JPH1141113A - 誤り訂正装置 - Google Patents

誤り訂正装置

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JPH1141113A
JPH1141113A JP9195614A JP19561497A JPH1141113A JP H1141113 A JPH1141113 A JP H1141113A JP 9195614 A JP9195614 A JP 9195614A JP 19561497 A JP19561497 A JP 19561497A JP H1141113 A JPH1141113 A JP H1141113A
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敏 黒川
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正人 夫馬
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 積符号デコード時に消失訂正を実行可能とし
ながらも回路規模を抑えることを目的とする。 【解決手段】 誤り訂正装置6は、RAM201に格納
されたデータを読み出して積符号ブロック化されたデー
タのPI系列のラインごとに検出訂正を実行し、PI系
列の誤り訂正が完了すると、PO系列の消失位置から得
られる消失位置多項式を算出し、各消失位置に対する固
定のパターンをメモリに格納しておき、このパターンを
用いてPO系列の各ラインの消失訂正を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は誤り訂正装置に関
し、特に、デジタルデータの受信再生システムにおい
て、積符号ブロック化された受信再生データに対して各
方向の符号の誤り訂正を順次行なう誤り訂正装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】デジタル伝送システムやコンピュータの
周辺装置においては、デジタルデータの信頼性を上げる
ため、誤り訂正符号が用いられる。最近では、受信再生
側の処理能力の向上とともに、符号長・冗長度の大きい
ロングディスタンスコードの積符号といった高度な訂正
能力を持つ符号が使われるようになってきた。
【0003】図7はこのような積符号がデジタルデータ
(情報シンボル)に付加される態様を模式的に示す図で
ある。図7を参照して、積符号は一般に、縦横の異なる
方向の誤り訂正符号を組合せたものであり、より特定的
には、情報シンボルの縦方向に対して付加された外符号
のパリティPOと、情報シンボルおよびPOの横方向に
対して付加された内符号のパリティPIとから構成され
る。
【0004】それぞれの誤り訂正符号としては、バイト
単位の誤り訂正が可能なリード・ソロモン(RS)が符
号が用いられることが多く、図7の例では、PO方向の
誤り訂正符号は、符号長n0 ,情報長k0 ,最小距離d
0 のRS符号であり、PI方向の誤り訂正符号は、符号
長ni ,情報長ki ,最小距離di のRS符号である。
【0005】なお、ここでdi =2ti +1,d0 =2
0 +1の関係が成り立っているものとする。
【0006】このように2つの方向のRS誤り訂正符号
が付加されて積符号ブロック化されたデータの受信再生
側でのデコード(誤り訂正)は、一般に、各方向の符号
の誤り訂正を繰返すことにより行なわれる。誤り訂正そ
のものの方式としては、以下に説明する検出訂正および
消失訂正の2種類の方式が存在する。
【0007】検出訂正は、大きくは以下のステップから
構成される: (1) 受信再生した符号からシンドローム多項式を求
める; (2) シンドローム多項式から誤り位置多項式および
誤り数値多項式を求める; (3) 誤り位置多項式からチェーンサーチ法により誤
り位置を求め、その位置に対する誤りパターンを求めて
誤り訂正を行なう; (4) (3)により求めた誤り位置に対する誤りパタ
ーンを求めて訂正を行なう。
【0008】(2)の検出訂正時における誤り位置多項
式および誤り数値多項式は符号のパリティ長を2tとす
