JP2004299714A - 注出口具付き液体用紙容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】注出口具付き液体用紙容器において、注出口から内容物の液体を注ぎ出す時、安定して一定方向に注ぎ出すことができ、注ぎ出した内容物が滴れて液体用紙容器に付着して液体用紙容器を汚さないように改良した注出口具付き液体用紙容器を提供することにある。
【解決手段】本発明は、胴部が4枚の側壁パネルからなる四角柱形状で、天面が平坦なフラットトップ型であり、天面に注出口具を装着して注出口を設けた液体用紙容器において、注出口具に注出補助具が取り付けられていることを特徴とする注出口具付き液体用紙容器であり、注出補助具が、嵌合部と液導部とからなり、嵌合部により注出口具に外嵌合して取り付けられていることを特徴とするものである。
【選択図】図1
【解決手段】本発明は、胴部が4枚の側壁パネルからなる四角柱形状で、天面が平坦なフラットトップ型であり、天面に注出口具を装着して注出口を設けた液体用紙容器において、注出口具に注出補助具が取り付けられていることを特徴とする注出口具付き液体用紙容器であり、注出補助具が、嵌合部と液導部とからなり、嵌合部により注出口具に外嵌合して取り付けられていることを特徴とするものである。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、調味料、油脂類、液体洗剤等の液体を収容する、上面が平坦な四角柱形状のフラットトップ型で天面に注出口具により注出口を設けた液体用紙容器に関するものであり、詳しくは、注出口から内容物の液体を注ぎ出しやすいように注出口具に注出補助具を取り付けた液体用紙容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、牛乳、ジュース、酒類等の液体を収容する、天面が平坦な四角柱形状のフラットトップ型の注出口具付き液体用紙容器が、広く用いられているが、最近では、内容量が1.8リットル以上、例えば、3リットル、5リットル等の調味料、油脂類、液体洗剤等の液体を収容する用途にも、大型の注出口具付き液体用紙容器が用いられるようになっている。
【0003】
このようなフラットトップ型の注出口具付き液体用紙容器Pにおいては、従来より、注出口具は、液体用紙容器がカートンブランクから成形充填機によって成形、充填される時に、カートンブランクの天パネルの注出口用孔の周縁部にそのフランジ部を介して強固に熱接着によって取り付けられている。そして、この注出口具により設けられた注出口から内容物の液体を注ぎ出すことができる(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特許第2914105号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の注出口具付き液体用紙容器では、図8に示すように、注出口から内容物Lの液体を注ぎ出す時、特に、粘性の高い内容物Lの場合、安定して一定方向に注ぎ出すことができず、注ぎ出した内容物Lが滴れて液体用紙容器に付着し、液体用紙容器を汚してしまい扱いにくくなってしまうという問題がある。特に、粘性の高い内容物Lを収納した注出口具付き液体用紙容器、あるいは、内容量が1.8リットル以上の大型の注出口具付き液体用紙容器においては、その傾向が大きいという問題がある。
【0006】
本発明は、注出口具付き液体用紙容器において、注出口から内容物の液体を注ぎ出す時、安定して一定方向に注ぎ出すことができ、注ぎ出した内容物が滴れて液体用紙容器に付着して液体用紙容器を汚さないように改良した注出口具付き液体用紙容器を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
以上のような問題を解決するために、本発明は、胴部が4枚の側壁パネルからなる四角柱形状で、天面が平坦なフラットトップ型であり、前記天面に注出口具を装着して注出口を設けた液体用紙容器において、前記注出口具に注出補助具が取り付けられていることを特徴とする注出口具付き液体用紙容器であり、前記注出補助具が、嵌合部と液導部とからなり、前記嵌合部により前記注出口具に外嵌合して取り付けられていることを特徴とするものである。
【0008】
本発明によれば、天面に注出口具により注出口を設けた注出口具付き液体用紙容器において、注出口具に注出補助具を取り付けることによって、注出口から内容物の液体を注ぎ出す時、安定して一定方向に注ぎ出すことができ、注ぎ出した内容物が滴れて液体用紙容器に付着して液体用紙容器を汚さないように改良した注出口具付き液体用紙容器を提供することができるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照しながら、本発明の注出口具付き液体用紙容器の実施の形態について、さらに詳しく説明する。なお、説明を簡単にするため、各図の対応する部位には同じ符号を付している。
【0010】
