JP4236973B2 - 非接触型情報記録媒体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しが可能な非接触型情報記録媒体に関し、特に、電磁誘導方式によって非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しが可能な非接触型情報記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、情報化社会の進展に伴って、情報をカードに記録し、該カードを用いた情報管理や決済等が行われている。また、商品等に貼付されるラベルやタグに情報を記録し、このラベルやタグを用いての商品等の管理も行われている。
【0003】
このようなカードやラベル、あるいはタグを用いた情報管理においては、カードやラベル、あるいはタグに対して非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しを行うことが可能なICが搭載された非接触型ICカードや非接触型ICラベル、あるいは非接触型ICタグがその優れた利便性から急速な普及が進みつつある。
【0004】
非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しが可能な非接触型ICカードや非接触型ICラベル、非接触型ICタグにおいては、交流磁界によるコイルの相互誘導を利用した電磁結合方式によるものや、2つのコイルの誘電磁束による誘起電力を利用した電磁誘導方式によるのものや、マイクロ波によってデータを送受信するマイクロ波方式によるものや、カードあるいはラベル側と外部に設けられた情報書込/読出側のアンテナ間をコンデンサ原理で帯電させて通信を行う静電結合方式によるものや、近赤外線光を高速で点滅させて光のエネルギー変調を用いた光方式によるもの等があるが、この中でも、2つのコイルの誘電磁束による誘起電力を利用した電磁誘導方式によるものは、透過性に優れ、データ伝送の信頼性が高いことから最も多く利用されている。
【0005】
電磁誘導方式による非接触型ICカードや非接触型ICラベル、非接触型ICタグにおいては、ベース基材上において、コイル状のアンテナが形成されるとともに、このアンテナを介して非接触情報にて情報の書き込み及び読み出しが可能なICチップがアンテナと接続された状態で搭載されており、このアンテナを介してICチップに電源が供給されるとともに、ICチップに書き込まれた情報が読み出されたりICチップに情報が書き込まれたりしている。
【0006】
ここで、上述したような電磁誘導方式による非接触型ICカードや非接触型ICラベル、非接触型ICタグにおいては、ベース基材上にてコイル状のアンテナとICチップとが接続されているが、ICチップがコイル状のアンテナのループ内に設けられている場合、コイル状のアンテナの一端と他端とをそれぞれICチップに接続するためには、ICチップの接続部分から延びてコイル形状を形成したアンテナがコイル形状となったアンテナ上を跨ぐようにして再度コイルのループ内に導かれ、ICチップと接続されることになる。
【0007】
ところが、コイル形状を形成している部分のアンテナとこのアンテナを跨ぐ部分とにおいては互いに電気的に絶縁される必要がある。
【0008】
そこで、ジャンパ部材によってコイル形状のアンテナの一端とICチップとを接続したり、アンテナの一端に接続されたスルーホールとICチップの接続端子に接続されたスルーホールとを形成してこの2つのスルーホールをアンテナが形成された面とは反対側の面にて接続したり、また、アンテナを印刷にて形成する場合は、コイル形状を形成している部分のアンテナとこのアンテナを跨ぐ部分とを別工程にて印刷したりすることにより、コイル形状を形成している部分のアンテナとこのアンテナを跨ぐ部分とを互いに電気的に絶縁しながらもアンテナとICチップとを接続する方法が採られている。
【0009】
しかしながら、ジャンパ部材によってコイル形状のアンテナの一端とICチップとを接続するものにおいては、ジャンパ部材を新たに設けなければならず、また、アンテナの一端に接続されたスルーホールとICチップの接続端子に接続されたスルーホールとを形成してこの2つのスルーホールをアンテナが形成された面とは反対側の面にて接続するものにおいては、スルーホールを形成する工程が必要となり、また、コイル形状を形成している部分のアンテナとこのアンテナを跨ぐ部分とを別工程にて印刷するものにおいては、アンテナを印刷するために2つの工程を行わなければならず、手間と時間がかかってしまう。
【0010】
そこで、アンテナを形成する工程における作業の簡略化及びコストの低減を図るために、アンテナを覆うようにICチップを搭載し、アンテナパターンを交差させることなくアンテナとICチップとを接続する技術が考えられている(例えば、特許文献1参照。)。
【0011】
また、ICチップが搭載されたインターポーザを用い、このインターポーザを、コイル形状を形成している部分のアンテナを跨ぐように設け、それにより、アンテナとICチップとを接続することが行われている。
【0012】
図4は、従来の非接触型ICタグの構造の一例を示す図であり、(a)は内部構造を示す図、(b)は断面図である。
【0013】
