JP2007262956A - Egr装置付内燃機関の制御装置 - Google Patents

Egr装置付内燃機関の制御装置 Download PDF

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崇 小山
Kiyoshi Fujiwara
清 藤原
Tomohiro Kaneko
智洋 金子
Shigeki Nakayama
茂樹 中山
Taku Ibuki
卓 伊吹
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Abstract

【課題】本発明は、EGR装置を備えた内燃機関において、EGRガスが冷却されることで生じた凝縮水をより好適に処理することを課題とする。
【解決手段】EGR装置12を備えた多気筒内燃機関1の制御装置であって、吸気通路5、8が、EGR通路13との接続部よりも下流側で、それぞれが各気筒2に接続される複数の吸気分岐通路4に分岐している。そして、内燃機関1の停止時に全ての吸気分岐通路4を遮断する遮断手段14が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の排気をEGRガスとして該内燃機関の吸気通路に導入するEGR装置を備えたEGR装置付内燃機関の制御装置に関する。
EGR装置を備えた内燃機関では、EGR通路や吸気通路においてEGRガスが冷却されることで凝縮水が生じる場合がある。
特許文献1には、内燃機関の運転停止後にEGR通路に残量したEGRガスが冷却されることで発生する凝縮水を抑制すべく、内燃機関を搭載した車両の減速時や内燃機関がアイドリング状態にあるときに、EGR通路に設けられたEGR弁を開弁することで該EGR通路を低温のEGRガスで掃気する技術が開示されている。
また、EGRガスが冷却することで凝縮水が生じると、該凝縮水が気筒内に流入する場合がある。
特開2004−116402号公報 特開2003−97361号公報 実開平6−28255号公報 特開平5−86991号公報 特開平10−274069号公報
本発明は、EGR装置を備えた内燃機関において、EGRガスが冷却されることで生じた凝縮水をより好適に処理することが出来る技術を提供することを課題とする。
第一の発明は、EGR装置を備えた多気筒内燃機関において、各気筒に接続された吸気分岐通路の全てを機関停止時に遮断するものである。
より詳しくは、第一の発明に係るEGR装置付内燃機関の制御装置は、
吸気通路と排気通路とを連通するEGR通路を有し、
前記排気通路を流れる排気の一部をEGRガスとして前記吸気通路に導入するEGR装置を備えたEGR装置付内燃機関の制御装置であって、
前記内燃機関は複数の気筒を有し、
前記吸気通路は、前記EGR通路との接続部よりも下流側で、それぞれが各気筒に接続される複数の吸気分岐通路に分岐しており、
前記内燃機関の停止時に全ての吸気分岐通路を遮断する遮断手段をさらに備えたことを特徴とする。
これにより、EGR通路や吸気通路においてEGRガスが冷却されることで凝縮水が生じた場合であっても、内燃機関が停止しているときに該凝縮水が気筒内に流入するのを全ての気筒において抑制することが出来る。
従って、本発明によれば、内燃機関が複数の気筒を有する場合であっても、凝縮水による気筒内壁面の腐食を全気筒で抑制することが出来る。
本発明において、複数の気筒の吸気弁の閉弁時期を制御する可変動弁機構がさらに備えられている場合、遮断手段は、内燃機関の停止時に可変動弁機構によって全ての気筒の吸気弁を閉弁状態としても良い。
内燃機関が複数の気筒を有する場合であっても、可変動弁機構によって吸気弁の閉弁時期を制御することで、全ての気筒の吸気弁が閉弁した状態で内燃機関を停止させることが出来る。
