JP2004293407A - 内燃機関の動弁装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】駆動カム5の回転力を、リンクアーム14とロッカアーム13及びリンクロッド15を介して揺動カム7、7に伝達して各吸気弁2を開閉作動させると共に、制御軸17と制御カム18の回動によって吸気弁のバルブリフト量を可変制御する。前記制御軸と制御カムの径方向に、制御軸内の油通路内の潤滑油をロッカアームと制御カムとの間の隙間部22内に導入する連通路21を設け、ロッカアームの中央上端部に、隙間部によって絞られた潤滑油を導入する油溜部23を設け、さらにロッカアームの両端部上面に、油溜部からの潤滑油を駆動枢支部と従動枢支部に供給する油溝24、25を形成した。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関の動弁装置、とりわけロッカアームの両端側に有する駆動枢支部と従動枢支部との潤滑性能を向上させることのできる内燃機関の動弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の従来の動弁装置としては、本出願人が先に出願した以下の特許文献に記載されたものがある。
【0003】
概略を説明すれば、この動弁装置は、一気筒当たり2つの吸気弁を有するものに適用されたもので、クランク軸の回転に同期回転する駆動軸の外周に、軸心が駆動軸の軸心から偏心した駆動カムが固設されていると共に、前記駆動軸の外周に円筒状のカムシャフトが同軸上に回転自在に設けられている。
【0004】
このカムシャフトは、両端部に前記一対の吸気弁に対応した左右一対の揺動カムが一体に設けられており、この両揺動カムに前記駆動カムの回転力が多節リンク状の伝達機構を介して伝達されて、各吸気弁をバルブリフターを介して開閉作動させるようになっている。
【0005】
前記伝達機構は、揺動カムの上方に配置されて、後述する制御軸に制御カムを介して揺動自在に支持されたロッカアームと、円環状の一端部が駆動カムの外周面に嵌合しかつ他端部がロッカアームの一端部に回転自在に連結されたリンクアームと、一端部がロッカアームの他端部に回転自在に連結され、他端部が前記一方の揺動カムのカムノーズ部の先端部に回転自在に連結されたリンクロッドとから構成されている。
【0006】
前記制御カムは、制御軸の外周面に軸心が制御軸の軸心から所定量偏心した状態で固定されていると共に、ロッカアームのほぼ中央に穿設された支持孔に回転自在に嵌入保持されて、その回転位置に応じてロッカアームの揺動支点を変化させて、各揺動カムのカム面のバルブリフター上面に対する転接位置を変化させて、各吸気弁のバルブリフトを可変制御するようになっている。
【0007】
また、前記ロッカアームの内周と制御カムの外周との滑り軸受部分に、潤滑油が導入される油溝が形成されていると共に、前記制御軸の回転位置及び揺動位置に応じて前記吸気弁または排気弁のリフト量が最大となる最大リフト状態で、前記油溝が前記制御カムの軸芯からみて前記駆動軸の反対側に位置するように設定されている。
【0008】
これによって、最大リフト直前の状態で、クリアランスが存在する側に油溝が存在する形となり、このクリアランスに潤滑油が迅速かつ確実に導入されるようになっている。
【0009】
【特許文献1】
特開2001−21319号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述のような、ロッカアームを用いた可変動弁装置にあっては、駆動軸の大きな回転駆動力が駆動カムとリンクアームによって直線運動に変換されながらロッカアームの一端部側の駆動枢支部に伝達される一方、かかる駆動力やバルブスプリングの大きなばね力が吸気弁から揺動カムとリンクロッドを介してロッカアームの他端部側の従動枢支部に伝達され、かかるロッカアームの両枢支部には大きな入力荷重が作用している。したがって、該両枢支部の高い潤滑性能が要求されている。
【0011】
しかしながら、前記従来の技術では、ロッカアームとロッカシャフトとの揺動枢支部の潤滑性についてだけ重点がおかれ、前記ロッカアームの両端部側の両枢支部については全く考慮されていない。
【0012】