図1は、本発明による注出口具付き液体用紙容器の実施の形態の一実施例を示す斜視図である。図2−aは、その天面図、図2−bは、その正面図、そして、図2−cは、その角側面図である。この注出口具付き液体用紙容器1は、板紙を基材とする積層体を用いて、4枚の側壁パネル11〜14からなる4角柱状であり、天面2が平坦な、いわゆるフラットトップ型の注出口具付き液体用紙容器である。そして、その矩形の天面2に注出口具3を装着することによって注出口を設けている。この注出口具3を装着する位置は、特に限定されないが、本実施例では、内容物を注ぎ出した時に、残量を少なくするために、天面2の角部に設けている。
【0011】
この注出口具3は、特に限定されるものではないが、図3−aに示すように、本体部3aとキャップ部3bとフランジ部3cとスコアー部3dとプルリング部3eとから構成されており、公知のプラスチックの成形によるものを使用することができる。また、注出口具3を液体用紙容器に装着するには、カートンブランクの注出口用孔の外面側から装着する外付け方式と内面側から装着する内付け方式とがあり、外付け方式の場合には、図3−bに示すように、カートンブランクの注出口用孔周縁部の最表面のポリエチレン樹脂層と同じく熱可塑性樹脂からなる注出口具3のフランジ部3cの下面との間で、また内付け方式の場合には、図3−cに示すように、カートンブランクの注出口用孔周縁部の最裏面のポリエチレン樹脂層と同じく熱可塑性樹脂からなる注出口具3のフランジ部3cの上面との間の熱接着によって、装着されている。熱接着の手段は、外付け方式の場合はホットエアーによる熱融着方式、内付けの場合は超音波シール方式が一般的に採用されている。
【0012】
また、注出補助具4は、図4に示すように、嵌合部4aと液導部4bとから構成されており、嵌合部4aは、注出口具3の本体部3aに外嵌合して取り付けることができるようにリング状の部分であり、液導部4bは、舌状であり、内容物の液体の流れ方向が一定になるように両縁部を凸状にするか、あるいは、流れ方向に沿って中央部を凹状にすることが好ましい。この注出補助具4の材料としては、プラスチック、金属、紙等、あるいは、これらの積層体を使用することができる。プラスチックを使用する場合、射出成形等の公知のプラスチックの成形により作製することができる。この注出補助具4は注出口具3に取り外し可能に取り付けることが好ましく、そのようにすることによって、使用時にのみ、取り付けることができる。また、この注出補助具4は注出口具3に回転可能に取り付けることが好ましく、そのようにすることによって、使用前には、図5−aに示すように、注出補助具4の液導部の方向が中心に向くようにして、液体用紙容器の天面2からはみ出ないようにし、使用時に、図5−bに示すように、注出補助具4を180度回転させて液導部を中心と反対方向に向くようにして内容物を注ぎ出しやすくすることができる。
【0013】
図6は、本発明による注出口具付き液体用紙容器1のブランク10の展開図である。注出口具付き液体用紙容器1の胴部Dは側壁パネル11〜14と糊代15が罫線a〜dを介して連接してなり、その上部に罫線fを介して折込み天パネル11T、13T、天パネル12T、14Tからなる天部Tとさらにその上部に罫線hを介してトップシール部2aを形成するリブ11R〜14Rからなるリブ部Rが設けられている。また折込み天パネル11T、13Tにはこれらの折込み天パネル11T、13Tを斜めに外側に折り込む罫線gがそれぞれ設けられている。なお、底部Bは胴部Dの下側に罫線eを介して連接する部分で構成され、ヒートシールによって平らな液洩れのない底が形成されるようになっている。
【0014】
そして、天パネル12Tの左下の角部に注出口3を嵌入するための注出口用孔16を設けている。すなわち、天パネル12Tの左辺と下辺との角に近づけて、両辺とに所定の間隔をもった位置に設けている。
【0015】
このように、本発明の注出口具付き液体用紙容器1においては、注出口具3に注出補助具を取り付けることによって、図7に示すように、注出口具付き液体用紙容器1を傾けて内容物Lの液体を注ぎ出した時に、内容物Lが注出補助具の液導部に沿って注ぎ出すことができ、安定して一定方向に注ぎ出すことができ、注ぎ出した内容物Lが滴れて液体用紙容器に付着して液体用紙容器を汚すことがなく、扱いやすいものとなる。
【0016】
本発明の注出口具付き液体用紙容器1に使用する材料は、紙を主体とする積層体からなり、その紙の一方の面に少なくとも熱接着性樹脂層を有する内層を、他方の面に少なくとも熱接着性樹脂層を有する外層を備えていることを基本としている。そして、紙と熱接着樹脂層との間にバリアー層を積層することもできる。
【0017】
