JPH11149538A - 複合icモジュールおよび複合icカード - Google Patents
複合icモジュールおよび複合icカードInfo
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- JPH11149538A JPH11149538A JP31394697A JP31394697A JPH11149538A JP H11149538 A JPH11149538 A JP H11149538A JP 31394697 A JP31394697 A JP 31394697A JP 31394697 A JP31394697 A JP 31394697A JP H11149538 A JPH11149538 A JP H11149538A
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Abstract
機能を兼備する複合ICカードで、非接触結合素子と複
合ICモジュールとの接続を不要にし、且つ非接触伝達
機構の受信特性を改善し、また磁気ストライプやエンボ
ス加工にも適用できる複合ICカードを提供可能とす
る。 【解決手段】複合ICカード用のICモジュールであっ
て、接触型通信機能と非接触型通信機能を内蔵したIC
を実装したICモジュールと、非接触伝達用のアンテナ
とを具備し、前記ICモジュールと非接触伝達用のアン
テナとにそれぞれ信号伝達用のコイルを互いに密結合す
るように配設し、ICモジュールと非接触伝達用アンテ
ナとがトランス結合によって非接触に結合するように構
成した複合ICカードのICモジュールのトランス結合
素子を巻線コイルとした。
Description
し、詳しくは、オフィス・オートメーション(Office A
utomation 、いわゆるOA)、ファクトリー・オートメー
ション(Factor-y Automation 、いわゆるFA)、あるい
はセキュリティー(Security)の分野等で使用されるI
Cカード等に代表される情報媒体において、電力の受給
と信号の授受を電気接点を介して行う接触型と、電源電
力の受電、並びに信号の授受を電磁結合方式によってI
Cカードに電気接点を設けることなく非接触状態で行う
非接触型の双方の機能を有する複合ICカードに関する
ものである。
の登場により、従来の磁気カード等に比べて記憶容量が
飛躍的に増大するとともに、マイクロコンピュータ等の
半導体集積回路装置を内蔵することによってICカード
自体が演算処理機能を有することで情報媒体に高いセキ
ュリティー性を付与することができるようになった。
nisation for Standardisation)で国際的に規格化され
ており、一般的にICカードはプラスチックなどを基材
とするカード本体に半導体メモリー等のICが内蔵さ
れ、カード表面に外部読み書き装置との接続のために金
属製の導電性端子が設けられており、そのICカードと
外部読み書き装置とのデータの交信のためにICカード
を外部読み書き装置のカードスロットに挿入して用いる
ものである。これは、大量データ交換や決済業務等交信
の確実性と安全性が求められる用途、例えばクレジット
や電子財布応用では好都合である。
しては、認証が主たる交信内容であって、交信データ量
も少量の場合が多く、より簡略な処理が望まれる。この
問題を解決するために考案された技術が非接触ICカー
ドである。これは、空間に高周波電磁界や超音波、光等
の振動エネルギーの場を設けて、そのエネルギーを吸
収、整流してカードに内蔵された電子回路を駆動する直
流電力源とし、この場の交流成分の周波数をそのまま用
いるか、或いは逓倍や分周して識別信号とし、この識別
信号をアンテナコイルやコンデンサ等の結合器を介して
データを半導体素子の情報処理回路に伝送するものであ
る。
とした非接触ICカードの多くは、電池とCPU(Cent
ral Processing Unit,中央処理装置)を搭載しないハ
ードロジックの無線認証(Radio Frequency IDentifica
tion。以下ではこれを単にRF−IDと呼ぶ)であり、
この非接触ICカードの出現によって、磁気カードに比
較して偽造や改竄に対する安全性が高まるとともに、ゲ
ート通過に際してカードの携帯者はゲート装置に取り付
けられた読み書き装置のアンテナ部に接近させるか、携
帯したカードを読み書き装置のアンテナ部に触れるだけ
