JP2004299877A - 紙幣収納繰出し装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】紙幣の収納および重送防止のための構成との関係でコストの削減およびスペース効率の向上を図る。
【解決手段】収納時には、押さえ部材26が(a)の待機位置にある状態で、搬送ベルト22と押さえ部材26との間に紙幣Mを送り込む。その後、押さえ部材26を(b)の退避位置へ移動させることで、紙幣Mを収納部20内に収納する。これを繰り返すことで、複数の紙幣Mが収納部20内に重積収納される。繰出し時には、押さえ部材26が(c)の繰出し位置にある状態で搬送ベルト22で収納部20内の最前位の紙幣Mを繰り出して行く。この紙幣Mの後端が摩擦部26aの領域を通過したことを通過センサSによって検知したら、押さえ部材26を(d)の重送防止位置へ移動させる。これにより、摩擦部26aによって次位の紙幣Mの重送が防止される。これを繰り返すことで、複数の収納紙幣が1枚ずつ確実に繰り出される。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば紙幣釣銭機等の紙幣入出金装置に用いられる紙幣収納繰出し装置に係り、特に紙幣の繰り出し時における重送(連れ出し)防止のための構成の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、紙幣入出金装置に用いられる紙幣収納繰出し装置として、例えば特開平7−121750号公報(特許文献1)に記載されたものがある。この紙幣収納繰出し装置は、紙幣収納用の部材(押込みレバー)と、紙幣繰出し時における重送防止用の摩擦部を有する部材(揺動レバー)とを備えている。そして、収納用の部材は並進移動するようにモータで駆動され、重送防止用の部材は繰出し動作に合わせて揺動するようにソレノイドで駆動されるようになっている。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−121750号公報
([0034]欄、[0035]欄、図2等)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の紙幣収納繰出し装置では、収納用の部材と重送防止用の部材とが必要となる他、それぞれの駆動源(モータおよびソレノイド)も必要となるため、装置のコストやスペース効率の点で問題がある。
【0005】
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、紙幣の収納および重送防止のための構成との関係でコストの削減およびスペース効率の向上を図ることができるような紙幣収納繰出し装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、紙幣を重積状態で収納する収納部と、この収納部における紙幣重積方向の一側に設けられ、前記収納部内に収納された収納紙幣のうち最前位の紙幣の表面に当接して、当該紙幣を前記重積方向と略直交する繰出し方向に繰り出すための搬送手段と、前記収納部における前記重積方向の他側と前記搬送手段との間で前記重積方向に移動可能に設けられた紙幣の受け部材と、前記収納部内へ紙幣を送り込むと共に、前記搬送手段によって繰り出された繰出し紙幣をさらに送り出すための送出入手段と、前記重積方向から見て前記搬送手段を間に挟む位置において、前記繰出し方向と略平行に延びる一対の押さえ部材と、この押さえ部材を前記重積方向に移動させる移動手段とを備え、前記押さえ部材は、前記受け部材側へ突出した摩擦部を有すると共に、前記移動手段によって、(a)前記収納部内に既に前記収納紙幣がある場合、この収納紙幣を前記受け部材と当該押さえ部材との間で挟むと共に、前記送出入手段によって送り込まれる受入れ紙幣を当該押さえ部材と前記搬送手段との間に受け入れ可能な待機位置、(b)前記待機位置から、前記受入れ紙幣の両側縁部を一時的に撓ませてこれを通過し、前記搬送手段側へ退避した退避位置、(c)前記繰出し紙幣に前記摩擦部が当接しないよう前記搬送手段側へ退避した繰出し位置、および(d)前記繰出し紙幣の次位の紙幣に前記摩擦部が当接するよう、前記繰出し位置よりも前記受け部材側へ進出した重送防止位置、に移動可能に構成されている、ことを特徴とする紙幣収納繰出し装置である。
