JP6664245B2 - 自動釣銭入出金機 - Google Patents

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本発明は、自動釣銭入出金機に関する。
従来の紙幣入出金機として、出金時において、出金金額分の紙幣を一時保留部に搬送して集積し、集積した紙幣を束の状態で紙幣返却部に搬送して出金するよう構成されたものがある。このような紙幣入出金機では、一時保留部へ紙幣を1枚ずつ搬送して集積する際、一時保留部内で紙幣が折れ曲がった状態で集積されると集積ジャムが発生し、出金できなくなる不具合を生ずる。
そのため、特許文献1では、一時保留部へ紙幣を1枚ずつ搬送する際に紙幣をU形に曲げてコシを付けた状態で紙幣を集積する紙幣入出金機が提案されている。すなわち、この紙幣入出金機は、紙幣を搬送する上下の搬送ベルトと、該上下の搬送ベルトに挟持されて搬送された紙幣を集積し、顧客に受け渡す紙幣返却部とを備えた紙幣入出金機であって、前記上下の搬送ベルトによって紙幣を1枚ずつ搬送するとき、その紙幣の中央付近を押さえるレバーを有し、前記上下の搬送ベルトによって紙幣を束の状態で搬送する場合に、前記レバーを搬送される紙幣の束に接触しない位置に退避させるように構成されている。
特許文献1の紙幣入出金機によれば、レバーで紙幣を押さえることでU形に曲げてコシを付けた状態で紙幣を集積するため集積ジャムの発生が防止され、さらに紙幣束を搬送する際はレバーを退避させることで紙幣束の搬送を妨げないようにすることができるとされている。
特開2007−280247号公報
特許文献1には、下ベルト部の下搬送ローラを下げることにより、下ベルト部と上ベルト部との間に紙幣集積部となる空間を形成し、その紙幣集積部に紙幣を1枚ずつ集積し、集積した紙幣束を紙幣返却部に搬送する旨記載されているが、紙幣集積部に1枚ずつ送り込むときの紙幣にコシを付けることに関しては検討されていない。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、紙幣一時保管部での紙幣集積および紙幣一時保管部からの紙幣搬出におけるジャムの発生を防止する自動釣銭入出金機を提供することを目的とする。
かくして、本発明によれば、紙幣の差入口および払出口を有する筐体と、前記筐体内に設けられた紙幣収納部および紙幣一時保管部とを備え、
前記紙幣一時保管部は、紙幣を一時的に保管する保管室と、前記保管室内に対して紙幣を出し入れするための紙幣出入り口と、前記紙幣出入り口に設けられた上下一対の紙幣搬送ローラと、下の前記紙幣搬送ローラの軸心方向の両側近傍に回動可能に設けられた一対のコシ付けカラーと、前記一対のコシ付けカラーを回動させる回動機構部とを有し、
前記一対のコシ付けカラーは、前記下の前記紙幣搬送ローラの外周面よりも径方向外方へ突出した突出部と、前記下の紙幣搬送ローラの外周面と同一平面上に並ぶまたは外周面よりも径方向内方へ陥没した陥没部とを有し、
前記上下一対の紙幣搬送ローラにて前記紙幣出入り口から前記保管室内へ紙幣を搬送する際に紙幣の一対の長辺部側に前記突出部を移動させる搬入モードと、前記上下一対の紙幣搬送ローラにて前記保管室内から前記紙幣出入り口へ紙幣を搬送する際に紙幣の一対の長辺部側に前記陥没部を移動させる搬出モードとに切り替わるよう、前記回動機構部にて前記一対のコシ付けカラーを回動させるように構成された自動釣銭入出金機が提供される。
本発明の自動釣銭入出金機によれば、次のように搬入モードと搬出モードに切り替わる。
搬入モードにおいては、紙幣出入り口から保管室内へ紙幣を搬送する際の紙幣の一対の長辺部が一対のコシ付けカラーの突出部に摺接する。このとき、紙幣の幅方向の中央部は上下一対の搬送ローラの間を通過するため、紙幣の一対の長辺部が一対のコシ付けカラーの突出部に摺接することで紙幣はU形に曲げられてコシを付けられる。これにより、保管室内にコシが付けられた紙幣が1枚ずつ搬入されて集積するため、搬入方向と直交する方向に紙幣が折れ曲がった状態で集積することがなく、集積ジャムが防止される。
