JP2004296686A - 強誘電体メモリ装置およびその製造方法 - Google Patents

強誘電体メモリ装置およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】強誘電体メモリ装置の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明は、強誘電体キャパシタ110からなるメモリセルがマトリクス状に配列されたメモリセルアレイ100を含む強誘電体メモリ装置1000の製造方法であって、基体10の上に下部電極12およびハードマスク40aの積層体をライン状に形成し、ハードマスク40aを所定の形状にパターニングし、下部電極12およびハードマスク40の上に絶縁層72を形成した後、ハードマスク40の上面40xと絶縁層72の上面72xとが一致するようにエッチングを行ない、ハードマスク40を除去することにより、底面が下部電極12の上面12xからなる開口部20を絶縁層72に形成し、開口部20に強誘電体層14を形成し、強誘電体層14の上に下部電極12と交差する方向に上部電極16を形成することを含む。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、強誘電体メモリ装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【背景技術】
強誘電体メモリは、キャパシタ絶縁層に強誘電体層を用いたRAMであり、高速な読出し、書き込みができるRAMとして注目されている。
【0003】
強誘電体メモリにおいて、強誘電体層の性質は、ヒステリシス特性を決定する上で重要な役割を有する。このため、強誘電体メモリの製造工程において、強誘電体層に加わる影響を最小限にすることが望ましい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、良好なヒステリシス特性を有する強誘電体層を含む、強誘電体メモリ装置およびその製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明の強誘電体メモリ装置の製造方法は、
強誘電体キャパシタからなるメモリセルがマトリクス状に配列されたメモリセルアレイを含む強誘電体メモリ装置の製造方法であって、
基体の上に、下部電極およびハードマスクの積層体をライン状に形成し、
前記ハードマスクを所定の形状にパターニングし、
前記下部電極および前記ハードマスクの上に絶縁層を形成した後、前記ハードマスクの上面と前記絶縁層の上面とが一致するようにエッチングを行ない、
前記ハードマスクを除去することにより、前記絶縁層に、底面が前記下部電極の上面からなる開口部を形成し、
前記開口部に強誘電体層を形成し、
前記強誘電体層の上に、前記下部電極と交差する方向に上部電極を形成すること、を含む。
【0006】
本願において、「ハードマスク」とは、無機化合物からなるマスクのことをいい、一般的なフォトリソグラフィ工程において用いられる有機化合物からなるレジストマスクとは異なるものである。
【0007】
上記(1)の強誘電体メモリ装置の製造方法によれば、前記強誘電体層が形成された時点で、該強誘電体層の側面は、前記絶縁層によって保護されている。これにより、前記強誘電体層の形成工程以降の製造プロセスにおいて、前記強誘電体層の表面が、例えばプラズマ処理やCMP法等の処理に直接さらされるのを防止することができる。その結果、前記強誘電体層の膜質を良好に保つことができるため、ヒステリシス特性等がより良好な強誘電体メモリ装置を製造することができる。
【0008】
また、上記方法によって形成された強誘電体キャパシタは、前記強誘電体層のうち前記上部電極と接している部分がキャパシタ絶縁層として機能するため、キャパシタの容量をより大きくすることができる。
【0009】
加えて、前記強誘電体層は、前記開口部に形成される。このため、前記強誘電体層のパターニングが不要である。これにより、強誘電体層をパターニングにて形成する一般的な製造方法と比較して、マスクの位置ずれを考慮する必要がないため、強誘電体キャパシタを高集積化することができる。
【0010】
(2)ここで、上記強誘電体メモリ装置の製造方法において、前記ハードマスクをパターニングした後、前記絶縁層を形成する前に、少なくとも前記ハードマスクのすべての側面にバリア層を形成すること、を含むことができる。これにより、前記バリア層を形成した後前記絶縁層を形成し、次いで前記ハードマスクを除去して前記開口部を形成した後、該開口部に前記強誘電体層を形成することにより、前記強誘電体層のすべての側面を前記バリア層によって覆うことができる。これにより、以降の製造プロセスにおいて前記強誘電体層にダメージが加わるのを防止することができる。その結果、前記強誘電体層の膜質を良好に保つことができるため、より良好なヒステリシス特性を有する強誘電体メモリ装置を製造することができる。
【0011】
加えて、上記製造方法においては、前記強誘電体層が形成される前に前記バリア層が形成される。このため、前記バリア層を例えばスパッタ法によって成膜する場合、前記バリア層の成膜時のスパッタ工程によって前記強誘電体層にダメージが加わることはない。これにより、より良好な膜質を有する強誘電体層を得ることができる。その結果、より良好なヒステリシス特性を有する強誘電体メモリ装置を得ることができる。
【0012】
