JP2010209861A - 内燃機関の可変動弁装置 - Google Patents

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幹弘 梶浦
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Abstract

【課題】ロッカアームなどの伝達機構の連結箇所の潤滑性能を向上させて、該伝達機構の円滑な作動を得ると共に、摩耗の発生を抑制して耐久性の向上を図り得る可変動弁装置を提供する。
【解決手段】内部軸方向に潤滑油を導入する第1油通路38が形成された制御軸24と、制御軸の外周面から径方向へ突設され、内部に一端が第1油通路に連通する連通路39を有するブラケット28と、両支持片28b、28cに固定されて、支持孔15dを介してロッカアーム15を揺動自在に支持するロッカシャフト29とを備えている。該ロッカシャフトの内部軸方向に前記連通路と連通する第2油通路40が形成されていると共に、第2アーム部15cの外面に開口形成されて、該開口端41cから第2油通路内の潤滑油を枢支ピン19や連結ピン18などに供給する供給路41が形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、機関弁である吸気弁や排気弁の少なくとも作動角(開弁期間)を機関運転状態に応じて可変にできる内燃機関の可変動弁装置に関する。
周知のように、機関低速低負荷時における燃費の改善や安定した運転性、並びに高速高負荷時における吸気の充填効率の向上による十分な出力を確保する等のために、吸気・排気弁の作動角を機関運転状態に応じて可変制御する可変動弁装置は従来から種々提供されており、その一つとして、本出願人が先に出願した以下の特許文献1に記載されているもの知られている。
概略を説明すれば、クランクシャフトによって回転駆動するドライブシャフトの外周に一体に有する駆動カムと、該駆動カムの回転力を揺動運動に変換するロッカアームやリンク部材などからなる多節リンク式の伝達機構と、該伝達機構を介してバルブリフターの上面を摺動して吸気弁を開閉作動させる揺動カムと、基端部が前記ドライブシャフトに回動自在に支持されて、先端部が前記伝達機構のロッカアームの揺動支点に回動自在に連結されたほぼ横倒し状態のサポートアームと、該サポートアームの先端側を上下方向へ回動させる駆動機構と、機関運転状態に応じて前記駆動機構を正逆回転制御する制御手段と、を備えている。
そして、前記駆動機構によってサポートアームを上下方向へ回動制御することにより前記伝達機構のロッカアームとリンク部材を介して揺動カムのバルブリフターの上面に対する摺動位置を変化させて吸気弁の作動角(リフト量)を可変制御するようになっており、かかる作動角が増大する場合に開弁時のピークリフト位相が遅角側へ移行するようになっている。
このため、吸気弁の閉時期(IVC)を大きく変化でき、これによって前述した機関性能の向上が図れるようになっている。
特開平11−264307号公報(図9、図10)
ところで、前記従来の可変動弁装置にあっては、前記駆動軸(駆動カム)の回転に伴って吸気弁を開作動させる際に、前記ロッカアームやリンクロッドなどの多節リンク式伝達機構の各連結箇所に大きな摩擦力が作用している。
しかし、かかる各連結箇所には、動弁機構の作動による霧状の潤滑油のみが供給されるだけであるから、油膜切れなどによって各連結箇所の十分な潤滑性が得られず、伝達機構のスムーズな作動が得られないと共に、摩耗が発生し易くなって、耐久性の低下を招くおそれがある。
本発明は、前記従来の可変動弁装置の技術的課題に鑑みて案出されたもので、請求項1に記載の発明は、機関のクランクシャフトから回転力が伝達されると共に、外周に駆動カムを有する駆動軸と、支持孔を介して揺動自在に支持されたロッカアームと、一端側が前記駆動カムの中心点である第1支点を中心に揺動自在に連係される一方、他端側が前記ロッカアームに設けられた第2支点を中心に揺動自在に連係されたリンクアームと、一端側が前記ロッカアームに有する第3支点を中心として揺動自在に連係されたリンクロッドと、支軸に揺動自在に支持されると共に、前記リンクロッドの他端側と揺動自在に連結され、揺動することによってバルブスプリングのばね力に抗して機関弁を開作動させる揺動カムと、前記駆動軸と並行に配置されていると共に、内部軸方向に潤滑油を導入する第1油通路が形成された制御軸と、該制御軸の外周面から径方向へ突設され、内部に一端が前記第1油通路に連通する連通路が形成されたブラケットと、該ブラケットを介して前記制御軸と並行に配置され、前記支持孔内に挿通してロッカアームを揺動自在に支持すると共に、内部軸方向に前記連通路の他端が連通する第2油通路が形成されたロッカシャフトと、一端が前記支持孔を介してロッカアームの外面に開口し、前記揺動カムがバルブスプリングのばね力に抗して機関弁を開作動した際に、前記第2油通路と連通して前記第2支点側と第3支点側の少なくともいずれか一方に潤滑油を供給する供給通路と、を備えたことを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、第1、第2油通路と供給路から伝達機構の第2支点側と第3支点側の少なくとも一方には、直接的に潤滑油が供給されることから、かかる各支点周囲の潤滑性が良好になって耐久性の向上が図れる。
第1実施例における可変動弁装置の縦断面図である。 本実施例における可変動弁装置の要部斜視図である。 最小作動角制御時の断面図を示し、Aは閉弁時における断面図、Bは開弁時(ピークリフト時)における断面図である。 中間作動角制御時の断面図を示し、Aは閉弁時における断面図、Bは開弁時(ピークリフト時)における断面図である。 最大作動角制御時の断面図を示し、Aは閉弁時の断面図、Bは開弁時(ピークリフト時)の断面図である。 本実施例における図1の左側の要部拡大断面図である。 本実施例における図1の右側の要部拡大断面図である。 第2実施例における要部拡大断面図である。 第3実施例における要部拡大断面図である。 第4実施例における要部拡大断面図である。 第5実施例における要部拡大断面図である。
