JP2004296230A - ピアノハンドル式スイッチ - Google Patents
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Abstract
【課題】復帰ばねの寿命を延長することのできるピアノハンドル式スイッチを提供する。
【解決手段】押操作される押釦ハンドル32が前面に設けられた器体5と、器体5の前面を覆う形で器体5の前方に配置され一端部が器体5に枢着されるとともに後面が押釦ハンドル32に当接したピアノハンドル43とを備える。器体5には、押釦ハンドル32が押操作される方向の反対方向に押釦ハンドル32を付勢するコイルスプリングからなる復帰ばね37と、押釦ハンドル32の押操作毎に接点を開閉する開閉機構とが収納されている。復帰ばね37として板ばねを用いる場合に比べ、復帰ばね37の特定の部位に疲労が蓄積しにくく、従って復帰ばね37の寿命を延長することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】押操作される押釦ハンドル32が前面に設けられた器体5と、器体5の前面を覆う形で器体5の前方に配置され一端部が器体5に枢着されるとともに後面が押釦ハンドル32に当接したピアノハンドル43とを備える。器体5には、押釦ハンドル32が押操作される方向の反対方向に押釦ハンドル32を付勢するコイルスプリングからなる復帰ばね37と、押釦ハンドル32の押操作毎に接点を開閉する開閉機構とが収納されている。復帰ばね37として板ばねを用いる場合に比べ、復帰ばね37の特定の部位に疲労が蓄積しにくく、従って復帰ばね37の寿命を延長することができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ピアノハンドルの押操作毎に接点を反転させるピアノハンドル式スイッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ピアノハンドルの押操作毎に接点を反転させるピアノハンドル式スイッチとして、図21に示すように、押操作される押釦ハンドル32が前面に設けられた器体5を有するスイッチ本体1と、器体5の前方に配置され後面が押釦ハンドル32に当接したピアノハンドル43とを備えたピアノハンドル式スイッチが提供されている(例えば、特許文献1参照)。器体5には、押釦ハンドル32の押操作毎に接点を開閉する開閉機構が収納されている。図21の矢印で示すようにピアノハンドル43を押操作すると、押釦ハンドル32がピアノハンドル43の後面に押されて器体5に押し込まれ、その度に接点が開閉されるようになっている。なお、構造の詳細については実施形態で説明する。ピアノハンドル43は、押釦ハンドルよりも操作面が大型であって、指以外の部位を用いて押操作することも可能になっている。器体5には開閉機構の他、図22に示すように、押釦ハンドル32が押操作される方向の反対方向に押釦ハンドルを付勢する復帰ばね37が収納されている。従来は復帰ばね37として板ばねが用いられていた。
【0003】
【特許文献1】
特開平6−111686号公報(第2−4頁、第21図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、板ばねはコイルばねに比べて特定の部位に応力が集中しやすいため、復帰ばね37として板ばねを用いると、復帰ばね37の応力が集中する部位に疲労が蓄積されやすい。特に、図23の矢印で示すようにピアノハンドル43の端に押力が加わると、復帰ばね37では押力が加わった位置に近いさらに狭い範囲に応力が集中してしまう。このため、クラックが発生して復帰ばね37が破損するまでの復帰ばね37の寿命が短くなっていた。
【0005】
本発明は上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、復帰ばねの寿命を延長することのできるピアノハンドル式スイッチを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、押操作される押釦ハンドルが前面に設けられた器体と、器体の前面を覆う形で器体の前方に配置され一端部が器体に枢着されるとともに後面が押釦ハンドルに当接したピアノハンドルと、器体に収納され押釦ハンドルが押操作される方向の反対方向に押釦ハンドルを付勢するコイルスプリングからなる復帰ばねと、器体に収納され押釦ハンドルの押操作毎に接点を開閉する開閉機構とを備えることを特徴とする。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、開閉機構は、復帰ばねの内側において揺動可能な反転ハンドルと、押釦ハンドルの押操作毎に反転ハンドルを交互に反対向きに揺動させる反転機構部と、反転ハンドルの動作に伴って接点を開閉する開閉部とを備え、復帰ばねは、軸方向から見て長方形状に形成されるとともに、互いに平行な1組の辺が反転ハンドルの揺動方向に直交する向きで器体に保持されていることを特徴とする。
【0008】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、復帰ばねの押釦ハンドルから離れた側の端部に内面が当接して復帰ばねを位置決めする位置決め凹部を器体に設けたことを特徴とする。
【0009】
請求項4の発明は、請求項1の発明において、復帰ばねの押釦ハンドルから離れた側の端部に当接して復帰ばねを位置決めする位置決め突起を器体に設けたことを特徴とする。
【0010】
請求項5の発明は、請求項1の発明において、復帰ばねの一端部に内面が当接して復帰ばねを位置決めする位置決め凹部を押釦ハンドルに設けたことを特徴とする。
【0011】
請求項6の発明は、請求項1の発明において、復帰ばねの一端部に当接して復帰ばねを位置決めする位置決め突起を押釦ハンドルに設けたことを特徴とする。
【0012】
請求項7の発明は、請求項3の発明において、位置決め凹部の内面の形状は、復帰ばねの巻端の形状に合わせてあることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0014】
(実施形態1)
本実施形態は、図1に示すように、押操作される押釦ハンドル32が前面に設けられた器体5を有するスイッチ本体1と、器体5の前面を覆う形で器体5の前方に配置され一端部が器体5に枢着されるとともに後面が押釦ハンドル32に当接したピアノハンドル43とからなる。
【0015】
ピアノハンドル43は、図2に示すように全体として長方形板状に形成されている。器体5は直方体形状であって合成樹脂成形品からなり、押釦ハンドル32が取り付けられたカバー5aと、カバー5aの後面側に結合されるボディ5bとを備える。カバー5aの後面の短手方向(以下、「上下方向」と呼ぶ)の両端部には、それぞれ組立穴4が上下に貫設された組立片3が後方へ突設されている。また、ボディ5bの前面の上下方向の両端部にはそれぞれ組立突起6が設けられていて、組立穴4と組立突起6とが係合することによってボディ5bとカバー5aとは結合している。
【0016】
