JP2001251196A - リードソロモン復号方法及びリードソロモン復号装置 - Google Patents

リードソロモン復号方法及びリードソロモン復号装置

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JP2001251196A
JP2001251196A JP2000063112A JP2000063112A JP2001251196A JP 2001251196 A JP2001251196 A JP 2001251196A JP 2000063112 A JP2000063112 A JP 2000063112A JP 2000063112 A JP2000063112 A JP 2000063112A JP 2001251196 A JP2001251196 A JP 2001251196A
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syndrome
correction pattern
symbols
reed
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JP2000063112A
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Shunji Tochihara
俊司 杤原
Koichiro Okayama
浩一郎 岡山
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Original Assignee
Hitachi Kokusai Electric Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大きなテーブルを必要とせず、簡易なアルゴ
リズムで比較的高速に誤り訂正を行うことのできるリー
ドソロモン復号方法及びリードソロモン復号装置を提供
する。 【解決手段】 シンドローム算出手段1で受信データか
らシンドロームを算出し、エラー検出手段2で算出され
たシンドロームからエラーシンボル数を判定し、エラー
シンボル数が訂正可能な場合に、シンドロームから計算
によってエラー位置及びエラー訂正パターンを求め、訂
正能力を超える場合には、シンドロームの補正を行い、
補正されたシンドロームから計算によってエラー位置及
びエラー訂正パターンを求め、エラー訂正手段3でエラ
ー位置及びエラー訂正パターンに従って受信データのエ
ラーを訂正するである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リードソロモン復
号方法及びリードソロモン復号装置に係り、特に大きな
テーブルを必要とせず、簡易なアルゴリズムでエラーシ
ンボルを訂正できるリードソロモン復号方法及びリード
ソロモン復号装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にデジタル伝送システム等で、信号
の伝送時発生されるエラーを訂正するために、誤り訂正
符号の一つであるリードソロモン符号(Reed-Solomon c
ode )がたくさん使われている。
【0003】リードソロモン符号は、送信側において、
送信データを所定のブロック単位で分けて符号化した
後、符号化された各ブロックの最後の段にエラー検出及
び訂正のための検査ビットを付け加えて符号化を行い、
送信する。そして、上記ブロック単位で符号化され、検
査ビットを付加して伝送されたデータを受信側で受信
し、送信側における符号化に対応した方法で復号化を行
い、エラー検出をして、検出したエラーが訂正能力の範
囲内であれば訂正して復号するようになっている。この
ようなブロック単位の符号化は検査ビットを追加して伝
送するため、冗長度が増えるが、復号段で伝送信号のエ
ラーを訂正でき、特に連続的な錯誤に対するエラー訂正
能力が優れているため、たくさん使われている。
【0004】ここで、リードソロモン符号を用いた符号
化・復号化の原理について簡単に説明する。リードソロ
モン符号は、巡回符号の一つであり、巡回符号の符号化
は、長さkの情報記号系列(a0,a1,a2,… ,ak-1
を、次数k−1以下の情報多項式p(x)で表すと、 p(x)=a0+a1x+…+ak-1k-1 となる。情報多項式p(x)にxn−kをかけて、 xn-kp(x)=a0n-k+a1n-k+1+…+ak-1
n-1 を作り、それを次数n−kの生成多項式g(x)で割
り、余りr(x) r(x)=c0+c1x+…+cn-k-1n-k-1 を求め、xn−kp(x)とr(x)を加えたものを符
号多項式u(x)とする。すなわち、 u(x)=xn-kp(x)+r(x) =c0+c1x+…+cn-k-1n-k-1+a0n-k+a1
n-k+1+…+ak-1n-1 となり符号多項式u(x)を情報記号の並びで表現する
と、 u=(c0,c1,…,cn-k-1,a0,a1,…,ak-1) となる。左側のc0,c1,…,cn-k-1が検査符号であり、
右側のa0,a1,…,ak-1が情報符号である。
【0005】そして、このようにして生成された巡回符
号多項式u(x)に誤り多項式e(x)が生じて受信さ
れた受信符号多項式v(x)は、 v(x)=u(x)+e(x) で表される。巡回符号の符号多項式u(x)は、生成多
項式g(x)で割り切れるので、受信符号多項式v
(x)を生成多項式g(x)で割った余りs(x)は、
誤り多項式e(x)を生成多項式g(x)で割った余り
に等しくなる。従って、誤り多項式e(x)を生成多項
式g(x)で割った余りs(x)と誤り多項式e(x)
とが1対1で対応していれば、受信符号多項式v(x)
を生成多項式g(x)で割った余りs(x)から誤り多