でよく、カードをケースから取り出して読み書き装置の
スロットに挿入するというデータ交信のための煩雑さは
軽減された。
ドで対応することを目的として前者の外部端子を持つ接
触型の機能と後者の無線通信によってデータ交信する非
接触型の機能を有する複合型のICカードが考案されて
いる。接触型のCPU処理という高いセキュリティー性
と非接触型の利便性という双方の利点を結合したもので
ある。
ように製作される。エッチングによって形成された非接
触伝達用の金属箔のアンテナコイルがICモジュールの
嵌合穴を明けられたシートと基材によって挟み込まれ、
ラミネートされてカード本体が製作される。このとき、
アンテナコイルとICモジュールとの接続のための2つ
のアンテナ端子はカード本体の嵌合穴の内部で露出して
いる。ICモジュールの一方の面は外部機器との接続の
ための金属の端子電極が形成されている。もう一方の面
にICが実装され、アンテナとの接続のための端子が設
けられる。この端子には導電性接着剤が塗布される。端
子に導電性接着剤が塗布されたICモジュールのその端
子とカードのアンテナ端子とが重なり合うようにICモ
ジュールがカード本体の嵌合穴に据え付けられた後、熱
と圧力を加えてICモジュールの端子とアンテナ端子と
が結合されて実装を終了する。
ICモジュールとアンテナとの接続部の状態を確認する
ことが困難であり、その接続信頼性が問題となる。ま
た、機械的な応力により接続部の劣化が起こりやすい。
さらに、ICモジュールとアンテナとの接続のために導
電性接着剤の塗布工程や熱圧着工程が必要となるので、
従来の外部端子付きICカードの製造装置を使用しにく
く、新しく製造ラインを設置しなければならない。
モジュールとアンテナとの接続を不要とする従来の技術
としては、例えば特開平7−239922号公報に示さ
れるものがある。これによれば、ICカード用ICモジ
ュールであって、該ICモジュールは、ICチップと、
該ICチップと電気的に接続され外部機器との間で情報
及び/またはエネルギーの伝達を行う伝達機構と、該I
Cチップ及び該伝達機構とを支持する支持体とからな
り、前記伝達機構が、コイルまたはアンテナからなる非
接触型伝達機構と、前記支持体表面に設けられた導体を
パターン化した複数の端子電極からなる接触型伝達機構
と、を備えた構成とし、接触型と非接触型の両方の方式
に対応可能な機能をモジュール化して、このICモジュ
ールをプラスチックカード基体に嵌合固定するものであ
る。
のためのアンテナまたはコイルを端子電極の周囲を囲む
ように設けるか、逆に、アンテナを中心に据え、その周
囲に端子電極を設けるとしている。つまり、非接触伝達
用のアンテナをICモジュール内に収納することで、最
終工程であるICモジュールのカード基板への実装工程
におけるアンテナコイルとICモジュールとの接続を不
要としたものである。
電極の周囲にプリントパターンでアンテナコイルを設け
る方法では、通常のICモジュールの面積が12mm×
12mm程度であるのでアンテナコイルの大きさは上記
の数値を超えることは許容されない。よって、ICモジ
ュール内で端子電極の外周部にコイルを配置した場合に
は、プリントコイルを形成するとしても数巻きしかとれ
ないことになり、コイルの面積が小さいことも影響して
十分な電力を受信することができず、交信距離が数ミリ
メートル以下の密着結合のみが許される。これでは非接
触伝達機能を付加する効果が小さい。
る効果は数十ミリメートルから百ミリメートルを超える
交信距離によって得られるものであり、この領域におい
て、カードを外部読み書き装置のアンテナ部に「かざ
す」ことで交信が達成可能となる。そうするためには、
コイルの面積を大きくするか、巻数を多くすることが必
要である。しかし、実用的な巻数にするとエンボス領域
にかかってしまうことになる。
設ける配置は、エンボス領域への侵犯が明白であり、外
部端子付きICカードの規格であるISO7816から
大きく逸脱したものであって、市場に受け入れられる可
能性は低い。結果として、プリントコイルによる方法で
は収容効率が低く伝達効率を向上させる他の方策を施さ
なければならない。
従来の技術が持つ問題点に着目してなされたものであ
り、ICモジュールと非接触伝達用のアンテナコイルと
の接続の必要がなく、十分な交信距離が得られる受信感
度を有し、しかも、接触型と非接触型の双方の伝達機構
を実用的な動作状態を維持できる技術を複合ICモジュ
