JP2008247425A - 液体用紙容器 - Google Patents

液体用紙容器 Download PDF

Info

Publication number
JP2008247425A
JP2008247425A JP2007091086A JP2007091086A JP2008247425A JP 2008247425 A JP2008247425 A JP 2008247425A JP 2007091086 A JP2007091086 A JP 2007091086A JP 2007091086 A JP2007091086 A JP 2007091086A JP 2008247425 A JP2008247425 A JP 2008247425A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
panel
spout
paper container
liquid paper
margin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007091086A
Other languages
English (en)
Inventor
Daisuke Miyase
瀬 大 祐 宮
Tomohisa Kida
田 智 久 木
Kenji Kigoshi
越 健 二 木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2007091086A priority Critical patent/JP2008247425A/ja
Publication of JP2008247425A publication Critical patent/JP2008247425A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Cartons (AREA)

Abstract

【課題】天面に大きな注出口を設けることができ、また商品として陳列する際、陳列がしやすく、かつ正面からの高いディスプレー効果が得られる液体用紙容器を提供する。
【解決手段】液体用紙容器10は、4枚の側面パネル11a−11dからなる胴部11と、底面12と、傾斜した平坦な天面13とを備えている。胴部11の水平断面は正方形となっており、天面13は、注出口14が形成された注出口パネル15と、対向パネル16と、のりしろ部17とからなっている。注出口パネル15および対向パネル16の両側に一対の折返しパネル18、18が形成され、各折返しパネル18に、天面側縁辺18aと、一対の傾斜辺18b、18cとが形成されている。注出口パネル15の長さAと、対向パネル16の長さBは、天面側縁辺18aの長さCと等しく、注出口パネル15の長さAと対向パネル16の長さBとは異なっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、飲料等の液体を収容する天面が平坦な四角形のフラットトップ型の液体用紙容器に係り、とりわけ、胴部の断面が正方形であり、これにより天面に大きな注出口を設けることができ、また商品として陳列する際陳列がしやすく、かつ正面からのディスプレー効果が高い液体用紙容器に関する。
従来から、牛乳、ジュース、酒類等の液体を収容するための液体用紙容器が広く用いられている。例えば特許文献1に示すようなゲーベルトップ型の液体用紙容器が知られている。
すなわち図7に示すように、ゲーベルトップ型の液体用紙容器50は、4角柱状の胴部51と、平坦な底部52と、切妻状の屋根部53とを有している。また屋根部53は、一対の傾斜パネル54、54と、一方の傾斜パネル54に設けられた注出口55と、傾斜パネル54、54間に設けられた貼り合せ部56とを有している。
しかしながら、このようなゲーベルトップ型の液体用紙容器50において、注出口55から液体を注ぐ場合、貼り合せ部56により視界が遮られ、注出口55が見にくいという問題がある。また注出口55に開閉自在の開閉キャップを設ける場合、開閉キャップを保持する保持機構が貼り合せ部56と干渉するため、このような開閉キャップを設けることができない場合もある。さらに、傾斜パネル54の面積が限られるため、注出口55のサイズを十分に大きくすることが難しい。
一方、特許文献2に示すようなフラットトップ型の液体用紙容器も知られている。このようなフラットトップ型の液体用紙容器は、水平断面が長方形形状からなる胴部と、胴部下方に設けられた底面と、傾斜した平坦な天面とからなっている。このような長方形のフラットトップ型の液体用紙容器において、天面ののりしろ部と底面ののりしろ部とが互いに直角に配置される。すなわち天面ののりしろ部は、胴部断面の長方形の短辺方向に平行であるのに対し、底面ののりしろ部は、胴部断面の長方形の長辺方向に平行となっている。したがって、フラットトップ型の液体用紙容器を成形する際、機械による糊付け作業や折り曲げ作業が複雑になる傾向がある。