項式e(x)を知ることができる。受信符号多項式v
(x)を生成多項式g(x)で割った余りs(x)は、
符号多項式u(x)に関係なく誤り多項式e(x)だけ
で決まり、この余りs(x)を巡回符号のシンドローム
と呼ぶ。
【0006】つまり、リードソロモン復号化において
は、生成多項式g(x)が決まっていれば、シンドロー
ムs(x)と誤り多項式e(x)が1対1で対応するこ
とになり、受信した受信符号系列からシンドロームを算
出し、シンドロームに対するエラー位置を算出すること
ができ、更に誤り訂正のパターンを算出することができ
る。また、予め、各シンドロームに対応する誤り位置を
算出してテーブルを作成しておくことにより、受信した
受信符号系列からシンドロームを算出し、算出されたシ
ンドロームに対応付けられたエラー位置からエラーを訂
正することができる。
【0007】従来リードソロモン復号処理の方法として
は、演算による方法及びテーブルを使った方法がある
が、高速で訂正を行うためにテーブル方式が有効であっ
た。ここで、従来のテーブル方式によるリードソロモン
復号装置について図6を使って説明する。図6は、従来
のリードソロモン復号装置の概略構成を示すブロック図
である。従来のリードソロモン復号装置は、受信した受
信符号系列(受信データ)からシンドロームを算出する
シンドローム算出手段1と、シンドローム算出手段1で
算出されたシンドロームに対応するエラー位置情報とエ
ラー訂正パターンを導き出すエラー検出手段2′と、受
信符号系列をバッファリングし、エラー検出手段2′か
ら出力されたエラー位置情報とエラー訂正パターンに従
って受信符号系列におけるエラーを訂正し、訂正後のデ
ータを出力するエラー訂正手段3とから構成されてい
た。
【0008】従来のリードソロモン復号装置におけるエ
ラー検出手段2′は、予め考えられる全てのシンドロー
ムパターンに対するエラー位置をテーブル形式で記憶し
ているエラー位置情報テーブル20aと、全てのシンド
ロームパターンに対するエラー訂正パターンをテーブル
形式で記憶しているエラー訂正パターンテーブル20b
とを具備する復号用テーブル20を備え、入力されたシ
ンドロームに対応付けてエラー位置情報テーブル20a
及びエラー訂正パターンテーブル20bを参照し、エラ
ー位置情報とエラー訂正パターンを出力するものであ
る。
【0009】従来のリードソロモン復号装置の動作につ
いて図7を用いて説明する。図7は、従来のリードソロ
モン復号装置の概略動作を示すフローチャート図であ
る。従来のリードソロモン復号装置は、データを受信す
ると、シンドローム算出手段1の動作として受信データ
からシンドロームが算出され(100)、エラー検出手
段2′の動作として復号用テーブル20によってシンド
ロームをポインタとしてエラー位置情報、エラー訂正パ
ターンが求められ(102)、エラー訂正手段3の動作
としてエラー位置情報、エラー訂正パターンに従って受
信データがエラー訂正されて、訂正後のデータが出力さ
れる(104)ようになっている。
【0010】尚、リードソロモン復号処理の演算による
方法については、平成11年8月6日公開の特開平11
−215011号「直列化されたリードソロモン復号装
置」(出願人:ヒュンダイ エレクトロニクス インダ
ストリーズ カムパニー リミテッド、発明者:ベク
ジョン ソプ)に詳しく記載されている。また、リード
ソロモン復号装置に関する従来技術として、上記公報で
は、入力された符号データ列を奇数番目と偶数番目のビ
ットデータに区分して各々に対してビットクロックに同
期させて直列で各ビット別シンドローム多項式の計数値
を計算し、以降エラー値計算及びエラー位置計算を直列
に行い、各計算部を1つのセルで具現することにより、
リードソロモン復号装置全体の面積を減らし、合わせて
電力消耗を減少できるものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のリードソロモン復号装置では、テーブル形式で復号
化を行った場合、シンドロームから対応付けて即座にエ
ラー訂正を行うことができて高速ではあるが、全てのシ
ンドロームに対応するエラー位置情報及びエラー訂正パ
ターンを備える非常に大きなテーブルが必要となり、小
型化、低コスト化の面で障害となるという問題点があっ
た。例えば、データ部11シンボル(4bit/1シン
ボル)パリティ4シンボルのリードソロモンの場合、3
2〜128kbyteのテーブルが必要であった。
【0012】また、演算形式で復号化を行った場合、ア
ルゴリズムが複雑で訂正処理に時間がかかるという問題
点があった。
【0013】本発明は上記実情に鑑みて為されたもの
で、大きなテーブルを必要とせず、簡易なアルゴリズム
で比較的高速に誤り訂正を行うことのできるリードソロ
モン復号方法及びリードソロモン復号装置を提供するこ
とを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記従来例の問題点を解
決するための本発明は、リードソロモン復号方法及びリ
ードソロモン復号装置において、受信データからシンド
ロームを算出し、算出されたシンドロームからエラーシ
ンボル数を判定し、エラーシンボル数が訂正可能なエラ
ーシンボル数の場合に、シンドロームから計算によって
エラー位置及びエラー訂正パターンを求め、エラーシン
ボル数が訂正能力を超える場合には、シンドロームの補
正を行い、補正されたシンドロームから計算によってエ
ラー位置及びエラー訂正パターンを求め、エラー位置及
びエラー訂正パターンに従って受信データのエラーを訂
正するものなので、大きなテーブルを必要とせず、簡易
なアルゴリズムで比較的高速に誤り訂正を行うことがで