また、積層体の内層および外層に使用する熱可塑性樹脂は、内容物の保護、特に液状の物質を入れても洩れない機能、また、熱シールにより貼り合わせ紙容器の組み立てを可能にする機能を持っている必要がある。具体的には、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン、メタロセン触媒を使用して重合したエチレン−α・オレフィン共重合体、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマ−樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、メチルペンテンポリマ−、ポリブテンポリマ−、ポリエチレンまたはポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂をアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマ−ル酸、イタコン酸等の不飽和カルボン酸で変性した酸変性ポリオレフィン樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリエステル樹脂、ナイロン樹脂などの樹脂を使用することができる。なかでも、メタロセン触媒を使用して重合したエチレン−α・オレフィン共重合体は、伸縮性があり、凹凸部を成形する際に、ひび割れ、ピンホールが発生しにくく、好適に使用することができる。上記の接着性樹脂層を用いて、上記の熱可塑性樹脂層としては、例えば、押出機等を使用し、紙とバリア性層との層間に、上記のような樹脂の1種ないし2種以上を単層ないし多層に押し出して溶融押し出し樹脂膜等を形成し、その溶融押し出し樹脂層を介して、上記の紙とバリア性層とを積層することができるものである。なお、本発明において、上記の接着性樹脂層の膜厚としては、20μm〜200μm位、好ましくは、25μm〜100μm位が望ましいものである。上記において、膜厚が、25μm未満であると、炙りピンホ−ルが発生し易い傾向にあることから好ましくなく、また、膜厚が、200μmを越えると、底部およびトップ部の成形性が非常に悪くなることから好ましくないものである。
【0018】
また、本発明の紙容器を構成するバリアー層として、機械的、物理的、化学的、その他において優れた性質を有し、特に、強度を有して強靱であり、かつ、耐熱性を有する樹脂のフィルムないしシ−トを使用することができる。具体的には、例えば、ポリプロピレン系樹脂、環状ポリオレフィン系樹脂、フッ素系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS樹脂)、アクリロニトリルル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)、ポリ塩化ビニル系樹脂、フッ素系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリカ−ボネ−ト系樹脂、ポリエチレンテレフタレ−ト、ポリエチレンナフタレ−ト等のポリエステル系樹脂、各種のナイロン等のポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリアミドイミド系樹脂、ポリアリ−ルフタレ−ト系樹脂、シリコ−ン系樹脂、ポリスルホン系樹脂、ポリフェニレンスルフィド系樹脂、ポリエ−テルスルホン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、アセタ−ル系樹脂、セルロ−ス系樹脂、その他等の各種の樹脂のフィルムないしシ−トを使用することができる。さらに、これらのフィルムに金属蒸着膜あるいは無機酸化膜を設けたフィルム、金属箔などを使用することもできる。
【0019】
具体的な材料の構成としては、表面側からポリエチレン樹脂層/紙層/ポリエチレン樹脂層、発泡ポリエチレン樹脂層/紙層/ポリエチレン樹脂層、ポリプロピレン樹脂層/紙層/ポリプロピレン樹脂層、ポリエチレン樹脂層/紙層/ポリエステル樹脂層、ポリエステル樹脂層/紙層/ポリエステル樹脂層、ポリエチレン樹脂層/紙層/エチレン・アクリル酸共重合体層/アルミニウム箔/ポリエチレン樹脂層、ポリエチレン樹脂層/紙層/ポリエチレン層/ポリエステル層/ポリエチレン樹脂層、ポリエチレン樹脂層/紙層/ポリエチレン層/ポリエステル層/ポリエチレン樹脂層(フィルム)、ポリエチレン樹脂層/紙層/ポリエチレン層/アルミニウム箔/二軸延伸ポリエステル層/ポリエチレン樹脂層、ポリエチレン樹脂層/紙層/ポリエチレン層/蒸着アルミ層/ポリエステル層/ポリエチレン樹脂層、ポリエチレン樹脂層/紙層/ポリエチレン樹脂層/シリカ蒸着層/ポリエステル層/ポリエチレン樹脂層(フィルム)などがあげられる。
【0020】
つぎに、本発明の注出口具付き液体用紙容器1を製造する方法について説明する。まず、液体紙容器1を組み立てる前の図6に示すようなブランク10を作製する。このブランク10を作製する打ち抜き工程において、注出口用孔16を同時に加工する。つぎに、このブランク10を用いて公知の液体用紙容器用の製函機で一般的な液体用紙容器と同様に製函し、折り畳まれた状態の液体用紙容器を作製する。
【0021】
さらに、内容物の充填メーカーにおいて、この折り畳まれた状態の液体用紙容器を起こして液体用充填機で内容物を充填して注出口具付き液体用紙容器1を作製する。すなわち、まず、糊代15と側壁パネル11とを貼り合わせ4枚の側壁パネル11〜14からなる4角柱状に組み立てて、つぎに、フラットな底を形成し、そして、内容物を充填した後に、4枚の側壁パネル11〜14の上端に連接された対向する折込み天パネル11T、13Tをそれぞれ斜め罫線に沿って外側に折り込み、同時に残りの対向する天パネル12T、14Tを内側に折り曲げ、折込み天パネル11T、13Tおよび天パネル12T、14Tの上端にそれぞれ連接されたリブ11R〜14Rを対向するもの同志で水平に合掌シールして、天パネル14T側に倒して平坦に折り畳み、さらにシールされたリブの両端を側壁パネル上に折り返してなる平坦な天面2を形成した液体用紙容器を製造する。