搬出モードにおいては、紙幣出入り口へ搬送する際の紙幣の一対の長辺部側に一対のコシ付けカラーの陥没部が移動しているため、紙幣は一対のコシ付けカラーに接触することなく(コシを付けられずに)紙幣出入り口へ向かう。これにより、コシを付けられた紙幣が搬送ローラに引っ掛かってジャムが発生するという不具合を防止することができる。
本発明の自動釣銭入出金機の実施形態1の内部構造を示す斜視図である。 実施形態1の自動釣銭入出金機の構成を説明するブロック図である。 実施形態1における紙幣一時保管部を示す斜視図である。 実施形態1における紙幣一時保管部を示す正面図である。 実施形態1における紙幣一時保管部の動作説明図であって、(A)は搬入モード、(B)は搬出モードである。 図4の紙幣一時保管部における上下一対の紙幣搬送ローラおよび一対のコシ付けカラーによる搬入モードの状態を示す正面図である。 図4の紙幣一時保管部における上下一対の紙幣搬送ローラおよび一対のコシ付けカラーによる搬出モードの状態を示す正面図である。 実施形態1における紙幣一時保管部の別の動作説明図であって、(A)は搬入モード、(B)は搬出モードである。
本発明の自動釣銭入出金機は、紙幣の差入口および払出口を有する筐体と、前記筐体内に設けられた紙幣収納部および紙幣一時保管部とを備え、
前記紙幣一時保管部は、紙幣を一時的に保管する保管室と、前記保管室内に対して紙幣を出し入れするための紙幣出入り口と、前記紙幣出入り口に設けられた上下一対の紙幣搬送ローラと、下の前記紙幣搬送ローラの軸心方向の両側近傍に回動可能に設けられた一対のコシ付けカラーと、前記一対のコシ付けカラーを回動させる回動機構部とを有し、
前記一対のコシ付けカラーは、前記下の前記紙幣搬送ローラの外周面よりも径方向外方へ突出した突出部と、前記下の紙幣搬送ローラの外周面と同一平面上に並ぶまたは外周面よりも径方向内方へ陥没した陥没部とを有し、
前記上下一対の紙幣搬送ローラにて前記紙幣出入り口から前記保管室内へ紙幣を搬送する際に紙幣の一対の長辺部側に前記突出部を移動させる搬入モードと、前記上下一対の紙幣搬送ローラにて前記保管室内から前記紙幣出入り口へ紙幣を搬送する際に紙幣の一対の長辺部側に前記陥没部を移動させる搬出モードとに切り替わるよう、前記回動機構部にて前記一対のコシ付けカラーを回動させるように構成されている。
本発明の自動釣銭入出金機は、次のように構成されてもよく、それらが適宜組み合わされてもよい。
(1)前記コシ付けカラーは、前記下の紙幣搬送ローラの軸心廻りに回動可能に設けられた板状部材であり、その外周部に前記突出部および前記陥没部が配置されてもよい。
このようにすれば、コシ付けカラーを薄型化し設置スペースの省スペース化を図ることができる。
(2)前記紙幣一時保管部は、上下方向に揺動可能に設けられた紙幣押さえ板と、前記紙幣押さえ板を下方へ付勢する付勢部材と、紙幣の搬出を行うキックローラとをさらに備え、
前記コシ付けカラーは、その外周部に前記紙幣押さえ板を押し上げる押し上げ片部を有し、
前記搬出モードに切り替わることにより回動する各コシ付けカラーの前記押し上げ片部によって前記紙幣押さえ板を前記キックローラ側へ押し上げるように構成されてもよい。
このようにすれば、搬入モードから搬出モードに切り替わる際に、コシ付けカラーの回動と押し上げ片部の上方への揺動を連動させることができる。
(3)前記紙幣一時保管部は、前記保管室の紙幣搬送方向の両側に第1紙幣出入り口および第2紙幣出入り口を有し、さらに、前記第1および第2紙幣出入り口側に、前記上下一対の紙幣搬送ローラと、前記一対のコシ付けカラーと、上下方向に揺動可能に設けられた紙幣押さえ板と、前記紙幣押さえ板を下方へ付勢する付勢部材と、紙幣の搬出を行うキックローラとを備え、
