合は、リードが同じであっても、異なっていても良い。
この構成の直線駆動装置によると、モータの回転により、回転伝達手段を介して中間ナットが回転させられる。中間ナットは、外周のねじ溝でボールを介して外側ナットのねじ溝に螺合しており、外側ナットは固定であるため、中間ナットはその回転によって外周のねじ溝のリード分だけ直線移動する。すなわち、中間ナットは回転および直線移動の組み合わせ運動である螺進を行う。この螺進する中間ナットに対して、ねじ軸は中間ナットの内周のねじ溝にボールを介して螺合しており、またハウジングに対して軸方向移動自在で回転不能に支持されているため、中間ナットに対してその内周のねじ溝のリード分だけ相対的な直線移動を行う。したがって、直動出力部となるねじ軸は、内外のねじ溝の巻き方向の関係により、中間ナットの外周のリード分と、内周のリード分の差または和の距離だけ直線移動する。
【0009】
中間ナットの内外のねじ溝の巻き方向が同じである場合は、ねじ軸の中間ナットに対する相対移動の方向は、中間ナットの移動方向とは逆方向になる。したがって、直動出力部であるねじ軸は、中間ナットの1回転で内外のねじ溝のリード差だけ移動することになる。このため、個々のねじ溝のリードによらずに、負荷ボール径を大きくでき、原理的には負荷容量をいくらでも大きく設定できる。また、このようにリード差分の移動となるため、減速機構としての機能を備えることになり、モータの1回転当たりに直動出力部が進む距離をいくらでも小さくできる。そのためモータを、モータトルクの高い、効率の良い高速回転域で使用することができる。
上記と逆に、中間ナットの内外のねじ溝の巻き方向を逆方向とした場合は、ねじ軸は中間ナットの内外のねじ溝のリードの和だけ移動することになる。したがって、ねじ溝の傾きを極度に大きくなることなく、大きなリードが得られ、高速移動が可能になる。
【0010】
また、この発明の直線駆動装置は、2つのねじ溝を組み合わせるが、中間ナットの外周に外側ナットを設ける2階層の構造であるため、ナットを軸方向に2個並べる場合に比べて軸方向にコンパクトな構成にでき、設置スペースを小さくできる。さらに、この直線駆動装置はハウジングおよび回転止めを備えているため、適用機器への設置時に別途にハウジングや回転止めを設ける必要がなく、設置作業が簡単に行える。
【0011】
この発明において、上記モータが上記ハウジングに内蔵されたものであって、上記ねじ軸と同心で回転するロータを有し、上記回転伝達手段は、上記ロータおよび上記中間ナットの一方に設けられた軸方向溝および他方に設けられて上記軸方向溝に摺動自在に係合する係合部材とでなるものとしても良い。
このように中間ナットとロータとを軸方向溝と係合部材との係合により直接に結合した場合、外径寸法も小さくすることができ、全体としてより一層コンパクトにできる。
【0012】
【発明の実施の形態】
この発明の実施形態を図1ないし図3と共に説明する。この直線駆動装置は、図1に示すボールねじ1を使用したものであって、図2のように構成される。ボールねじ1は、1本のねじ軸2と、2つのナット3,4とを備える。ねじ軸2は直動出力部となる部材であって、その外径面にボールねじ溝5を有すると共に、直動対象部品取付用のフランジ2aを一端(図1の左端)の外周に有している。2つのナット3,4のうちの1つは、ねじ軸2の外周に遊嵌する中間ナット3であって、その内径面と外径面とに2種類のボールねじ溝6,7を有する。すなわち、中間ナット3の内径面にはねじ軸2のボールねじ溝5に対向するボールねじ溝6が形成され、中間ナット3の外径面には上記ボールねじ溝6と巻き方向が同じでリードの異なる他のボールねじ溝7が形成されている。2つのナット3,4のうちの他の1つは、中間ナット3の外周に遊嵌する外側ナット4であって、その内径面に、中間ナット3の外径面に形成されたボールねじ溝7に対向するボールねじ溝8を有する。ねじ軸2のボールねじ溝5と中間ナット3の内径面のボールねじ溝6との間、および中間ナット3の外径面のボールねじ溝7と外側ナット4の内径面のボールねじ溝8との間には、それぞれ多数のボール9,10が介在している。中間ナット3は、ねじ軸2との間でボール9を無限に循環させる循環部11を有している。また、外側ナット4は、中間ナット3との間でボール10を循環させる循環部12を有している。これらの循環部11,12には、例えばコマ式やエンドキャップ式等のものが用いられる。また、外側ナット4は、他の部品への取付用のフランジ4aを一端(図1の左端)の外周に有している。中間ナット3の内周側のボールねじ溝5,6のリードL1は、外周側のボールねじ溝7,8のリードL2よりも大きくされており、L1>L2である。
