JP2004297757A - リードソロモン符号又は拡大リードソロモン符号の復号方法及び復号器 - Google Patents
リードソロモン符号又は拡大リードソロモン符号の復号方法及び復号器 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】 入力データシンドロームSIから誤りの個数推定部60にて推定した誤りの個数EN1と、復号過程で誤りの個数算出部70にて算出した誤りの個数EN2とを比較し、この比較結果と入力データシンドロームSIとに基づいて誤り訂正部40にて誤り訂正処理を施した後、誤り訂正されたデータC1に対してシンドローム計算部10にて再度シンドローム計算を行って訂正データシンドロームを求め、誤訂正を行った場合又は推定した誤りの個数EN1と算出した誤りの個数EN2とが異なる場合には入力データDIを第2の訂正データC2として出力する。
【選択図】 図4
Description
原始多項式P(x) = x7+x3+1
生成多項式G(x) = (x+α)(x+α2)(x+α3)(x+α4)(x+α5)
を用いた、
符号長n=128
誤り訂正数t=3
1シンボルのビット数m=7
情報シンボル数i0=122
パリティシンボル数p0=6
拡大前の符号多項式W0(x) = c126x126+c125x125+・・・+c1x+c0
拡大パリティシンボルc-=W0(α6)
=c126(α6)126+c125(α6)125+・・・+c1α6+c0
拡大後の符号多項式W(x)=xW0(x)+c-
=c126x127+c125x126+・・・+c1x2+c0x+c-
の1次拡大リードソロモン符号である。なお、拡大前の符号、つまり拡大成分でない符号(c126,c125,・・・,c1,c0)を非拡大成分と呼ぶことにする。また、拡大パリティシンボルc-を拡大成分と呼ぶことにする。
非拡大成分のみの受信多項式Y0(x)=y126x126+y125x125+・・・+y1x+y0
非拡大成分及び拡大成分の受信多項式Y(x)=y126x127+y125x126+・・・+y1x2+y0x+y-
とする。このような入力データDI中の誤りシンボルの位置juを誤りの位置という。
入力データDI=(y126,y125,・・・,y1,y0,y-)
のシンドロームを入力データシンドロームSIとして算出する。すなわち、ステップS11Aにて、非拡大成分の入力データシンドローム
SIi=Y0(αi)
=y126(αi)126+y125(αi)125+・・・+y1αi+y0
(i=1,2,3,4,5)
を算出し、ステップS11Bにて、拡大成分の入力データシンドローム
SI6=Y0(α6)+y-
=y126(α6)126+y125(α6)125+・・・+y1α6+y0+y-
を算出する。
非拡大成分のみの誤り訂正処理データの多項式F0(x)=f126x126+f125x125+・・・+f1x+f0
非拡大成分及び拡大成分の誤り訂正処理データの多項式F(x)=xF0(x)+f-=f126x127+f125x126+・・・+f1x2+f0x+f-
(f-は拡大成分(暫定値))
とする。すなわち、入力データDIの誤りの位置juのシンボルから、それに対応した誤りの大きさeuを減算する。ガロア体GF(2)の拡大体上での演算であるので、誤りの大きさeuを減算する代わりに加算してもよい。
F0(α6)+f-=f126(α6)126+f125(α6)125+・・・+f1α6+f0+f-
を計算する。F0(α6)+f-が零である場合には誤り訂正処理データの拡大成分f-(暫定値)に誤りがないと考えられるので、誤り訂正処理データの拡大成分f-(暫定値)をそのまま拡大成分の誤り訂正処理データとし、拡大成分の誤りの個数NB=0とする。F0(α6)+f-が零でない場合には誤り訂正処理データの拡大成分f-(暫定値)に誤りがあると判断し、誤り訂正処理データの拡大成分f-(暫定値)の誤りの大きさe-はF0(α6)+f-となる。そこで、誤り訂正処理データの拡大成分f-(暫定値)に対して誤り訂正処理を行い、つまり、誤り訂正処理データの拡大成分f-(暫定値)に誤りの大きさe-=F0(α6)+f-を加算し、
f-+e-=f-+F0(α6)+f-=F0(α6)+2f-=F0(α6)