前記コシ付けカラーは、その外周部に前記紙幣押さえ板を押し上げる押し上げ片部を有し、
前記搬出モードに切り替わることにより回動する各コシ付けカラーの前記押し上げ片部によって前記紙幣押さえ板を前記キックローラ側へ押し上げるように構成されてもよい。
このようにすれば、搬入モードから搬出モードに切り替わる際に、コシ付けカラーの回動と押し上げ片部の上方への揺動を連動させることができる。
それに加え、保管室の紙幣搬送方向の両側に第1紙幣出入り口および第2紙幣出入り口を有することから、紙幣一時保管部に対する第1紙幣出入り口からの紙幣の出し入れと、紙幣一時保管部に対する第2紙幣出入り口からの紙幣の出し入れとが可能となる。これにより、入金処理および出金処理を集積ジャムを生じることなく迅速に行うための紙幣搬送経路の設計の自由度が向上する。
(4)前記コシ付けカラーが円板形であってもよい。
この場合、コシ付けカラーの円の中心が下の紙幣搬送ローラの軸心からずれるようにすればよい。このようにすれば、円板形のコシ付けカラーの外周面上の一部を突出部とし他部を陥没部とすることが可能となる。なお、コシ付けカラーの形状は円形を含む様々な形状に設計することが可能である。
以下、図面を参照しながら本発明の自動釣銭入出金機の実施形態を詳説する。
(実施形態1)
<自動釣銭入出金機の構成について>
図1は本発明の自動釣銭入出金機の実施形態1の内部構造を示す斜視図であり、図2は実施形態1の自動釣銭入出金機の構成を説明するブロック図である。
図1および2に示すように、この自動釣銭入出金機(自動釣銭機)100は、紙幣の差入口11および払出口12を有する筐体(自動釣銭入出金機本体)10と、筐体10内に設けられた紙幣収納部20および紙幣一時保管部30と、紙幣一時保管部30と紙幣収納部20との間に設けられた紙幣搬送部40と、筐体10に設けられた硬貨の投入口13、払出口14および硬貨収納部50とを備える。
なお、図示しないが、この自動釣銭入出金機100は、差入口11に挿入された紙幣の金種を識別する紙幣識別部と、投入口13に通入された硬貨を硬貨収納部50へ搬送する硬貨搬送部と、硬貨搬送部の途中に設けられて硬貨の金種を識別する硬貨識別部と、紙幣識別部、紙幣収納部20、紙幣一時保管部30、紙幣搬送部40、紙幣搬送部、硬貨識別部、硬貨収納部および硬貨搬送部等と接続される制御部とをさらに備える。
紙幣収納部20は、金種の異なる複数種類の紙幣、例えば、一万円札、五千円札および千円札を収納する第1、第2および第3紙幣収納部21、22、23を上下3段で備え、釣銭頻度が最も高い千円札を収納する第3紙幣収納部23が最も広いスペースを有し、一万円札を収納する第1紙幣収納部21が最も狭いスペースを有する。
紙幣搬送部40は、複数の紙幣搬送ローラが設けられた搬送通路と、第1〜第3紙幣収納部21〜23のうちのいずれか1つまたは払出口12へ紙幣が搬送されるように搬送通路を切り換える搬送通路切換機構とを有する。
制御部は、紙幣識別部からの紙幣識別信号を受信し、紙幣識別信号に応じて第1〜第3紙幣収納部21〜23のうちのいずれか1つへ紙幣を搬送する入金搬送指令信号を紙幣一時保管部30、紙幣搬送部40等へ送信し、釣銭が必要となったときに所定の紙幣収納部から紙幣を払出口12へ搬送するよう紙幣一時保管部30、紙幣搬送部40等へ出金搬送指令信号を送信するように構成されている。