本従来例における非接触型ICタグは図4に示すように、表面にコイル状のアンテナ712が形成された樹脂シート715と、外部に設けられた情報書込/読出装置(不図示)からの電磁誘導によりアンテナ712を介して電流が供給され非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しが行われるICチップ711が搭載されたインターポーザ730とからなるインレット710上に、情報が印字可能に構成された表面シート720が接着剤層750を介して積層されて構成されている。なお、ICチップ711は、インターポーザ730上において、インターポーザ730が樹脂シート715上に搭載された際にアンテナ712と対向する位置に搭載されている。
【0014】
また、インターポーザ730は、基材フィルム731と、基材フィルム731上にICチップ711と接続されて形成され、インターポーザ730が樹脂シート715上に搭載された際に、樹脂シート715上にアンテナ712と接続されて形成されたランド部717と接触することによりアンテナ712とICチップ711とを接続するための金属層732と、ICチップ711上に積層され、インターポーザ730が樹脂シート715上に搭載された際にアンテナ712とICチップ711及び金属層732とを絶縁するための絶縁層733とから構成されている。なお、金属層732とランド部717とは、導電性接着剤や熱接着等によって接着されている。
【0015】
上述したように、従来の非接触型ICラベルにおいては、インターポーザ730上において、インターポーザ730が樹脂シート715に搭載された際にアンテナ712と対向する領域に絶縁層733が形成され、それにより、インターポーザ730に跨がれる領域に形成されたアンテナ712とインターポーザ730に形成された金属層732及びICチップ711とが互いに電気的に絶縁されている。
【0016】
上記のように構成された非接触型ICタグ700においては、外部に設けられた情報書込/読出装置に近接させることにより、情報書込/読出装置からの電磁誘導によりアンテナ712に電流が流れ、この電流がランド部717を介してICチップ711に供給され、それにより、非接触状態において、情報書込/読出装置からICチップ711に情報が書き込まれたり、ICチップ711に書き込まれた情報が情報書込/読出装置にて読み出されたりする。
【0017】
【特許文献1】
特開平10−203060号公報
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような従来の非接触型ICタグ等のようなインターポーザを用いた非接触型情報記録媒体においては、インターポーザに跨がれる領域に形成されたアンテナとインターポーザに形成された金属層及びICチップとを互いに電気的に絶縁するために絶縁層を形成しなければならず、そのための工程及び部材が必要となってしまい、製造コストが増大してしまうという問題点がある。
【0019】
また、アンテナとICチップとを電気的に接続するためにアンテナと金属層とが接着されているが、アンテナと金属層とは導電性接着剤や熱接着等によって接着されているため、導電性接着剤を用いた場合はその硬化時間が必要となってしまい、また、熱接着による場合は、加熱装置が必要となってしまい、製造コストが増大してしまうという問題点がある。また、外力が加わった場合、アンテナと金属層との接着部分が剥がれ、それにより、アンテナとICチップとの間にて接続不良が生じ、ICチップに対する情報の書き込み及び読み出しを行うことができなくなってしまう虞れがある。
【0020】
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、製造コストを増大させず、かつ、アンテナとICチップとの間にて接続不良が生じることのない非接触型情報記録媒体を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、
非導電材料からなる第1の基材上に導電材料からなるコイル状のアンテナが形成されるとともに、前記第1の基材上に前記アンテナの両端にそれぞれ接続された第1の導電領域が形成された第1の部材と、前記第1の部材上に搭載され、非導電材料からなる第2の基材上に前記アンテナを介して非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しが可能なICチップが1つの面上に設けられるとともに、前記第2の基材の前記ICチップが設けられた面上に、前記ICチップの接続端子にそれぞれ接続された第2の導電領域が形成された第2の部材とを有し、前記第2の部材が、前記第1の導電領域と前記第2の導電領域とが前記第2の基材を介して互いに対向する位置に、前記第2の導電領域が形成されていない面を搭載面として前記第2の基材によって所定の静電容量を具備するように前記第1の部材上に搭載され、前記アンテナを介して非接触状態にて前記ICチップに情報の書き込み及び読み出しが行われる非接触型情報記録媒体において、
前記第1の導電領域は、前記アンテナの長さ方向に沿ってその幅が変化することにより、前記アンテナの長さ方向の該第1の導電領域の端部間における前記第2の部材の前記第1の部材上の搭載位置により前記第1の導電領域と前記第2の導電領域との対向する部分の面積が変化する形状を有することを特徴とする。
【0024】
(作用)