を拡大成分の誤り訂正処理データとし、拡大成分の誤りの個数NB=1とする。
誤りの個数EN2=NA+NB
を算出する。ただし、拡大成分の誤りの個数を重複して加算することはない。
非拡大成分のみの第1の訂正データC1の多項式D0(x)=d126x126+d125x125+・・・+d1x+d0
非拡大成分及び拡大成分の第1の訂正データC1の多項式D(x)=d126x127+d125x126+・・・+d1x2+d0x+d-
とし、
第1の訂正データC1=(d126,d125,・・・,d1,d0,d-)
のシンドロームを訂正データシンドロームSCとして算出する。すなわち、ステップS91Aにて、非拡大成分の訂正データシンドローム
SCi=D0(αi)
=d126(αi)126+d125(αi)125+・・・+d1αi+d0
(i=1,2,3,4,5)
を算出し、ステップS91Bにて、拡大成分の訂正データシンドローム
SC6=D0(α6)+d-
=d126(α6)126+d125(α6)125+・・・+d1α6+d0+d-
を算出する。
第1の誤り個数推定式N1=S2 2+S1S3
第2の誤り個数推定式N2=S3 2+S1S5
第3の誤り個数推定式N3=S4 2+S3S5
第4の誤り個数推定式N4=S5N1+S3N2+S1N3
を計算する。
入力データDI=(y126,y125,・・・,y1,y0,y-)
のシンドロームを入力データシンドロームSIとして算出する。すなわち、非拡大成分の入力データシンドローム
SIi=Y0(αi)
=y126(αi)126+y125(αi)125+・・・+y1αi+y0
(i=1,2,3,4,5)
を算出し、拡大成分の入力データシンドローム
SI6=Y0(α6)+y-
=y126(α6)126+y125(α6)125+・・・+y1α6+y0+y-
を算出する。更に、入力データシンドロームSIの成分が全て零であるか否かを検出する。入力データシンドロームSIの成分が全て零である場合には入力データDIに誤りがないと判定し、第1のフラグ信号F1をアクティブにして誤り訂正部40に出力する。入力データシンドロームSIの成分のいずれかが零でない場合には入力データDIに誤りがあると判定し、第1のフラグ信号F1を非アクティブにして誤り訂正部40に出力する。いずれの場合も、入力データシンドロームSIを評価多項式及び位置多項式導出部20並びに誤りの個数推定部60に出力する。ただし、評価多項式及び位置多項式導出部20に出力する入力データシンドロームをXSIと表記して、誤りの個数推定部60に出力する入力データシンドロームSIと区別することとする。
誤りの個数EN2=NA+NB
を算出し、当該算出した誤りの個数EN2を誤り訂正部40へ供給する。ただし、拡大成分の誤りの個数を重複して加算することはない。
非拡大成分のみの誤り訂正処理データの多項式F0(x)=f126x126+f125x125+・・・+f1x+f0
非拡大成分及び拡大成分の誤り訂正処理データの多項式F(x)=xF0(x)+f-=f126x127+f125x126+・・・+f1x2+f0x+f-
(f-は拡大成分(暫定値))
とする。すなわち、入力データXDIの誤りの位置juのシンボルから、それに対応した誤りの大きさeuを減算する。ガロア体GF(2)の拡大体上での演算であるので、誤りの大きさeuを減算する代わりに加算してもよい。拡大成分に対しては、更に非拡大成分のみの誤り訂正処理データの多項式F0(x)にx=α6を代入したものに誤り訂正処理データの拡大成分f-(暫定値)を加算し、つまり、
F0(α6)+f-=f126(α6)126+f125(α6)125+・・・+f1α6+f0+f-
を計算し、F0(α6)+f-が零である場合には誤り訂正処理データの拡大成分f-(暫定値)に誤りがないと考えられるので、誤り訂正処理データの拡大成分f-(暫定値)をそのまま拡大成分の誤り訂正処理データとし、拡大成分の誤りの個数NB=0とする。F0(α6)+f-が零でない場合には誤り訂正処理データの拡大成分f-(暫定値)に誤りがあると判断し、誤り訂正処理データの拡大成分f-の誤りの大きさe-はF0(α6)+f-となる。そこで、誤り訂正処理データの拡大成分f-(暫定値)に対して誤り訂正処理を行い、つまり、誤り訂正処理データの拡大成分f-(暫定値)に誤りの大きさe-=F0(α6)+f-を加算し、