図3は実施形態1における紙幣一時保管部を示す斜視図であり、図4は実施形態1における紙幣一時保管部を示す正面図である。また、図5は実施形態1における紙幣一時保管部の動作説明図であって、(A)は搬入モード、(B)は搬出モードである。また、図6は図4の紙幣一時保管部における上下一対の紙幣搬送ローラおよび一対のコシ付けカラーによる搬入モードの状態を示す正面図であり、図7は図4の紙幣一時保管部における上下一対の紙幣搬送ローラおよび一対のコシ付けカラーによる搬出モードの状態を示す正面図である。また、図8は実施形態1における紙幣一時保管部の別の動作説明図であって、(A)は搬入モード、(B)は搬出モードである。
紙幣一時保管部30は、紙幣を一時的に保管する保管室31と、保管室31内に対して紙幣を出し入れするための紙幣出入り口と、第1および第2紙幣出入り口にそれぞれ設けられた上下一対の紙幣搬送ローラ32、33と、一方の紙幣搬送ローラ33の軸心P方向の両側近傍に回動可能に設けられた一対のコシ付けカラー34と、一対のコシ付けカラー34を回動させる回動軸35を有する回動機構部とを有する。
実施形態1の場合、紙幣一時保管部30は、保管室31における軸心P方向と直交する紙幣搬送方向(矢印A方向)の両側に第1紙幣出入り口31aおよび第2紙幣出入り口31bを有し、さらに、第1および第2紙幣出入り口31a、31b側に、前記上下一対の紙幣搬送ローラ32、33と、前記一対のコシ付けカラー34とを備えている。
さらに、紙幣一時保管部30は、第1および第2紙幣出入り口31a、31b側に、上下方向に揺動可能に設けられた紙幣押さえ板36、37と、紙幣押さえ板36、37を下方へ付勢する付勢部材Sと、上の紙幣搬送ローラ32よりも紙幣搬送方向(矢印A方向)の内側に設けられて紙幣の搬出を行うキックローラ38とを備えている。
保管室31の第1および第2紙幣出入り口31a、31b側において、上の紙幣搬送ローラ(駆動ローラ)32およびキックローラ38は、保管室31の上部に回動可能に設けられており、これらはベルトおよびプーリーまたはギア等の連動機構によって同じ回転方向に連動する。実施形態1の場合、上の紙幣搬送ローラ32およびキックローラ38の一方は、正逆回転可能な図示しないモータにて回転駆動されるが、それらを個別のモータで回転駆動するようにしてもよく、キックローラ38は搬出方向のみに回転させるようにしてもよい。
保管室31の第1および第2紙幣出入り口31a、31b側において、前記回動機構部を構成する回動軸35は保管室31の下部に回動可能に設けられており、この回動軸35に対して回転自在に下の紙幣搬送ローラ(従動ローラ)33が取り付けられている。なお、下の紙幣搬送ローラ33は外周面の幅方向中央部に凹周溝を有しており、凹周溝の両側の外周面が上の紙幣搬送ローラ32の外周面と接触している。
コシ付けカラー34は、下の紙幣搬送ローラ33の軸心P廻りに回動可能に設けられた板状部材であり、その外周部に後述する突出部34a、陥没部34bおよび押し上げ片部34cを有する不定形に形成されている。
コシ付けカラー34において、突出部34aは下の紙幣搬送ローラ33の外周面よりも径方向外方へ突出し(図5(A)、図6参照)、突出部34aと隣接する陥没部34bは下の紙幣搬送ローラ33の外周面33aと同一平面上に並ぶ(図7参照)または外周面33aよりも径方向内方へ陥没している(図5(B)参照)。
また、コシ付けカラー34において、押し上げ片部34cは、突出部34aおよび陥没部34bから離れた位置に、かつ下の紙幣搬送ローラ33の外周面よりも径方向外方へ突出して設けられている。
このように構成されたコシ付けカラー34は、下の紙幣搬送ローラ33の軸心P方向両側の回動軸35に取り付けられており、後述する搬入モードと搬出モードのいずれか一方に切り替わることにより回動軸35と共に回動し、押し上げ片部34cによって紙幣押さえ板36(または紙幣押さえ板37)をキックローラ38側へ押し上げるように構成されている。なお、回動軸35は、前記回動機構部を構成する正逆回転可能なモータ(図示省略)にて回転駆動される。
