JP2004296599A - 薄膜多結晶シリコン太陽電池及びその製造方法 - Google Patents

薄膜多結晶シリコン太陽電池及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】高効率の薄膜多結晶シリコン太陽電池を提供する。
【解決手段】光入射側の導電型制御不純物を高濃度にドーピングした薄膜多結晶シリコン半導体層の表面抵抗率が500Ω以下であり、その上に反射防止膜として、SiN膜を堆積し,かつ該逆の導電型制御不純物を高濃度にドーピングした薄膜多結晶シリコン半導体層とSiN膜との接触面近傍の膜中の水素含有量を上記逆の導電型制御不純物高濃度にドーピングした薄膜多結晶シリコン半導体層の他の部分に比べ、大きくする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は薄膜多結晶シリコン太陽電池およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
薄膜多結晶シリコン太陽電池は、バルクの結晶太陽電池に比べ、製造コストが低く、a−シリコン太陽電池に比べ高い光電変換効率が期待され、次世代太陽電池の有力な候補である。従来の薄膜多結晶シリコン太陽電池の代表的な構造は、図7に示すようなPN接合、あるいは図8,図9に示すようなPIN接合がある。
【0003】
図7において、81は支持体を兼ねた基板であり、82は導電性の金属膜であり、光の反射層としても作用する。83は第1の導電型の不純物を高濃度にドーピングした第1の多結晶シリコン薄膜半導体層であり、82の金属膜と84の半導体層との電気的接触を良好にするためにおかれている。84は第2の多結晶シリコン薄膜半導体層であり、通常83と同じ第1の導電型の不純物がわずかにドーピングされている。この層内に85の層との接触による電位分布が形成されており、光電荷の発生層として作用する。85は83および84とは反対の第2の導電型の不純物を高濃度にドーピングした第3の薄膜半導体層である。87は光の反射防止層を兼ねた透明電極であり、効率的に光を多結晶シリコン薄膜半導体層84に取り込むように、また発生した電流を85の第3の薄膜半導体層から86の集電電極に流せるように付けられている。86は電流を取り出すための集電電極である。
【0004】
また多結晶シリコンに粒径が100Å程度の膜を用いる場合は、電流をドリフトにより流すために、図8のようなPIN構造がもちいられる。91は支持体を兼ねた基板であり、92は導電性の金属膜であり、光の反射層としても作用する。93は第1の導電型の不純物をドーピングした第1の多結晶シリコン薄膜半導体層である。94は真性の第2の多結晶シリコン薄膜半導体層である。95は93とは反対の第2の導電型の不純物をドーピングした第3の薄膜半導体層である。93の層と95の層とに挟まれた94の真性半導体層内に電界が形成され、その電界にそって94の膜内で発生した電荷は流れる。97は光の反射防止層を兼ねた透明電極であり、効率的に光を94の第2の多結晶シリコン薄膜半導体層に取り込むように、また発生した電流を95の第3の薄膜半導体層から96の集電電極に流せるように付けられている。96は電流を取り出すための集電電極である。
【0005】
またガラス等の透明基板を用いる場合は図9のようなPIN構造が用いられる。図9において、1001はガラス等の透明基体である。その上に光の反射防止層を兼ねた透明電極1007が形成されている。その上に第1の導電型のドーピング膜1005が形成される。更にその上に真性の半導体層1006が形成され,太陽電池の活性層として機能する。その上に1005のドーピング層とは逆の第2の導電型を有するドーピング層1003が形成される。その上に導電性の金属膜が光の反射層を兼ねて,形成されている。
【0006】
太陽電池の特性を向上させるためには、活性層およびドーピング層の結晶Si膜の結晶粒径を大きくさせることが重要である。薄膜Si特にプラズマCVDで作製した薄膜結晶Si膜の粒径を拡大する方法として、特許文献1がある。ここには支持基板上に、プラズマガス分解法によって10〜500Åの径を有する結晶粒を形成せしめ、次に該結晶粒の中で最も耐エッチング特性の大きな結晶面上への成長が支配的となるプラズマガス分解法の反応条件で多結晶成長せしめることが記載されている。しかしながらこの方法では結晶核の密度は制御の記載はなく、後段において、エッチングと結晶の成長が両立する条件で成膜が行なわれている。結晶面の1つのみを成長させ、他はエッチングするような条件をプラズマ法のような不安定なプロセスで常に維持するのは通常極めて難しい。またエッチングが常に共存する条件で成膜するので結晶の成長速度は極めて遅くなる。
【0007】
またこのような構造の太陽電池はその作製において、バルク結晶シリコンのようにスライシング、ポリシングの工程が不要であるので、製造コストを低く抑えることが可能である。またガラス、金属等の基板に作製することが可能なため、連続的な製造も可能となる。そのため非晶質シリコン太陽電池との積層も可能になり、長波長光の吸収、光電荷発生層として、多結晶シリコン薄膜半導体層は有望な材料である。同じく長波長光の吸収、光電荷発生層として、用いられているa−SiGe膜はその原料であるGeHガスのコストが高いので、コスト削減効果は大きい。
【0008】
【特許文献1】
特許第3005253号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
図7、図8あるいは図9の構造の多結晶シリコン太陽電池を作製し、その特性を評価すると、短絡電流、曲線因子はかなり大きくバルクの多結晶シリコン太陽電池に比べ、遜色はない。しかしながら更なる光電変換効率を得るためには、更なる改良を必要とする。従来の多結晶シリコン太陽電池において、反射防止膜には、SnO,In,ZnO等の透明導電膜を用いてきた。本来、反射防止膜としては、透明なものが好ましいが,集電効果を上げるために半透明なものを用いている。第2の導電型制御不純物を高濃度にドーピングした薄膜多結晶シリコン半導体層の導電度が十分に高くないため、発生した電荷の集電を担っているのである。そのため反射防止膜中での入射光の吸収は無視できず、400−800nmの光波長領域で5%程度の吸収を生じている。反射防止膜と逆の導電型制御不純物を高濃度にドーピングした薄膜多結晶シリコン半導体層との改善を必要としている。
【0010】
また図9の構造の太陽電池の場合、SnO,In,ZnO等の透明導電膜1007形成後、ドーピングした薄膜多結晶シリコン半導体層1005を形成する際、形成時のH原子によって、これらの酸化膜の一部は還元され金属にもどる。そのため透明度が低下し、真性の半導体層1004に入射される光の量が減少し、発電電流が低下する。
【0011】
本発明の目的は光電変換効率の高い薄膜多結晶シリコン太陽電池を提供することにある。すなわち反射防止膜と逆の導電型制御不純物を高濃度にドーピングした薄膜多結晶シリコン半導体層とを改善することにより、反射防止膜中での光吸収を大幅に減少させ、かつ集電効率のよいセル構造を提供することである。
【0012】
本発明の別の目的は粒径の大きい結晶シリコン膜の高速製造方法を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本出願に係る第1の発明は、基板上に、第1の導電型制御不純物を高濃度にドーピングした第1の薄膜多結晶シリコン半導体層を積層させ、その上に第1の導電型の制御不純物を前記第1の薄膜多結晶シリコン半導体層よりも少なくドーピングした第2の薄膜多結晶シリコン半導体層を積層させ、さらにその上に前記第1の導電型とは逆の第2の導電型制御不純物を高濃度にドーピングした第3の薄膜多結晶シリコン半導体層を積層させることにより、n+/n−/p+あるいはp+/p−/n+の半導体接合を形成し、前述反射防止膜を形成した構造の太陽電池において、上記第2の導電型制御不純物を高濃度にドーピングした第3の薄膜多結晶シリコン半導体層の表面抵抗率が500Ω以下であり、その上に反射防止膜として、SiN膜を堆積し,かつ該第3の薄膜多結晶シリコン半導体層とSiN膜との接触面近傍の膜中の水素含有量を上記第3の薄膜多結晶シリコン半導体層の他の部分に比べ、大きくすることを特徴とするものである。
【0014】