器体5の前面の左端部には、それぞれピアノハンドル43を軸支するための上下に並んだ2個の軸部192が左前方へ突設されている。各軸部192の前端部は軸が上下に延びた円柱状に形成されている。ピアノハンドル43の背面の左端部には、図3(a)に示すように、板ばねにより形成された金属製の軸受用ばね191bを嵌め込み用穴191aに装着した軸受部191が設けてある。軸受用ばね191bには左方へ突出する抜け止め片191cが設けられ、嵌め込み用穴191aの内周面の左側に設けられた係止穴190に抜け止め片191cが係止されることによって、軸受用ばね191bは嵌め込み用穴191aに保持されている。また、軸受用ばね191bは、先端が嵌め込み用穴191a内に突出するように曲げ形成された突出部191dを有する。器体5の軸部192を軸受用ばね191bのばね力に抗して嵌め込み用穴191aに嵌め込むと、図3(b)に示すように軸部192が軸受部191に枢着される。
【0017】
また、図2に示すように、カバー5aの前面の右端部には、ピアノハンドル43の後面の右端部に後方へ突設された抜け止め用の抜け止め片(図示せず)が挿入される挿入穴54が、前後に3個並べて設けられている。抜け止め片の後端部に設けられた係止爪が挿入穴54の周囲に後方から当接することによってピアノハンドル43の回動範囲は規制されている。
【0018】
図1の矢印で示すようにピアノハンドル43を押操作すると、軸受部191と軸部192との枢着部を中心としてピアノハンドル43が回動し、ピアノハンドル43の後面によって押釦ハンドル32が器体5に押し込まれる。
【0019】
器体5の上下方向の寸法は、日本工業規格(JIS C8304参照)において大角連用形と称する埋込型の配線器具の施工時に用いる図示しない取付枠の窓穴に3個まで取付可能な寸法に形成されている。また、器体5の長手方向(以下、「左右方向」と呼ぶ)の寸法は取付枠の窓穴の短手方向の寸法に略等しく、カバー5aの左右の両端面には、取付枠の窓穴の内周面に設けられた取付穴に係合可能な取付爪11a(図5参照),11bがそれぞれ一対ずつ突設されている。
【0020】
以下、図4と図5とを用いてスイッチ本体1の構成について詳しく説明する。カバー5aの前面には凹部51が設けられ、凹部51の底面には貫通穴52が前後に貫設されている。凹部51内には、軸方向から見て円形状に形成されたコイルばねからなる復帰ばね37が収納されている。復帰ばね37は、軸方向を前後方向へ向けて配置され後端が貫通穴52を囲む位置に弾接するとともに前端が押釦ハンドル32の後面に弾接することにより押釦ハンドル32を前方へ付勢する。
【0021】
押釦ハンドル32の左右両端面の後端部にはそれぞれガイド突起36が突設されている。カバー5aの凹部51の左右両側の内周面には、それぞれ後端部にガイド凹部35が設けられ、ガイド突起36がガイド凹部35に挿入されることによって、押釦ハンドル32は前後に移動自在とされるとともに前方への抜け止めがなされている。
【0022】
ボディ5bの凹部は左右方向において3室に区画され、両端の区画はそれぞれ端子が収納される端子収納室13,14となり、中央部は押釦ハンドル23の押操作毎に接点を開閉する開閉機構が収納される中央収納室23となっている。
【0023】
一方の端子収納室13に収納された端子は第2の端子板15と2個の鎖錠ばね16と解除釦17とからなり、他方の端子収納室14に収納された端子は第1の端子板18と2個の鎖錠ばね19と解除釦21とからなる。また、ボディ5bの各端子収納室13,14の後側には、それぞれ1対の電線挿入口14aが貫設されている。
【0024】
各鎖錠ばね16,19は、それぞれ帯状の金属板を曲成することにより形成され、平坦な中央片16c,19cと、中央片16c,19cの一端に連続し中央片16c,19cとともにJ字状を形成する鎖錠片16a,19aと、中央片16c,19cの他端に連続し中央片16c,19cに対して鎖錠片16a,19aと同じ側に突出したS字状を中央片16c,19cとともに形成する接触片16b,19bとからなる。鎖錠片16b,19bは中央片16c,19cとの連結部位から先端に向かって中央片16c,19cとの距離を広げるように傾斜している。
【0025】
一方、各端子板15,18は、それぞれ平坦な連結片15a,18aと、連結片15a,18aにより連結されて互いに対向する圧接片15b,18bおよび当接片15c,18cとを備える。各鎖錠ばね16,19の中央片16c,19cは、それぞれ端子板15,18の当接片15c,18cに当接し、鎖錠片16a,19a及び接触片16b,19bはそれぞれ圧接片15b,18bに対向する。ここにおいて、各鎖錠ばね16,19は、それぞれ鎖錠片16a,19aの接触片16b,19cから離れた側の面をボディ5bの電線挿入口14aに向ける形で保持されている。
【0026】
電線挿入口14aに電線が挿入されると、鎖錠片16a,19aおよび接触片16b,19bと端子板15,18の圧接片15b,18bとの間で電線が挟持されることにより、電線と端子板15,18とが電気的に接続される。同時に、鎖錠片16a,19aの先端が電線に食い込んで抜け止めがなされる。ねじを用いることなく鎖錠ばね16,19のばね力を利用して電線を接続することができるこの種の構造は速結端子と呼ばれている。
【0027】
ここで、挿入穴54に近接して配置される第2の端子板15の押さえ片15bの前端には案内片15fが前方へ延設され、第2の端子板15に接続された電線が挿入穴54側へ突出してピアノハンドル43の抜け止め片に干渉することが防止されている。
【0028】
各解除釦17,21はそれぞれユリア樹脂のような熱硬化性樹脂を用いて形成され、それぞれ一方の端子板15,18に対応する一対の鎖錠ばね16,19の鎖錠片16a,19aに跨るように接触可能な位置に配置されている。また、各一対の電線挿入口14aのそれぞれ近傍には解除穴13bが貫設されている。解除穴13bを通してマイナスドライバのような工具の先端部で解除釦17,21を押操作すれば、鎖錠片16a,19aが解除釦17,21によって押圧されて撓み、第1及び第2の端子板18、15の圧接片18b,15bから引き離されることにより、電線の保持力が弱まり、この状態で電線を引き抜くことができる。
【0029】
第1の端子板18には、中央収納室23に挿入される接点保持片18dが一体に形成され、接点保持片18dの先端部の端子収納室14から離れた側の面には固定接点25が設けられている。また、第2の端子板15には、中央収納室23内において挿入される連絡片15dと、連絡片15dの後端に連続して中央収納室23の後端面に沿って配置される支持片15eとが形成されている。
【0030】
中央収納室23には、平板状に形成され、一端縁が第2の端子板15の支持片15eに接触導通した開閉子24が収納されている。開閉子24の両側縁にはそれぞれ突部28が突設され、各突部28はそれぞれ中央収納室23の上下の内壁に設けられ前端側が広いV字状に形成された位置規制凹部27に挿入されている。そして、開閉子24は位置規制凹部27によって規制された範囲内で支持片15eに接触した一方の端縁を支点として回動自在となっており、開閉子24には回動に伴って固定接点25に離接する可動接点29が設けられている。
