JP2004293404A - エンジンの凝縮水排出装置 - Google Patents
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Abstract
そのため、例えば、該排気マニホールドの熱を回収して水等の流体に熱交換するための排気熱交換器を設けている場合に、ドレンから排気マニホールドの排気ガスが排出されると、その排出された分だけ上記排気熱交換器において回収する熱回収量が減少して、熱交換の効率が下がってしまう問題が生じる。
【解決手段】凝縮水排出弁60の一例としては、例えば、ECU80によって制御される電磁弁が考えられる。ECU80は、凝縮水排出弁60の開閉制御や、点火プラグ76の点火タイミングを制御や、エンジン70を自動運転させる場合はミキサ73に設けられるスロットル弁の開度や燃料制御弁等の開度を制御するものである。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンの排気マニホールド下部に貯留した凝縮水を排出するためのエンジンの凝縮水排出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、エンジン等より排出される排気ガスの排気経路として、例えば、水冷式の排気マニホールドと排気熱交換器とを具備するものがある。
このような排気経路において、排気ガス中に含まれる水分は、上記排気マニホールドで急激に冷却され、所定温度以下となることによって凝縮され、該凝縮された凝縮水が上記排気マニホールドに貯留する。
上記排気マニホールドで貯留した凝縮水は、排気ガス中の化学成分に直接触れるため酸性を帯びてしまい、排気マニホールドを腐蝕させる問題がある。
そこで、該凝縮水を排出する必要があり、従来より排気マニホールドの下部にドレンを接続することによって、該凝縮水を排出していた。このような技術の一例としては、例えば下記特許文献1に記載されるものがある。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−140636号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、排気マニホールドに貯留する凝縮水をドレンを介して排出する場合には、次のような不具合が生じる。
ドレンを用いて上記凝縮水を排出する場合に、排気マニホールドから排気熱交換器へ導く排気ガスも一緒に排出してしまう。
そのため、例えば、該排気マニホールドの熱を回収して水等の流体に熱交換するための排気熱交換器を設けている場合に、ドレンから排気マニホールドの排気ガスが排出されると、その排出された分だけ上記排気熱交換器において回収する熱回収量が減少して、熱交換の効率が下がってしまう問題が生じる。
また、上記ドレンは、上記排気マニホールドと排気マフラとの間を接続するホース等によって構成されているため、該ドレンを通過する排気ガスの量が多量であったり、高温であると該ホースが破損する等の問題がある。
そこで、本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、排気マニホールドで貯留する凝縮水をドレンを介して排出できるが、排気マニホールド中の排気ガスの排出量を可能な限り抑制する、若しくは全く排出しないエンジンの凝縮水排出装置を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、請求項1においては、エンジンの排気マニホールド下部に貯留した凝縮水を排出するエンジンの凝縮水排出装置において、
上記凝縮水を排出するための凝縮水排出弁を排気マニホールドとドレンの間に設け、該凝縮水排出弁をエンジンの運転中は閉、エンジンの停止時は開とすることを特徴とするエンジンの凝縮水排出装置として構成されている。
【0006】
請求項2においては、前記凝縮水排出弁を制御装置からの発停信号によって開閉してなるエンジンの凝縮水排出装置として構成されている。
【0007】
