JP2004291266A - 水圧転写装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】水槽11と、立体的形状を有する被転写体3を水槽11に貯溜された水1に接触させる転写体保持手段12とを備え、転写体保持手段12を用いて水1の表面に浮遊させた水圧転写フィルム2を被転写体3に転写させる水圧転写装置10であって、水圧転写フィルム2を被転写体3に転写させた後水槽11内に残存している残存フィルムを吸引によって除去するバキューム装置を備えていることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、被転写体に対して水圧転写フィルムを転写する水圧転写装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
水圧転写装置は、曲面等の3次元形状面を表面に有する被転写体を、水圧転写フィルムを水面上に浮かべた水槽内に水没させ、その被転写体の被転写部位に水圧転写フィルムを水圧によって転写する装置である。
ここで、水圧転写フィルムは、水溶性あるいは水膨潤性の樹脂からなる支持体フィルムと、その支持体フィルム上に設けた有機溶剤に溶解可能な疎水性物質からなる転写層とを有している。支持体フィルムとしては、例えばPVA(ポリビニルアルコール)等があり、また、転写層としては、例えば印刷インキ皮膜または塗装皮膜等がある。
【0003】
また、水圧転写フィルムにおいて、その転写層に活性化エネルギー線照射あるいは加熱の少なくとも一種で硬化可能な硬化性樹脂層(トップコート層)を有する水圧転写フィルムについては、特にトップコート付き水圧転写フィルムと呼んでいる。ここで、トップコート層としては、例えば下記の(1)〜(6)が挙げられる。
(1)活性エネルギー線硬化性樹脂を含む硬化性樹脂層。
(2)活性エネルギー線硬化性樹脂と非重合性の熱可塑性樹脂を含む硬化性樹脂層。
(3)熱硬化性樹脂を含む硬化性樹脂層。
(4)熱硬化性樹脂と非重合性の熱可塑性樹脂を含む硬化性樹脂層。
(5)活性エネルギー線硬化性樹脂と熱硬化性樹脂を含む硬化性樹脂層。
(6)活性エネルギー線硬化性樹脂、熱硬化性樹脂および非重合性の熱可塑性樹脂を含む硬化性樹脂層。
【0004】
従来の水圧転写装置としては、例えば、水圧転写フィルムを浮かべた水槽の幅方向に一対の移動フレームを移動させ、水溶性フィルムの側縁を規制する一対のガイドチェーンの幅方向の間隔を調整する水圧転写装置がある。この水圧転写装置において、一対のガイドチェーンの幅方向の間隔を調整することにより、水溶性フィルムの膨潤時の幅を最適値に維持することができる(特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−115049号公報(第2−3頁、第1図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の水圧転写装置において、被転写体の被転写部位に水圧転写フィルムを転写した後、被転写体の被転写部位に転写された水圧転写フィルムからトリミングされ、被転写体の被転写部位に転写されずに水槽内に残存した水圧転写フィルム、いわゆる残存フィルムが複数の小片となって水槽内に拡散して沈降する。しかしながら、これら残存フィルムの一部が水槽内で拡散して浮遊するため、被転写体が水槽から引き上げられる前に水圧転写フィルムが転写された被転写体の被転写部位に残存フィルムが付着する場合がある。
【0007】
このとき、その残存フィルムに有機溶剤が含まれていることにより、被転写体の被転写部位に転写された水圧転写フィルムに残存フィルムが溶解して密着することによってその残存フィルムが被転写体の被転写部位から剥離しなくなるため、水圧転写フィルムに対して転写抜け等の欠陥を生じさせてしまうという問題があった。この欠陥は、一般にレタッチと呼ばれる、人手による柄の書き込みによる修正が施されて再生できる場合があるが、加飾製品の直行率の低下による作業性低下や、歩留まりの低下が問題となっている。
