JPH06311050A - 誤り訂正方法及びその装置 - Google Patents

誤り訂正方法及びその装置

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JPH06311050A
JPH06311050A JP5094408A JP9440893A JPH06311050A JP H06311050 A JPH06311050 A JP H06311050A JP 5094408 A JP5094408 A JP 5094408A JP 9440893 A JP9440893 A JP 9440893A JP H06311050 A JPH06311050 A JP H06311050A
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恵市 岩村
Takatoshi Suzuki
隆敏 鈴木
Izumi Narita
泉 成田
Takayuki Aizawa
隆之 相沢
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    • H03M13/15Cyclic codes, i.e. cyclic shifts of codewords produce other codewords, e.g. codes defined by a generator polynomial, Bose-Chaudhuri-Hocquenghem [BCH] codes
    • H03M13/151Cyclic codes, i.e. cyclic shifts of codewords produce other codewords, e.g. codes defined by a generator polynomial, Bose-Chaudhuri-Hocquenghem [BCH] codes using error location or error correction polynomials

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な回路構成で、消失訂正を含む誤り訂正
を行なう。 【構成】 誤り訂正装置に、シンドローム多項式を生成
する手段と、消失位置多項式を生成する手段と、シンド
ローム多項式及び消失位置多項式の積において、次数が
前記符号の設計距離より2以上少ない部分に相当する部
分多項式を求める手段と、該部分多項式及び前記消失位
置多項式の各係数に、各係数毎に定められたべき数の前
記符号の原始元のべきを順次乗ずる手段と、この乗算を
実行する毎に所定の組み合わせの乗算結果同士の和を順
次求める手段と、前記和の値を用いて所定の複数の演算
を順次行なう手段と、この複数の演算結果より、前記符
号に含まれる消失の数に応じて選択された除数と被除数
とにより除算を実行する手段と、誤りの位置と判定され
た位置の符号の値を除算結果に基づいて訂正する手段と
を具える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスクや光磁気デ
ィスク等のデータ記憶媒体や、衛星通信等のデータ通信
の通信路におけるデータの誤りを、誤り訂正符号によっ
て検出・訂正する誤り訂正方法に関し、特に、リード・
ソロモン符号(以下、RS符号)のような有限体上で定
義される符号を用いる誤り訂正方法及びその回路に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、光ディスク等の記憶媒体を用いた
メモリ・システムをはじめとする各種ディジタル・シス
テムの信頼性向上のために、誤り訂正符号を用いた誤り
訂正方法の利用が浸透してきている。特に、このような
符号としては、RS符号が、同一の符号長と訂正能力を
持つ符号の中で、最も冗長度が低くできるという実用上
重要な特徴を持ち、光ディスクや光磁気ディスク、衛星
通信等で広く用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、R
S符号の符号化・復号を高速に処理するための従来の方
法では、消失訂正を含まず、訂正能力も1乃至2程度と
小さい場合は、比較的容易に装置が構成できるが、消失
を考慮に入れた場合、誤り訂正能力が小さい場合であっ
ても、消失訂正を含まない場合に比べて、処理がかなり
複雑になってしまうという問題があった。
【0004】本発明は、上述した従来の欠点を解決し、