きる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照しながら説明する。尚、以下で説明する機能実現
手段は、当該機能を実現できる手段であれば、どのよう
な回路又は装置であっても構わず、また機能の一部又は
全部をソフトウェアで実現することも可能である。更
に、機能実現手段を複数の回路によって実現してもよ
く、複数の機能実現手段を単一の回路で実現してもよ
い。
【0016】上位概念的に説明すれば、本発明に係るリ
ードソロモン復号方法及びリードソロモン復号装置は、
受信データからシンドロームを算出し、算出されたシン
ドロームからエラーシンボル数を判定し、エラーシンボ
ル数が訂正可能なエラーシンボル数の場合に、シンドロ
ームから計算によってエラー位置及びエラー訂正パター
ンを求め、エラーシンボル数が訂正能力を超える場合に
は、シンドロームの補正を行い、補正されたシンドロー
ムから計算によってエラー位置及びエラー訂正パターン
を求め、エラー位置及びエラー訂正パターンに従って受
信データのエラーを訂正するものなので、大きなテーブ
ルを必要とせず、簡易なアルゴリズムで比較的高速に誤
り訂正を行うことができるものである。
【0017】機能実現手段で説明すれば、本発明に係る
リードソロモン復号方法及びリードソロモン復号装置
は、受信データからシンドロームを算出するシンドロー
ム算出手段と、算出されたシンドロームからエラーシン
ボル数を判定する第1の判定処理、エラーシンボル数が
訂正可能なエラーシンボル数の場合には、シンドローム
から計算によってエラー位置及びエラー訂正パターンを
求めるエラー位置・エラー訂正パターン算出処理、エラ
ーシンボル数が訂正能力を超える場合には、シンドロー
ムの補正を行うシンドローム補正処理、補正されたシン
ドロームからエラーシンボル数を判定する第2の判定処
理、第2の判定処理の結果、エラーシンボル数が1の場
合には、補正されたシンドロームとシンドロームの補正
に用いた補正のパターンに従って計算によってエラー位
置及びエラー訂正パターンを求める補正エラー位置・エ
ラー訂正パターン算出処理を備え、第2の判定処理の結
果、エラーシンボル数が複数の場合には、シンドローム
を1シンボルずつシフトして求めたシンドロームで第1
の判定処理及びエラー位置・エラー訂正パターン算出処
理及び第2の判定処理及び補正エラー位置・エラー訂正
パターン算出処理を行うエラー検出手段と、エラー位置
及びエラー訂正パターンに従って受信データのエラーを
訂正するエラー訂正手段とを有し、単純な計算とシンボ
ルのシフトとでエラー位置・エラー訂正パターンを算出
するものなので、大きなテーブルを必要とせず、簡易な
アルゴリズムで比較的高速に誤り訂正を行うことができ
るものである。
【0018】まず、本発明に係るリードソロモン復号装
置の構成について図1を使って説明する。図1は、本発
明に係るリードソロモン復号装置の構成ブロック図であ
る。尚、図6と同様の構成をとる部分については同一の
符号を付して説明する。
【0019】本発明のリードソロモン復号装置(本装
置)は、図6に示した従来のリードソロモン復号装置と
基本的には同様で、受信した受信符号系列からシンドロ
ームを算出するシンドローム算出手段1と、シンドロー
ム算出手段1で算出されたシンドロームに対応するエラ
ー位置情報とエラー訂正パターンを導き出すエラー検出
手段2と、受信符号系列をバッファリングし、エラー検
出手段2から出力されたエラー位置情報とエラー訂正パ
ターンに従って受信符号系列におけるエラーを訂正し、
訂正後のデータを出力するエラー訂正手段3とから構成
されている。但し、エラー検出手段2におけるエラー位
置情報及びエラー訂正パターンを導き出す方法が従来の
エラー検出手段2′とは異なっている。
【0020】次に、本発明のリードソロモン復号装置の
概略動作について図2を用いて説明する。図2は、本発
明のリードソロモン復号装置の概略動作を示すフローチ
ャート図である。尚、図2では、エラー訂正を2シンボ
ルまでとした場合を示している。
【0021】本発明のリードソロモン復号装置は、デー
タを受信すると、シンドローム算出手段1の動作として
受信データからシンドロームを求めるシンドローム算出
処理が行われ(200)、エラー検出手段2の動作とし
てシンドロームが全て0であるか判断し(202)、全
て0であったなら(Yes)、0シンボルエラー、つま
りエラーがなかったとして受信したデータをそのまま出
力する。
【0022】一方、処理202において、シンドローム
の全てが0であった訳ではない、つまりシンドロームの
何れかが0以外であったなら(No)、エラー位置情報
とエラー訂正パターンを求めるエラー検出処理を行い
(210)、検出されたエラーが3シンボル以上であっ
たかを判断し(212)、3シンボル以上の場合には
(Yes)、エラー訂正が不可能であるとする。
【0023】そして、処理212において、検出された
エラーが2シンボル以下、つまり1シンボル又は2シン
ボルである場合(No)は、エラー訂正手段3の動作と
して処理210で求められたエラー位置情報、エラー訂
正パターンに従って受信データを訂正するエラー訂正処
理を行い(220)、復号処理を終了するようになって
いる。
【0024】次に、本装置の各部について具体的に説明
するが、具体例としてリードソロモン符号(15,1
1,5) 4ビット/シンボルにて2シンボル訂正まで
を行う場合を例にとって説明する。尚、リードソロモン
符号(15,11,5)とは、符号長が15、情報ビッ
ト数が11ビットであり、符号語の最小距離が5である
ことを示している。
