JP2004299797A - 乗客コンベアの芯出し方法及び芯出し装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】乗客コンベアの芯出し作業を容易且つ正確に行なうことを可能とする乗客コンベアの芯出し方法及び芯出し装置を提供するにある。
【解決手段】両端部に前輪ローラ1a、1bを有し後述する一対のガイドレール2a、2b上を走行するステップ1の前輪軸1cと、この前輪軸1cから立設されるベース部材3と、このベース部材3から後述するパネル支え4に向けて延設され、このパネル支え4の芯出し基準となるゲージ部5とを備えて構成された芯出し装置を用い、一対のガイドレール2a、2b及び欄干部を構成するパネル支え4の芯出しを行なうことを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】両端部に前輪ローラ1a、1bを有し後述する一対のガイドレール2a、2b上を走行するステップ1の前輪軸1cと、この前輪軸1cから立設されるベース部材3と、このベース部材3から後述するパネル支え4に向けて延設され、このパネル支え4の芯出し基準となるゲージ部5とを備えて構成された芯出し装置を用い、一対のガイドレール2a、2b及び欄干部を構成するパネル支え4の芯出しを行なうことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、乗客コンベアの芯出し方法及び芯出し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来におけるエスカレーターや動く歩道などの乗客コンベアの芯出し方法としては、乗客コンベアの幅方向中心部を通るようにその長尺方向に基準線(ピアノ線)を張設すると共に、このピアノ線から下げ振りを落とし、この下げ振りを基準として、ステップの走行をガイドするガイドレールや、欄干のパネルを支持するパネル支え等の位置を芯出し固定していた(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平03−133895号公報
(第2頁左上段1行目〜16行目、第2、3図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1に記載された従来技術では、ピアノ線の張設が必要なことからその芯出し作業を煩雑なものとする不都合があった。さらに、下げ振りから、乗客コンベアの芯出し対象機器までの寸法の読み取りはその熟練度によって個人差があるため、芯が出る精度にばらつきが出るといった不都合があった。
【0005】
本発明は上記不都合を鑑みてなされたもので、その目的は、乗客コンベアの芯出し作業を容易且つ正確に行なうことを可能とする乗客コンベアの芯出し方法及び芯出し装置を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に係る本発明は、乗客を載置するステップの前後輪の走行をガイドするよう前後輪のガイド面が一体的に形成されるとともに乗客コンベアの強度部材であるフレームに固定される一対のガイドレールの芯出しを行なう乗客コンベアの芯出し方法において、前記一対のガイドレールのうち一方のガイドレールを予め工場出荷時に正規位置から変位しないよう芯出し固定しておき、据付現場にて前記ステップの前輪軸を用い、前記一方のガイドレールを基準として前記他方のガイドレールの芯出し固定を行なうことを特徴とする。
【0007】
請求項1に係る発明の乗客コンベアの芯出し方法では、上記した通り、前記ステップの前輪軸を前記予め工場出荷時に正規位置から変位しないよう芯出し固定した一方のガイドレールの側面に接合させ、このガイドレールを基準として前記他方のガイドレールと前記ステップの前輪軸との隙間を調整することで、ピアノ線の張設及び下げ振りの使用を不要とし、容易且つ正確に前記他方のガイドレールの芯出し固定を行なうことが可能である。
【0008】
請求項2に係る本発明は、乗客を載置するステップの前後輪の走行をガイドするよう前後輪のガイド面が一体的に形成されるとともに乗客コンベアの強度部材であるフレームに固定される一対のガイドレールと、前記ステップの両側方に立設される欄干部に設けられるパネル支えの芯出しを行なう乗客コンベアの芯出し方法において、前記一対のガイドレールのうち一方のガイドレールを予め工場出荷時に正規位置から変位しないよう芯出し固定しておき、据付現場にて前記ステップの前輪軸を用い、前記一方のガイドレールを基準として前記他方のガイドレールの芯出し固定を行なった後、これら一対のガイドレールを基準として前記パネル支えの芯出し固定を行なうことを特徴とする。