この場合、前記ハードマスクの側面とともに、前記下部電極の側面にバリア層を形成することができる。
【0013】
(3)前記ハードマスクの膜厚は、前記強誘電体層の膜厚以上であることができる。これにより、前記強誘電体層を所望の膜厚に形成することができる。
【0014】
(4)前記強誘電体層を形成する前に、少なくとも前記絶縁層の上面に撥液処理を施して、強誘電体材料を含む溶液に対する撥液性を該上面に付与し、
前記開口部に前記溶液を塗布した後、該溶液中の溶媒を除去して、前記強誘電体材料を結晶化させることにより、強誘電体層を形成すること、を含むことができる。これにより、CMP法(chemical mechanical polishment)やドライエッチングの工程を経ることなく、前記強誘電体層を形成することができる。これにより、CMP法やドライエッチングによって前記強誘電体層にダメージが加わるのを防止することができる。その結果、良好な膜質を有する強誘電体層を低コストで得ることができるため、ヒステリシス特性が良好な強誘電体メモリ装置を生産性良く得ることができる。
【0015】
この場合、前記撥液処理を、さらに、前記開口部の側面、または前記開口部の側面および底面に対して行なうことができる。このとき、溶媒を乾燥させた強誘電体層の平坦性が向上する。
【0016】
また、この場合、毛細管現象を利用してノズル内部に前記溶液を上昇させた後、前記開口部に対して該溶液を吐出することができる。これにより、前記開口部のみに前記溶液を塗布することができるため、前記溶液の節約が可能である。このため、製造コストの低減を図ることができる。また、前記撥液処理を、さらに、前記開口部の側面および底面に対して行なう場合であっても、前記開口部のみに前記溶液を確実に塗布することができる。これにより、前記開口部のみに前記強誘電体層を形成することができる。
【0017】
(5)本発明の強誘電体メモリ装置は、強誘電体キャパシタからなるメモリセルがマトリクス状に配列されたメモリセルアレイを含み、
前記強誘電体キャパシタは、
下部電極と、
前記下部電極と交差する方向に配列された上部電極と、
前記下部電極と前記上部電極との交差領域の少なくとも一部に配置された強誘電体層と、を含み、
前記強誘電体層のすべての側面がバリア層で覆われている。
【0018】
上記強誘電体メモリ装置によれば、前記強誘電体層のすべての側面がバリア層で覆われているため、以降の製造プロセスにおいて前記強誘電体層にダメージが加わるのを防止することができる。その結果、前記強誘電体層の膜質を良好に保つことができるため、良好なヒステリシス特性を得ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0020】
まず、本発明により形成することができるメモリセルアレイを含む強誘電体メモリ装置の一例について説明する。
【0021】
[第1の実施の形態]
(構造)
図1は、本発明の第1の実施の形態の強誘電体メモリ装置を模式的に示す平面図である。強誘電体メモリ装置1000は、メモリセルアレイ100と、周辺回路部200とを有する。周辺回路部200は、図1に示すように、メモリセルアレイに含まれる各メモリセルに対して選択的に情報の書き込みもしくは読み出しを行なうための各種回路を含む。前記各種回路としては、例えば、下部電極12を選択的に制御するための第1駆動回路50と、上部電極16を選択的に制御するための第2駆動回路52と、センスアンプなどの信号検出回路(図示せず)とを含む。周辺回路200の具体例としては、Yゲート、センスアンプ、入出力バッファ、Xアドレスデコーダ、Yアドレスデコーダまたはアドレスバッファを含むことができる。
【0022】
次に、メモリセルアレイ100について、図2(a)および図2(b)を用いて説明する。図2(a)は、図1のA−A線に沿ってメモリセルアレイ100の一部を模式的に示す断面図である。図2(b)は、図1に示すメモリセルアレイのB100部分を拡大して模式的に示す斜視図である。
【0023】
図2(a)および図2(b)には、メモリセルアレイ100のうち2つのメモリセル(強誘電体キャパシタ)110が示されている。
【0024】
メモリセルアレイ100は、図2(b)に示すように、行選択のための下部電極(ワード線)と、列選択のための上部電極(ビット線)とが直交するように形成される。なお、下部電極12がビット線、上部電極16がワード線でもよい。また、図2(a)に示すように、下部電極12と上部電極16との間には、強誘電体層14が形成されている。
【0025】
(製造方法)
次に、本実施の形態の強誘電体メモリ110の製造方法について、図3〜図14(b)を参照しながら説明する。なお、図7(a)〜図10(a),図11,図12,図13(a)および図14(a)は、図1に示すA−A線に沿った断面に相当する断面を模式的に示す図である。また、図3〜図6,図7(b)〜図10(b),図13(b)および図14(b)は、図1に示すB100部分に相当する部分を模式的に示す拡大斜視図である。
【0026】
1.ハードマスク40bおよび下部電極12の形成(図3〜図6参照)
まず、図3に示すように、基体10の上に、下部電極12を形成するための導電層12aを形成する。ここで、基体10は、例えばMOSトランジスタなどの半導体素子が形成された領域を含む構造等、強誘電体メモリ装置の種類によって異なる構造を有する。
【0027】
