JP6664245B2 - 自動釣銭入出金機 - Google Patents
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前記紙幣一時保管部は、紙幣を一時的に保管する保管室と、前記保管室内に対して紙幣を出し入れするための紙幣出入り口と、前記紙幣出入り口に設けられた上下一対の紙幣搬送ローラと、下の前記紙幣搬送ローラの軸心方向の両側近傍に回動可能に設けられた一対のコシ付けカラーと、前記一対のコシ付けカラーを回動させる回動機構部とを有し、
前記一対のコシ付けカラーは、前記下の前記紙幣搬送ローラの外周面よりも径方向外方へ突出した突出部と、前記下の紙幣搬送ローラの外周面と同一平面上に並ぶまたは外周面よりも径方向内方へ陥没した陥没部とを有し、
前記上下一対の紙幣搬送ローラにて前記紙幣出入り口から前記保管室内へ紙幣を搬送する際に紙幣の一対の長辺部側に前記突出部を移動させる搬入モードと、前記上下一対の紙幣搬送ローラにて前記保管室内から前記紙幣出入り口へ紙幣を搬送する際に紙幣の一対の長辺部側に前記陥没部を移動させる搬出モードとに切り替わるよう、前記回動機構部にて前記一対のコシ付けカラーを回動させるように構成された自動釣銭入出金機が提供される。
搬入モードにおいては、紙幣出入り口から保管室内へ紙幣を搬送する際の紙幣の一対の長辺部が一対のコシ付けカラーの突出部に摺接する。このとき、紙幣の幅方向の中央部は上下一対の搬送ローラの間を通過するため、紙幣の一対の長辺部が一対のコシ付けカラーの突出部に摺接することで紙幣はU形に曲げられてコシを付けられる。これにより、保管室内にコシが付けられた紙幣が1枚ずつ搬入されて集積するため、搬入方向と直交する方向に紙幣が折れ曲がった状態で集積することがなく、集積ジャムが防止される。
搬出モードにおいては、紙幣出入り口へ搬送する際の紙幣の一対の長辺部側に一対のコシ付けカラーの陥没部が移動しているため、紙幣は一対のコシ付けカラーに接触することなく(コシを付けられずに)紙幣出入り口へ向かう。これにより、コシを付けられた紙幣が搬送ローラに引っ掛かってジャムが発生するという不具合を防止することができる。
前記紙幣一時保管部は、紙幣を一時的に保管する保管室と、前記保管室内に対して紙幣を出し入れするための紙幣出入り口と、前記紙幣出入り口に設けられた上下一対の紙幣搬送ローラと、下の前記紙幣搬送ローラの軸心方向の両側近傍に回動可能に設けられた一対のコシ付けカラーと、前記一対のコシ付けカラーを回動させる回動機構部とを有し、
前記一対のコシ付けカラーは、前記下の前記紙幣搬送ローラの外周面よりも径方向外方へ突出した突出部と、前記下の紙幣搬送ローラの外周面と同一平面上に並ぶまたは外周面よりも径方向内方へ陥没した陥没部とを有し、
前記上下一対の紙幣搬送ローラにて前記紙幣出入り口から前記保管室内へ紙幣を搬送する際に紙幣の一対の長辺部側に前記突出部を移動させる搬入モードと、前記上下一対の紙幣搬送ローラにて前記保管室内から前記紙幣出入り口へ紙幣を搬送する際に紙幣の一対の長辺部側に前記陥没部を移動させる搬出モードとに切り替わるよう、前記回動機構部にて前記一対のコシ付けカラーを回動させるように構成されている。
(1)前記コシ付けカラーは、前記下の紙幣搬送ローラの軸心廻りに回動可能に設けられた板状部材であり、その外周部に前記突出部および前記陥没部が配置されてもよい。
このようにすれば、コシ付けカラーを薄型化し設置スペースの省スペース化を図ることができる。
前記コシ付けカラーは、その外周部に前記紙幣押さえ板を押し上げる押し上げ片部を有し、
