JP4775196B2 - エンジンの過給装置 - Google Patents

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Description

本発明はエンジンの過給装置に関する。
過給機付きエンジンでは、ノッキング対策のために圧縮比を下げる場合が多い。このため、例えば、過給機として排気ターボ過給機を採用した場合、エンジンの始動時には過給圧が上がらないことから、エンジンの始動性が悪いという問題がある。エンジンの始動性を向上するために、エンジンの始動時における燃料の供給量を増量すると、未燃焼ガス(HC:炭化水素)の排出量が多くなるという問題が生じる。このため、例えば、特許文献1には排気ターボ過給機に回転電機を設けた構成の電動過給機により、エンジン始動時に吸気の過給を行なう装置が開示されている。
特開2003−269203号公報
エンジンの始動性を高めるためには、燃焼室内へ供給する空気量を増量する他、燃焼室内の空気流動を向上することが望ましい。特に、ディーゼルエンジンに代表されるように燃焼室内に燃料を噴射する形式のエンジンでは、燃焼室内が低温で空気流動が低い場合に、燃料が霧化しにくく、燃料と空気とのミキシングが悪い。
従って、本発明の目的は、エンジン始動時において燃焼室内の空気流動を向上し、エンジンの始動性を向上することにある。
本発明によれば、エンジンの吸気通路に配設された電動過給機を備え、吸気ポートとして、吸気のスワール流を生成するスワールポートと吸気のタンブル流を生成するタンブルポートとを備えたエンジンの過給装置において、前記エンジンの始動時に、前記電動過給機による過給を前記スワールポートのみに行なう始動時過給制御手段と、前記エンジンの温度を検出する温度検出手段とを備え、前記始動時過給制御手段は、前記温度検出手段が検出した前記エンジンの温度が予め定めた温度よりも低い場合には前記電動過給機による過給を前記スワールポートのみに行い、前記予め定めた温度以上の場合には前記電動過給機を作動せずに、自然吸気により前記スワールポートのみで吸気させることを特徴とするエンジンの過給装置が提供される。
この構成によれば、エンジンの始動時に前記スワールポートのみを過給することで、燃焼室内の空気量を確保しながら、より強いスワール流を燃焼室内に生じさせ、空気流動を向上することができ、よってエンジンの始動性を向上することができる。そして、温間時にはエンジンの始動性が左程悪化しないことから、エンジンの始動時でかつ冷間時において前記電動過給機を作動させることで、前記電動過給機を不必要に作動させる場合を防止し、電力消費を抑制することができる。
また、本発明の他のエンジンの過給装置によれば、エンジンの吸気通路に配設された電動過給機を備え、吸気ポートとして、吸気のスワール流を生成するスワールポートと吸気のタンブル流を生成するタンブルポートとを備えたエンジンの過給装置において、前記エンジンの始動時に、前記電動過給機による過給を前記スワールポートのみに行なう始動時過給制御手段と、前記エンジンの排気通路に配設されたタービン及び前記吸気通路に配設されたコンプレッサを備えた排気ターボ過給機と、前記コンプレッサよりも下流側において前記吸気通路の途中を分岐して構成された主通路及びバイパス通路と、前記主通路に配設されたインタークーラと、吸気の流通経路を前記主通路と前記バイパス通路とで切換える切換弁と、を備え、前記切換弁は前記エンジンの始動時には前記バイパス通路を吸気の流通経路とすることを特徴とする
この構成によれば、エンジンの始動時においては、エンジンの始動時にスワールポートのみを過給することで、燃焼室内の空気量を確保しながら、より強いスワール流を燃焼室内に生じさせ、空気流動を向上することができることに加えて、前記インタークーラがバイパスされることにより、より高温の吸気が燃焼室へ供給されるので、エンジンの始動性を向上することができる。
また、本発明においては、前記エンジンが、その燃焼室に燃料を噴射する燃料噴射手段を備えた構成を採用できる。
本発明はディーゼルエンジンに代表される、燃料噴射方式が直接噴射式のエンジンに好適であり、空気流動の向上により、空気と燃料とのミキシングが向上してエンジンの始動性を向上することができる。