導電層12aの材質としては、強誘電体キャパシタの電極となり得るものであれば特に限定されない。導電層12aの材質としては、例えば、Ir,IrO,Pt,RuO,SrRuO,LaSrCoOを挙げることができる。また、導電層12aは、単層または複数の層を積層したものを用いることができる。導電層12aの形成方法としては、スパッタリング、真空蒸着、CVD等の方法が利用できる。本実施の形態においては、導電層12aとして、例えばPt層と酸化チタン層との積層体を用いた場合について説明する。
【0028】
次いで、導電層12aの上に、ハードマスク40aを形成する。ハードマスク40aは、単層でもよいし、あるいは複数の層の積層体であってもよい。ただし、ハードマスクを除去する工程(図8(a)および図8(b)参照)において、ハードマスク40aを構成する最下層(本実施の形態ではTEOS層42b(図9(a)参照;ハードマスク40aが単層の場合はその層)が、絶縁層72と異なるエッチングレートを有していればよい。
【0029】
また、ハードマスク40aの材質としては、絶縁層72と異なるエッチングレートを有していれば特に限定されず、絶縁層72が酸化シリコンの場合、窒化チタン、酸化チタン、酸化アルミニウム、窒化シリコン、およびタングステンが例示できる。
【0030】
本実施の形態においては、ハードマスク40aが、TEOS層42aと窒化チタン層44aとの積層体からなる場合について説明する。このように、ハードマスク40aが2層からなる場合、ハードマスク40aの下層(TEOS層42a)を、強誘電体層14(図2(a)参照)の膜厚以上に形成する。これにより、強誘電体層14を所望の膜厚に形成することができる。
【0031】
次に、図3に示すように、ハードマスク40aの上に、公知のフォトリソグラフィ工程によって、所定のパターンのレジストR1を形成する。本実施の形態においては、図3に示すように、ライン状のレジストR1を形成する場合を示す。
【0032】
次いで、レジストR1をマスクとして、ハードマスク40aの積層体をエッチングすることにより、図4に示すように、ライン状のハードマスク40を形成する。その後、レジストR1を除去する。
【0033】
ハードマスク40aのエッチング方法は、後述する導電層12aのエッチング方法にて例示する方法を用いることができる。本実施の形態においては、窒化チタン層44aのパターニングには、ICPプラズマを用い、エッチングガスとして塩素を用いる。また、TEOS層42aのエッチングには、RIEを用い、エッチングガスとしてCHF/Oでドライエッチングを行なう。
【0034】
次いで、ハードマスク40をマスクとして、導電層12aをパターニングして、下部電極12を形成する(図5参照)。導電層12aのパターニング方法は、その材質によって適宜選択することができ、例えば、RIE、スパッタエッチング、プラズマエッチング等の方法を挙げることができる。
【0035】
本実施の形態においては、例えば、導電層12aが膜厚200nmのPt層と膜厚40nmの酸化チタン層との積層体からなる場合、ICP等の高密度プラズマを用い、エッチングガスとして塩素と酸素の混合ガス(酸素濃度が40%以上)を用いて、1.0Pa以下の圧力で500Wのバイアス電力にてドライエッチングを行なうことができる。この場合、窒化チタン層44aと下部電極12を構成するPt層との選択比は7以上であるため、窒化チタン層44aは下部電極12に対して良好なエッチング耐性を有する。
【0036】
2.ハードマスク42のパターニング(図6〜図8(b)参照)
次に、図6に示すように、必要に応じて窒化チタン層44を除去する。窒化チタン層44を除去する方法としては、例えばアンモニア過水を用いたウエット処理でもよいし、ドライエッチングにおいて塩素ガスを用いて反応性を高めた条件で行なってもよい。なお、この工程において、窒化チタン層44を除去せずに、次の工程に進んでもよい。
【0037】
次いで、図7(a)および図7(b)に示すように、公知のフォトリソグラフィ工程により、所定のパターンのレジストR2を形成する。例えば、このレジストR2は、後の工程において形成される上部電極16(図2参照)と同じパターンを用いることができる。
【0038】
次いで、このレジストR2をマスクとして、ハードマスク42をパターニングする。これにより、図8(a)および図8(b)に示すように、所定のパターンのハードマスク42bを形成する。なお、後の工程において、このハードマスク42bが除去されて形成された開口部20に強誘電体層14が形成される(図10(a)および図10(b))。したがって、このハードマスク42bの平面形状は、強誘電体層14の平面形状とほぼ等しい。すなわち、この工程において、ハードマスク42bを所望の平面形状に形成することにより、強誘電体層14を所望の平面形状に形成することができる。
【0039】
3.絶縁層72の形成(図9(a)および図9(b)参照)
次いで、絶縁層(図示せず)を成膜後、CMPなどの平坦化方法により、絶縁層の上面を平坦化する。ここで、ハードマスク42bの上面42xと、絶縁層72の上面72xとが一致するようにエッチングを行なう(図9(a)参照)。これにより、図9(a)および図9(b)に示すように、絶縁層72を形成する。ここで、少なくとも下部電極12上に、後の工程にて形成する強誘電体層14(図2(a)参照)の膜厚以上のハードマスク(TEOS層42)を残存させる。
【0040】
本実施の形態においては、前記絶縁層の平坦化において、エッチバックまたはCMP法によって、下部電極12上のTEOS層42が、強誘電体層14(図2(a)参照)の膜厚以上になるようにする。具体的には、HFを用いたウエットエッチングにより、TEOS層42の上面が露出するようにする。