【0009】
請求項2に係る本発明の乗客コンベアの芯出し方法では、上記した通り、据付現場にて芯出し固定を行なった前記一対のガイドレール基準として前記パネル支えの芯出し固定を行なうことで、ピアノ線の張設及び下げ振りの使用を不要とし、容易且つ正確に前記パネル支えの芯出し固定を行なうことが可能である。
【0010】
請求項3に係る本発明は、乗客を載置するステップの前後輪の走行をガイドするよう前後輪のガイド面が一体的に形成されるとともに乗客コンベアの強度部材であるフレームに固定される一対のガイドレールと、前記ステップの両側方に立設される欄干部に設けられるパネル支えの芯出しを行なう乗客コンベアの芯出し装置において、その両端部に前輪ローラを有し前記一対のガイドレール上を走行する前記ステップの前輪軸と、この前輪軸から立設されるベース部材と、このベース部材から前記パネル支えに向けて延設され前記パネル支えの芯出し基準となるゲージ部とを備えてなることを特徴とする。
【0011】
請求項3に係る発明の乗客コンベアの芯出し方法では、上記した通り、据付現場にて芯出し固定を行なった前記一対のガイドレール上を前記ステップの前輪軸を走行させれば、前記ゲージ部が前記パネル支えの正規取り付け位置を指し示すことから、このゲージ部を前記パネル支えの芯出し基準とすることで、ピアノ線の張設及び下げ振りの使用を不要とし、容易且つ正確に前記パネル支えの芯出し固定を行なうことが可能である。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図に基づき説明する。
【0013】
図1は本発明の一実施形態である芯出し装置の取付け状態を示す乗客コンベアの斜視図、図2は本発明の乗客コンベア芯出し装置の斜視図、図3は本発明の一実施形態である芯出し装置の取付け状態を示す乗客コンベアの断面図、図4は図3の乗客コンベアのパネル支え部の拡大図、図5は本発明の一実施形態である工場出荷時に芯出ししたガイドレールの変位防止の施策を示す乗客コンベアの断面図である。
【0014】
まず、本発明の乗客コンベアの芯出し装置について説明する。
【0015】
図2に示すように、本発明の乗客コンベアの芯出し装置は、両端部に前輪ローラ1a、1bを有し後述する一対のガイドレール2a、2b上を走行するステップ1の前輪軸1cと、この前輪軸1cから立設されるベース部材3と、このベース部材3から後述するパネル支え4に向けて延設され、このパネル支え4の芯出し基準となるゲージ部5とを備えて構成されている。
【0016】
また、図1、3において、一対のガイドレール2a、2bのうち、一方のガイドレール2aは予め工場出荷時に正規位置から変位しないよう、芯出し固定してある。
【0017】
なお、前記工場出荷時に芯出しした一方のガイドレール2aが正規位置から変位しないための具体的施策としては、図5に示すように前記一方のガイドレール2aを支持している一方のブラケット6aとフレーム7は溶接にて強固に固定しており、また、前記フレーム7自体が揚重、運搬時に変形することで、それにあわせて前記一方のブラケット6aが変位することを防止するため、補強材8にて補強している。
【0018】
しかしながら、現実的には前記フレーム7の揚重、運搬時の変形を皆無にすることは不可能であることから、他方のガイドレール2bを支持している他方のブラケット6bとフレーム7の固定方法をボルト9にて固定することで、揚重、運搬時の変形による一対のガイドレール2a、2bの変位を他方のガイドレール2b側に集中させ、一方のガイドレール2aは正規位置から変位しないように構成している。
【0019】
次に、本発明の乗客コンベア芯出し装置を使用して、一対のガイドレール2a、2bの芯出しを行なう手順を説明する。
【0020】
まず、予め工場出荷時に正規位置から変位しないよう芯出し固定した一方のガイドレール2aの側面2cに、前記ステップ1の前輪軸1cの前輪ローラのうち、前輪ローラ1aを当接させた状態で、他方の前輪ローラ1bと他方のガイドレール2bの側面2dとの隙間を調整することで、予め芯出し固定されたガイドレール2aの側面2cを基準として、他方のガイドレール2bの芯出し固定を行なうことができる。なおこの前輪軸1cは、無端状に連結された複数のステップ1のうちの一枚を取外せば、芯出し基準として露出させることが可能である。
【0021】
以上のように、本発明の乗客コンベア芯出し装置を用いた芯出し方法によれば、ピアノ線の張設及び下げ振りの使用を不要とし、容易且つ正確に前記他方のガイドレール2bの芯出し固定を行なうことが可能である。