したがって、前記両枢支部の潤滑性が不十分になり、かかる枢支部に摩耗などが発生し易くなる。
【0013】
そこで、ロッカアームの内部などに前記駆動枢支部と従動枢支部に別々に潤滑油を供給する独立別個の油通路を形成して、潤滑油を個々に供給することも考えられるが、このようにすると、油通路構造が複雑になるばかりか潤滑油の消費量が多くなってしまうおそれがある。
【0014】
また、潤滑油の消費量を少なくするために、油通路の断面積を小さくすることも考えられるが、複雑な通路構造になるので、通路の形成加工が極めて困難になる。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記従来に係る内燃機関の動弁装置の実情に鑑みて案出されたもので、請求項1記載の発明は、内部に油通路が形成されたロッカシャフトと、該ロッカシャフトの外周に支持孔を介して揺動自在に支持されたロッカアームと、該ロッカアームの揺動支点から所定距離離れた位置に設けられて、駆動機構からロッカアームに駆動力を伝達する駆動枢支部及びロッカアームの揺動力が伝達される従動枢支部と、前記ロッカシャフトの内部に形成されて、前記油通路内の潤滑油を、前記支持孔の内周面とロッカシャフトの外周面との間の隙間部内に導入する連通路と、前記ロッカアームの重力方向の上端部に開口形成されて、前記隙間に連通する油溜部とを備え、該油溜部と連通路の相対的な形成位置を、該両者が直接連通せずに前記隙間部を介して連通するように設定したことを特徴としている。
【0016】
したがって、この発明によれば、油通路から連通路内に導入された潤滑油は、油溜部に直接流入することなく、ロッカシャフトの外周面とロッカアームの支持孔の内周面との間の微少な隙間部を通って油溜部に流入する。つまり、隙間部において絞られた状態になることから、潤滑油の消費量を十分に抑制することが可能になる。
【0017】
また、潤滑油の消費量を抑制するといっても、潤滑油は機関の作動中には、常時油通路から連通路及び隙間部を介して油溜部に導入され、ここで一旦貯留されてことから、ロッカアームの揺動によって油溜部から流出した潤滑油がロッカアームの上面を伝って各枢支部に積極的に供給される。したがって、かかる各枢支部の潤滑性能を向上させることができる。
【0018】
さらに、前記連通路と油溜部とは、直接的に連通されていないが、該両者の離間距離を適宜変更することによって、油溜部に対する潤滑油の供給量を調整することが可能になる。
【0019】
請求項2に記載の発明は、前記駆動枢支部と従動枢支部を、前記支持孔を中心としたロッカアームの両端部側にそれぞれ形成したことを特徴としている。
【0020】
したがって、この発明によれば、油溜部内の潤滑油は、機関作動中にロッカアームの揺動に伴って溢れ出て、該ロッカアームの上面を伝って両端部方向へほぼ均等に分流して各枢支部にそれぞれ供給されるので、両枢支部に無駄なく供給することができる。
【0021】
請求項3に記載の発明は、前記ロッカシャフトを、機関を始動させた際に、一時的に回転させるように形成したことを特徴としている。
【0022】
この発明によれば、例えば冷機時や長期間放置しておいた場合には、制御カムの外周面とロッカアームの支持孔の内周面との間の隙間部内の潤滑油は粘度の高くなっていることから、かかる冷機始動時などに、予め制御カムを一時的に回転させることによって、摩擦熱によって前記隙間部内での潤滑油の粘度を低下させることができると共に、該隙間部を潤滑油通路として確保することが可能になる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る内燃機関の動弁装置の各実施形態を図面に基づいて詳述する。この各実施形態の動弁装置は、1気筒あたり2つの吸気弁を備えかつ該各吸気弁のバルブリフトを機関運転状態に応じて可変にする可変機構を備えた内燃機関に適用されている。
【0024】