【0041】
また、絶縁層72としては、例えば、酸化シリコン,窒化シリコン,酸化アルミニウム,酸化チタン等を用いることができるが、少なくとも開口部20を形成するための加工が容易な材質からなることが望ましい。本実施の形態では、絶縁層72が酸化シリコンからなる場合について説明する。
【0042】
4.開口部20の形成(図10(a)および図10(b)参照)
次いで、図10(a)および図10(b)に示すように、ハードマスク(TEOS層42)のみを選択的に除去することにより、開口部20を形成する。したがって、この開口部20は、下部電極12の上に形成される。本実施の形態では、絶縁層72およびハードマスク(TEOS層)42がいずれも酸化シリコンからなる場合について示しているが、それぞれの成膜条件を変更することで、HFに対するウエットエッチングのレートを変えることができる。
【0043】
また、TEOS層42と窒化チタン44との積層体からなるハードマスク40(図6参照)のかわりに、窒化チタン単層からなるハードマスク(図示せず)を使用する場合、このハードマスクのエッチングは、ドライエッチングでもよいし、ウエットエッチングでもよい。好ましくは、下部電極12の表面に物理的なダメージが加わらないように、下部電極12が露出する段階では、ウエットエッチングを行なうのが好ましい。
【0044】
また、この工程の後、必要に応じて熱処理を行なうことにより、下部電極12の上面12xにおける電極構成材料の結晶性を回復させることができる。この熱処理は、ドライエッチングによりハードマスクを除去した場合に特に有効である。なぜなら、下部電極12の上面12xにおける電極構成材料の結晶性は、後の工程で形成される強誘電体層14の結晶性に影響を及ぼすからである。
【0045】
5.撥液処理(図11および図12参照)
次いで、図11に示すように、少なくとも絶縁層72の上面72xに対して撥液処理を行なう。この撥液処理を経ることによって、絶縁層72の上面72xは、後述する工程において、強誘電体材料を含む溶液に対して撥液性を有する。一方、開口部20の底面は、撥液処理がされないため、前記溶液に対して親液性を有する。
【0046】
あるいは、図12に示すように、全面に撥液処理を施してもよい。すなわち、絶縁層72の上面72xならびに開口部20の側面および底面に対して、撥液処理を施すことができる。
【0047】
なお、図11および図12において、「×」で示した部分が、撥液処理を施す領域である。
【0048】
具体的には、撥液処理としては、フッ素プラズマ処理および撥液膜の形成が挙げられる。以下、これらについて説明する。
【0049】
(1)フッ素プラズマ処理
このフッ素プラズマ処理は、フッ素原子を含有する分子からなるガスを用いてプラズマ処理を行なうものである。例えばICP方式のドライエッチング装置を使用し、ICPプラズマの出力を500Wとし、バイアス出力を10W程度として約60秒間処理を行なうことにより、フッ素プラズマ処理を行なう。また、ダウンフロー式のように、バイアスをかけることなく処理を行なってもよい。エッチングガスとしては、フッ素原子を含むガスであればよく、例えばCHFやCFのフロンガスが挙げられる。なお、ICP方式のプラズマ処理のかわりに、HDP(high density plasma)プラズマを用いてもよい。
【0050】
例えば、絶縁層72が酸化シリコンからなる場合、フッ素プラズマ処理を用いた撥液処理により、絶縁層72の表面において、Si−O結合がSi−F結合に変化する。すなわち、絶縁層72の表面において、フッ素末端が表面に現れる。これにより、絶縁層72の表面は、開口部20の側壁も含めて強誘電体材料を含む溶液(例えば、SBTの溶剤として酢酸ブチル、等の有機溶媒を用いた溶液)に対して撥液性を示す。一方、下部電極12がIr、Pt等の貴金属やその酸化物などからなる場合、開口部20の底面(下部電極12の上面12x)は、前記撥液処理によって前記溶液との濡れ性に大きな影響を受けないため、前記撥液処理を行なった後でも前記溶液に対して親液性を保持する。このため、後の工程において、開口部20の底面に前記溶液を塗布した場合でも、前記溶液との間に良好な濡れ性を保つことができるため、強誘電体層14を容易に形成することができる。
【0051】
(2)撥液膜の形成
撥液膜は、強誘電体材料を含む溶液に対して撥液性を有する。このような撥液膜としては、例えば、フッ素原子を含有する基を含むシランカップリング剤、テフロン(登録商標)、およびシリコーン樹脂等が挙げられる。このような撥液膜を、少なくとも絶縁層72の上面72xに形成することにより、撥液処理を行なうことができる。
【0052】
6.強誘電体層14の形成(図13(a)および図13(b)参照)
次いで、図13(a)および図13(b)に示すように、開口部20に、強誘電体層14を形成する。
【0053】
強誘電体層14は、強誘電体材料を含む溶液を開口部20に塗布した後、該溶液を乾燥させて該溶液中の溶媒を除去し、前記強誘電体材料を結晶化させることによって得られる。
【0054】