f-+e-=f-+F0(α6)+f-=F0(α6)+2f-=F0(α6)
を拡大成分の誤り訂正処理データとし、拡大成分の誤りの個数NB=1とする。そして、誤りの個数推定部60にて推定した誤りの個数EN1と誤りの個数算出部70にて算出した誤りの個数EN2とが等しく、かつ、誤りの個数推定部60にて推定した誤りの個数EN1と誤りの個数算出部70にて算出した誤りの個数EN2とがともに3(誤り訂正数t)以下か否か、つまり、「EN1=EN2≦3」か否かを検出し、「EN1=EN2≦3」の場合には、後述する第3のフラグ信号F3をアクティブにする。更に、「EN1=EN2≦3」(第3のフラグ信号F3がアクティブ)であり、かつ、入力データシンドロームSIの成分のいずれかが零でない(第1のフラグ信号F1が非アクティブであり、誤り訂正の必要がある)場合には、誤り訂正処理データを第1の訂正データC1としてシンドローム計算部10及びデータ記憶部50に出力する。そうでない場合、つまり「EN1≠EN2又はEN1>3又はEN2>3」(第3のフラグ信号F3が非アクティブ)であるか、又は、入力データシンドロームSIの成分が全て零である(第1のフラグ信号F1がアクティブであり、誤り訂正の必要がない)場合には、データ記憶部50が出力する入力データXDIをそのまま、第1の訂正データC1としてシンドローム計算部10及びデータ記憶部50に出力する。
非拡大成分のみの第1の訂正データC1の多項式D0(x)=d126x126+d125x125+・・・+d1x+d0
とし、かつ、
第1の訂正データC1の多項式D(x)=d126x127+d125x126+・・・+d1x2+d0x+d-
として、
第1の訂正データC1=(d126,d125,・・・,d1,d0,d-)
のシンドロームを訂正データシンドロームSCとして算出する。すなわち、非拡大成分の訂正データシンドローム
SCi=D0(αi)
=d126(αi)126+d125(αi)125+・・・+d1αi+d0
(i=1,2,3,4,5)
を算出し、拡大成分の訂正データシンドローム
SC6=D0(α6)+d-
=d126(α6)126+d125(α6)125+・・・+d1α6+d0+d-
を算出する。更に、『訂正データシンドロームSCの成分が全て零であるか、又は、「EN1≠EN2又はEN1>3又はEN2>3」(第3のフラグ信号F3が非アクティブ)である』という判定条件の真偽を判断し、当該判定条件が真である場合には第1の訂正データC1に誤りがないと判定して、第2のフラグ信号F2をアクティブにして誤り訂正部40に出力する。そうでない場合、つまり訂正データシンドロームSCの成分のいずれかが零でなく、かつ、「EN1=EN2≦3」(第3のフラグ信号F3がアクティブ)である場合には第1の訂正データC1に誤りがあると判定し、第2のフラグ信号F2を非アクティブにして誤り訂正部40に出力する。
F0(α6)+f-=f126(α6)126+f125(α6)125+・・・+f1α6+f0+f-
を計算し、F0(α6)+f-が零である場合には誤り訂正処理データの拡大成分f-(暫定値)に誤りがないと考えられるので、誤り訂正処理データの拡大成分f-(暫定値)をそのまま拡大成分の誤り訂正処理データとし、拡大成分の誤りの個数NB=0とする。F0(α6)+f-が零でない場合には誤り訂正処理データの拡大成分f-(暫定値)に誤りがあると判断し、誤り訂正処理データの拡大成分f-(暫定値)の誤りの大きさe-はF0(α6)+f-となる。そこで、誤り訂正処理データの拡大成分f-(暫定値)に対して誤り訂正処理を行い、つまり、誤り訂正処理データの拡大成分f-(暫定値)に誤りの大きさe-=F0(α6)+f-を加算し、
f-+e-=f-+F0(α6)+f-=F0(α6)+2f-=F0(α6)
を拡大成分の誤り訂正処理データとし、拡大成分の誤りの個数NB=1とする。そして、誤り訂正処理データを第1の訂正データC1として出力する。上記のようして求めた第1の訂正データC1は、シンドローム計算部10及びデータ記憶部50に出力される。
F0(α6)+f-=f126(α6)126+f125(α6)125+・・・+f1α6+f0+f-