また、残存フィルムが水中に浮遊することによって、その残存フィルムに含まれる有機溶剤が溶解して水槽内の有機溶剤濃度が上昇するとともに、疎水性物質が水中に拡散したり、水溶性の支持体フィルムが溶解して水槽内の水質が悪化してしまうという問題があった。
【0008】
従来では、水中に浮遊している残存フィルムを除去する際、水槽内で被転写体の被転写部位に水圧転写フィルムを転写した後、浮遊する残存フィルムを水流等によって流しあるいは転写フィルムガイドが移動して、ろ過槽まで導き、下流に設けた網や不織布でろ過することによって、除去していた。除去しきれないものは、そのまま水槽内に沈降したり、ガイドに付着したりしていた。したがって、残存フィルムを除去する作業に時間と手間がかかるだけでなく、その作業に時間がかかることによって残存フィルムに含まれる有機溶剤が溶解してしまうため、水槽内の水質の悪化防止にほとんど寄与しなかった。
【0009】
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、水圧転写フィルムを被転写体に転写させた後水槽内に浮遊した残存フィルムを迅速に効率よく除去して、被転写体への残存フィルムの付着を防止し、かつ水槽内の水質悪化を防止する水圧転写装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
本発明は、水槽と、自ら上下に移動することで被転写体を前記水槽に貯溜された水に接触させる転写体保持手段とを備え、該転写体保持手段を用いて、前記水槽に貯溜された水の水面に浮遊させた水圧転写フィルムを前記被転写体に転写させる水圧転写装置であって、前記水圧転写フィルムを前記被転写体に転写させた後前記水槽内に残存している残存フィルムを吸引によって除去するバキューム装置を備えていることを特徴とする。
【0011】
本発明によれば、水槽に貯溜された水の表面に水圧転写フィルムを浮遊させ、転写体保持手段によって被転写体の被転写部位を水没させ、被転写体に水圧転写フィルムを転写させると、被転写体の被転写部位に転写された水圧転写フィルムからトリミングされ、被転写体の被転写部位に転写されなかった水圧転写フィルムの余剰部分が残存フィルムとして水槽内に残存し、浮遊しながら拡散する。その残存フィルムを吸引して除去するバキューム装置が水圧転写装置に設けられることにより、バキューム装置によってその残存フィルムが水槽から除去される際、そのバキューム装置の吸引力によって残存フィルムが迅速に除去されることとなり、浮遊する残存フィルムを水流等によって流しあるいは転写フィルムガイドが移動して、ろ過槽まで導き、下流に設けた網や不織布でろ過することによって、除去する方法よりも時間的かつ作業的な効率が向上することとなる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1および図2は、本発明における第1の実施の形態を示す図であって、この発明を適用した水圧転写装置を示す図である。
水圧転写装置10は、水槽11と、転写体保持手段としての昇降装置12と、バキューム装置20,20Aとを備えている。
【0013】
水槽11には、例えば摂氏30度の水1が貯溜されており、その水面には膜状に形成された水圧転写フィルム2が図示しないフィルム引き込み装置によって引き込まれ、水上に浮かべて設置される。この水圧転写フィルム2は、水溶性あるいは水膨潤性の樹脂からなる支持体フィルム、例えばPVA(ポリビニルアルコール)2aと、有機溶剤に溶解可能な疎水性物質からなる転写層、例えばインキ皮膜2bとを有している。水圧転写フィルム2は、下部にPVA2aが配置され、上部にインキ皮膜2bが配置されている。それらPVA2aとインキ皮膜2bとの間には、活性化エネルギー線照射あるいは加熱の少なくとも一種で硬化可能な硬化性樹脂層(トップコート層)、例えば熱硬化性樹脂2cが介在されている。
【0014】