【0022】
また、この工程では、注出口3の装着も行う。この装着方法は、前述したように、カートンブランクの注出口用孔の外面側から装着する外付け方式と内面側から装着する内付け方式とがあり、注出口具3のフランジ部3a上面又は下面を液体用紙容器の注出口用孔16の内面周縁部又は外面周縁部にヒートシール、インパルスシールなどで接着する。さらに、注出口具3の本体部3aに注出補助具4の嵌合部4aを外勘合して注出口部3に注出補助具4を取り付けることにより本発明の注出口具付き液体用紙容器1を完成することができる。
【0023】
本発明の注出口具付き液体用紙容器の用途としては、牛乳、ジュース、酒類をはじめ、油脂類、調味料類、液体洗剤類等があげられる。特に、大型の注出口具付き液体用紙容器として有効である。
【0024】
【実施例】
つぎに、本発明の注出口具付き液体用紙容器について、以下に、具体例をあげて説明する。
【0025】
材料として、外面からポリエチレン樹脂層35μm/板紙440g/m2/エチレン−メタアクリル酸共重合体20μm/アルミニウム層6μm/ポリエチレンテレフタレート樹脂層12μm/ポリエチレン樹脂層20μm/ポリエチレンフィルム層60μmの構成の積層体を使用して、まず、外面側に通常の印刷をして、打抜型を用いた通常の打抜工程でブランクを作製し、つぎに、公知の液体用紙容器用の製函機で一般的な液体用紙容器と同様に、折り畳まれた状態の液体用紙容器とし、さらに、内容物の充填メーカーにおいて、この折り畳まれた状態の液体用紙容器を起こして液体用充填機で内容物である調味料を充填して、縦×横×高さが140×140×220mmで、内容量が4.0リットルの中華調味料が充填された注出口具付き液体用紙容器を作製した。
【0026】
この充填ラインで内容物を充填する前の工程で、注出口具を天面の角部に設けた注出口用孔16に嵌入してフランジ部の上面を注出口用孔16の内面周縁部にヒートシール、インパルスシールなどで接着し、さらに、注出口具の本体部に注出補助具の嵌合部を外勘合して注出口部に注出補助具4を取り付けることにより本実施例の注出口具付き液体用紙容器を完成した。
【0027】
本実施例によれば、注出口具を設けた角を下にして内容物を注出口から注ぎ出す時に、内容物の液体が注出補助具の液導部に沿って注ぎ出すことにより、注ぎやすく、安定して一定方向に注ぎ出すことができた。
【0028】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明は、天面が平らな、いわゆる、フラットトップ型の注出口具付き液体用紙容器において、注出口具に注出補助具を取り付けることによって、注出口から内容物の液体を注ぎ出す時、注出補助具の液導部に沿って注ぎ出すことにより、安定して一定方向に注ぎ出すことができ、注ぎ出した内容物が滴れて液体用紙容器に付着して液体用紙容器を汚さないという効果を有している。特に、粘性の高い内容物を収納した注出口具付き液体用紙容器、あるいは、内容物の量が多い大型の注出口具付き液体用紙容器において、その効果は大きいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の注出口具付き液体用紙容器の一実施例を示す斜視図である。
【図2】本発明の注出口具付き液体用紙容器の一実施例を示す天面図、正面図および角側面図である。
【図3】本発明の注出口具付き液体用紙容器に使用する注出口具およびその装着後を示す断面図である。
【図4】本発明の注出口具付き液体用紙容器に使用する注出補助具を示す平面図および側面図である。
【図5】本発明の注出口具付き液体用紙容器の使用前後の状態を示す天面図である。
【図6】本発明の注出口具付き液体用紙容器の一実施例のブランクの展開図である。
【図7】本発明の注出口具付き液体用紙容器を取り扱う状態を示す斜視図である。
【図8】従来の注出口具付き液体用紙容器を取り扱う状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 注出口具付き液体用紙容器(本発明)
P 注出口具付き液体用紙容器(従来)
2 天面
2a ヒートシール部(天面)
3 注出口
3a 本体部
3b キャップ部
3c フランジ部
3d スコアー部
3e プルリング部
4 注出補助具
4a 嵌合部
4b 液導部
10 ブランク
11〜14 側壁パネル
15 糊代
11T 折り込み天パネル
12T 天パネル
13T 折り込み天パネル
14T 天パネル
11R〜14R リブ
16 注出口用孔
T 天部
R リブ部
D 胴部
B 底部
L 内容物(液体)
a〜i 折れ線
【発明の属する技術分野】