上記のように構成された本発明においては、コイル状のアンテナが形成されてなる第1の部材において、アンテナが形成された第1の基材上にアンテナの両端にそれぞれ接続された第1の導電領域が形成され、また、アンテナを介して非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しが可能なICチップが1つの面上に設けられてなる第2の部材において、ICチップが搭載された第2の基材のICチップが搭載された面上にICチップの接続端子にそれぞれ接続されて形成された第2の導電領域が形成されており、第2の部材が第2の導電領域が形成されていない面を搭載面として第1の部材上に搭載されると、第1の導電領域と第2の導電領域とが第2の基材を介して互いに対向し、前記第2の基材によって所定の静電容量を具備するようになる。これにより、この状態で外部に設けられた情報書込/読出装置に近接させると、情報書込/読出装置からの電磁誘導によりコイル状のアンテナに電流が流れ、その電流がアンテナから第1及び第2の導電領域を介してICチップに供給され、それにより、非接触状態において、情報書込/読出装置からICチップに情報が書き込まれたり、ICチップに書き込まれた情報が情報書込/読出装置にて読み出されたりする。
【0025】
このように、情報の書き込み及び読み出しが行われるICチップと、ICチップに対して非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しを行うためのアンテナとが、第1の導電領域及び第2の導電領域によって第2の基材を介して非接触状態にて結合されることになるので、アンテナとICチップとの間にて接続不良が生じることがなくなるとともに、アンテナ及び第1の導電領域とICチップ及び第2の導電領域との間に絶縁層を形成する必要がなくなり、また、第1の部材上に第2の部材を搭載する際に、導電性接着剤や熱接着等によってこれらを接着する必要がなく、一般的な接着剤を用いて接着すればよく、それにより、製造の際の作業効率が向上し、製造コストが増大してしまうことがなくなる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0027】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の非接触型情報記録媒体の第1の実施の形態を示す図であり、(a)は内部構成を示す図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は(a)に示したインターポーザの構成を示す図、(d)は(c)に示したB−B’断面図、(e)は(b)に示したベース基材の構成を示す図、(f)は(e)に示したC−C’断面図である。
【0028】
本形態は図1に示すように、コイル状のアンテナ21が形成されてなる第1の部材であるベース基材20上にアンテナ21を介して非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しが可能なICチップ11が設けられた第2の部材であるインターポーザ10が接着剤50によって搭載されて構成されたインレット15に、表面シート30が接着剤層40によって積層されて構成されている。
【0029】
インターポーザ10は、第2の基材である基材フィルム13上に所定の間隔を有して第2の導電領域である2つのランド部12a,12bが形成され、ランド部12a,12bを跨ぐようにICチップ11が搭載されて構成されている。
【0030】
また、ベース基材20は、第1の基材である樹脂シート23上に、コイル状のアンテナ21が形成されるとともに、アンテナ21の両端には所定の面積を有する第1の導電領域であるランド部22a,22bがそれぞれ形成されて構成されている。
【0031】
上記のように構成されたベース基材20上に、ベース基材20に設けられたランド部22a,22bと、インターポーザ10に設けられたランド部12a,12bとが基材フィルム13を介して対向するように両面テープ等の接着剤50を介して搭載されてインレット15が構成されている。
【0032】
上記のように構成された非接触型情報記録媒体においては、インターポーザ10に設けられたランド部12a,12bとベース基材20に設けられたランド部22a,22bとが、基材フィルム13を介してそれぞれ対向するため、ランド部12a,12bとランド部22a,22bとをそれぞれ両電極としたコンデンサが形成されることになり、ランド部12a,12b及びランド部22a,22bの面積と、基材フィルム13の材質及び厚さとから決まる静電容量を有して、ICチップ11とアンテナ21とがランド部12a,12b及びランド部22a,22bを介して結合されることになる。ここで、アンテナ21の長さや巻き数においては、ランド部12a,12b及びランド部22a,22bの面積と、基材フィルム13の材質及び厚さとから決まる静電容量を有して、ICチップ11とアンテナ21とがランド部12a,12b及びランド部22a,22bを介して結合された場合に、アンテナ21を介して非接触状態にてICチップ11に対する情報の書き込み及び読み出しが可能な所定の周波数に同調するように予め設計されている。なお、本形態においては、ランド部12a,12bの面積よりもランド部22a,22bの面積の方が広くなるように形成されているため、ランド部12a,12bがランド部22a,22bに含まれるようにインターポーザ10がベース基材20上に搭載されれば、ランド部12a,12bの面積と、基材フィルム13の材質の及び厚さとから決まる静電容量を有して、ICチップ11とアンテナ21とがランド部12a,12b及びランド部22a,22bを介して結合されることになる。