ここで、開口部20においては、底面(下部電極12の上面12x)のみが、前記溶液に対して親液性であるため、開口部20の底面には前記溶液が濡れ広がる。一方、絶縁層72の上面72xは前記撥液処理が施されたため、前記溶液に対して撥液性を有する。このため、前記溶液は、絶縁層72の上面72xではじかれるので、絶縁層72の上面72xには前記溶液が塗布されない。ここで、絶縁層72の上面72xに局所的に前記溶液の液滴が残ったとしても、例えばNガンを用いて気体を前記液滴に吹きつけることにより、前記液滴を容易に除去することができる。この場合、開口部20内の溶液は除去されない。また、開口部20の側壁が撥液処理されている場合、溶媒を乾燥させた後の強誘電体層14の平坦性が向上する。
【0055】
強誘電体層14の塗布方法としては、ゾルゲル材料やMOD材料を用いたスピンコート法やLSMCD法を挙げることができる。あるいは、図22および図23に示す装置を用いて、毛細管現象を利用してノズル66の内部に前記溶液を上昇させた後、該溶液を前記開口部20に塗布することもできる。
【0056】
図22および図23に示す塗工装置2000は、ノズル66と、ノズル66の中央に設置されたスリット60と、液槽64とを含む。液槽64には、強強誘電体材料を含む溶液68が入っており、上部には蓋61が形成されている。スリット60の先端は、溶液68に浸っている。また、ノズル66は、スリット60を軸として、上下(図23に示す矢印Xの方向)に移動することができる。
【0057】
この塗工装置2000は、毛細管現象によってスリット60内に溶液68を導入して、スリット60の先端60aから溶液68を吐出する。具体的には、ノズル66が上昇して溶液68の表面に近づくにつれて、スリット60内の液面が上昇する結果、スリット60の先端60aから溶液68が開口部20に吐出される。また、基体10は、ステージ62の上に設置されている。ステージ62を、図23に示す矢印Yの方向に移動させることによって、溶液68の吐出が進行する。
【0058】
この塗工装置2000を用いた溶液68の吐出方法を、図24(a)〜図24(f)に示す。
【0059】
溶液68の吐出前には、図24(a)に示すように、スリット60の先端60aは蓋部61で覆われている。吐出開始時には、図24(b)に示すように、蓋部61を矢印の方向に移動し、ノズル66が上昇する。ノズル66の上昇とともに、スリット60内に溶液68が流入する。次いで、図24(c)〜図24(e)に示すように、ステージ62を矢印の方向に移動させて、開口部20(図示せず)に溶液68を吐出させる。次いで、図24(f)に示すように、ノズル66を下降させることにより、溶液68の吐出を終了させる。ここで、蓋部61をスリット60上に設置する。
【0060】
この塗工装置2000を用いることにより、開口部20のみに溶液68を塗布することができるため、溶液68の節約が可能である。このため、製造コストの低減を図ることができる。
【0061】
また、この塗工装置2000を用いることにより、図12に示すように、絶縁層72の上面72xならびに開口部20の側面および底面にすべて撥液処理を行なった場合においても、開口部20のみに溶液68を塗布することができる。これにより、開口部20のみに強誘電体層14を形成することができる。
【0062】
強誘電体層14を形成するための結晶化は、公知の方法を用いることができる。例えば、前記溶液を開口部20に塗布し、次いで熱処理により該溶液中の溶媒を除去し、ランプアニールや酸化炉を用いて、前記強誘電体材料の結晶化を行なうことができる。
【0063】
強誘電体層14の材質としては、強誘電性を示してキャパシタ絶縁層として使用できるのであれば、その組成は任意のものを適用することができる。このような強誘電体層14としては、例えばPZT(PbZrTi1−z)、SBT(SrBiTa)を挙げることができ、さらに、これらの材料にニオブやニッケル、マグネシウム等の金属、あるいはシリケート系の材料を添加したもの等を用いることができる。
【0064】
7.上部電極16の形成(図14(a)および図14(b)参照)
次に、強誘電体層14の上に、上部電極16を形成するための導電層16aを形成する。導電層16aの材質は、前述した導電層12aと同様のものを適用することができる。次いで、導電層16aの上に、公知のフォトリソグラフィ工程によって、所定のパターンのレジストR3を形成する。本実施の形態においては、図14(a)および図14(b)に示すように、ライン状であり、かつ下部電極12と交差するレジストR3を形成する場合について説明する。
【0065】
まず、レジストR3をマスクとして導電層16aをエッチングすることにより、図2(a)および図2(b)に示すように、上部電極16を形成する。この上部電極16は、図2(b)に示すように、下部電極12と交差している。その後、レジストR3を除去する。導電層16aのエッチング方法は、その材質によって適宜選択することができる。具体的には、導電層12aをエッチングする方法と同様の方法を用いることができる。
【0066】
以上の工程により、強誘電体キャパシタ110を含むメモリセルアレイ100を形成することができる。次いで、公知の方法により、保護層(図示せず)を形成し、必要に応じて保護層を平坦化する。
【0067】
(特徴)
まず、本実施の形態の強誘電体メモリ装置の製造方法の特徴について説明する前に、一般的な強誘電体メモリ装置およびその製造方法について説明する。
【0068】
1.一般的な強誘電体メモリ装置およびその製造方法