また本出願に係る第2の発明は、基板上に、第1の導電型制御不純物をドーピングした第1の薄膜多結晶シリコン半導体層を積層させ、その上に真性導電型の第2の薄膜多結晶シリコン半導体層を積層させ、さらにその上に前記導電型とは逆の第2の導電型制御不純物をドーピングした第3の薄膜多結晶シリコン半導体層を積層することにより、n/i/pあるいはp/i/nの半導体接合を形成し、その上に反射防止膜を形成した構造の太陽電池において、前記第3の薄膜多結晶シリコン半導体層の表面抵抗率が500Ω以下であり、前記反射防止膜として、SiN膜を堆積し、かつ該第3の薄膜多結晶シリコン半導体層とSiN膜との接触面近傍の膜中の水素含有量を前記第3の薄膜多結晶シリコン半導体層の他の部分に比べ、大きくすることを特徴とするものである。
【0015】
また本出願に係る第3の発明は、基板上に、第1の導電型制御不純物を高濃度にドーピングした第1の薄膜多結晶シリコン半導体層を積層させ、その上に第1の導電型の制御不純物を前記第1の薄膜多結晶シリコン半導体層よりも少なくドーピングした第2の薄膜多結晶シリコン半導体層を積層させ、さらにその上に前記不純物とは逆の第2の導電型制御不純物を高濃度にドーピングした第3の薄膜多結晶シリコン半導体層を積層することにより、n+/n−/p+あるいはp+/p−/n+の半導体接合を形成し、その上に反射防止膜を形成する太陽電池の製造方法において、前記第1の薄膜多結晶シリコン半導体層を次の1から6の工程から作製することを特徴とするものである。
▲1▼.基板の種類に依存しないで結晶質膜が成膜する条件で、1nmから10nm程度成膜をする工程。
▲2▼.Hラジカルを照射する工程。
▲3▼.結晶基板でエピ成長、ガラス基板で非晶質膜が成膜する条件で10nm程度成膜する工程。
▲4▼.Hラジカルを照射する工程。
▲5▼.▲3▼と▲4▼とを交互に繰り返し、連続結晶膜を形成する工程。
▲6▼.結晶基板でエピ成長、ガラス基板で非晶質膜が成膜する条件で、所望の厚さまで成膜をする工程。
【0016】
また本出願に係る第4の発明は、基板上に、第1の導電型制御不純物をドーピングした第1の薄膜多結晶シリコン半導体層を積層させ、その上に真性導電型の第2の薄膜多結晶シリコン半導体層を積層させ、さらにその上に前記導電型とは逆の第2の導電型制御不純物をドーピングした第3の薄膜多結晶シリコン半導体層を積層することにより、n/i/pあるいはp/i/nの半導体接合を形成し、その上に反射防止膜を形成した構造の太陽電池において、前記第1の薄膜多結晶シリコン半導体層を次の1から6の工程から作製することを特徴とするものである。
▲1▼.基板の種類に依存しないで結晶質膜が成膜する条件で、1nmから10nm程度成膜をする工程。
▲2▼.Hラジカルを照射する工程。
▲3▼.結晶基板でエピ成長、ガラス基板で非晶質膜が成膜する条件で10nm程度成膜する。
▲4▼.Hラジカルを照射する工程。
▲5▼.▲3▼と▲4▼とを交互に繰り返し、連続結晶膜を形成する工程。
▲6▼.結晶基板でエピ成長、ガラス基板で非晶質膜が成膜する条件で、所望の厚さまで成膜をする工程。
【0017】
<作用>
本発明によれば、反射防止膜にSiN膜を用いることで,反射防止膜中の光の吸収を大幅に低減できる。逆の第2の導電型制御不純物を高濃度にドーピングした第3の薄膜半導体層に高導電度の層を用いることで,従来透明導電反射膜が担っていた集電機能を担うことができる。そのため発電電流が増加し、光電変換効率を高くすることができる。
【0018】
また1つの導電型制御不純物を高濃度にドーピングした薄膜多結晶シリコン半導体層を次の1から6の工程から作製することにより、導電度の高い薄膜多結晶シリコン半導体層を作製することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施の形態である。1は支持体を兼ねた基板であり、2は導電性の金属膜であり、光の反射層としても作用する。3は第1の導電型の不純物を高濃度にドーピングした第1の多結晶シリコン薄膜半導体層である。2の金属膜と4の半導体層との電気的接触を良好にするためにおかれている。4は第2の多結晶シリコン薄膜半導体層であり、通常3と同じ導電型の不純物がわずかにドーピングされている。この層内に5の層との接触による電位分布が形成されており、光電荷の発生層として作用する。5は3および4とは反対の第2の導電型の不純物を高濃度にドーピングした第3の薄膜多結晶シリコン半導体層である。7は光の反射防止層であり、効率的に光を取り込むように付けられている。
【0020】
6は電流を取り出すための集電電極である。基板1は、通常、金属、ガラスあるいは合成樹脂等が使用され、太陽電池の構成物質の支持体としての役割を担う。基板の表面に金属層2が形成され、電極の役割をする。金属層の形成には、通常の蒸着法、スパッタリング法、印刷法、塗布法等が使用される。基板が金属等の導電材料で形成されている場合は、そのまま基板を電極として兼用しても良い。また、電極の抵抗を低くしたいとき、あるいは、電極で光を反射させ多結晶シリコン半導体層での光の吸収を促進したい場合には、この上に低抵抗率で、高反射率のAg,Al,Cu等の金属を単体あるいは合金にして、単層あるいは積層して形成し、電極および反射層としても良い。
【0021】
3、4、5の多結晶シリコン半導体薄膜の作製方法は、使用する基板によって種々の方法が適宜もちいられる。代表的なものとしては、たとえば、▲1▼原料ガス(SiH,SiCl,Si,SiF等のガス)を加熱した基板上で分解して多結晶シリコン膜を得るCVD法;▲2▼SiH,Si,SiF,Si,SiCl,SiF等の原料ガスを多量のHとともに基板を装着したチャンバー内に流し、RF,LF,VHF,マイクロ波等の電力を印加した条件下でグロー放電をおこし堆積するプラズマ放電法;▲3▼成膜空間に隣接されたそれぞれ別の空間で生成されたSiF(n=1〜3)ラジカルとHラジカルとを、前記成膜空間に導入し、SiFラジカルとHラジカルとを気相中で衝突、反応させることにより、膜成膜用ラジカルSiF(l+m≦3)を生成させ、前記成膜空間にある基板に多結晶シリコン膜を形成する堆積法(HRCVD法);▲4▼▲1▼のCVD法の変形であるホットワイヤーCVD、あるいは触媒CVDとして知られる加熱したW、Pd、Pt等の金属に原料ガスを接触させ分解する方法が挙げられる。特に600℃以下の温度で、結晶粒径が1000Å以上の多結晶膜を作製するには▲3▼のHRCVD法が優れている。特に成膜過程とHプラズマ照射過程とを時間的に分離して繰り返すことで、結晶粒の成長が見られ,大粒径の多結晶が作製される。以下その手順を示す。
【0022】
SiFとHとを原料ガスとしてVHFあるいはマイクロ波プラズマ等の空間的に局所に強いプラズマを起こすことのできるプラズマをもちいて成膜する。すなわち基板上にはプラズマからのイオン照射がなく、プラズマは基板とはなれた空間で生起され、成膜に寄与する活性種は基板上に輸送され、成膜を行なう。このような成膜法(HRCVD)において、SiFラジカルとHラジカルとの比(他の条件を同じにすればSiFとHとの流量比になる。)により、成膜された膜は大きく異なる。
【0023】
i)Hラジカルが多い条件で成膜すると基板の状態にはあまり依存せず、粒径の小さい微結晶膜が堆積する。基板がガラス等の非晶質であろうが、シリコンウエハーであろうが膜の構造はあまりかわらない。
【0024】
即ち、結晶基板、ガラス基板を問わず、基板の種類に依存しないで結晶質膜が成膜する条件となる。
【0025】
これはSiHをHの大量希釈で形成する微結晶膜とほぼ同じである。細かい結晶粒が気相中で形成され、それがそのまま基板に付着するし、付着後小規模の再配列を行なうことで、微結晶の膜が得られる。膜の構造のほとんどは気相中できまってしまう。
【0026】
ii)一方SiFラジカルとHラジカルとの比を適当な範囲内にすることにより、成膜した膜の構造は基板に強く依存する。基板温度がある温度範囲にあれば、ガラス等の非晶質基板上には粒径の大きい結晶粒からなる結晶部と非晶質部とからなる混合相の膜になり、シリコン結晶基板上には結晶基板の構造を反映した構造の結晶膜になる。エピ成長がみられる。一方温度が範囲外にあると、非晶質の膜になる。このように一つの堆積条件では、全面的に小粒径の結晶膜、また異なる条件を選択すると基板上の結晶膜を成長する条件にすることができる。即ち、結晶基板でエピ成長、ガラス基板で非晶質膜が成膜する条件となる。
【0027】
また成長した膜にHラジカル照射をおこなうと膜のエッチングが起こる。ただし非晶質膜のエッチング速度は結晶質膜のエッチング速度にくらべ、極めて速いため、Hラジカル照射の時間を限れば非晶質膜のみの選択エッチングが可能になる。
【0028】