以上述べた通り、本発明のエンジンの過給装置によれば、エンジンの始動時にスワールポートのみを過給することで、エンジン始動時において燃焼室内の空気流動を向上し、エンジンの始動性を向上することができるとともに、エンジンの始動時でかつ冷間時において電動過給機を作動させることで、電動過給機を不必要に作動させる場合を防止し、電力消費を抑制することができる。また、本発明の他のエンジンの過給装置によれば、エンジンの始動時にスワールポートのみを過給することで、燃焼室内の空気量を確保しながら、より強いスワール流を燃焼室内に生じさせ、空気流動を向上することができることに加えて、インタークーラがバイパスされることにより、より高温の吸気が燃焼室へ供給されるので、エンジンの始動性を向上することができる。
図1は本発明の一実施形態に係る過給装置を備えたディーゼルエンジンシステム1のブロック図である。本実施形態ではディーゼルエンジンを用いたシステムに本発明を適用した例を例示するが、本発明はガソリンエンジンを用いたシステムにも適用可能である。また、本書において通路の上流側、下流側という場合は、その通路を流れる流体の流れの方向に従う。
ディーゼルエンジンシステム1は、ディーゼルエンジン10と吸気通路20と排気通路30と排気ターボ過給機40を備える。本実施形態においてディーゼルエンジン10は直列4気筒のディーゼルエンジンであり、ピストン12が内部を摺動するシリンダ11及びシリンダヘッド13を備え、これらにより燃焼室13aが形成される。シリンダヘッド13には燃焼室13aへ燃料を噴射する電子制御式の燃料噴射弁14が配設されている。
燃焼室13aは吸気ポート15、排気ポート16に連通しており、吸気ポート15は吸気通路20に、排気ポート16は排気通路30に連通している。また、吸気ポート15はシリンダヘッド13に設けられた吸気バルブ17により開閉され、排気ポート16はシリンダヘッド13に設けられた排気バルブ18により開閉される。
吸気通路20には、その上流側からエアフィルタ21、エアフローメータ(吸気量センサ)22、スロットル弁23、排気ターボ過給機40のコンプレッサ(コンプレッサホイール)41、が配設されている。コンプレッサ41の下流側において吸気通路20は主通路20aとバイパス通路20bとに分岐している。
主通路20aには、その上流側から第1切換弁24、インタークーラ25が配設されている。バイパス通路20bには第2切換弁26が配設されている。第1切換弁24及び第2切換弁26は吸気の流通経路を主通路20aとバイパス通路20bとの間で切換える電子制御切換弁であり、主通路20aを吸気の流通経路とするときは第1切換弁24を開弁、第2切換弁2を閉弁とし、バイパス通路20bを吸気の流通通路とするときは第1切換弁24を閉弁、第2切換弁2を開弁とする。
主通路20aとバイパス通路20bとの切換えは、例えば、ディーゼルエンジン1の冷間時にはバイパス通路20bを吸気の流通経路とし、温間時には主通路20aを吸気の流通経路とする。
吸気通路20は、また、主通路20aとバイパス通路20bとの合流点よりも下流側において、過給機バイパス通路20cと、過給機側通路20dとに分岐している。過給機側通路20dには電動モータ27a及びコンプレッサ(コンプレッサホイール)27bからなる電動過給機27のコンプレッサ27bが配設されている。過給機バイパス通路20cには、電子制御弁である過給機バイパス弁28が配設されている。過給機バイパス弁28は例えば電動過給機27の作動中は閉弁し、電動過給機27の停止中は開弁する。
吸気通路20には、過給機バイパス通路20cと過給機側通路20dとの合流点よりも下流側においてサージタンク29が配設されている。サージタンク29と各気筒との間は各気筒毎に独立した吸気管29aにより接続されている。図1において吸気通路20に示した矢印は吸気の流れの方向を示す。
図2は本実施形態におけるディーゼルエンジン10の吸気ポート15の構成を示す説明図である。ディーゼルエンジン10は吸気ポート15として、スワールポート15aと、タンブルポート15bとを備え、吸気ポート15及び排気ポート16がそれぞれ2バルブの構成である。スワールポート15aは同図において矢印で示すような、吸気のスワール流(気筒の周方向に沿う横渦流)を生成するよう、また、タンブルポート15bは吸気のタンブル流(気筒の軸方向に沿う縦渦流)を生成するよう、その通路形状が設定されている。
吸気管29aのうち、タンブルポート15bに接続される各吸気管29aには電子制御弁であるスワール制御弁29bが配設されている。スワール制御弁29bを開弁するとスワールポート15a及びタンブルポート15bの双方に吸気が供給される一方、閉弁するとタンブルポート15bには吸気が供給されず、スワールポート15aにのみ吸気が供給されることになる。