簡単な回路構成で、消失訂正を含む誤り訂正を行なうた
めの復号方法及びその装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、誤り訂正装置に、訂正対象の符号に対
するシンドローム多項式を生成する第1生成手段と、訂
正対象の符号に対する消失位置多項式を生成する第2生
成手段と、前記第1及び第2生成手段により生成された
シンドローム多項式及び消失位置多項式の積において、
次数が前記符号の設計距離より2以上少ない部分に相当
する部分多項式を求める第1演算手段と、該部分多項式
及び前記消失位置多項式の各係数に、各係数毎に定めら
れたべき数の前記符号の原始元のべきを順次乗ずる乗算
手段と、前記乗算手段が乗算を実行する毎に所定の組み
合わせの乗算結果同士の和を順次求める加算手段と、前
記和の値を用いて所定の複数の演算を順次行なう第2演
算手段と、該第2演算手段による複数の演算結果より、
前記符号に含まれる消失の数に応じて、除数と被除数と
を選択する選択手段と、該選択手段により選択された除
数と被除数とにより除算を実行する除算手段と、前記第
2演算手段の演算結果に基づいて、前記符号の各位置が
誤りの位置であるかを判定する判定手段と、該判定手段
により誤りの位置と判定された位置の符号の値を前記除
算手段の除算結果に基づいて訂正する訂正手段とを具え
る。
【0006】また、本発明の他の態様では、誤り訂正装
置に、訂正対象の符号に対するシンドローム多項式を生
成する第1生成手段と、訂正対象の符号に対する消失位
置多項式を生成する第2生成手段と、前記第1及び第2
生成手段により生成されたシンドローム多項式及び消失
位置多項式の積において、次数が前記符号の設計距離よ
り2以上少ない部分に相当する部分多項式を求める第1
演算手段と、前記消失位置多項式の次数をずらした多項
式の誤り位置における値を演算する第2演算手段と、当
該第2演算手段により求められた値により前記第1演算
手段により得られた部分多項式の係数を除すことにより
単一誤りの大きさを求める第3演算手段とを具える。
【0007】
【作用】かかる本発明の構成において、第1及び第2生
成手段により生成されたシンドローム多項式及び消失位
置多項式の積において、次数が前記符号の設計距離より
2以上少ない部分に相当する部分多項式を第1演算手段
により求め、該部分多項式及び前記消失位置多項式の各
係数に、各係数毎に定められたべき数の前記符号の原始
元のべきを乗算手段により順次乗じ、前記乗算手段が乗
算を実行する毎に所定の組み合わせの乗算結果同士の和
を加算手段により順次求め、前記和の値を用いて第2演
算手段が所定の複数の演算を順次行なう複数の演算結果
より、前記符号に含まれる消失の数に応じて、除数と被
除数とを選択手段が選択し、除算手段が該選択手段によ
り選択された除数と被除数とにより除算を実行し、前記
第2演算手段の演算結果に基づいて、前記符号の各位置
が誤りの位置であるかを判定手段が判定して、誤りの位
置と判定された位置の符号の値を前記除算手段の除算結
果に基づいて訂正手段により訂正する。
【0008】また、本発明の他の態様の構成において、
第1及び第2生成手段により生成されたシンドローム多
項式及び消失位置多項式の積において、次数が前記符号
の設計距離より2以上少ない部分に相当する部分多項式
を第1演算手段により求め、前記消失位置多項式の次数
をずらした多項式の誤り位置における値を第2演算手段
により演算し、当該第2演算手段により求められた値に
より前記第1演算手段により得られた部分多項式の係数
を第3演算手段が除すことにより単一誤りの大きさを求
める。
【0009】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明の1
実施例を詳細に説明する。
【0010】簡単にするため、最小距離d=5のRS符
号の場合について説明する。ここで、誤りの数をt、消
失の数をsとすると、d≧2t+s+1の関係があるか
ら、訂正可能な誤り及び消失の数は合わせて高々4個で
あり、訂正可能な組み合わせは、消失が3〜4のとき誤
りは0、消失が1〜2のとき誤りは1、消失が0のとき
誤りは4となる。そこで、以下では、RS符号の符号長
をn、1単位の符号中で0〜n−1番目の位置のうち、
誤りまたは消失の生じた位置をh、i、j、kとする。
訂正に際して、消失については、位置は得られているが
大きさがわからないものとし、誤りについては、位置・