ると、それぞれ次式となる。
【0009】
【数1】
【0010】ただし、それぞれ最大次数の場合を示して
ある。(1),(2)式から(4)の誤りパターンは、
(3)式で求まる。
【0011】
【数2】
【0012】ここでαはガロア体の元であり、Li はi
番目の誤り位置であるので、次式を満足する。
【0013】
【数3】
【0014】積符号では一方の符号をデコードした結
果、訂正不能であった場合、その符号と他方の符号が共
有するシンボルの位置を消失位置とすることで、検出訂
正の2倍の訂正能力がある消失訂正を行なうことも可能
である。
【0015】このような消失訂正は、大きくは次のステ
ップから構成される: (1) 受信再生した符号からシンドローム多項式を求
める; (2) 消失位置から得られる消失位置多項式を用い
て、シンドローム多項式を修正し、消失数値多項式を求
める; (3) 消失位置に対して消失パターンを求めて誤り訂
正を行なう。
【0016】(2)の消失訂正における消失位置多項式
は最大で2t次の多項式となるので、次の(4)式とな
り、消失数値多項式は最大で2t−1次の多項式である
ので、(5)式となる。
【0017】
【数4】
【0018】(4),(5)式より、消失パターンは
(6)式で求まる。
【0019】
【数5】
【0020】ここでLi はi番目の消失位置であり、次
式を満足する。
【0021】
【数6】
【0022】これらの処理により、RS・ロングディス
タンス符号の誤り訂正を行なうことができる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、積符号
の誤り訂正では、両方向とも検出訂正を行なってもよい
が、より訂正能力の高い消失訂正を用いることが要求さ
れる。しかし、検出訂正に比べて消失訂正を用いると、
より次数の高い多項式の演算を行なう必要があるため、
回路規模が増大するという問題点があった。
【0024】それゆえに、この発明の主たる目的は、積
符号デコード時に消失訂正を実行可能としながらも、回
路規模を抑えることのできるような誤り訂正装置を提供
することである。
【0025】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
互いに直交する異なる方向の誤り訂正符号を付加するこ
とによって積符号ブロック化されたデータに対し、各方
向の誤り訂正をラインごとに順次行なう誤り訂正装置で
あって、第1の方向の誤り訂正において誤りを訂正でき
なかった符号のライン番号を記憶するライン番号記憶手
段と、この記憶されたライン番号を消失情報として第2
の方向の所定のラインについて消失位置多項式の係数を
算出する消失位置多項式算出手段と、当該所定ライン上
の符号に対するシンドローム多項式を求めるシンドロー
ム多項式算出手段と、シンドローム多項式と消失情報と
に基づいて、消失数値多項式の係数を算出する消失数値
多項式算出手段と、代入する係数と変数を切換えること
により、消失位置多項式の消失位置パターンおよび消失
数値多項式の消失数値パターンを選択的に導出する多項
式演算手段と、算出された係数を当該多項式算出手段に
代入して得られた消失位置パターンを記憶する記憶手段
と、算出された係数を多項式算出手段に代入して得られ
た消失数値パターンと記憶された消失位置パターンとに
基づいて、消失パターンを算出する消失パターン演算手
段とを備えて構成される。
【0026】請求項2に係る発明では、請求項1のライ
ン番号記憶手段によって記憶されるライン番号は、誤り
を訂正できなかった確率の高い符号のライン番号を含
む。
【0027】
【発明の実施の形態】図1はこの発明による誤り訂正装
置を用いた情報受信再生システムの一例としての光ディ
スク再生システムの構成を示す概略ブロック図である。
【0028】図1を参照して、光ディスク1から読み出
された信号は、読み出し二値化回路2によってデジタル
信号に変換された後、復調・デフォーマット回路4に与
えられ、前述の図7に示した形態の積符号ブロック化さ
れたデータに復調される。この図7に示す形態の1ブロ
ック分のデータはバッファメモリ5に格納される。
