JP2004295771A - 非接触型情報記録媒体の製造方法 - Google Patents

非接触型情報記録媒体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】製造コストを増大させずに、アンテナとICチップとの間にて接続不良が生じることのない非接触型情報記録媒体を製造する。
【解決手段】コイル状のアンテナ21が形成されるとともにアンテナ21の両端にランド部22a,22bが形成されたベース基材20に、表面シート30を積層する際に、インターポーザ10をランド部12a,12bとランド部22a,22bとが基材フィルム13を介して互いに対向するように、ベース基材20と表面シート30との間にて固定する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しが可能な非接触型情報記録媒体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、情報化社会の進展に伴って、情報をカードに記録し、該カードを用いた情報管理や決済等が行われている。また、商品等に貼付されるラベルやタグに情報を記録し、このラベルやタグを用いての商品等の管理も行われている。
【0003】
このようなカードやラベル、あるいはタグを用いた情報管理においては、カードやラベル、あるいはタグに対して非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しを行うことが可能なICが搭載された非接触型ICカードや非接触型ICラベル、あるいは非接触型ICタグがその優れた利便性から急速な普及が進みつつある。
【0004】
非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しが可能な非接触型ICカードや非接触型ICラベル、非接触型ICタグにおいては、交流磁界によるコイルの相互誘導を利用した電磁結合方式によるものや、2つのコイルの誘電磁束による誘起電力を利用した電磁誘導方式によるのものや、マイクロ波によってデータを送受信するマイクロ波方式によるものや、カードあるいはラベル側と外部に設けられた情報書込/読出側のアンテナ間をコンデンサ原理で帯電させて通信を行う静電結合方式によるものや、近赤外線光を高速で点滅させて光のエネルギー変調を用いた光方式によるもの等があるが、この中でも、2つのコイルの誘電磁束による誘起電力を利用した電磁誘導方式によるものは、透過性に優れ、データ伝送の信頼性が高いことから最も多く利用されている。
【0005】
電磁誘導方式による非接触型ICカードや非接触型ICラベル、非接触型ICタグにおいては、ベース基材上において、コイル状のアンテナが形成されるとともに、このアンテナを介して非接触情報にて情報の書き込み及び読み出しが可能なICチップがアンテナと接続された状態で搭載されており、このアンテナを介してICチップに電源が供給されるとともに、ICチップに書き込まれた情報が読み出されたりICチップに情報が書き込まれたりしている。
【0006】
ここで、上述したような電磁誘導方式による非接触型ICカードや非接触型ICラベル、非接触型ICタグにおいては、ベース基材上にてコイル状のアンテナとICチップとが接続されているが、ICチップがコイル状のアンテナのループ内に設けられている場合、コイル状のアンテナの一端と他端とをそれぞれICチップに接続するためには、ICチップの接続部分から延びてコイル形状を形成したアンテナがコイル形状となったアンテナ上を跨ぐようにして再度コイルのループ内に導かれ、ICチップと接続されることになる。
【0007】
ところが、コイル形状を形成している部分のアンテナとこのアンテナを跨ぐ部分とにおいては互いに電気的に絶縁される必要がある。
【0008】
そこで、ジャンパ部材によってコイル形状のアンテナの一端とICチップとを接続したり、アンテナの一端に接続されたスルーホールとICチップの接続端子に接続されたスルーホールとを形成してこの2つのスルーホールをアンテナが形成された面とは反対側の面にて接続したり、また、アンテナを印刷にて形成する場合は、コイル形状を形成している部分のアンテナとこのアンテナを跨ぐ部分とを別工程にて印刷したりすることにより、コイル形状を形成している部分のアンテナとこのアンテナを跨ぐ部分とを互いに電気的に絶縁しながらもアンテナとICチップとを接続する方法が採られている。
【0009】
しかしながら、ジャンパ部材によってコイル形状のアンテナの一端とICチップとを接続するものにおいては、ジャンパ部材を新たに設けなければならず、また、アンテナの一端に接続されたスルーホールとICチップの接続端子に接続されたスルーホールとを形成してこの2つのスルーホールをアンテナが形成された面とは反対側の面にて接続するものにおいては、スルーホールを形成する工程が必要となり、また、コイル形状を形成している部分のアンテナとこのアンテナを跨ぐ部分とを別工程にて印刷するものにおいては、アンテナを印刷するために2つの工程を行わなければならず、手間と時間がかかってしまう。
【0010】
そこで、アンテナを形成する工程における作業の簡略化及びコストの低減を図るために、アンテナを覆うようにICチップを搭載し、アンテナパターンを交差させることなくアンテナとICチップとを接続する技術が考えられている(例えば、特許文献1参照。)。
【0011】
また、ICチップが搭載されたインターポーザを用い、このインターポーザを、コイル形状を形成している部分のアンテナを跨ぐように設け、それにより、アンテナとICチップとを接続することが行われている。
【0012】
図7は、従来の非接触型ICタグの構造の一例を示す図であり、(a)は内部構造を示す図、(b)は断面図である。
【0013】