【0013】
外側ナット4の外周部には、図2に示すようにモータ13が一体に設けられている。すなわち、ねじ軸2と同心状の筒部14aと、この筒部14aの一端(図2の右端)開口を閉じる蓋部14bとからなるハウジング14が、外側ナット4の外周に嵌合するように配置され、その筒部14aの一端がボルト等の締結具により外側ナット4のフランジ4aに固定されている。ハウジング14はモータハウジングとなるものである。このハウジング14は外側ナット4に一体形成しても良い。ハウジング14内には、モータ13が中間ナット3の一端側(図2の右端側)外周に遊嵌するように支持される。モータ13は、ハウジング筒部14aの内壁に支持されるステータ15と、その内周側で中間ナット3の外周側に、ねじ軸2と同心状に配置される円筒状のロータ16とを備える。ロータ16は、軸受17,18を介してハウジング14に回転自在に支持されている。
【0014】
中間ナット3の外径面の一端側部分は、円周方向の複数箇所に軸方向溝19をを形成したスプライン軸部3aとされ、ロータ16に内周側へ突出して設けられた複数の係合部材20が各軸方向溝19に摺動自在に係合する。スプライン軸部3aは、例えばインボリュートスプラインとされる。上記複数の軸方向溝19および係合部材20により、モータ13の回転出力を中間ナット3に伝達する回転伝達手段22が構成される。なお、回転伝達手段22は、上記とは逆に軸方向溝19をロータ16に設け、係合部材20を中間ナット3に設けても良い。
【0015】
ハウジング14にはそのハウジング蓋部14bの内面側に、ねじ軸2と同心状のガイド筒部21が一体に形成され、ねじ軸2の他端(図2の右端)に形成されたガイドロッド部2bがガイド筒部21に摺動自在に嵌合する。ガイド筒部21の内面およびガイドロッド部2bの断面形状は、ねじ軸2が軸方向移動自在でかつ回転不能となるように、角形断面等の非円形とされ、または円形とされて溝とこれに噛み合う係合突部(図示せず)とが形成されている。ハウジング14と共に、外側ナット4はそのフランジ4aを介して、機械ベース等となる固定側部材(図示せず)に固定する。
【0016】
上記構成の動作を説明する。モータ13を駆動すると、ロータ16の回転が係合部材20を介して中間ナット3に伝達される。ロータ16の1回転により、中間ナット3は外径側ボールねじ溝7のリードL2だけ軸方向に移動する。ここではモータ13の正方向回転により中間ナット3が図中右方向に移動するものとする。このとき、軸方向にのみ移動自在に支持されているねじ軸2は、中間ナット3の1回転につきねじ軸2のボールねじ溝5のリードL1だけ、中間ナット3に対して左方向に移動する。これにより、直動出力部であるねじ軸2は、モータ13の1回転につき、そのリード差(L1−L2)だけ左方向に移動する。
【0017】
図3は、図2の状態からモータ13をn回転させて、ねじ軸2を左方向に移動させた状態を示している。このとき、ねじ軸2はボールねじ溝7,8とボールねじ溝5,6とのリード差(L1−L2)と回転数nの積である(L1−L2)×nだけ左方向に移動することになる。
例えばL1=10、L2=8とすると、ねじ軸2はモータ13の1回転あたり2(10−8)×1だけ移動する。
ちなみに、中間ナット3のみのボールねじを用いた場合、1回転あたり10移動することになるので、この直線駆動装置では中間ナット3のみのボールねじに1/5の減速機構を内蔵したものと等価の機能を有することになる。
また、リード2の単体ナットのボールねじを用いても同率の減速比とすることができるが、この場合のボールねじに使用できるボールの径は2未満と小さいものとなるので、負荷容量に制約が出てくることになる。
これに対して、この実施形態の直線駆動装置では、リード8のナットのボール(ボール径8未満)を使用でき、負荷容量を大きく設定できる。なお、リード差を2とするリードL1,L2の組み合わせは任意に設定できるため、ボール径(負荷容量)が制約を受けることもない。
【0018】
このように、この実施形態の直線駆動装置では、中間ナット3と外側ナット4を有するボールねじ1を用いて等価的に減速機構を内蔵した構造としているので、小さいモータ13で高負荷を得ることができる。また、2種類の仕様のボールねじ溝5,6,7,8を、ねじ軸2、中間ナット3、外側ナット4に形成したので、リードとボール径を任意に設定でき、ボールねじ1の負荷容量を大きくすることができる。これにより、短いストロークで、より高荷重の直線駆動装置を実現することができる。