以下、本発明に係る内燃機関の可変動弁装置の実施例を図面に基づいて詳述する。この実施例では、可変動弁装置を内燃機関の吸気側に適用したものを示している。
〔第1実施例〕
この実施例における可変動弁装置は、図1及び図2に示すように、シリンダヘッド1にバルブガイドを介して摺動自在に設けられて、吸気ポートを開閉する一気筒当たり2つの吸気弁2,2と、機関前後方向に配置された内部中空状の駆動軸3と、各吸気弁2,2の上端部に配設されたフォロアである各スイングアーム4、4を介して各吸気弁2,2を開閉作動させる一対の揺動カム7,7を有する揺動カム構成体6と、駆動軸3の後述する駆動偏心カム5と揺動カム7,7との間を連係し、前記駆動偏心カム5の回転力を揺動運動に変換して揺動カム構成体6に揺動力として伝達する伝達機構8と、該伝達機構8の姿勢を可変にして各吸気弁2,2のバルブリフト量及び作動角を機関運転状態に応じて可変制御する制御機構9とを備えている。なお、前記作動角とは、吸気弁2,2が開弁している期間をいう。この作動角は、吸気弁2,2の開弁時のリフト開始直後及びリフト終了直前の傾斜の緩やかなランプ部を除いた有効リフト区間をいう。
前記吸気弁2,2は、シリンダヘッド1の上端部内に収容されたほぼ円筒状のボアの底部とバルブステム上端部の図外のスプリングリテーナとの間に弾装された図外のバルブスプリングによって吸気ポートの各開口端を閉塞する方向に付勢されている。
前記駆動軸3は、軸本体の外周に前記駆動偏心カム5が設けられていると共に、両端部がシリンダヘッド1の上部に設けられた軸受部11によって回転自在に軸支されている。また、この駆動軸3は、一端部に設けられた図外のバルブタイミング制御装置(カムフェーザー)を介して機関のクランクシャフトから回転力が伝達されて、図2の時計方向(矢印方向)に回転するようになっている。
前記駆動偏心カム5は、外側部に筒状のボス部5aが一体に形成され、このボス部5aに径方向に穿設されたピン孔に挿通する固定用ピン10を介して前記駆動軸3に固定されている。また、この駆動偏心カム5は、前記揺動カム構成体6の一端側に環状スペーサ12を介して配置されていると共に、外周面が偏心円のカムプロフィールに形成されて、軸心Xが駆動軸3の軸心Yから径方向へ所定量だけオフセットしており、前記軸心Xが第1支点Xとして構成されている。
前記各スイングアーム4は、図1に示すように、凹状一端部の下面が前記各吸気弁3のステムエンドに当接していると共に、他端部の球面状下面がシリンダヘッド1に形成された図外の保持穴内に保持された油圧ラッシアジャスタ13の球面状の頭部に当接支持されて、この油圧ラッシアジャスタ13の頭部を枢支点として揺動するようになっている。また、スイングアーム4は、中空状のほぼ中央位置に各揺動カム7が当接するローラ14が回転自在に支持されている。
前記揺動カム構成体6は、図1〜図3に示すように、前記各揺動カム7が同一形状のほぼ雨滴状を呈し、基端部側に前記駆動軸3の外周面に嵌挿される円筒状の円筒部7aが一体に形成されて、該円筒部7aを介して支軸としての前記駆動軸3の軸心Yを中心として揺動自在に支持されている。
また、各揺動カム7は、基端部と先端側のカムノーズ部7bとの間の下面にはカム面7dがそれぞれ形成されている。このカム面7dは、基端部側の基円面と、該基円面からカムノーズ部7b側に円弧状に延びるランプ面と、該ランプ面からカムノーズ部7bの先端側に有する最大リフトの頂面に連なるリフト面とが形成されており、該基円面とランプ面、リフト面及び頂面とが、揺動カム7の揺動位置に応じて各スイングアーム4のローラ14の外周面の変位した位置に当接するようになっている。
さらに、各揺動カム7は、前記カム面7dがリフト面側に移動して吸気弁2,2を開作動させる揺動方向が前記駆動軸3の回転方向(矢印方向)と同一に設定されている。したがって、前記駆動軸3と各揺動カム7との間の摩擦係数によって、各揺動カム7がリフトする方向に連れ回りトルクが発生する。このため、各揺動カム7の駆動効率が向上する。
さらに、前記駆動偏心カム5側の揺動カム7には、カムノーズ部7bと反対側の位置に連結部7cが一体に突設されており、この連結部7cには、後述するリンクロッド17の他端部と連結する連結ピン20が挿通されるピン孔が両側面方向へ貫通形成されている。
なお、前記各ローラ14は、各スイングアーム4の上面から突出した状態に配置されて、スイングアーム4,4の上面との間に比較的大きく離間していることから、作動中において前記スイングアーム4,4と各揺動カム7,7の連結部7cやリンクロッド17の他端部17bとの干渉が防止される。したがって、図3Aに示すように、各揺動カム7が最も跳ね上がった位置でも、該干渉が防止されるのである。また、ローラ14と揺動カム7の連結部7cとの干渉も図3Aに示すように左右のクリアランスで回避することができる。よって、平面フォロアのバケットリフターに適用した場合などに較べて連結部7cの干渉が発生しにくくなる。
前記伝達機構8は、図1〜図3に示すように、駆動軸3の上方に機関巾方向に沿って配置されたロッカアーム15と、該ロッカアーム15と駆動偏心カム5とを連係するリンクアーム16と、ロッカアーム15と前記一方の揺動カム7の連結部7cとを連係するリンクロッド17とによって多節リンク機構として構成されている。
前記ロッカアーム15は、図1〜図3に示すように、後述するロッカシャフト29に揺動自在に支持された一端側の筒状基部15aと、該筒状基部15aの外面から機関の内側へ二股状にほぼ並行に突設された第1、第2アーム部15b、15cとから構成されている。
前記筒状基部15aは、ほぼ内部に後述するロッカシャフト29の外周に微小クリアランスCをもって嵌合支持される支持孔15dが幅方向に沿って貫通形成されている。
前記第1アーム部15bは、先端部の外側面に前記リンクアーム16の後述する突出端16bが回転自在に連係される連結ピン18が挿通されるピン孔が形成されており、前記連結ピン18の軸心が第2支点Rとして構成されている。
