JP4519711B2 - 直動型減速装置 - Google Patents
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Description
なお、単純に回転運動の回転速度を減速させるもの、特に高い減速比を有する減速装置としては、波動歯車装置(ハーモニックドライブ(登録商標))と呼ばれるものがある(例えば、非特許文献1参照。)。この波動歯車装置は、少ない部品点数で構成することができるため、その小型化を容易に図ることができる。
"ハーモニックドライブの原理"、[online]、Harmonic Drive Systems,Inc.、[平成17年4月1日]、インターネット<URL:http://www.hds.co.jp/hd/main.html>
この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、高い減速比を実現すると共に小型化を容易に図ることができる直動型減速装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、外周面に螺旋状に形成された外周ねじ部を有する雄ねじと、前記雄ねじを挿通可能とする貫通孔、及び、該貫通孔の内周面に前記外周ねじ部と異なるピッチで前記外周ねじ部と同じ方向の螺旋状に形成された内周ねじ部を有する雌ねじと、前記外周ねじ部と逆向きの螺旋状に形成され、前記外周ねじ部及び前記内周ねじ部の交差部分を相互に噛み合わせた状態に保持する支持螺旋を有する回転駆動部とを備えることを特徴とする直動型減速装置を提案している。
また、回転駆動部を1回転させた際に雄ねじ及び雌ねじが中心軸線方向に相対的に移動する長さは、外周ねじ部と内周ねじ部との1ピッチの差分となるため、この直動型減速装置では、回転運動から直線運動への変換において、直線運動の速度を大きく減速させることができる。したがって、この直動型減速装置では、中心軸線方向の直線運動に関して高い減速比及び大きな出力トルクを得ることができる。
そして、これら雌ねじ及び雄ねじのピッチ差に応じて減速比や中心軸線方向の出力トルクの大きさが決まる。すなわち、ピッチ差が大きくなる程、減速比や出力トルクは小さくなり、ピッチ差が小さくなる程、減速比や出力トルクは大きくなる。また、出力トルクがその上限に到達した場合、すなわち、雌ねじ及び雄ねじのピッチ差が無くなった場合には、減速比が無限大となり、雌ねじ及び雄ねじの相対的な移動量はゼロとなる。
したがって、この直動型減速装置を所謂トルククラッチとして用いることができる。
この構成では、溝部内に配された球体が、溝部、外周ねじ部及び内周ねじ部を転がるため、支持螺旋、外周ねじ部及び内周ねじ部の相互間の摩擦を最小限に抑えることができる。したがって、回転駆動部による回転運動から雄ねじや雌ねじの直線運動への変換において、そのエネルギー損失を最小限に抑えることができる。
また、外周ねじ部と第1の内周ねじ部とのピッチ差が外周ねじ部と第2の内周ねじ部とのピッチ差と等しく、かつ、第1の回転駆動部及び第2の回転駆動部の回転速度は相互に等しいため、第1の雌ねじ及び第2の雌ねじに対する雄ねじの移動速度は等しくなる。これにより、第1の回転駆動部及び第2の回転駆動部による回転運動を、雄ねじの中心軸線方向への直線運動に変換することができる。
また、上記設定に加えて雄ねじを回転不能に固定した状態では、例えば、一方の回転駆動部のみを回転させた際に雄ねじを回転させようとする力が発生するため、雄ねじに中心軸線まわりのねじり力が発生するが、一対の回転駆動部を相互に逆向きに回転させることで、このねじり力の大半を内力化することができる。
さらに、上述のように、トルククラッチとして機能する直動型減速装置をロボットに組み込んだ場合には、出力軸となる雄ねじ3が剛体壁等の静止抵抗に当接しても、モータの上限トルクで回転駆動部を駆動しながら、モータの焼き切れや剛体壁等の対象物の破損を防止することができる。