【0033】
これにより、上述した非接触型情報記録媒体を、外部に設けられた情報書込/読出装置に近接させると、情報書込/読出装置からの電磁誘導によりコイル形状のアンテナ21に電流が流れ、その電流がアンテナ21からランド部22a,22b及びランド部12a,12bを介してICチップ11に供給され、それにより、非接触状態において、情報書込/読出装置からICチップ11に情報が書き込まれたり、ICチップ11に書き込まれた情報が情報書込/読出装置にて読み出されたりすることになる。
【0034】
(第2の実施の形態)
図2は、本発明の非接触型情報記録媒体の第2の実施の形態を示す図であり、(a)は内部構成を示す図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は(a)に示したインターポーザの構成を示す図、(d)は(c)に示したB−B’断面図、(e)は(b)に示したベース基材の構成を示す図、(f)は(e)に示したC−C’断面図である。
【0035】
本形態は図2に示すように、コイル状のアンテナ121が形成されてなる第1の部材であるベース基材120上にアンテナ121を介して非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しが可能なICチップ111が設けられた第2の部材であるインターポーザ110が接着剤150によって搭載されて構成されたインレット115に、表面シート130が接着剤層140によって積層されて構成されている。
【0036】
インターポーザ110は、第2の基材である基材フィルム113上に所定の間隔を有して第2の導電領域である2つのランド部112a,112bが形成され、ランド部112a,112bを跨ぐようにICチップ111が搭載されて構成されている。
【0037】
また、ベース基材120は、第1の基材である樹脂シート123上に、コイル状のアンテナ121が形成されるとともに、アンテナ121の両端には所定の面積を有する第1の導電領域であるランド部122a,122bがそれぞれ形成されて構成されている。なお、ランド部122bは、アンテナ121の長さ方向に沿ってその幅が変化するように形成されているが、その幅は、最も広い領域で、インターポーザ110が搭載された際にインターポーザ110に設けられたランド部112bが全て含まれるような幅であり、また、最も狭い領域で、インターポーザ110が搭載された際にインターポーザ110に設けられたランド部112bとの間にて所定の静電容量を有するため必要最低限となる幅となっている。
【0038】
上記のように構成されたベース基材120上に、ベース基材120に設けられたランド部122a,122bと、インターポーザ110に設けられたランド部112a,112bとが基材フィルム113を介して対向するように両面テープ等の接着剤150を介して搭載されてインレット115が構成されている。
【0039】
上記のように構成された非接触型情報記録媒体においては、インターポーザ110に設けられたランド部112a,112bとベース基材120に設けられたランド部122a,122bとが、基材フィルム113を介してそれぞれ対向するため、ランド部112a,112bとランド部122a,122bとをそれぞれ両電極としたコンデンサが形成されることになり、ランド部112a,112b及びランド部122a,122bの面積と、基材フィルム113の材質及び厚さとから決まる静電容量を有して、ICチップ111とアンテナ121とがランド部112a,112b及びランド部122a,122bを介して結合されることになる。ここで、アンテナ121の長さや巻き数においては、ランド部112a,112b及びランド部122a,122bの面積と、基材フィルム113の材質及び厚さとから決まる静電容量を有して、ICチップ111とアンテナ121とがランド部112a,112b及びランド部122a,122bを介して結合された場合に、アンテナ121を介して非接触状態にてICチップ111に対する情報の書き込み及び読み出しが可能な所定の周波数に同調するように予め設計されている。なお、本形態においては、ランド部112aの面積よりもランド部122aの面積の方が広くなるように、かつ、ランド部122bが、アンテナ121の長さ方向に沿ってその幅が変化するように形成されているため、インターポーザ110のベース基材120上における搭載位置によって、ランド部112bとランド部122bとの対向面積が変化することになり、それにより、ランド部112aの面積と、ランド部112bとランド部122bとの対向面積と、基材フィルム113の材質及び厚さとから決まる静電容量を有して、ICチップ111とアンテナ121とがランド部112a,112b及びランド部122a,122bを介して結合されることになる。
【0040】
これにより、上述した非接触型情報記録媒体を、外部に設けられた情報書込/読出装置に近接させると、情報書込/読出装置からの電磁誘導によりコイル形状のアンテナ121に電流が流れ、その電流がアンテナ121からランド部122a,122b及びランド部112a,112bを介してICチップ111に供給され、それにより、非接触状態において、情報書込/読出装置からICチップ111に情報が書き込まれたり、ICチップ111に書き込まれた情報が情報書込/読出装置にて読み出されたりすることになる。