一般に、強誘電体メモリにおいて、強誘電体層のうち上部電極と下部電極との間に挟まれた部分が強誘電体キャパシタとなる。したがって、強誘電体層のうち上部電極と下部電極とに挟まれていない部分が存在する場合、この部分にダメージが加わることにより、強誘電体キャパシタの特性が劣化する場合がある。特に、強誘電体キャパシタが高集積化された場合、この劣化は無視できないものとなることがある。
【0069】
また、一般に、強誘電体メモリにおいて、強誘電体層の表面がプラズマ処理にさらされると、膜質が劣化し、その結果、強誘電体メモリのヒステリシス特性が劣化することがある。特に、強誘電体層の断面積が小さいほど、ヒステリシス特性に大きな影響を及ぼす。
【0070】
さらに、一般に、強誘電体層の側面が露出していると、層間絶縁層成膜の際に発生する水素によって、膜質が劣化するおそれがある。
【0071】
また、強誘電体層のパターンを、あらかじめホールまたは溝に形成し、そこに強誘電体層を埋め込んだ後、CMP法にて強誘電体層を平坦化する技術が知られている。しかしながら、この場合、CMP法に用いるスラリー中の不純物や溶媒によって強誘電体層の膜質が変化したり、CMP法によって強誘電体層に物理的なダメージが加わったりして、強誘電体メモリのヒステリシス特性が劣化することがある。また、CMP法は、制御が難しい技術であるため、スループットや歩留まりが低い場合がある。
【0072】
2.本実施の形態の強誘電体メモリ装置の製造方法
これに対して、本実施の形態の強誘電体メモリ装置の製造方法によれば、開口部20を形成し、この開口部20に強誘電体層14を形成する。すなわち、強誘電体キャパシタが形成される部分のみ強誘電体層14を形成することができる。これにより、強誘電体キャパシタの特性の劣化を防止することができる。
また、開口部20が下部電極12上に自己整合的に形成されるため、下部電極12と強誘電体層14の位置ずれを考慮する必要がないため、メモリを高集積化することができる。
【0073】
さらに、強誘電体層14が形成された時点で、強誘電体層14の側面は、絶縁層72によって保護されている。これにより、強誘電体層14の形成工程以降の製造プロセスにおいて、強誘電体層14の表面が、例えばプラズマ処理やCMP法等の処理に直接さらされるのを防止することができる。その結果、強誘電体層14の膜質を良好に保つことができるため、ヒステリシス特性等がより良好な強誘電体メモリ装置を製造することができる。
【0074】
そのうえ、本実施の形態の強誘電体メモリの製造方法によれば、少なくとも絶縁層72の上面72aに、撥液処理を施して、強誘電体材料を含む溶液に対する撥液性を上面72aに付与する。次いで、開口部20に前記溶液を塗布することにより強誘電体層14を形成する。これにより、CMP法(chemical mechanical polishment)やドライエッチングの工程を経ることなく、強誘電体層14を形成することができる。これにより、CMP法やドライエッチングによって強誘電体層14にダメージが加わるのを防止することができる。その結果、良好な膜質を有する強誘電体層14を得ることができるため、ヒステリシス特性が良好な強誘電体メモリ装置を低コストで得ることができる。
【0075】
[第2の実施の形態]
本実施の形態の強誘電体メモリ装置は、メモリセルアレイ100を構成するメモリセル(強誘電体メモリ210;図15(a)参照)の構造を除いて、第1の実施の形態の強誘電体メモリ装置1000(図1参照)と同様の構成を有する。よって、本実施の形態においては、強誘電体キャパシタ210についてのみ説明し、第1の実施の形態の強誘電体キャパシタ110と同様の構成要素については、同じ符号を付して詳しい説明を省略する。
【0076】
図15(a)は、本発明の第2の実施の形態のメモリセルアレイ100の一部を模式的に示す断面図であり、図15(b)は、本実施の形態において、図1に示すメモリセルアレイのB100部分を拡大して模式的に示す斜視図である。また、図16は、図1に示すメモリセルアレイのC−C線に沿った断面を模式的に示す図である。
【0077】
図15(a),図15(b)および図16には、強誘電体キャパシタ210が示されている。
【0078】
強誘電体キャパシタ210は、図15(a)および図16に示すように、強誘電体層14のすべての側面にバリア層30が形成されている点以外は、第1の実施の形態の強誘電体キャパシタ110と同様の構成を有する。
【0079】
次に、本実施の形態の強誘電体キャパシタ210の製造方法について、図15(a)〜図21(b)を参照しながら説明する。なお、図17(a)〜図21(a)は、図1に示すA−A線に沿った断面に相当する断面を模式的に示す図である。また、図17(b)〜図21(b)は、図1に示すB100部分に相当する部分を模式的に示す拡大斜視図である。
【0080】
まず、前述した第1の実施の形態の強誘電体キャパシタ110の製造方法において、下部電極12とハードマスク42bとの積層体を形成した後(図8(a)および図8(b)参照)、図17(a)および図17(b)に示すように、バリア層30aを成膜する。
【0081】
バリア層30aとしては、例えば水素バリア層または拡散バリア層が挙げられる。水素バリア層の材質としては、後の工程によって形成される強誘電体層14が水素によって還元されるのを防ぐことができる材質であれば特に限定されず、例えば、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化マグネシウムを挙げることができる。水素バリア層の成膜方法としては、スパッタ法、CVD法、レーザアブレーション法を挙げることができる。