【0031】
また、中央収納室23には、復帰ばね37の内側であって開閉子24の上側において器体5に揺動可能に保持される反転ハンドル31が収納されている。反転ハンドル31の上下にはそれぞれ前端に近い位置ほど左右の幅寸法が小さい三角形状の支点突起31bが突設されている。カバー5aの貫通穴52の内周面の上下には、それぞれ後方へ開放された軸受凹部50が設けられていて、反転ハンドル31は、各支点突起31bがそれぞれ軸受凹部50に枢支されることでカバー5aに対して揺動自在となっている。反転ハンドル31の後面には凹部31aが設けられ、ここに圧縮コイルスプリングからなる反転ばね30の前端部が収納されている。一方、開閉子24の前縁にはばね座片24aが突設され、ばね座片24aは反転ばね30の後端に挿入されている。つまり、反転ハンドル31は反転ばね30を介して開閉子24に連結されており、反転ハンドル31が揺動すると揺動範囲の中間で反転ばね30が最も圧縮される位置を通過する。この位置の前後において開閉子24に作用する反転ばね30のばね力の向きが反転し、反転ばね30のばね力により開閉子24が急速に移動するようになっている。
【0032】
押釦ハンドル32の後側には、平板状のスライドカム受け板39が、前面が押釦ハンドル32の後面に対して隙間を空けて対向するように取り付けられている。スライドカム受け板39は、復帰ばね37の内側に収まる程度の大きさに形成されている。スライドカム受け板39には結合穴39aが設けられ、押釦ハンドル32の後面に設けられた図示しない結合突起が結合穴39aに挿入されることによって、スライドカム受け板39は押釦ハンドル32に対して位置決めされている。
【0033】
スライドカム受け板39と押釦ハンドル32との間には、スライドカム33が左右にスライド可能に保持されている。スライドカム33はポリアセタールのような弾性に富む熱可塑性樹脂によりロ字状に成形してある。スライドカム33の後面の左右の端にはそれぞれ掛合カム体38が後方へ突設されている。反転ハンドル31の前端には、掛合カム体38に対応して2本の掛合突起34が左右に並べて前方へ突設されている。スライドカム33は、押釦ハンドル32の押操作時に反転ハンドル31との位置関係に応じてスライドカム受け板39に沿って左右にスライドするようになっている。スライドカム受け板39には、それぞれスライドカム33の掛合カム体38と反転ハンドル31の掛合突起34とを避けるための切り欠き39bと貫通穴39cとが設けられている。
【0034】
図6(a)に示すように、スライドカム33の上端部には、それぞればね性を有する一対のばね片33aが下方へ突設されている。各ばね片33aは、それぞれ先端に近い位置ほど互いの距離を縮めるように傾斜している。両ばね片33aの間には、押釦ハンドル32の後面に突設された突起32aが挿入され、両ばね片33aの弾性によってスライドカム33に復帰力が与えられている。
【0035】
以下に、スイッチ本体1の動作を簡単に説明する。押釦ハンドル32に押力が加わっておらず且つ接点が閉じた状態すなわち図6(b)に示すように可動接点29が固定接点25に接触した状態では、反転ハンドル31は右側へ倒れている。スライドカム33は可動範囲の中央に位置し、スライドカム33の左側の掛合カム体38は反転ハンドル31の左側の掛合突起34よりも左側に位置している。この状態からピアノハンドル43を押操作すると、押釦ハンドル32がピアノハンドル43から押力を受けて復帰ばね37に抗してスライドカム33とともに器体5に押し込まれる。すると反転ハンドル31は、左側の掛合突起34がスライドカム33によって下方へ押されることにより、支点突起31bの前端を中心として左回りに回動する。反転ハンドル31の回動に伴って、スライドカム33の左側の掛合カム体38が反転ハンドル31の掛合突起34に押され、スライドカム33は左側へスライドする。そして、図7に示すように反転ハンドル31の右側の掛合突起34がスライドカム33の右側に入り込んで反転ハンドル31が左側に倒れると、反転ばね30が反転して開閉子24が右側へ倒れ、可動接点29が固定接点25から離れる。つまり、接点が開成される。その後、ピアノハンドル43への押力を解除すると、復帰ばね37のばね力により図8(b)に示すように押釦ハンドル32が押し戻され、ピアノハンドル43も押釦ハンドル32に押されてもとの位置に復帰する。同時にスライドカム33も反転ハンドル31から離れ、ばね片33aのばね力によって図8(a)に示すように可動範囲の中央部に復帰する。復帰後、スライドカム33の右側の掛合カム体38は反転ハンドル31の右側の掛合突起34よりも右側に位置する。
【0036】
一方、図8のように接点が開いているときにピアノハンドル43を押操作すると、上述の動作と同様であって左右を逆転させた動作によって反転ハンドル31が回動し、接点が閉成される。つまり、押釦ハンドル32の押操作毎に接点が開閉するのであって、反転ハンドル31と、スライドカム33と、反転ばね30と、開閉子24と、可動接点29と、固定接点25とが開閉機構を構成する。また、押釦ハンドル32の押操作毎に反転ハンドル31が反転するのであって、スライドカム33が反転機構部を構成し、反転ばね30と開閉子24と可動接点29と固定接点25とが開閉部を構成する。
【0037】
上記構成によれば、復帰ばね37としてコイルスプリングが用いられているから、復帰ばね37として板ばねを用いる場合に比べて復帰ばね37の特定の部位に応力が集中しにくい。また、図9の矢印で示すようにピアノハンドル43の上下の端が押操作された場合にも、復帰ばね37は広範囲に亙って変形するから狭い範囲に応力が集中することがない。従って、復帰ばね37の特定の部位に疲労が蓄積されにくくなるから復帰ばね37の寿命を延長することができる。
【0038】
(実施形態2)
本実施形態は復帰ばね37の形状が実施形態1とは異なる。その他の構成は実施形態1と同様であるので、同じ符号を付して説明を省略する。
【0039】
本実施形態の復帰ばね37は、図10に示すように、軸方向から見て長方形状に形成されるとともに、互いに平行な1組の辺が反転ハンドル31の揺動方向に直交するように配置されている。
【0040】
ここで、図9に示すように反転ハンドル31の上下の端が押操作された場合には、復帰ばね37が曲がって反転ハンドル31に干渉しやすい。復帰ばね37が反転ハンドル31に干渉すると、操作時に違和感が生じる。上記構成によれば、図11に示す実施形態1の場合に比べ、図12に示すように反転ハンドル31の揺動方向における復帰ばね37の幅寸法を同じとしながらも、反転ハンドル31と復帰ばね37との間の距離Dを広くとることができる。従って、復帰ばね37と反転ハンドル31とを互いに干渉しにくくして違和感の発生を防止することができる。
【0041】