請求項3においては、前記凝縮水排出弁を吸気管の圧力によって開閉してなるエンジンの凝縮水排出装置として構成されている。
【0008】
請求項4においては、前記凝縮水排出弁を排気ガスの圧力によって開閉してなるエンジンの凝縮水排出装置として構成されている。
【0009】
請求項5においては、前記凝縮水排出弁を排気マニホールド内の排気ガスの圧力によって開閉してなるエンジンの凝縮水排出装置として構成されている。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明し、本発明の理解に供する。尚、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
図1は本発明の実施の形態に係るエンジンの凝縮水排出装置を含めたの排気装置全体の概略構成図、図2はエンジンの凝縮水排出装置とその関連機器を含めた概略構成図、図3はエンジンの凝縮水排出装置とその関連機器を含めた概略構成図、図4はエンジンの凝縮水排出装置とその関連機器を含めた概略構成図、図5はエンジンの凝縮水排出装置とその関連機器を含めた概略構成図である。
【0011】
先ず、本発明の実施の形態に係るエンジンの凝縮水排出装置と、該装置と関連する周辺装置、周辺機器等とを含めたエンジンの排気装置の概略構成について図1を用いて説明する。
先ず、エンジンの排気装置1の概略構成は、図1に示すように、排気熱交換器20、排気マニホールド30、及び排気マフラ40を具備して概略構成されている。
排気熱交換器20とは、排気ガスの熱を取得して水等の流体に熱エネルギーを伝達することによって熱交換を行うものである。
排気マニホールド30とは、原動機や発動機等より排出される排気ガスを1つの排気経路に集約するものである。
排気マフラ40とは、上記排気ガスに浄化処理や消音処理等を施すものであって、NOx吸蔵触媒を具備するものであっても良い。
また、上記排気装置1は、排気ガスの経路となる排気系と、排気ガスの熱を吸収する水等の流体の経路である流体系との2つの経路と、排気マニホールドに貯留する凝縮水を排出するための凝縮水排出装置を具備する。
【0012】
先ず、排気系は、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンやガスエンジン等であるエンジン70(ここでは、例えば3気筒の場合を想定している)のシリンダの排気弁側に接続される排気管31、32、33から排出された排気ガスを集約する排気マニホールド30と排気熱交換器20とを接続する排気路200と、排気熱交換器20と排気マフラ40とを接続する排気路210と、を具備して概略構成されている。
即ち、図1に示す実線矢印は上記排気系を通過する排気ガスの一連の経路を示している。
【0013】
次に、流路系は、水等の流体(冷却媒体等)を外部より流路100を介して取得して加圧するポンプ10と、該ポンプ10と排気熱交換器20とを接続する流路110と、排気熱交換器20で加熱された水等を外部へ流すための流路120と、を具備して概略構成されている。
即ち、図1に示す点線矢印は上記流体系を通過する水の一連の経路を示している。
【0014】
更に、上記排気装置1は、排気マニホールド30の下部に貯留する凝縮水を排出するための凝縮水排出装置を具備して構成されている。
該凝縮水排出装置は、排気マニホールドの下部に設けられる排出口51に設けられる凝縮水排出弁60と、一端が該凝縮水排出弁60に接続され他端が排気マフラ40に接続されるドレン50と、を具備して概略構成されている。
即ち、換言するならば、凝縮水排出弁60は、排気マニホールド30とドレン50との間に設けられる構成となっている。
このように、排気装置1は、大別すると「排気系」、「流体系」、及び「凝縮水排出装置」を具備して概略構成されている。
【0015】
以下、上記凝縮水排出装置について以下、図2を用いて詳しく説明する。
先ず、上記凝縮水排出装置と関連するエンジン70について簡単に説明する。