【0029】一方、サーボ制御回路3は、復調・デフォ
ーマット回路4の出力に基づいて、光ディスク1のドラ
イブ機構(図示せず)をサーボ制御する。復調・デフォ
ーマット回路4およびサーボ制御回路3の動作はコント
ローラ8によって制御される。
【0030】コントローラ8はさらにバッファメモリ5
に格納された1ブロック分のデータに対するデコード
(誤り訂正)命令を誤り訂正装置6に与える。誤り訂正
装置6は、この命令に応じて、以下に述べるような誤り
訂正をバッファメモリ5に格納されているデータに施
す。誤り訂正が施されたデータは、コントローラ8によ
って制御される出力インタフェース回路7を介してバッ
ファメモリ5から読み出される。
【0031】図2は図1に示した誤り訂正装置6の構成
を示す具体的なブロック図である。次に、誤り訂正装置
6によるPI方向のRS系列に対する誤り訂正(検出訂
正)について説明する。RAM201は図1に示したバ
ッファメモリ305から読み出されたPI系列のデータ
1ライン分を記憶するバッファである。シンドローム演
算回路202はRAM201からデータを読み出し、次
式で定義されるシンドローム多項式S(x)の係数Sj
を演算する。
【0032】
【数7】
【0033】ここて、αはガロア体GF(28 )の元で
あり、ri はPI系列のシンボルを示す。シンドローム
演算回路202は(7),(8)式に従って演算を行な
い、演算結果Sj {S0 ,…,S2t-1}をシンドローム
演算回路202内のレジスタに記憶する。
【0034】次に、誤り位置多項式・誤り数値多項式生
成回路203によってシンドローム多項式の係数Sj
元に次式により誤り位置多項式のσ(x)および誤り数
値多項式ω(x)の係数を求める。
【0035】
【数8】
【0036】ここで、(9),(10)式は誤り位置多
項式σ(x)を表わし、(11),(12)式は誤り数
値多項式ω(x)を表わしている。ただし、Eは誤りの
集合を表わし、Li は符号上の誤り位置を示している。
これらの多項式の係数とは、具体的には次式で示すもの
である。
【0037】
【数9】
【0038】誤り位置多項式・誤り数値多項式生成回路
203は、(9),(10),(11),(12)式に
従って演算を行ない、演算結果σ(x){σ(0),
…,σ(t)},ω(x){ω(0),…,ω(t−
1)}を誤り位置多項式・誤り数値多項式生成回路20
3内のレジスタに記憶する。
【0039】このとき、シンドローム多項式の係数から
誤り位置多項式,誤り数値多項式の係数を導出するため
の方法として、ピーターンアルゴリズム,ユークリッド
アルゴリズムなどがあるが、いずれの方法を用いて回路
を構成してもよい。
【0040】誤り位置多項式・誤り数値多項式生成回路
203は、求めた値σ(x),ω(x)を次数回路20
4に送る。次数回路204では、各多項式の係数が0,
非0かをチェックし、非0のときの次数を出力する。
【0041】次に、誤りパターン生成訂正回路206は
誤りのパターンを求める。誤りのパターンは次式のよう
に求められる。
【0042】
【数10】
【0043】ここで、(13)式を満たすLi はi番目
の誤り位置を表わしており、このL i に対して(14)
式を計算することにより、誤りパターンei が求められ
る。このように(13)式が成り立つか否かを判定して
i を求める方法はチェーンサーチ法として知られてい
る。
【0044】一方、(14)式におけるσ′(x)はσ
(x)の形式微分を表わし、次式によって定義される。
【0045】
【数11】
【0046】上記の(13),(14)および(15)
式における、次式に列挙する要素は、多項式演算回路2
05により各多項式の係数を用いて算出される。
【0047】
【数12】
【0048】これらの多項式演算は、たとえばσ(x)
に対して、次の(16)式〜(20)式となる。
【0049】
【数13】
【0050】図3は図2に示した多項式演算回路205
の具体例を示す図である。図3において、多項式演算回
路205は8ビットのレジスタ301〜305と、線形
帰還回路311〜314とセレクタ321〜324とE
XORゲート310とから構成される。セレクタ321