前記搬出モードに切り替わることにより回動する各コシ付けカラーの前記押し上げ片部によって前記紙幣押さえ板を前記キックローラ側へ押し上げるように構成されてもよい。
このようにすれば、搬入モードから搬出モードに切り替わる際に、コシ付けカラーの回動と押し上げ片部の上方への揺動を連動させることができる。
前記コシ付けカラーは、その外周部に前記紙幣押さえ板を押し上げる押し上げ片部を有し、
前記搬出モードに切り替わることにより回動する各コシ付けカラーの前記押し上げ片部によって前記紙幣押さえ板を前記キックローラ側へ押し上げるように構成されてもよい。
それに加え、保管室の紙幣搬送方向の両側に第1紙幣出入り口および第2紙幣出入り口を有することから、紙幣一時保管部に対する第1紙幣出入り口からの紙幣の出し入れと、紙幣一時保管部に対する第2紙幣出入り口からの紙幣の出し入れとが可能となる。これにより、入金処理および出金処理を集積ジャムを生じることなく迅速に行うための紙幣搬送経路の設計の自由度が向上する。
(4)前記コシ付けカラーが円板形であってもよい。
この場合、コシ付けカラーの円の中心が下の紙幣搬送ローラの軸心からずれるようにすればよい。このようにすれば、円板形のコシ付けカラーの外周面上の一部を突出部とし他部を陥没部とすることが可能となる。なお、コシ付けカラーの形状は円形を含む様々な形状に設計することが可能である。
<自動釣銭入出金機の構成について>
図1は本発明の自動釣銭入出金機の実施形態1の内部構造を示す斜視図であり、図2は実施形態1の自動釣銭入出金機の構成を説明するブロック図である。
図1および2に示すように、この自動釣銭入出金機(自動釣銭機)100は、紙幣の差入口11および払出口12を有する筐体(自動釣銭入出金機本体)10と、筐体10内に設けられた紙幣収納部20および紙幣一時保管部30と、紙幣一時保管部30と紙幣収納部20との間に設けられた紙幣搬送部40と、筐体10に設けられた硬貨の投入口13、払出口14および硬貨収納部50とを備える。
また、コシ付けカラー34において、押し上げ片部34cは、突出部34aおよび陥没部34bから離れた位置に、かつ下の紙幣搬送ローラ33の外周面よりも径方向外方へ突出して設けられている。
第2紙幣出入り口31b側に設けられた紙幣押さえ板37は、保管室31の底部に矢印A方向と直交する軸心P方向に、かつ第1紙幣出入り口31a側に設けられた固定軸39bに揺動可能に取り付けられている。
この自動釣銭入出金機100は次のように動作する。
まず、差込口11に紙幣が差し込まれた入金時において、第1紙幣出入り口31a側の回動軸35を有する回動機構部は、図5(A)および図6に示すように、上下一対の紙幣搬送ローラ32、33にて紙幣出入り口31aから保管室31内へ紙幣Mを搬送する際に紙幣Mの一対の長辺部m1側に一対のコシ付けカラー34の突出部34aを移動させた状態の搬入モードになっている。このとき、第2紙幣出入り口31b側の回動軸を有する回動機構部も同じく搬入モードになっている。すなわち、この搬入モードにおいて、各コシ付けカラー34の突出部34aは上方に位置し、各コシ付けカラー34の押し上げ片部34cは保管室31の底部側に位置し、各紙幣押さえ板36、37は水平状態となっている。
紙幣一時保管部30内から全ての紙幣Mが紙幣搬送部40へ搬出されると、紙幣一時保管部30は、図5(A)および図8(A)に示す搬入モードに切り替わり、次の入金または出金に対応できるよう待機する。