昇降装置12は、昇降ユニット13と、保持部14と、吸引部15,16とを備え、水槽11の上方に設けられている。
昇降ユニット13は、昇降装置12の昇降駆動部(図示略)によって昇降される。
保持部14は、昇降ユニット13の下部に複数配置され、立体的形状を有する被転写体3を保持するようになっている。
吸引部15は、図2(a)に示すように、ホース23Aを介してバキューム装置本体20Aと接続されており、バキューム装置20Aの駆動部24Aが駆動して発生する吸引力によって吸引口15aから水1に浮遊する物体を吸引できるようになっている。吸引口15aは、吸引部15に開口された細長形状の開口部であり、吸引口15aの長手方向が水面に沿うようにして配置されている。
【0015】
吸引部16は、昇降ユニット13の側面から突出されたアーム部16bの先端に取り付けられている。ここではアーム部16b自体を、バキューム装置20Aと吸引部16との間の吸引用配管の一部として機能させているが、これに限定されず、別途ホース等を設けてもよい。
この吸引部16も、吸引部15と同様に細長形状の吸引口16aを備えている。この吸引部16は、吸引口16aを昇降ユニット13から離間する位置に配置するとともに、その吸引口16aを水面に対して長手方向を水面に沿わせかつ水面付近に配置できるように、上下あるいは左右方向に移動自在となっている。また、その吸引口16aは、昇降ユニット13から離間する方向が吸引方向となるように、昇降ユニット13側に開口されている。
【0016】
バキューム装置20は、図2(b)に示すように、吸引部21と、バキューム装置本体22と、ホース23と、駆動部24とを備えている。
吸引部21は、水槽11の周縁部に設けられ、その吸引口21aが水面の位置となるように、水面に対して上下あるいは左右方向に移動可能となるように複数配置されている。この吸引部21には、水面に対して水平方向に伸長された細長形状の吸引口21aが設けられている。
【0017】
バキューム装置本体22は、その内部に不織布袋25を備え、吸引部21とバキューム装置本体22とを接続するホース23が取り付けられている。
駆動部25は、バキューム装置本体22の下部に設けられ、図示しない電源を入れて稼働させると吸引力を発生させ、吸引部21から吸引した物体をホース23および不織布袋25を通過させてバキューム装置本体22内に吸引させるようになっている。
【0018】
また、水圧転写装置10には、制御部50が設けられている。この制御部50は、昇降装置12およびバキューム装置本体22に接続されており、これら昇降装置12およびバキューム装置本体22の駆動を制御するものである。
【0019】
この水圧転写装置10を用いて被転写体3の被転写部位3aに水圧転写フィルム2を転写させる際、水圧転写フィルム2の一部が被転写体3の被転写部位3aに転写されずに、残存フィルム2’として水槽11内に貯溜されている水1の表面に浮遊する。その残存フィルム2’を除去する場合には、バキューム装置20,20Aを作動させてその残存フィルムを吸引部15,16,21から吸引する。
【0020】
すなわち、水槽11内に貯溜された水1の表面に水圧転写フィルム2を設置する。このとき、水1と水圧転写フィルム2との間に気泡を含まないように静かに着水させながら水圧転写フィルム2をその水面上に設置する。
水圧転写フィルム2が水面上に設置されると、水圧転写フィルム2の下面側に具備されたPVA2aは、水膨潤性を有していることから水1を吸着して軟化する。一方、水圧転写フィルム2の上面側に具備されたインキ皮膜2bは、疎水性を有していることから、固体状態を保持している。PVA2aは、水温が摂氏30度の場合、2分程度で軟化する。
【0021】
PVA2aが軟化した後、図示しないノズルを水圧転写フィルム2の表面の上方で左右に移動させながら、活性剤である有機溶剤を水圧転写フィルム2の表面の隅々まで均一に噴霧して、水圧転写フィルム2の表面を活性化させる。このとき、水圧転写フィルム2の上面側に具備されたインキ皮膜2bが噴霧された有機溶剤によって活性化されて軟化する。