〜324は、初期値σt1,bti-1 …σ1 ,σ0 と線形
帰還回路311〜314の出力を選択するものであり、
初期値を選択すると、(16)式の右辺の各係数がレジ
スタ301〜304にストアされて初期化され、EXO
Rゲート310の出力には(16)式の左辺のσ
(α0 )が得られる。
【0051】その後、1クロックサイクルでセレクタ3
21〜324が帰還回路311〜314側に切換えら
れ、各レジスタ301〜304の内容に帰還回路311
〜314の出力が乗算され、各レジスタ301〜304
には(17)式の右辺の係数がストアされ、EXORゲ
ート310の出力から(17)式の左辺のσ(α1 )が
得られる。
【0052】以下、同様にして、1クロックサイクルご
とに各レジスタ301〜304の内容に、線形帰還回路
311〜314の出力が乗算され、(18)式〜(2
0)式のσ(α2 )…σ(α255 )がEXORゲート3
10から出力される。
【0053】検出訂正のみを考える場合、ti <t0
あるので、図3に示した多項式演算回路205内の演算
回路に使われるレジスタはσ(x)の次数がt0 次なの
でt 0 個,ω(x)の次数がt0 −1次なのでt0 −1
個必要となる。また、σ′(x)の演算は、上述の定義
式からσ(x)の奇数番目のレジスタの出力をEXOR
すればよい。そして、多項式演算回路205で求められ
た各値が誤りパターン生成・訂正回路206へ送られ
る。
【0054】誤りパターン生成・訂正回路206は多項
式演算回路205から出力される次式を用いて誤りのパ
ターンei を求める。
【0055】
【数14】
【0056】誤りパターンei は誤りパターン生成・訂
正回路206内のガロア体除算器により算出される。σ
(α-Li )=0となるときのシンボルを訂正するため、
一旦RAM201から相当するシンボルを読み出して、
訂正してRAM201に書き戻される。このようにし
て、検出訂正処理を行ない、誤っているシンボルが訂正
される。
【0057】上記のように誤り訂正処理が行なわれる
が、必ずしも訂正ができているとは限らない。訂正の信
頼性を図るため、信頼性を数値で表わす手段と、フラグ
で示す手段が設けられている。これについて説明する。
チェーンサーチ法で検出された誤りの個数は、誤り数カ
ウンタ207によって計数される。誤り位置多項式・誤
り数値多項式生成回路203によって求められた誤り位
置多項式が正確なものであれば、検出される誤りの個数
と誤り位置多項式の次数は一致する。訂正の正誤は、符
号長ni に対してチェーンサーチ終了後、訂正ステータ
ス回路208で誤り位置多項式の次数と誤り数カウンタ
207の出力を比較回路215で比較することによって
判定される。
【0058】訂正ステータス回路208は、訂正の正誤
を示すフラグと行なわれた訂正が符号語の能力を限界ま
で使った訂正なのかどうかを示すフラグを出力する。た
とえば、PI系列の符号の場合、ti 個の訂正が行なわ
れたときが限界訂正である。能力を限界まで使った訂正
では、それ以外の場合に比べ、誤訂正の確率が高くなる
ことが知られている。
【0059】消失ラインカウンタ209は、訂正ステー
タス回路208の出力フラグが訂正の誤りを示したり、
限界訂正を示す度に、誤りの可能性を示すカウンタの値
を指定した数値分加算する。また、ラインカウンタ21
0はデコードが終了したライン数を計数している。その
ラインに対する訂正ステータスが誤りおよび限界訂正で
あったときには、そのライン数に相当するラインカウン
タ210の値がRAM211に格納される。これはPO
系列の訂正を行なう際の消失ライン情報として用いられ
る。
【0060】このようにして、訂正の信頼性を、消失ラ
インカウンタ209の数値と、訂正ステータス回路20
8のフラグで表現している。1ラインの訂正が終了した
後、訂正ステータスが正しいと判断された場合、RAM
201の訂正済符号語がバッファメモリ305へ書き戻
される。
【0061】以上の動作を繰返し、PI方向の各符号語
に対する誤り訂正が実行される。PI方向の訂正終了
後、消失ラインカウンタ209の出力が消失数レジスタ