なお、実施形態1及び2において、復帰ばね37の後端部が収納される図13及び図14に示すような環状の位置決め凹部55や、復帰ばね37の内周に当接して復帰ばね37を位置決めする図15及び図16に示すような環状の位置決め突起56をカバー5aに設けてもよい。又は、復帰ばね37の後端部が収納される図17に示すような位置決め凹部32bや、復帰ばね37の内周に当接して復帰ばね37を位置決めする図18に示すような位置決め突起32cを押釦ハンドル32の後面に設けてもよい。この構成を採用すれば、組立時に復帰ばね37を位置決めすることにより復帰ばね37の位置ずれが防止されるから、組み立てが容易になる。特に、位置決め突起56,32cを設ける場合には従来品の金型に凹部を設けるだけで実施することができるから、実施のためのコストが低くて済む。
【0042】
ここで、カバー5aの復帰ばね37の後端面に対する接触面が平坦であった場合、復帰ばね37の押釦ハンドル32及びカバー5aに対する接触圧は復帰ばね37の巻端の位置で高くなるから、押釦ハンドル32を押す位置によって反発力が異なることにより操作時に違和感が生じることが考えられるが、図19及び図20に示すように復帰ばね37の巻端の形状に合わせて形成され復帰ばね37の後端部が収納される位置決め凹部57を器体5に設ければ、復帰ばね37の巻端の影響による操作時の違和感が低減される。復帰ばね37の巻端の形状に合わせた位置決め凹部57の具体的な形状は、例えば底面を反転ばね30の巻端部に沿った傾斜面とした形状である。
【0043】
【発明の効果】
請求項1の発明は、押操作される押釦ハンドルが前面に設けられた器体と、器体の前面を覆う形で器体の前方に配置され一端部が器体に枢着されるとともに後面が押釦ハンドルに当接したピアノハンドルと、器体に収納され押釦ハンドルが押操作される方向の反対方向に押釦ハンドルを付勢するコイルスプリングからなる復帰ばねと、器体に収納され押釦ハンドルの押操作毎に接点を開閉する開閉機構とを備えるので、復帰ばねとして板ばねを用いる場合に比べ、復帰ばねの特定の部位に疲労が蓄積しにくく、従って復帰ばねの寿命を延長することができる。
【0044】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、開閉機構は、復帰ばねの内側において揺動可能な反転ハンドルと、押釦ハンドルの押操作毎に反転ハンドルを交互に反対向きに揺動させる反転機構部と、反転ハンドルの動作に伴って接点を開閉する開閉部とを備え、復帰ばねは、軸方向から見て長方形状に形成されるとともに、互いに平行な1組の辺が反転ハンドルの揺動方向に直交する向きで器体に保持されているので、復帰ばねが軸方向から見て円形に形成されている場合に比べて、反転ハンドルの揺動方向での復帰ばねの幅寸法が同じ場合に、反転ハンドルの揺動方向からずれた方向での反転ハンドルと復帰ばねとの距離を大きくとって復帰ばねと反転ハンドルとを互いに干渉しにくくすることができる。
【0045】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、復帰ばねの押釦ハンドルから離れた側の端部に内面が当接して復帰ばねを位置決めする位置決め凹部を器体に設けたので、組立時に復帰ばねを位置決めすることにより復帰ばねの位置ずれが防止されるから、組み立てが容易になる。
【0046】
請求項4の発明は、請求項1の発明において、復帰ばねの押釦ハンドルから離れた側の端部に当接して復帰ばねを位置決めする位置決め突起を器体に設けたので、組立時に復帰ばねを位置決めすることにより復帰ばねの位置ずれが防止されるから、組み立てが容易になる。また、従来品の金型に凹部を設けるだけで実施することができるから、実施のためのコストが低くて済む。
【0047】
請求項5の発明は、請求項1の発明において、復帰ばねの一端部に内面が当接して復帰ばねを位置決めする位置決め凹部を押釦ハンドルに設けたので、組立時に復帰ばねを位置決めすることにより復帰ばねの位置ずれが防止されるから、組み立てが容易になる。
【0048】
請求項6の発明は、請求項1の発明において、復帰ばねの一端部に当接して復帰ばねを位置決めする位置決め突起を押釦ハンドルに設けたので、組立時に復帰ばねを位置決めすることにより復帰ばねの位置ずれが防止されるから、組み立てが容易になる。従来品の金型に凹部を設けるだけで実施することができるから、実施のためのコストが低くて済む。
【0049】
請求項7の発明は、請求項3の発明において、位置決め凹部の内面の形状は、復帰ばねの巻端の形状に合わせてあるので、復帰ばねの巻端の形状に起因する操作時の違和感を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1を示す一部破断した側面図である。
【図2】同上を示す分解斜視図である。
【図3】同上のピアノハンドルとスイッチ本体との結合部を示す断面図であり、(a)はピアノハンドルとスイッチ本体とを分離した状態を示し、(b)はピアノハンドルとスイッチ本体とを結合した状態を示す。
【図4】同上に用いられるスイッチ本体を示す分解斜視図である。
【図5】同上に用いられるスイッチ本体を示す断面図である。
【図6】同上の接点が閉じた状態を示す動作説明図であり、(a)はスライドカムと押釦ハンドルとを後方から見た状態を示し、(b)は開閉機構の状態を示す。
【図7】図6の状態から押釦ハンドルに押力が加わった状態を示す動作説明図であり、(a)はスライドカムと押釦ハンドルとを後方から見た状態を示し、(b)は開閉機構の状態を示す。
【図8】同上の接点が開いた状態を示す動作説明図であり、(a)はスライドカムと押釦ハンドルとを後方から見た状態を示し、(b)は開閉機構の状態を示す。
【図9】同上においてピアノハンドルの端が押操作された状態を示す一部破断した側面図である。
【図10】本発明の実施形態2に用いられるスイッチ本体を示す分解斜視図である。
【図11】実施形態1の復帰ばねと反転ハンドルとを示す正面図である。
【図12】実施形態2の復帰ばねと反転ハンドルとを示す正面図である。
【図13】同上の別の形態に用いられるカバーを示す斜視図である。
【図14】図13のカバーを用いたスイッチ本体を示す断面図である。
【図15】同上のさらに別の形態に用いられるカバーを示す斜視図である。
【図16】図15のカバーを用いたスイッチ本体を示す断面図である。
【図17】同上のさらに別の形態に用いられるスイッチ本体を示す断面図である。
【図18】同上のさらに別の形態に用いられるスイッチ本体を示す断面図である。
【図19】同上のさらに別の形態に用いられるカバーを示す斜視図である。
【図20】図19のカバーを用いたスイッチ本体を示す断面図である。
【図21】従来例を示す一部破断した側面図である。
【図22】同上に用いられるスイッチ本体を示す断面図である。
【図23】同上においてピアノハンドルの端が押操作された状態を示す一部破断した側面図である。
【符号の説明】
5 器体
24 開閉子
25 固定接点
29 可動接点
30 反転ばね
31 反転ハンドル
32 押釦ハンドル
33 スライドカム
37 復帰ばね
43 ピアノハンドル
【発明の属する技術分野】