またこのようなフラットトップ型の液体用紙容器を商品として陳列する場合、胴部断面が長方形であるため、陳列する場所により陳列する液体用紙容器の個数が制約される場合がある。また一般に、液体用紙容器の胴部断面の短辺側が正面に配置されため、液体用紙容器表面に模様等を付してもディスプレー効果が十分に得られない。
特開平11−236027号公報 特開2005−35580号公報
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、天面に大きな注出口を設けることができ、また商品として陳列する際、陳列がしやすく、かつ正面からの高いディスプレー効果が得られる液体用紙容器を提供することを目的とする。
本発明は、液体用紙容器において、4枚の側面パネルからなる胴部と、胴部下方に設けられた底面と、傾斜した平坦な天面とを備え、胴部の水平断面は正方形となっており、天面は、注出口が形成された注出口パネルと、注出口パネルに対向する対向パネルと、注出口パネルおよび対向パネルの上部に設けられたのりしろ部とからなり、注出口パネルおよび対向パネルの両側に一対の折返しパネルが形成され、各折返しパネルに、天面側縁に沿う天面側縁辺と、一対の傾斜辺とが形成され、注出口パネルの長さAと、対向パネルの長さBは、天面側縁辺の長さCと等しくなっており、注出口パネルの長さAと対向パネルの長さBとは異なることを特徴とする液体用紙容器である。
本発明は、底面に対する天面側縁辺の傾斜角が10°乃至16°となっていることを特徴とする液体用紙容器である。
本発明は、底面は、対向する一対の対向パネルと、この対向パネルの両側に設けられた一対の折返しパネルと、一対の対向パネルの上部に設けられたのりしろ部とを有し、底面ののりしろ部は、天面ののりしろ部と同一方向を向くことを特徴とする液体用紙容器である。
本発明は、天面ののりしろ部は、注出口パネル上部に設けられた注出口パネル側のりしろ辺と、対向パネル上部に設けられた対向パネル側のりしろ辺とからなり、対向パネル側のりしろ辺の幅は、注出口パネル側のりしろ辺の幅より短いことを特徴とする液体用紙容器である。
本発明は、胴部の一辺の長さをEとし、注出口パネル側のりしろ辺の幅をDとしたとき、D=0.15E乃至0.30Eとなることを特徴とする液体用紙容器である。
本発明によれば、天面が平坦かつ傾斜しているので、天面が傾斜していない液体用紙容器と比較して大きい注出口を設けることができる。
また、本発明によれば、胴部の水平断面が正方形となっているので、液体用紙容器を陳列する際、陳列する場所の制約を受けにくい。また胴部の水平断面が長方形かつ同容積の液体用紙容器と比較して、正面側の側面パネルを大きくすることができ、これにより高いディスプレー効果を得ることができる。さらに、胴部の水平断面が長方形かつ同容積の液体用紙容器と比較して、液体上のヘッドスペースを小さくすることができる。
さらに、本発明によれば、天面ののりしろ部の対向パネル側のりしろ辺の幅は、注出口パネル側のりしろ辺の幅より短いので、対向パネル側のりしろ辺と注出口パネル側のりしろ辺とを互いに貼り合せた際、対向パネル側のりしろ辺が注出口パネル側のりしろ辺からはみ出すおそれがない。
さらにまた、本発明によれば、底面ののりしろ部は、天面ののりしろ部と同一方向を向くので、液体用紙容器を成形する際、複雑な糊付け作業や折り曲げ作業を行なう必要がなく、液体用紙容器を容易に成形することができる。
以下、本発明の一実施の形態について、図1乃至図6を参照して説明する。
ここで、図1は、本発明の一実施の形態を示す斜視図であり、図2は、本発明の一実施の形態を示す平面図であり、図3は、本発明の一実施の形態を示す側面図であり、図4は、本発明の一実施の形態を示す底面図である。また図5は、本発明による液体用紙容器の展開図であり、図6は、本発明の比較例を示す図である。
まず、図1乃至図5により、本実施の形態による液体用紙容器の概略について説明する。
図1乃至図4において、液体用紙容器10は、牛乳、ジュース、酒類、油脂類、調味料類、液体洗剤類等の液体を収容する容器である。この液体用紙容器10は、4枚の側面パネル11a−11dからなる胴部11と、胴部11下方に設けられた底面12と、傾斜した平坦な天面13とを備えている。このうち胴部11の水平断面は、一辺が長さEの正方形からなっている。
一方、天面13は、注出口14が形成された注出口パネル15と、注出口パネル15に対向する対向パネル16と、注出口パネル15および対向パネル16の上部に設けられたのりしろ部17とからなっている。