212に格納される。なお、各演算回路の動作制御は、
シーケンスコントローラ213によって行なわれる。
【0062】次に、PO方向の符号語に対する訂正動作
について説明する。PO方向ではPI方向と同様な検出
訂正の他に、RAM211に格納されている消失ライン
情報を用いた訂正方法もある(消失訂正)。消失訂正で
は予めPO系列の符号語上の誤り位置が、消失位置とし
て検出されているので誤り(消失)位置多項式も次式に
より前記消失位置より求めることができる。
【0063】
【数15】
【0064】このため、誤り(消失)数値多項式のみを
求めれば訂正処理が行なえる。たとえばユークリッドア
ルゴリズムでは、消失数値多項式はシンドローム多項式
および消失位置多項式を用いて、(22)式により求ま
る。
【0065】
【数16】
【0066】このとき、消失パターンは(23)式とな
り、最大で2t0 個のシンボルの訂正が可能となる。
【0067】
【数17】
【0068】ここで、消失訂正の場合、(21)式の次
数は2t0 ,(22)式の次数は2t0 −1次であり、
多項式演算回路205によって両多項式の演算を同時に
行なうためには、図6に示した回路において、4t0
1の線形帰還シフトレジスタが必要となる。しかし、P
I系列の符号とPO系列の符号が図7に示すように直交
している場合は、PO系列の符号上の消失位置はどの符
号でも同じなる。たとえば、図7において、PI系列の
7ライン目の符号が訂正不能となった場合、すべてのP
O系列の符号上で7番目のシンボルが消失位置となる。
すなわち、どの符号を訂正する場合でも(21)式は同
一の多項式となり、(23)式の分母の値は毎回同じに
なる。したがって、(21)式の係数の算出と(23)
式の分母の値は一度演算した後に記憶すれば再度計算す
る必要がない。
【0069】図4はPO消失訂正時の動作を説明するた
めのフローチャートである。次に、図2および図4を参
照して、消失訂正時の動作について説明する。まず、消
失位置多項式生成回路214は、ステップS1において
RAM211に格納されている消失ライン情報を用いて
(21)式の係数を算出する。次に、多項式演算回路2
05はステップS2において、消失位置に対する(2
3)式の分母の値(消失位置パターン)を算出してRA
M211へ格納する。
【0070】次に、各ラインに対する訂正処理について
説明する。PO方向の消失訂正では、ステップS3にお
いて、バッファメモリ305からPO系列の符号語1ラ
イン分が読み出されてRAM201に格納される。次
に、シンドローム演算回路205はステップS4におい
て、シンドローム多項式の係数Sj ,(j=0…2t0
−1)を算出する。次に、消失数値多項式生成回路21
7は、ステップS5において、シンドローム多項式の係
数およびRAM211に格納されている消失ライン情報
を用いて(22)式の消失数値多項式を算出する。そし
て、多項式演算回路205はステップS6において、消
失位置に対する消失数値パターンすなわち次式を算出す
る。
【0071】
【数18】
【0072】ここで、多項式演算回路205は消失位置
多項式と消失数値多項式に対する演算を同時にする必要
がないため、初期化する係数の値を変えることで、各演
算で回路を共用化できる。したがって、図6に示すよう
に、同時に演算するとした場合に4t0 −1個の線形帰
還シフトレジスタが必要であったのに対して、図5に示
すように2t0 個の線形帰還シフトレジスタで回路を構
成できる。図5は消失位置多項式と消失数値多項式の演
算を共用した場合の多項式演算回路のブロック図であ
り、この図5は図6に比べて簡略化できることは明らか
である。
【0073】さらに、多項式演算回路205による消失
位置に対する演算と同時にRAM211からその位置に
対する(23)式の分母の値が読み出され、ステップS
7において、誤りパターン生成訂正回路206によって
消失のパターンが生成される。そのパターンによってR
AM201内のシンボルが訂正され、ステップS8にお
いてRAM201の符号語がバッファメモリ305に書
き戻される。以上ステップS3からS7の処理がPo系
列のすべてのラインに対して行なわれる。このようにし