本発明は、ピアノハンドルの押操作毎に接点を反転させるピアノハンドル式スイッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ピアノハンドルの押操作毎に接点を反転させるピアノハンドル式スイッチとして、図21に示すように、押操作される押釦ハンドル32が前面に設けられた器体5を有するスイッチ本体1と、器体5の前方に配置され後面が押釦ハンドル32に当接したピアノハンドル43とを備えたピアノハンドル式スイッチが提供されている(例えば、特許文献1参照)。器体5には、押釦ハンドル32の押操作毎に接点を開閉する開閉機構が収納されている。図21の矢印で示すようにピアノハンドル43を押操作すると、押釦ハンドル32がピアノハンドル43の後面に押されて器体5に押し込まれ、その度に接点が開閉されるようになっている。なお、構造の詳細については実施形態で説明する。ピアノハンドル43は、押釦ハンドルよりも操作面が大型であって、指以外の部位を用いて押操作することも可能になっている。器体5には開閉機構の他、図22に示すように、押釦ハンドル32が押操作される方向の反対方向に押釦ハンドルを付勢する復帰ばね37が収納されている。従来は復帰ばね37として板ばねが用いられていた。
【0003】
【特許文献1】
特開平6−111686号公報(第2−4頁、第21図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、板ばねはコイルばねに比べて特定の部位に応力が集中しやすいため、復帰ばね37として板ばねを用いると、復帰ばね37の応力が集中する部位に疲労が蓄積されやすい。特に、図23の矢印で示すようにピアノハンドル43の端に押力が加わると、復帰ばね37では押力が加わった位置に近いさらに狭い範囲に応力が集中してしまう。このため、クラックが発生して復帰ばね37が破損するまでの復帰ばね37の寿命が短くなっていた。
【0005】
本発明は上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、復帰ばねの寿命を延長することのできるピアノハンドル式スイッチを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、押操作される押釦ハンドルが前面に設けられた器体と、器体の前面を覆う形で器体の前方に配置され一端部が器体に枢着されるとともに後面が押釦ハンドルに当接したピアノハンドルと、器体に収納され押釦ハンドルが押操作される方向の反対方向に押釦ハンドルを付勢するコイルスプリングからなる復帰ばねと、器体に収納され押釦ハンドルの押操作毎に接点を開閉する開閉機構とを備えることを特徴とする。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、開閉機構は、復帰ばねの内側において揺動可能な反転ハンドルと、押釦ハンドルの押操作毎に反転ハンドルを交互に反対向きに揺動させる反転機構部と、反転ハンドルの動作に伴って接点を開閉する開閉部とを備え、復帰ばねは、軸方向から見て長方形状に形成されるとともに、互いに平行な1組の辺が反転ハンドルの揺動方向に直交する向きで器体に保持されていることを特徴とする。
【0008】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、復帰ばねの押釦ハンドルから離れた側の端部に内面が当接して復帰ばねを位置決めする位置決め凹部を器体に設けたことを特徴とする。
【0009】
請求項4の発明は、請求項1の発明において、復帰ばねの押釦ハンドルから離れた側の端部に当接して復帰ばねを位置決めする位置決め突起を器体に設けたことを特徴とする。
【0010】
請求項5の発明は、請求項1の発明において、復帰ばねの一端部に内面が当接して復帰ばねを位置決めする位置決め凹部を押釦ハンドルに設けたことを特徴とする。
【0011】
請求項6の発明は、請求項1の発明において、復帰ばねの一端部に当接して復帰ばねを位置決めする位置決め突起を押釦ハンドルに設けたことを特徴とする。
【0012】
請求項7の発明は、請求項3の発明において、位置決め凹部の内面の形状は、復帰ばねの巻端の形状に合わせてあることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0014】
(実施形態1)
本実施形態は、図1に示すように、押操作される押釦ハンドル32が前面に設けられた器体5を有するスイッチ本体1と、器体5の前面を覆う形で器体5の前方に配置され一端部が器体5に枢着されるとともに後面が押釦ハンドル32に当接したピアノハンドル43とからなる。
【0015】
ピアノハンドル43は、図2に示すように全体として長方形板状に形成されている。器体5は直方体形状であって合成樹脂成形品からなり、押釦ハンドル32が取り付けられたカバー5aと、カバー5aの後面側に結合されるボディ5bとを備える。カバー5aの後面の短手方向(以下、「上下方向」と呼ぶ)の両端部には、それぞれ組立穴4が上下に貫設された組立片3が後方へ突設されている。また、ボディ5bの前面の上下方向の両端部にはそれぞれ組立突起6が設けられていて、組立穴4と組立突起6とが係合することによってボディ5bとカバー5aとは結合している。
【0016】
器体5の前面の左端部には、それぞれピアノハンドル43を軸支するための上下に並んだ2個の軸部192が左前方へ突設されている。各軸部192の前端部は軸が上下に延びた円柱状に形成されている。ピアノハンドル43の背面の左端部には、図3(a)に示すように、板ばねにより形成された金属製の軸受用ばね191bを嵌め込み用穴191aに装着した軸受部191が設けてある。軸受用ばね191bには左方へ突出する抜け止め片191cが設けられ、嵌め込み用穴191aの内周面の左側に設けられた係止穴190に抜け止め片191cが係止されることによって、軸受用ばね191bは嵌め込み用穴191aに保持されている。また、軸受用ばね191bは、先端が嵌め込み用穴191a内に突出するように曲げ形成された突出部191dを有する。器体5の軸部192を軸受用ばね191bのばね力に抗して嵌め込み用穴191aに嵌め込むと、図3(b)に示すように軸部192が軸受部191に枢着される。
【0017】
また、図2に示すように、カバー5aの前面の右端部には、ピアノハンドル43の後面の右端部に後方へ突設された抜け止め用の抜け止め片(図示せず)が挿入される挿入穴54が、前後に3個並べて設けられている。抜け止め片の後端部に設けられた係止爪が挿入穴54の周囲に後方から当接することによってピアノハンドル43の回動範囲は規制されている。
【0018】
図1の矢印で示すようにピアノハンドル43を押操作すると、軸受部191と軸部192との枢着部を中心としてピアノハンドル43が回動し、ピアノハンドル43の後面によって押釦ハンドル32が器体5に押し込まれる。
【0019】