ールおよび複合ICカードを提供することを課題とす
る。
に本発明が提供する手段とは、すなわち、まず請求項1
に示すように、ICモジュールが、ICカード用の接触
型伝達機能と非接触型伝達機能とを内蔵したICチッ
プ、接触型伝達素子である外部端子を形成したモジュー
ル基板、および非接触伝達機構の第1の結合コイルから
構成されており、該ICモジュールの第1の結合コイル
が、アンテナ素子は外部読み取り装置と電力の受給と信
号の授受とを行うことが可能なアンテナと該アンテナ素
子に接続された第2の結合コイルとを具備しており、し
かも接触型と非接触型との双方の機能を備えるべく用意
されたICカード部材の該第2の結合コイルと、互いに
密結合するように配設されることによって、該ICモジ
ュールと該アンテナとがトランス結合によって非接触に
結合するように構成可能であって、しかも、前記ICモ
ジュールに配置された第1の結合コイルが、絶縁皮膜を
施した導線を巻くことによって形成されてなることを特
徴とする複合ICモジュールである。
に、請求項1に記載の複合ICモジュールを基本構成と
しており、前記複合ICモジュールの第1の結合コイル
が、前記ICチップの封止材周囲にトロイダル状に巻か
れてなることを特徴とする複合ICモジュールである。
に、やはり請求項1に記載の複合ICモジュールを基本
構成としており、前記複合ICモジュールの第1の結合
コイルが、前記モジュール基板の周囲に巻かれているこ
とを特徴とする請求項1に記載の複合ICモジュールで
ある。
触型と非接触型との双方の機能を備えた複合ICモジュ
ールと、該複合ICモジュールとは電気的接続を持たな
いアンテナ素子とを具備する複合ICカードであって、
該複合ICモジュールが、接触型伝達機能と非接触型伝
達機能とを内蔵したICチップ、接触型伝達素子である
外部端子を形成したモジュール基板、および非接触伝達
機構の第1の結合コイルから構成され、前記アンテナ素
子は、外部読み取り装置と電力の受給と信号の授受とを
行うアンテナと、該アンテナ素子に接続された第2の結
合コイルとを具備しており、該複合ICモジュールの第
1の結合コイルと非接触伝達用のアンテナ素子の第2の
結合コイルとが、互いに密結合するように配設され、複
合ICモジュールとアンテナとがトランス結合によって
非接触な結合が可能に構成されており、しかも、該複合
ICモジュールに配置された第1の結合コイルが、絶縁
皮膜を施した導線を巻くことによって形成されてなるこ
とを特徴とする複合ICカードである。
に、請求項4に記載の複合ICカードを基本構成として
おり、前記複合ICモジュールの第1の結合コイルが、
ICチップの封止材周囲にトロイダル状に巻かれてなる
ことを特徴とする複合ICカードである。
請求項4に記載の複合ICカードを基本構成としてお
り、前記複合ICモジュールの第1の結合コイルが、前
記モジュール基板の周囲に巻かれていることを特徴とす
る複合ICカードである。
求項4の複合ICカードのように構成することによっ
て、プリントコイルを用いた場合に比較して、結合コイ
ルの巻数をより多くすることができる。
いは請求項5の複合ICカードのように構成は、請求項
1の複合ICモジュールあるいは請求項4の複合ICカ
ードのより具体的な実現手段であり、前記の複合ICモ
ジュールの第1のコイルをICチップの封止材周囲にト
ロイダル状に巻いたものである。
いは請求項6の複合ICカードのように構成も、やはり
請求項1の複合ICモジュールあるいは請求項4の複合
ICカードのより具体的な別の実現手段であって、複合
ICモジュールの第1のコイルを前記モジュール基板の
周囲に巻くことで実現したものである。
基本構成と基本原理とを図面を用いて説明する。
説明する非接触結合回路の等価回路図である。図5にお
いて、非接触型の外部読み取り装置100の送受信回路
101には複合ICカード1の非接触伝達機構への電力
供給と情報の授受を行う電磁結合器である送受信コイル
102が接続されている。一方、複合ICカード1の非
接触伝達機構は、外部読み取り装置100の送受信アン
テナ102と直接電磁的に結合され電力の受信と情報の
授受に関与するアンテナコイル4と、アンテナコイル4
の両端に接続され並列共振回路を構成するコンデンサ1
5と、複合ICモジュール2に実装された複合ICチッ
プ6とそれに接続された第1の結合コイル8と、その第
1の結合コイル8にアンテナコイルで受信した信号を最