て、検出した消失ライン情報を用いて消失訂正処理を行
ない、誤っているシンボルが訂正される。
【0074】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、第1
の方向に対して検出訂正を行なった後、第2の符号語の
消失位置に対する消失位置パターンを予め演算して記憶
しておき、各符号の訂正を行なう際には消失数値パター
ンのみを演算し、消失位置パターンは記憶されている値
を用いて訂正を行なうようにしたので、消失位置多項式
の演算回路と消失数値多項式の演算回路を多項式演算回
路として共用化できるため、回路規模を縮小できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による誤り訂正装置を用いた光ディス
ク再生システムの構成を示す概略ブロック図である。
【図2】図1に示した誤り訂正装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】図2に示した多項式演算回路のブロック図であ
る。
【図4】消失訂正動作を説明するためのフローチャート
である。
【図5】多項式演算回路のブロック図である。
【図6】消失位置多項式と消失数値多項式の演算を共用
化しない場合の多項式演算回路のブロック図である。
【図7】積符号がデジタルデータに付加される態様を模
式的に示す図である。
【符号の説明】
1 光ディスク 2 読み出し二値化回路 3 サーボ制御回路 4 復調デフォーマット回路 5 バッファメモリ 6 誤り訂正装置 7 出力インタフェース回路 8 コントローラ 201,211 RAM 202 シンドローム演算回路 203 誤り位置多項式・誤り数値多項式生成回路 204 次数回路 205 多項式演算回路 206 誤りパターン生成訂正回路 207 誤り数カウンタ 208 訂正ステータス回路 209 消失ラインカウンタ 210 ラインカウンタ 212 消失数レジスタ 213 シーケンスコントローラ 214 消失位置多項式生成回路 215 比較回路 216 設定レジスタ 217 消失数値多項式生成回路 301〜305 レジスタ 311〜314 帰還回路 321〜324 セレクタ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに直交する異なる方向の誤り訂正符
    号を付加することによって積符号ブロック化されたデー
    タに対し、各方向の誤り訂正をラインごとに順次行なう
    誤り訂正装置であって、 第1の方向の誤り訂正において誤りを訂正できなかった
    符号のライン番号を記憶するライン番号記憶手段と、 前記ライン番号記憶手段に記憶されたライン番号を消失
    情報として第2の方向の所定ラインについて消失位置多
    項式の係数を算出する消失位置多項式算出手段と、 当該所定ライン上の符号に対するシンドローム多項式を
    求めるシンドローム多項式算出手段と、 前記シンドローム多項式と前記消失情報とに基づいて、
    消失数値多項式の係数を算出する消失数値多項式算出手
    段と、 代入する係数と変数とを切換えることにより、前記消失
    位置多項式の消失位置パターンおよび前記消失数値多項
    式の消失数値パターンを選択的に算出する多項式演算手
    段と、 前記消失位置多項式算出手段によって算出された係数を
    当該多項式算出手段に代入して得られた消失位置パター
    ンを記憶する記憶手段と、 前記消失数値多項式算出手段によって算出された係数を
    前記多項式算出手段に代入して得られた消失数値パター
    ンと当該記憶手段に記憶された消失位置パターンとに基
    づいて消失パターンを算出する消失パターン演算手段と
    を備えた、誤り訂正装置。
  2. 【請求項2】 前記ライン番号記憶手段によって記憶さ
    れるライン番号は、誤りを訂正できなかった確率の高い
    符号のライン番号を含むことを特徴とする、請求項1に
    記載の誤り訂正装置。
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