器体5の上下方向の寸法は、日本工業規格(JIS C8304参照)において大角連用形と称する埋込型の配線器具の施工時に用いる図示しない取付枠の窓穴に3個まで取付可能な寸法に形成されている。また、器体5の長手方向(以下、「左右方向」と呼ぶ)の寸法は取付枠の窓穴の短手方向の寸法に略等しく、カバー5aの左右の両端面には、取付枠の窓穴の内周面に設けられた取付穴に係合可能な取付爪11a(図5参照),11bがそれぞれ一対ずつ突設されている。
【0020】
以下、図4と図5とを用いてスイッチ本体1の構成について詳しく説明する。カバー5aの前面には凹部51が設けられ、凹部51の底面には貫通穴52が前後に貫設されている。凹部51内には、軸方向から見て円形状に形成されたコイルばねからなる復帰ばね37が収納されている。復帰ばね37は、軸方向を前後方向へ向けて配置され後端が貫通穴52を囲む位置に弾接するとともに前端が押釦ハンドル32の後面に弾接することにより押釦ハンドル32を前方へ付勢する。
【0021】
押釦ハンドル32の左右両端面の後端部にはそれぞれガイド突起36が突設されている。カバー5aの凹部51の左右両側の内周面には、それぞれ後端部にガイド凹部35が設けられ、ガイド突起36がガイド凹部35に挿入されることによって、押釦ハンドル32は前後に移動自在とされるとともに前方への抜け止めがなされている。
【0022】
ボディ5bの凹部は左右方向において3室に区画され、両端の区画はそれぞれ端子が収納される端子収納室13,14となり、中央部は押釦ハンドル23の押操作毎に接点を開閉する開閉機構が収納される中央収納室23となっている。
【0023】
一方の端子収納室13に収納された端子は第2の端子板15と2個の鎖錠ばね16と解除釦17とからなり、他方の端子収納室14に収納された端子は第1の端子板18と2個の鎖錠ばね19と解除釦21とからなる。また、ボディ5bの各端子収納室13,14の後側には、それぞれ1対の電線挿入口14aが貫設されている。
【0024】
各鎖錠ばね16,19は、それぞれ帯状の金属板を曲成することにより形成され、平坦な中央片16c,19cと、中央片16c,19cの一端に連続し中央片16c,19cとともにJ字状を形成する鎖錠片16a,19aと、中央片16c,19cの他端に連続し中央片16c,19cに対して鎖錠片16a,19aと同じ側に突出したS字状を中央片16c,19cとともに形成する接触片16b,19bとからなる。鎖錠片16b,19bは中央片16c,19cとの連結部位から先端に向かって中央片16c,19cとの距離を広げるように傾斜している。
【0025】
一方、各端子板15,18は、それぞれ平坦な連結片15a,18aと、連結片15a,18aにより連結されて互いに対向する圧接片15b,18bおよび当接片15c,18cとを備える。各鎖錠ばね16,19の中央片16c,19cは、それぞれ端子板15,18の当接片15c,18cに当接し、鎖錠片16a,19a及び接触片16b,19bはそれぞれ圧接片15b,18bに対向する。ここにおいて、各鎖錠ばね16,19は、それぞれ鎖錠片16a,19aの接触片16b,19cから離れた側の面をボディ5bの電線挿入口14aに向ける形で保持されている。
【0026】
電線挿入口14aに電線が挿入されると、鎖錠片16a,19aおよび接触片16b,19bと端子板15,18の圧接片15b,18bとの間で電線が挟持されることにより、電線と端子板15,18とが電気的に接続される。同時に、鎖錠片16a,19aの先端が電線に食い込んで抜け止めがなされる。ねじを用いることなく鎖錠ばね16,19のばね力を利用して電線を接続することができるこの種の構造は速結端子と呼ばれている。
【0027】
ここで、挿入穴54に近接して配置される第2の端子板15の押さえ片15bの前端には案内片15fが前方へ延設され、第2の端子板15に接続された電線が挿入穴54側へ突出してピアノハンドル43の抜け止め片に干渉することが防止されている。
【0028】
各解除釦17,21はそれぞれユリア樹脂のような熱硬化性樹脂を用いて形成され、それぞれ一方の端子板15,18に対応する一対の鎖錠ばね16,19の鎖錠片16a,19aに跨るように接触可能な位置に配置されている。また、各一対の電線挿入口14aのそれぞれ近傍には解除穴13bが貫設されている。解除穴13bを通してマイナスドライバのような工具の先端部で解除釦17,21を押操作すれば、鎖錠片16a,19aが解除釦17,21によって押圧されて撓み、第1及び第2の端子板18、15の圧接片18b,15bから引き離されることにより、電線の保持力が弱まり、この状態で電線を引き抜くことができる。
【0029】
第1の端子板18には、中央収納室23に挿入される接点保持片18dが一体に形成され、接点保持片18dの先端部の端子収納室14から離れた側の面には固定接点25が設けられている。また、第2の端子板15には、中央収納室23内において挿入される連絡片15dと、連絡片15dの後端に連続して中央収納室23の後端面に沿って配置される支持片15eとが形成されている。
【0030】
中央収納室23には、平板状に形成され、一端縁が第2の端子板15の支持片15eに接触導通した開閉子24が収納されている。開閉子24の両側縁にはそれぞれ突部28が突設され、各突部28はそれぞれ中央収納室23の上下の内壁に設けられ前端側が広いV字状に形成された位置規制凹部27に挿入されている。そして、開閉子24は位置規制凹部27によって規制された範囲内で支持片15eに接触した一方の端縁を支点として回動自在となっており、開閉子24には回動に伴って固定接点25に離接する可動接点29が設けられている。
【0031】
また、中央収納室23には、復帰ばね37の内側であって開閉子24の上側において器体5に揺動可能に保持される反転ハンドル31が収納されている。反転ハンドル31の上下にはそれぞれ前端に近い位置ほど左右の幅寸法が小さい三角形状の支点突起31bが突設されている。カバー5aの貫通穴52の内周面の上下には、それぞれ後方へ開放された軸受凹部50が設けられていて、反転ハンドル31は、各支点突起31bがそれぞれ軸受凹部50に枢支されることでカバー5aに対して揺動自在となっている。反転ハンドル31の後面には凹部31aが設けられ、ここに圧縮コイルスプリングからなる反転ばね30の前端部が収納されている。一方、開閉子24の前縁にはばね座片24aが突設され、ばね座片24aは反転ばね30の後端に挿入されている。つまり、反転ハンドル31は反転ばね30を介して開閉子24に連結されており、反転ハンドル31が揺動すると揺動範囲の中間で反転ばね30が最も圧縮される位置を通過する。この位置の前後において開閉子24に作用する反転ばね30のばね力の向きが反転し、反転ばね30のばね力により開閉子24が急速に移動するようになっている。
【0032】
押釦ハンドル32の後側には、平板状のスライドカム受け板39が、前面が押釦ハンドル32の後面に対して隙間を空けて対向するように取り付けられている。スライドカム受け板39は、復帰ばね37の内側に収まる程度の大きさに形成されている。スライドカム受け板39には結合穴39aが設けられ、押釦ハンドル32の後面に設けられた図示しない結合突起が結合穴39aに挿入されることによって、スライドカム受け板39は押釦ハンドル32に対して位置決めされている。