本従来例における非接触型ICタグは図7に示すように、表面にコイル状のアンテナ712が形成された樹脂シート715と、外部に設けられた情報書込/読出装置(不図示)からの電磁誘導によりアンテナ712を介して電流が供給され非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しが行われるICチップ711が搭載されたインターポーザ730とからなるインレット710上に、情報が印字可能に構成された表面シート720が接着剤層750を介して積層されて構成されている。なお、ICチップ711は、インターポーザ730上において、インターポーザ730が樹脂シート715上に搭載された際にアンテナ712と対向する位置に搭載されている。
【0014】
また、インターポーザ730は、基材フィルム731と、基材フィルム731上にICチップ711と接続されて形成され、インターポーザ730が樹脂シート715上に搭載された際に、樹脂シート715上にアンテナ712と接続されて形成されたランド部717と接触することによりアンテナ712とICチップ711とを接続するための金属層732と、ICチップ711上に積層され、インターポーザ730が樹脂シート715上に搭載された際にアンテナ712とICチップ711及び金属層732とを絶縁するための絶縁層733とから構成されている。
【0015】
上記のように構成された非接触型ICタグ700においては、外部に設けられた情報書込/読出装置に近接させることにより、情報書込/読出装置からの電磁誘導によりアンテナ712からランド部717を介してICチップ711に電流が供給され、それにより、非接触状態において、情報書込/読出装置からICチップ711に情報が書き込まれたり、ICチップ711に書き込まれた情報が情報書込/読出装置にて読み出されたりする。
【0016】
以下に、上述した非接触型ICタグ700の製造方法について説明する。
【0017】
図8は、図7に示した非接触型ICタグ700の製造方法を説明するための図である。
【0018】
まず、基材フィルム731上に2つの金属層732が互いに所定の間隔を有して形成されたインターポーザ730上において、2つの金属層732を跨ぐようにICチップ711を搭載する(図8(a))。
【0019】
次に、インターポーザ730上において、インターポーザ730が樹脂シート715上に搭載された際にアンテナ712と対向する領域に絶縁層733を形成する(図8(b))。なお、絶縁層733の形成においては、例えば、絶縁テープを樹脂シート715上に貼付すること等により行うが、この際、絶縁層733によってICチップ711を覆うようにする。
【0020】
また、樹脂シート715上において、コイル状のアンテナ712を形成するとともに、アンテナ712の両端に、樹脂シート715上にインターポーザ730が搭載された際に金属層732と接続されるためのランド部717をそれぞれ形成する(図8(c))。
【0021】
次に、インターポーザ730を、ICチップ711が搭載された面が樹脂シート715と対向するように樹脂シート715上に搭載する(図8(d))。この際、絶縁層733が絶縁テープである場合は、インターポーザ730が絶縁テープによって樹脂シート715上に仮接着される。
【0022】
次に、インターポーザ730の金属層732と樹脂シート715上に形成されたランド部717とを導電接着剤や超音波接着や熱接着等によって接着する(図8(e))。これにより、ICチップ711とアンテナ712とが金属層732及びランド部717を介して互いに接続され、インレット710が作製される。
【0023】
次に、インレット710上に接着剤層750を介して表面シート720を積層して非接触型ICタグを完成させる(図8(f))。その後、必要に応じて、表面シート720に所定の情報を印字する。
【0024】
【特許文献1】
特開平10−203060号公報
【0025】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような従来の非接触型ICタグ等のようなインターポーザを用いた非接触型情報記録媒体の製造方法においては、アンテナとICチップとを電気的に接続するためだけにアンテナと金属層とを接着しているが、アンテナと金属層とを導電性接着剤や超音波接着や熱接着等によって接着しているため、アンテナと金属層とを接着するための工程が必要となってしまうとともに、導電性接着剤を用いた場合はその硬化時間が必要となってしまい、また、超音波接着や熱接着による場合は、そのための専用の装置が必要となってしまい、それにより、製造コストが増大してしまうという問題点がある。また、外力が加わった場合、アンテナと金属層との接着部分が剥がれ、それにより、アンテナとICチップとの間にて接続不良が生じ、ICチップに対する情報の書き込み及び読み出しを行うことができなくなってしまう虞れがある。
【0026】
また、インターポーザに跨がれる領域に形成されたアンテナとインターポーザに形成された金属層及びICチップとを互いに電気的に絶縁するために絶縁層を形成しなければならず、そのための工程及び部材が必要となってしまい、製造コストが増大してしまうという問題点がある。
【0027】
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、製造コストを増大させずに、アンテナとICチップとの間にて接続不良が生じることのない非接触型情報記録媒体を製造することができる非接触型情報記録媒体の製造方法を提供することを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、
