JP2004292303A - Mn−Zn系フェライト、トランス用磁心およびトランス - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 Fe2 O3 :51.5〜57.0mol%およびZnO:0〜15mol%(ただし、0は含まず)を含み、残部が実質的にMnOからなる基本成分中に、Co3 O4 換算で0〜5000ppm(ただし、0は含まず)のCo酸化物を含有するMn−Zn系フェライトであって、前記フェライト中の式(1)の値αがα≧0.93である。α=((Fe2+−Mn3+−Co3+)×(4.29×A+1.91×B+2.19×C+2.01×D))/((A−B−C−D)×100) …式(1)但し、式(1)中、(Fe2+−Mn3+−Co3+):[wt%]、A:Fe2O3[mol%]、B:MnO[mol%]、C:ZnO[mol%]、D:CoO[mol%]、である。
【選択図】 無し
Description
Fe2 O3 :51.5〜57.0mol%およびZnO:0〜15mol%(ただし、0は含まず)を含み、残部が実質的にMnOからなる基本成分中に、Co3 O4 換算で0〜5000ppm(ただし、0は含まず)のCo酸化物を含有するMn−Zn系フェライトであって、
前記フェライトにおける下記式(1)の値αが、α≧0.93であることを特徴とする。
但し、式(1)中、(Fe2+−Mn3+−Co3+):[wt%]、A:Fe2O3[mol%]、B:MnO[mol%]、C:ZnO[mol%]、D:CoO[mol%]、である。
Fe2 O3 :51.5〜57.0mol%およびZnO:0〜15mol%(ただし、0は含まず)を含み、残部が実質的にMnOからなる基本成分中に、Co3 O4 換算で0〜5000ppm(ただし、0は含まず)のCo酸化物を含有するMn−Zn系フェライトであって、
たとえばBHアナライザーを用い、前記フェライトに対して、100kHz、200mTの正弦波交流磁界を印加し、75℃と120℃とでそれぞれ測定されたコアロスの値をPcv1とし、該Pcv1の測定後のフェライトを、高温貯蔵(175℃の雰囲気中に96時間貯蔵)した後に、Pcv1の測定と同一条件でそれぞれ測定されたコアロスの値をPcv2としたとき、下記式(2)で示されるコアロス劣化率が、75℃において3%以下または120℃において5%以下であることを特徴とする。
本発明の第3の観点に係るMn−Zn系フェライトは、
Fe2 O3 :51.5〜57.0mol%およびZnO:0〜15mol%(ただし、0は含まず)を含み、残部が実質的にMnOからなる基本成分中に、Co3 O4 換算で0〜5000ppm(ただし、0は含まず)のCo酸化物を含有するMn−Zn系フェライトであって、
たとえばBHアナライザーを用い、前記フェライトに対して、100kHz、200mTの正弦波交流磁界を印加し、75℃と120℃とでそれぞれ測定されたコアロスの値をPcv1とし、該Pcv1の測定後のフェライトを、高温貯蔵(200℃の雰囲気中に96時間貯蔵)した後に、Pcv1の測定と同一条件でそれぞれ測定されたコアロスの値をPcv3としたとき、下記式(3)で示されるコアロス劣化率が、75℃において27%以下または120℃において30%以下であることを特徴とする。
フェライトにおける式(1)の値αを0.93以上にすると、高温試験(175℃中で96時間)後のコアロスの劣化を、かなり抑制することができる。
また、BHアナライザーを用い、前記フェライトに対して、100kHz、200mTの正弦波交流磁界を印加し、75℃と120℃とでそれぞれ測定されたコアロスの値をPcv1とし、該Pcv1の測定後のフェライトを、高温貯蔵(200℃の雰囲気中に96時間貯蔵)した後に、Pcv1の測定と同一条件でそれぞれ測定されたコアロスの値をPcv3としたとき、下記式(3)で示されるコアロス劣化率を、75℃において27%以下または120℃において30%以下とすることができる。