【0025】この場合、生成多項式G(x)は、 G(x)=(x+1)(x+α)(x+α)(x+α) =x+α12+α+x+α であり、原始多項式(法多項式) p(x)=x+x+1 である。これらの多項式はGF(2)の上の多項式で
あり、未知数x及び係数αは4次のベクトルとなる。式
の加減乗除は、全てp(x)を法多項式として演算され
る。 α=0001 α=0010 α=0100 α=1000 α=0011 α=0110 : : α15=0001
【0026】ここで、参考までに上記リードソロモン符
号を用いた符号化の方法例について説明する。符号化の
一つの方法として除算器による符号化の方法が一般的で
あるので、除算器による符号化について図3を用いて説
明する。図3は、リードソロモン符号化を行う除算器の
構成例を示す回路図である。リードソロモン符号化を行
う除算器は、図3に示すように、シフトレジスタ11
a,11b,11c,11dと、乗算器12a,12
b,12c,12dと、加算器13a,13b,13
c,13dとから構成されている。
【0027】ここで、各シフトレジスタ11は、4ビッ
トレジスタであり、4ビット(1シンボル)のデータの
0又は1の状態を記憶し、外部からのクロックパルスに
同期してその記憶内容をシンボル単位で出力する遅延素
子である。乗算器12は、シンボル単位で入力信号(1
シンボル/4bit)とαとの積計算を行う一般的な
乗算器であり、乗算器12aは、α12との積計算を行
い、乗算器12bは、αとの積計算を行い、乗算器1
2cは、αとの積計算を行い、乗算器12dは、α
との積計算を行うものである。
【0028】例として、“1010”と“0111”と
の積を考えると、 (1010)×(0111)=(α+α)×(α+α+1) =α+α+α+α+α+α =α+α+α+α =α+α+α+1+α+α =α+1 =(0011) 但し、(α=α+α、α=α+1、α+α
0) 本積計算により、a×b=ma,bとしてテーブルを作
成すると以下となる。
【0029】
【表1】
【0030】加算器13は、シフトレジスタ11からの
出力と除算器への入力データ又は乗算器12からの出力
データの2を法とする加算(EXOR)をシンボル単位
で行う加算器である。尚、符号化においては、加算器1
3aに入力される入力データが、11シンボルの送出デ
ータということになる。
【0031】そして、符号化を行う図3に示した除算器
の動作は、各シフトレジスタ11には、初期値として0
が設定されており、加算器13aに11シンボルの送出
データI(x)がクロック毎にシンボル単位で順次入力
される。そして、各乗算器12で生成多項式に従って、
αが乗算され、シフトレジスタ11からの出力と加算
器13で2を法とする加算が行われて、シフトレジスタ
11に記憶されるようになっている。送出データである
11シンボルが全て入力された時に、シフトレジスタ1
1a〜11dに記憶されている値が、除算結果の余りP
(x)に相当し、図3に示すように、送出データI
(x)11シンボルと、上記余りP(x)4シンボルと
をつなげた15シンボルがリードソロモン符号化された
符号化データとなって伝送されることになる。
【0032】次に、本発明のリードソロモン復号装置の
各部について、リードソロモン符号(15,11,5)
4ビット/シンボルにて2シンボル訂正までを行う場
合を例に説明する。シンドローム算出手段1は、受信し
た受信データのシンドロームを計算する手段であり、本
発明では、図3に示した符号化で用いた除算器と同じ構
成の除算器10を使用して、シンドロームを求める。
【0033】具体的に、上記説明したように符号化デー
タは、送出データI(x)(11シンボル)と、余りP
(x)(4シンボル)とをつなげた15シンボルであ
り、伝送過程でエラーを含んだ受信データをRI(x)
(11シンボル)、RP(x)(4シンボル)とする。
そして、図3に示した除算器と同様の構成の除算器10
において、シフトレジスタ11a〜11dには、初期値
として0をセットし、受信データ中のRI(x)を入力
データとして順次加算器13aに入力して除算し、求め
た余りをP(x)′とし、P(x)′と受信データ中の
RP(x)との2を法とする加算(XOR)を行い、そ
の結果をシンドロームS(x)とする。
【0034】ここで、もし受信データ中のRI(x)
(11シンボル)がエラーを含まず、I(x)と一致す
れば、余りP(x)′=P(x)であり、またRP
(x)(4シンボル)にもエラーが発生していない場合
は、P(x)とRP(x)=P(x)の2を法とする加
算を行って求めたシンドロームはオール0となるはずで
ある。
【0035】エラー検出手段2は、従来のエラー検出手
段2′と同様に、シンドローム算出手段1で求められた
シンドロームに対応するエラー位置情報とエラー訂正パ
ターンを導き出すものであるが、但し、従来のように予
めシンドロームに対応するエラー位置情報とエラー訂正
パターンを設定したテーブルを用いるのではなく、シン
ドロームからエラーシンボル数を検出し、単純な方法で
訂正可能な特定のシンボルエラー数の場合には計算によ
りエラー位置とエラー訂正パターンを算出し、それ以上
のシンボルエラー数の場合には、シンドロームに補正を
施してから再度エラーシンボル数を検出し、単純な方法
で訂正可能な特定のシンボルエラー数の場合には計算に
よりエラー位置とエラー訂正パターンを算出するように
なっている。
【0036】本発明のエラー検出手段2は、図3に示し
た除算器と同様の構成の除算器21と、シンドローム補
正パターンを生成するシンドローム補正パターン生成手
段22とを具備している。除算器21は、図3に示した
符号化で用いる除算器と同様の構成の除算器であり、シ
ンドローム算出手段1で求めたシンドロームからエラー
を検出する際に用いると共に、シンドローム補正パター
ンを求める際にも使用する。シンドローム補正パターン