すなわち、第1の実施形態の動弁装置は、図1〜図3に示すように、シリンダヘッド1に図外のバルブガイドを介して摺動自在に設けられた一対の吸気弁2,2と、機関前後方向に配置された内部中空状の支軸である駆動軸3と、各気筒毎に配置されて、前記駆動軸3の外周面3aに同軸上に回転自在に支持されたカムシャフト4と、前記駆動軸3の所定位置に固設された駆動カム5と、前記カムシャフト4の両端部に一体に設けられて、各吸気弁2,2の上端部に配設されたバルブリフター6,6に摺接して各吸気弁2,2を開作動させる一対の揺動カム7,7と、駆動カム5と揺動カム7,7との間に連係されて、駆動カム5の回転力を揺動カム7,7の揺動力(開弁力)として伝達する伝達機構8と、該伝達機構8の作動位置を可変にする可変機構9とを備えている。
【0025】
前記吸気弁2,2は、シリンダヘッド1の上端部内に収容されたほぼ円筒状のボアの底部とバルブステム上端部のスプリングリテーナとの間に弾装されたバルブスプリング10,10によって閉方向に付勢されている。なお、前記駆動軸3と駆動カム5によって駆動機構が構成されている。
【0026】
前記駆動軸3は、機関前後方向に沿って配置されて、両端部がシリンダヘッド1の上部に設けられた図外の軸受によって回転自在に軸支されていると共に、一端部に設けられた図外の従動スプロケットや該従動スプロケットに巻装されたタイミングチェーン等を介して機関のクランク軸から回転力が伝達されており、この回転方向は図1中、矢印方向に設定されている。
【0027】
前記各カムシャフト4は、駆動軸3の軸方向に沿ってほぼ円筒状に形成され、内部軸方向に前記駆動軸3の外周面に回転自在に支持される支軸孔が貫通形成されていると共に、中央位置に形成された大径円筒状のジャーナル部4aが図外のカム軸受によって回転自在に軸支されていると共に、支軸孔の内周面が前記駆動軸3の外周面3aに回転自在に支持されている。
【0028】
前記駆動カム5は、図1及び図2に示すように、ほぼ円環状のカム本体5aと、該カム本体5aの外端面に一体に設けられた筒状部5bとからなり、駆動軸3の軸方向の所定位置で固定用ピン11を介して駆動軸3上に固定されていると共に、カム本体5aの外周面が偏心円のカムプロフィールに形成されて、カム本体5aの軸心Yが駆動軸3の軸心Xから径方向へ所定量だけオフセットしている。
【0029】
前記各揺動カム7は、図1に示すように同一形状のほぼ雨滴状を呈し、基端部7a側がカムシャフト4を介して前記駆動軸3の軸心Xを中心として揺動するようになっていると共に、揺動カム7の下面にはカム面7c、7cがそれぞれ形成され、基端部7a側の基円面と該基円面からカムノーズ部7b、7b側に円弧状に延びるランプ面と該ランプ面からカムノーズ部7bの先端側に有する最大リフトの頂面に連なるリフト面とが形成されており、該基円面とランプ面、リフト面及び頂面とが、揺動カム7の揺動位置に応じて各バルブリフター6の上面所定位置に当接するようになっている。
【0030】
前記伝達機構8は、図1及び図2に示すように、駆動軸3の上方に配置されたロッカアーム13と、該ロッカアーム13の一端部13aと駆動カム5とを連係するリンクアーム14と、ロッカアーム13の他端部13bと一方の揺動カム7のカムノーズ部7bとを連係するリンクロッド15とを備えている。
【0031】
前記ロッカアーム13は、図3及び図4に示すように、中央の筒状基部の内部に支持孔13cが横方向から貫通形成され、この支持孔13cを介して後述する制御カム18に揺動自在に支持されている。また、筒状基部の外端側から延出した一端部13aは、先端部の側部にピン19が一体に突設されている一方、筒状基部の内端側から演出した他端部13bは、先端部の内部にリンクロッド15の一端部15aと連結するピン30が嵌入するピン孔13dが形成されており、前記ピン19と該ピン19が嵌入するリンクアーム14の後述するピン孔14dとによって駆動枢支部が構成され、前記ピン孔13dとリンクロッド他端部15bのピン30とによって従動枢支部が構成されている。
【0032】
前記リンクアーム14は、比較的大径な円環状の基部14aと、該基部14aの外周面所定位置に突設された突出端14bとを備え、基部14aの中央位置には、前記駆動カム5のカム本体5aの外周面に回転自在に嵌合する嵌合孔14cが形成されている一方、突出端14bには、前記ピン19が回転自在に挿通するピン孔14dが貫通形成されている。
【0033】
前記リンクロッド15は、横断面ほぼコ字形状に形成されており、内側がコンパクト化を図るために凹状のほぼく字形状に形成されていると共に、両端部15a,15bが前記ロッカアーム13の他端部13bと揺動カム7のカムノーズ部7bに各ピン30,31を介して回転自在に連結されている。