【0033】
スライドカム受け板39と押釦ハンドル32との間には、スライドカム33が左右にスライド可能に保持されている。スライドカム33はポリアセタールのような弾性に富む熱可塑性樹脂によりロ字状に成形してある。スライドカム33の後面の左右の端にはそれぞれ掛合カム体38が後方へ突設されている。反転ハンドル31の前端には、掛合カム体38に対応して2本の掛合突起34が左右に並べて前方へ突設されている。スライドカム33は、押釦ハンドル32の押操作時に反転ハンドル31との位置関係に応じてスライドカム受け板39に沿って左右にスライドするようになっている。スライドカム受け板39には、それぞれスライドカム33の掛合カム体38と反転ハンドル31の掛合突起34とを避けるための切り欠き39bと貫通穴39cとが設けられている。
【0034】
図6(a)に示すように、スライドカム33の上端部には、それぞればね性を有する一対のばね片33aが下方へ突設されている。各ばね片33aは、それぞれ先端に近い位置ほど互いの距離を縮めるように傾斜している。両ばね片33aの間には、押釦ハンドル32の後面に突設された突起32aが挿入され、両ばね片33aの弾性によってスライドカム33に復帰力が与えられている。
【0035】
以下に、スイッチ本体1の動作を簡単に説明する。押釦ハンドル32に押力が加わっておらず且つ接点が閉じた状態すなわち図6(b)に示すように可動接点29が固定接点25に接触した状態では、反転ハンドル31は右側へ倒れている。スライドカム33は可動範囲の中央に位置し、スライドカム33の左側の掛合カム体38は反転ハンドル31の左側の掛合突起34よりも左側に位置している。この状態からピアノハンドル43を押操作すると、押釦ハンドル32がピアノハンドル43から押力を受けて復帰ばね37に抗してスライドカム33とともに器体5に押し込まれる。すると反転ハンドル31は、左側の掛合突起34がスライドカム33によって下方へ押されることにより、支点突起31bの前端を中心として左回りに回動する。反転ハンドル31の回動に伴って、スライドカム33の左側の掛合カム体38が反転ハンドル31の掛合突起34に押され、スライドカム33は左側へスライドする。そして、図7に示すように反転ハンドル31の右側の掛合突起34がスライドカム33の右側に入り込んで反転ハンドル31が左側に倒れると、反転ばね30が反転して開閉子24が右側へ倒れ、可動接点29が固定接点25から離れる。つまり、接点が開成される。その後、ピアノハンドル43への押力を解除すると、復帰ばね37のばね力により図8(b)に示すように押釦ハンドル32が押し戻され、ピアノハンドル43も押釦ハンドル32に押されてもとの位置に復帰する。同時にスライドカム33も反転ハンドル31から離れ、ばね片33aのばね力によって図8(a)に示すように可動範囲の中央部に復帰する。復帰後、スライドカム33の右側の掛合カム体38は反転ハンドル31の右側の掛合突起34よりも右側に位置する。
【0036】
一方、図8のように接点が開いているときにピアノハンドル43を押操作すると、上述の動作と同様であって左右を逆転させた動作によって反転ハンドル31が回動し、接点が閉成される。つまり、押釦ハンドル32の押操作毎に接点が開閉するのであって、反転ハンドル31と、スライドカム33と、反転ばね30と、開閉子24と、可動接点29と、固定接点25とが開閉機構を構成する。また、押釦ハンドル32の押操作毎に反転ハンドル31が反転するのであって、スライドカム33が反転機構部を構成し、反転ばね30と開閉子24と可動接点29と固定接点25とが開閉部を構成する。
【0037】
上記構成によれば、復帰ばね37としてコイルスプリングが用いられているから、復帰ばね37として板ばねを用いる場合に比べて復帰ばね37の特定の部位に応力が集中しにくい。また、図9の矢印で示すようにピアノハンドル43の上下の端が押操作された場合にも、復帰ばね37は広範囲に亙って変形するから狭い範囲に応力が集中することがない。従って、復帰ばね37の特定の部位に疲労が蓄積されにくくなるから復帰ばね37の寿命を延長することができる。
【0038】
(実施形態2)
本実施形態は復帰ばね37の形状が実施形態1とは異なる。その他の構成は実施形態1と同様であるので、同じ符号を付して説明を省略する。
【0039】
本実施形態の復帰ばね37は、図10に示すように、軸方向から見て長方形状に形成されるとともに、互いに平行な1組の辺が反転ハンドル31の揺動方向に直交するように配置されている。
【0040】
ここで、図9に示すように反転ハンドル31の上下の端が押操作された場合には、復帰ばね37が曲がって反転ハンドル31に干渉しやすい。復帰ばね37が反転ハンドル31に干渉すると、操作時に違和感が生じる。上記構成によれば、図11に示す実施形態1の場合に比べ、図12に示すように反転ハンドル31の揺動方向における復帰ばね37の幅寸法を同じとしながらも、反転ハンドル31と復帰ばね37との間の距離Dを広くとることができる。従って、復帰ばね37と反転ハンドル31とを互いに干渉しにくくして違和感の発生を防止することができる。
【0041】
なお、実施形態1及び2において、復帰ばね37の後端部が収納される図13及び図14に示すような環状の位置決め凹部55や、復帰ばね37の内周に当接して復帰ばね37を位置決めする図15及び図16に示すような環状の位置決め突起56をカバー5aに設けてもよい。又は、復帰ばね37の後端部が収納される図17に示すような位置決め凹部32bや、復帰ばね37の内周に当接して復帰ばね37を位置決めする図18に示すような位置決め突起32cを押釦ハンドル32の後面に設けてもよい。この構成を採用すれば、組立時に復帰ばね37を位置決めすることにより復帰ばね37の位置ずれが防止されるから、組み立てが容易になる。特に、位置決め突起56,32cを設ける場合には従来品の金型に凹部を設けるだけで実施することができるから、実施のためのコストが低くて済む。
【0042】
ここで、カバー5aの復帰ばね37の後端面に対する接触面が平坦であった場合、復帰ばね37の押釦ハンドル32及びカバー5aに対する接触圧は復帰ばね37の巻端の位置で高くなるから、押釦ハンドル32を押す位置によって反発力が異なることにより操作時に違和感が生じることが考えられるが、図19及び図20に示すように復帰ばね37の巻端の形状に合わせて形成され復帰ばね37の後端部が収納される位置決め凹部57を器体5に設ければ、復帰ばね37の巻端の影響による操作時の違和感が低減される。復帰ばね37の巻端の形状に合わせた位置決め凹部57の具体的な形状は、例えば底面を反転ばね30の巻端部に沿った傾斜面とした形状である。
【0043】
【発明の効果】
請求項1の発明は、押操作される押釦ハンドルが前面に設けられた器体と、器体の前面を覆う形で器体の前方に配置され一端部が器体に枢着されるとともに後面が押釦ハンドルに当接したピアノハンドルと、器体に収納され押釦ハンドルが押操作される方向の反対方向に押釦ハンドルを付勢するコイルスプリングからなる復帰ばねと、器体に収納され押釦ハンドルの押操作毎に接点を開閉する開閉機構とを備えるので、復帰ばねとして板ばねを用いる場合に比べ、復帰ばねの特定の部位に疲労が蓄積しにくく、従って復帰ばねの寿命を延長することができる。