第1紙幣出入り口31a側に設けられた紙幣押さえ板36は、保管室31の底部に矢印A方向と直交する方向に、かつ第2紙幣出入り口31b側に設けられた固定軸39aに揺動可能に取り付けられている。
第2紙幣出入り口31b側に設けられた紙幣押さえ板37は、保管室31の底部に矢印A方向と直交する軸心P方向に、かつ第1紙幣出入り口31a側に設けられた固定軸39bに揺動可能に取り付けられている。
さらに詳しく説明すると、一方の紙幣押さえ板36は、下方へ折れ曲がる先端部36aと、先端部36aの軸心P方向の長さの略半分の幅で矢印A方向に延びる基端部36bとを有するL形に形成されている。他方の紙幣押さえ板37は、下方へ折れ曲がる先端部37aと、先端部37aの軸心P方向の長さの略半分の幅で矢印A方向に延びる基端部37bとを有するL形に形成されている。
これらの紙幣押さえ板36、37において、先端部36a、37aはそれらが対向する一対のコシ付けカラー34の押し上げ片部34cと当接し、基端部36b、37bは軸心P方向に隣接して配置されている。また、付勢部材Sとしてのねじりコイルバネが固定軸39a、39bに挿通して取り付けられており、各付勢部材Sによって各紙幣押さえ板36、37の先端部36a、37aが各コシ付けカラー34の押し上げ片部34cへ押し付けられている。
<自動釣銭入出金機の動作について>
この自動釣銭入出金機100は次のように動作する。
まず、差込口11に紙幣が差し込まれた入金時において、第1紙幣出入り口31a側の回動軸35を有する回動機構部は、図5(A)および図6に示すように、上下一対の紙幣搬送ローラ32、33にて紙幣出入り口31aから保管室31内へ紙幣Mを搬送する際に紙幣Mの一対の長辺部m1側に一対のコシ付けカラー34の突出部34aを移動させた状態の搬入モードになっている。このとき、第2紙幣出入り口31b側の回動軸を有する回動機構部も同じく搬入モードになっている。すなわち、この搬入モードにおいて、各コシ付けカラー34の突出部34aは上方に位置し、各コシ付けカラー34の押し上げ片部34cは保管室31の底部側に位置し、各紙幣押さえ板36、37は水平状態となっている。
この搬入モードにおいて、第1紙幣出入り口31a側の上の紙幣搬送ローラ32が搬入方向に回転し、上下の紙幣搬送ローラ32、33の間を紙幣Mが通過する際、紙幣Mの一対の長辺部m1の下面が一対のコシ付けカラー34の突出部34a上を摺接する。このとき、各コシ付けカラー34の突出部34aは下の紙幣搬送ローラ33よりも上方に位置しているため、紙幣Mの一対の長辺部m1を少し上方へ湾曲させた状態、すなわち紙幣Mにコシを付けた状態となる。
このようにして紙幣Mはコシを付けられた状態で保管室31内の紙幣押さえ板36、37上に1枚ずつ搬入されて集積する。これにより、保管室31内で紙幣が折れ曲がって集積して集積ジャムが発生するという不具合が防止される。
保管室31内に集積した紙幣Mは一時的に保管されているため、紙幣一時保管部30が入金時の搬入モードから次に説明する入金時の搬出モードに切り替わり、紙幣Mが1枚ずつ紙幣搬送部40へ搬出され、第1〜第3紙幣収納部21〜23のうちの金種に応じた紙幣収納部へ搬送される。
すなわち、図5(B)および図7に示すように、第2紙幣出入り口31b側の回動機構部の回動軸35が回動し、それによって一対のコシ付けカラー34が回動する。これにより、一対のコシ付けカラー34の押し上げ片部34cが、第2紙幣出入り口31b側の紙幣押さえ板37の先端部37aを押し上げ、紙幣押さえ板37上の集積紙幣がキックローラ38に押し付けられる。この状態が入金時の搬出モードである。
搬出モードに切り替わると、上の紙幣搬送ローラ32およびキックローラ38が搬出方向に回転し、それにより紙幣押さえ板37上の集積紙幣の最上位置の紙幣Mが上下一対の紙幣搬送ローラ32、33の間を通って紙幣搬送部40へ送られる。このとき、一対のコシ付けカラー34の陥没部34bが、移動する紙幣Mの一対の長辺部m1側に移動しているため、紙幣Mはコシ付けカラー34に摺接することがない。