を計算し、F0(α6)+f-が零である場合には誤り訂正処理データの拡大成分f-(暫定値)に誤りがないと考えられるので、誤り訂正処理データの拡大成分f-(暫定値)をそのまま拡大成分の誤り訂正処理データとし、拡大成分の誤りの個数NB=0とする。F0(α6)+f-が零でない場合には誤り訂正処理データの拡大成分f-(暫定値)に誤りがあると判断し、誤り訂正処理データの拡大成分f-(暫定値)の誤りの大きさe-はF0(α6)+f-となる。そこで、誤り訂正処理データの拡大成分f-(暫定値)に対して誤り訂正処理を行い、つまり、誤り訂正処理データの拡大成分f-(暫定値)に誤りの大きさe-=F0(α6)+f-を加算し、
f-+e-=f-+F0(α6)+f-=F0(α6)+2f-=F0(α6)
を拡大成分の誤り訂正処理データとし、拡大成分の誤りの個数NB=1とする。そして、拡大成分誤り訂正処理器41Bは、これら拡大成分の誤り訂正処理データを、拡大成分の第1の訂正データとして出力する。
S20 誤り位置多項式及び誤り評価多項式算出ステップ
S30 誤りの位置算出ステップ
S40 誤りの大きさ算出ステップ
S50 第1の誤り訂正ステップ
S60 誤りの個数推定ステップ
S80 誤りの個数算出ステップ
S90 第2のシンドローム算出ステップ
S100 第2の誤り訂正ステップ
10 シンドローム計算部
11 セレクタ
12 シンドローム演算器
12A 非拡大成分シンドローム処理器
12B 拡大成分シンドローム処理器
12C バスドライバ
13 入力データシンドローム保持器
14 訂正データシンドローム保持器
15 第1のシンドローム零検出器
16 第2のシンドローム零検出器
20 評価多項式及び位置多項式導出部
30 チェンサーチ部
40 誤り訂正部
41 第1の誤り訂正器
41A 誤り訂正処理器
41B 拡大成分誤り訂正処理器
41C バスドライバ
42 誤りの位置データ保持器
43 誤りの大きさデータ保持器
44 第2の誤り訂正器
45 比較器
50 データ記憶部
60 誤りの個数推定部
70 誤りの個数算出部
C1,XC1 第1の訂正データ
C2 第2の訂正データ
DI,XDI 入力データ(受信語)
EN1 推定した誤りの個数
EN2 算出した誤りの個数
eu 誤りの大きさ
e- 拡大成分に対する誤りの大きさ
F1 第1のフラグ信号
F2 第2のフラグ信号
F3 第3のフラグ信号
j- 拡大成分に対する誤りの位置
MOD モード信号
NA 誤りの個数
NB 拡大成分の誤りの個数
SI,XSI 入力データシンドローム
SC 訂正データシンドローム
α-ju 誤り位置多項式の根
σ(z) 誤り位置多項式
σ'(α-ju) 誤り位置多項式の微分値
ω(z) 誤り評価多項式
ω(α-ju) 誤りの評価値
Claims (14)
- ある誤り訂正数のリードソロモン符号又は拡大リードソロモン符号からなる受信語を入力データとして復号する方法であって、
前記入力データ並びに前記誤り訂正数のシンドロームに基づいて導出した誤り位置多項式及び誤り評価多項式を用いて、前記入力データに対して誤り訂正処理を行い、当該処理の結果を第1の訂正データとする第1の誤り訂正ステップと、
前記第1の訂正データのシンドロームを算出するシンドローム算出ステップと、
前記シンドローム算出ステップにて算出したシンドロームに基づいて、前記第1の訂正データに対して誤り訂正処理を行い、当該処理の結果を第2の訂正データとする第2の誤り訂正ステップとを備えたことを特徴とする復号方法。 - 請求項1記載の復号方法において、
前記入力データのシンドロームに基づいて前記入力データ中に発生した誤りの個数を推定する、誤りの個数推定ステップと、
前記入力データのシンドローム並びに前記誤り訂正数に基づいて導出した誤り位置多項式及び誤り評価多項式を用いて誤りの個数を算出する、誤りの個数算出ステップとを更に備え、
前記第1の誤り訂正ステップでは、前記誤りの個数推定ステップにて推定した誤りの個数と、前記誤りの個数算出ステップにて算出した誤りの個数とを用いて、前記入力データに対して誤り訂正処理を行うことを特徴とする復号方法。 - 請求項2記載の復号方法において、
前記第1の誤り訂正ステップは、