本発明は、調味料、油脂類、液体洗剤等の液体を収容する、上面が平坦な四角柱形状のフラットトップ型で天面に注出口具により注出口を設けた液体用紙容器に関するものであり、詳しくは、注出口から内容物の液体を注ぎ出しやすいように注出口具に注出補助具を取り付けた液体用紙容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、牛乳、ジュース、酒類等の液体を収容する、天面が平坦な四角柱形状のフラットトップ型の注出口具付き液体用紙容器が、広く用いられているが、最近では、内容量が1.8リットル以上、例えば、3リットル、5リットル等の調味料、油脂類、液体洗剤等の液体を収容する用途にも、大型の注出口具付き液体用紙容器が用いられるようになっている。
【0003】
このようなフラットトップ型の注出口具付き液体用紙容器Pにおいては、従来より、注出口具は、液体用紙容器がカートンブランクから成形充填機によって成形、充填される時に、カートンブランクの天パネルの注出口用孔の周縁部にそのフランジ部を介して強固に熱接着によって取り付けられている。そして、この注出口具により設けられた注出口から内容物の液体を注ぎ出すことができる(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特許第2914105号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の注出口具付き液体用紙容器では、図8に示すように、注出口から内容物Lの液体を注ぎ出す時、特に、粘性の高い内容物Lの場合、安定して一定方向に注ぎ出すことができず、注ぎ出した内容物Lが滴れて液体用紙容器に付着し、液体用紙容器を汚してしまい扱いにくくなってしまうという問題がある。特に、粘性の高い内容物Lを収納した注出口具付き液体用紙容器、あるいは、内容量が1.8リットル以上の大型の注出口具付き液体用紙容器においては、その傾向が大きいという問題がある。
【0006】
本発明は、注出口具付き液体用紙容器において、注出口から内容物の液体を注ぎ出す時、安定して一定方向に注ぎ出すことができ、注ぎ出した内容物が滴れて液体用紙容器に付着して液体用紙容器を汚さないように改良した注出口具付き液体用紙容器を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
以上のような問題を解決するために、本発明は、胴部が4枚の側壁パネルからなる四角柱形状で、天面が平坦なフラットトップ型であり、前記天面に注出口具を装着して注出口を設けた液体用紙容器において、前記注出口具に注出補助具が取り付けられていることを特徴とする注出口具付き液体用紙容器であり、前記注出補助具が、嵌合部と液導部とからなり、前記嵌合部により前記注出口具に外嵌合して取り付けられていることを特徴とするものである。
【0008】
本発明によれば、天面に注出口具により注出口を設けた注出口具付き液体用紙容器において、注出口具に注出補助具を取り付けることによって、注出口から内容物の液体を注ぎ出す時、安定して一定方向に注ぎ出すことができ、注ぎ出した内容物が滴れて液体用紙容器に付着して液体用紙容器を汚さないように改良した注出口具付き液体用紙容器を提供することができるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照しながら、本発明の注出口具付き液体用紙容器の実施の形態について、さらに詳しく説明する。なお、説明を簡単にするため、各図の対応する部位には同じ符号を付している。
【0010】
図1は、本発明による注出口具付き液体用紙容器の実施の形態の一実施例を示す斜視図である。図2−aは、その天面図、図2−bは、その正面図、そして、図2−cは、その角側面図である。この注出口具付き液体用紙容器1は、板紙を基材とする積層体を用いて、4枚の側壁パネル11〜14からなる4角柱状であり、天面2が平坦な、いわゆるフラットトップ型の注出口具付き液体用紙容器である。そして、その矩形の天面2に注出口具3を装着することによって注出口を設けている。この注出口具3を装着する位置は、特に限定されないが、本実施例では、内容物を注ぎ出した時に、残量を少なくするために、天面2の角部に設けている。
【0011】
この注出口具3は、特に限定されるものではないが、図3−aに示すように、本体部3aとキャップ部3bとフランジ部3cとスコアー部3dとプルリング部3eとから構成されており、公知のプラスチックの成形によるものを使用することができる。また、注出口具3を液体用紙容器に装着するには、カートンブランクの注出口用孔の外面側から装着する外付け方式と内面側から装着する内付け方式とがあり、外付け方式の場合には、図3−bに示すように、カートンブランクの注出口用孔周縁部の最表面のポリエチレン樹脂層と同じく熱可塑性樹脂からなる注出口具3のフランジ部3cの下面との間で、また内付け方式の場合には、図3−cに示すように、カートンブランクの注出口用孔周縁部の最裏面のポリエチレン樹脂層と同じく熱可塑性樹脂からなる注出口具3のフランジ部3cの上面との間の熱接着によって、装着されている。熱接着の手段は、外付け方式の場合はホットエアーによる熱融着方式、内付けの場合は超音波シール方式が一般的に採用されている。
【0012】