上記によれば、吸気弁とは異なる装置を吸気分岐通路に設けることなく、内燃機関の停止時に全ての吸気分岐通路を遮断することが出来る。
本発明において、内燃機関が4つの気筒を有し、吸気通路が4つの吸気分岐通路に分岐している場合、4つの吸気分岐通路のうち所定の吸気分岐通路にのみ該所定の吸気分岐通路を遮断または開通する分岐通路弁をさらに備えても良い。この場合、遮断手段は、内燃機関の停止時に、所定の吸気分岐通路が接続された気筒が吸気行程の状態にあるときに内燃機関を停止させる、即ち、所定の吸気分岐通路が接続された気筒以外の気筒の吸気弁が閉弁状態となるタイミングで内燃機関を停止させる。そして、所定の吸気分岐通路を分岐通路弁によって遮断する。
これによれば、吸気弁の閉弁時期を制御する可変動弁機構を設けずに、また、所定の吸気分岐通路にのみ分岐通路弁を設けることで、内燃機関の停止時に全ての吸気分岐通路を遮断することが出来る。
第二の発明は、EGR装置を備えた内燃機関において、該内燃機関の停止時に気筒内を乾燥させるものである。
より詳しくは、本発明に係るEGR装置付内燃機関の制御装置は、
吸気通路と排気通路とを連通するEGR通路を有し、
前記排気通路を流れる排気の一部をEGRガスとして前記吸気通路に導入するEGR装置を備えたEGR装置付内燃機関の制御装置であって、
前記内燃機関の停止時に該内燃機関の気筒内を乾燥させる乾燥手段をさらに備えたことを特徴とする。
本発明によれば、気筒内に流入した凝縮水を内燃機関の停止時に蒸発させることが出来る。その結果、凝縮水による気筒内壁面の腐食を抑制することが出来る。
第三の発明は、EGR装置を備えた内燃機関において、該内燃機関での燃料噴射が停止しているときに排気通路内の圧力を上昇させた状態で、EGR通路にEGRガスを流すものである。
より詳しくは本発明に係るEGR装置付内燃機関の制御装置は、
吸気通路と排気通路とを連通するEGR通路を有し、
前記排気通路を流れる排気の一部をEGRガスとして前記吸気通路に導入するEGR装置を備えたEGR装置付内燃機関の制御装置であって、
前記EGR装置が、前記EGR通路を流れるEGRガスの流量を制御するEGR弁をさらに有し、
所定の条件が成立したときに前記内燃機関での燃料噴射を自動的に停止させるフューエルカット手段と、
前記排気通路における前記EGR通路よりも下流側に設けられた排気絞り弁と、をさらに備え、
前記フューエルカット手段によって前記内燃機関での燃料噴射が停止されているときに、前記排気絞り弁を閉弁方向に制御すると共に、前記EGR弁を一旦閉弁方向に制御した後、該EGR弁を開弁方向に制御することで、前記EGR通路を掃気することを特徴とする。
ここで、所定の条件とは、内燃機関において燃焼を行う必要がないと判断出来る条件である。
内燃機関での燃料噴射が停止されているときは、吸気がそのまま排気となって内燃機関から排出される。また、排気絞り弁を閉弁方向に制御すると該排気絞り弁より上流側の排気通路内の圧力が上昇する。
従って、本発明によれば、水分の含有量がより少なく且つより高圧のEGRガスによってEGR通路を掃気することが出来る。その結果、EGR通路から凝縮水をより効果的に除去することが可能となる。これにより、凝縮水によるEGR通路の腐食を抑制することが出来る。
本発明によれば、EGR装置を備えた内燃機関において、EGRガスが冷却されることで生じた凝縮水をより好適に処理することが出来る。
以下、本発明に係るEGR装置付内燃機関の制御装置の具体的な実施形態について図面に基づいて説明する。
<実施例1>
<内燃機関およびその吸排気系の概略構成>
図1は、本実施例に係る内燃機関およびその吸排気系の概略構成を示す図である。内燃機関1は車両駆動用のディーゼルエンジンである。内燃機関1は4つの気筒2を有している。各気筒2の燃焼室には吸気ポート4および排気ポート(図示省略)が接続されている。吸気ポート4および排気ポートの燃焼室への開口部はそれぞれ吸気弁7および排気弁(図示せず)によって開閉される。また、各気筒2には、該気筒2の燃焼室に燃料を直接噴射する燃料噴射弁3が設けられている。