ここでは、上記エンジン70は3気筒の場合を想定しており、各気筒は同様の構成を有するものであるので、以下1つの気筒(排気管31が接続されるシリンダ74)について説明し、他の気筒(排気管32、33が接続されるシリンダ等)の説明に関しては省略する。
シリンダ74には、燃焼室上部に点火プラグ76が設けられると共に、ピストン75が設けられている。
更に、シリンダ74には、シリンダ74内部に混合気を送るための吸気管72の一端と、燃焼後の排気ガスを排出するための排気管31の一端とが接続されている。
また、シリンダ74と吸気管72との接続部には吸気弁72aが設けられ、他方、シリンダ74と排気管31との接続部には排気弁71aが設けられている。
また、上記吸気管72の他端側には混合気を生成するためにベンチュリ、スロットル弁等で構成されるミキサ73が設けられている。
【0016】
<凝縮水排出弁がECU80によって開閉される場合>
次に、主に排出口51、凝縮水排出弁60、及びドレン50等により概略構成される凝縮水排出装置の一例は、図2に示すようになる。
ここでは、凝縮水排出弁60が、ECU80によって制御される電磁弁である場合に説明する。
ところで、ECU80は、エンジン70の総合的な制御を行うための制御手段の一例あって、例えば、該凝縮水排出弁60の開閉制御や、点火プラグ76の点火タイミングを制御や、エンジン70を自動運転させる場合はミキサ73に設けられるスロットル弁の開度や燃料制御弁等の開度を制御するものである。
したがって、ECU80に凝縮水排出弁60の作動条件等のデータ(具体的には動作プログラム)を記憶させておくことで、ECU80は該データに基づいて凝縮水排出弁60を自動的に開閉することが可能となる。
該凝縮水排出弁60は電磁弁により構成して、弁を開閉するアクチュエータとしてソレノイドとし、該ソレノイドにECU80からの開閉信号により電流を流すことによりスプールを切換える構成としている。
この場合における上記作動条件の具体例としては、例えば、エンジン70が作動している場合(即ち運転中)には上記凝縮水排出弁60を閉じ、他方、エンジン70が停止している場合には上記凝縮水排出弁60を開くようにしても良い。
この制御は、ECU80がエンジン70のスイッチの入切等による発停信号を取得することで上記制御を行っても良い。
また、別の手法としては、ECU80は、エンジン70の回転数を検出することによって、回転している場合にエンジン70は作動中、他方回転が停止している場合にエンジン70は停止していると判断しても良い。
このようにエンジンの作動状態に応じて、ECU80が凝縮水排出弁60を制御することによって、エンジン70の運転中において排気ガスが排気マニホールドからドレンへ排出されることを防止することが可能となる。
したがって、従来と比較して排気熱交換器20における熱回収量の減少を抑制でき、排気装置1全体の熱効率を上昇させることが可能となる。
【0017】
<凝縮水排出弁が吸気管の圧力によって開閉される場合>
次に、上記凝縮水排出弁を吸気管で発生している圧力によって開閉する場合について説明する。
この場合の構成は、図2中の凝縮水排出弁60に替えて、図3に示すような凝縮水排出弁60aを設ける。
図3に示すように、凝縮水排出弁60aの内部には弁開閉のアクチュエータとしてダイアフラム63aとバネ64aが設けられている。
該ダイアフラム63aには、バネ64a等の弾性部材の一端が設けられてなり、該バネ64aはダイアフラム63aを点線矢印方向(弁体62aを開く方向)に付勢している。
また、該ダイアフラム63aに関し、該バネ64aの一端が設けられる面側は、当該ダイアフラム63aに空気による圧力の作用を与えるための圧力室となっており、該圧力室には気体を流入若しくは流出させるための圧力口66aが設けられて(吸気側と連通されて)いる。
他方、該ダイアフラム63aに関し、上記圧力室の反対面側には弁体62aが設けられてなり、詳しくは、凝縮水排出弁60aとドレン50aとの接続部分の端部に設けられている。
また、上記圧力口66aには、他端が吸気管72と接続口65aを介して接続される圧力管61aの一端が接続されている。