生成手段22は、シンドローム算出手段1で求めたシン
ドロームから直接エラー位置及びエラー訂正パターンが
算出できない場合に、シンドロームを補正するパターン
を生成する手段である。ここで、直接エラー位置及びエ
ラー訂正パターンが算出できない場合とは、シンドロー
ム算出手段1で求めたシンドロームが3シンボル以上0
以外となった場合である。尚、シンドローム補正パター
ンの生成方法の詳細は、後述する。
【0037】次に、本発明のエラー検出手段2における
具体的な動作について、リードソロモン符号(15,1
1,5) 4ビット/シンボルにて2シンボル訂正まで
を行う場合を例にとって説明する。シンドローム算出手
段1で求められたシンドロームが、オール0(0シンボ
ルエラー)ではなかった場合には、通常、1シンボルエ
ラー訂正を行った後に、2シンボルエラー訂正を行う
が、今回は2シンボルエラーを行えば1シンボルエラー
も吸収できることにより、まとめて実施する方法を検討
する。
【0038】しかし、本発明のエラー検出の考え方を説
明するために、まず、1シンボルエラーを検出してエラ
ー位置とエラー訂正パターンを算出する方法について、
図4を使って説明する。図4は、本発明のエラー検出手
段2の1シンボルエラーを検出するエラー検出処理の流
れを示すフローチャート図である。受信データから求め
たシンドロームより、誤りパターンを容易に検出するた
め、図3に示した除算器と同様の構成の除算器21を用
いるが、本処理内では加算器13aに入力される入力デ
ータ(11シンボル)を全て0とみなして、処理を行
う。1シンボルエラーを検出する動作は、まず、除算器
21のシフトレジスタ11a〜11dにシンドローム算
出手段1で求めたシンドロームS(x)={S
,S,S}をセットし(300)、定数Nに1
6をセットする(302)。
【0039】そして、シフトレジスタ11a〜11dに
記憶されているS,S,S,Sの中で1シンボ
ルのみが0以外であり他の3シンボルが0であるか判断
し(304)、1シンボルのみが0以外である場合(Y
es)は、エラー位置の計算処理(310)と、エラー
訂正パターンの決定処理(312)を行い、エラー位置
情報(i)とエラー訂正パターン情報(Ei)を出力し
て(314)、1シンボルエラーということで処理を終
了する。
【0040】ここで、処理310のエラー位置の計算処
理とは、 Sが0以外であれば、エラー位置i=(N+3)%15 Sが0以外であれば、エラー位置i=(N+2)%15 Sが0以外であれば、エラー位置i=(N+1)%15 Sが0以外であれば、エラー位置i=(N+0)%15 の計算を行う。ここで、( )%15とは、15で割っ
た余りを求める計算である。
【0041】また、処理312のエラー訂正パターンの
決定処理とは、 Sが0以外であれば、エラー訂正パターンEi=Sが0以外であれば、エラー訂正パターンEi=Sが0以外であれば、エラー訂正パターンEi=Sが0以外であれば、エラー訂正パターンEi=S の計算を行う。
【0042】ここで、シンドローム算出手段1で求めた
シンドロームS(x)={S,S ,S,S}の
中で、0以外であるシンドロームが1つだけであるとい
うことは、0以外を示したシンドロームの位置がそのま
ま、エラーの位置となるので、単純にエラー位置及びエ
ラー訂正パターンが求められることになる。
【0043】一方、処理304において、0以外である
シンボルが2以上ある場合(No)は、入力データは0
で除算器21を1シンボルシフトし(340)、定数N
をデクリメントし(342)、Nが5より小さいか判断
し(344)、Nが5より小さくない場合(No)は、
処理304に戻ってシフトの結果シフトレジスタ11a
〜11dに記憶されたS,S,S,Sに関する
処理を繰り返し、Nが5より小さい場合(Yes)は、
2シンボル以上エラーがあるとして処理を終了する。
【0044】次に、上記説明した1シンボルエラーを検
出する方法を拡張して、同時に2シンボルエラーを検出
してエラー位置とエラー訂正パターンを算出する方法に
ついて、図5を使って説明する。図5は、本発明のエラ
ー検出手段2の同時に2シンボルエラーを検出するエラ
ー検出処理の流れを示すフローチャート図である。1シ
ンボルエラー検出と同様に、誤りパターンを容易に検出
するため、本処理内では受信データの情報部分(11シ
ンボル)は全て0であったとみなして、処理を行う。つ
まり、図3において、加算器13aに入力されるデータ
(11シンボル)を0とする。同時に2シンボルエラー
を検出する動作は、まず、除算器21のシフトレジスタ
11a〜11dにシンドローム算出手段1で求めたシン
ドロームS(x)={S,S,S,S}をセッ
トし(400)、定数Nに16をセットする(40
2)。
【0045】そして、シフトレジスタ11a〜11dに
記憶されているS,S,S,Sの中で1シンボ
ルのみが0以外であり他の3シンボルが0であるか判断
し(404)、1シンボルのみが0以外である場合(Y
es)は、1シンボルのエラー位置の計算処理とエラー
訂正パターンの決定処理を行い、求めたエラー位置情報
(i)とエラー訂正パターン情報(Ei)を出力して
(410)、1シンボルエラーということで処理を終了
する。
【0046】ここで、処理410のエラー位置の計算処
理及びエラー訂正パターンの決定処理とは、図4の場合
と同様で、 Sが0以外であれば、エラー位置i=(N+3)%15、エラー
訂正パターンEi=Sが0以外であれば、エラー位置i=(N+2)%15、エラー
訂正パターンEi=Sが0以外であれば、エラー位置i=(N+1)%15、エラー
訂正パターンEi=Sが0以外であれば、エラー位置i=(N+0)%15、エラー