前記推定した誤りの個数と前記算出した誤りの個数とが等しく、かつ、前記推定した誤りの個数と前記算出した誤りの個数とがともに前記誤り訂正数以下であるという第1の判定条件の真偽を判定する、誤りの個数判定ステップと、
前記入力データの誤り訂正処理を行って、誤り訂正処理データを求め、かつ前記誤り訂正処理データに基づいて、拡大成分の誤り訂正処理データを求める誤り訂正処理ステップと、
前記誤りの個数判定ステップにおいて前記第1の判定条件が真であると判定され、かつ、前記入力データのシンドロームの成分のいずれかが零でないと判定された場合には、前記誤り訂正処理ステップにて求められた誤り訂正処理データを前記第1の訂正データとするステップと、
前記誤りの個数判定ステップにおいて前記第1の判定条件が偽であると判定されるか、又は、前記入力データのシンドロームの成分が全て零であると判定された場合には、前記入力データを前記第1の訂正データとするステップとを備えたことを特徴とする復号方法。 - 請求項2記載の復号方法において、
前記第2の誤り訂正ステップでは、前記第1の訂正データのシンドローム並びに前記推定した誤りの個数及び前記算出した誤りの個数に基づいて、前記第1の訂正データに対して誤り訂正処理を行うことを特徴とする復号方法。 - 請求項3記載の復号方法において、
前記第1の訂正データのシンドロームの成分が全て零であるか、又は、前記誤りの個数判定ステップにて前記第1の判定条件が偽であるという第2の判定条件の真偽を判定するステップを更に備え、
前記第2の誤り訂正ステップでは、前記第2の判定条件が真である場合には前記第1の訂正データを前記第2の訂正データとし、前記第2の判定条件が偽である場合には前記入力データを復元して前記第2の訂正データとすることを特徴とする復号方法。 - 請求項2記載の復号方法において、
前記誤りの個数推定ステップは、
前記入力データのシンドロームの成分が全て零か否かを判断する第1のステップと、
前記入力データのシンドロームの成分が全て零である場合には誤りがないと推定する第2のステップと、
前記入力データのシンドロームの成分のいずれかが零でない場合には、前記入力データの拡大されていない成分の誤りの個数を推定するように、第1、第2、第3及び第4の誤り個数推定式を計算する第3のステップと、
前記第1、第2及び第3の誤り個数推定式の値が全て零か否かを判断する第4のステップと、
前記第4のステップにおいて前記第1、第2及び第3の誤り個数推定式の値が全て零である場合には、前記入力データのシンドロームの拡大成分が零か否かを判断する第5のステップと、
前記第5のステップにおいて前記入力データのシンドロームの拡大成分が零である場合には、誤りの個数が前記誤り訂正数から2を減じた数に等しいと推定する第6のステップと、
前記第5のステップにおいて前記入力データのシンドロームの拡大成分が零でない場合には、誤りの個数が前記誤り訂正数から1を減じた数に等しいと推定する第7のステップと、
前記第4のステップにおいて前記第1、第2又は第3の誤り個数推定式の値のいずれかが零でない場合には、前記第4の誤り個数推定式の値が零か否かを判断する第8のステップと、
前記第8のステップにおいて前記第4の誤り個数推定式の値が零である場合には、前記入力データのシンドロームの拡大成分が零か否かを判断する第9のステップと、
前記第9のステップにおいて前記入力データのシンドロームの拡大成分が零である場合には、誤りの個数が前記誤り訂正数から1を減じた数に等しいと推定する第10のステップと、
前記第9のステップにおいて前記入力データのシンドロームの拡大成分が零でない場合には、誤りの個数が前記誤り訂正数に等しいと推定する第11のステップと、
前記第8のステップにおいて前記第4の誤り個数推定式の値が零でない場合には、前記入力データのシンドロームの拡大成分が零か否かを判断する第12のステップと、
前記第12のステップにおいて前記入力データのシンドロームの拡大成分が零である場合には、誤りの個数が前記誤り訂正数に等しいと推定する第13のステップと、
前記第12のステップにおいて前記入力データのシンドロームの拡大成分が零でない場合には、誤りの個数が前記誤り訂正数に1を加えた数に等しいと推定する第14のステップとを備えたことを特徴とする復号方法。 - 請求項1〜6のいずれか1項に記載の復号方法において、