各吸気ポート4はインテークマニホールド5に接続されている。該インテークマニホールド5には吸気通路8が接続されている。吸気通路8にはスロットル弁9および該スロットル弁9より下流側にインタークーラ10が設けられている。各排気ポートはエキゾーストマニホールド6に接続されている。該エキゾーストマニホールド6には排気通路11が接続されている。
また、各吸気ポート4には、該吸気ポート4を遮断または開通させる吸気ポート弁14が設けられている。各吸気ポート弁14は同一の軸部材に接続されており、同時に開閉することが可能となっている。
内燃機関1は、排気通路11を流れる排気の一部をEGRガスとして吸気通路8に導入するEGR装置12を備えている。該EGR装置12は、EGR通路13およびEGR弁16、EGRクーラ15を有している。EGR通路13は一端が排気通路11に接続され他端が吸気通路8におけるスロットル弁9とインタークーラ10との間に接続されている。EGR弁16およびEGRクーラ15はEGR通路13に設けられている。EGR弁16はEGR通路13を通って吸気通路8に流入するEGRガスの流量を制御する。EGR
クーラ15はEGR通路13を通るEGRガスを冷却する。
また、内燃機関1には電子制御ユニット(ECU)10が併設されている。該ECU20には、内燃機関1を搭載した車両のアクセル開度を検出するアクセル開度センサ17やイグニッションスイッチ18が電気的に接続されている。これらの出力信号がECU20に入力される。
また、ECU20には、燃料噴射弁3およびスロットル弁9、吸気ポート弁14、EGR弁16が電気的に接続されている。これらがECU20によって制御される。
<凝縮水流入抑制制御>
内燃機関1から排出される排気には水分が含まれているため、EGRクーラ15やインタークーラ10等によりEGRガスが冷却されると凝縮水が生じる場合がある。
また、本実施例においては、内燃機関1が4つの気筒2を有しているため、該内燃機関1の停止時には、少なくともいずれか1つの気筒2が吸気行程にある状態、即ち、吸気弁7が開弁した状態となる。EGRガスが冷却されることでEGR通路13や吸気通路8、インテークマニホールド5において凝縮水が生じた場合に、吸気弁7が開弁した状態で内燃機関1が停止すると、該内燃機関1が停止している間に該凝縮水が吸気ポート4を通って気筒2内に流入し易くなる。内燃機関1が停止状態にあるときに気筒2内に凝縮水が流入すると、該凝縮水により気筒2内壁面の腐食を招く虞がある。
そこで、本実施例においては、内燃機関1の停止時に、吸気ポート弁14を閉弁することで全ての気筒2の吸気ポート7を遮断する。これにより、内燃機関1が停止状態にあるときは全ての気筒2の吸気ポート7が遮断された状態となる。従って、本実施例によれば、内燃機関1が停止している間に凝縮水が気筒2内に流入するのを抑制することが出来る。その結果、凝縮水による気筒2内壁面の腐食を抑制することが出来る。
尚、本実施例においては、吸気ポート4が本発明に係る吸気分岐通路に相当し、吸気ポート弁14が本発明に係る遮断手段に相当する。
本実施例においては、各気筒2の排気ポートにも吸気ポート弁14と同様の排気ポート弁を設け、内燃機関1の停止時に全ての気筒2の排気ポートを遮断しても良い。これによれば、排気通路11やエキゾーストマニホールド6において排気が冷却されることで凝縮水が生じた場合であっても、内燃機関1が停止している間に該凝縮水が気筒2内に流入するのを全ての気筒2において抑制することが出来る。
<実施例2>
<内燃機関およびその吸排気系の概略構成>