【0022】
その後、水槽11の上方に設けられた昇降装置12に保持された被転写体3を昇降装置12によって下方に移動させてその被転写体3を水圧転写フィルム2に接触させ、そのまま昇降装置12を下方に移動させることによって被転写体3を沈下させて、被転写体3の被転写部位3aに水圧転写フィルム2を転写する。このとき、水圧転写フィルム2と被転写部位3aとの間に気泡が入らないように被転写体3を沈下させる。また、昇降装置12に設けられた吸引部15の吸引口15aが水面の位置となるまで、昇降装置12を下方に移動させる。
【0023】
図3に示すように、被転写体3を沈下させて水没させると、被転写体3の被転写部位3aに水圧転写フィルム2が転写され、水圧転写フィルム2の一部は被転写部位3aに転写されずに残存フィルム2’となって水圧転写フィルム2からトリミングされる。この残存フィルム2’は、被転写部位3aに水圧転写フィルム2が転写された後には被転写体3に対して不用の物体となって水面上に浮遊して拡散し、その一部は水槽11内で沈降する。
【0024】
被転写体3を沈下させて水没させた直後、被転写体3の被転写部位3aに転写されなかった水圧転写フィルム2が被転写部位3aからトリミングされて残存フィルム2’となるため、その残存フィルム2’が浮遊して拡散する前に、吸引部15,16,21それぞれを備えたバキューム装置20,20Aを作動させ、水槽11内に貯溜された水1の表面に浮遊する残存フィルム2’をそれぞれの吸引部15,16,21から吸引を開始して、その残存フィルム2’を水面から除去する。
【0025】
ここで、例えばバキューム装置20の駆動部24を作動させて残存フィルム2’が吸引部21から吸引されると、ホース23を通過して不織布袋25に蓄積されて塊状になるとともに、その残存フィルム2’と同時に吸引された水がホース23を通過した後不織布袋25を通過して、バキューム装置本体22に蓄積されることとなる。
【0026】
このとき、被転写体3を沈下させて水没が完了してから、被転写体3の被転写部位3aに転写されなかった水圧転写フィルム2が被転写部位3aからトリミングされるまでの時間は、極めて短時間であるため、水没後すぐにバキューム装置20,20Aを作動させることは同時であると考えられる。また、被転写部位3aからトリミングされた残存フィルム2’が浮遊して拡散してから吸引を開始した場合、すでに沈降を開始することで除去不可となる残存フィルム2’が発生するため、少なくとも残存フィルム2’が浮遊して拡散する前に吸引を開始して残存フィルム2’を除去する必要がある。
これによって、回収不可となる残存フィルム2’の発生を防止するとともに、残存フィルム2’の水1への溶解を回避して水1の水質を維持することとなる。
【0027】
通常、被転写体3の被転写部位3aに転写されなかった水圧転写フィルム2が被転写部位3aから完全にトリミングされるが、水圧転写フィルム2が被転写部位3aから完全にトリミングされなかった場合、トリミングされなかった水圧転写フィルム2を治具等で切断することによりトリミングを完了させてからバキューム装置20,20Aによって吸引を開始することが好ましい。また、そのバキューム装置20,20Aの吸引力によって、トリミングを促進させたり、トリミングされなかった水圧転写フィルム2を切断することも可能である。
【0028】
なお、水膨潤性または溶解性を有する支持体フィルムとしてPVAフィルムが代表的であるが、PVAに転写層を積層したフィルムに関しては、28℃の温水で1分から2分で数%の溶解、5分〜10分で10%前後が溶解し、時間とともに溶解量が加速的に上昇する。したがって、なるべく短時間のうちに残存フィルム2’を除去すれば、水槽内のPVAの濃度上昇を抑制し、水槽の水の交換スパンを延長することができる。
【0029】
吸引部15,16,21によって残存フィルム2’が除去された後、被転写体3が昇降装置12によって保持されたまま水槽11から引き上げられる。このとき、被転写体3の被転写部位3aに転写された水圧転写フィルム2の表面には、PVA2aが膨潤したままで付着している。