前記誤り訂正数が3であることを特徴とする復号方法。 - ある誤り訂正数のリードソロモン符号又は拡大リードソロモン符号からなる受信語を入力データとして復号するための復号器であって、
前記入力データのシンドロームを入力データシンドロームとして求め、前記入力データシンドロームに基づいて前記入力データに誤りが存在するか否かを示す第1のフラグ信号を出力するとともに、前記入力データ及び前記入力データシンドロームに基づいて求められた第1の訂正データのシンドロームを訂正データシンドロームとして求め、前記訂正データシンドロームに基づいて前記第1の訂正データに誤りが存在するか否かを示す第2のフラグ信号を出力するためのシンドローム計算部と、
前記シンドローム計算部にて計算された入力データシンドロームに基づいて前記入力データ中に発生した誤りの個数を推定するための誤りの個数推定部と、
前記入力データシンドロームに基づいて誤り評価多項式及び誤り位置多項式の各次数の係数を求めるとともに、前記係数から求められた誤りの評価値及び対応する誤り位置多項式微分値に基づいて誤りの大きさを求めるための評価多項式及び位置多項式導出部と、
前記係数に基づいて前記誤り位置多項式の根を求めるとともに、前記誤り評価多項式に前記根のそれぞれを代入して得られる誤りの評価値及び前記誤り位置多項式の導関数に前記根のそれぞれを代入して得られる誤り位置多項式微分値を求めるためのチェンサーチ部と、
前記入力データ並びに前記根及び前記誤りの大きさに基づいて誤りの個数を算出するための誤りの個数算出部と、
前記入力データ並びに前記根及び対応する前記誤りの大きさに基づいて、前記入力データに対して誤り訂正処理を行って誤り訂正処理データを求めるための誤り訂正部とを備え、
前記誤り訂正部は、
前記誤りの個数推定部にて推定した誤りの個数と前記誤りの個数算出部にて算出した誤りの個数とが等しく、かつ、前記誤りの個数推定部にて推定した誤りの個数及び前記誤りの個数算出部にて算出した誤りの個数がともに前記誤り訂正数以下であり、かつ、前記第1のフラグ信号が前記入力データに誤りが存在することを示す場合には、前記誤り訂正処理データを前記第1の訂正データとして出力し、
前記誤りの個数推定部にて推定した誤りの個数と前記誤りの個数算出部にて算出した誤りの個数とが等しくないか、又は、前記誤りの個数推定部にて推定した誤りの個数若しくは前記誤りの個数算出部にて算出した誤りの個数のいずれかが前記誤り訂正数より大きいか、又は、前記第1のフラグ信号が前記入力データに誤りが存在しないことを示す場合には、前記入力データを前記第1の訂正データとして出力するとともに、
前記第2のフラグ信号が前記第1の訂正データに誤りが存在することを示し、かつ、前記誤りの個数推定部にて推定した誤りの個数と前記誤りの個数算出部にて算出した誤りの個数とが等しく、かつ、前記誤りの個数推定部にて推定した誤りの個数及び前記誤りの個数算出部にて算出した誤りの個数がともに前記誤り訂正数以下である場合には、前記第1の訂正データに対して前記入力データに戻す復元処理を行って得たデータを第2の訂正データとして出力し、
前記第2のフラグ信号が前記第1の訂正データに誤りが存在しないことを示すか、又は、前記誤りの個数推定部にて推定した誤りの個数と前記誤りの個数算出部にて算出した誤りの個数とが等しくないか、又は、前記誤りの個数推定部にて推定した誤りの個数若しくは前記誤りの個数算出部にて算出した誤りの個数のいずれかが前記誤り訂正数より大きい場合には、前記第1の訂正データを第2の訂正データとして出力することを特徴とする復号器。 - 請求項8記載の復号器において、
前記シンドローム計算部は、
前記入力データ及び前記誤り訂正部が出力する前記第1の訂正データを入力とし、入力された前記入力データと入力された前記第1の訂正データとを順次選択して出力するためのセレクタと、
前記セレクタが出力する前記入力データに基づいて前記入力データシンドロームを、前記第1の訂正データに基づいて前記訂正データシンドロームをそれぞれ求めるためのシンドローム演算器と、
前記入力データシンドロームを保持して出力するための入力データシンドローム保持器と、
前記訂正データシンドロームを保持して出力するための訂正データシンドローム保持器と、