一方、前記第2アーム部15cは、先端部のブロック部にリフト調整機構21が設けられていると共に、該リフト調整機構21の後述する枢支ピン19に前記リンクロッド17の後述する一端部17aが回転自在に連係しており、前記枢支ピン19の軸心が第3支点Sとして構成されている。また、前記ブロック部の両側部には、前記枢支ピン19が上下方向移動可能な図外の長孔が横方向から貫通形成されている。
前記第1アーム部15bと第2アーム部15cは、互いに揺動方向へ異なった角度で設けられて上下に位置ずれ状態に配置され、第1アーム部15bの先端部が第2アーム部15cの先端部よりも僅かな傾斜角度をもって下方に傾斜している。
前記リンクアーム16は、比較的大径な円環部16aと、該円環部16aの外周面所定位置に突設された前記突出端16bとを備え、円環部16aの中央位置には、前記駆動偏心カム5の外周面を回転自在に嵌合支持する嵌合孔16cが形成されている。
前記各リンクロッド17は、プレス成形によって一体に形成され、横断面ほぼコ字形状に形成され、内側がコンパクト化を図るために、ほぼ円弧状に折曲形成されている。この各リンクロッド17は、一端部17aがピン孔に挿通された前記枢支ピン19を介して第2アーム部15cに連結され、他端部17bがピン孔に挿通した連結ピン20を介して前記一方の揺動カム7の連結部7cに回転自在に連結されている。前記連結ピン20の軸心が第4支点Tとして構成されている(図3参照)。また、このリンクロッド17は、一気筒当たり一つだけ設けられていることから、構造が簡素化されると共に軽減化が図れる。
このリンクロッド17によって、揺動カム7は連結部7cが引き上げられることでリフトするが、ローラ14からの入力を受けるカムノーズ部7bは揺動中心に対して連結部7cの逆側に配置されていることから、各揺動カム7の倒れの発生が抑制できる。
前記リフト調整機構21は、図1及び図2に示すように、ロッカアーム15の第2アーム部15cのブロック部の前記長孔に配置された前記枢支ピン19と、前記ブロック部15fの下部内に前記長孔に向かって穿設された調整用雌ねじ孔に下方から螺着した図外の調整ボルトと、ブロック部の上部内に前記長孔に向かって穿設された固定用雌ねじ孔に上方から螺着したロック用ボルト22とを備えている。
そして、各構成部品の組み付け後に、前記調整ボルトによって前記枢支ピン19の長孔内での上下位置を調整することによって各吸気弁2,2のリフト量を微調整し、該調整作業が終了した時点で前記ロック用ボルト22を締め付けることによって枢支ピン19の位置を固定するようになっている。
前記制御機構9は、駆動軸3の上方位置に平行に配置された制御軸24と、該制御軸24を回転駆動する図外のアクチュエータである電動アクチュエータとを備えている。
前記制御軸24は、図1〜図3に示すように、外周面の前記各ロッカアーム15に対応する位置に二面幅状の凹部24a、24aが形成されていると共に、該両凹部24a、24bの間には軸方向へ所定間隔をもって2つのボルト挿通孔26a、26bが径方向に沿って貫通形成されている。
また、この制御軸24は、図1に示すように、シリンダヘッド1の上端部に設けられた複数の軸受30によって前記揺動カム構成体6と一緒に回転自在に支持されている。前記軸受30は、シリンダヘッド1の上端部に形成された半円弧状の軸受溝を有する軸受部30aと、該軸受部30aの上端部に配置されて、前記軸受溝と下端部に有する半円弧状軸受溝とによって揺動カム構成体6の円筒部7aの外周に有するジャーナル部を軸受する軸受ブラケット30bと、該軸受ブラケット30bの上端部にボルト31によって固定されて、軸受ブラケット30b上端部の半円弧状の軸受溝と共同して前記制御軸24を軸受するキャップ部30cとから構成されている。
また、前記制御軸24には、図6及び図7に示すように、前記各凹部24a、24b間に径方向に貫通形成された前記ボルト挿通孔26a、26bに挿通した2本のボルト27,27を介して固定されるブラケット28と、該ブラケット28の先端側に固定されたロッカシャフト29と、から構成されている。
前記ブラケット28は、側面ほぼコ字形状に折曲形成されて前記一方の凹部24bの長手方向に沿って延設され、該一方の凹部24bに嵌合保持される長方形状の基部28aと、該基部28aの長手方向の両端部に図中、下方へ突設された一対の支持片28b、28cと、から構成されている。
前記基部28aは、ほぼ平板状に形成されて、長手方向の両端部側に前記ボルト27,27の先端部が螺着する一対の雌ねじ孔32a、32aが形成されている。
前記一方側の支持片28bは、ほぼ中央位置に前記ロッカシャフト29を挿通させる挿通孔33が横方向から貫通形成されている一方、他方側の支持片28cは、内端面のほぼ中央位置に前記ロッカシャフト29の一端部29aを密着状態に嵌入保持する凹部34が形成されている。
前記ロッカシャフト29は、ほぼ円柱状に形成され、その長さは一端部29aが前記凹部34に嵌入した状態で他端部29bの外端縁が一方側支持片28bの外端面と同一平面となるような長さに設定されている。このロッカシャフト29は、その外周面に前記ロッカアーム15の筒状基部15aの支持孔15dを介してロッカアーム15を揺動自在に支持している。
また、ロッカシャフト29は、図1の左側気筒と右側気筒では前記各ブラケット28に対する固定手段が僅かに相違している。
まず、左側を図6に基づいて説明すると、前記一方側支持片28bの挿通孔33に挿通されつつ一端部29aが凹部34に嵌入保持された状態で、他端部29bの外端面がかしめ加工され、このかしめ部35によって一方側支持片28bに固定されるようになっている。一方、右側は図7に示すように、前記一方側支持片28bの挿通孔31に挿通されつつ一端部29aが左側と同じく凹部34に嵌入保持された状態になっているが、他端部29b側は前記挿通孔33に僅かなクリアランスを持って挿通配置され、外周に挿通孔33の内周面との間をシールするシールリング42が設けられている。