また、注出補助具4は、図4に示すように、嵌合部4aと液導部4bとから構成されており、嵌合部4aは、注出口具3の本体部3aに外嵌合して取り付けることができるようにリング状の部分であり、液導部4bは、舌状であり、内容物の液体の流れ方向が一定になるように両縁部を凸状にするか、あるいは、流れ方向に沿って中央部を凹状にすることが好ましい。この注出補助具4の材料としては、プラスチック、金属、紙等、あるいは、これらの積層体を使用することができる。プラスチックを使用する場合、射出成形等の公知のプラスチックの成形により作製することができる。この注出補助具4は注出口具3に取り外し可能に取り付けることが好ましく、そのようにすることによって、使用時にのみ、取り付けることができる。また、この注出補助具4は注出口具3に回転可能に取り付けることが好ましく、そのようにすることによって、使用前には、図5−aに示すように、注出補助具4の液導部の方向が中心に向くようにして、液体用紙容器の天面2からはみ出ないようにし、使用時に、図5−bに示すように、注出補助具4を180度回転させて液導部を中心と反対方向に向くようにして内容物を注ぎ出しやすくすることができる。
【0013】
図6は、本発明による注出口具付き液体用紙容器1のブランク10の展開図である。注出口具付き液体用紙容器1の胴部Dは側壁パネル11〜14と糊代15が罫線a〜dを介して連接してなり、その上部に罫線fを介して折込み天パネル11T、13T、天パネル12T、14Tからなる天部Tとさらにその上部に罫線hを介してトップシール部2aを形成するリブ11R〜14Rからなるリブ部Rが設けられている。また折込み天パネル11T、13Tにはこれらの折込み天パネル11T、13Tを斜めに外側に折り込む罫線gがそれぞれ設けられている。なお、底部Bは胴部Dの下側に罫線eを介して連接する部分で構成され、ヒートシールによって平らな液洩れのない底が形成されるようになっている。
【0014】
そして、天パネル12Tの左下の角部に注出口3を嵌入するための注出口用孔16を設けている。すなわち、天パネル12Tの左辺と下辺との角に近づけて、両辺とに所定の間隔をもった位置に設けている。
【0015】
このように、本発明の注出口具付き液体用紙容器1においては、注出口具3に注出補助具を取り付けることによって、図7に示すように、注出口具付き液体用紙容器1を傾けて内容物Lの液体を注ぎ出した時に、内容物Lが注出補助具の液導部に沿って注ぎ出すことができ、安定して一定方向に注ぎ出すことができ、注ぎ出した内容物Lが滴れて液体用紙容器に付着して液体用紙容器を汚すことがなく、扱いやすいものとなる。
【0016】
本発明の注出口具付き液体用紙容器1に使用する材料は、紙を主体とする積層体からなり、その紙の一方の面に少なくとも熱接着性樹脂層を有する内層を、他方の面に少なくとも熱接着性樹脂層を有する外層を備えていることを基本としている。そして、紙と熱接着樹脂層との間にバリアー層を積層することもできる。
【0017】
また、積層体の内層および外層に使用する熱可塑性樹脂は、内容物の保護、特に液状の物質を入れても洩れない機能、また、熱シールにより貼り合わせ紙容器の組み立てを可能にする機能を持っている必要がある。具体的には、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン、メタロセン触媒を使用して重合したエチレン−α・オレフィン共重合体、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマ−樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、メチルペンテンポリマ−、ポリブテンポリマ−、ポリエチレンまたはポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂をアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマ−ル酸、イタコン酸等の不飽和カルボン酸で変性した酸変性ポリオレフィン樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリエステル樹脂、ナイロン樹脂などの樹脂を使用することができる。なかでも、メタロセン触媒を使用して重合したエチレン−α・オレフィン共重合体は、伸縮性があり、凹凸部を成形する際に、ひび割れ、ピンホールが発生しにくく、好適に使用することができる。上記の接着性樹脂層を用いて、上記の熱可塑性樹脂層としては、例えば、押出機等を使用し、紙とバリア性層との層間に、上記のような樹脂の1種ないし2種以上を単層ないし多層に押し出して溶融押し出し樹脂膜等を形成し、その溶融押し出し樹脂層を介して、上記の紙とバリア性層とを積層することができるものである。なお、本発明において、上記の接着性樹脂層の膜厚としては、20μm〜200μm位、好ましくは、25μm〜100μm位が望ましいものである。上記において、膜厚が、25μm未満であると、炙りピンホ−ルが発生し易い傾向にあることから好ましくなく、また、膜厚が、200μmを越えると、底部およびトップ部の成形性が非常に悪くなることから好ましくないものである。
【0018】