【0030】
ここで、昇降装置12が下方に移動することによって被転写体3を水没させた後、被転写体3の被転写部位3aから水圧転写フィルム2がトリミングされ、トリミングが終了した時点を基準として、その被転写体3が水没したことを検出する信号が図示しない検出装置によって制御部50に入力されると、この制御部50からバキューム装置本体22に対して吸引開始の指令が出力され、バキューム装置本体22による吸引が開始されることとなる。
【0031】
この場合、水圧転写装置10に吸引部15,16,21が設けられていることにより、被転写体3の被転写部位3aに水圧転写フィルム2が転写される被転写部位3aに転写されずに被転写体3の近傍で浮遊した残存フィルム2’が、バキューム装置の吸引力によって吸引部15,16,21から迅速に吸引されて水槽11内から除去される。
【0032】
また、被転写部位3aに転写されずに水槽11の外縁部の近傍に浮遊した残存フィルム2’が、バキューム装置20の吸引力によって迅速に吸引部21から吸引されて水槽11内から除去される。したがって、従来のように、浮遊する残存フィルム2’を水流で流しあるいは転写フィルムガイドが移動してろ過槽まで導く方式よりも時間的かつ作業的な効率が向上することとなる。
【0033】
また、吸引部15,16,21それぞれに設けられた吸引口15a,16a,21aが、水槽11内に貯溜された水1の表面に対して水平方向に伸長された形状を有して水面の位置に設置されることにより、バキューム装置を作動させてそのバキューム装置に吸引力を発生させると、水1の表面に残存する残存フィルム2’が広い範囲で一度に吸引部15,16,21から吸引され、その残存フィルム2’が水1の表面から除去されることとなる。
【0034】
さらに、吸引口15a,16a,21aを細長の形状として、その吸引口15a,16a,21aを水面に設置して残存フィルム2’を吸引することにより、水槽11内に貯溜された水1の中で特に除去する必要がない水1を余分に吸引することがなく、水面に浮遊した不要な残存フィルム2’のみを吸引することとなる。したがって、水1の表面に残存する残存フィルム2’が迅速にかつ効率よく除去されることとなる。
【0035】
また、吸引部15,16が昇降装置12に取り付けられていることにより、被転写体3に水圧転写フィルム2を転写させる際、昇降装置12が水槽11内に貯溜された水1の表面に接近すると、その昇降装置12とともに吸引部15,16がその水1の表面に接近するため、昇降装置12をその水面に近づけて被転写体3の被転写部位3aに水圧転写フィルム2を転写させ、バキューム装置20を作動して昇降装置12に取り付けられた吸引部15から水1の表面に残存した残存フィルム2’を除去した後、昇降装置12を水面から遠ざけるといった一連の作業が可能となる。したがって、水面に残存する残存フィルム2’が迅速にかつ効率よく除去されることとなる。
【0036】
また、吸引部16の吸引口16aが昇降装置12側に開口されていることにより、水面に残存する残存フィルム2’が被転写体3から離間する方向に吸引されるため、水没した被転写体3に対して水面に残存する残存フィルム2’が付着してしまうのを回避してその残存フィルム2’を水面から除去することとなる。
【0037】
また、吸引部21が水槽11の周縁部に設けられ、その吸引部21が水面の所定の位置に移動可能であることにより、水槽11内に残存した残存フィルム2’が水槽11内のどの位置に残存していても、その吸引部21を用いて適宜残存フィルム2’を除去することが可能となるため、水面に残存する残存フィルム2’が、必要に応じて迅速に除去されることとなる。
【0038】
特に、水圧転写フィルム2および残存フィルム2’にトップコート層を有する場合には、残存フィルム2’が被転写部位3aからトリミングされた直後に沈降しやすいため、時間的かつ作業的な効率を向上させて吸引部15,16,21によって残存フィルム2’を除去することがより効果的となる。