また、注出口パネル15および対向パネル16の両側に一対の折返しパネル18、18が形成され、各折返しパネル18に、天面13の側縁に沿う天面側縁辺18aと、一対の傾斜辺18b、18cとが形成されている。また各折返しパネル18上に三角形のパネル20、21が設けられている。
さらに、天面13の注出口パネル15の長さAと、対向パネル16の長さBは、天面側縁辺18aの長さCと等しくなっており、注出口パネル15の長さAと対向パネル16の長さBとは異なっている(A+B=CかつA>B)。
また図3に示すように、底面12に対する天面側縁辺18aの傾斜角θは10°乃至16°となっている。なお傾斜角θが10°未満であると、液体用紙容器10内の液体を注ぎにくく、また天面13に十分な大きさの注出口14を設けることができない。一方、傾斜角θが16°を上回ると、のりしろ辺17cの先端17t(図3参照)が胴部11の外方へ突出する。
ところで図5は、図1乃至図4に示す液体用紙容器10を構成するブランク10Bを示す展開図である。
図5において、ブランク10Bは、後述するように1枚の積層体を打ち抜いたものからなり、各パネルおよび各パネル間に設けられた折れ線から構成されている。
図5に示すように、ブランク10Bの中央に、側面パネル11c、11b、11a、11dが折れ線を介して順次配置され、また側面パネル11dに隣接して側面パネル11cに接着されるのりしろ辺19が設けられている。
また、注出口パネル15上部に注出口パネル側のりしろ辺17aが設けられ、対向パネル16の上部に対向パネル側のりしろ辺17bが設けられている。これら注出口パネル側のりしろ辺17aと対向パネル側のりしろ辺17bとを接着することにより、天面13ののりしろ部17が構成される。
なお、対向パネル側のりしろ辺17bの幅dは、注出口パネル側のりしろ辺17aの幅Dより短くなっており、これにより注出口パネル側のりしろ辺17aと対向パネル側のりしろ辺17bとを接着した際、対向パネル側のりしろ辺17bが注出口パネル側のりしろ辺17aからはみ出さないようになっている。
なお、注出口パネル側のりしろ辺の幅Dは、胴部の一辺の長さEの15%乃至30%となるのが好ましい(D=0.15E乃至0.30E)。D<0.15Eとなる場合、注出口パネル側のりしろ辺17aと対向パネル側のりしろ辺17bとの接着強度が十分に得られない。他方、D>0.30Eとなる場合、のりしろ辺17cの先端17tが胴部11の外方へ突出するおそれがある。
また、側面パネル11bおよび側面パネル11dの上部にそれぞれ折返しパネル18が設けられている。各折返しパネル18は、天面側縁辺18aと一対の傾斜辺18b、18cとにより囲まれた三角形形状からなっている。さらに各折返しパネル18の両側に、三角形のパネル20、21が設けられ、パネル20、21の上部にそれぞれのりしろ辺17c、17dが設けられている。
一方図4乃至図5に示すように、底面12は、対向する一対の対向パネル22、23と、この対向パネル22、23の両側に設けられた一対の折返しパネル24、24と、一対の対向パネル22、23の上部に設けられたのりしろ部25とを有している。このうちのりしろ部25は、対向パネル側のりしろ辺25aと、折返しパネル側のりしろ辺25bとからなっている。また、各折返しパネル24の両側に、パネル26、27がそれぞれ設けられている。
なお、図1および図5に示すように、底面12ののりしろ部25は、天面13ののりしろ部17と同一方向を向いている。すなわち底面12ののりしろ部25と天面13ののりしろ部17とが平行となっている。
なお、図1および図3に示すように、注出口14上に注出口具14Aが設けられていても良い。この注出口具14Aは、注出口14から液体を注ぎ出しやすくするものであり、例えば公知の合成樹脂成形品からなるものを用いることができる。また、注出口具14Aはフランジを有するものであっても良く、この場合、注出口具14Aを注出口14に嵌入し、フランジを注出口14の内側周縁部に接着することにより、注出口具14Aを液体用紙容器10に固定することができる。また注出口具14Aは、プルタブ形式のものであってもよい。
次に、液体用紙容器10を構成する材料について説明する。
液体用紙容器10に使用する材料は、紙を主体とする積層体からなり、その紙の一方の面に最内層が熱接着性樹脂層である内層を、他方の面に最外層が熱接着性樹脂層である外層を備えていることを基本としている。そして、紙と熱接着樹脂層との間にバリアー層を積層することもできる。