訂正パターンEi=S の計算を行う。ここで、( )%15とは、15で割っ
た余りを求める計算である。
【0047】一方、処理404において、0以外である
シンボルが2以上ある場合(No)は、2シンボルのみ
が0以外であり他の2シンボルが0であるか判断し(4
20)、0以外であるシンボルが3以上ある場合(N
o)は、処理432に飛び、2シンボルのみが0以外で
ある場合(Yes)は、2シンボルのエラー位置の計算
処理とエラー訂正パターンの決定処理を行い、求めたエ
ラー位置情報(i,j)とエラー訂正パターン情報(E
i,Ej)を出力して(422)、2シンボルエラーと
いうことで処理を終了する。
【0048】ここで、処理422の2シンボルのエラー
位置の計算処理及びエラー訂正パターンの決定処理と
は、上記1シンボルの場合と同様であるが、2ヶ所に0
以外のシンドロームがあるため、2つの0以外のシンド
ロームS,Sに対応して2種類のエラー位置i,j
と、2種類のエラー訂正パターンEi,Ejが求められ
ることになる。
【0049】一方、処理420において、0以外である
シンボルが3以上ある場合(No)は、シンドロームの
補正処理を行う(432)。尚、シンドロームの補正処
理については、後程詳しく説明する。そして、シンドロ
ームの補正処理により補正されたシンドロームS′
(x)={S′,S′,S′,S′}につい
て、1シンボルのみが0以外であり他の3シンボルが0
であるか判断し(434)、1シンボルのみが0以外で
ある場合(Yes)は、2シンボルのエラー位置の計算
処理とエラー訂正パターンの決定処理を行い、求めたエ
ラー位置情報(i,j)とエラー訂正パターン情報(E
i,Ej)を出力して(436)、2シンボルエラーと
いうことで処理を終了する。尚、処理436における2
シンボルのエラー位置の計算処理とエラー訂正パターン
の決定処理については、後程詳しく説明する。
【0050】一方、処理434において、0以外である
シンボルが2以上ある場合(No)は、入力データは0
で除算器21を1シンボルシフトし(440)、定数N
をデクリメントし(442)、Nが5より小さいか判断
し(444)、Nが5より小さくない場合(No)は、
処理404に戻ってシフトの結果シフトレジスタ11a
〜11dに記憶されたS,S,S,Sに関する
処理を繰り返し、Nが5より小さい場合(Yes)は、
3シンボル以上エラーがあるとして処理を終了する。
【0051】次に、処理432のシンドローム補正処理
について説明する。本発明におけるシンドローム補正処
理は、シンドローム補正パターン生成手段22の動作と
して、エラー位置及びエラー訂正パターンに対応するシ
ンドローム補正パターンMEを求め、求めたシンドロー
ム補正パターンMEとシンドロームS(x)との排他的
論理和(XOR)を求めて補正する処理である。
【0052】シンドローム補正パターン生成手段22に
おけるシンドローム補正パターンMEの生成方法を具体
的に説明すると、処理420において、0以外であるシ
ンボルが3以上ある場合とは、エラー位置i,jの距離
が|i−j|≧4の場合であるので、入力データとして
加算器13aに順に入力したi=15〜i=5の11シ
ンボルの中の1シンボルにエラーがあったと仮定して考
える。i=5〜15のそれぞれにエラーがあったと仮定
した場合の、i=1〜4への正方向及び逆方向の距離を
示すと[表2]のようになる。
【0053】
【表2】
【0054】[表2]によると、距離4以上(リードソ
ロモン符号(15、11、5)の場合には、距離4〜1
1)を網羅できるiは、太枠で囲んだi=8又はi=1
2のどちらかである。そこで、今回はi=8の位置にエ
ラーがあったと仮定して、エラー訂正パターンを考え
る。エラー訂正パターンは、4ビット/シンボルなの
で、15通り考えられ、エラー訂正パターン全てを順に
チェックする必要がある。
【0055】i=8の時の各エラー訂正パターンに対す
るシンドローム補正パターンをME 、ME、M
、MEとする。ここで、MEはSに対する補
正パターン、MEはSに対する補正パターン、ME
はSに対する補正パターン、MEはSに対する
補正パターンであるとし、各々4bitの値である。
【0056】15通りの各エラー訂正パターンに対する
シンドローム補正パターンMEは、下記にて求められ
る。エラー訂正パターンをEiとすると、i=15〜i
=5の11シンボル中、i=8がエラーであり、エラー
訂正パターンEiを適応するとして、0000000E
i000の11シンボルデータを、図3に示した除算器
と同様の構成の除算器に入力し、求めた余りP(x)が
各々シンドローム補正パターン(ME,ME,ME
,ME)となる。
【0057】15種類のEiに対するシンドローム補正
パターン(ME,ME,ME,ME)は、その
都度除算器を用いて求めてもよいが、予め求めておいて
シンドローム補正パターンテーブルMET(Ei)とし
て記憶しておき、求められたエラー位置に対応するシン
ドローム補正パターンテーブルMET(Ei)の値を用
いて、シンドローム補正パターンMEとシンドロームS
(x)との排他的論理和(XOR)を求めることで、処
理時間の短縮を図ることもできる。
【0058】尚、本例の場合、i=8にエラーがあった
と仮定する15種類の補正パターンについて、シンドロ
ームの補正を行うように説明したが、i=12にエラー
があったと仮定する15種類の補正パターンについてシ
ンドロームの補正を行うようにしても構わない。
【0059】また、実際の処理においては、処理432
で、i=8又はi=12にエラーがあったと仮定する1
5種類の補正パターンの1つを用いて補正を行い、処理
434において1シンボルのみ0以外になった時点で、
処理436に進み、1シンボルのみ0以外にならない場