【0007】
この紙幣収納繰出し装置によれば、押さえ部材が(a)待機位置にある状態で送出入手段によって紙幣を送り込んだ後、押さえ部材を(b)退避位置へ移動させることで、当該紙幣を収納部内に収納する。また、押さえ部材を(a)待機位置に戻した後、前記の動作を繰り返すことで、複数の紙幣を収納部内(受け部材と押さえ部材との間)に重積収納して行くことができる。
【0008】
また、押さえ部材が(c)繰出し位置にある状態で搬送手段で収納部内の最前位の紙幣を繰り出して行き、この繰出し紙幣が(搬送手段ないし送出入手段によって送り出されて)押さえ部材の摩擦部の領域を通過してから、押さえ部材を(d)重送防止位置へ移動させることで、摩擦部によって次位の紙幣の重送(連れ出し)が防止される。また、押さえ部材を(c)繰出し位置に戻した後、前記の動作を繰り返すことで、複数の収納紙幣を1枚ずつ確実に繰り出して行くことができる。
【0009】
このようにして、本発明の紙幣収納繰出し装置によれば、従来の紙幣収納繰出し装置における紙幣収納用の部材、重送防止用の部材およびそれらの駆動源の機能を、押さえ部材およびその移動手段だけで代替することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。図1は本発明による紙幣収納繰出し装置の適用される紙幣入出金装置の例を示す図であり、図6は当該紙幣入出金装置を硬貨入出金装置と組み合わされた状態の外観で示す斜視図である。また、図2ないし図5は、本発明による紙幣収納繰出し装置の実施形態を示す図である。
【0011】
図1に示す紙幣入出金装置1Bは、例えば図6に示すように硬貨入出金装置1Aと組み合わされた状態で貨幣入出金システムに用いられる。その貨幣入出金システムとしては、例えば、他に図示しないPOSレジスター(販売時点管理機能を有する金銭登録機)等が組み合わされ、硬貨入出金装置1Aおよび紙幣入出金装置1Bがそれぞれ硬貨釣銭機および紙幣釣銭機として利用される。
【0012】
[紙幣入出金装置の構成]
まず、図1および図6を参照して、本発明による紙幣収納繰出し装置の適用される紙幣入出金装置の構成について説明する。
【0013】
図1に示すように、紙幣入出金装置1Bは、筐体10内の略中央部に軸線を垂直にして配置された搬送ドラム1と、この搬送ドラム1を回転駆動するモータ2とを備えている。また、筐体10内には、入金紙幣繰込ユニットA、金種別収納部B,C,D、出金紙幣放出ユニットE、出金リジェクト部Fおよび紙幣回収カセットGが、搬送ドラム1の外周を取り囲むようにして配置されている。そのうち、繰込ユニットA、放出ユニットE、出金リジェクト部Fおよび紙幣回収カセットGは筐体10の前面側に配置され、各収納部B,C,Dは筐体10の後面側に配置されている。
【0014】
図1および図6に示すように、筐体10の前面には、繰込ユニットAに対応した入金口12と、放出ユニットEに対応した出金口14とが設けられている。また、筐体10の前面には、後述する紙幣回収カセットGの前面パネルが露出している。紙幣回収カセットGは、筐体10に対して着脱自在に取り付けられている。この紙幣回収カセットGは、金種別収納部B,C,Dから回収した回収紙幣を収納する回収紙幣収納部G1と、この回収紙幣収納部G1と区画されて外部から投入された硬貨を収納可能な硬貨収納部G2とを有している。
【0015】