【0082】
拡散バリア層は、絶縁層72が例えば酸化シリコンからなり、強誘電体層14が例えばPZT(PbZrTi1−z)からなる場合、強誘電体層14と絶縁層72とが直接接触するのを防止することにより、強誘電体層14中の鉛と絶縁層72中の酸化シリコンとが反応して、鉛ガラスが形成されるのを防止する機能を有する。この場合、拡散バリア層は、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化マグネシウムなどから形成することができる。
【0083】
次いで、バリア層30aをエッチバックし、図18(a)および図18(b)に示すように、下部電極12の側面およびハードマスク42bの側面にバリア層30を形成する。ここで、ハードマスク42bのすべての側面がバリア層30によって覆われる。
【0084】
次いで、第1の実施の形態と同様の方法にて、絶縁層72を形成する(図19(a)および図19(b)参照)、ハードマスク42bのみを選択的に除去して開口部120を形成した後(図20(a)および図20(b)参照)、開口部120に強誘電体層14(図21(a)および図21(b)参照)を形成し、次いで上部電極16を形成する。これにより、強誘電体キャパシタ210を含む強誘電体メモリ装置が得られる(図1,図15(a),図15(b)および図16参照)。
【0085】
本実施の形態の強誘電体メモリ装置およびその製造方法によれば、第1の実施の形態の強誘電体メモリ装置およびその製造方法と同様の作用効果を有する。
【0086】
さらに、本実施の形態によれば、パターニングによりハードマスク42bを形成した後(図8(a)および図8(b)参照)、ハードマスク42bのすべての側面にバリア層30を形成する(図18(a)および図18(b)参照)。次いで、絶縁層72を形成した後(図19(a)および図19(b)参照)、ハードマスク42bを除去して開口部120を形成した後(図20(a)および図20(b)参照)、この開口部120に強誘電体層14を形成する(図21(a)および図21(b)参照)。これにより、強誘電体層14のすべての側面にバリア層30を形成することができる。このように、強誘電体層14のすべての側面がバリア層30によって保護されているため、以降の製造プロセスにおいてダメージを受けることなく、強誘電体キャパシタを製造することができる。
【0087】
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法および結果が同一の構成、あるいは目的および結果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成または同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の強誘電体メモリ装置を模式的に示す平面図である。
【図2】図2(a)は、図1に示すメモリセルアレイのA−A線に沿った断面を模式的に示す図であり、図2(b)は、図1に示すメモリセルアレイのB100部分を拡大して模式的に示す斜視図である。
【図3】図2(a)および図2(b)に示す強誘電体キャパシタの一製造工程を模式的に示す斜視図である。
【図4】図2(a)および図2(b)に示す強誘電体キャパシタの一製造工程を模式的に示す斜視図である。
【図5】図2(a)および図2(b)に示す強誘電体キャパシタの一製造工程を模式的に示す斜視図である。
【図6】図2(a)および図2(b)に示す強誘電体キャパシタの一製造工程を模式的に示す斜視図である。
【図7】図7(a)は、図2(a)および図2(b)に示す強誘電体キャパシタの一製造工程を模式的に示す断面図であり、図7(b)は、図2(a)および図2(b)に示す強誘電体キャパシタの一製造工程を模式的に示す斜視図である。
【図8】図8(a)は、図2(a)および図2(b)に示す強誘電体キャパシタの一製造工程を模式的に示す断面図であり、図8(b)は、図2(a)および図2(b)に示す強誘電体キャパシタの一製造工程を模式的に示す斜視図である。
【図9】図9(a)は、図2(a)および図2(b)に示す強誘電体キャパシタの一製造工程を模式的に示す断面図であり、図9(b)は、図2(a)および図2(b)に示す強誘電体キャパシタの一製造工程を模式的に示す斜視図である。
【図10】図10(a)は、図2(a)および図2(b)に示す強誘電体キャパシタの一製造工程を模式的に示す断面図であり、図10(b)は、図2(a)および図2(b)に示す強誘電体キャパシタの一製造工程を模式的に示す斜視図である。
【図11】図2(a)および図2(b)に示す強誘電体キャパシタの一製造工程を模式的に示す断面図である。
【図12】図2(a)および図2(b)に示す強誘電体キャパシタの一製造工程を模式的に示す断面図である。
【図13】図13(a)は、図2(a)および図2(b)に示す強誘電体キャパシタの一製造工程を模式的に示す断面図であり、図13(b)は、図2(a)および図2(b)に示す強誘電体キャパシタの一製造工程を模式的に示す斜視図である。
【図14】図14(a)は、図2(a)および図2(b)に示す強誘電体キャパシタの一製造工程を模式的に示す断面図であり、図14(b)は、図2(a)および図2(b)に示す強誘電体キャパシタの一製造工程を模式的に示す斜視図である。
【図15】図15(a)は、本発明の第2の実施の形態の強誘電体キャパシタを模式的に示す断面図であり、図15(b)は、図15(a)に示す強誘電体キャパシタを模式的に示す斜視図である。