【0018】
このように凝縮水排出弁60aが構成されている状態において、例えば、エンジン70の運転が開始されると吸気管72には混合気が流れる。
この混合気の流れは、吸気管72内において圧力差が生じることによって発生するものである。
即ち、ミキサ73側から吸気管72側に向けて圧力(負圧)が掛かる状態となっており、この負圧は吸気管72に接続される圧力管61aにも掛かる状態となる。
このような負圧が圧力管61aに掛かることによって、上記圧力室の圧力が低下するので、ダイアフラム63aは、点線矢印方向に掛かっているバネ64aの付勢力に打ち勝って実線矢印方向(圧力管61a側、弁体62aが閉じる方向)に移動する。
このようにダイアフラム63aが実線矢印方向に移動することによって、ダイアフラム63aと連結される弁体62aも実線矢印方向に移動して、ドレン50aと凝縮水排出弁60aとの接続部が塞がれる。
この結果、排出口51から凝縮水排出弁60aに流れ落ちる凝縮水はドレン50aに排出されなくなると共に、排気マニホールド30を通過する排気ガスもドレン50aに排出されることがなくなる。
【0019】
他方、エンジン70を停止することによって、混合気は吸気管72を流れなくなるので、圧力管61aに圧力(負圧)が掛からなくなった結果、ダイアフラム63aはバネ64aの付勢力によって点線矢印方向に移動する。
このようにダイアフラム63aが点線矢印方向に移動することによって、弁体62aも点線矢印方向に移動して、ドレン50aと凝縮水排出弁60aとの接続部は開かれる。
これにより、排気マニホールド30の下部に貯留する凝縮水は、排出口51→凝縮水排出弁60a→ドレン50aを通過して外部若しくは排気マフラ等に排出される。
このように、凝縮水排出弁60aにダイアフラム63aを設けることにより、凝縮水排出弁60aの開閉制御をエンジン70の作動状態に応じて自動的に行うことが容易に実現できる。
即ち、エンジン70が作動している場合に凝縮水排出弁60aは閉となり、エンジン70が停止している場合に凝縮水排出弁60aは開となるので、エンジン70が作動している状態においては排気マニホールド30を通過する排気ガスはドレン50aに排出されなくなる。
したがって、従来と比較して排気熱交換器20における熱回収量の減少を抑制でき、排気装置1全体の熱効率を上昇させることが可能となる。
【0020】
<凝縮水排出弁が排気ガス自体の圧力によって開閉される場合1>
次に、上記凝縮水排出弁を排気ガスの圧力によって開閉する場合について説明する。
この場合の構成は、図2中の凝縮水排出弁60に替えて、図4に示すような凝縮水排出弁60bを設ける。
図4に示すように、凝縮水排出弁60bの内部にはダイアフラム63bが設けられている。
該ダイアフラム63bには、バネ64b等の弾性部材の一端が設けられてなり、該バネ64bはダイアフラム63bを点線矢印方向に付勢している。
また、該ダイアフラム63bに関し、該バネ64bの一端が設けられる面側には圧力口66bが設けられており、単に該バネ64bが設けられる側の空気が出入りできるような構成となっている。
他方、該ダイアフラム63bに関し、上記圧力口66bの反対面側には弁体62bが設けられてなり、詳しくは、凝縮水排出弁60とドレン50bとの接続部分の端部に設けられている。
【0021】
このように凝縮水排出弁60bが構成されている状態において、例えば、エンジン70の運転が開始されると、排気マニホールド30の排気ガスが排出口51を通過して凝縮水排出弁60bに入って圧力が高まることによって、ダイアフラム63bがバネ64bの付勢力に打ち勝って実線矢印方向(弁体62bが閉じる方向)に移動する。
このようにダイアフラム63bが実線矢印方向に移動することによって、ダイアフラム63bと連結される弁体62bも実線矢印方向に移動して、ドレン50bと凝縮水排出弁60bとの接続部が塞がれる。
この結果、排出口51から凝縮水排出弁60bに流れ落ちる凝縮水はドレン50bに排出されなくなると共に、排気マニホールド30を通過する排気ガスもドレン50bに排出されることがなくなる。