図1において、繰込ユニットAは、入金口12に挿入された入金紙幣を導入して、それらの紙幣を搬送ドラム1側へ繰り出すためのものである。また、各収納部B,C,Dは、入金紙幣を金種別に収納するためのものであり、通常は千円札収納部B、2千円/5千円札(混合)収納部Cおよび万円札収納部Dとして用いられる。そして、放出ユニットEは、各収納部B,C,Dから取り出された出金紙幣を放出し、それらの紙幣を出金口14からの抜き取りに供するためのものである。
【0016】
出金リジェクト部Fは、後述する「出金リジェクト紙幣」を収納するためのものである。また、回収カセットGは、各収納部B,C,Dから回収した紙幣を収納するためのものである。この回収カセットGは、いずれかの収納部B,C,Dが満杯で対応する入金紙幣を収納できない場合に、その入金紙幣を収納するためにも用いられる。なお、上記放出ユニットEは、後述する「入金リジェクト紙幣」が放出される入金リジェクト部をも兼ねている。
【0017】
以上の繰込ユニットA、各収納部B,C,D、放出ユニットEおよび出金リジェクト部Fの内部構成としては周知ないし公知のものを用いることができるので、詳細な説明は省略する。
【0018】
搬送ドラム1の外周には、環状を成す紙幣の周回搬送路4が形成されている。また、繰込ユニットA、各収納部B,C,D、放出ユニットE、出金リジェクト部Fおよび回収カセットGと周回搬送路4との間をそれぞれ接続する紙幣の接続搬送路6a〜6gが形成されている。これらの搬送路4,6a〜6gは、搬送ドラム1の周囲に設けられたガイド板8によって(周回搬送路4については搬送ドラム1外周面との間で)形成されている。また、搬送ドラム1の外周面に対して弾性的に押圧される複数の押圧ローラ3が、搬送ドラム1の周方向に間隔を置いて配置されている。
【0019】
周回搬送路4の右側部分には、そこを通過する紙幣の金種を識別するための識別センサ5が設けられている。この識別センサ5は、例えば光学センサとして構成され、互いに周回搬送路4を挟んで対向配置される2つのセンサ部品5a,5bを有している。なお、接続搬送路6eおよび6fが接続される放出ユニットEおよび出金リジェクト部Fの入口部分には、紙幣の集積を補助するためのゴム羽根車9がそれぞれ設けられている。
【0020】
次に、周回搬送路4と各接続搬送路6a〜6gとの間で紙幣の搬送経路を切り換える経路切換手段7a〜7gが、周回搬送路4に沿って配置されている。これらの切換手段7a〜7gの構成態様は、接続搬送路6a〜6d,6f,6gに対応する揺動式のガイド部材7a〜7d,7f,7gと、接続搬送路6eに対応する並進移動式のガイド部材7eとに分けられる。なお、接続搬送路6fは周回搬送路4に直接接続されているわけではなく、接続搬送路6aを介して接続されている。従って、揺動ガイド部材7fによる周回搬送路4から接続搬送路6fへの搬送経路の切り換えは、揺動ガイド部材7aとの連携においてなされることになる。
【0021】
[紙幣入出金装置の動作]
次に、紙幣入出金装置の動作について、図1を参照して簡単に説明する。
【0022】
(1)入金動作
入金口12から挿入された入金紙幣は、入金紙幣繰込ユニットAから接続搬送路6aを通じて周回搬送路4へ(公知の分離繰出し機構によって)1枚ずつ繰り出される。周回搬送路4へ繰り出された紙幣は、搬送ドラム1と押圧ローラ3と間で挟持された状態で、搬送ドラム1の反時計回りの回転に従って周回搬送路4に沿って搬送される。
【0023】
周回搬送路4を搬送される紙幣は、1周する間に識別センサ5によって金種を識別され、対応する金種の収納部B,C,Dに収納される。各収納部B,C,Dへの入金紙幣の収納は、対応するガイド部材7b,7c,7dによる周回搬送路4から各接続搬送路6b,6c,6dへの搬送経路の切り換え動作によって行われる。
【0024】
(2)出金動作