【0039】
上記の構成によれば、水圧転写装置10に吸引部15,16,21が設けられたことによって、被転写体3の被転写部位3aに水圧転写フィルム2が転写された後被転写体3に転写されずに残存して水槽11内に貯溜された水1の表面に浮遊する残存フィルム2’が、迅速にかつ効率よく除去されることとなるので、被転写体3に対する残存フィルム2’の付着を防止することができ、かつ水槽11内の水質の悪化を防止することができる。
【0040】
図4は、この発明における第2の実施の形態を示す図であって、この発明を適用した水圧転写装置を示す図である。
各構成要素については上記第1の実施の形態と同様であり、同一の符号を付してその説明を省略する。
図4において、被転写体3は、例えばバスタブ等のような大型かつ表面の一部のみに水圧転写フィルム2を転写する構造物である。
【0041】
被転写体3の表面の一部のみを被転写部位3aとして水圧転写フィルム2を転写する場合、被転写体3を保持した昇降装置12が下方に移動し、被転写部位3aを浸水させた状態でその表面に水圧転写フィルム2を転写する。この場合、被転写体3を完全に水没させないため、昇降装置12に設けられた吸引部15,16が水面の位置まで移動しない。したがって、昇降装置12に設けられた吸引部15,16が機能しないこととなる。
【0042】
しかしながら、被転写部位3aを浸水させた直後、被転写体3の被転写部位3aに転写されなかった水圧転写フィルム2が被転写部位3aからトリミングされて残存フィルム2’となるため、その残存フィルム2’が浮遊して拡散する前に、吸引部21を作動させて、その吸引部21を水槽11内で移動させることによって、水槽11内に残存する残存フィルム2’を除去することが可能であるため、吸引部15,16が機能しなくても残存フィルム2’が迅速にかつ効率よく除去されることとなる。
したがって、上記第1の実施の形態と同様の効果が得られる。
【0043】
図5は、この発明における第3の実施の形態を示す図であって、この発明を適用した水圧転写装置を示す図である。
上記各実施の形態と同様の構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
水槽11には、その水槽11の短手方向に延在するように吸引部31が設けられている。この吸引部31は、水槽11の長手方向に走行可能に設置されている。この吸引部31には、水面に対して水平方向に伸長された細長形状の吸引口31aが設けられ、その吸引口31aが水面の位置となるように配置されている。
【0044】
昇降装置12に保持された被転写体3を水槽11の上方から下方に移動させ、被転写体3の被転写部位3aに水圧転写フィルム2を転写させ、その被転写体3を上方に移動させた後、バキューム装置を作動させて吸引力を発生させた状態でその吸引部31を水槽11の一端から他端に走行させると、その水1の表面全体に残存する残存フィルム2’が吸引部31から吸引され、その残存フィルム2’が一度に除去される。
この場合、水槽11に残存した残存フィルム2’が吸引部31から吸引されることによって迅速にかつ効率よく除去されることとなる。したがって、上記第1の実施の形態と同様の効果が得られる。
【0045】
なお、上記各実施の形態において、図6に示すように、吸引部15,16,21に設けられた吸引口15a,16a,21aの形状は、細長形状ではなく、例えば円形としてもよい。ただし、図6(a)に示すように、円形の形状を有しその直径を50mmとして残存フィルム2’の吸引を行う際、残存フィルム2’をほとんど吸引せずに水を多く吸引してしまう。また、図6(b)に示すように、円形の形状を有しその直径を25mmとして残存フィルム2’の吸引を行う際、残存フィルム2’を多く吸引するが、残存フィルム2’とともに水を多く吸引してしまう。
【0046】
一方、図6(c)に示すように、吸引口の高さを5〜20mm程度とし、吸引部の性能に合わせて吸引口の幅をできるだけ大きくして残存フィルム2’の吸引を行うと、残存フィルム2’を多く吸引し、かつ水をほとんど吸引しないため、本発明においてこの細長形状を有する吸引部が採用されている。