雄ねじ3の外周面には、中心軸線L1を中心とした螺旋状の外周ねじ山(外周ねじ部)9が突出して形成されている。
また、支持螺旋13の頂点から構成される回転駆動部7の内周面の最内径は、雌ねじ5の外周面よりも小さく形成されている。このため、雌ねじ5が回転駆動部7の貫通孔に挿通された状態においては、雌ねじ5が支持螺旋13により押さえつけられて、雌ねじ5のうち、支持螺旋13と接触する部分が径方向内方に変形する。したがって、支持螺旋13の押さえつけにより、外周ねじ山9と内周ねじ山11との交差部分X1が相互に噛み合うことになる。すなわち、支持螺旋13は、外周ねじ山9と内周ねじ山11との交差部分X1を相互に噛み合わせた状態に保持することになる。
なお、上述の構成において、回転駆動部7は中心軸線L1を中心として回転できるようになっており、中心軸線L1方向には移動しないようになっている。また、雄ねじ3及び雌ねじ5は、中心軸線L1方向への移動のみが許容され、中心軸線L1回りに回転できないようになっている。
この直動型減速装置1においては、中心軸線L1を中心に回転駆動部7を回転させることにより、雄ねじ3及び雌ねじ5が中心軸線L1方向に沿って相互に逆方向に移動する。
すなわち、中心軸線L1を中心に回転駆動部7を一方向(A方向)に回転させた際には、支持螺旋13による外周ねじ山9と内周ねじ山11との噛み合わせ状態が保持されるように、回転駆動部7の回転方向前方側に位置する外周ねじ山9及び内周ねじ山11が相互に近づき、これにより、雄ねじ3及び雌ねじ5が、中心軸線L1方向に沿って相互に逆向きに移動することになる。
なお、回転駆動部7を1回転させた際に雄ねじ3及び雌ねじ5が中心軸線L1方向に相対的に移動する長さは、外周ねじ山9と内周ねじ山11との1ピッチの差分となる。すなわち、この回転運動から直線運動への変換において、直線運動の速度を大きく減速させることができる。したがって、この直動型減速装置1では、中心軸線L1方向の直線運動に関して高い減速比及び大きな出力トルクを得ることができる。
また、回転駆動部7を1回転させた際に中心軸線L1方向に関して雄ねじ3と雌ねじ5とが相対的に移動する長さは、外周ねじ山9と内周ねじ山11とのピッチ差に等しいため、このピッチ差により直動型減速装置1の減速比を決定することができる。
この構成において、例えば、回転駆動部7の支持螺旋13を上記実施形態と同じ方向(A方向)に回転させた際には、雄ねじ3の外周ねじ山9が中心軸線L1方向の下方(D方向)に移動し、雌ねじ5の内周ねじ山11が中心軸線L1方向の下方(E方向)に移動することになる。また、例えば、回転駆動部7の支持螺旋13をA方向とは逆向き(F方向)に回転させた際には、第1の実施形態と同様に、雄ねじ3の外周ねじ山9が中心軸線L1方向の上方(B方向)に移動し、雌ねじ5の内周ねじ山11が中心軸線L1方向の下方(C方向)に移動することになる。
すなわち、外周ねじ山9を有する雄ねじ3を、第1の雌ねじ21及び第2の雌ねじ23の貫通孔に挿通させると共に、第1の雌ねじ21及び第2の雌ねじ23をそれぞれ第1の回転駆動部25及び第2の回転駆動部27の貫通孔に挿通させて直動型減速装置29を構成する。また、第1の雌ねじ21及び第1の回転駆動部25と、第2の雌ねじ23及び第2の回転駆動部27とは、ケーシング31により相互に一定の距離を保持して中心軸線L1方向に並べて配されている。
また、第2の雌ねじ23の内周面から突出して形成される螺旋状の第2の内周ねじ山(第2の内周ねじ部)37は、雄ねじ3の外周ねじ山9よりもピッチが小さく、第2の回転駆動部27の内周面から突出して形成される第2の支持螺旋29は、外周ねじ山9と第2の内周ねじ山37との交差部分を噛み合わせた状態に保持するようになっている。