表面にコイル状のアンテナが形成されるとともに前記アンテナの両端に第1の導電領域が形成されたベース基材と、前記アンテナを介して非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しが可能なICチップが基材シート上に搭載されるとともに前記ICチップと接続されて前記第1の導電領域と対向するための第2の導電領域が前記基材シート上に形成されたインターポーザとを少なくとも有し、前記第1の導電領域と前記第2の導電領域とが対向することにより前記ICチップに対する情報の書き込み及び読み出しが前記アンテナを介して行われる非接触型情報記録媒体の製造方法であって、
前記ベース基材に他の層を積層する際に、前記インターポーザを前記第1の導電領域と前記第2の導電領域とが互いに非接触状態にて対向するように前記ベース基材と前記他の層との間にて固定することを特徴とする。
【0029】
また、前記インターポーザを、前記ベース基材と前記他の層とを接着するための接着剤層によって前記他の層に固定する工程と、
前記インターポーザが固定された前記他の層と前記ベース基材とを、前記第1の導電領域と前記第2の導電領域とが対向するように前記接着剤層によって接着する工程とを有することを特徴とする。
【0030】
また、前記インターポーザを、該インターポーザの前記ICチップが搭載された面が前記他の層と対向するように前記接着剤層によって前記他の層に固定し、
前記インターポーザが固定された前記他の層を、前記ベース基材の前記アンテナ及び第2の導電領域が形成された面に前記接着剤層によって接着することを特徴とする。
【0031】
また、前記インターポーザを、該インターポーザの前記ICチップが搭載された面とは反対面が前記他の層と対向するように前記接着剤層によって前記他の層に固定し、
前記インターポーザが固定された前記他の層を、前記ベース基材の前記アンテナ及び第2の導電領域が形成された面とは反対面に前記接着剤層によって接着することを特徴とする。
【0032】
また、前記ベース基材と前記他の層とが積層された場合に前記ベース基材の前記ICチップに対向する領域に穴を形成する工程を有することを特徴とする。
【0033】
(作用)
上記のように構成された本発明においては、表面にコイル状のアンテナが形成されるとともにアンテナの両端に第1の導電領域が形成されたベース基材と、アンテナを介して非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しが可能なICチップが基材シート上に搭載されるとともにICチップと接続されて第1の導電領域と対向するための第2の導電領域が基材シート上に形成されたインターポーザとを少なくとも有し、第1の導電領域と第2の導電領域とが対向することによりICチップに対する情報の書き込み及び読み出しが前記アンテナを介して行われる非接触型情報記録媒体を、ベース基材に他の層を積層する際に、インターポーザを第1の導電領域と第2の導電領域とが互いに非接触状態にて対向するようにベース基材と他の層との間にて固定することにより製造しているので、アンテナとICチップとを電気的に接続するため工程や装置が不要となり、また、ICチップとアンテナとが、第1及び第2の導電領域によって非接触状態にて結合されることになるので、アンテナとICチップとの間にて接続不良が生じることがなくなる。
【0034】
ここで、インターポーザを、該インターポーザのICチップが搭載された面が他の層と対向するように他の層に固定し、インターポーザが固定された他の層を、ベース基材の前記アンテナ及び第2の導電領域が形成された面に接着する場合は、ICチップとアンテナとが、第1及び第2の導電領域によって基材シートを介して非接触状態にて結合されることになり、また、インターポーザを、該インターポーザのICチップが搭載された面とは反対面が他の層と対向するように他の層に固定し、インターポーザが固定された他の層を、ベース基材のアンテナ及び第2の導電領域が形成された面とは反対面に接着する場合は、ICチップとアンテナとが、第1及び第2の導電領域によってベース基材を介して非接触状態にて結合されることになる。
【0035】
また、インターポーザを、該インターポーザのICチップが搭載された面とは反対面が他の層と対向するように他の層に固定し、インターポーザが固定された他の層を、ベース基材のアンテナ及び第2の導電領域が形成された面とは反対面に接着する場合において、ベース基材と他の層とが積層された場合にベース基材のICチップに対向する領域に穴を形成しておけば、ベース基材と他の層とが積層された場合に、ベース基材に形成された穴にICチップが入り込むことになり、ICチップが設けられた領域が盛り上がることがなくなり、それにより、非接触型ICタグの平坦性が向上する。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0037】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の非接触型情報記録媒体の製造方法の第1の実施の形態によって製造された非接触型ICタグの構造を示す図であり、(a)は内部構成を示す図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は(a)に示したインターポーザの構成を示す図、(d)は(c)に示したB−B’断面図、(e)は(b)に示したベース基材の構成を示す図、(f)は(e)に示したC−C’断面図である。
【0038】
本形態によって製造された非接触型ICタグは図1に示すように、コイル状のアンテナ21が形成されてなるベース基材20と、表面シート30とが、アンテナ21を介して非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しが可能なICチップ11が設けられたインターポーザ10を挟むように、かつ、ベース基材20のアンテナ21が形成された面が表面シート30と対向するように接着剤層40によって積層されて構成されている。