紙幣釣銭機としての紙幣入出金装置は、出金すべき釣銭の額に応じて以下に例示するような出金動作を行う。なお、釣銭紙幣の出金動作に関連するのは、万円札収納部Dを除いた、千円札収納部Bと2千円/5千円札収納部Cのいずれかである。
【0025】
(2−1)釣銭額3千円の場合
この場合、千円札収納部Bから繰り出された3枚の千円札が、接続搬送路6bを通じて周回搬送路4へ(公知の分離繰出し機構によって)1枚ずつ繰り出される。周回搬送路4へ繰り出された紙幣は、搬送ドラム1の時計回りの回転に従って周回搬送路4に沿って搬送され、ガイド部材7eによる周回搬送路4から接続搬送路6eへの搬送経路の切り換え動作によって、出金紙幣放出ユニットEへ送り込まれる。放出ユニットEは、3枚の千円札が送り込まれた時点で、それらの紙幣を(公知の機構によって)束の状態で出金口14から突出させるように放出する。
【0026】
なお、千円札収納部Bには千円札しか収納されていないので、この場合は出金紙幣を周回搬送路4で1周以上させて金種識別を行う必要はない。
【0027】
(2−2)釣銭額7千円の場合
この場合、まず2千円/5千円札収納部Cから最初の紙幣1枚だけが繰り出され、周回搬送路4に沿って時計回りに搬送される。この紙幣は、周回搬送路4を1周以上する間に識別センサ5による金種識別を受けた上で、上記(2−1)の場合と同様にして放出ユニットEへ送り込まれる。
【0028】
最初の紙幣の金種が5千円であった場合は、残りの2千円分として千円札収納部Bから千円札が2枚繰り出され、上記(2−1)の場合と同様、金種識別を経ることなく放出ユニットEへ送り込まれる。
【0029】
次に、最初の紙幣の金種が2千円であった場合は、2千円/5千円札収納部Cから2番目の紙幣1枚だけが繰り出され、周回搬送路4で金種識別を受ける。この2番目の紙幣の金種が5千円であった場合は、その5千円札が放出ユニットEへ送り込まれた時点で出金動作が完了する。一方、2番目の紙幣の金種が2千円であった場合は、この2千円札が放出ユニットEへ送り込まれると共に、残りの3千円分として千円札収納部Bから千円札が3枚繰り出され、金種識別を経ることなく放出ユニットEへ送り込まれる。
【0030】
(3)回収動作
例えば、1日の営業が終了して、収納部B,C,D内の紙幣を全て、或いは売上金相当額だけ回収したい場合等には、収納部B,C,Dから繰り出された紙幣が順次、周回搬送路4から接続搬送路6gを通じて紙幣回収カセットGの回収紙幣収納部G1に収納される。なお、いずれかの収納部B,C,Dが満杯であるにも拘わらず、対応する金種の紙幣が更に入金された場合、当該入金紙幣は、周回搬送路4から接続搬送路6gを通じて紙幣回収カセットGの回収紙幣収納部G1に収納される。
【0031】
(4)リジェクト動作
入金紙幣の中に汚損等により識別センサ5による金種識別のできない紙幣があった場合、その紙幣は「入金リジェクト紙幣」として、周回搬送路4から接続搬送路6eを通じて紙幣放出ユニットEへ送り込まれる。また、出金紙幣の中に斜行等により識別センサ5による金種識別のできない紙幣があった場合、その紙幣は「出金リジェクト紙幣」として、周回搬送路4から接続搬送路6fを通じて出金リジェクト部Fへ送り込まれる。
【0032】
[収納繰出し装置の構成]
次に、図2ないし図5を参照して、本発明による紙幣収納繰出し装置の構成について説明する。なお、図2ないし図5は、各収納部B〜Dについて実質的に共通した紙幣収納繰出し装置の構成を示している。
【0033】
図2に示すように、紙幣収納繰出し装置は、各収納部B〜Dの外縁を画成する隔壁P内において、紙幣を重積状態で収納する収納部20を備えている。この場合、収納部20内に収納される紙幣は、短手方向が紙面に対して垂直となるような姿勢で水平方向(図2では上下方向)に重積される。この収納部20における紙幣重積方向の一側(図2では上側)に、紙面に対して垂直な方向に間隔を置いて配置された一対の搬送ベルト22が設けられている(図4参照)。