【0022】
他方、エンジン70を停止することによって、凝縮水排出弁60bに流入する排気ガスがなくなるので、凝縮水排出弁60b内部の圧力が下がって、ダイアフラム63bはバネ64bの付勢力によって点線矢印方向(弁体62bが開く方向)に移動する。
このようにダイアフラム63bが点線矢印方向に移動することによって、弁体62bも点線矢印方向に移動して、ドレン50bと凝縮水排出弁60bとの接続部は開かれる。
これにより、排気マニホールド30の下部に貯留する凝縮水は、排出口51→凝縮水排出弁60b→ドレン50bを通過して外部若しくは排気マフラ等に排出される。
このように、凝縮水排出弁60bにダイアフラム63bを設けることにより、凝縮水排出弁60bの開閉制御をエンジン70の作動状態に応じて容易に行うことが可能となる。
この場合、上述した吸気管72で発生している圧力を利用する場合と同様に、エンジン70が作動している場合に凝縮水排出弁60bは閉となり、エンジン70が停止している場合に凝縮水排出弁60bは閉となるので、エンジン70が作動している状態において排気マニホールド30を通過する排気ガスはドレン50bに排出されなくなる。
したがって、従来と比較して排気熱交換器20における熱回収量の減少を抑制でき、排気装置1全体の熱効率を上昇させることが可能となる。
但し、上述した構成において、バネ64a・64bを用いずにダイアフラム63a・63b自体の弾性力で弁を開く方向に付勢する構成であっても良い。
また、凝縮水排出弁60a・60bの取り付け方向は上下方向に取り付けることもできる。
【0023】
<凝縮水排出弁が排気ガス自体の圧力によって開閉される場合2>
次に、上記凝縮水排出弁を排気ガスの圧力によって開閉する別の構造について、図5を用いて説明する。
この場合の構成は、図2中の凝縮水排出弁60に替えて、図5に示すような凝縮水排出弁60cを設ける。
図5に示すように、凝縮水排出弁60cの内部には弁体62cが設けられている。
この弁体62cには、弁体を開く方向に付勢するアクチュエータとしてバネ64c等の弾性部材の一端が設けられてなり、該バネ64cは点線矢印方向(弁体62cが開く方向)に付勢しており、弁体62cが凝縮水排出弁60cの内部で浮いている状態となっている。
このような状態において、エンジン70の運転が開始されると、排気マニホールド30の排気ガスが排出口51を通過して凝縮水排出弁60cに入って圧力が高まることによって、弁体62c自体がバネ64cの付勢力に打ち勝って下方(図5中における実線矢印方向)に移動する。
このように弁体62c自体が実線矢印方向(弁体62cが閉じる方向)に移動することによって、ドレン50cと凝縮水排出弁60cとの接続部が塞がれる。
この結果、排出口51から凝縮水排出弁60cに流れ落ちる凝縮水はドレン50cに排出されなくなると共に、排気マニホールド30を通過する排気ガスもドレン50cに排出されることがなくなる。
【0024】
他方、エンジン70を停止することによって、凝縮水排出弁60cに流入する排気ガスがなくなるので、凝縮水排出弁60c内部の圧力が下がって、弁体62cはバネ64cの付勢力によって点線矢印方向に移動するので、ドレン50cと凝縮水排出弁60cとの接続部は開かれる。
これにより、排気マニホールド30の下部に貯留する凝縮水は、排出口51→凝縮水排出弁60c→ドレン50cを通過して外部若しくは排気マフラ等に排出される。
このように、凝縮水排出弁60cに弁体62cを設けることにより、凝縮水排出弁60cの開閉制御をエンジン70の作動状態に応じて容易に行うことが可能となると共に、凝縮水排出弁60cの構成を簡素化できるので弁体62cの開閉動作を確実にし、その応答速度を早くすることが可能となる。
また、この場合、エンジン70が作動している場合に凝縮水排出弁60cは閉となり、エンジン70が停止している場合に凝縮水排出弁60cは閉となるので、エンジン70が作動している状態において排気マニホールド30を通過する排気ガスはドレン50cに排出されなくなる。