【図16】図15(a)に示す強誘電体キャパシタを模式的に示す断面図であり、図1のC−C線に沿った断面を示している。
【図17】図17(a)は、図15(a)および図15(b)に示す強誘電体キャパシタの一製造工程を模式的に示す断面図であり、図17(b)は、図17(a)に示す強誘電体キャパシタの一製造工程を模式的に示す斜視図である。
【図18】図18(a)は、図15(a)および図15(b)に示す強誘電体キャパシタの一製造工程を模式的に示す断面図であり、図18(b)は、図18(a)に示す強誘電体キャパシタの一製造工程を模式的に示す斜視図である。
【図19】図19(a)は、図15(a)および図15(b)に示す強誘電体キャパシタの一製造工程を模式的に示す断面図であり、図19(b)は、図19(a)に示す強誘電体キャパシタの一製造工程を模式的に示す斜視図である。
【図20】図20(a)は、図15(a)および図15(b)に示す強誘電体キャパシタの一製造工程を模式的に示す断面図であり、図20(b)は、図20(a)に示す強誘電体キャパシタの一製造工程を模式的に示す斜視図である。
【図21】図20(a)は、図16(a)および図16(b)に示す強誘電体キャパシタの一製造工程を模式的に示す断面図であり、図21(b)は、図21(a)に示す強誘電体キャパシタの一製造工程を模式的に示す斜視図である。
【図22】毛細管現象を利用してノズル内部に、強誘電体材料を含む溶液を上昇させた後、該溶液を吐出するための装置の一例を示す斜視図である。
【図23】図22に示すノズル部分の拡大模式図である。
【図24】図24(a)〜図24(f)は、図23に示す装置を用いて、強誘電体材料を含む溶液を塗布する工程を説明する図である。
【符号の説明】
10 基体、 12 下部電極、 12a,16a 導電層、 12x 下部電極の上面、 14 強誘電体層、 16 上部電極、 20,120 開口部、 30,30a バリア層、 40,40a,40b ハードマスク、 40x ハードマスクの上面、 42,42a,42b TEOS層、 44,44a 窒化チタン層、 50 第1駆動回路、 52 第2駆動回路、 60 スリット、 60a スリットの先端、 61 蓋部、 62 ステージ、 64液槽、 66 ノズル、 68 強誘電体材料を含む溶液、 72 絶縁層、72x 絶縁層の上面、 100 メモリセルアレイ、 110,210 強誘電体キャパシタ、 200 周辺回路部、 1000 強誘電体メモリ装置、2000 塗工装置、 R1,R2,R3 レジスト

Claims (8)

  1. 強誘電体キャパシタからなるメモリセルがマトリクス状に配列されたメモリセルアレイを含む強誘電体メモリ装置の製造方法であって、
    基体の上に、下部電極およびハードマスクの積層体をライン状に形成し、
    前記ハードマスクを所定の形状にパターニングし、
    前記下部電極および前記ハードマスクの上に絶縁層を形成した後、前記ハードマスクの上面と前記絶縁層の上面とが一致するようにエッチングを行ない、
    前記ハードマスクを除去することにより、前記絶縁層に、底面が前記下部電極の上面からなる開口部を形成し、
    前記開口部に強誘電体層を形成し、
    前記強誘電体層の上に、前記下部電極と交差する方向に上部電極を形成すること、を含む、強誘電体メモリ装置の製造方法。
  2. 請求項1において、
    前記ハードマスクをパターニングした後、前記絶縁層を形成する前に、少なくとも前記ハードマスクのすべての側面にバリア層を形成すること、を含む、強誘電体メモリ装置の製造方法。
  3. 請求項2において、
    前記ハードマスクの側面とともに、前記下部電極の側面にバリア層を形成する、強誘電体メモリ装置の製造方法。
  4. 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
    前記ハードマスクの膜厚は、前記強誘電体層の膜厚以上である、強誘電体メモリ装置の製造方法。
  5. 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
    前記強誘電体層を形成する前に、少なくとも前記絶縁層の上面に撥液処理を施して、強誘電体材料を含む溶液に対する撥液性を該上面に付与し、
    前記開口部に前記溶液を塗布した後、該溶液中の溶媒を除去して、前記強誘電体材料を結晶化させることにより、強誘電体層を形成すること、を含む、強誘電体メモリ装置の製造方法。
  6. 請求項5において、
    前記撥液処理を、さらに、前記開口部の側面、または前記開口部の側面および底面に対して行なう、強誘電体メモリ装置の製造方法。
  7. 請求項5または6において、
    毛細管現象を利用してノズル内部に前記溶液を上昇させた後、前記開口部に対して該溶液を吐出する、強誘電体メモリ装置の製造方法。
  8. 強誘電体キャパシタからなるメモリセルがマトリクス状に配列されたメモリセルアレイを含み、
    前記強誘電体キャパシタは、
    下部電極と、
    前記下部電極と交差する方向に配列された上部電極と、
    前記下部電極と前記上部電極との交差領域の少なくとも一部に配置された強誘電体層と、を含み、
    前記強誘電体層のすべての側面がバリア層で覆われている、強誘電体メモリ装置。
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