以上の実験事実をもとに、金属あるいはガラス等の異種の基板上に大粒径のシリコン結晶膜を作製する手順をのべる。これらの基板上にはi)の成膜条件では、粒径の小さい微結晶膜が堆積する。ii)の成膜条件では、粒径の大きい結晶粒からなる結晶部と非晶質部とからなる混合相の膜になる。
【0029】
▲1▼基板の種類に依存しないで結晶質膜が成膜する条件で、1nmから10nm程度成膜をする工程。
【0030】
上のi)の条件。
【0031】
▲2▼Hラジカルを照射する工程。
【0032】
▲3▼結晶基板でエピ成長、ガラス基板で非晶質膜が成膜する条件で10nm程度成膜する工程。上のii)の条件。
【0033】
▲4▼Hラジカルを照射する工程。
【0034】
▲5▼▲3▼と▲4▼とを交互に繰り返し、連続結晶膜を形成する工程。
【0035】
▲6▼結晶基板でエピ成長、ガラス基板で非晶質膜が成膜する条件で、所望の厚さまで成膜をする工程。
【0036】
尚、以上の工程において▲2▼、▲4▼のHラジカルによるエッチングの終了および▲5▼の連続結晶膜の確認はエリプソメトリーのその場観察にて確認することができる。
【0037】
上記の▲1▼から▲6▼の工程を経て、薄膜シリコン膜の成長をおこなうことにより、従来にない大粒径の結晶シリコン膜が600℃以下の低温で高速に形成できる。
【0038】
すなわち▲1▼の工程で基板上に極めて小さな結晶シリコン(結晶核)と非晶質シリコンとからなる膜が形成される。膜厚を制御することにより、形成される結晶核の密度が制御される。
【0039】
▲2▼の工程で、非晶質部分をHラジカルでエッチングすることで、結晶核を表面に露出される。またHラジカル照射で結晶核の周りの非晶質部分が結晶核を中心に再配列することがエリプソメトリーの測定結果をシミュレーションによる計算結果と比較することよりわかる。いずれにしても結晶核が表面に露出した形になる。
【0040】
ここで▲1▼と▲2▼の工程は必要以上に繰り返さない方が良い。必要以上に繰り返すと結晶核の密度が大きくなり、その後の結晶の成長、特に横方向の拡大に支障を及ぼす。本発明においては好ましくは1回、多くとも5回以内で処理を行うことにより良好な結晶を得ることができる。
【0041】
▲3▼の工程で結晶核の成長拡大を行なう。
【0042】
▲4▼の工程で結晶核以外に堆積した非晶質シリコン膜を除去する。▲2▼の工程と同様にHラジカル照射で結晶核の周りの非晶質部分が結晶核を中心に再配列することがエリプソメトリーの測定結果をシミュレーションによる計算結果と比較することよりわかる。
【0043】
▲5▼の工程(▲3▼と▲4▼の工程を繰り返すこと)で、結晶粒の成長がみられ、成長表面全体が結晶粒で覆われるようになる。結晶シリコン膜の成長速度は非晶質シリコン膜の堆積速度に比べて早く、またHラジカル照射による結晶シリコン膜のエッチング速度は非晶質シリコン膜のエッチング速度に比べ格段に遅いため、▲5▼の工程(▲3▼と▲4▼の工程を繰り返すこと)で、結晶シリコン膜は横方向に拡がっていく。その結果、成長表面全体が結晶粒で覆われるようになる。この際、この状態の確認はエリプソメトリーの測定で確認しながら行なうことが好ましい。
【0044】
▲6▼の工程で、基板表面が結晶シリコン膜で覆われた状態を確認した後、Hラジカルの照射を中止し、▲3▼の成膜条件で基板表面の結晶シリコン膜を所定の膜厚になるまで成長を行なう。
【0045】
本発明においてHラジカルの照射工程の時間は結晶核の状態、或いは膜の成長状態に応じて適宜最適な時間を設定することができるが、好ましくは1〜120秒、より好ましくは10〜60秒、最適には10〜30秒である。
【0046】
本明細書では本発明をHRCVD法をもとに説明しているが、特にHRCVD法に限定するものではなく、熱CVD法、RF、DCあるいはVHF電源を用いたプラズマCVD法、あるいはW,Pd,Pt等の金属に原料ガスを接触させ、分解するホットワイヤー法等にも適用できる。またこれらの組み合わせでも良い。特にHラジカルの照射工程では、多量のHラジカルが発生できる点でホットワイヤー法の適応は効率が良い。
【0047】
この方法では従来例に挙げた特許第3005253号とは異なり、結晶膜の成長は結晶がエピ成長する条件で行なっており、エッチング条件と共存するような微妙な条件下でおこなっていない。そのため多少のプラズマ条件の変動にも左右されず、また高速な成長が可能になる。また初期の結晶核密度を制御しているため大粒径の結晶膜シリコン膜を作製することが可能になる。
【0048】
導電型制御用不純物の導入方法としては、イオン打ち込み法、ラジカル打ち込み法、拡散法等、堆積後の多結晶シリコン層に導入する方法、成膜時に原料ガスに混合させ、堆積とともに不純物を導入する方法があり、適宜用いることができる。第1の導電型の第1の不純物を高濃度にドーピングした第1の多結晶シリコン薄膜半導体層3は、第2の多結晶シリコン半導体層4と金属層2との電気的接触良好な状態にするために導入される。その結果第2の多結晶シリコン半導体層4と金属層2との間に電気的な障壁が形成されず、オーミック接触が得られている。
【0049】
第2の多結晶シリコン半導体層4は、光を吸収し、電荷を発生させ、発電を行なう層である。第2の多結晶シリコン半導体層4の厚さとしては、入射した光を吸収するのに十分な厚さが必要である。しかし、あまり厚いと電荷の走行距離が増大するため外部へ取り出される電流が減少する。また、コストを考えた場合、層が厚くなると生産時間が長くなりまた材料の使用量が増える分不利である。
【0050】
第2の多結晶シリコン半導体層4は、金属層2との組み合わせにより、入射した光を効率よく吸収させることが可能となり、その結果、膜厚を薄くすることができる。好ましい膜厚は1μm以上50μm以下である。また層3とは反対の導電型の第2の不純物を高濃度にドーピングした第3の薄膜半導体層5と良好なpn接合を形成するため導電型制御用の不純物をわずかに混入させてある。すなわち、第2の多結晶シリコン半導体層4は第3の薄膜多結晶シリコン半導体層5とは反対の導電型とし、第1の半導体層3とは接合を形成せずオーミック接触が得られるように同じ導電型にする必要がある。
【0051】
不純物量は、pn接合を形成したとき空乏層が第2の多結晶シリコン層4全体に拡げるためには、多過ぎても良くない。しかし少な過ぎると、直列抵抗成分が大きくなるため、外部へ取り出すときに損失になってしまう。そのため、一般的には第2の多結晶シリコン層4の抵抗率が0.5Ω・cm〜10Ω・cmの範囲になるように不純物の混入量は調整される。第2の多結晶シリコン半導体層4の結晶は第1の多結晶シリコン半導体層3と結晶的に連続していることが好ましい。そのため第1の多結晶シリコン半導体層3上にエピ成長が行なわれる成長条件で成長させることが好ましい。たとえば第1の多結晶シリコン半導体層3の作製時の▲6▼の工程の作製条件で不純物量を変え、必要な層厚が得られる時間成長を行なう。
【0052】
第3の薄膜多結晶シリコン半導体層5は、第2の多結晶シリコン層4とpn接合を形成するための層である。第2の多結晶シリコン層4とpn接合を形成したときに、第2の多結晶シリコン層4で光が十分に吸収され、電荷が発生できるためには、第3の薄膜多結晶シリコン半導体層5の厚さは薄くするのが望ましい。望ましい厚さは1μm以下である。また第2の多結晶シリコン層4と開放電圧の大きいpn接合を作るためには、価電制御用の不純物が多量に導入する必要がある。また導入した不純物により、自由電子あるいはホールが効率よく作られ、フェルミレベルが伝導帯側、あるいは価電子帯側に十分に動かされることが重要である。また第2の多結晶シリコン層4に光を照射して発生させる。半導体層5に移動させた電荷を効率よく集電電極6に集めるためには、第3の薄膜多結晶シリコン半導体層5の表面抵抗率は500Ω以下でなければならない。そのためには、第3の薄膜多結晶シリコン半導体層の厚さはある程度厚くならざるを得ない。そこでの電荷の再結合を防ぐために、また、第3の薄膜多結晶シリコン半導体層の抵抗率も十分に低くするために、すなわち導入した導電性制御不純物が有効に膜の抵抗率低下に寄与するために、第3の薄膜多結晶シリコン半導体層は、膜内の欠陥が少ない、あるいは十分にパッシベーションされていること、また膜中の結晶粒径が必要な大きさがあることが要求される。一般には、抵抗率が0.01Ω・cm以下になるように、第3の薄膜多結晶シリコン半導体層の作製条件、および導電制御不純物の添加量は選ばれる。
【0053】
第3の薄膜多結晶シリコン半導体層としては、通常は非晶質シリコン、非晶質シリコンカーバイド、多結晶シリコン、多結晶シリコンカーバイドが用いられているが、膜中の抵抗率を低くするためには、結晶質の膜が適している。