なお、第1の内周ねじ山33と外周ねじ山9とのピッチ差は、第2の内周ねじ山37と外周ねじ山9とのピッチ差に等しくなるように設定されている。また、一対の雌ねじ21,23、一対の回転駆動部25,27及び1つの雄ねじ3は、第1の内周ねじ山33、第2の内周ねじ山37、第1の支持螺旋35及び第2の支持螺旋39の中心軸線が外周ねじ山9の中心軸線L1と同一となるように配されている。
さらに、上記設定に加えて雄ねじ3を回転不能に固定した状態では、例えば、第1の回転駆動部25のみを回転させた際に雄ねじ3を回転させようとする力が発生するため、雄ねじ3に中心軸線L1まわりのねじり力が発生するが、一対の回転駆動部25,27を相互に逆向きに回転させることで、このねじり力の大半を内力化することができる。
また、この直動型減速装置29によれば、一対の回転駆動部25,27の回転方向を相互に逆向きとすることにより、雄ねじ3が回転することを防止できるため、一対の雌ねじ21,23を別途部材により回転不能に固定することなく、各回転駆動部25,27の回転運動を雄ねじ3の中心軸線L1方向への直線運動に効率よく変換することができる。さらに、雄ねじ3を回転不能に固定した状態においては、雄ねじ3にかかる中心軸線まわりのねじり力を内力化することができる。
また、これら外周ねじ山9及び内周ねじ山11,33,37は、1条の螺旋から構成されることに限らず、複数の条数の螺旋から構成されるとしても構わない。
また、雄ねじ3は、例えば、中心軸線L1方向に弾性変形可能なゴム(弾性体)を略円柱状に形成し、その外周面に外周ねじ山9や外周ねじ溝を形成して構成されるとしても構わない。また、雄ねじ3は、例えば、中心軸線L1方向に弾性変形可能な等ピッチのスプリングコイル(弾性体)から構成されるとしても構わない。この構成の場合には、中心軸線L1方向に関するスプリングコイルの線材の隙間、若しくは線材自体が、上記実施形態における外周ねじ山9として機能することになる。
すなわち、雄ねじ3の弾性変形に伴って外周ねじ山9のピッチが変化し、これにより、外周ねじ山9と内周ねじ山11,33,37とのピッチ差も変化する。例えば、前述した駆動トルクが大きい場合には、雄ねじ3の弾性変形によって、外周ねじ山9と内周ねじ山11,33,37とのピッチ差が小さくなる、すなわち、外周ねじ山9が内周ねじ山11,33,37のピッチに近づくことになる。
また、これら雌ねじ5,21,23と雄ねじ3とのピッチ差に応じて減速比や中心軸線L1方向の出力トルクの大きさが決まる。すなわち、ピッチ差が大きくなる程、減速比や出力トルクは小さくなり、ピッチ差が小さくなる程、減速比や出力トルクは大きくなる。そして、出力トルクがその上限に到達した場合、すなわち、雌ねじ5,21,23と雄ねじ3とのピッチ差が無くなった場合には、減速比が無限大となり、雌ねじ5,21,23と雄ねじ3との相対的な移動量はゼロとなる。
さらに、上述のように、トルククラッチとして機能する直動型減速装置1,29をロボットに組み込んだ場合には、出力軸となる雄ねじ3が剛体壁等の静止抵抗に当接しても、モータの上限トルクで回転駆動部7,25,27を駆動しながら、モータの焼き切れや剛体壁等の対象物の破損を防止することができる。
なお、雌ねじ5,21,23を雄ねじ3と同様にゴムやスプリングコイル等の弾性体から構成しても、上述と同様の効果を奏する。ただし、スプリングコイルを使用する場合には、外周ねじ山9と内周ねじ山11との噛み合わせのし易さから、雌ねじ5,21,23若しくは雄ねじ3の一方のみをスプリングコイルから構成することが好ましい。
雄ねじ53の外周面53aには、回転駆動部55の内周面55aから突出するベアリングボール61が挿入可能となるように、中心軸線L1を中心とした螺旋状の外周U字トンネル(外周ねじ部)63が窪んで形成されている。この外周U字トンネル63は、回転駆動部55の溝部59とは逆向きの螺旋に形成されている。