また、積層体の最内層および最外層に使用する熱可塑性樹脂は、内容物の保護、特に液状の物質を入れても洩れない機能、また、熱シールにより貼り合わせて液体用紙容器の組み立てを可能にする機能を持っている必要がある。具体的には、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン、メタロセン触媒を使用して重合したエチレン−α・オレフィン共重合体、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、メチルペンテンポリマー、ポリブテンポリマー、ポリエチレンまたはポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂をアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマール酸、イタコン酸等の不飽和カルボン酸で変性した酸変性ポリオレフィン樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリエステル樹脂、ナイロン樹脂などの樹脂を使用することができる。なかでも、メタロセン触媒を使用して重合したエチレン−α・オレフィン共重合体は、伸縮性があり、ひび割れ、ピンホールが発生しにくく、好適に使用することができる。
上記の熱接着性樹脂を用いて、例えば、押し出し機を使用し、紙とバリアー層との層間に、上記のような樹脂の1種ないし2種以上を単層ないし多層に押し出して溶融押し出し樹脂層を形成し、その溶融押し出し樹脂層を介して、上記の紙とバリアー層とを積層することができるものである。
なお、本実施の形態による液体用紙容器10において、熱接着性樹脂層の膜厚としては、20〜200μmの範囲、好ましくは、25〜100μmの範囲がより好ましいものである。膜厚が、25μm未満であると、炙りピンホールが発生し易い傾向にあることから好ましくなく、200μmを越えると、底面12および天面13の成形性が非常に悪くなることから好ましくないものである。
また、液体用紙容器10を構成するバリアー層として、機械的、物理的、化学的、その他において優れた性質を有し、特に、強度を有して強靱であり、かつ、耐熱性を有する樹脂のフィルムないしシートを使用することができる。具体的には、例えば、ポリプロピレン系樹脂、環状ポリオレフィン系樹脂、フッ素系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS樹脂)、アクリロニトリルル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)、ポリ塩化ビニル系樹脂、フッ素系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル系樹脂、各種のナイロン等のポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリアミドイミド系樹脂、ポリアリールフタレート系樹脂、シリコーン系樹脂、ポリスルホン系樹脂、ポリフェニレンスルフィド系樹脂、ポリエーテルスルホン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、アセタール系樹脂、セルロース系樹脂、その他等の各種の樹脂のフィルムないしシートを使用することができる。さらに、これらのフィルムに金属蒸着膜あるいは無機酸化膜を設けたフィルム、金属箔などを使用することもできる。
具体的な材料の構成としては、表面側からポリエチレン樹脂層/紙層/ポリエチレン樹脂層、発泡ポリエチレン樹脂層/紙層/ポリエチレン樹脂層、ポリプロピレン樹脂層/紙層/ポリプロピレン樹脂層、ポリエチレン樹脂層/紙層/ポリエステル樹脂層、ポリエステル樹脂層/紙層/ポリエステル樹脂層、ポリエチレン樹脂層/紙層/エチレン−アクリル酸共重合体層/アルミニウム箔/ポリエチレン樹脂層、ポリエチレン樹脂層/紙層/ポリエチレン層/ポリエステル層/ポリエチレン樹脂層、ポリエチレン樹脂層/紙層/ポリエチレン層/ポリエステル層/ポリエチレン樹脂層(フィルム)、ポリエチレン樹脂層/紙層/ポリエチレン層/アルミニウム箔/二軸延伸ポリエステル層/ポリエチレン樹脂層、ポリエチレン樹脂層/紙層/ポリエチレン層/蒸着アルミ層/ポリエステル層/ポリエチレン樹脂層、ポリエチレン樹脂層/紙層/ポリエチレン樹脂層/シリカ蒸着層/ポリエステル層/ポリエチレン樹脂層(フィルム)などがあげられる。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について述べる。
まず、上述したような紙を主体とする積層体を打ち抜き、図5に示すようなブランク10Bを作製する。次に、公知の液体用紙容器用の製函機を用いて、一般的な液体用紙容器と同様に製函し、ブランク10Bから折り畳まれた状態の液体用紙容器10を作製する。