【0034】
各搬送ベルト22は、収納部20内の紙幣の長手方向(図2では左右方向)に対応して延びている。各搬送ベルト22は、それぞれ一組のプーリ22a,22b間に掛け渡されている。また、一組のプーリ22a,22b間に、ベルト側ローラ22cおよび補助ローラ22dが配置されている。そして、各プーリ22aおよびベルト側ローラ22cに対向して、それぞれ対向ローラ23aおよびゲートローラ23cが配置されている。
【0035】
なお、各収納部B〜Dは、プーリ22aと対向ローラ23aとの間の部分が、対応する接続搬送路6b〜6d(図1)に通じる紙幣の出入口となるように位置決めされる。この部分に対応して、遮光等によって紙幣の通過を検出する通過センサSが設けられている。
【0036】
搬送ベルト22は、図3(c)に示すように、収納部20内に収納された収納紙幣のうち最前位の紙幣Mの表面に当接して、当該紙幣Mを重積方向と略直交する繰出し方向(図3の右方)に繰り出すための搬送手段を構成している。また、この搬送ベルト22のうちプーリ22aおよびローラ22cに対応する部分と、対向ローラ23aおよびゲートローラ23cとで「送出入手段22,23a,23c」が構成されている。この送出入手段は、図3(a)に示すように収納部20内へ受入れ紙幣Mを送り込むと共に、搬送ベルト22によって繰り出された繰出し紙幣Mをさらに送り出すためのものである。但しゲートローラ23cは、図3(c)および(d)に示すように、繰出し紙幣Mに対しては、その繰出し方向に逆らう方向に回転して他の紙幣からの分離を促すための分離手段として作用する。
【0037】
図2に示すように、収納部20内には、略平板状の紙幣の受け部材24が、紙幣重積方向の他側(図2では下側)と搬送ベルト22との間で紙幣重積方向に並進移動可能に設けられている。この受け部材24は、図示しないバネによって、リンク25を介して搬送ベルト22側へ付勢されている。
【0038】
次に、図2および図4に示すように、紙幣重積方向から見て搬送ベルト22を間に挟むような位置において、一対の押さえ部材26が紙幣繰出し方向と略平行に延びている。各押さえ部材26は、略矩形断面の棒状をなし、図2に示すように、先端側が受け部材24の一端縁付近まで延びると共に、基端側が受け部材24の他端縁を越えて延びている。各押さえ部材26の基端側は、紙幣重積方向の他側(図2では下側)へ延びる連結部27に繋がっている。各押さえ部材26の基端寄りの部分には、受け部材24側へ僅かに突出した摩擦部26aが設けられている。摩擦部26aは、押さえ部材26の他の部分の表面(例えば滑らかな金属面ないし樹脂面)よりも摩擦係数の大きい表面(例えばゴム面)を有している。
【0039】
次に、一対の押さえ部材26を紙幣重積方向に移動させる移動機構(移動手段)28が備えられている。この移動機構28は、図5に示すように、紙幣重積方向に並進移動するように案内された従動子28aと、この従動子28aを移動させるための原動ローラ28cとを有している。従動子28aは、連結部27から押さえ部材26と同じ方向へ平板状に延びる共に、同方向に延びる長孔28bを有している。そして、従動子28aの長孔28b内に係合した原動ローラ28cを図5のように公転運動させることで、一対の押さえ部材26を紙幣重積方向に並進移動させるように構成されている。なお、原動ローラ28cは、モータ等で回転駆動される円盤の外周部やアームの先端部などに取り付けることによって公転運動させることができる。
【0040】
そして、一対の押さえ部材26は、移動機構28によって、以下のような(a)待機位置、(b)退避位置、(c)繰出し位置および(d)重送防止位置に移動可能となっている。
【0041】
(a)待機位置:図3(a)に示すように、収納部20内に既に収納紙幣Mがある場合、この収納紙幣Mを受け部材24と当該押さえ部材26との間で挟むと共に、送出入手段22,23a,23cによって送り込まれる受入れ紙幣Mを、当該押さえ部材26と搬送ベルト22との間に受け入れ可能な位置。