【0039】
インターポーザ10は、基材シートである基材フィルム13上に所定の間隔を有して第2の導電領域である2つのランド部12a,12bが形成され、ランド部12a,12bを跨ぐようにICチップ11が搭載されて構成されている。
【0040】
また、ベース基材20は、樹脂シート23上に、コイル状のアンテナ21が形成されるとともに、アンテナ21の両端には所定の面積を有する第1の導電領域であるランド部22a,22bがそれぞれ形成されて構成されている。
【0041】
上記のように構成されたベース基材20が、ベース基材20に設けられたランド部22a,22bと、インターポーザ10に設けられたランド部12a,12bとが基材フィルム13を介して対向するように、インターポーザ10を挟むようにして接着剤層40によって表面シート30に積層されている。
【0042】
上記のように構成された非接触型ICタグにおいては、インターポーザ10に設けられたランド部12a,12bとベース基材20に設けられたランド部22a,22bとが、基材フィルム13を介してそれぞれ対向するため、ランド部12a,12bとランド部22a,22bとをそれぞれ両電極としたコンデンサが形成されることになり、ランド部12a,12b及びランド部22a,22bの面積と、基材フィルム13の材質及び厚さとから決まる静電容量を有して、ICチップ11とアンテナ21とがランド部12a,12b及びランド部22a,22bを介して結合されることになる。ここで、アンテナ21の長さや巻き数においては、ランド部12a,12b及びランド部22a,22bの面積と、基材フィルム13の材質及び厚さとから決まる静電容量を有して、ICチップ11とアンテナ21とがランド部12a,12b及びランド部22a,22bを介して結合された場合に、アンテナ21を介して非接触状態にてICチップ11に対する情報の書き込み及び読み出しが可能な所定の周波数に同調するように予め設計されている。
【0043】
これにより、上述した非接触型ICタグを、外部に設けられた情報書込/読出装置に近接させると、情報書込/読出装置からの電磁誘導によりコイル形状のアンテナ21に電流が流れ、その電流がアンテナ21からランド部22a,22b及びランド部12a,12bを介してICチップ11に供給され、それにより、非接触状態において、情報書込/読出装置からICチップ11に情報が書き込まれたり、ICチップ11に書き込まれた情報が情報書込/読出装置にて読み出されたりすることになる。
【0044】
以下に、上記のように構成された非接触型ICタグの製造方法について説明する。
【0045】
図2は、図1に示した非接触型ICタグの製造方法を説明するための図である。
【0046】
まず、基材フィルム13上に2つのランド部12a,12bが互いに所定の間隔を有して形成されたインターポーザ10上において、2つのランド部12a,12bを跨ぐようにICチップ11を搭載する(図2(a))。なお、ICチップ11と基材フィルム13との接着は、導電性接着剤を用いて行い、それにより、ICチップ11とランド部12a,12bとの電気的接続を確保する。
【0047】
また、樹脂シート23上において、コイル状のアンテナ21を形成するとともに、このベース基材30が接着剤層40によって表面シート30に積層された際に、インターポーザ10に設けられたランド部12a,12bと対向するためのランド部22a,22bをアンテナ21の両端にそれぞれ形成する(図2(b))。
【0048】
次に、図2(a)の工程によって製造されたインターポーザ10を、ICチップ11が搭載された面が表面シート30と対向するように接着剤層40によって表面シート30に仮接着する(図2(c))。なお、この際、インターポーザ10の表面シート30への接着位置においては、後の工程において表面シート30とベース基材20とが接着剤層40によって積層された場合に、インターポーザ10に設けられたランド部12a,12bと、ベース基材20上に設けられたランド部22a,22bとが基材フィルム13を介して対向するような位置とする必要がある。
【0049】
その後、樹脂シート23上にコイル状のアンテナ21及びランド部22a,22bが形成されたベース基材20と、インターポーザ10が接着された表面シート30とを、ベース基材20のアンテナ21及びランド部22a,22bが形成された面と、インターポーザ10が接着された面とが対向するように、接着剤層40によって積層して非接触型ICタグを完成させる(図2(d))。この際、インターポーザ10に設けられたランド部12a,12bとベース基材20に設けられたランド部22a,22bとが、基材フィルム13を介してそれぞれ対向するようになり、上述した作用によって、非接触状態において、情報書込/読出装置からアンテナ21を介してICチップ11に情報が書き込まれたり、ICチップ11に書き込まれた情報がアンテナ21を介して情報書込/読出装置にて読み出されたりすることになる。
【0050】
上述したように本形態においては、アンテナ21及びランド部22a,22bが形成されたベース基材20と表面シート30とを、インターポーザ10をベース基材20と表面シート30とによって挟むように接着剤層40によって積層する工程において、アンテナ21とICチップ11とを電気的に接続するためのランド部22a,22bとランド部12a,12bとを接合することになるため、アンテナ21とICチップ11とを電気的に接続するため工程や装置が不要となり、また、ICチップ11とアンテナ21とが、ランド部12a,12b及びランド部22a,22bによって基材フィルム13を介して非接触状態にて結合されることになるので、アンテナ11とICチップ21との間にて接続不良が生じることがなくなるとともに、ランド部12a,12bとランド部22a,22bとの間の距離が基材フィルム13の厚さのみによって決まる一定のものとなる。