【0054】
第3の薄膜多結晶シリコン半導体層5の結晶は第1の多結晶シリコン半導体層3および第2の多結晶シリコン半導体層4と結晶的に連続していることが好ましい。そのため第2の多結晶シリコン半導体層4上にエピ成長が行なわれる成長条件で成長させることが好ましい。たとえば第1の多結晶シリコン半導体層3の作製時の▲6▼の工程の作製条件で不純物の種類および量を変え、必要な層厚が得られる時間成長を行なう。
【0055】
集電電極6は、半導体層5に集められた電荷を外部回路に流すために用いられる。集電電極は、蒸着法、ペースト塗布法等により、導電率の高いAg,Al,Cu等の金属をグリッド状あるいはくし形状に形成する、あるいは、ワイヤー状の金属を半導体層5の上に張り付けることにより形成される。
【0056】
集電電極の巾はできる限り細く間隔は広い方が、多結晶シリコン層4に入射する光量が多くなり望ましいが、逆にあまり巾を細く、間隔を広くすると直列抵抗が高くなり、外部回路へ効率よく発生電荷を取り出せなくなる。従って、通常は巾0.02〜1mmで間隔1mm〜5cmに選ばれる。実際の集電電荷の巾、間隔は半導体層5の表面抵抗率の値によって、適宜決められる。
【0057】
反射防止層7は、太陽電池セルに入射した光が効率より、多結晶シリコン層4の中へ入射するように、半導体層5の上に設けられる。通常、金属酸化物、例えばIn,SnO,TiO,ZnO,ZrO、SiN等が用いられる。しかしながら導電性の膜は本質的に光吸収があるため、多結晶シリコン層4へ入射する光量を減少させ,発電電流を減少させる。そのためTiO,SiN等の絶縁性の膜が適している。特にSiN膜はその成膜過程において、基板に原子状水素を照射する。そのため半導体層5の表面欠陥および半導体層5と多結晶シリコン層4の欠陥、特に粒界欠陥のパッシベーション効果が期待される。
【0058】
反射防止層の膜厚は、材料の屈折率を考慮して、多結晶シリコン層4の最大吸収波長において、反射が最も小さくなるような厚さに設定される。
【0059】
p−の単結晶シリコンウエハー上に基板温度のみを変え、他の条件は同じでSiN膜を成膜し,その後750℃で熱処理をした試料のライフタイムを光プローブマイクロ波減衰法で測定した。結果を下表1に示す。
【0060】
【表1】
Figure 2004296599
【0061】
SiNを成膜しない単結晶シリコンウエハーのライフタイムは5μs程度であった。
【0062】
200℃および350℃で成膜したSiN膜中のH量を赤外吸収から求めたところ、N−H基の数は同じであったが、SiH基の数は200℃の方が多かった。すなわち200℃で成膜したSiN膜の方が350℃成膜のSiN膜よりもHを多量に含んでいることがわかる。パッシベーション効果と堆積したSiN膜のH含有量とは結びつかない。表1の結果は次のように説明した方が合理的である。基板温度のみをかえたので、プラズマ中の状態は同じで成膜をおこなった。したがってプラズマ中のH量は一定であると考えられる。基板温度が高い場合は原子状水素の取り込み量が大きいと思われる。ただしあまり高くなると基板に一度取り込んだ原子状水素が再び基板外に出てしまうのではないかと考えられる。最適な基板温度は350℃近傍であった。パッシベーションで重要なのはSiN成膜時であって、結果として作製されたSiN中の含有水素量はパッシベーションには有効に働かないと思われる。したがってSiNの成膜時に原子状水素の多い条件で、かつ成膜速度の遅い条件で成膜することがパッシベーションの観点からは効率がよい。
【0063】
図2に、本発明の太陽電池の他の構成例を示す。図1の太陽電池と異なる点は、第1の導電型制御用不純物を多量に混入した非晶シリコン層28を、反射金属膜22と、第1の導電型の制御用不純物を多量に混入した多結晶シリコン層23との間に挿入したことである。
【0064】
本構成は、非晶質シリコン層28を熱的歪みの緩衝層として挿入している。基板21と、多結晶シリコン層33、および34との熱膨張係数の違いによって、成膜後冷却した時に、多結晶シリコン層33および34に生じる熱的に歪みによる欠陥の導入を防止する機能を有する。図2の21,22,26,27はそれぞれ図1の1,2,6,7に対応する。
【0065】
図3に、本発明の太陽電池の他の構成例を示す。図1と異なる点は多結晶シリコン層33および34と半導体層35とで、PIN接合を形成している点にある。多結晶シリコン半導体層34には、導電型制御用の不純物は混入されていない。したがって、フェルミ準位はバンドギャップの中央付近にある、真性の伝導を示す。
【0066】
この構成は、多結晶シリコン層において、少数電荷の拡散長が短く、有効に光を吸収する程度に多結晶シリコン層を厚くすると、拡散電流が十分にとれなくなる場合に一般に用いられる。即ち、内部電界によるドリフトによって電流をとろうとする方法である。
【0067】
図2の構成と同様に、第1の導電型制御用不純物を多量に混入した非晶質シリコン層38を熱的歪みの緩衝層として、反射金属膜32と第1の導電型の不純物を混入した多結晶シリコン層33との間に挿入しても良い。図3の31,32,34a,36,37はそれぞれ図1の1,2,4a,6,7に対応する。
【0068】
図4に、本発明のPIN接合太陽電池の他の構成例を示す。図3との違いは基板401に透明な基板を用いている点で、光の照射は基板裏面よりおこなう。そのため、その上にSiN膜407、第1の導電型の不純物をドーピングした第1の多結晶シリコン半導体層405、ドーピングしていない第2の多結晶シリコン層404、第1の導電型とは反対の導電型の第2の導電型不純物をドーピングした第3の多結晶シリコン層403および金属膜402の順で堆積されている。この構成の場合、SiN作製時に第1の多結晶シリコン半導体層405、ドーピングしていない第2の多結晶シリコン層404をパッシベーションすることはできない。そのためドーピングした第3の多結晶シリコン層403の作製時および第1の多結晶シリコン半導体層405、ドーピングしていない第2の多結晶シリコン層404、ドーピングした第3の多結晶シリコン層403の各層の成膜終了時に水素プラズマ処理をおこなうことで、各層の表面ならびに粒界をパッシベーションすることが特性を上げる意味で有効である。
【0069】
【実施例】
本発明の実施例をさらに具体的に説明する。
【0070】
(実施例1)
図1の構成の太陽電池を下記の手順で作製する。
【0071】
厚さ1mm、面積5cm×5cmのステンレス基板をアセトン、イソプロピルアルコールで洗浄し、十分乾燥した後、電子ビーム蒸着装置に装着する。装置内の真空度を1.33×10−4Pa以下にした後、Agを約500Å成膜し、反射層2を基板1の上に形成する。
【0072】
基板1を取り出し、図5に示したCVD成膜装置に装着した。
【0073】
以下では、図5を参照して、成膜装置の詳細に関して説明する。
【0074】
501は成膜用の真空チャンバーである。502は真空チャンバー1の排気管で、ガスの流れを均一にするため2本の管よりなっており、最終的に1本に連結され真空排気装置504に接続されている。排気管502の途中には、圧力調整用の電動バタフライバルブ503が接続されており、圧力計505の信号をもとに圧力調整器506により所望の圧力になるように開閉度が調整される。
【0075】
507は基板支持台で、その表面に成膜用の基板508が置かれている。基板支持台507にはヒーター510をうめこんだヒーターブロック509が設置されており、基板508を所望の温度に加熱するため使用される。511はヒーターブロック509の上にとりつけられた熱電対で、ヒーターブロック509の温度を測定している。基板508の表面温度を所望の温度にするため、温度コントローラー512が、ヒーターブロック509の温度をあらかじめ校正された所定値になるように制御している。
【0076】
513はベロース管で、基板支持台507の位置が図5の上下方向に動けるように取り付けてある。基板支持台507は電気的に真空チャンバー501に接続されている。
【0077】
515はマイクロ波空洞であり、ガス導入管516から導入されるHガスをアルミナ製のマイクロ波導入窓514を通して導入し、マイクロ波電力により励起し、プラズマグロー放電を生起することで、Hラジカルを生成する。
【0078】
517は水素ガス流量を制御するための流量制御器であり、バルブ518を介してガス管519により水素ガス用の圧力調整器(不図示)及び水素ガスボンベ(不図示)に接続されている。