図1に戻り、排気通路30にはその上流側から排気ターボ過給機40のタービン(タービンホイール)42、酸化触媒から構成される排気浄化装置31及びパティキュレートフィルタ32が配設されている。図1において排気通路30に示した矢印は排気ガスの流れの方向を示す。
次に、ディーゼルエンジンシステム1における排気ガス還流(EGR)システムについて説明する。ディーゼルエンジンシステム1は吸気通路20と排気通路30とを接続し、排気通路30を流れる排気ガスの一部を吸気通路20に還流する第1還流通路101と第2還流通路102とを備える。図1において第1還流通路101及び第2還流通路102に示した破線矢印は排気通路30から吸気通路20へ還流する排気ガスの流れの方向を示す。
第1還流通路101は、コンプレッサ41よりも下流側の吸気通路20とタービン42の上流側の排気通路42とを接続している。第2還流通路102はコンプレッサ41よりも上流側の吸気通路20とタービン42よりも下流側の排気通路30とを接続している。
第1還流通路101には、第1EGR弁111が配設され、第2還流通路102には、その上流側からEGRクーラ122、第2EGR弁112が配設されている。第1EGR弁111及び第2EGR弁112はそれぞれ第1還流通路101、第2還流通路102を開閉する電子制御弁である。EGRクーラ122は第2還流通路102を流れる排気ガスを冷却する熱交換器である。
燃焼室13aへ還流される排気ガスは、第1還流通路101を経由した場合は排気ターボ過給機40のタービン42の上流側からサージタンク29を通って燃焼室13aへ流れ込むことになる。一方、第2還流通路102を経由した場合は排気ターボ過給機40のコンプレッサ41の上流側から主通路20a又はバイパス通路20bを通って燃焼室13aへ流れ込むことになり、第1還流通路101を経由した場合よりも相対的に流通経路が長くなる。
つまり、流通経路の長さに起因して、第1還流通路101を経由した場合、排気ガスは相対的に高温となる。このように本実施形態では、流通する排気ガスの温度等が異なる第1還流通路101と第2還流通路102とを備えたことにより、吸気通路20に還流する排気ガスの経路を第1還流通路101と第2還流通路102とで切換えることができ、ディーゼルエンジン10の運転状態に応じた排気ガスの還流が行うことができる。例えば、ディーゼルエンジン10の冷間時には第1還流通路101を用いてEGRを行い、温間時には第2還流通路102を用いてEGRを行なうことができる。
次に、図3はディーゼルエンジンシステム1の制御系のブロック図である。ECU(エンジンコントロールユニット)200は、例えば、CPUと、RAM、EEPROM等の記憶手段と、インターフェースと、から構成される。CPUはEEPROM等に記憶された制御プログラムを実行する。
ECU200には回転数センサ201、アクセル開度センサ202、上述したエアフローメータ22、水温センサ203が接続されている。回転数センサ201は例えばディーゼルエンジン10のクランクシャフトの回転数を検出するセンサであり、ディーゼルエンジン10の回転数を検出するために用いられる。
アクセル開度センサ202はドライバによるアクセル操作の開度を検出する。エアフローメータ22は吸気(新気)量を検出する。水温センサ203はディーゼルエンジン10を冷却する冷却水の温度を検出するセンサであり、本実施形態では水温センサ203の検出温度をディーゼルエンジン10の温度とみなして制御を行ない、水温センサ203はディーゼルエンジン10の温度検出手段として機能する。
ECU200はこれらのセンサの検出結果に基づき、スロットル弁23、燃料噴射弁14、第1EGR弁111、第2EGR弁112、電動過給機27の電動モータ27a、スワール制御弁29b、第1切換弁24、第2切換弁26、過給機バイパス弁28の制御を行なう。
次に、電動過給機27を用いたECU200による電動過給制御の例について説明する。図4はECU200が実行する電動過給制御のフローチャートである。ECU200は同図の処理を繰り返し実行する。S1では各センサの検出結果を取得する。S2ではS1で取得したセンサの検出結果に基づき、ディーゼルエンジン10が始動時か否かを判定する。該当する場合はS3へ進み、該当しない場合はS7へ進む。
始動時か否かは本実施形態の場合、ディーゼルエンジン10の回転数に基づき判断し、スタータの始動後、回転数センサ201の検出結果が予め定めた始動判定回転数を示すまでを始動時とする。始動判定回転数は例えばアイドリング回転数よりも低く設定され、アイドリング回転数が700rpmであるとすると始動判定回転数は500rpmに設定される。スタータ始動後、エンジン回転数が0〜始動判定回転数に至るまでが本実施形態におけるエンジン始動時である。