大効率で伝送するために並列共振回路のコンデンサ15
の両端に接続された第2の結合コイル3からなる。この
とき、コンデンサ15の接続は並列としたがアンテナコ
イル4と第2の結合コイル3との間に直列に接続するこ
とも好適に選択できる。また、線間容量を増大させるこ
とでコンデンサを省略することも可能である。
ICカード1に電力および情報を伝達する場合につい
て、各コイルの結合を以下に説明する。外部読み書き装
置100の送受信回路101で発生された図示しない高
周波信号により、送受信コイル102に高周波磁界が誘
起される。この高周波信号は、磁気エネルギーとして空
間に放射される。このとき、複合ICカード1がこの高
周波磁界中に位置すると、外部読み書き装置100の送
受信コイル102により発生された高周波磁界により、
複合ICカード1のアンテナコイル4とコンデンサ15
で構成する並列共振回路に電流を流す。このとき、複合
ICチップ6に直接接続された第1の結合コイル8と、
前記アンテナコイル4とコンデンサ15の共振回路に接
続され第1の結合コイル8に電力伝送する第2の結合コ
イル3にも高周波磁界による電流が誘起されるが、前記
のアンテナコイル4に誘起される量に比べて一桁以上小
さいので、受信感度はアンテナコイル4の特性に大きく
依存する。
回路で受信した信号は第2の結合コイル3に伝達され
る。その後、第2の結合コイル3と第1の結合コイル8
とが最大伝達効率を示す密結合配置で第2の結合コイル
3と第1の結合コイル8とのトランス結合によって、複
合ICチップ6に信号が伝達される。第2の結合コイル
3と第1の結合コイル8とのトランス結合の最大伝達効
率は回路定数の選択によって決定される。以上のように
して、受信特性の改善が達成される。
することによって第2の結合コイル3との結合係数が大
きくなり、複合ICチップ6に伝達されるエネルギーは
さらに増大する。しかしながら、現在の印刷配線板の製
造技術では0.1mmのパターン幅が限界でありプリン
トコイルではICカードのモジュール基面内に数十巻き
することは困難である。
ルを形成することは磁気ヘッド技術の進歩により、数十
ミクロン径まで可能となっている。その技術に着目し
て、本発明の複合ICモジュールとアンテナとの結合コ
イルを絶縁皮膜を施した導線によって形成する手段を考
案するに至った。
略構成図である。本発明にかかる複合ICカード1は本
発明の複合ICモジュール2とシート状の樹脂の表面に
プリントコイルで形成した第2の結合コイル3とアンテ
ナコイル4とを持つアンテナ基板5を樹脂封入したカー
ド基板10からなる。
るパターン形成した端子電極7と、図示しない接触型イ
ンターフェースと非接触型インターフェースとを内蔵し
た複合ICチップ6と、複合ICチップ6の周囲、また
はモジュール基板9の周囲に絶縁皮膜を施した導線によ
って形成された非接触型伝達部の第1の結合コイル8、
そしてモジュール基板9からなる。複合ICチップ6は
モジュール基板9の端子電極7の形成面とは反対側の面
に実装される。複合ICチップ6とモジュール基板9の
端子電極7とはスルーホールで接続される。複合ICチ
ップ6と第1の結合コイル8の回路パターンとは半田や
導電性接着剤を用いて熱溶着されて回路が形成される。
この接続は、複合ICチップ6の回路形成面とモジュー
ル基板9とをワイヤボンドすることによっても実現され
うる。
装し、回路接続された後に、複合ICチップ6は樹脂封
止16され、その後、複合ICチップ6の周囲、または
モジュール基板9の周囲に絶縁皮膜を施した導線を巻
き、モジュール基板9の回路パターンと第1の結合コイ
ル8の端子とを接続することで複合ICモジュール2が
完成する。図2(b)は第1の結合コイル8を複合IC
チップ6の樹脂封止16の周囲に巻線コイルを形成した
場合について示した。
概略以下のようにして製作される。まず、樹脂基板にプ
リントコイルで第2の結合コイル3とアンテナコイル4
とコンデンサ15を形成したフレキシブルなアンテナ基
板5が準備される。ここで、第2の結合コイル3とアン
テナコイル4とは絶縁被覆した導線を巻いて形成しても
よい。アンテナ基板5の樹脂としては塩化ビニルが使用
されたが、その他、ポリイミド、ポリカーボネート、P
ETなども適用でき、材料は一種に固定されるものでは
ない。
入してカード基板10を成形する。成形の際、第2の結
合コイル3が複合ICモジュール2の実装位置に重なる