【0051】
(第2の実施の形態)
図3は、本発明の非接触型情報記録媒体の製造方法の第2の実施の形態によって製造された非接触型ICタグの構造を示す図であり、(a)は内部構成を示す図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は(a)に示したインターポーザの構成を示す図、(d)は(c)に示したB−B’断面図、(e)は(b)に示したベース基材の構成を示す図、(f)は(e)に示したC−C’断面図である。
【0052】
本形態によって製造された非接触型ICタグは図3に示すように、コイル状のアンテナ121が形成されてなるベース基材120と、表面シート130とが、アンテナ121を介して非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しが可能なICチップ111が設けられたインターポーザ110を挟むように、かつ、ベース基材120のアンテナ121が形成された面と反対面が表面シート130と対向するように接着剤層140によって積層されて構成されている。
【0053】
インターポーザ110は、基材シートである基材フィルム113上に所定の間隔を有して第2の導電領域である2つのランド部112a,112bが形成され、ランド部112a,112bを跨ぐようにICチップ111が搭載されて構成されている。
【0054】
また、ベース基材120は、樹脂シート123上に、コイル状のアンテナ121が形成されるとともに、アンテナ121の両端には所定の面積を有する第1の導電領域であるランド部122a,122bがそれぞれ形成されて構成されている。
【0055】
上記のように構成されたベース基材120が、ベース基材120に設けられたランド部122a,122bと、インターポーザ110に設けられたランド部112a,112bとが樹脂シート123を介して対向するように、インターポーザ110を挟むようにして接着剤層140によって表面シート130に積層されている。
【0056】
上記のように構成された非接触型ICタグにおいては、インターポーザ110に設けられたランド部112a,112bとベース基材120に設けられたランド部122a,122bとが、樹脂シート123を介してそれぞれ対向するため、ランド部112a,112bとランド部122a,122bとをそれぞれ両電極としたコンデンサが形成されることになり、ランド部112a,112b及びランド部122a,122bの面積と、樹脂シート123の材質及び厚さとから決まる静電容量を有して、ICチップ111とアンテナ121とがランド部112a,112b及びランド部122a,122bを介して結合されることになる。ここで、アンテナ121の長さや巻き数においては、ランド部112a,112b及びランド部122a,122bの面積と、樹脂シート123の材質及び厚さとから決まる静電容量を有して、ICチップ111とアンテナ121とがランド部112a,112b及びランド部122a,122bを介して結合された場合に、アンテナ121を介して非接触状態にてICチップ111に対する情報の書き込み及び読み出しが可能な所定の周波数に同調するように予め設計されている。
【0057】
これにより、上述した非接触型ICタグを、外部に設けられた情報書込/読出装置に近接させると、情報書込/読出装置からの電磁誘導によりコイル形状のアンテナ121に電流が流れ、その電流がアンテナ121からランド部122a,122b及びランド部112a,112bを介してICチップ111に供給され、それにより、非接触状態において、情報書込/読出装置からICチップ111に情報が書き込まれたり、ICチップ111に書き込まれた情報が情報書込/読出装置にて読み出されたりすることになる。
【0058】
以下に、上記のように構成された非接触型ICタグの製造方法について説明する。
【0059】
図4は、図3に示した非接触型ICタグの製造方法を説明するための図である。
【0060】
まず、基材フィルム113上に2つのランド部112a,112bが互いに所定の間隔を有して形成されたインターポーザ110上において、2つのランド部112a,112bを跨ぐようにICチップ111を搭載する(図4(a))。なお、ICチップ111と基材フィルム113との接着は、導電性接着剤を用いて行い、それにより、ICチップ111とランド部112a,112bとの電気的接続を確保する。
【0061】
また、樹脂シート123上において、コイル状のアンテナ121を形成するとともに、このベース基材130が接着剤層140によって表面シート130に積層された際に、インターポーザ110に設けられたランド部112a,112bと対向するためのランド部122a,122bをアンテナ121の両端にそれぞれ形成する(図4(b))。
【0062】
次に、図4(a)の工程によって製造されたインターポーザ110を、基材フィルム113が表面シート130と対向するように接着剤層140によって表面シート130に仮接着する(図4(c))。なお、この際、インターポーザ110の表面シート130への接着位置においては、後の工程において表面シート130とベース基材120とが接着剤層140によって積層された場合に、インターポーザ110に設けられたランド部112a,112bと、ベース基材120上に設けられたランド部122a,122bとが樹脂シート123を介して対向するような位置とする必要がある。
【0063】