以上のようにコアロスの劣化を少なくできる理由は、必ずしも明らかではないが、本発明者等の実験により裏付けられ、以下のように推測される。
上記本発明に係るMn−Zn系フェライトの組成範囲(Fe2 O3 :51.5〜57.0mol%およびZnO:0〜15mol%(ただし、0は含まず)を含み、残部が実質的にMnOからなる基本成分中に、Co3 O4 換算で0〜5000ppm(ただし、0は含まず)のCo酸化物を含有する)となるように原料を準備する原料準備工程と、
前記原料にバインダーを加えて所定形状に成形し、予備成形体を形成する成形工程と、
前記予備成形体を焼成する焼成工程とを、有し、
前記焼成工程が高温保持工程を有し、
該高温保持工程における保持温度が、1250℃〜1400℃であり、かつ
焼成雰囲気の酸素分圧をPO2 (%)とし、保持温度をT(K)としたとき、下記(4)式を満足するPO2 で焼成することを特徴とする。
但し、式(4)中のaは、6.95≦a≦8.85である。
本発明の一実施形態に係るMn−Zn系フェライトは、
Fe2 O3 :51.5〜57.0mol%およびZnO:0〜15mol%(ただし、0は含まず)を含み、残部が実質的にMnOからなる基本成分中に、Co3 O4 換算で0〜5000ppm(ただし、0は含まず)のCo酸化物を含有し、
その他の任意の副成分として、SiO2 :50〜220ppm,CaO:120〜1400ppmを含有し、
さらにその他の任意の副成分として、Nb2 O5 :0〜500ppm(ただし、0は含まず),ZrO2 :0〜500ppm(ただし、0は含まず),Ta2 O5 :0〜1000ppm(ただし、0は含まず),V2 O5 :0〜500ppm(ただし、0は含まず),HfO2 :0〜500ppm(ただし、0は含まず)のうちの1種以上を含有するMn−Zn系フェライトであって、
前記フェライトにおける下記式(1)の値αが、α≧0.93であることを特徴とする。
但し、式(1)中、(Fe2+−Mn3+−Co3+):[wt%]、A:Fe2O3[mol%]、B:MnO[mol%]、C:ZnO[mol%]、D:CoO[mol%]、である。
但し、式(4)中のaは、6.95≦a≦8.85、より好ましくは7.96≦a≦8.78である。aが6.95未満であると、コアロスが増加するなどの不都合を生じ、aが8.85を超えると、高温貯蔵試験におけるコアロスの劣化率が増加するなどの不都合を生じる。
主成分および副成分の出発原料を準備した。主成分の出発原料としては、Fe2 O3 、Mn3 O4 、ZnOを用いた。また、副成分の出発原料としては、Co3 O4 、SiO2 、CaO、を用いた。これらの出発原料は、焼成後の組成範囲が下記の範囲となるように、秤量した。
焼成条件を変化させ、組成範囲は実施例1または2と同じであるが、式(1)の値αが実施例1〜14の範囲から外れる以外は、前記の実施例1〜14と同様にして、複数のフェライト焼結体のサンプルを作製した。比較例1〜4では、実施例1〜14に比べて、特に焼成時の高温保持工程における酸素分圧が、例えば1300℃では、3.80%よりも大きかった。
Fe2 O3 :51.5〜57.0mol%、ZnO:0〜15mol%の範囲から外れる以外は、実施例1〜14と同様にして、複数のフェライト焼結体のサンプルを作製した。
Co3 O4 :0〜5000ppm(ただし、0は含まず)の範囲から外れる以外は、実施例1〜14と同様にして、複数のフェライト焼結体のサンプルを作製した。
SiO2 :50〜220ppm、CaO:120〜1400ppmの範囲から外れる以外は、実施例1〜14と同様にして、複数のフェライト焼結体のサンプルを作製した。
表1に示すように、