【0019】
また、モータ13はモータハウジング14に内蔵されたものであって、ねじ軸2と同心で回転するロータ16を有し、係合部材20および軸方向溝19からなる回転伝達手段22を中間ナット3およびロータ16に設けているので、ボールねじ1とモータ13をコンパクトに一体化させた状態で、モータ13の回転をボールねじ1の中間ナット3に伝達できる。
【0020】
なお、上記実施形態では、2種類のボールねじ溝5,6,7,8の巻き方向を同方向としたが、内周側のボールねじ溝5,6と外周側のボールねじ溝7,8とは巻き方向を互いに逆方向としても良い。その場合、モータ13の1回転当たりのねじ軸2の移動量を、2種類のボールねじ溝のリードL1,L2の和とすることができる。そのため直動出力部となるねじ軸2の高速移動が行える。
【0021】
また、上記実施形態では、駆動源としてロータ16が短い円筒状のモータ13を使用しているが、ロータが長い中空軸状となる中空モータを使用して、軸全長を長くするようにしても良い。その場合、外径を大きくすることなく、モータ13に大出力が得られ、進退駆動力の大きな直線駆動装置とできる。
【0022】
【発明の効果】
この発明の直線駆動装置は、直動出力部となるねじ軸と外側ナットとの間に中間ナットを介在させ、中間ナットの内外のねじ溝とねじ軸と外側ナットとの間にボールを介在させたものとし、中間ナットを回転駆動させるようにしたため、内外2種類のボールねじのリードの組み合わせで動作が定まる。内外のねじ溝の巻き方向を同じ方向としてリード差を持たせた場合は、ボールねじの負荷容量を大きくできて、短いストロークで済む高荷重の直線駆動装置が実現できる。内外のボールねじのねじ溝巻き方向を逆方向とした場合は、高速移動が可能になる。また、この発明の直線駆動装置は、ねじ軸と外側ナットとの間に中間ナットを介在させた2階層構造であるため、軸方向にコンパクトに構成できる。さらにハウジングおよび回転止め手段を有するため、設置が簡単に行える。
モータとロータを同心に配置した場合は、外径寸法も小さくでき、全体としてコンパクト化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態にかかる直線駆動装置におけるボールねじの断面図である。
【図2】同直線駆動装置の断面図である。
【図3】同直線駆動装置の作動状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1…ボールねじ
2…ねじ軸
3…中間ナット
4…外側ナット
5〜8…ボールねじ溝
9,10…ボール
13…モータ
14…モータハウジング
16…ロータ
19…軸方向溝
20…係合部材
22…回転伝達手段
Claims (5)
- ハウジングと、外径面にボールねじ溝を有し上記ハウジングに軸方向移動自在で回転不能に支持されて直動出力部となるねじ軸と、このねじ軸の外周に遊嵌し内径面に上記ねじ軸の上記ボールねじ溝に対向するボールねじ溝を有しかつ外径面に他のボールねじ溝を有する中間ナットと、上記ねじ軸および中間ナットの対向するボールねじ溝間に介在した複数のボールと、上記ハウジングに設けられて上記中間ナットの外周に遊嵌し内径面に中間ナットの外径面のボールねじ溝に対向するボールねじ溝を有する外側ナットと、この外側ナットおよび上記中間ナットの対向するボールねじ溝間に介在した複数のボールと、上記ハウジングに設置されたモータと、上記中間ナットに相対的に軸方向移動自在に係合して上記モータの回転出力を上記中間ナットに伝達する回転伝達手段とを備えた直線駆動装置。
- 請求項1において、上記中間ナットの内径面のねじ溝と外径面のねじ溝の巻き方向が互いに同じ方向であって、リードが互いに異なる直線駆動装置。
- 請求項1において、上記中間ナットの内径面のねじ溝と外径面のねじ溝の巻き方向が互いに逆方向である直線駆動装置。
- 請求項3において、上記中間ナットの内径面のねじ溝と外径面のねじ溝のリードが互いに異なる直線駆動装置。
- 請求項1ないし請求項4のいずれかにおいて、上記モータが上記ハウジングに内蔵されたものであって、上記ねじ軸と同心で回転するロータを有し、上記回転伝達手段は、上記ロータおよび上記中間ナットの一方に設けられた軸方向溝および他方に設けられて上記軸方向溝に摺動自在に係合する係合部材とでなる直線駆動装置。
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