【0047】
【実施例】
以下、本発明を実施例により説明する。特に断わりのない限り「部」、「%」は質量基準である。
(参考例1)活性エネルギー線硬化性樹脂組成物の調製
トリメチロールプロパン2モル当量とヘキサメチレンジイソシアネート5モル当量とヒドロキシエチルメタクリレート4モル当量を60℃で反応して得られる平均4官能ウレタンアクリレート65部とロームアンドハース社製のアクリル樹脂、商品名パラロイドA−11(Tg100℃、質量平均分子量125,000)35部とチバガイギー社製光重合開始剤イルガキュア184(アセトフェノン系光重合開始剤)を全樹脂量に対して3%を有機溶剤(酢酸エチル:メチルエチルケトン1:1)に溶解し、固形分量が40質量%になるように調製して、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物A1を得た。
【0048】
(参考例2)水圧転写用フィルムB1の作製
東洋紡株式会社製の無延伸ポリプロピレンフィルム(30μm)に、大日本インキ製ウレタンインキ(商品名:ユニビアA)を用い、グラビア4色印刷機で木目柄(厚さ3μm)を印刷して印刷フィルムCを得た。
トーセロ株式会社製のポリビニルアルコールフィルム(厚さ30μm)に参考例1の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物A1をグラビアコーターで固形分膜厚20μmになるように塗布した。60℃で2分乾燥した後、このフィルムのトップコート層と印刷フィルムCの印刷インキ層を合わせて、60℃で加熱ラミネートし、ラミネートしたフィルムを巻き取って保管した。水圧転写に際して、得られたフィルムからポリプロピレンフィルムを剥離し、トップコート層と装飾層を有する水圧転写用フィルムB1を得た。
【0049】
(実施例1)
残存フィルム吸引ノズルを付したステンレス製の水槽に28℃の温水を入れ、水圧転写用フィルムB1の硬化樹脂層側を上面にして水に浮かべた。2分秒後、活性剤(キシレン:MIBK:酢酸ブチル:イソプロパノール=5:2:2:1)を40g/m2噴霧し、ABS製自動車内装パネルを残存フィルム吸引ノズルつき挿入機に設置し、水圧転写用フィルムの硬化樹脂層面に押しつけながら水中へ沈めて、硬化樹脂層からなる転写層をABS製自動車内装パネルに水圧転写した。(フィルム面積の70%を転写)
【0050】
得られた被転写体を水から引き上げることなく、被転写物が全面水没すると同時に、挿入機に設置された吸引機と、水槽左右に設置した吸引機が同時に作動を開始し、15秒の吸引で残存フィルムを回収した。回収できなかったフィルムは、転写フィルムの約3%であった。
被転写物は、吸引終了後に、水上に引き上げられ、わずかに残った残存フィルムは、水面を平行移動する吸引ノズルによって除去した。回収した残存フィルムから算出した除去率は約99%であった。転写終了から、次のフィルムを養生させる間での時間は、45秒であった。
【0051】
高圧水銀ランプを3秒間点灯し6mJ/cm2の照射量の紫外線を被転写体に照射した。この被転写体を水から引き上げ、水で洗浄することによりPVAフィルムを除去した後、70℃で30分乾燥し、さらに200mJ/cm2の照射量でUV照射を2回行い、硬化性樹脂層(トップコート層)を完全硬化させた。表面平滑性と光沢に優れた成形品を得た。カス付着による欠陥は0〜1個/m2であった。また、転写前に溶解したフィルムを1%であり、回収できなかったフィルムカスを1%と見積もると、1回転写当たりのPVA濃度増加量は約0.8gと計算され、1.5m3の水槽容量に対しては、0.05ppm/m2の濃度増加となることがわかった。
【0052】
(比較例1)
残存フィルム濾過槽を付したステンレス製の水槽に28℃の温水を入れ、実施例1と同様に水圧転写した。