図2は、本実施例に係る内燃機関およびその吸排気系の概略構成を示す図である。本実施例においては、実施例1に係る吸気ポート弁14に代えて、可変動弁機構19が設けられている。それ以外の構成は実施例1と同様であるためその説明を省略する。
可変動弁機構19は、全ての気筒2の吸気弁7の作用角を同時に制御することが可能な機構である。該可変動弁機構19は、ECU20に電気的に接続されており、該ECU20によって制御される。
<凝縮水流入抑制制御>
本実施例においては、内燃機関1の停止時に、全ての気筒2の吸気弁7が閉弁した状態で内燃機関1が停止することが可能となるように、可変動弁機構19によって全ての気筒
2の吸気弁7の作用角を通常時(通常時は作用角180°CA)よりも小さくする。これにより、実施例1と同様、内燃機関1が停止状態にあるときは全ての気筒2の吸気ポート7が吸気弁7によって遮断された状態とすることが出来る。従って、本実施例によれば、実施例1に係る吸気ポート弁のような装置を設けることなく、内燃機関1が停止している間に凝縮水が気筒2内に流入するのを全ての気筒2において抑制することが出来る。
尚、本実施例においては、可変動弁機構19を、各気筒2の吸気弁7をそれぞれ別々に制御することが可能な機構としても良い。この場合、内燃機関1の停止時のクランクアングルにかかわらず、該内燃機関1の停止時に全ての気筒2の吸気弁7を閉弁させることが出来る。
また、本実施例においても、各気筒2の排気弁にも可変動弁機構を設け、内燃機関1の停止時に全ての気筒2の排気弁を閉弁することで、実施例1と同様、全ての気筒2の排気ポートを遮断しても良い。
<実施例3>
<内燃機関およびその吸排気系の概略構成>
図3は、本実施例に係る内燃機関およびその吸排気系の概略構成を示す図である。本実施例においては、実施例1に係る吸気ポート弁14と同様の吸気ポート弁14aが1つの気筒2aの吸気ポート4aにのみ設けられている。それ以外の構成は実施例1と同様であるためその説明を省略する。
<凝縮水流入抑制制御>
本実施例においては、気筒2aが吸気行程の状態にあるときに、即ち、気筒2aの吸気弁7のみが開弁しており他の気筒2の吸気弁7が閉弁した状態で、内燃機関1を停止させる。このように、本実施例においては、内燃機関1が有する気筒は4つであるため、可変動弁機構を設けずとも1つの気筒の吸気弁のみが開弁しており他の気筒の吸気弁が閉弁した状態で内燃機関1を停止させることは可能である。そして、内燃機関1の停止時には、さらに、吸気ポート弁14aを閉弁することで気筒2aの吸気ポート4aを遮断する。本実施例においては、吸気ポート弁14aが本発明に係る分岐通路弁に相当する。
これにより、実施例1と同様、内燃機関1が停止状態にあるときは全ての気筒2の吸気ポート4、4aが遮断された状態となる。従って、本実施例によれば、実施例2に係る可変動弁機構を設けることなく、且つ、吸気ポート弁14aを1つの気筒2aの吸気ポート4aにのみ設けることで、内燃機関1が停止している間に凝縮水が気筒2内に流入するのを全ての気筒2において抑制することが出来る。
<実施例4>
<内燃機関およびその吸排気系の概略構成>
図4は、本実施例に係る内燃機関およびその吸排気系の概略構成を示す図である。本実施例においては、実施例1に係る吸気ポート弁14は設けられていない。また、各気筒2にグロープラグ21が設けられている。それ以外の構成は実施例1と同様であるためその説明を省略する。
グロープラグ21は、内燃機関1の冷間始動時に使用されるものであって、気筒2内で形成された混合気に点火するものである。該グロープラグ21はECU20に電気的に接続されており該ECU20によって制御される。
<筒内乾燥制御>
ここで、本実施例に係る、気筒2内を乾燥させる筒内乾燥制御について説明する。上述
したように、EGRガスが冷却されることでEGR通路13や吸気通路8、インテークマニホールド5において凝縮水が生じた場合、該凝縮水が気筒2内に流入する場合がある。