(イ)実施例1〜14と比較例1〜4とを比較することで、以下のことが確認できた。すなわち、Fe2 O3 :51.5〜57.0mol%およびZnO:0〜15mol%(ただし、0は含まず) を含み、残部が実質的にMnOからなる基本成分中に、Co3 O4 換算で0〜5000ppm(ただし、0は含まず)のCo酸化物を含有するMn−Zn系フェライトにおいて、前記フェライトにおける式(1)の値αをα≧0.93とすることで、高温貯蔵試験(175℃中で96時間)後のコアロスの劣化(75℃でのPcv劣化率)をたとえば3%以下程度に抑制することができ、さらに120℃でのPcv劣化率をたとえば5%以下(好ましくは4.5%以下)程度に抑制することができることが確認できた。これに対し、比較例1〜4では、α≧0.93を満足せず、75℃でのPcv劣化率が3%を超え、120℃でのPcv劣化率も5%を超えた。
前記の実施例5の組成(Fe2 O3 :53.8mol%,MnO:35.9mol%,ZnO:10.3mol%,Co3 O4 :3000ppm,SiO2 :100ppm,CaO:500ppm)をベースとして、下記に示す組成範囲で、Nb2 O5 、ZrO2 、Ta2 O5 、V2 O5 、HfO2 のいずれかを含有させた以外は、実施例1〜14と同様にして、複数のフェライト焼結体のサンプルを作製した。
前記の実施例5の組成(Fe2 O3 :53.8mol%,MnO:35.9 mol%,ZnO:10.3mol%,Co3 O4 :3000ppm,SiO2 :100ppm,CaO:500ppm)をベースとして、下記に示す組成範囲で、Nb2 O5 、ZrO2 、Ta2 O5 、V2 O5 、HfO2 のいずれかを含有させた以外は、実施例1〜14と同様にして、複数のフェライト焼結体のサンプルを作製した。
実施例5と実施例19〜33とを比較することで、Nb2 O5 、ZrO2 、Ta2 O5 、V2 O5 、HfO2 のいずれかを含有させることで、これらの副成分を含まない以外は同じ組成のものに比較して、Pcv劣化率を小さくすることができ、所望の25〜120℃の広温度帯域における低コアロス化が容易になると共に、高温貯蔵試験後のコアロスの劣化を、さらに小さくすることができることが確認された。
前記の実施例20の組成(Fe2 O3 :53.8mol%,MnO:35.9mol%,ZnO:10.3mol%,Co3 O4 :3000ppm,SiO2 :100ppm,CaO:500ppm,Nb2 O5 :200ppm)をベースとして、下記に示す組成範囲で、P,Bの双方を含有させた以外は、実施例1〜14と同様にして、複数のフェライト焼結体のサンプルを作製した。
前記の実施例20の組成(Fe2 O3 :53.8mol%,MnO:35.9mol%,ZnO:10.3mol%,Co3 O4 :3000ppm,SiO2 :100ppm,CaO:500ppm,Nb2 O5 :200ppm)をベースとして、下記に示す組成範囲で、P,Bの双方を含有させた以外は、実施例1〜14と同様にして、複数のフェライト焼結体のサンプルを作製した。
実施例39〜44と実施例45,46とを比較することで、リン(P)およびホウ素(B)を含んでも良いが、好ましくは、フェライト中のPおよびBの含有量がP≦35ppmまたはB≦35ppmであることが確認できた。Pの含有量が35ppmよりも大きくなるか、またはBの含有量が35ppmよりも大きくなると、試験前のPcvの値が大きくなり、25〜120℃の広範囲の温度範囲にわたるPcvの低減作用が劣ることが確認された。
Claims (9)
- Fe2 O3 :51.5〜57.0mol%およびZnO:0〜15mol%(ただし、0は含まず)を含み、残部が実質的にMnOからなる基本成分中に、Co3 O4 換算で0〜5000ppm(ただし、0は含まず)のCo酸化物を含有するMn−Zn系フェライトであって、
前記フェライトにおける下記式(1)の値αが、α≧0.93であることを特徴とするMn−Zn系フェライト。
α=((Fe2+−Mn3+−Co3+)×(4.29×A+1.91×B+2.19×C+2.01×D))/((A−B−C−D)×100) …式(1)
但し、式(1)中、(Fe2+−Mn3+−Co3+):[wt%]、A:Fe2O3[mol%]、B:MnO[mol%]、C:ZnO[mol%]、D:CoO[mol%]、である。 - Fe2 O3 :51.5〜57.0mol%およびZnO:0〜15mol%(ただし、0は含まず)を含み、残部が実質的にMnOからなる基本成分中に、Co3 O4 換算で0〜5000ppm(ただし、0は含まず)のCo酸化物を含有するMn−Zn系フェライトであって、