また、本発明の紙容器を構成するバリアー層として、機械的、物理的、化学的、その他において優れた性質を有し、特に、強度を有して強靱であり、かつ、耐熱性を有する樹脂のフィルムないしシ−トを使用することができる。具体的には、例えば、ポリプロピレン系樹脂、環状ポリオレフィン系樹脂、フッ素系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS樹脂)、アクリロニトリルル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)、ポリ塩化ビニル系樹脂、フッ素系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリカ−ボネ−ト系樹脂、ポリエチレンテレフタレ−ト、ポリエチレンナフタレ−ト等のポリエステル系樹脂、各種のナイロン等のポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリアミドイミド系樹脂、ポリアリ−ルフタレ−ト系樹脂、シリコ−ン系樹脂、ポリスルホン系樹脂、ポリフェニレンスルフィド系樹脂、ポリエ−テルスルホン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、アセタ−ル系樹脂、セルロ−ス系樹脂、その他等の各種の樹脂のフィルムないしシ−トを使用することができる。さらに、これらのフィルムに金属蒸着膜あるいは無機酸化膜を設けたフィルム、金属箔などを使用することもできる。
【0019】
具体的な材料の構成としては、表面側からポリエチレン樹脂層/紙層/ポリエチレン樹脂層、発泡ポリエチレン樹脂層/紙層/ポリエチレン樹脂層、ポリプロピレン樹脂層/紙層/ポリプロピレン樹脂層、ポリエチレン樹脂層/紙層/ポリエステル樹脂層、ポリエステル樹脂層/紙層/ポリエステル樹脂層、ポリエチレン樹脂層/紙層/エチレン・アクリル酸共重合体層/アルミニウム箔/ポリエチレン樹脂層、ポリエチレン樹脂層/紙層/ポリエチレン層/ポリエステル層/ポリエチレン樹脂層、ポリエチレン樹脂層/紙層/ポリエチレン層/ポリエステル層/ポリエチレン樹脂層(フィルム)、ポリエチレン樹脂層/紙層/ポリエチレン層/アルミニウム箔/二軸延伸ポリエステル層/ポリエチレン樹脂層、ポリエチレン樹脂層/紙層/ポリエチレン層/蒸着アルミ層/ポリエステル層/ポリエチレン樹脂層、ポリエチレン樹脂層/紙層/ポリエチレン樹脂層/シリカ蒸着層/ポリエステル層/ポリエチレン樹脂層(フィルム)などがあげられる。
【0020】
つぎに、本発明の注出口具付き液体用紙容器1を製造する方法について説明する。まず、液体紙容器1を組み立てる前の図6に示すようなブランク10を作製する。このブランク10を作製する打ち抜き工程において、注出口用孔16を同時に加工する。つぎに、このブランク10を用いて公知の液体用紙容器用の製函機で一般的な液体用紙容器と同様に製函し、折り畳まれた状態の液体用紙容器を作製する。
【0021】
さらに、内容物の充填メーカーにおいて、この折り畳まれた状態の液体用紙容器を起こして液体用充填機で内容物を充填して注出口具付き液体用紙容器1を作製する。すなわち、まず、糊代15と側壁パネル11とを貼り合わせ4枚の側壁パネル11〜14からなる4角柱状に組み立てて、つぎに、フラットな底を形成し、そして、内容物を充填した後に、4枚の側壁パネル11〜14の上端に連接された対向する折込み天パネル11T、13Tをそれぞれ斜め罫線に沿って外側に折り込み、同時に残りの対向する天パネル12T、14Tを内側に折り曲げ、折込み天パネル11T、13Tおよび天パネル12T、14Tの上端にそれぞれ連接されたリブ11R〜14Rを対向するもの同志で水平に合掌シールして、天パネル14T側に倒して平坦に折り畳み、さらにシールされたリブの両端を側壁パネル上に折り返してなる平坦な天面2を形成した液体用紙容器を製造する。
【0022】
また、この工程では、注出口3の装着も行う。この装着方法は、前述したように、カートンブランクの注出口用孔の外面側から装着する外付け方式と内面側から装着する内付け方式とがあり、注出口具3のフランジ部3a上面又は下面を液体用紙容器の注出口用孔16の内面周縁部又は外面周縁部にヒートシール、インパルスシールなどで接着する。さらに、注出口具3の本体部3aに注出補助具4の嵌合部4aを外勘合して注出口部3に注出補助具4を取り付けることにより本発明の注出口具付き液体用紙容器1を完成することができる。
【0023】
本発明の注出口具付き液体用紙容器の用途としては、牛乳、ジュース、酒類をはじめ、油脂類、調味料類、液体洗剤類等があげられる。特に、大型の注出口具付き液体用紙容器として有効である。
【0024】
【実施例】
つぎに、本発明の注出口具付き液体用紙容器について、以下に、具体例をあげて説明する。
【0025】
材料として、外面からポリエチレン樹脂層35μm/板紙440g/m2/エチレン−メタアクリル酸共重合体20μm/アルミニウム層6μm/ポリエチレンテレフタレート樹脂層12μm/ポリエチレン樹脂層20μm/ポリエチレンフィルム層60μmの構成の積層体を使用して、まず、外面側に通常の印刷をして、打抜型を用いた通常の打抜工程でブランクを作製し、つぎに、公知の液体用紙容器用の製函機で一般的な液体用紙容器と同様に、折り畳まれた状態の液体用紙容器とし、さらに、内容物の充填メーカーにおいて、この折り畳まれた状態の液体用紙容器を起こして液体用充填機で内容物である調味料を充填して、縦×横×高さが140×140×220mmで、内容量が4.0リットルの中華調味料が充填された注出口具付き液体用紙容器を作製した。