【0042】
(b)退避位置:待機位置から、図4に示すように受入れ紙幣Mの両側縁部を一時的に撓ませてこれを通過し、図3(b)に示すように搬送ベルト22側へ退避した位置。
【0043】
(c)繰出し位置:図3(c)に示すように、収納部20内に収納された紙幣のうち最前位の紙幣Mを搬送ベルト22で繰り出そうとする際に、その繰出し紙幣Mに摩擦部26aが当接しないよう搬送ベルト22側へ退避した位置。
【0044】
(d)重送防止位置:図3(d)に示すように、繰出し紙幣Mの次位の紙幣Mに摩擦部26aが当接するよう、繰出し位置よりも受け部材24側へ進出した位置。
【0045】
なお、複数の紙幣を繰り出す際、押さえ部材26を(c)繰出し位置と(d)重送防止位置との間で往復移動させることを考慮して、(c)繰出し位置は(b)退避位置よりも受け部材24側に近い位置に設定されている。
【0046】
[作用効果]
次に、以上のように構成された本実施形態の紙幣収納繰出し装置の作用効果について説明する。
【0047】
まず、紙幣の収納時には、押さえ部材26が図3(a)の待機位置にある状態で、送出入手段22,23a,23cによって、搬送ベルト22と押さえ部材26との間に受入れ紙幣Mを送り込む。その後、押さえ部材26を図3(b)の退避位置へ移動させることで(図4参照)、当該紙幣Mを収納部20内に収納紙幣Mとして収納する。また、押さえ部材26を図3(a)の待機位置に戻した後、前記の動作を繰り返すことで、複数の紙幣を収納部20内(受け部材24と押さえ部材26との間)に重積収納して行くことができる。
【0048】
また、紙幣の繰出し時には、まず、押さえ部材26が図3(c)の繰出し位置にある状態で搬送ベルト22で収納部20内の最前位の紙幣Mを繰り出して行く。この繰出し紙幣Mは、搬送ベルトないし送出入手段22,23a,23cによって送り出されて行く。そして、繰出し紙幣Mの後端が摩擦部26aの領域を通過したことが通過センサSによって検知されてから、押さえ部材26を図3(d)の重送防止位置へ移動させる。これにより、押さえ部材26の摩擦部26aによって次位の紙幣Mの重送(連れ出し)が防止される。また、押さえ部材26を図3(c)の繰出し位置に戻した後、前記の動作を繰り返すことで、複数の収納紙幣を1枚ずつ確実に繰り出して行くことができる。
【0049】
このようにして、本実施形態の紙幣収納繰出し装置によれば、従来の紙幣収納繰出し装置における紙幣収納用の部材、重送防止用の部材およびそれらの駆動源の機能を、押さえ部材26およびその移動機構28だけで代替することができる。このため、紙幣の収納および重送防止のための構成との関係でコストの削減およびスペース効率の向上を図ることができる。
【0050】
[変形例]
なお、上記の紙幣入出金装置1Bにおいて、日本国通貨としての千円、2千円、5千円および万円札を入出金対象とする場合について説明したが、入出金対象とする紙幣の金種は、外国通貨も含めて任意に設定可能である。また、金種別収納部の数も必要に応じて任意に設定することができる。例えば2千円札収納部と5千円札収納部とを別個に設けることも可能であり、その場合は、上記のような出金時の金種識別も不要となる。
【0051】
次に、紙幣収納繰出し装置の収納部20における紙幣の重積方向は上記のような水平方向に限らず、垂直方向や任意の傾斜方向であってもよい。
【0052】
また、搬送ベルト22に代えて搬送ローラ等の他の搬送手段を用いてもよく、対向ローラ23aやゲートローラ23cに代えて同様の機能を有するベルト等の他の部材を用いてもよい。
【0053】
さらに、押さえ部材26を並進移動させる移動手段としては、上記移動機構28に代えて、押さえ部材26を直接的に並進駆動するアクチュエータ等の他の手段を用いてもよい。