そこで、本実施例では、内燃機関1の停止条件が成立したときに、グロープラグ21をONにする。そして、該グロープラグ21を第一所定時間作動させた後、該グロープラグ21をOFFにすると共に内燃機関1を停止させる。
これによれば、内燃機関1の停止直前に、グロープラグ21が発する熱によって気筒2内が昇温されることになる。そのため、内燃機関1の停止直前に気筒2内を乾燥させることが出来る。つまり、本実施例に係る筒内乾燥制御よれば、気筒2内に流入した凝縮水を内燃機関1の停止時に蒸発させることが出来る。その結果、凝縮水による気筒2内壁面の腐食を抑制することが出来る。
尚、ここでの第一所定時間は、気筒2内を昇温させることで凝縮水を蒸発させることが可能な時間であって、実験等によって予め定められている。
以下、本実施例に係る筒内乾燥制御のルーチンについて図5に示すフローチャートに基づいて説明する。本ルーチンは、ECU20に予め記憶されており、内燃機関1の運転中、所定の間隔で実行される。
本ルーチンでは、ECU20は、先ずS101において、内燃機関1の停止条件が成立したか否かを判別する。ここで、内燃機関1の停止条件として、イグニッションスイッチ18がOFFとなったときを例示することが出来る。S101において、肯定判定された場合、ECU20はS102に進み、否定判定された場合、ECU20は本ルーチンの実行を終了する。
S102において、ECU20は、グロープラグ21をONにする。
次に、ECU20は、S103に進み、S102においてグロープラグ21をONとしてから第一所定時間ΔT1が経過したか否かを判別する。S103において肯定判定された場合、ECU20はS104に進み、否定判定された場合、ECU20はS102に戻る。
S104において、ECU20はグロープラグ21をOFFにする。
次に、ECU20は、S105に進み、内燃機関1を停止させる。その後、ECU20は本ルーチンの実行を終了する。
上記ルーチンによれば、内燃機関1の停止直前に、グロープラグ21が作動し、各気筒2内が昇温される。その結果、各気筒2内の凝縮水を蒸発させることが出来る。
<実施例5>
<内燃機関およびその吸排気系の概略構成>
図6は、本実施例に係る内燃機関およびその吸排気系の概略構成を示す図である。本実施例においては、実施例4に係るグロープラグ21に代えて、吸気を内燃機関1に圧送するポンプ22が吸気通路8に設けられている。それ以外の構成は実施例4と同様であるためその説明を省略する。
ポンプ22は、ECU20に電気的に接続されており該ECU20によって制御される。
<筒内乾燥制御>
本実施例では、ポンプ22を使用して筒内乾燥制御を行う。詳しくは、内燃機関1の停止条件が成立したときに、ポンプ22をONにする。そして、該ポンプ22を第二所定時間作動させた後、該ポンプ22をOFFにすると共に内燃機関1を停止させる。
これによれば、内燃機関1の停止直前に、気筒2内により多くの吸気が送り込まれることになる。そのため、内燃機関1の停止直前に気筒2内を乾燥させることが出来る。つまり、本実施例に係る筒内乾燥制御によれば、実施例4と同様、気筒2内に流入した凝縮水を内燃機関1の停止時に蒸発させることが出来る。その結果、凝縮水による気筒2内壁面の腐食を抑制することが出来る。
尚、ここでの第二所定時間は、気筒2内に送り込まれる吸気の流量を増加させることで凝縮水を蒸発させることが可能な時間であって、実験等によって予め定められている。
以下、本実施例に係る筒内乾燥制御のルーチンについて図7に示すフローチャートに基づいて説明する。尚、本ルーチンに係るS101およびS104は実施例4に係る筒内乾燥制御のルーチンと同様であるためその説明を省略する。本ルーチンは、ECU20に予め記憶されており、内燃機関1の運転中、所定の間隔で実行される。