次に、折り畳まれた状態の液体用紙容器を起こし、液体用充填機によりこの液体用紙容器内に液体内容物を充填する。
この間、まずのりしろ辺19と側面パネル11cとを接着し、4枚の側面パネル11a−11dからなる4角柱を形成する。次に、底面12の一対の折返しパネル24、24を折れ線に沿って内側に折り込み、同時に対向パネル23および対向パネル22を、対向パネル23が対向パネル22上に重なるように内側に折り曲げる。
次に、対向パネル22、対向パネル側のりしろ辺25a、折返しパネル側のりしろ辺25b、パネル27、および対向パネル23を順次接着し、のりしろ部25を有する底面12を形成する。
その後、このようにして底面12が形成された液体用紙容器に液体内容物を充填する。
次に、天面13の注出口パネル15および対向パネル16の両側にそれぞれ形成された一対の折返しパネル18、18を折れ線に沿って外側に折り込み、同時に注出口パネル15および対向パネル16をそれぞれ内側に折り曲げる。この際、注出口パネル側のりしろ辺17aが対向パネル側のりしろ辺17b上に配置されるようにする。次に、注出口パネル側のりしろ辺17aと対向パネル側のりしろ辺17bとを接着してのりしろ部17を形成し、また各折返しパネル18側ののりしろ辺17c、17dをそれぞれ互いに接着する。
その後、各折返しパネル18を下方に折り畳み、それぞれ側面パネル11bおよび側面パネル11dに接着する。このようにして図1乃至図4に記載された液体用紙容器10を製造することができる。
なお、液体用紙容器10を組立てる際、注出口具14Aを注出口14に取り付けても良い。この場合、例えば注出口具14Aのフランジを、液体用紙容器10の注出口14の内面周縁部にヒートシール、インパルスシールなどで接着することができる。
このように、本実施の形態によれば、天面13が平坦かつ傾斜しているので、天面13が傾斜していない液体用紙容器と比較して、直径の大きな注出口14を注出口パネル15に設けることができる。
すなわち、比較例として図6(a)(b)に示す液体用紙容器30において、胴部11の水平断面は一辺が長さEの正方形からなり、また天面13は水平となっている(すなわち底面に対する天面13の傾斜角(θ)が0°となっている)。この場合、図6(a)に示すように、注出口14の直径は最大でもE/2となる。これに対して図1乃至図3に示すように、本実施の形態によれば、注出口14の直径を最大でA(A>E/2)まで拡げることができるので、注出口14の直径を大きくとることができる。
また、本実施の形態によれば、胴部11の水平断面が正方形となっているので、液体用紙容器10を陳列する際、陳列する場所の制約を受けにくい。また胴部11の水平断面が長方形かつ同容積の液体用紙容器と比較して、正面側の側面パネル11aを大きくすることができ、これにより高いディスプレー効果を得ることができる。さらに、胴部11の水平断面が長方形かつ同容積の液体用紙容器と比較して、液体内容物上のヘッドスペースを小さくすることができる。すなわち液体内容物と接触する酸素を減少させ、内容物が酸化されるのを遅らせることができる。
さらに、本実施の形態によれば、天面13ののりしろ部17の対向パネル側のりしろ辺17bの幅dは、注出口パネル側のりしろ辺17aの幅Dより短いので、注出口パネル側のりしろ辺17aと対向パネル側のりしろ辺17bとを互いに貼り合せた際、対向パネル側のりしろ辺17bが注出口パネル側のりしろ辺17aからはみ出すおそれがない。
さらにまた、本実施の形態によれば、底面12ののりしろ部25は、天面13ののりしろ部17と同一方向を向くので、液体用紙容器10を成形する際、複雑な糊付け作業や折り曲げ作業を行なう必要がなく、液体用紙容器10を容易に成形することができる。
本発明による液体用紙容器の一実施の形態を示す斜視図。 本発明による液体用紙容器の一実施の形態を示す平面図。 本発明による液体用紙容器の一実施の形態を示す側面図。 本発明による液体用紙容器の一実施の形態を示す底面図。 本発明による液体用紙容器の展開図。 本発明の比較例を示す図。 従来のゲーベルトップ型の液体用紙容器を示す斜視図。
符号の説明
10 液体用紙容器
10B ブランク
11 胴部
11a−11d 側面パネル
12 底面
13 天面
14 注出口
14A 注出口具
15 注出口パネル
16 対向パネル
17 のりしろ部
17a 注出口パネル側のりしろ辺
17b 対向パネル側のりしろ辺
17c、17d のりしろ辺
18 折返しパネル
18a 天面側縁辺
18b、18c 傾斜辺
19 のりしろ辺
20、21 パネル
22、23 対向パネル
24 折返しパネル
25 のりしろ部
25a 対向パネル側のりしろ辺
25b 折返しパネル側のりしろ辺
26、27 パネル