以上のことから、回転駆動部55の溝部59及びベアリングボール61は、外周U字トンネル63と内周U字トンネル65との交差部分を相互に噛み合わせた状態に保持する支持螺旋として機能することになる。
なお、上述の構成において、回転駆動部55は中心軸線L1を中心とした回転できるようになっており、中心軸線L1方向には移動しないようになっている。また、雄ねじ53及び雌ねじ57は、中心軸線L1方向への移動のみが許容され、中心軸線L1を中心に回転できないようになっている。
この直動型減速装置51においても、第1の実施形態と同様に、中心軸線L1を中心に回転駆動部55を回転させることにより、雄ねじ53及び雌ねじ57が中心軸線L1方向に沿って相互に逆方向に移動することになる。
すなわち、中心軸線L1を中心に回転駆動部55を一方向(A方向)に回転させた際には、溝部59内に配されたベアリングボール61が、溝部59、外周U字トンネル63及び内周U字トンネル65の長手方向に転動するように、回転駆動部55の回転方向前方側に位置する外周U字トンネル63及び内周U字トンネル65が相互に近づく、すなわち、雄ねじ53及び雌ねじ57が、中心軸線L1方向に沿って相互に逆向き(B方向,C方向)に移動することになる。
また、この直動型減速装置51によれば、溝部59内に配されたベアリングボール61が、溝部59、外周U字トンネル63及び内周U字トンネル65を転がるため、螺旋状の溝部59、外周U字トンネル63及び内周U字トンネル65の相互間の摩擦を最小限に抑えることができる。したがって、回転駆動部55による回転運動から雄ねじ53や雌ねじ57の直線運動への変換において、そのエネルギー損失を最小限に抑えることができ、回転駆動部55からの駆動力を雄ねじ53や雌ねじ57に確実に伝達することができる。
また、直動型減速装置51を構成する雄ねじ53及び雌ねじ57のうち、少なくともいずれか一方が、中心軸線L1方向に弾性変形可能なゴム等の弾性体から形成されるとしても構わない。この構成の場合には、前述した実施形態と同様に、直動型減速装置51を所謂トルククラッチとして用いることが可能となる。
この構成の場合には、弾性体の弾性変形量が大きくても、外周U字トンネル63及び内周U字トンネル65の交差部分と、ベアリングボール61を配した溝部59との許容公差を大きく拡大することができる。すなわち、雄ねじ53及び雌ねじ57を弾性体から形成した場合には、外周U字トンネル63と内周U字トンネル65との交差部分がベアリングボール61を配した溝部59からずれることを抑制するように、雄ねじ53及び雌ねじ57を弾性変形させることができる。このため、前述のように、雄ねじ53及び雌ねじ57の一方のみを弾性体から形成する場合と比較して、より高い減速比まで確実に変化させることができるトルククラッチとして直動型減速装置51を構成することができる。
また、この直動型減速装置51の機構を利用して、図4の構成と同様に、一対の雌ねじ及び回転駆動部を備えた直動型減速装置を構成するとしても構わない。
ただし、この構成の場合には、雌ねじ57に、その内周面57c及び外周面57dに開口し、かつ、雄ねじ53の外周U字トンネル63と同じ方向で異なるピッチの螺旋状の溝部67を形成すると共に、この溝部67に内周面57c及び外周面57dから外方に突出するベアリングボール69を配する必要がある。また、回転駆動部55の内周面55cには、このベアリングボール69が挿入可能となるように、雄ねじ53の外周U字トンネル63と逆向きの螺旋状の内周U字トンネル71を形成する必要がある。なお、この内周U字トンネル71は、外周U字トンネル63と溝部67との交差部分を通過するように形成する必要がある。