S3ではスワール制御弁29bを閉弁する。これにより、吸気はスワールポート15aのみに供給される。また、第1切換弁24を閉弁し、第2切換弁26を開弁する。これにより吸気は主通路20aを通らず、バイパス通路20bを通ってディーゼルエンジン10に供給される。バイパス通路20bを経由することにより、吸気はインタークーラ25を通らない。ディーゼルエンジン10の始動時においてはインタークーラ25がバイパスされることにより、より高温の吸気が燃焼室13aへ供給されるので、ディーゼルエンジン10の始動性を向上することができる
S4では水温センサ203の検出結果に基づき、ディーゼルエンジン10の温度が閾値温度α以下であるか否かを判定する。該当する場合はS5へ進み、該当しない場合はS6へ進む。閾値温度αはディーゼルエンジン10が冷間時か否かを判断するための基準であり、例えば、摂氏80〜90度程度に設定される。
S5では電動過給機27を作動する。電動過給機27の作動によりスワールポート15aが過給される。このように本実施形態では、ディーゼルエンジン10の始動時にはスワールポート15aにのみ吸気を供給し、かつ、過給する。
一般に、タンブル流は縦渦流であることからピストン12の上下動の影響を受け、空気流動が低下し易い。これに対しスワール流は横渦流であることからピストン12の上下動の影響を受けにくく、空気流動が維持され易い。本実施形態では、ディーゼルエンジン10の始動時にスワール流を積極的に生じさせることで燃焼室13a内の空気流動を向上できる。また、タンブルポート15bの閉鎖による燃焼室13a内の空気量の低減については過給により補える。
こうして本実施形態では、ディーゼルエンジン10の始動時にスワールポート15aのみを過給することで、燃焼室13a内の空気量を確保しながら、より強いスワール流を燃焼室13a内に生じさせ、空気流動を向上することができ、よってディーゼルエンジン10の始動性を向上することができる。
また、本実施形態では燃料噴射方式が、燃料噴射弁14により燃焼室13a内に燃料を直接噴射する、直接噴射方式であり、上記のスワール流による空気流動の向上により、空気と燃料とのミキシングが向上してディーゼルエンジン10エンジンの始動性を向上することができる。本実施形態の場合のように排気ターボ過給機(40)を備えたエンジンでは、一般にノッキング対策のために圧縮比を下げる傾向にあり、この結果、始動性が悪化するが本実施形態によればこのような場合にもエンジンの始動性の悪化を防止することができる。
また、このようなディーゼルエンジン10の始動時における、スワールポート15aのみの過給は、本実施形態の場合、スワール制御弁29bとECU200とにより実現され、これらは始動時過給制御手段を構成する。この構成により、比較的簡易な構成でディーゼルエンジン10の始動時にスワールポート15aのみを過給することができる。なお、電動過給機27の作動中、過給機バイパス弁28は閉弁する。
S6では電動過給機27を停止する。この結果、吸気はスワールポート15aのみに供給されるが過給はされず、自然吸気となる。温間時にはディーゼルエンジン10の始動性が左程悪化しないことから、ディーゼルエンジン10エンジンの始動時でかつ冷間時において電動過給機27を作動させることで、電動過給機27を不必要に作動させる場合を防止し、電力消費を抑制することができる。なお、電動過給機27の停止中、過給機バイパス弁28は開弁する。
S7ではディーゼルエンジン10の運転状態がスワール領域か否かを判定する。該当する場合はS8へ進み、該当しない場合はS9へ進む。スワール領域とはスワール制御弁29bを閉弁してスワールポート15aのみに吸気の供給を行なう運転状態であり、図5(a)に示すように、低回転・低要求トルク(アクセル開度:小)時である。S8ではスワール制御弁29bを閉弁し、S9ではスワール制御弁29bを開弁する。
S10ではディーゼルエンジン10の運転状態が電動過給領域か否かを判定する。該当する場合はS11へ進み、該当しない場合はS12へ進む。電動過給領域とは電動過給機27を作動して過給を行なう運転状態であり、図5(b)に示すように、排気ターボ過給機40の過給圧が低い低回転時であって、高要求トルク(アクセル開度:大)時である。S11では電動過給機27を作動し、S12では電動過給機27を停止する。
<電動過給制御の参考例>
図6はECU200が実行する電動過給制御の、本発明の対象とはならない参考例を示すフローチャートである。図6において図4の制御例と同じ処理については同じ符号を付し、その説明を割愛する。図6の制御例はS2のエンジン始動時の判断で、始動時に該当する場合(S21以下)の処理が図4の制御例と異なる。