【0054】
【発明の効果】
本発明によれば、本発明の紙幣収納繰出し装置によれば、従来の紙幣収納繰出し装置における紙幣収納用の部材、重送防止用の部材およびそれらの駆動源の機能を、押さえ部材および移動手段だけで代替することができる。このため、紙幣の収納および重送防止のための構成との関係でコストの削減およびスペース効率の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による紙幣収納繰出し装置の適用される紙幣入出金装置の例を示す水平断面図。
【図2】図1に示す紙幣入出金装置に適用された紙幣収納繰出し装置の実施形態を拡大して示す図。
【図3】図2の要部を拡大して、押さえ部材が(a)待機位置、(b)退避位置、(c)繰出し位置および(d)重送防止位置にある状態をそれぞれ示す図。
【図4】押さえ部材が待機位置から退避位置へ移動する際の状態を示す要部横断面図。
【図5】図2に示す紙幣収納繰出し装置における押さえ部材の移動機構を説明するための要部拡大図。
【図6】図1に示した紙幣入出金装置を硬貨入出金装置と組み合わされた状態の外観で示す斜視図。
【符号の説明】
1B 紙幣入出金装置
A 入金紙幣繰込ユニット
B 千円札収納部(金種別収納部)
C 2千円/5千円札収納部(金種別収納部)
D 万円札収納部(金種別収納部)
P 隔壁
S 通過センサ
20 紙幣収納部
22 搬送ベルト(搬送手段、送出入手段)
22a プーリ
22c ベルト側ローラ
23a 対向ローラ(送出入手段)
23c ゲートローラ(送出入手段)
24 受け部材
25 リンク
26 押さえ部材
26a 摩擦部
27 連結部
28 移動機構(移動手段)
E 出金紙幣放出ユニット
F 出金リジェクト部
G 紙幣回収カセット
1 搬送ドラム
2 駆動モータ
3 押圧ローラ
4 周回搬送路
5 識別センサ
6a〜6g 接続搬送路
7a〜7g ガイド部材
8 ガイド板
10 筐体
12 入金口
14 出金口
収納紙幣
受入れ紙幣
最前位の紙幣(繰出し紙幣)
次位の紙幣

Claims (1)

  1. 紙幣を重積状態で収納する収納部と、
    この収納部における紙幣重積方向の一側に設けられ、前記収納部内に収納された収納紙幣のうち最前位の紙幣の表面に当接して、当該紙幣を前記重積方向と略直交する繰出し方向に繰り出すための搬送手段と、
    前記収納部における前記重積方向の他側と前記搬送手段との間で前記重積方向に移動可能に設けられた紙幣の受け部材と、
    前記収納部内へ紙幣を送り込むと共に、前記搬送手段によって繰り出された繰出し紙幣をさらに送り出すための送出入手段と、
    前記重積方向から見て前記搬送手段を間に挟む位置において、前記繰出し方向と略平行に延びる一対の押さえ部材と、
    この押さえ部材を前記重積方向に移動させる移動手段と
    を備え、
    前記押さえ部材は、前記受け部材側へ突出した摩擦部を有すると共に、前記移動手段によって、
    (a)前記収納部内に既に前記収納紙幣がある場合、この収納紙幣を前記受け部材と当該押さえ部材との間で挟むと共に、前記送出入手段によって送り込まれる受入れ紙幣を当該押さえ部材と前記搬送手段との間に受け入れ可能な待機位置、
    (b)前記待機位置から、前記受入れ紙幣の両側縁部を一時的に撓ませてこれを通過し、前記搬送手段側へ退避した退避位置、
    (c)前記繰出し紙幣に前記摩擦部が当接しないよう前記搬送手段側へ退避した繰出し位置、および
    (d)前記繰出し紙幣の次位の紙幣に前記摩擦部が当接するよう、前記繰出し位置よりも前記受け部材側へ進出した重送防止位置、
    に移動可能に構成されている、ことを特徴とする紙幣収納繰出し装置。
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