Claims (5)

  1. 液体用紙容器において、
    4枚の側面パネルからなる胴部と、
    胴部下方に設けられた底面と、
    傾斜した平坦な天面とを備え、
    胴部の水平断面は正方形となっており、
    天面は、注出口が形成された注出口パネルと、注出口パネルに対向する対向パネルと、注出口パネルおよび対向パネルの上部に設けられたのりしろ部とからなり、
    注出口パネルおよび対向パネルの両側に一対の折返しパネルが形成され、
    各折返しパネルに、天面側縁に沿う天面側縁辺と、一対の傾斜辺とが形成され、
    注出口パネルの長さAと、対向パネルの長さBは、天面側縁辺の長さCと等しくなっており、注出口パネルの長さAと対向パネルの長さBとは異なることを特徴とする液体用紙容器。
  2. 底面に対する天面側縁辺の傾斜角が10°乃至16°となっていることを特徴とする請求項1に記載の液体用紙容器。
  3. 底面は、対向する一対の対向パネルと、この対向パネルの両側に設けられた一対の折返しパネルと、一対の対向パネルの上部に設けられたのりしろ部とを有し、底面ののりしろ部は、天面ののりしろ部と同一方向を向くことを特徴とする請求項1または2に記載の液体用紙容器。
  4. 天面ののりしろ部は、注出口パネル上部に設けられた注出口パネル側のりしろ辺と、対向パネル上部に設けられた対向パネル側のりしろ辺とからなり、対向パネル側のりしろ辺の幅は、注出口パネル側のりしろ辺の幅より短いことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の液体用紙容器。
  5. 胴部の一辺の長さをEとし、注出口パネル側のりしろ辺の幅をDとしたとき、D=0.15E乃至0.30Eとなることを特徴とする請求項4に記載の液体用紙容器。
JP2007091086A 2007-03-30 2007-03-30 液体用紙容器 Pending JP2008247425A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007091086A JP2008247425A (ja) 2007-03-30 2007-03-30 液体用紙容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007091086A JP2008247425A (ja) 2007-03-30 2007-03-30 液体用紙容器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008247425A true JP2008247425A (ja) 2008-10-16