【0041】
(第3の実施の形態)
図3は、本発明の非接触型情報記録媒体の第3の実施の形態を示す図であり、(a)は内部構成を示す図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は(a)に示したインターポーザの構成を示す図、(d)は(c)に示したB−B’断面図、(e)は(b)に示したベース基材の構成を示す図、(f)は(e)に示したC−C’断面図である。
【0042】
本形態は図3に示すように、コイル状のアンテナ221が形成されてなる第1の部材であるベース基材220上にアンテナ221を介して非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しが可能なICチップ211が設けられた第2の部材であるインターポーザ210が接着剤250によって搭載されて構成されたインレット215に、表面シート230が接着剤層240によって積層されて構成されている。
【0043】
インターポーザ210は、第2の基材である基材フィルム213上に所定の間隔を有して第2の導電領域である2つのランド部212a,212bが形成され、ランド部212a,212bを跨ぐようにICチップ211が搭載されて構成されている。
【0044】
また、ベース基材220は、第1の基材である樹脂シート223上に、コイル状のアンテナ221が形成されるとともに、アンテナ221の両端には第1の導電領域であるランド部222a,222bがそれぞれ形成されて構成されている。なお、ランド部222a,222bは、アンテナ221の長さ方向に互いに異なる面積を有する複数の領域から構成されている。
【0045】
上記のように構成されたベース基材220上に、ベース基材220に設けられたランド部222a,222bと、インターポーザ210に設けられたランド部212a,212bとが基材フィルム213を介して対向するように両面テープ等の接着剤250を介して搭載されてインレット215が構成されている。
【0046】
上記のように構成された非接触型情報記録媒体においては、インターポーザ210に設けられたランド部212a,212bとベース基材220に設けられたランド部222a,222bとが、基材フィルム213を介してそれぞれ対向するため、ランド部212a,212bとランド部222a,222bとをそれぞれ両電極としたコンデンサが形成されることになり、ランド部212a,212b及びランド部222a,222bの面積と、基材フィルム213の材質及び厚さとから決まる静電容量を有して、ICチップ211とアンテナ221とがランド部212a,212b及びランド部222a,222bを介して結合されることになる。ここで、アンテナ221の長さや巻き数においては、ランド部212a,212b及びランド部222a,222bの面積と、基材フィルム213の材質及び厚さとから決まる静電容量を有して、ICチップ211とアンテナ221とがランド部212a,212b及びランド部222a,222bを介して結合された場合に、アンテナ221を介して非接触状態にてICチップ211に対する情報の書き込み及び読み出しが可能な所定の周波数に同調するように予め設計されている。なお、本形態においては、ランド部212a,212bがそれぞれ、互いに異なる複数の領域から構成されているため、インターポーザ210のベース基材220上における搭載位置によって、ランド部212a,212bとランド部222a,212bとの対向する部分の面積が変化することになり、それにより、ランド部212a,212bとランド部222a,222bとの対向する部分の面積と、基材フィルム213の材質及び厚さとから決まる静電容量を有して、ICチップ211とアンテナ221とがランド部212a,212b及びランド部222a,222bを介して結合されることになる。
【0047】
これにより、上述した非接触型情報記録媒体を、外部に設けられた情報書込/読出装置に近接させると、情報書込/読出装置からの電磁誘導によりコイル形状のアンテナ221に電流が流れ、その電流がアンテナ221からランド部222a,222b及びランド部212a,212bを介してICチップ211に供給され、それにより、非接触状態において、情報書込/読出装置からICチップ211に情報が書き込まれたり、ICチップ211に書き込まれた情報が情報書込/読出装置にて読み出されたりすることになる。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように本発明においては、非導電材料からなる第1の基材上に導電材料からなるコイル状のアンテナが形成された第1の部材と、第1の部材上に搭載され、非導電材料からなる第2の基材上にアンテナを介して非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しが可能なICチップが1つの面上に設けられた第2の部材とを有し、アンテナを介して非接触状態にてICチップに情報の書き込み及び読み出しが行われる非接触型情報記録媒体において、第1の基材上にてアンテナの両端にそれぞれ接続されて形成された第1の導電領域と、第2の基材のICチップが設けられた面上にてICチップの接続端子にそれぞれ接続