また、各ロッカシャフト29は、その軸心Qがブラケット28の両支持片28b、28cの腕長さによって前記制御軸24の軸心Pから比較的大きな偏心量αで偏心している。換言すれば、前記ロッカシャフト29は、前記ブラケット28を介して前記制御軸24の軸心Pに対してクランク状に形成されていることから、その偏心量αを十分に大きく取ることができるのである。
そして、前記伝達機構8のロッカアーム15やリンクアーム16及びリンクロッド17の各連結箇所や前記各軸受に潤滑油を供給する潤滑油供給回路が設けられている。
この潤滑油供給回路は、図1及び図6、図7に示すように構成され、シリンダヘッド1の内部に形成されたメイン供給通路35と、前記駆動軸3の内部軸方向に形成されて、前記メイン供給通路35と連通する軸方向通路36と、前記一つの軸受30の内部に形成されて、一端が前記メイン供給通路35に連通する縦方向通路37と、前記制御軸24の内部軸方向に形成されて、前記縦方向通路37と連通する第1油通路38と、前記ロッカシャフト29の内部軸方向に形成されて、前記一方側支持片28c内などの形成された連通路39を介して前記第1油通路38と連通する第2油通路40と、一端が前記第2油通路40に開口し、他端が各ロッカアーム15の筒状基部15a内から第2アーム部15cの外面に開口形成された供給路41と、から主として構成されている。
前記メイン供給通路35は、例えば内燃機関の摺動部に潤滑油を供給するメインオイルギャラリーと連通してオイルポンプ43から吐出された潤滑油を通流させるようになっている。
前記駆動軸3の軸方向通路36は、前記揺動カム構成体6の円筒部7aの周壁と駆動軸3の周壁にそれぞれ連続して径方向に穿設された油孔44を介して内部に潤滑油が導入されるようになっている。また、かかる軸方向通路36内に導入された潤滑油は、駆動軸3周壁の軸方向の所定位置や駆動カム5及び他の円筒部7a周壁に径方向に沿って穿設された複数の油孔45、46を介して、図1の矢印で示すように、駆動カム5のカム本体とリンクアーム16の嵌合孔との間、リンクアーム16の突出端16bのピン孔と連結ピン18との間、さらに前記円筒部7aのジャーナル部と前記軸受30との間に供給されるようになっている。
前記第1油通路38は、両端部が栓体47によって閉止されていると共に、制御軸24周壁の前記中央の軸受30に対応する位置に形成された油孔48を介して前記縦方向通路37から内部に潤滑油が導入されるようになっている。また、該第1油通路38に導入された潤滑油は、他の軸受30に対応する位置に穿設された複数の油孔49を介して図1の矢印で示すように、制御軸24の外周面と軸受30との間に供給されるようなっている。
さらに、前記連通路39は、制御軸24の周壁に穿設された油孔39aと、前記ブラケット28の他方側支持片28cの内部に亘って形成された油孔39bとによって構成されている。
前記第2油通路40は、一方側支持片28b側の軸方向一端部40aがドリル加工時に貫通形成されることなく封止された状態になっていると共に、軸方向他端側が開口形成されており、この開口端40bが前記連通路39の油孔39bの先端側の連通溝である隙間部39cを介して連通路39に連通している。
前記供給路41は、ロッカシャフト29の他端部側に形成された径方向孔41aと、ロッカアーム15の筒状基部15a内に径方向に沿って形成されて、一端側が前記径方向孔41aに連通し、他端側が第2アーム部15cの外面、つまりリフト調整機構21近傍に開口41c形成された油通路孔41bと、から構成されている。
また、前記径方向孔41aと油通路孔41bは、後述する各吸気弁2の最小リフト、作動角制御時には、図3A、Bに示すように、ロッカシャフト29の角度位置とロッカアーム15の揺動位置の相対的な位置によって各吸気弁2の開閉時のいずれの場合にも互いに連通が遮断されているが、中リフト、中作動角制御時には、図4A、Bに示すように、吸気弁2の開弁リフト時に互いの対向する開口端が合致して連通状態になり、また閉弁時は互いの開口端の一部が合致して連通状態になるように構成されている。
また、各吸気弁2の最大リフト、作動角時には、図5A、Bに示すように、吸気弁2の開弁リフト時には、径方向孔41aと油通路孔41bの連通が遮断され、閉弁時には各開口端の一部が合致して連通するようになっている。
前記電動アクチュエータは、シリンダヘッド1の後端部に固定された図外の電動モータと、該電動モータの回転駆動力を前記制御軸24に伝達する例えばボール螺子機構などの減速機とから構成されている。
前記電動モ−タは、比例型のDCモータによって構成され、機関の運転状態を検出する図外の電子コントローラからの制御信号によって駆動するようになっている。
この電子コントローラは、機関回転数を検出するクランク角センサや、吸入空気量を検出するエアーフローメータ、機関の水温を検出する水温センサ及び制御軸24の回転位置を検出するポテンショメータ等の各種のセンサからの検出信号をフィードバックして現在の機関運転状態を演算などにより検出して、前記電動モータに制御信号を出力している。このような電動モータによって回転駆動するアクチュエータによれば、機関の油温などに拘わらず迅速な切り換え応答性を期待できる。
以下、前記本実施例の可変動弁装置の作動を説明する。
すなわち、まず、駆動軸3がクランクシャフトによって図2の矢印方向へ回転すると、駆動偏心カム5も同方向へ回転してリンクアーム16を介してロッカアーム15がロッカシャフト29を中心に揺動してリンクロッド17を引き上げあるいは引き下ろすことにより、各揺動カム7,7のカム面によりローラ14を介して各吸気弁2,2を開閉作動させる。
例えば、機関のアイドリング運転時などの低回転域では、コントローラからの制御信号によって電動モータが回転駆動し、この回転トルクによって減速機を介して制御軸24が図3に示すように時計方向に回転駆動される。したがって、ロッカシャフト29は、図3A、Bに示すように同じ角度位置になり、駆動軸3から左上方向に離間移動する。これにより、伝達機構8の全体が、駆動軸3を中心として反時計方向に傾動する。このため、各揺動カム7も反時計方向へ回動して、ローラ14の当接位置がカム面7dのベースサークル面側寄りになる。