したがって、従来と比較して排気熱交換器20における熱回収量の減少を抑制でき、排気装置1全体の熱効率を上昇させることが可能となる。
【0025】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、以下に示すような効果を奏する。
【0026】
即ち、請求項1においては、エンジンの排気マニホールド下部に貯留した凝縮水を排出するエンジンの凝縮水排出装置において、
上記凝縮水を排出するための凝縮水排出弁を排気マニホールドとドレンの間に設け、該凝縮水排出弁をエンジンの運転中は閉、エンジンの停止時は開とすることを特徴とするエンジンの凝縮水排出装置として構成されている。
このように構成することによって、エンジンの運転中において排気ガスが排気マニホールドからドレンへ排出されることを防止することが可能となる。したがって、従来と比較して排気熱交換器における熱回収量の減少を抑制でき、排気装置全体の熱効率を上昇させることが可能となる。
【0027】
請求項2においては、前記凝縮水排出弁を制御装置からの発停信号によって開閉してなるエンジンの凝縮水排出装置として構成されている。
この場合例えば、ECU等の制御手段が、エンジンの作動状態に応じて、凝縮水排出弁を容易に作動させることが可能となる。そして、エンジンの始動時や停止時等で正確に凝縮水排出弁を開閉できる。
【0028】
請求項3においては、前記凝縮水排出弁を吸気管の圧力によって開閉してなるエンジンの凝縮水排出装置として構成されている。
この場合、エンジンの作動状態に応じて、凝縮水排出弁の開閉制御を自動的に行うことが容易に実現できる。制御装置を不要として安価に構成できる。
【0029】
請求項4においては、前記凝縮水排出弁を排気ガスの圧力によって開閉してなるエンジンの凝縮水排出装置として構成されている。
この場合、吸気管の場合と同様に、エンジンの作動状態に応じて、凝縮水排出弁の開閉制御を自動的に行うことが容易に実現できる。制御装置を不要として安価に構成できる。
【0030】
請求項5においては、前記凝縮水排出弁を排気マニホールド内の排気ガスの圧力によって開閉してなるエンジンの凝縮水排出装置として構成されている。
この場合、エンジンの作動状態に応じて、凝縮水排出弁の開閉制御を自動的に行うことが容易に実現できる凝縮水排出弁の構成を簡素化できるので弁体の開閉動作を確実にし、その応答速度を早くすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るエンジンの凝縮水排出装置を含めたの排気装置全体の概略構成図。
【図2】エンジンの凝縮水排出装置とその関連機器を含めた概略構成図。
【図3】エンジンの凝縮水排出装置とその関連機器を含めた概略構成図。
【図4】エンジンの凝縮水排出装置とその関連機器を含めた概略構成図。
【図5】エンジンの凝縮水排出装置とその関連機器を含めた概略構成図。
【符号の説明】
10 ポンプ
20 排気熱交換器
30 排気マニホールド
40 排気マフラ
50 ドレン
60 凝縮水排出弁
Claims (5)
- エンジンの排気マニホールド下部に貯留した凝縮水を排出するエンジンの凝縮水排出装置において、
上記凝縮水を排出するための凝縮水排出弁を排気マニホールドとドレンの間に設け、該凝縮水排出弁をエンジンの運転中は閉、エンジンの停止時は開とすることを特徴とするエンジンの凝縮水排出装置。 - 前記凝縮水排出弁を制御装置からの発停信号によって開閉してなる請求項1記載のエンジンの凝縮水排出装置。
- 前記凝縮水排出弁を吸気管の圧力によって開閉してなる請求項1記載のエンジンの凝縮水排出装置。
- 前記凝縮水排出弁を排気ガスの圧力によって開閉してなる請求項1記載のエンジンの凝縮水排出装置。
- 前記凝縮水排出弁を排気マニホールド内の排気ガスの圧力によって開閉してなる請求項4記載のエンジンの凝縮水排出装置。
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