【0034】
前記可変機構9は、図1及び図2に示すように、駆動軸3の上方位置に配置された図外の軸受に回転自在に支持されたロッカシャフトである制御軸17と、該制御軸17の外周に一体に固定されてロッカアーム13の揺動支点となる制御カム18とを備えている。
【0035】
前記制御軸17は、駆動軸3と並行に機関前後方向に配設されていると共に、一端部に設けられた図外の電動アクチュエータ(DCモータ)により歯車機構を介して所定回転角度範囲内で回転制御されるようになっている。
【0036】
一方、前記制御カム18は、図6及び図7にも示すように、円筒状を呈し、軸心P1位置が肉厚部の分だけ制御軸17の軸心P2から所定分だけ偏倚している。
【0037】
また、電動アクチュエータは、機関の運転状態を検出する図外のコントローラからの制御信号によって駆動するようになっており、このコントローラは、マイクロコンピュターが内蔵され、クランク角センサやエアーフローメータ,水温センサ及び制御軸17の回転位置を検出するポテンションメータ等の各種センサからの検出信号に基づいて現在の機関運転状態を演算等により検出して、前記電動アクチュエータに制御信号を出力している。
【0038】
そして、この実施形態では、ロッカアーム13の両端部13a、13b側の駆動枢支部と従動枢支部にそれぞれ潤滑油を供給する潤滑油供給回路を備えている。
【0039】
すなわち、前記潤滑油供給回路は、図1〜図7に示すように、制御軸17の内部軸芯方向に形成された油通路20と、前記制御カム18の内部径方向に形成されて、一端開口が前記油通路20に連通された連通路21と、前記ロッカアーム13の支持孔13cと制御カム18の外周面との間に形成されて、前記連通路21の他端開口が臨む円環状の隙間部22と、ロッカアーム13の基部上端部に形成されて、前記隙間部22に連通する小径孔状の油溜部23と、ロッカアーム13の上面に前記油溜部23から両端部13a、13b方向へ形成された一対の油溝24,25とから構成されている。
【0040】
前記油通路20は、両端が閉塞された状態で制御軸17の内部をほぼ貫通した形に形成されて、内部には、前記シリンダヘッド1の内部に形成されたオイルギャラリーと、前記軸受の内部に形成された油通路孔とを介して潤滑油が供給されるようになっている。
【0041】
前記連通路21は、図6及び図7に示すように、一端開口が臨設された前記油通路20の端縁から前記制御軸17の径方向及び制御カム18の肉厚部内部を径方向に連続して貫通形成されており、他端開口21aが制御カム18の外周面から前記隙間部22に臨設されている。また、連通路21の形成位置は、円周方向において前記油溜部23から離間した位置に形成されて、ロッカアーム13の揺動範囲(Q)内において、油溜部23と連通しないようになっている。
【0042】
また、連通路21の他端開口21aは、可変機構9により吸気弁2,2のバルブリフト量が小さく制御された際に、前記連通路21と油溜部23との間の距離が小さくなるように形成されている。
【0043】
前記隙間部22は、その径方向の幅がロッカアーム13の支持孔13cの内周面に制御カム18の外周面がスムーズな摺動を確保する程度の隙間幅に設定されている。
【0044】
前記油溜部23は、ロッカアーム13の基部の上端部に上下方向に沿って貫通形成されて、内端開口が前記隙間部24に臨設されていると共に、外端開口が外部に臨設されている。
【0045】
前記各油溝24,25は、図3及び図4にも示すように、油溜部23を中心として互いに反対方向へ延出されていると共に、図5に示すように横断面湾曲状に比較的浅く形成されて、上端開口の両端縁が外側に開いた円弧状に形成されている。また、ロッカアーム一端部13a側の油溝24は、油溜部23から一端部13aの上面を前記ピン19方向へ傾斜状に形成されている一方、他端部13b側の油溝25は、油溜部23から他端部13bの上面に沿って形成されて、その先端部25aが前記ピン孔13dの一側部方向へ折曲形成されている。
【0046】
また、この実施形態では、前記コントローラが機関の始動時に、制御軸17を介して制御カム18を一時的に一方向へ所定範囲だけ回動させるようになっている。