その後、樹脂シート123上にコイル状のアンテナ121及びランド部122a,122bが形成されたベース基材120と、インターポーザ110が接着された表面シート130とを、ベース基材120のアンテナ121及びランド部122a,122bが形成された面とは反対面と、インターポーザ110が接着された面とが対向するように、接着剤層140によって積層して非接触型ICタグを完成させる(図4(d))。この際、インターポーザ110に設けられたランド部112a,112bとベース基材120に設けられたランド部122a,122bとが、樹脂シート123を介してそれぞれ対向するようになり、上述した作用によって、非接触状態において、情報書込/読出装置からアンテナ121を介してICチップ111に情報が書き込まれたり、ICチップ111に書き込まれた情報がアンテナ121を介して情報書込/読出装置にて読み出されたりすることになる。
【0064】
上述したように本形態においては、アンテナ121及びランド部122a,122bが形成されたベース基材120と表面シート130とを、インターポーザ110をベース基材120と表面シート130とによって挟むように接着剤層140によって積層する工程において、アンテナ121とICチップ111とを電気的に接続するためのランド部122a,122bとランド部112a,112bとを接合することになるため、アンテナ121とICチップ111とを電気的に接続するため工程や装置が不要となり、また、ICチップ111とアンテナ121とが、ランド部112a,112b及びランド部122a,122bによって樹脂シート123を介して非接触状態にて結合されることになるので、アンテナ111とICチップ121との間にて接続不良が生じることがなくなるとともに、ランド部112a,112bとランド部122a,122bとの間の距離が樹脂シート123の厚さのみによって決まる一定のものとなる。
【0065】
なお、上述した2つの実施の形態においては、インターポーザがコイル状のアンテナのパターンを跨ぐように設けられる例について説明したが、例えば、コイル状の外側に位置するアンテナの一端からコイル状の内側にパターンを配設し、コイル状の内側に上述したようなインターポーザを設ける場合において本発明を適用することもできる。この場合、インターポーザが設けられる領域には、アンテナのパターンが存在しない。
【0066】
このように、インターポーザが設けられる領域にアンテナのパターンが存在しないものにおいては、ベース基材を構成する樹脂シートに穴や凹部を設け、それにより、非接触型ICタグの平坦性を向上させることも考えられる。以下に、その実施の形態について説明する。
【0067】
(第3の実施の形態)
図5は、本発明の非接触型情報記録媒体の製造方法の第3の実施の形態によって製造された非接触型ICタグの構造を示す図であり、(a)は内部構成を示す図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は(a)に示したインターポーザの構成を示す図、(d)は(c)に示したB−B’断面図、(e)は(b)に示したベース基材の構成を示す図、(f)は(e)に示したC−C’断面図である。
【0068】
本形態によって製造された非接触型ICタグは図5に示すように、コイル状のアンテナ221が形成されてなるベース基材220と、表面シート230とが、アンテナ221を介して非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しが可能なICチップ211が設けられたインターポーザ110を挟むように、かつ、ベース基材220のアンテナ221が形成された面と反対面が表面シート230と対向するように接着剤層240によって積層されて構成されている。
【0069】
インターポーザ210は、基材シートである基材フィルム213上に所定の間隔を有して第2の導電領域である2つのランド部212a,212bが形成され、ランド部212a,212bを跨ぐようにICチップ211が搭載されて構成されている。
【0070】
また、ベース基材220は、樹脂シート223上に、コイル状のアンテナ221が形成されるとともに、アンテナ221の両端には所定の面積を有する第1の導電領域であるランド部222a,222bがそれぞれ形成されて構成されている。また、ランド部222aとランド部222bとの間には、インターポーザ210に搭載されたICチップ211が入り込むために十分な大きさを有する穴224が設けられている。
【0071】
上記のように構成されたベース基材220が、ベース基材220に設けられたランド部222a,222bと、インターポーザ210に設けられたランド部212a,212bとが樹脂シート223を介して対向するように、インターポーザ210を挟むようにして接着剤層240によって表面シート230に積層されている。また、その際、インターポーザ210に搭載されたICチップ210が、樹脂シート223に設けられた穴224に入り込むようになる。
【0072】
上記のように構成された非接触型ICタグにおいては、インターポーザ210に設けられたランド部212a,212bとベース基材220に設けられたランド部222a,222bとが、樹脂シート223を介してそれぞれ対向するため、ランド部212a,212bとランド部222a,222bとをそれぞれ両電極としたコンデンサが形成されることになり、ランド部212a,212b及びランド部222a,222bの面積と、樹脂シート223の材質及び厚さとから決まる静電容量を有して、ICチップ211とアンテナ221とがランド部212a,212b及びランド部222a,222bを介して結合されることになる。ここで、アンテナ221の長さや巻き数においては、ランド部212a,212b及びランド部222a,222bの面積と、樹脂シート223の材質及び厚さとから決まる静電容量を有して、ICチップ211とアンテナ221とがランド部212a,212b及びランド部222a,222bを介して結合された場合に、アンテナ221を介して非接触状態にてICチップ211に対する情報の書き込み及び読み出しが可能な所定の周波数に同調するように予め設計されている。
【0073】