本ルーチンでは、S101において肯定判定された場合、ECU20はS202に進む。S202において、ECU20は、ポンプ22をONにする。このとき、内燃機関1の運転状態をアイドリングとする。
次に、ECU20は、S203に進み、S202においてポンプ22をONとしてから第二所定時間ΔT2が経過したか否かを判別する。S203において肯定判定された場合、ECU20はS204に進み、否定判定された場合、ECU20はS202に戻る。
S204において、ECU20はポンプ22をOFFにする。その後、ECU20はS105に進む。
上記ルーチンによれば、内燃機関1の停止直前に、ポンプ22が作動し、各気筒2に送り込まれる吸気の流量が増加する。その結果、各気筒2内の凝縮水を蒸発させることが出来る。
尚、本実施例おいて、ポンプ22は、スパーチャージャーやモーターアシストターボのコンプレッサであっても良い。この場合、新たな装置を別に設けることなく筒内乾燥制御を実現することが出来る。
<実施例6>
<内燃機関およびその吸排気系の概略構成>
図8は、本実施例に係る内燃機関およびその吸排気系の概略構成を示す図である。本実施例においては、実施例4に係るグロープラグ21が設けられておらず、排気通路11におけるEGR通路13との接続部よりも下流側に排気絞り弁23が設けられている。それ以外の構成は実施例4と同様であるためその説明を省略する。
本実施例においては、ECU20によって、所定の条件が成立したときに各燃料噴射弁3からの燃料噴射を自動的に停止させる、所謂フューエルカット制御が実行される。ここで、所定の条件とは、内燃機関1において燃焼を行う必要がないと判断出来る条件である。該所定の条件としては、内燃機関1を搭載した車両の運転者から減速要求があったとき
等を例示することが出来る。減速要求があるか否かはアクセル開度センサ17の出力値等に基づいて判定される。
<EGR通路掃気制御>
EGR通路13においてEGRガスが冷却されることで凝縮水が生じ、該凝縮水がEGR通路13に溜まった状態となると、該凝縮水によるEGR通路13やEGRクーラ15、EGR弁16の腐食を招く虞がある。そこで、本実施例では、フューエルカット制御が実行されているときに、EGRガスによってEGR通路13を掃気することで、該EGR通路13に溜まった凝縮水を除去するEGR通路掃気制御が行われる。
以下、本実施例に係るEGR通路掃気制御のルーチンについて図9に示すフローチャートに基づいて説明する。本ルーチンは、ECU20に予め記憶されており、内燃機関1の運転中、所定の間隔で実行される。
本ルーチンでは、ECU20は、先ずS301において、フューエルカット制御が実行されているか否かを判別する。S301において、肯定判定された場合、ECU20はS302に進み、否定判定された場合、ECU20は本ルーチンの実行を終了する。
S302において、ECU20は、排気絞り弁23を閉弁すると共に、EGR弁16も一旦閉弁する。排気絞り弁23を閉弁することで、該排気絞り弁23より上流側の排気通路11内の圧力が上昇する。そして、このときにEGR弁16も閉弁することで、該EGR弁16より上流側のEGR通路13内の圧力が上昇することになる。
次に、ECU20は、S303に進み、S302において排気絞り弁23およびEGR弁16を閉弁してから第三所定時間ΔT3が経過したか否かを判別する。S303において、肯定判定された場合、ECU20はS304に進み、否定判定された場合、ECU20はS302に戻る。
S304に進んだECU20は、EGR弁16を開弁する。このとき、EGR弁16を開弁することで、昇圧されたEGRガスがEGR通路13を流れることになる。
次に、ECU20は、S305に進み、S304においてEGR弁16を開弁してから第四所定時間ΔT4が経過したか否かを判別する。S305において、肯定判定された場合、ECU20はS306に進み、否定判定された場合、ECU20はS305を繰り返す。