前記フェライトに対して、100kHz、200mTの正弦波交流磁界を印加し、75℃と120℃とでそれぞれ測定されたコアロスの値をPcv1とし、該Pcv1の測定後のフェライトを、高温貯蔵(175℃の雰囲気中に96時間貯蔵)した後に、Pcv1の測定と同一条件でそれぞれ測定されたコアロスの値をPcv2としたとき、下記式(2)で示されるコアロス劣化率が、75℃において3%以下または120℃において5%以下であることを特徴とするMn−Zn系フェライト。
コアロス劣化率(%)=((Pcv1−Pcv2)/Pcv1)×100 …式(2) - Fe2 O3 :51.5〜57.0mol%およびZnO:0〜15mol%(ただし、0は含まず)を含み、残部が実質的にMnOからなる基本成分中に、Co3 O4 換算で0〜5000ppm(ただし、0は含まず)のCo酸化物を含有するMn−Zn系フェライトであって、
前記フェライトに対して、100kHz、200mTの正弦波交流磁界を印加し、75℃と120℃とでそれぞれ測定されたコアロスの値をPcv1とし、該Pcv1の測定後のフェライトを、高温貯蔵(200℃の雰囲気中に96時間貯蔵)した後に、Pcv1の測定と同一条件でそれぞれ測定されたコアロスの値をPcv3としたとき、下記式(3)で示されるコアロス劣化率が、75℃において27%以下または120℃において30%以下であることを特徴とするMn−Zn系フェライト。
コアロス劣化率(%)=((Pcv1−Pcv3)/Pcv1)×100 …式(3) - その他の副成分として、SiO2 :50〜220ppm、CaO:120〜1400ppmを含有することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のMn−Zn系フェライト。
- さらにその他の副成分として、Nb2 O5 :0〜500ppm(ただし、0は含まず)、ZrO2 :0〜500ppm(ただし、0は含まず)、Ta2 O5 :0〜1000ppm(ただし、0は含まず)、V2 O5 :0〜500ppm(ただし、0は含まず)、HfO2 :0〜500ppm(ただし、0は含まず)のうちの1種以上を含有することを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のMn−Zn系フェライト。
- 前記フェライト中のPおよびBの含有量が、P≦35ppmまたはB≦35ppmであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のMn−Zn系フェライト。
- 請求項1〜6の何れかに記載のMn−Zn系フェライトで構成してあるトランス用磁心。
- 請求項7に記載のトランス用磁心の回りにコイルが巻回してあるトランス。
- Fe2 O3 :51.5〜57.0mol%およびZnO:0〜15mol%(ただし、0は含まず)を含み、残部が実質的にMnOからなる基本成分中に、Co3 O4 換算で0〜5000ppm(ただし、0は含まず)のCo酸化物を含有するMn−Zn系フェライトを製造する方法であって、
前記組成範囲となるように原料を準備する原料準備工程と、
前記原料にバインダーを加えて所定形状に成形し、予備成形体を形成する成形工程と、
前記予備成形体を焼成する焼成工程とを、有し、
前記焼成工程が高温保持工程を有し、
該高温保持工程における保持温度が、1250℃〜1400℃であり、かつ
焼成雰囲気の酸素分圧をPO2 (%)とし、保持温度をT(K)としたとき、下記(4)式を満足するPO2 で焼成することを特徴とするMn−Zn系フェライトの製造方法。
Log(PO2 )=a−13000/T …式(4)
但し、式(4)中のaは、6.95≦a≦8.85である。
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