合には、処理432に戻って次の補正パターンを用いて
補正を行うようにして、処理432と処理434を繰り
返し、15種類の何れの補正でも1シンボルのみ0以外
にならなかった場合に、処理440に進むことになる。
【0060】次に、処理432におけるシンドローム補
正処理の結果、補正されたシンドロームS′について処
理434で1シンボルのみ0以外となり、処理436で
2シンボルのエラー位置の計算処理とエラー訂正パター
ンの決定処理を行う方法について説明する。処理432
におけるシンドローム補正処理でシンドローム補正パタ
ーンとして用いられたエラー訂正パターンをEkとする
と、2シンボルのエラー位置及びエラー訂正パターン
は、 S′が0以外であれば、 エラー位置1 i=(N+3)%15、エラー訂正パターン1 Ei=S エラー位置2 j=(N+7)%15、エラー訂正パターン2 Ej=Ek S′が0以外であれば、 エラー位置1 i=(N+2)%15、エラー訂正パターン1 Ei=S エラー位置2 j=(N+7)%15、エラー訂正パターン2 Ej=Ek S′が0以外であれば、 エラー位置1 i=(N+1)%15、エラー訂正パターン1 Ei=S エラー位置2 j=(N+7)%15、エラー訂正パターン2 Ej=Ek S′が0以外であれば、 エラー位置1 i=(N+0)%15、エラー訂正パターン1 Ei=S エラー位置2 j=(N+7)%15、エラー訂正パターン2 Ej=Ek の計算を行う。ここで、( )%15とは、15で割っ
た余りを求める計算である。
【0061】エラー訂正手段3は、エラー検出手段2か
ら出力されるエラー位置情報とエラー訂正パターンに従
って、受信データにエラー訂正処理を施すものである。
尚、エラー訂正手段3では、シンドローム算出手段1及
びエラー検出手段2においてエラー位置情報とエラー訂
正パターンを求めている間、その対象となる受信データ
をバッファリングし、エラー検出手段2からエラー位置
情報とエラー訂正パターンが出力されると、エラー訂正
処理を施して訂正後のデータを出力するようになってい
る。
【0062】具体的には、エラー検出手段2で検出され
たエラーが1シンボルエラーである場合には、エラー位
置情報iとエラー訂正パターン情報Eiに従って、受信
データのi番目のシンボル部分とEiとの排他的論理和
(XOR)をとれば1シンボルのエラーが訂正された訂
正後データが求まる。また、エラー検出手段2で検出さ
れたエラーが2シンボルエラーである場合には、誤り位
置情報i、エラー訂正パターン情報Ei、誤り位置情報
j、エラー訂正パターン情報Ejにより、誤り位置i,
jのシンボルの値と各々Ei、Ejとの排他的論理和
(XOR)をとれば、2シンボルのエラーが訂正された
訂正後データを得ることができる。尚、エラー検出手段
2におけるエラー検出結果として、3シンボル以上エラ
ーの場合には、訂正能力を超えているとしてエラー訂正
は行わない。
【0063】上記説明してきた本発明のリードソロモン
復号装置を構成する各手段は、ハードウエア的に回路等
で実現しても良いし、ソフトウェアで実現しても良い。
【0064】本発明の実施の形態のリードソロモン復号
方法及びリードソロモン復号装置によれば、受信データ
からシンドローム算出手段1でシンドロームを求め、エ
ラー検出手段2で当該シンドロームからエラーシンボル
数を求め、単純な計算により訂正可能なエラーシンボル
数の場合には、計算によってエラー位置及びエラー訂正
パターンを求め、エラー訂正手段3で当該エラー位置及
びエラー訂正パターンに従って受信データのエラーを訂
正するので、予め準備した大きなテーブルを使うことな
く、比較的高速にリードソロモン訂正を実現でき、製品
の小型化、低コスト化を図ることができる効果がある。
【0065】また、エラー検出手段2でシンドロームか
ら求めたエラーシンボル数が、単純な計算により訂正可
能なエラーシンボル数でない場合には、1シンボルシフ
ト毎にシンドロームを求め、求めたシンドロームについ
て同様の計算によってエラー位置及びエラー訂正パター
ンを求め、エラー訂正手段3で当該エラー位置及びエラ
ー訂正パターンに従って受信データのエラーを訂正する
ので、予め準備した大きなテーブルを使うことなく、比
較的高速にリードソロモン訂正を実現でき、製品の小型
化、低コスト化を図ることができる効果がある。
【0066】また、エラー検出手段2でシンドロームか
ら求めたエラーシンボル数が、単純な計算により訂正可
能なエラーシンボル数でない場合には、シンドロームの
補正を行い、補正されたシンドロームによって1シンボ
ルのみエラーが検出された場合には、当該検出されたエ
ラー位置及びエラー訂正パターンと、補正に用いた補正
パターンから導かれるエラー位置及びエラー訂正パター
ンで、エラー訂正手段3が受信データのエラーを訂正す
るので、予め準備した大きなテーブルを使うことなく、
比較的高速にリードソロモン訂正を実現でき、製品の小
型化、低コスト化を図ることができる効果がある。
【0067】更に、上記シンドロームの補正の後にも、
2シンボル以上のエラーが検出された場合には、1シン
ボルシフト毎に再度シンドロームを求め、求めたシンド
ロームについて同様の計算によってエラー位置及びエラ
ー訂正パターンを求め、エラー訂正手段3で当該エラー
位置及びエラー訂正パターンに従って受信データのエラ
ーを訂正するので、予め準備した大きなテーブルを使う
ことなく、比較的高速にリードソロモン訂正を実現で
き、製品の小型化、低コスト化を図ることができる効果
がある。
【0068】尚、シンドロームの補正を行う補正パター
ンについては、予めエラー位置として考えられる全ての
ケースについてパターンを算出してテーブルなどで記憶
しておくことにより、求められたエラー位置に対応する