大きさとも不明とする。また、1の原始n乗根をαとす
る。
【0011】まず、本発明の原理となる受信語の復号手
順を図1のフローチャートを参照しながら、説明する。
はじめに、ステップS1で、受信語多項式をW(x) とし
たとき、Sm =W(αm)により、シンドローム多項式S
(x)=S3・x3 +S2・x2+S1・x+S0 を生成す
る。すなわち、 S0 =eh +ei +ej +ek1 =αh・eh +αi・ei +αj・ej +αk・ek2 =α2h ・eh +α2i ・ei +α2j ・ej +α2k ・ek3 =α3h ・eh +α3i ・ei +α3j ・ej +α3k ・ek
【0012】次に、ステップS2で、消失位置多項式λ
(x)=λ3・x3 +λ2・x2 +λ1・x+λ0 を生成す
る。すなわち、 λ4 =αh+i+j+k λ3 =αh+i+j +αh+i+k +αh+j+k +αi+j+k λ2 =αh+i +αh+j +αh+k +αi+j +αi+k +αj+k λ1 =αh +αi +αj +αk λ0 =1
【0013】次に、ステップS3で、ステップS1、S
2で求められたシンドローム多項式S(x)と消失位置
多項式λ(x)とのXd-1 を法とする積S’(x)=S
(x)・λ(x)mod Xd-1 =S' 3・ x3 +S' 2・ x2
+S' 1・ x+S' 0を計算する。すなわち、 S' 3=S3 λ0 +S2 λ1 +S1 λ2 +S0 λ3' 2=S2 λ0 +S1 λ1 +S0 λ2' 1=S1 λ0 +S0 λ1' 0=S0 λ0
【0014】更に、ステップS4で、S’(x)及びλ
(x)の各係数に下記のようにα-1、α-2またはα-3
a回(0≦a≦n−1)乗ずる。
【0015】 Sx3=S' 3・(α-3ax2=S' 2・(α-2a Sx1=S' 1・(α-1a λx3=λ3 ・(α-3a λx2=λ2 ・(α-2a λx1=λ1 ・(α-1a
【0016】また、ステップS5にて、各aについて、
以下に示すステップS4の計算結果同士の和を求める。
【0017】 Ax2=Sx3+Sx2x1=Sx2+Sx1x0=Sx1+S0x2=λx3+λx1x1=λx2+λx1 以上の結果を用いて、ステップS6で、次の演算によ
り、誤りの位置と大きさを求める。
【0018】消失が0のとき、 2重誤りの位置:L2=Ax0・Ax2+Ax1 2 が0となる
aの位置 単一誤りの位置:L1=Ax2が0となるaの位置 誤りの大きさ:EI=S0 +Ax0 2 /(Ax0+Ax1
【0019】消失が1〜2のとき、 誤りの位置:L1=Ax2が0となるaの位置 誤りの大きさ:EI=Sx2/(Bx1+1) 消失の大きさ:EJ=(Ax2・Ax0+Sx2 2 )/(Ax2
・λx1
【0020】消失が3〜4のとき、 消失の大きさ:EJ=(Ax2+Ax0)/Bx2 最後に、ステップS7で、誤りとされた位置で、誤りの
大きさに基づいて、訂正動作を行う。
【0021】以下にステップS6について示した式の証
明を行う。
【0022】まず、消失が3〜4のとき、前述のように
誤りは0であり、h、i、j、kはすべて消失である。
このとき、 Sx1=S' 1・(α-1a =(S1 λ0 +S0 λ1 )・(α-1a ={(αh・eh +αi・ei +αj・ej +αk・ek )・1 +(eh +ei +ej +ek )・(αh +αi +αj +αk )} ・(α-1a ={(αi +αj +αk )・eh +(αh +αj +αk )・ei +(αh +αi +αk )・ej +(αh +αi +αj )・ek } ・(α-1ax2=S' 2・(α-1a =(S2 λ0 +S1 λ1 +S0 λ2 )・(α-2a ={(α2h ・eh +α2i ・ei +α2j ・ej +α2k ・ek )・1 +(αh・eh +αi・ei +αj・ej +αk・ek ) ・(αh +αi +αj +αk ) +(eh +ei +ej +ek ) ・(αh+i +αh+j +αh+k +αi+j +αi+k +αj+k )} ・(α-2a ={(αi+j +αi+k +αj+k )・eh +(αh+j +αh+k +αj+k )・ei +(αh+i +αh+k +αi+k )・ej +(αh+i +αh+j +αi+j )・ek }・(α-2ax3=S' 3・(α-3a =(S3 λ0 +S2 λ1 +S1 λ2 +S0 λ3 )・(α-3a ={(α3h ・eh +α3i ・ei +α3j ・ej +α3k ・ek )・1 +(α2h ・eh +α2i ・ei +α2j ・ej +α2k ・ek ) ・(αh +αi +αj +αk ) +(αh・eh +αi・ei +αj・ej +αk・ek ) ・(αh+i +αh+j +αh+k +αi+j +αi+k +αj+k ) +(eh +ei +ej +ek ) ・(αh+i+j +αh+i+k +αh+j+k +αi+j+k )}・(α-3a =(αi+j+k・eh +αh+j+k・ei +αh+i+k・ej +αh+i+j・ek ) ・(α-3a となるので、例えばa=hのとき (Ax2+Ax0)/Bx2 =(Sx3+Sx2+Sx1+S0 )/(λx3+λx1) =(αi+j+k-3h+αi+j-2h+αi+k-2h+αj+k-2h+αi-hj-hk-h+1)・eh /{(αh+i+j +αh+i+k +αh+j+k +αi+j+k)・α-3h +(αh +αi +αj +αk )・α-h} =eh となることがわかる。a=i、j、kのときも同様であ
る。
【0023】次に消失が1〜2のときを考える。このと
き、前述のように誤りは1である。そこで、j、kを消
失の位置、iを誤りの位置とする。このとき Sx1=S' 1・(α-1a =(S1 λ0 +S0 λ1 )・(α-1a ={(αi・ei +αj・ej +αk・ek )・1 +(ei +ej +ek )・(αj +αk )} ・(α-1a ={(αi +αj +αk )・ei +αk ・ej +αj ・ek }・(α-1ax2=S' 2・(α-1a =(S2 λ0 +S1 λ1 +S0 λ2 )・(α-2a ={(α2i ・ei +α2j ・ej +α2k ・ek )・1 +(αi・ei +αj・ej +αk・ek )・(αj +αk ) +(ei +ej +ek )・αj+k }・(α-2a =(α2i+αi+j +αi+k +αj+k )・ei ・(α-2ax3=S' 3・(α-3a =(S3 λ0 +S2 λ1 +S1 λ2 +S0 λ3 )・(α-3a ={(α3i ・ei +α3j ・ej +α3k ・ek )・1 +(α2i ・ei +α2j ・ej +α2k ・ek )・(αj +αk ) +(αi・ei +αj・ej +αk・ek )・αj+k }・(α-3a =(α2i+αi+j +αi+k +αj+k )・ei ・αi・(α-3a となるので、 Ax2=Sx3+Sx2 =(α2i+αi+j +αi+k +αj+k )・ei・(α-3a・(αi +αa ) であるから、a=iのときだけAx2=0となるので、A
x2の値を調べることにより、誤り位置が検出できる。
【0024】また、a=iのときSx2/(Bx1+1)=
i となり、この演算により誤りの大きさを知ることが
できる。更に、a=jのとき、(Ax2・Ax0+Sx2 2
/(Ax2・λx1)=ej となり、同様にa=kのときに
はek となるので、消失の値を得ることができる。
【0025】最後に、消失が0の場合であるが、消失が
ない場合の訂正は公知の技術であり、その証明は、例え
ば、特開昭58−144952号公報に記載されている
ので、省略する。本発明は、消失がない場合は、従来の
方法を用いるとともに、消失のある場合に、本発明で提
案する方法を用いることにより、消失のあるなしに係わ
らず、簡単な構成で処理できるようにしたものである。
【0026】以上の復号手順に基づく回路構成を図2に
示す。同図において、1は、受信語からステップS1の
シンドローム多項式S(x)の生成を行なうシンドロー
ム生成回路、2は、与えられた消失の位置よりステップ
S2の消失位置多項式λ(x)の生成を行なう消失位置
多項式生成回路、3は、シンドローム多項式S(x)と
消失位置多項式λ(x)とのXd-1 を法とする積S’
(x)=S(x)・λ(x)mod Xd-1 を求めるステッ
プS3の乗算を行なう乗算回路、4は、多項式の各係数
に定数α-iを乗ずるステップS4の処理を実行する定数
倍回路、5は多項式の係数同士を加算する加算器、6は
誤りの位置と大きさ及び消失の大きさを求めるステップ
S6の演算を行なう演算回路である。
【0027】図3は、演算回路6の詳細な構成を示す図
である。同図において、7は入力の2乗を計算する2乗
回路である。また、8はセレクタ、9は除算器、10は
乗算器であり、セレクタ8は、消失の数に応じて、除算
器9における除数と被除数をそれぞれ選択する。除算器
9は、ROMなどのテーブルによる逆数変換によって除