Family

ID=39972852

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007091086A Pending JP2008247425A (ja) 2007-03-30 2007-03-30 液体用紙容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008247425A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110884747A (zh) * 2018-09-10 2020-03-17 利乐拉瓦尔集团及财务有限公司 用于液体消耗品的纸盒包装和用于纸盒包装的纸盒坯材

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0948432A (ja) * 1995-08-10 1997-02-18 Dainippon Printing Co Ltd 易開封性密封カートン
JPH11236027A (ja) * 1998-02-20 1999-08-31 Dainippon Printing Co Ltd 変形ゲーベルトップカートン
WO2002010020A1 (fr) * 2000-07-31 2002-02-07 Tetra Laval Holdings & Finance S.A. Procede de production d'un paquet en papier, et paquet en papier
JP2005035580A (ja) * 2003-07-18 2005-02-10 Dainippon Printing Co Ltd 液体用紙容器

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0948432A (ja) * 1995-08-10 1997-02-18 Dainippon Printing Co Ltd 易開封性密封カートン
JPH11236027A (ja) * 1998-02-20 1999-08-31 Dainippon Printing Co Ltd 変形ゲーベルトップカートン
WO2002010020A1 (fr) * 2000-07-31 2002-02-07 Tetra Laval Holdings & Finance S.A. Procede de production d'un paquet en papier, et paquet en papier
JP2005035580A (ja) * 2003-07-18 2005-02-10 Dainippon Printing Co Ltd 液体用紙容器

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110884747A (zh) * 2018-09-10 2020-03-17 利乐拉瓦尔集团及财务有限公司 用于液体消耗品的纸盒包装和用于纸盒包装的纸盒坯材
JP2020040729A (ja) * 2018-09-10 2020-03-19 テトラ ラバル ホールディングス アンド ファイナンス エス エイ 紙製包装容器
CN110884747B (zh) * 2018-09-10 2023-03-10 利乐拉瓦尔集团及财务有限公司 用于液体消耗品的纸盒包装和用于纸盒包装的纸盒坯材

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2011031971A (ja) 注出口付きパウチ容器
JP6079091B2 (ja) 自立包装袋
JP2005035580A (ja) 液体用紙容器
JP5983917B2 (ja) 注出口付き包装袋
JP2008247425A (ja) 液体用紙容器
JP4170841B2 (ja) 液体用紙容器
JP2005088940A (ja) 取っ手機能付き液体用紙容器
JP4508367B2 (ja) パウチ
JP2000142720A (ja) リブ付き軟包装容器
JP2004284616A (ja) 注出口付き液体用紙容器
JP2022007221A (ja) 液体注出具および紙容器
JP4508369B2 (ja) パウチ
JP2012025472A (ja) 紙容器
JP4390978B2 (ja) バッグインカートン
JP2005035583A (ja) 変形液体用紙容器
JP2012148792A (ja) 注出が容易なパウチ
JP3139752U (ja) 流体包装容器
JP4467705B2 (ja) 注ぎ出し口形成パウチ
JP2005035584A (ja) 変形液体用紙容器
JP2021095169A (ja) 液体用紙容器
JP2004284622A (ja) 注出口付き液体用紙容器
JP2014088215A (ja) カップ型紙容器
JP4249521B2 (ja) 取っ手付き液体用紙容器
JP2001199452A (ja) ガセット袋及び注出具付きガセット袋
JP2004284636A (ja) 液体用紙容器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091130

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110926

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110930

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111128

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20111220