S306におい、ECU20は、排気絞り弁23を開弁する。その後、ECU02は本ルーチンの実行を終了する。
上記ルーチンによれば、フューエルカット制御が実行されているときに、EGRガスによるEGR通路13の掃気が行われる。フューエルカット制御の実行中は吸気がそのまま排気となって内燃機関1から排出される。そのため、本実施例に係るEGR通路掃気制御によれば、水分の含有量がより少ないEGRガスによってEGR通路13を掃気することが出来る。
また、上記ルーチンによれば、排気絞り弁23を閉弁した状態で、EGR弁16を一旦閉弁し、その後、該EGR弁16を開弁することで、EGR通路13の掃気が行われる。そのため、本実施例に係るEGR通路掃気制御によれば、より高圧のEGRガスによってEGR通路13を掃気することが出来る。
従って、本実施例によれば、EGR通路13から凝縮水をより効果的に除去することが出来る。これにより、凝縮水による、EGR通路13やEGRクーラ15、EGR弁16の腐食を抑制することが出来る。
尚、上記ルーチンにおいて、第三所定時間ΔT3は、排気絞り弁23およびEGR弁16を閉弁することで、EGR弁16より上流側のEGR通路13内の圧力を十分に上昇させることが可能な時間である。また、第四所定時間ΔT4は、EGR弁16を開弁することでEGR通路13内の圧力が通常時と同様の値にまで低下したと判断出来る時間である。これらの所定時間は実験等によって予め定められている。
また、本実施例に係るEGR通路掃気制御おいては、排気絞り弁23およびEGR弁16を一旦閉弁してから排気絞り弁23を開弁するまでの間に、EGR弁16の開閉を繰り返しても良い。これによれば、高圧のEGRガスによって繰り返しEGR通路13を掃気することが出来る。そのため、EGR通路13から凝縮水をさらに効果的に除去することが可能となる。
さらに、本実施例においては、図10に示すように、排気通路11に、EGR弁16をバイパスするバイパス通路24、および、該バイパス通路24を流れる排気の流量を制御するバイパス制御弁25を設けても良い。ここで、バイパス制御弁25は、ECU20に電気的に接続されており、該ECU20によって制御される。
このような場合、上述したEGR通路掃気制御において排気絞り弁23を閉弁したときに、該排気絞り弁23より上流側の排気通路11内の圧力が過剰に上昇しないように、バイパス通路24を流れる排気の流量をバイパス制御弁25によって制御する。
これにより、EGR通路掃気制御において排気絞り弁23を閉弁したときと該排気絞り弁23を開弁したときとの、該排気絞り弁23より上流側の排気通路11内の圧力の変化を低減することが出来る。その結果、EGR通路掃気制御実行時における、内燃機関1を搭載した車両のエンジンブレーキの効き具合の変化を抑制することが出来る。
以上説明した実施例1から6は可能な限り組み合わせることが出来る。例えば、内燃機関およびその吸排気系の構成を実施例1から6に係る構成要素を適宜組み合わせた構成としてもよい。そして、減速運転時のようにフューエルカット制御が実行されているときは実施例6に係るEGR通路掃気制御を実行し、内燃機関1の停止には、停止直前に実施例4および/または5に係る筒内乾燥制御を実行すると共に、実施例1から3のいずれかに係る凝縮水流入抑制制御を実行して内燃機関1を停止しても良い。
実施例1に係る内燃機関およびその吸排気系の概略構成を示す図。 実施例2に係る内燃機関およびその吸排気系の概略構成を示す図。 実施例3に係る内燃機関およびその吸排気系の概略構成を示す図。 実施例4に係る内燃機関およびその吸排気系の概略構成を示す図。 実施例4に係る筒内乾燥制御のルーチンを示すフローチャート。 実施例5に係る内燃機関およびその吸排気系の概略構成を示す図。 実施例5に係る筒内乾燥制御のルーチンを示すフローチャート。 実施例6に係る内燃機関およびその吸排気系の概略構成を示す図。 実施例6に係るEGR通路掃気制御のルーチンを示すフローチャート。 実施例6において、排気通路にバイパス通路およびバイパス制御弁を設けた場合の排気絞り弁周辺の概略構成を示す図。