ように位置決めされ配置される。射出成形によるカード
基板10の製作と同時に複合ICモジュール2の嵌合穴
11を形成する。最後に、カード基板10の複合ICモ
ジュール2の嵌合穴11に複合ICモジュール2を接着
することで複合ICカード1が完成する。カード基材と
しては塩化ビニルを用いたが、その他、ポリカーボネー
トなど十分なカードの特性が得られるもので有ればすべ
て本発明に適用できる。
面と裏面に分離して描いてあるが、本来一体のものであ
り、図ではカード基板に封入されるアンテナ基板5にお
ける結合コイルと嵌合穴11との関係を明確に説明する
ために修飾されている。
としたが、カード特性を維持する方法であればいずれも
本発明に適用可能であって、例えば、ラミネート方式、
接着材充填方式であってもよい。また、ICモジュール
の嵌合穴11は、カード成形後にくりぬき加工すること
も本発明に含まれる。
結合コイル8を巻いた実施例である。第1の結合コイル
8の形成の準備として、樹脂封止16の工程まで製作し
た複合ICモジュール2の樹脂封止16の周囲を切削手
段などにより巻線しやすくなるように加工する。その
後、巻線機によって複合ICモジュール2の樹脂封止1
6の周囲に直接巻線を施す。所定巻数の巻線作業終了
後、図示しない第1の結合コイル8の接続端子の絶縁皮
膜を除去して、モジュール基板9の図示しない所定の回
路パターンに接続する。
容易にするように型を用いるなどして樹脂封止すること
により樹脂封止16の切削加工を省略できる。また、巻
線を複合ICチップ6の周囲に直接巻かずに、コイル巻
線機を用いて別工程で平面コイルを製作し、モジュール
基板9に接着して第1の結合コイル8としてもよい。本
実施例では、製作されたコイルの断面形状を角丸の矩形
としたが、この他にも楕円形や円形あるいはその他の形
状であってもよく、本発明はその形状を特に限定するも
のではない。
の周囲にコイル枠17に巻かれた第1の結合コイル8を
実装した実施例である。第1の結合コイル8は、コイル
枠17の図示しない溝に整列巻きされる。コイル枠17
に巻線を施された第1の結合コイル8は、コイル枠17
とモジュール基板9との間で接着される。その後、第1
の結合コイル8の図示しない接続端子がモジュール基板
9の図示しない所定の回路パターンに接続される。この
とき、コイル枠17にコイルの接続のための端子を設け
ることで、モジュール基板9と第1コイル8との接続が
簡略化されうる。本実施例に於けるコイル枠17の断面
形状は角丸の矩形としたが、前記同様に円形あるいはそ
の他の形状であってもよい。
結合コイル8を巻いた実施例である。角丸を施した複合
ICモジュール2のモジュール基板9の周囲(厚さ方
向)に巻線を施すことによっても第1の結合コイル8を
形成できる。モジュール基板9の周囲への巻線は複合I
Cチップ6の実装に先立って実行された。これは、複合
ICモジュール2の製作工程の最後に行ってもよく、工
程の順序を制限するものではない。角丸を施した複合I
Cモジュール2のモジュール基板9の周囲(厚さ方向)
に巻線を施すことにより、モジュール基板9の厚さを
0.3mmとすると、エンボス形成を考慮してもモジュ
ール基板9の外形から、1mmの幅でコイルを巻くこと
が可能であり、巻線径を0.1mmとすると3×10=
30回巻くことが可能である。これは、プリントパター
ンで巻線を形成した場合の5倍以上になる。
に於ける複合ICモジュールは、外部端子付きの接触型
とアンテナコイル等の非接触結合素子を持つ非接触型の
双方の方式に対応可能な機能を有しており、この複合I
Cモジュールを組み込んだ複合ICカードは、ICモジ
ュールとアンテナコイルとの間にトランス結合回路素子
を設けることで、ICモジュールとアンテナコイル間を
電気的に接続することなく電力の受給と信号の送受を行
うように構成した。
子を巻線コイルで実現し、ICチップの樹脂封止部の周
囲に直接巻き付けるか、あらかじめ製作された平面コイ
ルとなしモジュール基板に直接接着するか、コイル枠に
コイルを巻いてこのコイル枠をモジュール基板に接着す
るか、あるいはモジュール基板の端面に巻くなどして、
モジュール基板の結合コイルの巻数を許された範囲内で
可能な限り多く取るようにしたことで、この複合ICモ
ジュールを組み込んだ複合ICカードでは、アンテナコ
イルで受信した電磁エネルギーを高い結合係数でトラン
ス結合してICチップに伝達できるようになった。