実施形態1では、紙幣搬送方向(矢印A方向)の両側に第1および第2紙幣出入り口31a、31bを有し、第1および第2紙幣出入り口31a、31b側の両方から紙幣Mが出入りできるように構成された紙幣一時保管部30を備えた自動釣銭入出金機100を例示したが、第1および第2紙幣出入り口31a、31bのいずれか一方の出入り口を封鎖し、他方の出入り口のみから紙幣を出入りさせるように紙幣一時保管部を構成してもよい。
実施形態1および2において、コシ付けカラーを円板形とし、その円の中心が回動軸35の軸心Pからずれるようにしてコシ付けカラーを回動軸35に固定してもよい。このようにすれば、円板形のコシ付けカラーの外周面上の一部を突出部とし他部を陥没部とすることが可能となる。したがって、本発明において、コシ付けカラーの突出部および陥没部は、下の紙幣搬送ローラの外周面上部に対して突出する部位および陥没する部位であり、実際に突出した形状および陥没した形状であることに限定されるものではない。
11 差入口
12 払出口
20 紙幣収納部
30 紙幣一時保管部
31 保管室
31a 第1紙幣出入り口
31b 第2紙幣出入り口
32、33 紙幣搬送ローラ
33a 外周面
34 コシ付けカラー
34a 突出部
34b 陥没部
34c 押し上げ片部
36、37 紙幣押さえ板
38 キックローラ
100 自動釣銭入出金機
M 紙幣
m1 長辺部
P 軸心
S 付勢部材
Claims (3)
- 紙幣の差入口および払出口を有する筐体と、前記筐体内に設けられた紙幣収納部および紙幣一時保管部とを備え、
前記紙幣一時保管部は、紙幣を一時的に保管する保管室と、前記保管室内に対して紙幣を出し入れするための紙幣出入り口と、前記紙幣出入り口に設けられた上下一対の紙幣搬送ローラと、下の前記紙幣搬送ローラの軸心方向の両側近傍に回動可能に設けられた一対のコシ付けカラーと、前記一対のコシ付けカラーを回動させる回動機構部とを有し、
前記一対のコシ付けカラーは、前記下の前記紙幣搬送ローラの外周面よりも径方向外方へ突出した突出部と、前記下の紙幣搬送ローラの外周面と同一平面上に並ぶまたは外周面よりも径方向内方へ陥没した陥没部とを有し、
前記上下一対の紙幣搬送ローラにて前記紙幣出入り口から前記保管室内へ紙幣を搬送する際に紙幣の一対の長辺部側に前記突出部を移動させる搬入モードと、前記上下一対の紙幣搬送ローラにて前記保管室内から前記紙幣出入り口へ紙幣を搬送する際に紙幣の一対の長辺部側に前記陥没部を移動させる搬出モードとに切り替わるよう、前記回動機構部にて前記一対のコシ付けカラーを回動させるように構成され、
前記コシ付けカラーは、前記下の紙幣搬送ローラの軸心廻りに回動可能に設けられた板状部材であり、その外周部に前記突出部および前記陥没部が配置されており、
前記紙幣一時保管部は、上下方向に揺動可能に設けられた紙幣押さえ板と、前記紙幣押さえ板を下方へ付勢する付勢部材と、紙幣の搬出を行うキックローラとをさらに備え、
前記コシ付けカラーは、その外周部に前記紙幣押さえ板を押し上げる押し上げ片部を有し、
前記搬出モードに切り替わることにより回動する各コシ付けカラーの前記押し上げ片部によって前記紙幣押さえ板を前記キックローラ側へ押し上げるように構成されたことを特徴とする自動釣銭入出金機。 - 前記紙幣一時保管部は、前記保管室の紙幣搬送方向の両側に第1紙幣出入り口および第2紙幣出入り口を有し、さらに、前記第1および第2紙幣出入り口側に、前記上下一対の紙幣搬送ローラと、前記一対のコシ付けカラーとを備える請求項1に記載の自動釣銭入出金機。
- 前記コシ付けカラーが円板形である請求項1または2に記載の自動釣銭入出金機。
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