【0079】
生成されたHラジカルは、SiFラジカル導入管520より導入されるSiFラジカルと衝突、反応することにより、膜の堆積能を有するSiFラジカルを生成する。
【0080】
521はSiFラジカルを生成するためのマイクロ波空間であり、SiFラジカル導入管520に連続しているSiFラジカルを生成するための反応管内を流れるフッ化硅素ガスをマイクロ波プラズマ励起し、該フッ化硅素ガスを分離することによりSiFラジカルを生成している。522はフッ化硅素ガスの流量制御器であり、バルブ523を介してガス管524により、フッ化硅素ガス用の圧力調整器(不図示)及びボンベ(不図示)に接続されている。
【0081】
525はドーパントラジカル導入管であり、ドーピングガスを分解することにより生成されたラジカルが導入される。導入されたドーパントラジカルは、その反応性が高い場合にはそのままの状態で、その反応性が低い場合にはHラジカルと衝突することにより還元され、反応性が高められた状態で、多結晶シリコン薄膜の格子に注入される。526はドーパントガスを分解するためのマイクロ波空間である。527はドーパントガスの流量制御器、528はバルブである。529はドーパントガスの導入用のガス管であり、ドーパントガス用の圧力計(不図示)及びボンベ(不図示)に接続されている。
【0082】
503は、入射波電力及び反射波電力をモニターにするための導波管である。531は入射波電力検出器であり、メーター532により入射波電力がモニターされる。533は反射波電力検出器であり、メーター534より反射波電力がモニターされる。536は導波管であり、537は、反射波電力がマイクロ波電源538に入るのを防止するためのアイソレータである。538は、Hラジカル生成のために用いるマイクロ波電源である。
【0083】
なお、SiFラジカル導入管520及びドーパンドラジカル導入管525は、ラジカルの導入を基板表面に均一にするため、すなわち、膜厚を均一にするため、左右対称の位置に設置してある。
【0084】
539はテーパ状の導波管で、マイクロ波導入窓514と通常の角型導波管との接続のために用いている。535はマイクロ波電源系と負荷との整合をとるための整合器で、3本のスタブより構成されている。
【0085】
540は、シャッターで、不用な成膜が基板におこなわれないようにする。541は、シャッター開閉棒である。
【0086】
図1の高濃度にドープしたシリコン層3の作製方法を記す。
【0087】
成膜工程は、次の▲1▼〜▲6▼の工程からなる。
【0088】
図5の装置において、基板温度を550℃に設定し、シャッター540を閉じた状態でHガスをガス導入管516より、流量制御装置517を介して200sccm流す。圧力コントローラー(不図示)を用いて、チャンバー501内の圧力を53Paに設定する。
【0089】
チャンバー501間の圧力が53Paに安定したところでマイクロ波電力を400W印加し、水素ガスによるグロー放電プラズマをマイクロ波空洞515内に生起した。放電が安定したところで、シャッターを開けて成膜工程に移った。
【0090】
▲1▼基板の種類に依存しないで結晶質膜が成膜する条件で2nm程度シリコン膜の成膜をおこなう。たとえば原料ガスとして、SiFガス(流量:524および524’のガス導入館より各15sccm)を、SiFラジカル導入管520内に導入し、マイクロ波電力をそれぞれ100W印加し、チャンバー501の室内にSiFラジカルを10秒間導入し、多結晶シリコン薄膜を堆積する。その後SiFガスの導入およびマイクロ波空間521および521‘へのマイクロ波の導入をとめる。
【0091】
▲2▼ドーピングガスとして、Hガスで2%に希釈したPFガス(流量:529および529’のガス導入館より各5sccm)を、ドーパントラジカル導入管525および525’内に導入し、マイクロ波電力をそれぞれ50Wを印加し、チャンバー501の室内にHラジカルと共にドーパントラジカルを10秒間導入し、堆積膜にP(リン)をドーピングする(SiFガスの導入は停止)。
【0092】
▲3▼ドーパントラジカルのチャンバー501の室内への導入を停止し、チャンバー501の室内にHラジカルのみを60秒間導入し、Hラジカルにより堆積膜の表面処理を行う。
【0093】
▲4▼結晶シリコン基板上にはエピ成長し,かつ結晶シリコン基板以外の異種の基板(たとえば金属基板、ガラス基板あるいは非晶質シリコンが成膜した基板)上には非晶質シリコン膜が堆積する条件で10nm程度製膜を行なう。たとえばHガスをガス導入管516より、流量制御装置517を介して60sccm流す。圧力コントローラー(不図示)を用いて、チャンバー501内の圧力を53Paに設定する。マイクロ波電力を150W印加し、水素ガスによるグロー放電プラズマをマイクロ波空洞515内に生起する。SiFガス(流量:524および524’のガス導入館より各150sccm)を、SiFラジカル導入管520内に導入し、マイクロ波電力をそれぞれ400W印加し、チャンバー501の室内にSiFラジカルを10秒間導入し、多結晶シリコン薄膜を堆積する。また同時にHガスで2%に希釈したPFガス(流量:529および529’のガス導入館より各5sccm)を、ドーパントラジカル導入管525および525’内に導入し、マイクロ波電力をそれぞれ50Wを印加し、チャンバー501の室内に導入する。この状態を10秒間続ける。
【0094】
▲5▼次にHラジカルを長時間照射する。たとえばSiFラジカルおよびドーパントラジカルのチャンバー501室内への導入を停止し、H流量を200sccm、Hプラズマのマイクロ波電力を400Wにする。Hラジカル照射を60秒間行なう。
【0095】
工程▲4▼と▲5▼とを膜が連続膜になるまで繰り返す。連続膜の確認はエリプソメトリーのその場観察で確認する。
【0096】
▲6▼連続膜になったところで、▲4▼の工程の結晶シリコン基板上にはエピ成長し,かつ結晶シリコン基板以外の異種の基板(たとえば金属基板、ガラス基板あるいは非晶質シリコンが成膜した基板)上には非晶質シリコン膜が堆積する成膜条件で時間を必要な厚さ(たとえば100nm。)が得られるまで成膜する。
【0097】
このようにして、高濃度にドーピングした第1の薄膜多結晶シリコン層3が得られる。
【0098】
次にこの上に3と同じ導電型でわずかにドーピングした第2の薄膜多結晶シリコン層4を成膜する。
【0099】
上の工程の▲6▼の成膜条件で、ただし、PFの導入ガスをHガスで2%に希釈したものからHガスで10ppmに希釈したものに代え、成膜時間を所望の膜厚(たとえば15μmが得られるまでおこなうことでも、制御不純物をわずかにドーピングした第2の薄膜多結晶シリコン半導体層4が形成できる。
【0100】
次に試料を別のチャンバーに移す。チャンバーの構造は図5に示すものと同じである。移動のときに真空を破らずに移動できる機構を有する装置の使用が好ましい。
【0101】
P+ドーピング層作製用のチャンバーに移動後、基板をふたたび550℃に加熱する。
【0102】
その後結晶シリコン基板上にはエピ成長し,かつ結晶シリコン基板以外の異種の基板(たとえば金属基板、ガラス基板あるいは非晶質シリコンが成膜した基板)上には非晶質シリコン膜が堆積する条件で10nm程度製膜を行なう。たとえばHガスをガス導入管516より、流量制御装置517を介して60sccm流す。圧力コントローラー(不図示)を用いて、チャンバー501内の圧力を53Paに設定する。マイクロ波電力を150W印加し、水素ガスによるグロー放電プラズマをマイクロ波空洞515内に生起する。SiFガス(流量:524および524’のガス導入館より各150sccm)を、SiFラジカル導入管520内に導入し、マイクロ波電力をそれぞれ400W印加し、チャンバー501の室内にSiFラジカルを導入し、多結晶シリコン薄膜を堆積する。また同時にHガスで2%に希釈したBFガス(流量:529および529’のガス導入館より各5sccm)を、ドーパントラジカル導入管525および525’内に導入し、マイクロ波電力をそれぞれ50W印加し、チャンバー501の室内に導入する。この状態を必要な膜厚(たとえば300nm)が得られる時間行なう。このようにして第2の導電型制御不純物を高濃度にドーピングした第3の薄膜多結晶シリコン半導体層5が形成される。5の層の厚さは5の層の抵抗率により異なる。
【0103】
このようにして、ステンレス基板1上に、Agよりなる反射金属層2、高濃度にPをドープした第1の多結晶シリコン層3、少量Pをドープした第2の多結晶シリコン層4、Bを多量にドープした第3の薄膜多結晶シリコン半導体層5よりなるn+/n−/p構造のpn接合が形成される。