ある外部読み書き装置のアンテナ近傍にカードを「かざ
す」ことで通信可能な感度特性を一層向上できるという
効果を得られた。さらに、カードの受信感度が大きくな
ることで通信距離の増大、そして/または 外部読み書
き装置の送信出力の抑制が実現できるようになった。こ
のことは、電波法によって非接触型ICカード用(複合
ICカード用)の送信出力が規制されているためにこの
ようなICカードにとって好都合である。加えて、IC
モジュールとカード基板に内蔵されたアンテナ回路との
間の接続が不要であることから、カード基板に設けられ
た嵌合穴にICモジュールを接着実装するという従来の
技術に関わるICカード製造工程をそのまま利用するこ
とが出来るとともに、そのカードに曲げ応力などの機械
的応力が加えられた場合でも、その間の接続点を持たな
いために故障を生じる危険がきわめて少ない。
ールと非接触伝達用のアンテナコイルとの接続の必要が
なく、十分な交信距離が得られる受信感度を有し、しか
も、接触型と非接触型の双方の伝達機構を実用的な動作
状態を維持できる技術を複合ICモジュールおよび複合
ICカードを提供することが出来た。
ある。
の結合コイル実装の説明図である。
の結合コイル実装の説明図である。
の結合コイル実装の説明図である。
の、非接触結合回路の等価回路図である。
Claims (6)
- 【請求項1】ICモジュールが、ICカード用の接触型
伝達機能と非接触型伝達機能とを内蔵したICチップ、
接触型伝達素子である外部端子を形成したモジュール基
板、および非接触伝達機構の第1の結合コイルから構成
されており、 該ICモジュールの第1の結合コイルが、 アンテナ素子は外部読み取り装置と電力の受給と信号の
授受とを行うことが可能なアンテナと該アンテナ素子に
接続された第2の結合コイルとを具備しており、しかも
接触型と非接触型との双方の機能を備えるべく用意され
たICカード部材の該第2の結合コイルと、互いに密結
合するように配設されることによって、該ICモジュー
ルと該アンテナとがトランス結合によって非接触に結合
するように構成可能であって、 しかも、前記ICモジュールに配置された第1の結合コ
イルが、絶縁皮膜を施した導線を巻くことによって形成
されてなることを特徴とする複合ICモジュール。 - 【請求項2】前記複合ICモジュールの第1の結合コイ
ルが、前記ICチップの封止材周囲にトロイダル状に巻
かれてなることを特徴とする請求項1に記載の複合IC
モジュール。 - 【請求項3】前記複合ICモジュールの第1の結合コイ
ルが、前記モジュール基板の周囲に巻かれていることを
特徴とする請求項1に記載の複合ICモジュール。 - 【請求項4】接触型と非接触型との双方の機能を備えた
複合ICモジュールと、該複合ICモジュールとは電気
的接続を持たないアンテナ素子とを具備する複合ICカ
ードであって、 該複合ICモジュールが、接触型伝達機能と非接触型伝
達機能とを内蔵したICチップ、接触型伝達素子である
外部端子を形成したモジュール基板、および非接触伝達
機構の第1の結合コイルから構成され、 前記アンテナ素子は、外部読み取り装置と電力の受給と
信号の授受とを行うアンテナと、該アンテナ素子に接続
された第2の結合コイルとを具備しており、該複合IC
モジュールの第1の結合コイルと非接触伝達用のアンテ
ナ素子の第2の結合コイルとが、互いに密結合するよう
に配設され、複合ICモジュールとアンテナとがトラン
ス結合によって非接触な結合が可能に構成されており、 しかも、該複合ICモジュールに配置された第1の結合
コイルが、絶縁皮膜を施した導線を巻くことによって形
成されてなることを特徴とする複合ICカード。 - 【請求項5】前記複合ICモジュールの第1の結合コイ
ルが、ICチップの封止材周囲にトロイダル状に巻かれ
てなることを特徴とする請求項1に記載の複合ICカー
ド。 - 【請求項6】前記複合ICモジュールの第1の結合コイ
ルが、前記モジュール基板の周囲に巻かれていることを
特徴とする請求項1に記載の複合ICカード。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31394697A JP3800766B2 (ja) | 1997-11-14 | 1997-11-14 | 複合icモジュールおよび複合icカード |
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