そのため、紙幣Mはコシ付けカラー34によってコシを付けられることなく平坦な状態で紙幣搬送部40へ送られ、紙幣搬送部40における紙幣Mのジャムが防止される。そして、このようにして紙幣押さえ板37上の集積紙幣が1枚ずつ紙幣搬送部40へ送られ、各紙幣Mはそれらの金種に応じた第1〜第3紙幣収納部21〜23のいずれかに収納される。
図8は実施形態1における紙幣一時保管部の別の動作説明図であって、(A)は搬入モード、(B)は搬出モードである。
紙幣一時保管部30内から全ての紙幣Mが紙幣搬送部40へ搬出されると、紙幣一時保管部30は、図5(A)および図8(A)に示す搬入モードに切り替わり、次の入金または出金に対応できるよう待機する。
出金の場合、紙幣収納部20に収納された紙幣が、紙幣搬送部40を経由して搬入モードの紙幣一時保管部30へ送られる。このとき、図6および図8(A)に示すように、第2紙幣出入り口31b側の上の紙幣搬送ローラ32が搬入方向に回転し、上下の紙幣搬送ローラ32、33の間を紙幣Mが通過する際、紙幣Mの一対の長辺部m1の下面が一対のコシ付けカラー34の突出部34a上を摺接し、紙幣Mにコシが付けられる。これにより、紙幣Mはコシを付けられた状態で保管室31内の紙幣押さえ板36、37上に1枚ずつ搬入されて集積するため、保管室31内で紙幣が折れ曲がって集積して集積ジャムが発生するという不具合が防止される。
出金すべき紙幣Mが全て保管室31内に搬入された後、紙幣一時保管部30が出金時の搬入モードから出金時の搬出モードに切り替わる。すなわち、図7および図8(B)に示すように、第1紙幣出入り口31a側の回動機構部の回動軸35が回動し、それによって一対のコシ付けカラー34が回動する。これにより、一対のコシ付けカラー34の押し上げ片部34cが、第1紙幣出入り口31a側の紙幣押さえ板36の先端部36aを押し上げ、紙幣押さえ板36上の集積紙幣がキックローラ38に押し付けられる。この状態が出金時の搬出モードである。
搬出モードに切り替わると、上の紙幣搬送ローラ32およびキックローラ38が搬出方向に回転し、それにより紙幣押さえ板36上の集積紙幣の最上位置の紙幣Mが上下一対の紙幣搬送ローラ32、33の間を通って払出口12へ通じる図示しない紙幣搬送路へ送られる。このとき、一対のコシ付けカラー34の陥没部34bが、移動する紙幣Mの一対の長辺部m1側に移動しているため、紙幣Mはコシ付けカラー34に摺接することがない。
そのため、紙幣Mはコシ付けカラー34によってコシを付けられることなく平坦な状態で紙幣搬送路へ送られ、紙幣搬送路における紙幣Mのジャムが防止される。そして、このようにして紙幣押さえ板36上の集積紙幣が1枚ずつ紙幣搬送路へ送られ、各紙幣Mは紙幣搬送路と払出口12との間に設けられた図示しない紙幣集積部に送られて集積し、紙幣集積部の集積紙幣が一括して払出口12から出金される。あるいは、紙幣集積部での紙幣の集積が完了した後に、払出口12を覆うシャッターが開く。
(実施形態2)
実施形態1では、紙幣搬送方向(矢印A方向)の両側に第1および第2紙幣出入り口31a、31bを有し、第1および第2紙幣出入り口31a、31b側の両方から紙幣Mが出入りできるように構成された紙幣一時保管部30を備えた自動釣銭入出金機100を例示したが、第1および第2紙幣出入り口31a、31bのいずれか一方の出入り口を封鎖し、他方の出入り口のみから紙幣を出入りさせるように紙幣一時保管部を構成してもよい。
これにより、第1および第2紙幣出入り口31a、31bの両方に設けられている紙幣搬送ローラ32、33、キックローラ38、コシ付けカラー34、紙幣押さえ板36、37、付勢部材S、モータ等の部品点数を半減させることができる。なお、この場合、紙幣一時保管部の一つの紙幣出入り口に紙幣の差込口、払出口および紙幣収納部等が接続されるように紙幣搬送路を構成する。