【0022】
次に、本発明の乗客コンベア芯出し装置を使用して、欄干部を構成するパネル支え4の芯出しを行なう手順を説明する。
【0023】
前述の方法にて据付現場にて芯出し固定を行なった前記一対のガイドレール2a、2b上を、前記ステップ1の前輪軸1cを走行させれば、図3、4に示すように、前記ゲージ部5のパネル支え4側の側面5aが、前記パネル支え4のガラス取付面4aの正規取付位置を指し示すことから、前記ゲージ部5のパネル支え4側の側面5aを前記パネル支え4のガラス取付面4aに当接させることで、パネル支え4の正規位置への芯出し作業を行うことができる。なおこの際には、ガイドレールの芯出しと同様、ピアノ線の張設及び下げ振りの使用を不要とし、容易且つ正確に前記パネル支え4の芯出し固定を行なうことが可能である。
【0024】
以上のように、本発明によれば、乗客コンベアの据付固定で大きな重要度を占めるガイドレール及びパネル支えの芯出し作業効率の大幅向上を図ることができる。
【0025】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば次の効果がある。
【0026】
(1)ステップの前輪軸を予め工場出荷時に正規位置から変位しないよう芯出し固定した一方のガイドレールの側面に接合させ、このガイドレールを基準として他方のガイドレールとステップの輪軸との隙間を調整することで、ピアノ線の張設及び下げ振りの使用を不要とし、容易且つ正確に前記他方のガイドレールの芯出し固定を行なうことが可能である。
【0027】
(2)据付現場にて芯出し固定を行なった前記一対のガイドレール上を、本発明の乗客コンベア芯出し装置を使用して、ステップの前輪軸を走行させれば、ゲージ部がパネル支えの正規取付位置を指し示すことから、このゲージ部をパネル支えの芯出し基準とすることで、ピアノ線の張設及び下げ振りの使用を不要とし、容易且つ正確にパネル支えの芯出し固定を行なうことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である芯出し装置の取付け状態を示す乗客コンベアの斜視図である。
【図2】本発明の乗客コンベア芯出し装置の斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態である芯出し装置の取付け状態を示す乗客コンベアの断面図である。
【図4】図3の乗客コンベアのパネル支え部の拡大図である。
【図5】本発明の一実施形態である工場出荷時に芯出ししたガイドレールの変位防止の施策を示す乗客コンベアの断面図である。
【符号の説明】
1 ステップ
1a、1b 前輪ローラ
1c 前輪軸
2a、2b 一対のガイドレール
2c 一方のガイドレールの側面
2d 他方のガイドレールの側面
3 ベース部材
4 パネル支え
4a ガラス取付面
5 ゲージ部
5a パネル支え側の側面
6a 一方のブラケット
6b 他方のブラケット
7 フレーム
8 補強材
9 ボルト
【発明の属する技術分野】
本発明は、乗客コンベアの芯出し方法及び芯出し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来におけるエスカレーターや動く歩道などの乗客コンベアの芯出し方法としては、乗客コンベアの幅方向中心部を通るようにその長尺方向に基準線(ピアノ線)を張設すると共に、このピアノ線から下げ振りを落とし、この下げ振りを基準として、ステップの走行をガイドするガイドレールや、欄干のパネルを支持するパネル支え等の位置を芯出し固定していた(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平03−133895号公報
(第2頁左上段1行目〜16行目、第2、3図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1に記載された従来技術では、ピアノ線の張設が必要なことからその芯出し作業を煩雑なものとする不都合があった。さらに、下げ振りから、乗客コンベアの芯出し対象機器までの寸法の読み取りはその熟練度によって個人差があるため、芯が出る精度にばらつきが出るといった不都合があった。
【0005】
本発明は上記不都合を鑑みてなされたもので、その目的は、乗客コンベアの芯出し作業を容易且つ正確に行なうことを可能とする乗客コンベアの芯出し方法及び芯出し装置を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に係る本発明は、乗客を載置するステップの前後輪の走行をガイドするよう前後輪のガイド面が一体的に形成されるとともに乗客コンベアの強度部材であるフレームに固定される一対のガイドレールの芯出しを行なう乗客コンベアの芯出し方法において、前記一対のガイドレールのうち一方のガイドレールを予め工場出荷時に正規位置から変位しないよう芯出し固定しておき、据付現場にて前記ステップの前輪軸を用い、前記一方のガイドレールを基準として前記他方のガイドレールの芯出し固定を行なうことを特徴とする。