よって、駆動偏心カム5の回転に伴いリンクアーム16を介してロッカアーム15を押し上げると、図3Bに示すように、リンクロッド17を介して揺動カム7の連結部7cを持ち上げ揺動カム7を時計方向に回転させ、そのリフトがスイングアーム4のニードルローラ14に伝達されてバルブリフトするが、そのリフト量及び作動角が十分小さくなる。
したがって、かかる機関の低回転軽負荷領域では、各吸気弁3のバルブリフト量が十分に小さくなり、これによって、各吸気弁3の開時期が遅くなり、排気弁とのバルブオーバーラップがなくなる。このため、燃焼改善などによって、燃費の向上と機関の安定した回転が得られる。
次に、機関運転状態が低中回転部分負荷領域に移行すると、電子コントローラからの制御信号によって電動アクチュエータを介して制御軸24が、図4A、Bに示すように、反時計方向へ回転すると共にロッカシャフト29も同じ角度位置まで回動して、該ロッカシャフト29の中心Qが駆動軸3に最も接近する。
このため、ロッカアーム15とリンクアーム16などの伝達機構8全体が駆動軸3を中心に時計方向へ回動し、これによって、揺動カム構成体6も相対的に時計方向(リフト方向)へ回動する。
したがって、開弁時のピークリフトになると、図4Bに示すように、揺動カム7のリフトがスイングアーム4のニードルローラ14に伝達されてバルブリフトするが、そのリフト量及び作動角が増加して中間リフト、中間作動角になる。よって、かかる機関の低中回転部分負荷の領域では、各吸気弁3のバルブリフト量および作動角が大きくなる。
さらに、例えば、機関高回転領域に移行した場合は、電子コントローラからの制御信号によって電動モータが減速機を介して制御軸24をさらに反時計方向へ回転させると、図5に示すように、ロッカシャフト29も同じ方向へ回動して、該ロッカシャフト29の中心Qが駆動軸3側から右方向へ離れた位置に移動する(最小作動角制御時とほぼ対称位置)。
このため、伝達機構8全体が、図5A、Bに示すように、さらに時計方向へ回動し、これによって、各揺動カム7,7も相対的にさらに時計方向(リフト方向)へ回動する。したがって、開弁時のピークリフトになると、図5Bに示すように、各揺動カム7のリフトがスイングアーム4のニードルローラ14に伝達されてバルブリフトするが、そのリフト量及び作動角がさらに増加して最大リフト、最大作動角になる。
よって、かかる高回転領域では、バルブリフト量及び作動角が最大になり、各吸気弁3の開時期(IVO)が最小作動角時より早くなるものの、中間作動角時に対する進角が抑制され、排気弁とのバルブオーバーラップが適度に増加すると共に、閉時期が十分に遅くなる。この結果、吸気充填効率が向上して十分な出力が確保できる。
そして、かかる機関の駆動時における潤滑油供給回路の潤滑油は、前述したように、吸気弁2の最小リフト、作動角制御時には、前記径方向孔41aと油通路孔41bの連通が遮断される(図3A、B参照)。したがって、一部通流が遮断されるが、軸受30などのその他の摺動部位には潤滑油が供給される。
また、吸気弁2の中リフト、作動角制御時並びに最大リフト、作動角制御時には、図4、図5に示すように、径方向孔41aと油通路孔41bが連通して潤滑油が図1の矢印で示すように通流するようになっている。
すなわち、オイルポンプ43からメイン供給通路35に圧送された潤滑油は、油孔44から駆動軸3の軸方向通路36と縦方向通路37に供給される。
前記軸方向通路36に流入した潤滑油は、前述したように、各油孔45、46を介して駆動軸3と軸受30との間や駆動偏心カム5の外周面と嵌合孔との間、さらには連結ピン18と突出端16bのピン孔との間などに強制的に供給されてかかる摺動部位を潤滑する。
一方、前記縦方向通路37から油孔48を介して第1油通路38内に導入された潤滑油は、図1及び図6、図7の矢印で示すように、各油孔49を介して制御軸24と各軸受30との間に供給されると共に、連通路39から第2油通路40内に流入し、ここから供給路41を通って開口41cから第2アーム部15cの外面を伝ってリフト調整機構21の周り、つまり、枢支ピン19とリンクロッド17のピン孔との間に直接的に供給される。また、供給路41の開口41cから流出した一部は、リンクロッド17の外面を伝って連結ピン20と揺動カム7のカムノーズ部7b側のピン孔との間に強制的に供給されて、これらの各支点摺動部周りを十分に潤滑する。
また、前記供給路41の径方向孔41aに流入した潤滑油は、ロッカシャフト29の外周面とロッカアーム15の筒状基部15aの支持孔15dとの間のクリアランスCに流入して該支持孔15dの内周面とロッカシャフト29の外周面との間を潤滑する。
以上のように、本実施例によれば、第1、第2油通路38、40及び供給路41から伝達機構8のロッカアーム15とリンクロッド17との間の枢支ピン19周り、さらにはリンクロッド17と揺動カム7の連結ピン20周りの十分な潤滑性が得られると共に、リンクアーム16と駆動偏心カム5及び連結ピン18周りの十分な潤滑性が得られる。
この結果、かかる各ピン18,19,20周囲の潤滑性が良好になって、伝達機構8の常に円滑な作動が得られると共に、摩耗の発生が抑制されて耐久性の向上が図れる。
特に、前記供給路41から流出した潤滑油は、ロッカアーム15の外面を伝って前記枢支ピン19の周りの他に、連結ピン18の周りにも供給されることから、かかる連結ピン18の周りは前記軸方向通路36から供給された潤滑油とによって多量の潤滑油が供給されて潤滑性能が十分に高くなる。
また、前記潤滑油は、吸気弁2の最小リフト、作動角制御時には第2油通路40から供給路41の連通が遮断されて、ロッカアーム15の上面には潤滑が供給されず、潤滑が必要な中、大リフト、作動角制御に供給されることから、前記各ピン18〜20周囲を効率良く潤滑することができると共に、無駄な潤滑油の消費を抑制することが可能になる。
さらに、前記ロッカシャフト29は、単に一本状の棒部材によって形成されていると共に、第2油通路40をドリル加工するだけで形成できるので、成形加工が容易である。
また前記ロッカシャフト29は、ブラケット28への組付時に一端部29a側から一方側支持片28bの挿通孔33に挿通して前記一端部29aを凹部34内に嵌入させ、その後、他端部29bの外端面のかしめ加工するだけで組み付けが完了する。したがって、かかるロッカシャフト29の組付作業がきわめて容易になる。