ただし、この構成の場合には、雄ねじ53に、その内周面53e及び外周面53fに開口し、かつ、雌ねじ57の内周U字トンネル65と同じ方向で異なるピッチの螺旋状の溝部73を形成すると共に、この溝部73に内周面53e及び外周面53fから外方に突出するベアリングボール75を配する必要がある。また、回転駆動部55の外周面55eには、このベアリングボール75が挿入可能となるように、雌ねじ57の内周U字トンネル65と逆向きの螺旋状の外周U字トンネル77を形成する必要がある。なお、この外周U字トンネル77は、内周U字トンネル65と溝部73との交差部分を通過するように形成する必要がある。
3,53 雄ねじ
5,57 雌ねじ
7,55 回転駆動部
9 外周ねじ山(外周ねじ部)
11 内周ねじ山(内周ねじ部)
13 支持螺旋
21 第1の雌ねじ
23 第2の雌ねじ
25 第1の回転駆動部
27 第2の回転駆動部
33 第1の内周ねじ山(第1の内周ねじ部)
35 第1の支持螺旋
37 第2の内周ねじ山(第2の内周ねじ部)
39 第2の支持螺旋
53a 外周面
55a 内周面
55b 外周面
57a 内周面
59 溝部
61 ベアリングボール(球体)
63 外周U字トンネル(外周ねじ部)
65 内周U字トンネル(内周ねじ部)
L1 中心軸線
X1 交差部分
Claims (4)
- 外周面に螺旋状に形成された外周ねじ部を有する雄ねじと、
前記雄ねじを挿通可能とする貫通孔、及び、該貫通孔の内周面に前記外周ねじ部と異なるピッチで前記外周ねじ部と同じ方向の螺旋状に形成された内周ねじ部を有する雌ねじと、
前記外周ねじ部と逆向きの螺旋状に形成され、前記外周ねじ部及び前記内周ねじ部の交差部分を相互に噛み合わせた状態に保持する支持螺旋を有する回転駆動部とを備えることを特徴とする直動型減速装置。 - 前記雄ねじ及び前記雌ねじの少なくとも一方が、前記外周ねじ部及び内周ねじ部の中心軸線方向に弾性変形可能な弾性体から構成されることを特徴とする請求項1に記載の直動型減速装置。
- 前記回転駆動部が、略円筒状に形成され、
前記支持螺旋が、前記回転駆動部の外周面及び内周面に開口する螺旋状の溝部と、前記外周面及び前記内周面から突出するように前記溝部に配され、かつ、前記溝部の長手方向に摺動可能な多数の球体とから構成され、
前記雄ねじが前記回転駆動部の前記内周面側に配され、前記外周ねじ部が前記球体を挿入可能な溝状に形成され、
前記雌ねじが前記回転駆動部の前記外周面側に配され、前記内周ねじ部が前記球体を挿入可能な溝状に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の直動型減速装置。 - 外周面に螺旋状に形成された外周ねじ部を有する雄ねじと、
前記雄ねじを挿通可能とする貫通孔、及び、該貫通孔の内周面に前記外周ねじ部よりも大きいピッチで前記外周ねじ部と同じ方向の螺旋状に形成された第1の内周ねじ部を有する第1の雌ねじと、
前記雄ねじを挿通可能とする貫通孔、及び、該貫通孔の内周面に前記外周ねじ部よりも小さいピッチで前記外周ねじ部と同じ方向の螺旋状に形成された第2の内周ねじ部を有する第2の雌ねじと、
前記外周ねじ部と逆向きの螺旋状に形成され、前記外周ねじ部及び前記第1の内周ねじ部の交差部分を相互に噛み合わせた状態に保持する第1の支持螺旋を有する筒状の第1の回転駆動部と、
前記外周ねじ部と逆向きの螺旋状に形成され、前記外周ねじ部及び前記第2の内周ねじ部の交差部分を相互に噛み合わせた状態に保持する第2の支持螺旋を有する筒状の第2の回転駆動部とを備え、
前記外周ねじ部と前記第1の内周ねじ部とのピッチ差が、前記外周ねじ部と前記第2の内周ねじ部とのピッチ差と等しいことを特徴とする直動型減速装置。
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