【0104】
次に、多結晶シリコンのpn接合を形成した基板をプラズマ成膜装置より取り出し、電子ビーム蒸着機に装着した。マスクを基板の表面に装着し、Cr/Ag/Crの三層構造で巾0.1mm、間隔5mmのくし型集電電極を形成した。
【0105】
次に上記基板を図6に示すプラズマ装置に取り付け、SiN膜を集電電極6の上に厚さ850Å反射防止層を堆積する。以下本実施例で用いたプラズマ成膜装置について記す。図6において、41は真空チャンバー、42は真空排気管で、不図示のターボポンプ及びロータリーポンプに接続され、真空チャンバー内を真空に排気する。43は原料ガスの吹き出し口で、原料ガスの供給管44を通じて原料ガスが供給される。原料ガスの供給管の途中には、圧縮空気で動作するバルブ45が取り付けられており、ポンプの停止等の非常時に原料ガスがチャンバー内に導入されるのを防止している。
【0106】
原料ガスの供給管44には、それぞれのガスのマスフローコントローラー46〜50が接続され、それぞれのガスが必要な流量でチャンバーに供給される。また、本実施例で用いたマスフローコントローラーは、圧電材料を流量制御用バルブに用いたもので、応答速度は0.2sec程度である。46はSiHガスのマスフローで、51の供給管より不図示のガスボンベからSiHガスが供給されている。同様に47,48,49,50はそれぞれNHガス、Hガス、Nガス、Arガスのマスフローコントローラーである。52,53,54,55はそれぞれのガスのマスフローコントローラーへのガス供給管で、不図示のそれぞれのガスボンベと接続されている。
【0107】
56はプラズマを生起するための電極であり、マッチングボックス58を介して13.56MHzの高周波電波59と接続されている。57は基板ホルダーで、アースに接続されている。原料ガスを流し、高周波電波59より高周波を印加すると、電極56と基板ホルダー57との間でプラズマ放電が起こる。基板ホルダー57の表面には基板1が取り付けられ、内部には加熱用ヒーター60と熱電対61が挿入されている。加熱ヒーター60と熱電対61のそれぞれのリード線は、温度コントローラー62に接続され、基板ホルダー57は設定した温度に保たれる。63はチャンバー内の圧力を測定するための圧力計で、64はチャンバー内の圧力をコントロールするための圧力コントロールバルブである。65は圧力をコントロールするための制御系であり、これにより原料ガスの流量が変化しても、チャンバー内の圧力は設定された一定値に保たれる。
【0108】
基板1を基板ホルダー57に設置した後、チャンバー内を1×10−4Pa以下に排気する。その後、基板の温度が350℃になるように、温度コントローラー62を設定し、基板ホルダー57を加熱用ヒーター60で加熱する。基板が350℃なった後、SiHガスを36sccm、NHガスを80sccm、Nガスを414sccm流す。チャンバー内の圧力を73Paになるように圧力コントローラーで調整する。圧力が安定したら、高周波電力を50Wカソードに印加する。成膜時間255秒程度で83nmのSiN膜が形成できる。
【0109】
このあと集電電極上のSiN膜をエッチングで取り除く。集電電極の上にAgペーストをスクリーン印刷で形成し、近赤外炉で950℃で焼成する。ファイヤースルータイプのAgペーストを用いることにより、SiN膜エッチングの工程を省略することができる。
【0110】
このようにして、図1に示す構造の太陽電池を作製する。
【0111】
上記実施例において、ドーピングラジカルをいれかえて、すなわち第1の導電型制御不純物を高濃度にドーピングした第1の薄膜多結晶シリコン層3およびわずかにドーピングした第2の薄膜多結晶シリコン層4のドーピング原料ガスとしてBFガスを、前記第1の導電型とは逆の第2の導電型制御不純物を高濃度にドーピングした第3の薄膜シリコン半導体5のドーピング原料ガスとして,PFガスを、用いることにより、P+/P−/N+構造の太陽電池が形成できる。
【0112】
(実施例2)
図2の構成n+(非晶質)/n+(結晶質)/n−/p+構造の太陽電池の作製手順を記載する。図2で、図1と異なる点は、第1の導電型制御用不純物を多量にドーピングした非晶質シリコン層28が、反射金属膜22と、第1の導電型の制御用不純物を多量に混入した第1の多結晶シリコン層23との間に挿入されていることである。
【0113】
図2の21,22,23,25,26,27は実施例1にしめした図1の1,2,3,5,6,7とそれぞれ同じ作製方法で行なう。
【0114】
導電型制御用不純物を多量にドーピングした非晶質シリコン層28の作製法について述べる。
【0115】
金属膜21を形成後、図5に示す装置に装着する。成膜条件は実施例1で述べた結晶シリコン基板上にはエピ成長し,かつ結晶シリコン基板以外の異種の基板(たとえば金属基板、ガラス基板あるいは非晶質シリコンが成膜した基板)上には非晶質シリコン膜が堆積する条件よりも更に結晶化する条件から遠ざかった条件が採用される。たとえば、基板温度300℃にして、Hガスをガス導入管516より、流量制御装置517を介して40sccm流す。圧力コントローラー(不図示)を用いて、チャンバー501内の圧力を53Paに設定する。マイクロ波電力を75W印加し、水素ガスによるグロー放電プラズマをマイクロ波空洞515内に生起する。SiFガス(流量:524および524’のガス導入館より各130sccm)を、SiFラジカル導入管520内に導入し、マイクロ波電力をそれぞれ400W印加し、チャンバー501の室内にSiFラジカルを導入し、多結晶シリコン薄膜を堆積する。また同時にHガスで2%に希釈したPFガス(流量:529および529’のガス導入館より各5sccm)を、ドーパントラジカル導入管525および525’内に導入し、マイクロ波電力をそれぞれ50Wを印加し、チャンバー501の室内に導入する。この状態を必要な膜厚が得られるまで続ける。必要膜厚は応力の緩和層として寄与する膜厚であるから10−50nm程度あればよい。
【0116】
この上に実施例1に記載したように他の層を形成する。
【0117】
(実施例3)
図3の構造のn/i/p接合の太陽電池を作製する手順を記載する。図3の31,32,33,35,36,37は実施例1にしめした図1の1,2,3,5,6,7とそれぞれ同じ作製方法で行なう。
【0118】
異なる点は、34の作製方法で、33作製後、図5と同じ構造のただしドーピングラジカルの作製部分のない別のチャンバーに移す。基板の移動時は真空中で行なえる機構を有する装置の使用が好ましい。移動後、基板をふたたび550℃に加熱する。
【0119】
その後結晶シリコン基板上にはエピ成長し,かつ結晶シリコン基板以外の異種の基板(たとえば金属基板、ガラス基板あるいは非晶質シリコンが成膜した基板)上には非晶質シリコン膜が堆積する条件で10nm程度製膜を行なう。たとえばHガスをガス導入管516より、流量制御装置517を介して60sccm流す。圧力コントローラー(不図示)を用いて、チャンバー501内の圧力を53Paに設定する。マイクロ波電力を150W印加し、水素ガスによるグロー放電プラズマをマイクロ波空洞515内に生起する。SiFガス(流量:524および524’のガス導入館より各150sccm)を、SiFラジカル導入管520内に導入し、マイクロ波電力をそれぞれ400W印加し、チャンバー501の室内にSiFラジカルを導入し、多結晶シリコン薄膜を堆積する。この状態を必要な膜厚(たとえば10μm)が得られる時間成膜を行なう。
【0120】
他の部分の作製は実施例1によって行なえる。
【0121】
またドーピングラジカルをいれかえて、すなわち高濃度にドーピングしたシリコン層3のドーピング原料ガスとしてBFガスを、逆の導電型制御不純物を高濃度にドーピングした薄膜シリコン半導体5のドーピング原料ガスとして,PFガスを、用いることも可能である。
【0122】
また実施例2に示したように金属反射層32と高濃度にドーピングした第1の薄膜多結晶シリコン層33との間に応力緩和層としての高濃度にドーピングした非晶質シリコン層38を装入することも可能である。
【0123】
(実施例4)
図4の構成の太陽電池を下記の手順で作製する。
【0124】
厚さ1mm、面積5cm×5cmのガラス基板をアセトン、イソプロピルアルコールで洗浄し、十分乾燥した後、図4に示すプラズマCVD装置に装着する。実施例1に示した手順および処方で83nmのSiN膜を形成する。
【0125】
SiN膜を形成した基板1を図5に示したCVD成膜装置に装着した。