【0007】
請求項1に係る発明の乗客コンベアの芯出し方法では、上記した通り、前記ステップの前輪軸を前記予め工場出荷時に正規位置から変位しないよう芯出し固定した一方のガイドレールの側面に接合させ、このガイドレールを基準として前記他方のガイドレールと前記ステップの前輪軸との隙間を調整することで、ピアノ線の張設及び下げ振りの使用を不要とし、容易且つ正確に前記他方のガイドレールの芯出し固定を行なうことが可能である。
【0008】
請求項2に係る本発明は、乗客を載置するステップの前後輪の走行をガイドするよう前後輪のガイド面が一体的に形成されるとともに乗客コンベアの強度部材であるフレームに固定される一対のガイドレールと、前記ステップの両側方に立設される欄干部に設けられるパネル支えの芯出しを行なう乗客コンベアの芯出し方法において、前記一対のガイドレールのうち一方のガイドレールを予め工場出荷時に正規位置から変位しないよう芯出し固定しておき、据付現場にて前記ステップの前輪軸を用い、前記一方のガイドレールを基準として前記他方のガイドレールの芯出し固定を行なった後、これら一対のガイドレールを基準として前記パネル支えの芯出し固定を行なうことを特徴とする。
【0009】
請求項2に係る本発明の乗客コンベアの芯出し方法では、上記した通り、据付現場にて芯出し固定を行なった前記一対のガイドレール基準として前記パネル支えの芯出し固定を行なうことで、ピアノ線の張設及び下げ振りの使用を不要とし、容易且つ正確に前記パネル支えの芯出し固定を行なうことが可能である。
【0010】
請求項3に係る本発明は、乗客を載置するステップの前後輪の走行をガイドするよう前後輪のガイド面が一体的に形成されるとともに乗客コンベアの強度部材であるフレームに固定される一対のガイドレールと、前記ステップの両側方に立設される欄干部に設けられるパネル支えの芯出しを行なう乗客コンベアの芯出し装置において、その両端部に前輪ローラを有し前記一対のガイドレール上を走行する前記ステップの前輪軸と、この前輪軸から立設されるベース部材と、このベース部材から前記パネル支えに向けて延設され前記パネル支えの芯出し基準となるゲージ部とを備えてなることを特徴とする。
【0011】
請求項3に係る発明の乗客コンベアの芯出し方法では、上記した通り、据付現場にて芯出し固定を行なった前記一対のガイドレール上を前記ステップの前輪軸を走行させれば、前記ゲージ部が前記パネル支えの正規取り付け位置を指し示すことから、このゲージ部を前記パネル支えの芯出し基準とすることで、ピアノ線の張設及び下げ振りの使用を不要とし、容易且つ正確に前記パネル支えの芯出し固定を行なうことが可能である。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図に基づき説明する。
【0013】
図1は本発明の一実施形態である芯出し装置の取付け状態を示す乗客コンベアの斜視図、図2は本発明の乗客コンベア芯出し装置の斜視図、図3は本発明の一実施形態である芯出し装置の取付け状態を示す乗客コンベアの断面図、図4は図3の乗客コンベアのパネル支え部の拡大図、図5は本発明の一実施形態である工場出荷時に芯出ししたガイドレールの変位防止の施策を示す乗客コンベアの断面図である。
【0014】
まず、本発明の乗客コンベアの芯出し装置について説明する。
【0015】
図2に示すように、本発明の乗客コンベアの芯出し装置は、両端部に前輪ローラ1a、1bを有し後述する一対のガイドレール2a、2b上を走行するステップ1の前輪軸1cと、この前輪軸1cから立設されるベース部材3と、このベース部材3から後述するパネル支え4に向けて延設され、このパネル支え4の芯出し基準となるゲージ部5とを備えて構成されている。
【0016】
また、図1、3において、一対のガイドレール2a、2bのうち、一方のガイドレール2aは予め工場出荷時に正規位置から変位しないよう、芯出し固定してある。
【0017】
なお、前記工場出荷時に芯出しした一方のガイドレール2aが正規位置から変位しないための具体的施策としては、図5に示すように前記一方のガイドレール2aを支持している一方のブラケット6aとフレーム7は溶接にて強固に固定しており、また、前記フレーム7自体が揚重、運搬時に変形することで、それにあわせて前記一方のブラケット6aが変位することを防止するため、補強材8にて補強している。