前記入力データシンドローム保持器が出力する前記入力データシンドロームの成分が全て零である場合には前記入力データに誤りが存在しないことを示すように前記第1のフラグ信号を出力し、前記入力データシンドローム保持器が出力する前記入力データシンドロームの成分のいずれかが零でない場合には前記入力データに誤りが存在することを示すように前記第1のフラグ信号を出力するための第1のシンドローム零検出器と、
前記訂正データシンドローム保持器が出力する前記訂正データシンドロームの成分が全て零である場合には前記第1の訂正データに誤りが存在しないことを示すように前記第2のフラグ信号を出力し、前記訂正データシンドローム保持器が出力する前記訂正データシンドロームの成分のいずれかが零でない場合には前記第1の訂正データに誤りが存在することを示すように前記第2のフラグ信号を出力するための第2のシンドローム零検出器とを備えたことを特徴とする復号器。 - 請求項9記載の復号器において、
前記シンドローム演算器は、
前記セレクタが順次出力する前記入力データ及び前記第1の訂正データに基づいて、拡大成分でない成分の前記入力データシンドローム及び前記訂正データシンドロームをそれぞれ求めるための非拡大成分シンドローム処理器と、
前記セレクタが順次出力する前記入力データ及び前記第1の訂正データに基づいて、拡大成分の前記入力データシンドローム及び前記訂正データシンドロームをそれぞれ求めるための拡大成分シンドローム処理器と、
前記非拡大成分シンドローム処理器から出力された拡大成分でない成分の前記入力データシンドロームと、前記拡大成分シンドローム処理器から出力された拡大成分の前記入力データシンドロームとを一括し、かつ、前記非拡大成分シンドローム処理器から出力された拡大成分でない成分の前記訂正データシンドロームと、前記拡大成分シンドローム処理器から出力された拡大成分の前記訂正データシンドロームとを一括して出力するためのバスドライバとを備えたことを特徴とする復号器。 - 請求項8記載の復号器において、
前記誤り訂正部は、
前記誤りの個数推定部にて推定した誤りの個数と前記誤りの個数算出部にて算出した誤りの個数とを比較するための比較部と、
前記第1の訂正データと、誤りの位置、誤りの大きさ及び誤りの個数とを出力するための第1の誤り訂正器と、
前記誤りの位置を保持して出力するための誤りの位置データ保持器と、
前記誤りの大きさを保持して出力するための誤りの大きさデータ保持器と、
前記第2の訂正データを出力するための第2の誤り訂正器とを備え、
前記比較部は、前記誤りの個数推定部にて推定した誤りの個数と前記誤りの個数算出部にて算出した誤りの個数とが等しく、かつ、前記誤りの個数推定部にて推定した誤りの個数及び前記誤りの個数算出部にて算出した誤りの個数がともに前記誤り訂正数以下であるか否かを示す第3のフラグ信号を出力し、
前記第1の誤り訂正器は、
前記入力データに対して、前記根のそれぞれに対応する誤りの位置が示すシンボルから対応する前記誤りの大きさを減算又は加算する誤り訂正処理を行って、誤り訂正処理データを求め、かつ、前記誤り訂正処理データに基づいて、拡大成分の誤り訂正処理データを求めて、これらを誤り訂正処理データとし、
前記誤りの個数推定部にて推定した誤りの個数と前記誤りの個数算出部にて算出した誤りの個数とが等しく、かつ、前記誤りの個数推定部にて推定した誤りの個数及び前記誤りの個数算出部にて算出した誤りの個数がともに前記誤り訂正数以下であることを前記第3のフラグ信号が示し、かつ、前記入力データに誤りが存在することを前記第1のフラグ信号が示す場合には、前記誤り訂正処理データを前記第1の訂正データとして出力し、
前記誤りの個数推定部にて推定した誤りの個数と前記誤りの個数算出部にて算出した誤りの個数とが等しくないか、又は、前記誤りの個数推定部にて推定した誤りの個数若しくは前記誤りの個数算出部にて算出した誤りの個数のいずれかが前記誤り訂正数より大きいことを前記第3のフラグ信号が示すか、又は、前記入力データに誤りが存在しないことを前記第1のフラグ信号が示す場合には、前記入力データを前記第1の訂正データとして出力し、
前記第2の誤り訂正器は、