これにより、上述した非接触型ICタグを、外部に設けられた情報書込/読出装置に近接させると、情報書込/読出装置からの電磁誘導によりコイル形状のアンテナ221に電流が流れ、その電流がアンテナ221からランド部222a,222b及びランド部212a,212bを介してICチップ211に供給され、それにより、非接触状態において、情報書込/読出装置からICチップ211に情報が書き込まれたり、ICチップ211に書き込まれた情報が情報書込/読出装置にて読み出されたりすることになる。
【0074】
以下に、上記のように構成された非接触型ICタグの製造方法について説明する。
【0075】
図6は、図5に示した非接触型ICタグの製造方法を説明するための図である。
【0076】
まず、基材フィルム213上に2つのランド部212a,212bが互いに所定の間隔を有して形成されたインターポーザ210上において、2つのランド部212a,212bを跨ぐようにICチップ211を搭載する(図6(a))。なお、ICチップ211と基材フィルム213との接着は、導電性接着剤を用いて行い、それにより、ICチップ211とランド部212a,212bとの電気的接続を確保する。
【0077】
また、樹脂シート223上において、コイル状のアンテナ221を形成するとともに、このベース基材230が接着剤層240によって表面シート230に積層された際に、インターポーザ210に設けられたランド部212a,212bと対向するためのランド部222a,222bをアンテナ221の両端にそれぞれ形成する。また、ランド部222aとランド部222bとの間に、このベース基材230が接着剤層240によって表面シート230に積層された際に、インターポーザ210に搭載されたICチップ211が入り込むために十分な大きさを有する穴224を形成する(図6(b))。
【0078】
次に、図6(a)の工程によって製造されたインターポーザ210を、基材フィルム213が表面シート230と対向するように接着剤層240によって表面シート230に仮接着する(図6(c))。なお、この際、インターポーザ210の表面シート230への接着位置においては、後の工程において表面シート230とベース基材220とが接着剤層240によって積層された場合に、インターポーザ210に設けられたランド部212a,212bと、ベース基材220上に設けられたランド部222a,222bとが樹脂シート223を介して対向するような位置とする必要がある。
【0079】
その後、樹脂シート223上にコイル状のアンテナ221及びランド部222a,222bが形成されるとともに穴224が形成されたベース基材220と、インターポーザ210が接着された表面シート230とを、ベース基材220のアンテナ221及びランド部222a,222bが形成された面とは反対面と、インターポーザ210が接着された面とが対向するように、接着剤層240によって積層して非接触型ICタグを完成させる(図6(d))。この際、インターポーザ210に設けられたランド部212a,212bとベース基材220に設けられたランド部222a,222bとが、樹脂シート223を介してそれぞれ対向するようになり、上述した作用によって、非接触状態において、情報書込/読出装置からアンテナ221を介してICチップ211に情報が書き込まれたり、ICチップ211に書き込まれた情報がアンテナ221を介して情報書込/読出装置にて読み出されたりすることになる。
【0080】
上述したように本形態においては、アンテナ221及びランド部222a,222bが形成されたベース基材220と表面シート230とを、インターポーザ210をベース基材220と表面シート230とによって挟むように接着剤層240によって積層する工程において、アンテナ221とICチップ211とを電気的に接続するためのランド部222a,222bとランド部212a,212bとを接合することになるため、アンテナ221とICチップ211とを電気的に接続するため工程や装置が不要となり、また、ICチップ211とアンテナ221とが、ランド部212a,212b及びランド部222a,222bによって樹脂シート223を介して非接触状態にて結合されることになるので、アンテナ211とICチップ221との間にて接続不良が生じることがなくなるとともに、ランド部212a,212bとランド部222a,222bとの間の距離が樹脂シート223の厚さのみによって決まる一定のものとなる。また、樹脂シート223に形成された穴224にICチップ211が入り込むため、ICチップ211が設けられた領域が盛り上がることがなくなり、それにより、非接触型ICタグの平坦性が向上する。
【0081】
なお、上述した3つの実施の形態においては、非接触型ICタグを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、非接触型ICカードや非接触型ICラベル等、インターポーザを有して構成される非接触型情報記録媒体であれば本発明を適用することができる。
【0082】
【発明の効果】
以上説明したように本発明においては、表面にコイル状のアンテナが形成されるとともにアンテナの両端に第1の導電領域が形成されたベース基材と、アンテナを介して非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しが可能なICチップが基材シート上に搭載されるとともにICチップと接続されて第1の導電領域と対向するための第2の導電領域が基材シート上に形成されたインターポーザとを少なくとも有し、第1の導電領域と第2の導電領域とが対向することによりICチップに対する情報の書き込み及び読み出しがアンテナを介して行われる非接触型情報記録媒体の製造方法において、ベース基材に他の層を積層する際に、インターポーザを第1の導電領域と第2の導電領域とが互いに非接触状態にて対向するようにベース基材と他の層との間にて固定する構成としたため、アンテナとICチップとを電気的に接続するため工程や装置が不要となり、また、ICチップとアンテナとが、第1及び第2の導電領域によって非接触状態にて結合されることになるので、アンテナとICチップとの間にて接続不良が生じることがなくなる。