【0047】
以下、まず本実施形態の作動を説明すれば、低リフト制御時には、コントローラからの制御信号によって電動アクチュエータを介して制御軸17が一方向へ回転駆動される。このため、制御カム18は、図6に示すように、肉厚部が制御軸17に対して反時計方向へ回動して、かかる回動角度位置に保持される。これにより、駆動枢支部は、制御軸17に対して下方向へ移動すると共に、従動枢支部は上方向へ回動する。このため、各揺動カム7は、リンクロッド15を介してカムノーズ部7b側を強制的に引き上げられて全体が図示のように時計方向へ回動する。
【0048】
したがって、図6の実線で示すように、駆動カム5が回転してリンクアーム14がロッカアーム13の一端部13aを押し上げると、そのリフト量がリンクロッド15を介して揺動カム7及びバルブリフター6に伝達されるが、そのリフト量は十分小さくなる。
【0049】
よって、吸気弁2,2のバルブリフト量が小さくなると共に、開時期が遅くなり、排気弁とのバルブオーバラップが小さくなる。このため、例えば低負荷域の燃費の向上と機関の安定した回転が得られる。
【0050】
一方、高リフト制御時は、コントローラからの制御信号によって電動アクチュエータにより制御軸17が反時計方向に回転駆動される。したがって、制御軸17が、図7に示すように、制御カム18を時計方向の所定回転角度位置まで回転させ、肉厚部を下方向へ移動させる。このため、前記駆動枢支部は反時計方向へ僅かに上昇移動して、他端部13bが揺動カム7のカムノーズ部7bを、リンクロッド15を介して下方へ押圧して該揺動カム7全体を所定量だけ反時計方向へ回動させる。
【0051】
したがって、各揺動カム7の各バルブリフター6の上面6aに対する各カム面7cの当接位置がカムノーズ部7b側に移動する。このため、駆動カム5が回転してロッカアーム13の一端部13aを、リンクアーム14を介して押し上げると、バルブリフター6に対するそのリフト量は大きくなる。
【0052】
よって、各吸気弁2のバルブリフト量が大きくなって、開時期が早くなると共に、閉時期が遅くなる。この結果、例えば、高負荷域における吸気充填効率が向上し、十分な出力が確保できる。
【0053】
また、この実施形態では、機関の作動中に油通路20から連通路21内に導入された潤滑油は、隙間部22を通って油溜部23内に流入し、ここで一旦貯留される。
【0054】
したがって、機関の作動に伴いロッカアーム13が揺動すると、油溜部20内の潤滑油が該油溜部20から溢れ出してロッカアーム13の両端部13a、13bの各上面を伝ってピン19とピン孔14dとの間及びピン孔13bとピン30との間、つまり駆動枢支部と従動枢支部にそれぞれ積極的に供給される。
【0055】
よって、かかる各枢支部の潤滑性能を向上させることができる。この結果、かかる各枢支部に摩耗などの発生を防止できる。
【0056】
また、連通路21から流出した潤滑油は、前述のように油溜部23に直接流入することなく、微少な隙間部22を通って油溜部23に流入する。つまり、隙間部22において絞られた状態になることから、潤滑油の消費量を十分に抑制することが可能になる。
【0057】
しかも、潤滑油供給回路は全体の構造が簡素化されており、特に各駆動枢支部や従動枢支部へ直接潤滑油を供給する手段として、単にロッカアーム23の上面に油溝24,25を形成するだけであるから、構造が簡単であり、したがって、製造作業が容易になると共に、コストの高騰を抑制できる。
【0058】
また、各油溝24,25から潤滑油を供給するので、その通路断面積が制約されることがなくなり、したがって、各枢支部へ潤滑油を十分に供給することが可能になる。
【0059】
さらに油溜部23内の潤滑油は、機関作動中にロッカアーム13の揺動に伴って溢れ出て、該ロッカアーム13の両端部13a、13bの各上面を伝ってほぼ均等に分流して各枢支部にそれぞれ供給されるので、両枢支部に無駄なく供給することができる。
【0060】
しかも、小リフト制御時には、連通路21と油溜部23との間の距離を短くすることから、連通路21から隙間部22を介して油溜部23への潤滑油の供給量が多くなる。このため、前記枢支部へ潤滑油をより多く供給させることができる。