得られた被転写体をそのまま水から引き上げ、被転写物を引き上げてから、水槽内のガイドを移動させ、残存フィルムを下流の濾過槽まで移動させた。
被転写物は、実施例1と同様に後処理され、表面平滑性と光沢に優れた成形品を得たが、残存フィルムが数多く付着し、カス付着による欠陥は約50〜100個/m2であった。転写終了から、次のフィルムを養生させる間での時間は、沈降したものを無視すれば3分であった。
【0053】
残存フィルムは、一部ガイドに付着したり沈降して、濾過槽でろ過できた量から、回収除去できなかった比率は転写フィルムに対して約10%であった。10%のフィルムは水槽内でPVAが完全溶解し、ろ過槽内のPVAもやがて完全溶解すると仮定すれば、この転写では1m2あたり30%のフィルムのPVAが水槽内に溶解すると考えられ、これによる濃度上昇は、0.78ppm/m2と算出された。
【表1】
【0054】
【発明の効果】
以上説明したこの発明の水圧転写装置においては、以下の効果を奏する。
本発明によれば、水槽に貯溜された水の表面に水圧転写フィルムを浮遊させ、転写体保持手段によって被転写体の被転写部位に水圧転写フィルムを転写させると、被転写体の被転写部位に転写されなかった水圧転写フィルムの余剰部分が残存フィルムとして水槽内に浮遊あるいは沈降して残存する。その残存フィルムを除去する除去手段が水圧転写装置に設けられることにより、除去手段によってその残存フィルムが水槽から除去される際、微細の残存フィルムが迅速に除去されることとなるため、従来のように、浮遊する残存フィルムを水流で流しあるいは転写フィルムガイドが移動して、ろ過層まで導く方式よりも時間的かつ作業的な効率が向上することとなるので、被転写体への残存フィルムの付着を防止し、かつ水槽内の水質悪化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における第1の実施の形態に係る水圧転写装置の断面図である。
【図2】本発明における第1の実施の形態に係る吸引部の接続を説明する図である。
【図3】本発明における第1の実施の形態に係る水圧転写装置の断面図である。
【図4】本発明における第2の実施の形態に係る水圧転写装置の断面図である。
【図5】本発明における第3の実施の形態に係る水圧転写装置の断面図である。
【図6】本発明における第1の実施の形態に係る吸引部の形状を説明する図である。
【符号の説明】
1 水
2 水圧転写フィルム
3 被転写体
10 水圧転写装置
11 水槽
12 昇降装置
15 吸引部(バキューム装置)
16 吸引部(バキューム装置)
Claims (5)
- 水槽と、自ら上下に移動することで被転写体を前記水槽に貯溜された水に接触させる転写体保持手段とを備え、前記転写体保持手段を用いて、前記水槽に貯溜された水の表面に浮遊させた水圧転写フィルムを前記被転写体に転写させる水圧転写装置であって、
前記水圧転写フィルムを前記被転写体に転写させた後前記水槽内に残存している残存フィルムを吸引によって除去するバキューム装置を備えていることを特徴とする水圧転写装置。 - 前記バキューム装置は、細長形状の吸引口が開口された吸引部を有し、前記吸引口の長手方向を水面に沿わせかつ前記吸引口を前記水面付近に配置した状態で前記残存フィルムを前記吸引口から吸引して除去する請求項1に記載の水圧転写装置。
- 前記吸引部は、前記転写体保持手段に取り付けられている請求項2に記載の水圧転写装置。
- 前記吸引部は、前記水槽の周縁部に取り付けられている請求項2または3に記載の水圧転写装置。
- 前記転写体保持手段によって前記被転写体に前記水圧転写フィルムを転写させる際、前記被転写体の被転写部位から水圧転写フィルムがトリミングされ、該トリミングが終了した時点を基準に、前記バキューム装置による吸引を始動させる制御部が設けられている請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の水圧転写装置。
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