【0083】
これにより、製造コストを増大させずに、アンテナとICチップとの間にて接続不良が生じることのない非接触型情報記録媒体を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の非接触型情報記録媒体の製造方法の第1の実施の形態によって製造された非接触型ICタグの構造を示す図であり、(a)は内部構成を示す図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は(a)に示したインターポーザの構成を示す図、(d)は(c)に示したB−B’断面図、(e)は(b)に示したベース基材の構成を示す図、(f)は(e)に示したC−C’断面図である。
【図2】図1に示した非接触型ICタグの製造方法を説明するための図である。
【図3】本発明の非接触型情報記録媒体の製造方法の第2の実施の形態によって製造された非接触型ICタグの構造を示す図であり、(a)は内部構成を示す図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は(a)に示したインターポーザの構成を示す図、(d)は(c)に示したB−B’断面図、(e)は(b)に示したベース基材の構成を示す図、(f)は(e)に示したC−C’断面図である。
【図4】図3に示した非接触型ICタグの製造方法を説明するための図である。
【図5】本発明の非接触型情報記録媒体の製造方法の第3の実施の形態によって製造された非接触型ICタグの構造を示す図であり、(a)は内部構成を示す図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は(a)に示したインターポーザの構成を示す図、(d)は(c)に示したB−B’断面図、(e)は(b)に示したベース基材の構成を示す図、(f)は(e)に示したC−C’断面図である。
【図6】図5に示した非接触型ICタグの製造方法を説明するための図である。
【図7】従来の非接触型ICタグの構造の一例を示す図であり、(a)は内部構造を示す図、(b)は断面図である。
【図8】図7に示した非接触型ICタグの製造方法を説明するための図である。
【符号の説明】
10,110,210 インタポーザ
11,111,211 ICチップ
12a,12b,22a,22b,112a,112b,122a,122b,212a,212b,222a,222b ランド部
13,113,213 基材フィルム
20,120,220 ベース基材
21,121,221 アンテナ
23,123,223 樹脂シート
30,130,230 表面シート
40,140,240 接着剤層
224 穴

Claims (5)

  1. 表面にコイル状のアンテナが形成されるとともに前記アンテナの両端に第1の導電領域が形成されたベース基材と、前記アンテナを介して非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しが可能なICチップが基材シート上に搭載されるとともに前記ICチップと接続されて前記第1の導電領域と対向するための第2の導電領域が前記基材シート上に形成されたインターポーザとを少なくとも有し、前記第1の導電領域と前記第2の導電領域とが対向することにより前記ICチップに対する情報の書き込み及び読み出しが前記アンテナを介して行われる非接触型情報記録媒体の製造方法であって、
    前記ベース基材に他の層を積層する際に、前記インターポーザを前記第1の導電領域と前記第2の導電領域とが互いに非接触状態にて対向するように前記ベース基材と前記他の層との間にて固定することを特徴とする非接触型情報記録媒体の製造方法。
  2. 請求項1に記載の非接触型情報記録媒体の製造方法において、
    前記インターポーザを、前記ベース基材と前記他の層とを接着するための接着剤層によって前記他の層に固定する工程と、
    前記インターポーザが固定された前記他の層と前記ベース基材とを、前記第1の導電領域と前記第2の導電領域とが対向するように前記接着剤層によって接着する工程とを有することを特徴とする非接触型情報記録媒体の製造方法。
  3. 請求項2に記載の非接触型情報記録媒体の製造方法において、
    前記インターポーザを、該インターポーザの前記ICチップが搭載された面が前記他の層と対向するように前記接着剤層によって前記他の層に固定し、
    前記インターポーザが固定された前記他の層を、前記ベース基材の前記アンテナ及び第2の導電領域が形成された面に前記接着剤層によって接着することを特徴とする非接触型情報記録媒体の製造方法。
  4. 請求項2に記載の非接触型情報記録媒体の製造方法において、
    前記インターポーザを、該インターポーザの前記ICチップが搭載された面とは反対面が前記他の層と対向するように前記接着剤層によって前記他の層に固定し、
    前記インターポーザが固定された前記他の層を、前記ベース基材の前記アンテナ及び第2の導電領域が形成された面とは反対面に前記接着剤層によって接着することを特徴とする非接触型情報記録媒体の製造方法。
  5. 請求項4に記載の非接触型情報記録媒体の製造方法において、
    前記ベース基材と前記他の層とが積層された場合に前記ベース基材の前記ICチップに対向する領域に穴を形成する工程を有することを特徴とする非接触型情報記録媒体の製造方法。
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