【0061】
また、この実施形態では、前記制御カム18を、機関を始動させた際に、一時的に回転させるように形成したことから、例えば冷機時や長期間放置した場合において、制御カム18の外周面とロッカアーム13の支持孔13cの内周面との間の隙間部22内の潤滑油の粘度が高くなっているが、予め制御カム18を一時的に回転させることによって、摩擦熱によって前記隙間部22内での潤滑油の粘度を低下させることができると共に、該隙間部22を潤滑油通路として確保することが可能になる。
【0062】
図8〜図10は本発明の第2の実施形態を示し、基本構造は第1の実施形態と同様であるが、異なるところは潤滑油供給回路の連通路21の形成位置を変更したものである。
【0063】
すなわち、この連通路21は、制御軸17の径方向及び制御カム18の最小薄肉部を径方向に連続して貫通形成されていると共に、図8に示すように、その他端開口21aが油溜部23に対して制御軸17の軸方向に離間した位置に形成されて、ロッカアーム13の揺動範囲(Q)中に油溜部23とは直接連通しないようになっている。
【0064】
したがって、この実施形態も第1の実施形態と同様の作用効果が得られると共に、連通路21の長さが短くなるので、その孔開け加工が容易になる。
【0065】
また、連通路21の他端開口21aの形成位置を、油溜部23に対して比較的近接配置したことから、隙間部22を介して油溜部23への潤滑油の供給量を多くすることが可能になる。
【0066】
前記実施形態から把握できる請求項以外の技術的思想について、以下の(イ)〜(ホ)に記載する。
【0067】
(イ) 前記ロッカアームの上面に、前記油溜部の開口端から前記駆動枢支部と従動枢支部に延びる油溝を形成したことを特徴とする請求項3に記載の内燃機関の動弁装置。
【0068】
この発明によれば、油溜部から流出した潤滑油は、各油溝内を通って駆動枢支部と従動枢支部に直接的かつ確実に供給されるため、該各枢支部の潤滑性能がさらに向上する。
【0069】
(ロ) 前記ロッカシャフトの外周に、前記支持孔を介してロッカアームの揺動支点となる制御カムを一体に設ける共に、前記ロッカシャフト及び制御カムを機関運転状態に応じて回転制御することにより、前記ロッカアームの揺動支点を変化させて、機関弁のバルブリフト量を変化させる可変機構を備え、
前記ロッカシャフト及び制御カムを、機関を始動させた際に、一時的に回転させるように形成したことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の動弁装置。
【0070】
この発明によれば、例えば冷機時や長期間放置しておいた場合には、
制御カムの外周面とロッカアームの支持孔の内周面との間の隙間部内の潤滑油は粘度の高くなっていることから、かかる冷機始動時などに、予め制御カムを一時的に回転させることによって、前記隙間部内での潤滑油の粘度を低下させることができると共に、該隙間部を潤滑油通路として確保することが可能になる。
【0071】
なお、制御カムは、もともと回転させて制御するものであるから、コストアップすることなく前記作用効果が得られる。
【0072】
(ハ) 機関停止時に、少なくとも所定時間、前記油溜部内に潤滑油を保持するように形成したことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の動弁装置。
【0073】
この発明によれば、機関の始動直後に、予め油溜部に貯留された潤滑油を、ロッカアームの揺動作用に伴って該ロッカアームの上面に振り出すことができるので、駆動枢支部や従動枢支部へ潤滑油を速やかに供給することができる。
【0074】
(ニ) 機関停止時に、ロッカアームの自重によって該ロッカアームの内周面が前ロッカシャフトの外周面に着座して、前記油溜部の前記支持孔側の開口端を閉止するように形成したことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の動弁装置。
【0075】
この発明によれば、ロッカアームの自重によって油溜部の支持孔側の開口端が閉止されることから、油溜部内からの潤滑油の自然流下が阻止されて、前述と同様に、駆動枢支部や従動枢支部へ潤滑油を速やかに供給することができる。