前記第1の訂正データに誤りが存在することを前記第2のフラグ信号が示し、かつ、前記誤りの個数推定部にて推定した誤りの個数と前記誤りの個数算出部にて算出した誤りの個数とが等しく、かつ、前記誤りの個数推定部にて推定した誤りの個数及び前記誤りの個数算出部にて算出した誤りの個数がともに前記誤り訂正数以下であることを前記第3のフラグ信号が示す場合には、前記第1の訂正データに対して、前記誤りの位置が示すシンボルに対応する前記誤りの大きさの値を加算又は減算して前記入力データに戻す復元処理を行って得られたデータを前記第2の訂正データとして出力し、
前記第1の訂正データに誤りが存在しないことを前記第2のフラグ信号が示すか、又は、前記誤りの個数推定部にて推定した誤りの個数と前記誤りの個数算出部にて算出した誤りの個数とが等しくないか、又は、前記誤りの個数推定部にて推定した誤りの個数若しくは前記誤りの個数算出部にて算出した誤りの個数のいずれかが前記誤り訂正数より大きいことを前記第3のフラグ信号が示す場合には、前記第1の訂正データを前記第2の訂正データとして出力することを特徴とする復号器。 - 請求項11記載の復号器において、
前記第1の誤り訂正器は、
前記第1の訂正データを出力するための誤り訂正処理器と、
拡大成分の前記第1の訂正データと、前記拡大成分に対する誤りの位置、誤りの大きさ及び誤りの個数とを出力するための拡大成分誤り訂正処理器と、
前記第1の訂正データと拡大成分の前記第1の訂正データとを一括して、前記第1の訂正データとして出力するためのバスドライバとを備え、
前記誤り訂正処理器は、
前記入力データに対して、前記根のそれぞれに対応する誤りの位置が示すシンボルから対応する前記誤りの大きさを減算又は加算する誤り訂正処理を行って、誤り訂正処理データを求め、
前記誤りの個数推定部にて推定した誤りの個数と前記誤りの個数算出部にて算出した誤りの個数とが等しく、かつ、前記誤りの個数推定部にて推定した誤りの個数及び前記誤りの個数算出部にて算出した誤りの個数がともに前記誤り訂正数以下であることを前記第3のフラグ信号が示し、かつ、前記入力データに誤りが存在することを前記第1のフラグ信号が示す場合には、前記誤り訂正処理データを前記第1の訂正データとして出力し、
前記誤りの個数推定部にて推定した誤りの個数と前記誤りの個数算出部にて算出した誤りの個数とが等しくないか、又は、前記誤りの個数推定部にて推定した誤りの個数若しくは前記誤りの個数算出部にて算出した誤りの個数のいずれかが前記誤り訂正数より大きいことを前記第3のフラグ信号が示すか、又は、前記入力データに誤りが存在しないことを前記第1のフラグ信号が示す場合には、前記入力データを前記第1の訂正データとして出力し、
前記拡大成分誤り訂正処理器は、
前記誤り訂正処理データに基づいて拡大成分の誤り訂正処理データを求めるとともに、拡大成分の誤りの個数を求め、
前記誤りの個数推定部にて推定した誤りの個数と前記誤りの個数算出部にて算出した誤りの個数とが等しく、かつ、前記誤りの個数推定部にて推定した誤りの個数及び前記誤りの個数算出部にて算出した誤りの個数がともに前記誤り訂正数以下であることを前記第3のフラグ信号が示し、かつ、前記入力データに誤りが存在することを前記第1のフラグ信号が示す場合には、拡大成分の前記誤り訂正処理データを拡大成分の前記第1の訂正データとして出力し、
前記誤りの個数推定部にて推定した誤りの個数と前記誤りの個数算出部にて算出した誤りの個数とが等しくないか、又は、前記誤りの個数推定部にて推定した誤りの個数若しくは前記誤りの個数算出部にて算出した誤りの個数のいずれかが前記誤り訂正数より大きいことを前記第3のフラグ信号が示すか、又は、前記入力データに誤りが存在しないことを前記第1のフラグ信号が示す場合には、拡大成分の前記入力データを拡大成分の前記第1の訂正データとして出力することを特徴とする復号器。 - 請求項8記載の復号器において、
前記誤り訂正部が前記第1の訂正データを求め始めるまで前記入力データを保持出力し、かつ、前記誤り訂正部が前記第2の訂正データを求め始めるまで前記第1の訂正データを保持出力するためのデータ記憶部を更に備えたことを特徴とする復号器。 - 請求項8〜13のいずれか1項に記載の復号器において、
前記誤り訂正数が3であることを特徴とする復号器。
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