(実施形態3)
実施形態1および2において、コシ付けカラーを円板形とし、その円の中心が回動軸35の軸心Pからずれるようにしてコシ付けカラーを回動軸35に固定してもよい。このようにすれば、円板形のコシ付けカラーの外周面上の一部を突出部とし他部を陥没部とすることが可能となる。したがって、本発明において、コシ付けカラーの突出部および陥没部は、下の紙幣搬送ローラの外周面上部に対して突出する部位および陥没する部位であり、実際に突出した形状および陥没した形状であることに限定されるものではない。
なお、開示された実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上述の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
10 筐体(自動釣銭入出金機本体)
11 差入口
12 払出口
20 紙幣収納部
30 紙幣一時保管部
31 保管室
31a 第1紙幣出入り口
31b 第2紙幣出入り口
32、33 紙幣搬送ローラ
33a 外周面
34 コシ付けカラー
34a 突出部
34b 陥没部
34c 押し上げ片部
36、37 紙幣押さえ板
38 キックローラ
100 自動釣銭入出金機
M 紙幣
1 長辺部
P 軸心
S 付勢部材

Claims (3)

  1. 紙幣の差入口および払出口を有する筐体と、前記筐体内に設けられた紙幣収納部および紙幣一時保管部とを備え、
    前記紙幣一時保管部は、紙幣を一時的に保管する保管室と、前記保管室内に対して紙幣を出し入れするための紙幣出入り口と、前記紙幣出入り口に設けられた上下一対の紙幣搬送ローラと、下の前記紙幣搬送ローラの軸心方向の両側近傍に回動可能に設けられた一対のコシ付けカラーと、前記一対のコシ付けカラーを回動させる回動機構部とを有し、
    前記一対のコシ付けカラーは、前記下の前記紙幣搬送ローラの外周面よりも径方向外方へ突出した突出部と、前記下の紙幣搬送ローラの外周面と同一平面上に並ぶまたは外周面よりも径方向内方へ陥没した陥没部とを有し、
    前記上下一対の紙幣搬送ローラにて前記紙幣出入り口から前記保管室内へ紙幣を搬送する際に紙幣の一対の長辺部側に前記突出部を移動させる搬入モードと、前記上下一対の紙幣搬送ローラにて前記保管室内から前記紙幣出入り口へ紙幣を搬送する際に紙幣の一対の長辺部側に前記陥没部を移動させる搬出モードとに切り替わるよう、前記回動機構部にて前記一対のコシ付けカラーを回動させるように構成され
    前記コシ付けカラーは、前記下の紙幣搬送ローラの軸心廻りに回動可能に設けられた板状部材であり、その外周部に前記突出部および前記陥没部が配置されており、
    前記紙幣一時保管部は、上下方向に揺動可能に設けられた紙幣押さえ板と、前記紙幣押さえ板を下方へ付勢する付勢部材と、紙幣の搬出を行うキックローラとをさらに備え、
    前記コシ付けカラーは、その外周部に前記紙幣押さえ板を押し上げる押し上げ片部を有し、
    前記搬出モードに切り替わることにより回動する各コシ付けカラーの前記押し上げ片部によって前記紙幣押さえ板を前記キックローラ側へ押し上げるように構成されたことを特徴とする自動釣銭入出金機。
  2. 前記紙幣一時保管部は、前記保管室の紙幣搬送方向の両側に第1紙幣出入り口および第2紙幣出入り口を有し、さらに、前記第1および第2紙幣出入り口側に、前記上下一対の紙幣搬送ローラと、前記一対のコシ付けカラーとを備える請求項1に記載の自動釣銭入出金機。
  3. 前記コシ付けカラーが円板形である請求項1または2に記載の自動釣銭入出金機。
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