数の逆数を求め、それと被除数との積を乗算によって求
める。なお、消失がない場合には、除算器9の出力に、
更にS0 を加えてEIとする。図3では、同じ値の入
力、同じ演算が別々に書かれているが、実際の回路上で
は、同じ値を共通に利用できるように結線してよい。
【0028】訂正動作は、消失の位置でEJにより消失
を訂正し、誤りの位置をL1またはL2=0を0検出器
により検出することで判定し、0が検出されたときに、
EIにより、誤りを訂正する。
【0029】以上説明したように本実施例によれば、簡
単な回路構成で、消失を含む誤りを訂正することができ
るという効果がある。
【0030】次に、本発明の第2の実施例として、消失
の発生に関わりなく、単一誤りを訂正する回路を示す。
【0031】簡単にするため、第1の実施例と同様、最
小距離d=5のRS符号の場合について説明する。ここ
で消失が1〜2のときを考える。このとき、前述のよう
に訂正可能な誤りは1である。そこで、j、kを消失の
位置、iを誤りの位置とする。このとき、シンドローム
多項式S(x)は、 S(x)=S3・x3 +S2・x2 +S1・x+S00 =ei +ej +ek1 =αi・ei +αj・ej +αk・ek2 =α2i ・ei +α2j ・ej +α2k ・ek3 =α3i ・ei +α3j ・ej +α3k ・ek
【0032】次に、消失位置多項式λ(x)は、 λ(x)=λ2・x2 +λ1・x+λ0 =αj+k・x2 +(αj +αk )・ x+1 したがって、シンドローム多項式S(x)と消失位置多
項式λ(x)とのXd-1を法とする積S’(x)=S
(x)・λ(x)mod Xd-1 =S' 3・ x3 +S' 2・x2
+S' 1・ x+S' 0を計算すると、 S' 3=S3 λ0 +S2 λ1 +S1 λ2 +S0 λ3' 2=S2 λ0 +S1 λ1 +S0 λ2' 1=S1 λ0 +S0 λ1' 0=S0 λ0 特に、S' 3=ei ・α3i ・λ(α-i) S' 2=ei ・α2i ・λ(α-i) となるので、誤りの位置i及び大きさei は、 α-i=S' 2/S' 3i =S' 3/(λ(α-i)・α3i) によって求められる。
【0033】ところで、α-iをxで表すと、ei を求め
る式中の(λ(x)・x-3)は、消失位置多項式の次数
をずらした形になっている。
【0034】また、ei =S' 3・α-3i /λ(α-i)と
表すと、ei はS' 3に定数α-3i を掛けて消失位置多項
式λ(α-i)で割った形となっている。
【0035】従って、上記の方法に必要な演算は、図4
の装置によって、実現できる。同図において、1は、受
信語からシンドローム多項式S(x)の生成を行なうシ
ンドローム生成回路、2は、与えられた消失の位置より
消失位置多項式λ(x)の生成を行なう消失位置多項式
生成回路、3は、シンドローム多項式S(x)と消失位
置多項式λ(x)とのXd-1 を法とする積S’(x)=
S(x)・λ(x)mod Xd-1 を求める乗算回路である
点は、第1実施例と同じである。また、除算器9も第1
実施例と同様、ROMなどのテーブルによる逆数変換に
よって除数の逆数を求め、それと被除数との積を乗算に
よって求める。11は、消失位置多項式生成回路2で得
られた消失位置多項式λ(x)の次数をずらして新たな
多項式λ(x)・x-3を得ると共に、その多項式にα-i
を代入した値を求める多項式の評価回路である。このよ
うな多項式の評価回路は、多項式A(x)を A(x)=an・xn +an-1・xn-1 +…+a1・x+a0 =((…(an・x+an-1)・x+an-2)…)・x+a0 とすることにより、A・X+Bの形の積和演算の繰り返
しにより求めることができる。この積和演算は、1つの
回路による繰り返しあるいは複数の回路による並列処理
によって実現される。
【0036】以上のように本実施例によれば、簡単な回
路構成で、消失の発生に関わり泣く単一の誤りを訂正す
ることができるという効果がある。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、簡
単な回路構成で、消失を含む場合の誤りを訂正すること
ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る誤り訂正装置の実施例の処理手順
を示すフローチャートである。
【図2】実施例の誤り訂正装置の構成を示すブロック図
である。
【図3】実施例の誤り位置・大きさの演算回路の詳細構