【0126】
以下第1の導電型の不純物をドーピングした多結晶シリコン半導体層405の作製方法について述べる。
【0127】
成膜工程は、次の▲1▼〜▲6▼の工程からなる。
【0128】
図5の装置において、基板温度を550℃に設定し、シャッター540を閉じた状態でHガスをガス導入管516より、流量制御装置517を介して200sccm流す。圧力コントローラー(不図示)を用いて、チャンバー501内の圧力を53Paに設定する。
【0129】
チャンバー501間の圧力が53Paに安定したところでマイクロ波電力を400W印加し、水素ガスによるグロー放電プラズマをマイクロ波空洞515内に生起した。放電が安定したところで、シャッターを開けて成膜工程に移った。
【0130】
▲1▼基板の種類に依存しないで結晶質膜が成膜する条件で2nm程度シリコン膜の成膜をおこなう。たとえば原料ガスとして、SiFガス(流量:524および524’のガス導入館より各15sccm)を、SiFラジカル導入管520内に導入し、マイクロ波電力をそれぞれ100W印加し、チャンバー501の室内にSiFラジカルを10秒間導入し、多結晶シリコン薄膜を堆積する。その後SiFガスの導入およびマイクロ波空間521および521‘へのマイクロ波の印加を停止し、SiFラジカルの導入をとめる。
【0131】
▲2▼ドーピングガスとして、Hガスで2%に希釈したBFガス(流量:529および529’のガス導入館より各5sccm)を、ドーパントラジカル導入管525および525’内に導入し、マイクロ波電力をそれぞれ50Wを印加し、チャンバー501の室内にHラジカルと共にドーパントラジカルを10秒間導入し、堆積膜にB(ボロン)をドーピングする(SiFガスの導入は停止)。
【0132】
▲3▼SiFラジカルおよびドーパントラジカルのチャンバー501の室内への導入を停止し、チャンバー501の室内にHラジカルのみを60秒間導入し、Hラジカルにより堆積膜の表面処理を行う。
【0133】
▲4▼結晶シリコン基板上にはエピ成長し,かつ結晶シリコン基板以外の異種の基板(たとえば金属基板、ガラス基板あるいは非晶質シリコンが成膜した基板)上には非晶質シリコン膜が堆積する条件で10nm程度製膜を行なう。たとえばHガスをガス導入管516より、流量制御装置517を介して60sccm流す。圧力コントローラー(不図示)を用いて、チャンバー501内の圧力を53Paに設定する。マイクロ波電力を150W印加し、水素ガスによるグロー放電プラズマをマイクロ波空洞515内に生起する。SiFガス(流量:524および524’のガス導入館より各150sccm)を、SiFラジカル導入管520内に導入し、マイクロ波電力をそれぞれ400W印加し、チャンバー501の室内にSiFラジカルを10秒間導入し、多結晶シリコン薄膜を堆積する。また同時にHガスで2%に希釈したBFガス(流量:529および529’のガス導入館より各5sccm)を、ドーパントラジカル導入管525および525’内に導入し、マイクロ波電力をそれぞれ50Wを印加し、チャンバー501の室内に導入する。この状態を10秒間続ける。
【0134】
▲5▼次にHラジカルを長時間照射する。たとえばSiFラジカルおよびドーパントラジカルのチャンバー501室内への導入を停止し、H流量を200sccm、Hプラズマのマイクロ波電力を400Wにする。Hラジカル照射を60秒間行なう。
【0135】
工程▲4▼と▲5▼とを膜が連続膜になるまで繰り返す。連続膜の確認はエリプソメトリーのその場観察で確認する。
【0136】
▲6▼連続膜になったところで、▲4▼の工程の結晶シリコン基板上にはエピ成長し,かつ結晶シリコン基板以外の異種の基板(たとえば金属基板、ガラス基板あるいは非晶質シリコンが成膜した基板)上には非晶質シリコン膜が堆積する成膜条件で時間を必要な厚さ(たとえば300nm。)が得られるまで成膜する。
【0137】
このようにして、第1の導電型の不純物をドーピングした第1の薄膜多結晶シリコン半導体層405が得られる。405の層の厚さは405の層の抵抗率により異なる。
【0138】
次にこの上にドーピングしていない第1の薄膜多結晶シリコン層404を成膜する。
【0139】
試料を別のチャンバーに移す。チャンバーの構造は図5と同じ構造のただしドーピングラジカルの作製部分のない別のチャンバーに移す。移動のときに真空を破らずに移動できる機構を有する装置の使用が好ましい。
【0140】
ノンドーピング層作製用のチャンバーに移動後、基板をふたたび550℃に加熱する。
【0141】
その後結晶シリコン基板上にはエピ成長し,かつ結晶シリコン基板以外の異種の基板(たとえば金属基板、ガラス基板あるいは非晶質シリコンが成膜した基板)上には非晶質シリコン膜が堆積する条件で10nm程度製膜を行なう。たとえばHガスをガス導入管516より、流量制御装置517を介して60sccm流す。圧力コントローラー(不図示)を用いて、チャンバー501内の圧力を53Paに設定する。マイクロ波電力を150W印加し、水素ガスによるグロー放電プラズマをマイクロ波空洞515内に生起する。SiFガス(流量:524および524’のガス導入館より各150sccm)を、SiFラジカル導入管520内に導入し、マイクロ波電力をそれぞれ400W印加し、チャンバー501の室内にSiFラジカルを導入し、多結晶シリコン薄膜404を堆積する。
【0142】
次に第2の導電型の不純物をドーピングした第3の多結晶シリコン半導体層405の作製方法について述べる。
【0143】
試料を別のチャンバーに移す。チャンバーの構造は図5に示すものと同じである。移動のときに真空を破らずに移動できる機構を有する装置の使用が好ましい。
【0144】
N+ドーピング層作製用のチャンバーに移動後、基板をふたたび550℃に加熱する。
【0145】
その後結晶シリコン基板上にはエピ成長し,かつ結晶シリコン基板以外の異種の基板(たとえば金属基板、ガラス基板あるいは非晶質シリコンが成膜した基板)上には非晶質シリコン膜が堆積する条件で10nm程度製膜を行なう。たとえばHガスをガス導入管516より、流量制御装置517を介して60sccm流す。圧力コントローラー(不図示)を用いて、チャンバー501内の圧力を53Paに設定する。マイクロ波電力を150W印加し、水素ガスによるグロー放電プラズマをマイクロ波空洞515内に生起する。SiFガス(流量:524および524’のガス導入館より各150sccm)を、SiFラジカル導入管520内に導入し、マイクロ波電力をそれぞれ400W印加し、チャンバー501の室内にSiFラジカルを導入し、多結晶シリコン薄膜を堆積する。また同時にHガスで2%に希釈したPFガス(流量:529および529’のガス導入館より各5sccm)を、ドーパントラジカル導入管525および525’内に導入し、マイクロ波電力をそれぞれ50W印加し、チャンバー501の室内に導入する。この状態を必要な膜厚(たとえば300nm)が得られる時間行なう。このようにして第2の導電型制御不純物を高濃度にドーピングした第3の薄膜多結晶シリコン半導体層403が形成される。
【0146】
第2の導電型制御不純物を高濃度にドーピングした第3の薄膜多結晶シリコン半導体層403形成後、SiFラジカルおよびドーピングラジカルのチャンバー502内への導入をやめ、H流量を200sccm、圧力53Paでマイクロ波50Wを導入する。60分間この状態を保った。
【0147】
このようにしてガラス基板401上に、SiNよりなる反射防止層407、高濃度にBをドープした多結晶シリコン層405、ノンドープの多結晶シリコン層404、Pを多量にドープした半導体層403よりなるp+/i/n+構造のpin接合が形成される。
【0148】
次に、多結晶シリコンのpin接合を形成した基板をプラズマ成膜装置より取り出し、Pを多量にドープした半導体層403の上にAgペーストを全面的に塗り、近赤外ベルト炉で950℃程度の温度で焼成することで、裏面電極402を形成する。
【0149】
またドーピングラジカルをいれかえて、すなわち高濃度にドーピングしたシリコン層3のドーピング原料ガスとしてBFガスを、逆の導電型制御不純物を高濃度にドーピングした薄膜シリコン半導体5のドーピング原料ガスとして,PFガスを、用いることも可能である。
【0150】
【発明の効果】
以上説明したように、薄膜多結晶シリコン太陽電池において、光入射側の第2の導電型制御不純物を高濃度にドーピングした第3の薄膜多結晶シリコン半導体層の表面抵抗率が500Ω以下であり、その上に反射防止膜として、SiN膜を堆積し,かつ該第2の導電型制御不純物を高濃度にドーピングした第3の薄膜多結晶シリコン半導体層とSiN膜との接触面近傍の膜中の水素含有量を前記第2の導電型制御不純物高濃度にドーピングした第3の薄膜多結晶シリコン半導体層の他の部分に比べ、大きくすることによって、太陽電池の発電電流を増加させることが可能となる。