さらに、図1右側のロッカシャフト29は、かしめではなく挿通孔33に単に挿通するだけであるから、その組付作業が一層容易になる。
また、ロッカシャフト29の一端部29aを凹部34に嵌入固定した際には、その開口縁40bが連通路39の隙間39cに臨むように構成されていることから、第2油通路40と連通路39との連通構成が簡素化されて、この点でも通路成形が容易になる。
なお、本実施例では、前記各揺動カム7、7の互いのカムプロフィールが同一になっているが、異なる形状に形成することも可能である。この場合、各吸気弁2,2は、互いに異なったリフト特性となる。例えば、最小リフト制御時において、一方の吸気弁2を開弁させ、他方の吸気弁2を閉弁させた状態とし、該最小リフトから最大リフト側へ制御されるに連れて各吸気弁2,2の相対的な開度量の差が徐々に小さくなり、最大リフト制御された時点で各吸気弁2,2のピークリフトのリフト量が同じ大きさになるように設定することも可能である。
このように設定することによって、機関低回転時(最小リフト制御時)では、気筒内に混合気のスワールが発生して良好な燃焼が得られ、燃費の向上と機関回転の安定化が図れる。
また、機関高回転時(最大リフト制御時)では、各吸気弁2,2がともに同じリフト量で開弁することから、十分に吸気が供給されて機関の高出力化が図れる。以上のような、各吸気弁2,2の異なるカムプロフィールの形成は、以下の各実施例の場合も同じである。
〔第2実施例〕
図8は第2の実施例を示し、基本構成は第1実施例と同様であるが、主として前記ロッカシャフト29の一端部29aの構造を変更したものである。
すなわち、前記ブラケット28は、一方側支持片28b側では前述のような挿通孔ではなく、内端面に円形状の凹溝34aが形成されている一方、他方側支持片28c側に挿通孔34bが貫通形成されている。
前記ロッカシャフト29内部の第2油通路40は、一端部40a側が貫通形成されて他端部40b側が封止されている。
前記ロッカシャフト29は、他端部29bが前記凹溝34a内に嵌入固定されていると共に、一端部29aの周壁に前記連通路39の下流端と第2油通路40とを連通する径方向の油孔48が貫通形成されている。また、この油孔47が臨む一端部29aの外周面にはグルーブ溝49が形成されている。
また、前記ロッカシャフト29がブラケット28に挿通孔34bや凹溝34aを介して組み付けられた後には、一端部29aの外端面がかしめ加工されて、該かしめ部50によって一端部29aが挿通孔34bに強固に固定されるようになっている。
したがって、第1実施例と同様の作用効果が得られると共に、前記油孔48によってその断面積が大きく取れることから潤滑油の流通性が向上する。
〔第3実施例〕
図9は第3実施例を示し、ロッカシャフト29の基本構造は第2実施例と同様であるが、異なるところは、一端部29aを挿通孔34bにかしめによって固定するのではなく、圧入によって固定したものである。この場合、一端部29aの先端部外周面にシールリング51を設けて連通路39とグルーブ溝49との間の潤滑の漏れを規制するようになっている。
この実施例によれば、ロッカシャフト29のかしめ加工が不要になるので、組付作業性が向上する。
〔第4実施例〕
図10は第4実施例を示し、ブラケット28の両支持片28b、28cにそれぞれ固定用の挿通孔52,53が軸方向に沿って貫通形成されている。
一方、ロッカシャフト29は、一端部29aの外端縁にフランジ部54が一体に形成されていると共に、前記一方の挿通孔53内に挿通された他端部29b側に栓体55が取り付けられている。
前記フランジ部54は、ロッカシャフト29を各挿通孔52,53に挿通配置した際に、内端面が一方の挿通孔52の孔縁に当接してそれ以上の挿入を規制する役割を有している。
前記栓体55は、ロッカシャフト29がフランジ部54を介して各挿通孔52,53に最大に挿通配置された後に、ロッカシャフト29の他端部29b内に圧入してシールする円柱状の嵌入部55aと、該嵌入部55aの外端に一体に有し、嵌入部55aを他端部29b内に最大に嵌入した際に、他方の挿通孔53の孔縁に当接して位置決め固定する第2フランジ部55bとから構成されている。
したがって、この実施例によれば、フランジ部54と栓体55によってロッカシャフト29の軸方向の位置決め固定と第2油通路40のシールを行うことから、該ロッカシャフト29の組付作業が容易になる。
〔第5実施例〕
図11は第5実施例を示し、第4実施例を基本構成として、ロッカシャフト29の他端部29bの内周面に雌ねじ29cが形成されている一方、前記栓体55の嵌入部55aの外周面に、前記雌ねじ29cに螺着する雄ねじ55cが形成されている。
この実施例によれば、前記ロッカシャフト29の組付時に、前記嵌入部55aの雄ねじ55cを他端部29bの雌ねじ29cにねじ込んで固定することによって、前記ロッカシャフト29を一層強固にブラケット28に固定することか可能になると共に、第2油通路40の一端部40a側のシール性能が向上する。
本発明は、前記各実施例の構成に限定されるものではなく、例えば機関弁として吸気弁2の他に排気弁にも適用することも可能である。
また、前記潤滑油供給手段の構成、例えば、前記供給路41をロッカシャフト29の他端部29b側にも設けて、前記連結ピン18の周囲により直接的に潤滑油を供給することも可能である。
さらに、ブラケット28に対するロッカシャフト29の固定手段としては、前記各実施例の構成に限定されるものではなく、ロッカシャフト29の両端部29a、29bの内部に雌ねじをそれぞれ形成して、かかる雌ねじに前記栓体をそれぞれロッカシャフト29の両側からねじ止めすることも可能である。
フォロアとしては、前記実施例に示したスイングアームではなく、上面が平面のバケットリフターであってもよい。
1…シリンダヘッド
3…吸気弁(機関弁)
4…駆動軸
5…駆動偏心カム
6…揺動カム構成体
7…揺動カム
8…伝達機構
9…制御機構
15…ロッカアーム