【0018】
しかしながら、現実的には前記フレーム7の揚重、運搬時の変形を皆無にすることは不可能であることから、他方のガイドレール2bを支持している他方のブラケット6bとフレーム7の固定方法をボルト9にて固定することで、揚重、運搬時の変形による一対のガイドレール2a、2bの変位を他方のガイドレール2b側に集中させ、一方のガイドレール2aは正規位置から変位しないように構成している。
【0019】
次に、本発明の乗客コンベア芯出し装置を使用して、一対のガイドレール2a、2bの芯出しを行なう手順を説明する。
【0020】
まず、予め工場出荷時に正規位置から変位しないよう芯出し固定した一方のガイドレール2aの側面2cに、前記ステップ1の前輪軸1cの前輪ローラのうち、前輪ローラ1aを当接させた状態で、他方の前輪ローラ1bと他方のガイドレール2bの側面2dとの隙間を調整することで、予め芯出し固定されたガイドレール2aの側面2cを基準として、他方のガイドレール2bの芯出し固定を行なうことができる。なおこの前輪軸1cは、無端状に連結された複数のステップ1のうちの一枚を取外せば、芯出し基準として露出させることが可能である。
【0021】
以上のように、本発明の乗客コンベア芯出し装置を用いた芯出し方法によれば、ピアノ線の張設及び下げ振りの使用を不要とし、容易且つ正確に前記他方のガイドレール2bの芯出し固定を行なうことが可能である。
【0022】
次に、本発明の乗客コンベア芯出し装置を使用して、欄干部を構成するパネル支え4の芯出しを行なう手順を説明する。
【0023】
前述の方法にて据付現場にて芯出し固定を行なった前記一対のガイドレール2a、2b上を、前記ステップ1の前輪軸1cを走行させれば、図3、4に示すように、前記ゲージ部5のパネル支え4側の側面5aが、前記パネル支え4のガラス取付面4aの正規取付位置を指し示すことから、前記ゲージ部5のパネル支え4側の側面5aを前記パネル支え4のガラス取付面4aに当接させることで、パネル支え4の正規位置への芯出し作業を行うことができる。なおこの際には、ガイドレールの芯出しと同様、ピアノ線の張設及び下げ振りの使用を不要とし、容易且つ正確に前記パネル支え4の芯出し固定を行なうことが可能である。
【0024】
以上のように、本発明によれば、乗客コンベアの据付固定で大きな重要度を占めるガイドレール及びパネル支えの芯出し作業効率の大幅向上を図ることができる。
【0025】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば次の効果がある。
【0026】
(1)ステップの前輪軸を予め工場出荷時に正規位置から変位しないよう芯出し固定した一方のガイドレールの側面に接合させ、このガイドレールを基準として他方のガイドレールとステップの輪軸との隙間を調整することで、ピアノ線の張設及び下げ振りの使用を不要とし、容易且つ正確に前記他方のガイドレールの芯出し固定を行なうことが可能である。
【0027】
(2)据付現場にて芯出し固定を行なった前記一対のガイドレール上を、本発明の乗客コンベア芯出し装置を使用して、ステップの前輪軸を走行させれば、ゲージ部がパネル支えの正規取付位置を指し示すことから、このゲージ部をパネル支えの芯出し基準とすることで、ピアノ線の張設及び下げ振りの使用を不要とし、容易且つ正確にパネル支えの芯出し固定を行なうことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である芯出し装置の取付け状態を示す乗客コンベアの斜視図である。
【図2】本発明の乗客コンベア芯出し装置の斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態である芯出し装置の取付け状態を示す乗客コンベアの断面図である。
【図4】図3の乗客コンベアのパネル支え部の拡大図である。
【図5】本発明の一実施形態である工場出荷時に芯出ししたガイドレールの変位防止の施策を示す乗客コンベアの断面図である。
【符号の説明】
1 ステップ
1a、1b 前輪ローラ
1c 前輪軸
2a、2b 一対のガイドレール
2c 一方のガイドレールの側面
2d 他方のガイドレールの側面
3 ベース部材
4 パネル支え
4a ガラス取付面
5 ゲージ部
5a パネル支え側の側面
6a 一方のブラケット
6b 他方のブラケット
7 フレーム
8 補強材
9 ボルト
Claims (3)