符号の説明
1・・・内燃機関
2・・・気筒
3・・・燃料噴射弁
4・・・吸気ポート
4a・・吸気ポート
5・・・インテークマニホールド
7・・・吸気弁
8・・・吸気通路
10・・インタークーラ
11・・排気通路
12・・EGR装置
13・・EGR通路
14・・吸気ポート弁
14a・・吸気ポート弁
15・・EGRクーラ
16・・EGR弁
17・・アクセル開度センサ
18・・イグニッションスイッチ
19・・可変動弁機構
20・・ECU
21・・グロープラグ
22・・ポンプ
23・・排気絞り弁
24・・バイパス通路
25・・バイパス制御弁

Claims (5)

  1. 吸気通路と排気通路とを連通するEGR通路を有し、
    前記排気通路を流れる排気の一部をEGRガスとして前記吸気通路に導入するEGR装置を備えたEGR装置付内燃機関の制御装置であって、
    前記内燃機関は複数の気筒を有し、
    前記吸気通路は、前記EGR通路との接続部よりも下流側で、それぞれが各気筒に接続される複数の吸気分岐通路に分岐しており、
    前記内燃機関の停止時に全ての吸気分岐通路を遮断する遮断手段をさらに備えたことを特徴とするEGR装置付内燃機関の制御装置。
  2. 前記複数の気筒の吸気弁の閉弁時期を制御する可変動弁機構をさらに備え、
    前記遮断手段が、前記内燃機関の停止時に前記可変動弁機構によって全ての気筒の吸気弁を閉弁状態にすることを特徴とする請求項1記載のEGR装置付内燃機関の制御装置。
  3. 前記内燃機関は4つの気筒を有し、
    前記吸気通路は4つの吸気分岐通路に分岐しており、
    該4つの吸気分岐通路のうち所定の吸気分岐通路にのみ設けられ該所定の吸気分岐通路を遮断または開通する分岐通路弁をさらに備え、
    前記遮断手段が、前記内燃機関の停止時に、前記所定の吸気分岐通路が接続された気筒以外の気筒の吸気弁が閉弁状態となるタイミングで前記内燃機関を停止させると共に、前記所定の吸気分岐通路を前記分岐通路弁によって遮断することを特徴とする請求項1記載のEGR装置付内燃機関の制御装置。
  4. 吸気通路と排気通路とを連通するEGR通路を有し、
    前記排気通路を流れる排気の一部をEGRガスとして前記吸気通路に導入するEGR装置を備えたEGR装置付内燃機関の制御装置であって、
    前記内燃機関の停止時に該内燃機関の気筒内を乾燥させる乾燥手段をさらに備えたことを特徴とするEGR装置付内燃機関の制御装置。
  5. 吸気通路と排気通路とを連通するEGR通路を有し、
    前記排気通路を流れる排気の一部をEGRガスとして前記吸気通路に導入するEGR装置を備えたEGR装置付内燃機関の制御装置であって、
    前記EGR装置が、前記EGR通路を流れるEGRガスの流量を制御するEGR弁をさらに有し、
    所定の条件が成立したときに前記内燃機関での燃料噴射を自動的に停止させるフューエルカット手段と、
    前記排気通路における前記EGR通路よりも下流側に設けられた排気絞り弁と、をさらに備え、
    前記フューエルカット手段によって前記内燃機関での燃料噴射が停止されているときに、前記排気絞り弁を閉弁方向に制御すると共に、前記EGR弁を一旦閉弁方向に制御した後、該EGR弁を開弁方向に制御することで、前記EGR通路を掃気することを特徴とするEGR装置付内燃機関の制御装置。
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