【0076】
(ホ) 前記ロッカシャフトの外周に、前記支持孔を介してロッカアームの揺動支点となる制御カムを一体に設ける共に、前記ロッカシャフト及び制御カムを機関運転状態に応じて回転制御することにより、前記ロッカアームの揺動支点を変化させて、機関弁のバルブリフト量を変化させる可変機構を備え、
前記可変機構により機関弁のバルブリフト量が小さく制御された際に、前記連通路と油溜部との間の距離が小さくなるように形成したことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の動弁装置。
【0077】
一般に機関弁の小リフト制御時は、機関のシリンダヘッド上方での潤滑油の霧化現象が少なくなることから、動弁装置の潤滑性能が低下し易くなるが、この発明によれば、かかる小リフト制御時には、連通路と油溜部との間の距離を短くすることから、連通路から隙間部を介して油溜部への潤滑油の供給量が多くなる。このため、前記枢支部へ潤滑油をより多く供給させることができる。
【0078】
本発明は、前記各実施形態の構成に限定されるものではなく、前記吸気弁側ばかりか排気弁側に適用することも可能であり、また動弁装置としては、可変機構9を備えない通常の動弁装置に適用することも可能である。また、連通路21と油溜部23との離間距離を任意に設定することにより、油溜部23への潤滑油の供給量を調整することもできる。
【0079】
また、ロッカアームとしては、一端部で直接機関弁を押圧する一般的なロッカアームとすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る動弁装置の第1の実施態様を示す要部斜視図である。
【図2】本実施形態の動弁装置の要部平面図である。
【図3】本実施形態に供されるロッカアームの平面図である。
【図4】同ロッカアームの側面図である。
【図5】図4のA−A線断面図である。
【図6】本実施形態の小リフト制御時のロッカアームの揺動中の連通路と油溜部の位置関係を示す要部断面図である。
【図7】同大リフト制御時のロッカアームの揺動中の連通路と油溜部の位置関係を示す要部断面図である。
【図8】本発明の第2の実施形態を示す要部平面図である。
【図9】本実施形態の小リフト制御時のロッカアームの揺動中の連通路と油溜部の位置関係を示す要部断面図である。
【図10】本実施形態の大リフト制御時のロッカアームの揺動中の連通路と油溜部の位置関係を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1…シリンダヘッド
2…吸気弁
3…駆動軸
4…カムシャフト
5…駆動カム
7…揺動カム
8…伝達機構
9…可変機構
13…ロッカアーム
13a,13b…端部
14…リンクアーム
15…リンクロッド
20…油通路
21…連通路
22…隙間部
23…油溜部
Claims (3)
- 内部に油通路が形成されたロッカシャフトと、
該ロッカシャフトの外周に支持孔を介して揺動自在に支持されたロッカアームと、
該ロッカアームの揺動支点から所定距離離れた位置に設けられて、駆動機構からロッカアームに駆動力を伝達する駆動枢支部及びロッカアームの揺動力が伝達される従動枢支部と、
前記ロッカシャフトの内部に形成されて、前記油通路内の潤滑油を、前記支持孔の内周面とロッカシャフトの外周面との間の隙間部内に導入する連通路と、
前記ロッカアームの重力方向の上端部に開口形成されて、前記隙間部に連通する油溜部とを備え、
該油溜部と連通路の相対的な形成位置を、該両者が直接連通せずに前記隙間部を介して連通するように設定したことを特徴とする内燃機関の動弁装置。 - 前記駆動枢支部と従動枢支部を、前記支持孔を中心としたロッカアームの両端部側にそれぞれ形成したことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の動弁装置。
- 前記ロッカシャフトを、機関を始動させた際に、一時的に回転させるように形成したことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の動弁装置。
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