【0151】
また薄膜多結晶シリコン半導体層を次の1から6の工程から作製することを特徴とするものである。
【0152】
▲1▼.基板の種類に依存しないで結晶質膜が成膜する条件で、1nmから10nm程度成膜をする工程。
【0153】
▲2▼.Hラジカルを照射する工程。
【0154】
▲3▼.結晶基板でエピ成長、ガラス基板で非晶質膜が成膜する条件で10nm程度成膜する工程。
【0155】
▲4▼.Hラジカルを照射する工程。
【0156】
▲5▼.▲3▼と▲4▼とを交互に繰り返し、連続結晶膜を形成する工程。
【0157】
▲6▼.結晶基板でエピ成長、ガラス基板で非晶質膜が成膜する条件で、所望の厚さまで成膜をする工程。
【0158】
従って、本発明により、光電変換効率の優れた薄膜多結晶シリコン太陽電池の提供が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の太陽電池の一構成例を示す概念図である。
【図2】本発明の太陽電池の構成例を示す概念図である。
【図3】本発明の太陽電池の他の構成例を示す概念図である。
【図4】本発明の太陽電池の他の構成例を示す概念図である。
【図5】本発明の実施例で用いた多結晶シリコン膜を作製するためのHRCVD成膜装置の該略図である。
【図6】本発明の実施例で用いたSiN膜を作製するためのプラズマCVD成膜装置の概念図である。
【図7】従来の太陽電池の一構成例を示す概念図である。
【図8】従来の太陽電池の他の構成例を示す概念図である。
【図9】従来の太陽電池の他の構成例を示す概念図である。
【符号の説明】
1、21、31、81、91 基板
2、22、32、82、92 金属反射膜
28、38 非晶質シリコン膜(n+またはP+型)
3、23、83 第1の薄膜多結晶シリコン膜(n+またはP+型)
4、24、84 第2の薄膜多結晶シリコン膜(n−またはP−型)
5、25、35、85、95 第3の薄膜多結晶シリコン膜(Pまたはn型)
33、93 第1の薄膜多結晶シリコン膜(nまたはP型)
34、94 第2の薄膜多結晶シリコン膜(真性導電型)
6、26、36、86、96 集電電極
7、27、37、87、97 反射防止膜
41 プラズマCVD成膜用真空チャンバー
42 真空排気管
43 原料ガスの吹き出し管
44 原料ガスの供給管
45 真空バルブ
46〜50 マスフローコントローラー
51〜55 ガス供給管
56 電極
57 基板ホルダー
58 マッチングボックス
59 高周波電源
60 ヒーター
61 熱電対
62 温度コントローラー
63 圧力計
64 圧力コントロールバルブ
65 圧力コントローラー
501 真空チャンバー
502 排気管
503 伝導バタフライバルブ
504 真空排気装置
505 圧力計
506 圧力調整器
507 基板支持台
508 基板
509 ヒーターブロック
510 ヒーター
511 熱電対
512 温度コントローラー
513 ベロース管
514 マイクロ波導入窓
515 マイクロ波空洞
516 ガス導入管
517 水素ガス流量を制御するための流量制御器
518 バルブ
519 水素ガス導入用のガス管
520 SiFラジカル導入管
521 SiFラジカルを生成するためのマイクロ波空間
522 フッ化硅素ガスの流量制御器
523 バルブ
524 フッ化硅素ガス導入用のガス管
525 ドーパントラジカル導入管
526 トーパントガスを分解するためのマイクロ波空間
527 ドーパントガスの流量制御器
528 バルブ
529 ドーパントガス導入用のガス管
530 入射波電力及び反射波電力をモニターするための導波管
531 入射波電力検出器
532 入射波電力モニター用のメーター
533 反射波電力検出器
534 反射波電力モニター用のメーター
535 3本のスタブより構成された、マイクロ波電源系と負荷との整合をとるための整合器
536 導波管
537 アイソレータ
538 マイクロ波電源
539 テーパ状の導波管

Claims (4)

  1. 基板上に、第1の導電型制御不純物を高濃度にドーピングした第1の薄膜多結晶シリコン半導体層を積層させ、その上に第1の導電型の制御不純物を前記第1の薄膜多結晶シリコン半導体層よりも少なくドーピングした第2の薄膜多結晶シリコン半導体層を積層させ、さらにその上に前記第1の導電型とは逆の第2の導電型制御不純物を高濃度にドーピングした第3の薄膜多結晶シリコン半導体層を積層させることにより、n+/n−/p+あるいはp+/p−/n+の半導体接合を形成し、前述反射防止膜を形成した構造の太陽電池において、上記第2の導電型制御不純物を高濃度にドーピングした第3の薄膜多結晶シリコン半導体層の表面抵抗率が500Ω以下であり、その上に反射防止膜として、SiN膜を堆積し,かつ該第3の薄膜多結晶シリコン半導体層とSiN膜との接触面近傍の膜中の水素含有量を上記第3の薄膜多結晶シリコン半導体層の他の部分に比べ、大きくすることを特徴とする薄膜多結晶シリコン太陽電池。
  2. 基板上に、第1の導電型制御不純物をドーピングした第1の薄膜多結晶シリコン半導体層を積層させ、その上に真性導電型の第2の薄膜多結晶シリコン半導体層を積層させ、さらにその上に前記導電型とは逆の第2の導電型制御不純物をドーピングした第3の薄膜多結晶シリコン半導体層を積層することにより、n/i/pあるいはp/i/nの半導体接合を形成し、その上に反射防止膜を形成した構造の太陽電池において、前記第3の薄膜多結晶シリコン半導体層の表面抵抗率が500Ω以下であり、前記反射防止膜として、SiN膜を堆積し、かつ該第3の薄膜多結晶シリコン半導体層とSiN膜との接触面近傍の膜中の水素含有量を前記第3の薄膜多結晶シリコン半導体層の他の部分に比べ、大きくすることを特徴とする薄膜多結晶シリコン太陽電池。
  3. 基板上に、第1の導電型制御不純物を高濃度にドーピングした第1の薄膜多結晶シリコン半導体層を積層させ、その上に第1の導電型の制御不純物を前記第1の薄膜多結晶シリコン半導体層よりも少なくドーピングした第2の薄膜多結晶シリコン半導体層を積層させ、さらにその上に前記不純物とは逆の第2の導電型制御不純物を高濃度にドーピングした第3の薄膜多結晶シリコン半導体層を積層することにより、n+/n−/p+あるいはp+/p−/n+の半導体接合を形成し、その上に反射防止膜を形成する太陽電池の製造方法において、前記第1の薄膜多結晶シリコン半導体層を次の1から6の工程から作製することを特徴とする薄膜多結晶シリコン太陽電池の製造方法。
    ▲1▼.基板の種類に依存しないで結晶質膜が成膜する条件で、1nmから10nm程度成膜をする工程。
    ▲2▼.Hラジカルを照射する工程。
    ▲3▼.結晶基板でエピ成長、ガラス基板で非晶質膜が成膜する条件で10nm程度成膜する工程。
    ▲4▼.Hラジカルを照射する工程。
    ▲5▼.▲3▼と▲4▼とを交互に繰り返し、連続結晶膜を形成する工程。
    ▲6▼.結晶基板でエピ成長、ガラス基板で非晶質膜が成膜する条件で、所望の厚さまで成膜をする工程。
  4. 基板上に、第1の導電型制御不純物をドーピングした第1の薄膜多結晶シリコン半導体層を積層させ、その上に真性導電型の第2の薄膜多結晶シリコン半導体層を積層させ、さらにその上に前記導電型とは逆の第2の導電型制御不純物をドーピングした第3の薄膜多結晶シリコン半導体層を積層することにより、n/i/pあるいはp/i/nの半導体接合を形成し、その上に反射防止膜を形成した構造の太陽電池において、前記第1の薄膜多結晶シリコン半導体層を次の1から6の工程から作製することを特徴とする薄膜多結晶シリコン太陽電池の製造方法。
    ▲1▼.基板の種類に依存しないで結晶質膜が成膜する条件で、1nmから10nm程度成膜をする工程。
    ▲2▼.Hラジカルを照射する工程。
    ▲3▼.結晶基板でエピ成長、ガラス基板で非晶質膜が成膜する条件で10nm程度成膜する。
    ▲4▼.Hラジカルを照射する工程。
    ▲5▼.▲3▼と▲4▼とを交互に繰り返し、連続結晶膜を形成する工程。
    ▲6▼.結晶基板でエピ成長、ガラス基板で非晶質膜が成膜する条件で、所望の厚さまで成膜をする工程。
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