【0044】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、開閉機構は、復帰ばねの内側において揺動可能な反転ハンドルと、押釦ハンドルの押操作毎に反転ハンドルを交互に反対向きに揺動させる反転機構部と、反転ハンドルの動作に伴って接点を開閉する開閉部とを備え、復帰ばねは、軸方向から見て長方形状に形成されるとともに、互いに平行な1組の辺が反転ハンドルの揺動方向に直交する向きで器体に保持されているので、復帰ばねが軸方向から見て円形に形成されている場合に比べて、反転ハンドルの揺動方向での復帰ばねの幅寸法が同じ場合に、反転ハンドルの揺動方向からずれた方向での反転ハンドルと復帰ばねとの距離を大きくとって復帰ばねと反転ハンドルとを互いに干渉しにくくすることができる。
【0045】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、復帰ばねの押釦ハンドルから離れた側の端部に内面が当接して復帰ばねを位置決めする位置決め凹部を器体に設けたので、組立時に復帰ばねを位置決めすることにより復帰ばねの位置ずれが防止されるから、組み立てが容易になる。
【0046】
請求項4の発明は、請求項1の発明において、復帰ばねの押釦ハンドルから離れた側の端部に当接して復帰ばねを位置決めする位置決め突起を器体に設けたので、組立時に復帰ばねを位置決めすることにより復帰ばねの位置ずれが防止されるから、組み立てが容易になる。また、従来品の金型に凹部を設けるだけで実施することができるから、実施のためのコストが低くて済む。
【0047】
請求項5の発明は、請求項1の発明において、復帰ばねの一端部に内面が当接して復帰ばねを位置決めする位置決め凹部を押釦ハンドルに設けたので、組立時に復帰ばねを位置決めすることにより復帰ばねの位置ずれが防止されるから、組み立てが容易になる。
【0048】
請求項6の発明は、請求項1の発明において、復帰ばねの一端部に当接して復帰ばねを位置決めする位置決め突起を押釦ハンドルに設けたので、組立時に復帰ばねを位置決めすることにより復帰ばねの位置ずれが防止されるから、組み立てが容易になる。従来品の金型に凹部を設けるだけで実施することができるから、実施のためのコストが低くて済む。
【0049】
請求項7の発明は、請求項3の発明において、位置決め凹部の内面の形状は、復帰ばねの巻端の形状に合わせてあるので、復帰ばねの巻端の形状に起因する操作時の違和感を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1を示す一部破断した側面図である。
【図2】同上を示す分解斜視図である。
【図3】同上のピアノハンドルとスイッチ本体との結合部を示す断面図であり、(a)はピアノハンドルとスイッチ本体とを分離した状態を示し、(b)はピアノハンドルとスイッチ本体とを結合した状態を示す。
【図4】同上に用いられるスイッチ本体を示す分解斜視図である。
【図5】同上に用いられるスイッチ本体を示す断面図である。
【図6】同上の接点が閉じた状態を示す動作説明図であり、(a)はスライドカムと押釦ハンドルとを後方から見た状態を示し、(b)は開閉機構の状態を示す。
【図7】図6の状態から押釦ハンドルに押力が加わった状態を示す動作説明図であり、(a)はスライドカムと押釦ハンドルとを後方から見た状態を示し、(b)は開閉機構の状態を示す。
【図8】同上の接点が開いた状態を示す動作説明図であり、(a)はスライドカムと押釦ハンドルとを後方から見た状態を示し、(b)は開閉機構の状態を示す。
【図9】同上においてピアノハンドルの端が押操作された状態を示す一部破断した側面図である。
【図10】本発明の実施形態2に用いられるスイッチ本体を示す分解斜視図である。
【図11】実施形態1の復帰ばねと反転ハンドルとを示す正面図である。
【図12】実施形態2の復帰ばねと反転ハンドルとを示す正面図である。
【図13】同上の別の形態に用いられるカバーを示す斜視図である。
【図14】図13のカバーを用いたスイッチ本体を示す断面図である。
【図15】同上のさらに別の形態に用いられるカバーを示す斜視図である。
【図16】図15のカバーを用いたスイッチ本体を示す断面図である。
【図17】同上のさらに別の形態に用いられるスイッチ本体を示す断面図である。
【図18】同上のさらに別の形態に用いられるスイッチ本体を示す断面図である。
【図19】同上のさらに別の形態に用いられるカバーを示す斜視図である。
【図20】図19のカバーを用いたスイッチ本体を示す断面図である。
【図21】従来例を示す一部破断した側面図である。
【図22】同上に用いられるスイッチ本体を示す断面図である。
【図23】同上においてピアノハンドルの端が押操作された状態を示す一部破断した側面図である。
【符号の説明】
5 器体
24 開閉子
25 固定接点
29 可動接点
30 反転ばね
31 反転ハンドル
32 押釦ハンドル
33 スライドカム
37 復帰ばね
43 ピアノハンドル
Claims (7)
- 押操作される押釦ハンドルが前面に設けられた器体と、器体の前面を覆う形で器体の前方に配置され一端部が器体に枢着されるとともに後面が押釦ハンドルに当接したピアノハンドルと、器体に収納され押釦ハンドルが押操作される方向の反対方向に押釦ハンドルを付勢するコイルスプリングからなる復帰ばねと、器体に収納され押釦ハンドルの押操作毎に接点を開閉する開閉機構とを備えることを特徴とするピアノハンドル式スイッチ。
- 開閉機構は、復帰ばねの内側において揺動可能な反転ハンドルと、押釦ハンドルの押操作毎に反転ハンドルを交互に反対向きに揺動させる反転機構部と、反転ハンドルの動作に伴って接点を開閉する開閉部とを備え、復帰ばねは、軸方向から見て長方形状に形成されるとともに、互いに平行な1組の辺が反転ハンドルの揺動方向に直交する向きで器体に保持されていることを特徴とする請求項1記載のピアノハンドル式スイッチ。
- 復帰ばねの押釦ハンドルから離れた側の端部に内面が当接して復帰ばねを位置決めする位置決め凹部を器体に設けたことを特徴とする請求項1記載のピアノハンドル式スイッチ。
- 復帰ばねの押釦ハンドルから離れた側の端部に当接して復帰ばねを位置決めする位置決め突起を器体に設けたことを特徴とする請求項1記載のピアノハンドル式スイッチ。
- 復帰ばねの一端部に内面が当接して復帰ばねを位置決めする位置決め凹部を押釦ハンドルに設けたことを特徴とする請求項1記載のピアノハンドル式スイッチ。
- 復帰ばねの一端部に当接して復帰ばねを位置決めする位置決め突起を押釦ハンドルに設けたことを特徴とする請求項1記載のピアノハンドル式スイッチ。
- 位置決め凹部の内面の形状は、復帰ばねの巻端の形状に合わせてあることを特徴とする請求項3記載のピアノハンドル式スイッチ。
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