- 乗客を載置するステップの前後輪の走行をガイドするよう前後輪のガイド面が一体的に形成されるとともに乗客コンベアの強度部材であるフレームに固定される一対のガイドレールの芯出しを行なう乗客コンベアの芯出し方法において、
前記一対のガイドレールのうち一方のガイドレールを予め工場出荷時に正規位置から変位しないよう芯出し固定しておき、据付現場にて前記ステップの前輪軸を用い、前記一方のガイドレールを基準として前記他方のガイドレールの芯出し固定を行なうことを特徴とする乗客コンベアの芯出し方法。 - 乗客を載置するステップの前後輪の走行をガイドするよう前後輪のガイド面が一体的に形成されるとともに乗客コンベアの強度部材であるフレームに固定される一対のガイドレールと、前記ステップの両側方に立設される欄干部に設けられるパネル支えの芯出しを行なう乗客コンベアの芯出し方法において、
前記一対のガイドレールのうち一方のガイドレールを予め工場出荷時に正規位置から変位しないよう芯出し固定しておき、据付現場にて前記ステップの前輪軸を用い、前記一方のガイドレールを基準として前記他方のガイドレールの芯出し固定を行なった後、これら一対のガイドレールを基準として前記パネル支えの芯出し固定を行なうことを特徴とする乗客コンベアの芯出し方法。 - 乗客を載置するステップの前後輪の走行をガイドするよう前後輪のガイド面が一体的に形成されるとともに乗客コンベアの強度部材であるフレームに固定される一対のガイドレールと、前記ステップの両側方に立設される欄干部に設けられるパネル支えの芯出しを行なう乗客コンベアの芯出し装置において、
その両端部に前輪ローラを有し前記一対のガイドレール上を走行する前記ステップの前輪軸と、この前輪軸から立設されるベース部材と、このベース部材から前記パネル支えに向けて延設され前記パネル支えの芯出し基準となるゲージ部とを備えてなることを特徴とする乗客コンベアの芯出し装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003091494A JP2004299797A (ja) | 2003-03-28 | 2003-03-28 | 乗客コンベアの芯出し方法及び芯出し装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP2003091494A JP2004299797A (ja) | 2003-03-28 | 2003-03-28 | 乗客コンベアの芯出し方法及び芯出し装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004299797A true JP2004299797A (ja) | 2004-10-28 |
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ID=33404853
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003091494A Pending JP2004299797A (ja) | 2003-03-28 | 2003-03-28 | 乗客コンベアの芯出し方法及び芯出し装置 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP2004299797A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006327791A (ja) * | 2005-05-27 | 2006-12-07 | Toshiba Elevator Co Ltd | 乗客コンベアの組立方法及び組立治具 |
JP2006327792A (ja) * | 2005-05-27 | 2006-12-07 | Toshiba Elevator Co Ltd | 乗客コンベアの組立方法 |
-
2003
- 2003-03-28 JP JP2003091494A patent/JP2004299797A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006327791A (ja) * | 2005-05-27 | 2006-12-07 | Toshiba Elevator Co Ltd | 乗客コンベアの組立方法及び組立治具 |
JP2006327792A (ja) * | 2005-05-27 | 2006-12-07 | Toshiba Elevator Co Ltd | 乗客コンベアの組立方法 |
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