成を示すブロック図である。
【図4】第2実施例の誤り訂正装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】 1 シンドローム生成回路 2 消失位置多項式生成回路 3 多項式の乗算回路 4 定数倍回路 5 加算器 6 誤り位置・大きさの演算回路 7 2乗回路 8 セレクタ 9 除算器 10 乗算器 11 多項式の評価回路
フロントページの続き (72)発明者 相沢 隆之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 訂正対象の符号に対するシンドローム多
    項式を生成し、 訂正対象の符号に対する消失位置多項式を生成し、 生成されたシンドローム多項式及び消失位置多項式の積
    において、次数が前記符号の設計距離より2以上少ない
    部分に相当する部分多項式を求め、 該部分多項式及び前記消失位置多項式の各係数に、各係
    数毎に定められたべき数の前記符号の原始元のべきを順
    次乗ずる乗算を実行し、 前記乗算を実行する毎に所定の組み合わせの乗算結果同
    士の和を順次求め、 前記和の値を用いて順次行なわれる所定の複数の演算結
    果より、前記符号に含まれる消失の数に応じて、除数と
    被除数とを選択し、 選択された除数と被除数とにより除算を実行し、 前記和の値を用いて順次行なわれる所定の演算結果に基
    づいて、前記符号の各位置が誤りの位置であるかを判定
    し、 誤りの位置と判定された位置の符号の値を前記除算の結
    果に基づいて訂正することを特徴とする誤り訂正方法。
  2. 【請求項2】 訂正対象の符号に対するシンドローム多
    項式を生成する第1生成手段と、 訂正対象の符号に対する消失位置多項式を生成する第2
    生成手段と、 前記第1及び第2生成手段により生成されたシンドロー
    ム多項式及び消失位置多項式の積において、次数が前記
    符号の設計距離より2以上少ない部分に相当する部分多
    項式を求める第1演算手段と、 該部分多項式及び前記消失位置多項式の各係数に、各係
    数毎に定められたべき数の前記符号の原始元のべきを順
    次乗ずる乗算手段と、 前記乗算手段が乗算を実行する毎に所定の組み合わせの
    乗算結果同士の和を順次求める加算手段と、 前記和の値を用いて所定の複数の演算を順次行なう第2
    演算手段と、 該第2演算手段による複数の演算結果より、前記符号に
    含まれる消失の数に応じて、除数と被除数とを選択する
    選択手段と、 該選択手段により選択された除数と被除数とにより除算
    を実行する除算手段と、 前記第2演算手段の演算結果に基づいて、前記符号の各
    位置が誤りの位置であるかを判定する判定手段と、 該判定手段により誤りの位置と判定された位置の符号の
    値を前記除算手段の除算結果に基づいて訂正する訂正手
    段とを具えたことを特徴とする誤り訂正装置。
  3. 【請求項3】 訂正対象の符号に対するシンドローム多
    項式を生成し、 訂正対象の符号に対する消失位置多項式を生成し、 生成されたシンドローム多項式及び消失位置多項式の積
    において、次数が前記符号の設計距離より2以上少ない
    部分に相当する部分多項式を求め、 前記消失位置多項式の次数をずらした多項式の誤り位置
    における値を求め、 当該求められた値により前記部分多項式の係数を除すこ
    とにより単一誤りの大きさを求めることを特徴とする誤
    り訂正方法。
  4. 【請求項4】 訂正対象の符号に対するシンドローム多
    項式を生成する第1生成手段と、 訂正対象の符号に対する消失位置多項式を生成する第2
    生成手段と、 前記第1及び第2生成手段により生成されたシンドロー
    ム多項式及び消失位置多項式の積において、次数が前記
    符号の設計距離より2以上少ない部分に相当する部分多
    項式を求める第1演算手段と、 前記消失位置多項式の次数をずらした多項式の誤り位置
    における値を演算する第2演算手段と、 当該第2演算手段により求められた値により前記第1演
    算手段により得られた部分多項式の係数を除すことによ
    り単一誤りの大きさを求める第3演算手段とを具えたこ
    とを特徴とする誤り訂正装置。
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