15a…筒状基部
15b…第1アーム部
15c…第2アーム部
16…リンクアーム
17…リンクロッド
18…連結ピン
19…枢支ピン
20…連結ピン
24…制御軸
28…ブラケット
28b、28c…支持片
29…ロッカシャフト
30…軸受
34、34a…凹部
35…供給通路
36…軸方向通路
37…縦方向通路
38…第1油通路
39…連通路
40…第2油通路
41…供給路
44〜46…油孔
49…油孔
X…第1支点(駆動偏心カムの軸心)
Y…駆動軸の軸心
R…第2支点(リンクアームと第1アーム部との連結点)
S…第3支点(第2アーム部とリンクロッドの連結点)
T…第4支点(リンクロッドの他端部と揺動カムとの連結点)
P…制御軸の軸心
Q…ロッカシャフトの中心

Claims (7)

  1. 機関のクランクシャフトから回転力が伝達されると共に、外周に駆動カムを有する駆動軸と、
    支持孔を介して揺動自在に支持されたロッカアームと、
    一端側が前記駆動カムの中心点である第1支点を中心に揺動自在に連係される一方、他端側が前記ロッカアームに設けられた第2支点を中心に揺動自在に連係されたリンクアームと、
    一端側が前記ロッカアームに有する第3支点を中心として揺動自在に連係されたリンクロッドと、
    支軸に揺動自在に支持されると共に、前記リンクロッドの他端側に揺動自在に連結されて、揺動することによってバルブスプリングのばね力に抗して機関弁を開作動させる揺動カムと、
    前記駆動軸と並行に配置され、内部軸方向に潤滑油を導入する第1油通路が形成された制御軸と、
    該制御軸の外周面から径方向へ突設され、内部に一端が前記第1油通路に連通する連通路が形成されたブラケットと、
    該ブラケットを介して前記制御軸と並行に配置され、前記支持孔内に挿通してロッカアームを揺動自在に支持すると共に、内部軸方向に前記連通路の他端が連通する第2油通路が形成されたロッカシャフトと、
    一端が前記支持孔を介してロッカアームの外面に開口し、前記第2油通路内の潤滑油を前記第2支点側と第3支点側の少なくともいずれか一方に供給する供給路と、
    を備えたことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  2. 機関のクランクシャフトから回転力が伝達されると共に、外周に駆動カムを有する駆動軸と、
    支持孔を介して揺動自在に支持されたロッカアームと、
    一端側が前記駆動カムの中心点である第1支点を中心に揺動自在に連係される一方、他端側が前記ロッカアームに設けられた第2支点を中心に揺動自在に連係されたリンクアームと、
    一端側が前記ロッカアームに有する第3支点を中心として揺動自在に連係されたリンクロッドと、
    支軸に揺動自在に支持されると共に、前記リンクロッドの他端側に揺動自在に連結され、揺動することによってバルブスプリングのばね力に抗して機関弁を開作動させる揺動カムと、
    前記駆動軸と並行に配置されていると共に、内部軸方向に潤滑油を導入する第1油通路が形成された制御軸と、
    該制御軸の外周面から径方向へ突設され、内部に一端が前記第1油通路に連通する連通路が形成されたブラケットと、
    該ブラケットを介して前記制御軸と並行に配置され、前記支持孔内に挿通してロッカアームを揺動自在に支持すると共に、内部軸方向に前記連通路の他端が連通する第2油通路が形成されたロッカシャフトと、
    一端が前記支持孔を介してロッカアームの外面に開口し、少なくとも前記機関弁の中リフト、作動角制御時に、前記第2油通路と連通して前記第2支点側と第3支点側の少なくともいずれか一方に潤滑油を供給する供給路と、
    を備えたことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  3. 前記供給路は、前記第2支点側と第3支点側の両方に潤滑油を供給することを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の可変動弁装置。
  4. 機関のクランクシャフトから回転力が伝達されると共に、外周に駆動カムを有する駆動軸と、
    支持孔を介して揺動自在に支持されたロッカアームと、
    一端側が前記駆動カムの中心点である第1支点を中心に揺動自在に連係される一方、他端側が前記ロッカアームに設けられた第2支点を中心に揺動自在に連係されたリンクアームと、
    一端側が前記ロッカアームに有する第3支点を中心として揺動自在に連係されたリンクロッドと、
    支軸に揺動自在に支持されると共に、前記リンクロッドの他端側に揺動自在に連結され、揺動することによってバルブスプリングのばね力に抗して機関弁を開作動させる揺動カムと、
    前記駆動軸と並行に配置されていると共に、内部軸方向に潤滑油を導入する第1油通路が形成された制御軸と、
    該制御軸の外周面から径方向へ突設され、内部に一端が前記第1油通路に連通する連通路が形成されたブラケットと、
    該ブラケットを介して前記制御軸と並行に配置され、前記支持孔内に挿通してロッカアームを揺動自在に支持すると共に、内部軸方向に前記連通路の他端が連通する第2油通路が形成されたロッカシャフトと、
    一端が前記支持孔を介してロッカアームの外面に開口し、前記第2油通路と連通して前記第2支点側と第3支点側の少なくともいずれか一方に潤滑油を供給する供給路と、を備え、
    前記第2油通路は、ロッカシャフトの軸方向の両端部のいずれか一方の端部が封止面によって閉止され、他方の端部が開口形成されていると共に、
    前記ブラケットは、ほぼコ字形状に形成されて、前記制御軸の軸方向の一端側から径方向に突出した一方側の支持片が前記第2油通路の開口端を閉止するように設けられていることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  5. 機関のクランクシャフトから回転力が伝達されると共に、外周に駆動カムを有する駆動軸と、
    支持孔を介して揺動自在に支持されたロッカアームと、