されて形成された第2の導電領域とを有し、第2の部材は、第1の導電領域と第2の導電領域とが第2の基材を介して互いに対向する位置に、第2の導電領域が形成されていない面を搭載面として第2の基材によって所定の静電容量を具備するように第1の部材上に搭載されているため、情報の書き込み及び読み出しが行われるICチップと、ICチップに対して非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しを行うためのアンテナとが、第1の導電領域及び第2の導電領域によって第2の基材を介して非接触状態にて結合されることになり、アンテナとICチップとの間にて接続不良が生じることがなくなるとともに、アンテナ及び第1の導電領域とICチップ及び第2の導電領域との間に絶縁層を形成する必要がなくなり、また、第1の部材上に第2の部材を搭載する際に、導電性接着剤や熱接着等によってこれらを接着する必要がなく、一般的な接着剤を用いて接着すればよく、それにより、製造の際の作業効率が向上し、製造コストが増大してしまうことがなくなる。
【0049】
また、第1の導電領域の面積が、第2の導電領域の面積よりも広く構成されているものにおいては、第1の部材に対する第2の部材の搭載位置が多少ずれた場合であっても、第1の導電領域と第2の導電領域とを対向させることができる。
【0050】
また、第1の導電領域が、アンテナの長さ方向の第1の導電領域の端部間における第2の部材の第1の部材上の搭載位置により第1の導電領域と第2の導電領域との対向する部分の面積が変化するような形状を有するように構成されているものにおいては、ICチップの特性に応じて第2の部材の第1の部材上の搭載位置を変えることにより、所定の周波数に同調させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の非接触型情報記録媒体の第1の実施の形態を示す図であり、(a)は内部構成を示す図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は(a)に示したインターポーザの構成を示す図、(d)は(c)に示したB−B’断面図、(e)は(b)に示したベース基材の構成を示す図、(f)は(e)に示したC−C’断面図である。
【図2】本発明の非接触型情報記録媒体の第2の実施の形態を示す図であり、(a)は内部構成を示す図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は(a)に示したインターポーザの構成を示す図、(d)は(c)に示したB−B’断面図、(e)は(b)に示したベース基材の構成を示す図、(f)は(e)に示したC−C’断面図である。
【図3】本発明の非接触型情報記録媒体の第3の実施の形態を示す図であり、(a)は内部構成を示す図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は(a)に示したインターポーザの構成を示す図、(d)は(c)に示したB−B’断面図、(e)は(b)に示したベース基材の構成を示す図、(f)は(e)に示したC−C’断面図である。
【図4】従来の非接触型ICタグの構造の一例を示す図であり、(a)は内部構造を示す図、(b)は断面図である。
【符号の説明】
10,110,210 インターポーザ
11,111,211 ICチップ
12a,12b,22a,22b,112a,112b,122a,122b,212a,212b,222a,222b ランド部
13,113,213 基材フィルム
15,115,215 インレット
20,120,220 ベース基材
21,121,221 アンテナ
23,123,223 樹脂シート
30,130,230 表面シート
40,140,240 接着剤層
50,150,250 接着剤

Claims (1)

  1. 非導電材料からなる第1の基材上に導電材料からなるコイル状のアンテナが形成されるとともに、前記第1の基材上に前記アンテナの両端にそれぞれ接続された第1の導電領域が形成された第1の部材と、前記第1の部材上に搭載され、非導電材料からなる第2の基材上に前記アンテナを介して非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しが可能なICチップが1つの面上に設けられるとともに、前記第2の基材の前記ICチップが設けられた面上に、前記ICチップの接続端子にそれぞれ接続された第2の導電領域が形成された第2の部材とを有し、前記第2の部材が、前記第1の導電領域と前記第2の導電領域とが前記第2の基材を介して互いに対向する位置に、前記第2の導電領域が形成されていない面を搭載面として前記第2の基材によって所定の静電容量を具備するように前記第1の部材上に搭載され、前記アンテナを介して非接触状態にて前記ICチップに情報の書き込み及び読み出しが行われる非接触型情報記録媒体において、
    前記第1の導電領域は、前記アンテナの長さ方向に沿ってその幅が変化することにより、前記アンテナの長さ方向の該第1の導電領域の端部間における前記第2の部材の前記第1の部材上の搭載位置により前記第1の導電領域と前記第2の導電領域との対向する部分の面積が変化する形状を有することを特徴とする非接触型情報記録媒体。
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