テーブルの値を用いて補正を行うことで、処理時間の短
縮を図ることもできる効果がある。
【0069】
【発明の効果】本発明によれば、受信データからシンド
ロームを算出し、算出されたシンドロームからエラーシ
ンボル数を判定し、エラーシンボル数が訂正可能なエラ
ーシンボル数の場合に、シンドロームからの計算によっ
てエラー位置及びエラー訂正パターンを求め、エラーシ
ンボル数が訂正能力を超える場合には、シンドロームの
補正を行い、補正されたシンドロームから計算によって
エラー位置及びエラー訂正パターンを求め、エラー位置
及びエラー訂正パターンに従って受信データのエラーを
訂正するリードソロモン復号方法及びリードソロモン復
号装置としているので、大きなテーブルを必要とせず、
簡易なアルゴリズムで比較的高速に誤り訂正を行うこと
ができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るリードソロモン復号装置の構成ブ
ロック図である。
【図2】本発明のリードソロモン復号装置の概略動作を
示すフローチャート図である。
【図3】リードソロモン符号化を行う除算器の構成例を
示す回路図である。
【図4】本発明のエラー検出手段の1シンボルエラーを
検出するエラー検出処理の流れを示すフローチャート図
である。
【図5】本発明のエラー検出手段の同時に2シンボルエ
ラーを検出するエラー検出処理の流れを示すフローチャ
ート図である。
【図6】従来のリードソロモン復号装置の概略構成を示
すブロック図である。
【図7】従来のリードソロモン復号装置の概略動作を示
すフローチャート図である。
【符号の説明】
1…シンドローム算出手段、 2,2′…エラー検出手
段、 3…エラー訂正手段、 10…除算器、 11…
シフトレジスタ、 12…乗算器、 13…加算器、
20…復号用テーブル、 21…除算器、 22…シン
ドローム補正パターン生成手段
フロントページの続き Fターム(参考) 5B001 AA11 AB02 AD06 5J065 AB01 AC02 AD11 AE06 AF01 AF03 AG02 AH03 AH05 5K014 AA01 BA08 EA01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信データからシンドロームを算出し、
    前記算出されたシンドロームからエラーシンボル数を判
    定し、前記エラーシンボル数が訂正可能なエラーシンボ
    ル数の場合に、前記シンドロームから計算によってエラ
    ー位置及びエラー訂正パターンを求め、前記エラーシン
    ボル数が訂正能力を超える場合には、前記シンドローム
    の補正を行い、前記補正されたシンドロームから計算に
    よってエラー位置及びエラー訂正パターンを求め、前記
    エラー位置及びエラー訂正パターンに従って前記受信デ
    ータのエラーを訂正することを特徴とするリードソロモ
    ン復号方法。
  2. 【請求項2】 受信データからシンドロームを算出する
    シンドローム算出手段と、 算出されたシンドロームからエラーシンボル数を判定す
    る第1の判定処理、前記エラーシンボル数が訂正可能な
    エラーシンボル数の場合には、前記シンドロームから計
    算によってエラー位置及びエラー訂正パターンを求める
    エラー位置・エラー訂正パターン算出処理、前記エラー
    シンボル数が訂正能力を超える場合には、前記シンドロ
    ームの補正を行うシンドローム補正処理、前記補正され
    たシンドロームからエラーシンボル数を判定する第2の
    判定処理、前記第2の判定処理の結果、エラーシンボル
    数が1の場合には、前記補正されたシンドロームと前記
    シンドロームの補正に用いた補正のパターンに従って計
    算によってエラー位置及びエラー訂正パターンを求める
    補正エラー位置・エラー訂正パターン算出処理を備え、
    前記第2の判定処理の結果、エラーシンボル数が複数の
    場合には、前記シンドロームを1シンボルずつシフトし
    て求めたシンドロームで前記第1の判定処理及び前記エ
    ラー位置・エラー訂正パターン算出処理及び前記第2の
    判定処理及び前記補正エラー位置・エラー訂正パターン
    算出処理を行うエラー検出手段と、 前記エラー位置及びエラー訂正パターンに従って前記受
    信データのエラーを訂正するエラー訂正手段とを有する
    ことを特徴とするリードソロモン復号装置。
  3. 【請求項3】 シンドロームの算出及びシンドロームの
    補正のパターンの算出及びシンドロームのシフトに、符
    号化で用いた除算器と同じ構成の除算器を用いることを
    特徴とする請求項2記載のリードソロモン復号装置。
  4. 【請求項4】 シンドロームの補正のパターンを予め算
    出し、テーブルとして記憶しておくことを特徴とする請
    求項2又は請求項3記載のリードソロモン復号装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100881192B1 (ko) 2006-11-14 2009-02-05 삼성전자주식회사 에러 패턴 검출 방법, 에러 정정 장치, 및 데이터 부호화 방법
US7987411B1 (en) 2007-04-25 2011-07-26 Samsung Electronics Co., Ltd. Method and apparatus for writing data to MPE buffer and an MPE-FEC system

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