S21では電動過給機27を作動する。これにより吸気ポート15は過給される。なお、電動過給機27の作動中、過給機バイパス弁28は閉弁する。また、第1切換弁24を閉弁し、第2切換弁26を開弁する。これにより吸気は主通路20aを通らず、バイパス通路20bを通ってディーゼルエンジン10に供給される。
S22では水温センサ203の検出結果に基づき、ディーゼルエンジン10の温度が閾値温度α以下であるか否かを判定する。該当する場合はS23へ進み、該当しない場合はS24へ進む。S22の処理は上述したS4と同様の処理であり、閾値温度αはディーゼルエンジン10が冷間時か否かを判断するための基準であり、例えば、摂氏80〜90度程度に設定される。
S23ではスワール制御弁29bを閉弁する。これにより、スワールポート15aにのみ吸気が供給され、かつ、過給される。ディーゼルエンジン10の始動時にスワールポート15aのみを過給することで、燃焼室13a内の空気量を確保しながら、より強いスワール流を燃焼室13a内に生じさせ、空気流動を向上することができ、よってディーゼルエンジン10の始動性を向上することができる。
S24ではスワール制御弁29bを開弁する。これにより、スワールポート15aとタンブルポート15bの双方に吸気が供給され、かつ、過給される。温間時にはディーゼルエンジン10の始動性が左程悪化しないことから、燃焼室13a内の空気量の増量を重視してディーゼルエンジン10エンジンの始動性、特に、早期の始動を確保することができる。
本発明の一実施形態に係る過給装置を備えたディーゼルエンジンシステム1のブロック図である。 ディーゼルエンジン10の吸気ポート15の構成を示す説明図である。 ディーゼルエンジンシステム1の制御系のブロック図である。 電動過給制御の例を示すフローチャートである。 (a)はスワール領域の説明図、(b)は電動過給領域の説明図である。 電動過給制御の、本発明の対象とはならない参考例を示すフローチャートである。
1 ディーゼルエンジンシステム
10 ディーゼルエンジン
20 吸気通路
27 電動過給機
29b スワール制御弁
30 排気通路
40 排気ターボ過給機
41 コンプレッサ
42 タービン
101 第1還流通路
111 第1EGR弁
102 第2還流通路
112 第2EGR弁
122 EGRクーラ
200 ECU

Claims (3)

  1. エンジンの吸気通路に配設された電動過給機を備え、
    吸気ポートとして、吸気のスワール流を生成するスワールポートと吸気のタンブル流を生成するタンブルポートとを備えたエンジンの過給装置において、
    前記エンジンの始動時に、前記電動過給機による過給を前記スワールポートのみに行なう始動時過給制御手段と、
    前記エンジンの温度を検出する温度検出手段とを備え、
    前記始動時過給制御手段は、
    前記温度検出手段が検出した前記エンジンの温度が予め定めた温度よりも低い場合には前記電動過給機による過給を前記スワールポートのみに行い、前記予め定めた温度以上の場合には前記電動過給機を作動せずに、自然吸気により前記スワールポートのみで吸気させることを特徴とするエンジンの過給装置。
  2. エンジンの吸気通路に配設された電動過給機を備え、
    吸気ポートとして、吸気のスワール流を生成するスワールポートと吸気のタンブル流を生成するタンブルポートとを備えたエンジンの過給装置において、
    前記エンジンの始動時に、前記電動過給機による過給を前記スワールポートのみに行なう始動時過給制御手段と、
    前記エンジンの排気通路に配設されたタービン及び前記吸気通路に配設されたコンプレッサを備えた排気ターボ過給機と、
    前記コンプレッサよりも下流側において前記吸気通路の途中を分岐して構成された主通路及びバイパス通路と、
    前記主通路に配設されたインタークーラと、
    吸気の流通経路を前記主通路と前記バイパス通路とで切換える切換弁と、を備え、
    前記切換弁は前記エンジンの始動時には前記バイパス通路を吸気の流通経路とすることを特徴とするエンジンの過給装置。
  3. 前記エンジンが、その燃焼室に燃料を噴射する燃料噴射手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載のエンジンの過給装置。
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