    一端側が前記駆動カムの中心点である第1支点を中心に揺動自在に連係される一方、他端側が前記ロッカアームに設けられた第2支点を中心に揺動自在に連係されたリンクアームと、
    一端側が前記ロッカアームに有する第3支点を中心として揺動自在に連係されたリンクロッドと、
    支軸に揺動自在に支持されると共に、前記リンクロッドの他端側に揺動自在に連結され、揺動することによってバルブスプリングのばね力に抗して機関弁を開作動させる揺動カムと、
    前記駆動軸と並行に配置されていると共に、内部軸方向に潤滑油を導入する第1油通路が形成された制御軸と、
    該制御軸の外周面から径方向へ突設され、内部に一端が前記第1油通路に連通する連通路が形成されたブラケットと、
    該ブラケットを介して前記制御軸と並行に配置され、前記支持孔内に挿通してロッカアームを揺動自在に支持すると共に、内部軸方向に前記連通路の他端が連通する第2油通路が形成されたロッカシャフトと、
    一端が前記支持孔を介してロッカアームの外面に開口し、前記第2油通路と連通して前記第2支点側と第3支点側の少なくともいずれか一方に潤滑油を供給する供給路と、を備え、
    前記ブラケットは、ほぼコ字形状に形成されて、前記制御軸の軸方向の一端側から径方向に突出した一方側の支持片の内端面に、前記ロッカシャフトの一端部が嵌入される凹部が形成されている一方、他方側のアーム部に前記ロッカシャフトが挿通可能な挿通孔が貫通形成されていると共に、
    前記第2油通路は、ロッカシャフトの内部で先端封止状に形成されている一方、先端と反対側の他端側が開口形成され、該開口端が前記ブラケットの凹部の底面に形成された連通溝を介して前記連通路に連通するように形成したことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  6. 機関のクランクシャフトから回転力が伝達されると共に、外周に駆動カムを有する駆動軸と、
    支持孔を介して揺動自在に支持されたロッカアームと、
    一端側が前記駆動カムの中心点である第1支点を中心に揺動自在に連係される一方、他端側が前記ロッカアームに設けられた第2支点を中心に揺動自在に連係されたリンクアームと、
    一端側が前記ロッカアームに有する第3支点を中心として揺動自在に連係されたリンクロッドと、
    支軸に揺動自在に支持されると共に、前記リンクロッドの他端側に揺動自在に連結され、揺動することによってバルブスプリングのばね力に抗して機関弁を開作動させる揺動カムと、
    前記駆動軸と並行に配置されていると共に、内部軸方向に潤滑油を導入する第1油通路が形成された制御軸と、
    該制御軸の外周面から径方向へ突設され、内部に一端が前記第1油通路に連通する連通路が形成されたブラケットと、
    該ブラケットを介して前記制御軸と並行に配置され、前記支持孔内に挿通してロッカアームを揺動自在に支持すると共に、内部軸方向に前記連通路の他端が連通する第2油通路が形成されたロッカシャフトと、
    一端が前記支持孔を介してロッカアームの外面に開口し、前記第2油通路と連通して前記第2支点側と第3支点側の少なくともいずれか一方に潤滑油を供給する供給路と、を備え、
    前記ブラケットは、ほぼコ字形状に形成されて、前記制御軸の軸方向の一端側から径方向に突出した一方側の支持片の内端面に、前記ロッカシャフトの一端部が嵌入される凹部が形成されている一方、他方側の支持片に前記ロッカシャフトが挿通可能な挿通孔が貫通形成されていると共に、
    前記他方側の支持片の挿通孔に挿通配置された前記ロッカシャフトの他端部の外周に、前記連通路と連通する環状のグルーブ溝が形成されていると共に、該グルーブ溝の底部に該グルーブ溝と前記第2油通路とを連通する油孔が径方向に沿って貫通形成されていることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  7. 機関のクランクシャフトから回転力が伝達されると共に、外周に駆動カムを有する駆動軸と、
    支持孔を介して揺動自在に支持されたロッカアームと、
    一端側が前記駆動カムの中心点である第1支点を中心に揺動自在に連係される一方、他端側が前記ロッカアームに設けられた第2支点を中心に揺動自在に連係されたリンクアームと、
    一端側が前記ロッカアームに有する第3支点を中心として揺動自在に連係されたリンクロッドと、
    支軸に揺動自在に支持されると共に、前記リンクロッドの他端側に揺動自在に連結され、揺動することによってバルブスプリングのばね力に抗して機関弁を開作動させる揺動カムと、
    前記駆動軸と並行に配置されていると共に、内部軸方向に潤滑油を導入する第1油通路が形成された制御軸と、
    該制御軸の外周面から径方向へ突設され、内部に一端が前記第1油通路に連通する連通路が形成されたブラケットと、
    該ブラケットを介して前記制御軸と並行に配置され、前記支持孔内に挿通してロッカアームを揺動自在に支持すると共に、内部軸方向に前記連通路の他端が連通する第2油通路が形成されたロッカシャフトと、
    一端が前記支持孔を介してロッカアームの外面に開口し、前記第2油通路と連通して前記第2支点側と第3支点側の少なくともいずれか一方に潤滑油を供給する供給路と、を備え、
    前記ブラケットは、ほぼコ字形状に形成されて、前記制御軸の軸方向の一端側から径方向に突出した一対の支持片のそれぞれに、前記ロッカシャフトが挿通される一対の貫通孔が形成されていると共に、
    前記ロッカシャフトは、一端側に前記両貫通孔に挿通した際に一方の貫通孔の孔縁に係止して最大挿通位置を規制するフランジ部が設けられていると共に、前記一端側の周壁に前記連通路と連通するグルーブ溝と該グルーブ溝と第2油通路を連通する連通孔が形成されていることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
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