【0026】
この充填ラインで内容物を充填する前の工程で、注出口具を天面の角部に設けた注出口用孔16に嵌入してフランジ部の上面を注出口用孔16の内面周縁部にヒートシール、インパルスシールなどで接着し、さらに、注出口具の本体部に注出補助具の嵌合部を外勘合して注出口部に注出補助具4を取り付けることにより本実施例の注出口具付き液体用紙容器を完成した。
【0027】
本実施例によれば、注出口具を設けた角を下にして内容物を注出口から注ぎ出す時に、内容物の液体が注出補助具の液導部に沿って注ぎ出すことにより、注ぎやすく、安定して一定方向に注ぎ出すことができた。
【0028】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明は、天面が平らな、いわゆる、フラットトップ型の注出口具付き液体用紙容器において、注出口具に注出補助具を取り付けることによって、注出口から内容物の液体を注ぎ出す時、注出補助具の液導部に沿って注ぎ出すことにより、安定して一定方向に注ぎ出すことができ、注ぎ出した内容物が滴れて液体用紙容器に付着して液体用紙容器を汚さないという効果を有している。特に、粘性の高い内容物を収納した注出口具付き液体用紙容器、あるいは、内容物の量が多い大型の注出口具付き液体用紙容器において、その効果は大きいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の注出口具付き液体用紙容器の一実施例を示す斜視図である。
【図2】本発明の注出口具付き液体用紙容器の一実施例を示す天面図、正面図および角側面図である。
【図3】本発明の注出口具付き液体用紙容器に使用する注出口具およびその装着後を示す断面図である。
【図4】本発明の注出口具付き液体用紙容器に使用する注出補助具を示す平面図および側面図である。
【図5】本発明の注出口具付き液体用紙容器の使用前後の状態を示す天面図である。
【図6】本発明の注出口具付き液体用紙容器の一実施例のブランクの展開図である。
【図7】本発明の注出口具付き液体用紙容器を取り扱う状態を示す斜視図である。
【図8】従来の注出口具付き液体用紙容器を取り扱う状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 注出口具付き液体用紙容器(本発明)
P 注出口具付き液体用紙容器(従来)
2 天面
2a ヒートシール部(天面)
3 注出口
3a 本体部
3b キャップ部
3c フランジ部
3d スコアー部
3e プルリング部
4 注出補助具
4a 嵌合部
4b 液導部
10 ブランク
11〜14 側壁パネル
15 糊代
11T 折り込み天パネル
12T 天パネル
13T 折り込み天パネル
14T 天パネル
11R〜14R リブ
16 注出口用孔
T 天部
R リブ部
D 胴部
B 底部
L 内容物(液体)
a〜i 折れ線
Claims (2)
- 胴部が4枚の側壁パネルからなる四角柱形状で、天面が平坦なフラットトップ型であり、前記天面に注出口具を装着して注出口を設けた液体用紙容器において、前記注出口具に注出補助具が取り付けられていることを特徴とする注出口具付き液体用紙容器。
- 前記注出補助具が、嵌合部と液導部とからなり、前記嵌合部により前記注出口具に外嵌合して取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の注出口具付き液体用紙容器。
Priority Applications (1)
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JP2003093741A JP2004299714A (ja) | 2003-03-31 | 2003-03-31 | 注出口具付き液体用紙容器 |
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JP2003093741A JP2004299714A (ja) | 2003-03-31 | 2003-03-31 | 注出口具付き液体用紙容器 |
Publications (1)
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2003093741A Pending JP2004299714A (ja) | 2003-03-31 | 2003-03-31 | 注出口具付き液体用紙容器 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2004299714A (ja) |
-
2003
- 2003-03-31 JP JP2003093741A patent/JP2004299714A/ja active Pending
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