JP2006123266A - 水圧転写装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 水槽内に沈降した残存フィルムや残存転写層の除去を容易かつ効率よく行うことができる水圧転写装置を提供すること。
【解決手段】 水溶性または水膨潤性の樹脂からなるフィルム上に有機溶剤に溶解可能な疎水性のインキ皮膜を設けた転写フィルム3を水槽の水面に浮かべた状態で、浴槽5を転写フィルム3に押しつけてインキ皮膜を浴槽5に転写させ、水槽2の底面に沈降した、インキ皮膜を浴槽5に転写させた後の転写滓や残滓を回収する不織布7が、水槽2の底面に設けられている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、各種物品からなる被転写体の水圧転写装置に関する。
水圧転写装置は、曲面などの3次元形状面を表面に有する被転写体を、転写フィルムを水面上に浮かべた水槽内に浸水あるいは水没させ、転写フィルムを被転写体の転写部位に水圧によって付着させて転写する装置である。
ここで、転写フィルムは、水溶性あるいは水膨張性の樹脂からなる支持体フィルムと、その支持体フィルム上に形成された有機溶剤に溶解可能な疎水性物質からなる転写層とを有している。支持体フィルムとしては、例えばPVA(ポリビニルアルコール)などがある。また、転写層としては、例えば印刷インキ皮膜または塗装皮膜などがある。
また、転写フィルムにおいて、その転写層が、活性エネルギー線照射あるいは加熱の少なくとも一種硬化可能な硬化性樹脂層を有する転写フィルムがあり、その転写フィルムについては、特にトップコート付転写フィルムと呼んでいる。ここで、硬化性樹脂層としては、例えば下記の(1)〜(6)が挙げられる。
(1)活性エネルギー線硬化性樹脂を含む硬化性樹脂層。
(2)活性エネルギー線硬化性樹脂と非重合性の熱可塑性樹脂とを含む硬化性樹脂層。
(3)熱硬化性樹脂を含む硬化性樹脂層。
(4)熱硬化性樹脂と非重合性の熱可塑性樹脂とを含む熱硬化性樹脂層。
(5)活性エネルギー線硬化性樹脂と熱硬化性樹脂とを含む硬化性樹脂層。
(6)活性エネルギー線硬化性樹脂、熱硬化性樹脂及び非重合性の熱可塑性樹脂を含む硬化性樹脂層。
この水圧転写装置を用いて、転写層が転写される物品である被転写体に転写フィルムを付着させて転写する場合、転写フィルムの転写層を転写させる転写部位を含む部分を水槽内の水中に水没させると、その転写部位に転写フィルムが付着されると共に、転写フィルムの一部が転写部位に付着されずに水槽内に浮遊あるいは沈降して残存フィルムや残存転写層として残存する。
従来の物品の水圧転写方法としては、例えば、水槽と接続して副槽を設け、水槽と副槽との間に高さの低い仕切り板を配置し、副槽から水槽へ給水パイプを接続し、その中間にポンプを設けた水圧転写装置において、副槽の水をポンプによって水槽へ供給すると、水槽の水が溢れて仕切り板を越えて副槽へ水が流れ込むと共に水面に浮遊する残存フィルムや残存転写層が流れ込んで、その残存フィルムや残存転写層が副槽に集められるという方法がある(例えば、特許文献1参照)。
特開平4−43100号公報
しかしながら、上記従来の水圧転写装置においては、以下の問題がある。すなわち、上記従来の水圧転写装置では、水槽内に残存する残存フィルムや残存転写層が被転写体の転写部位に転写フィルムが付着した直後では水槽内に浮遊しているが、時間が経過すると共に膨潤して水槽内に沈降する。転写層には被転写体に転写させる際に転写層を活性化させるために有機溶剤を噴霧しているので、残存フィルムや残存転写層が水槽内を汚染し易くなるという問題がある。
ここで、水槽内の水を交換するときに水槽内に沈降した残存フィルムや残存転写層を除去する方法や、乾湿両用の吸引式掃除機などを用いて残存フィルムや残存転写層を除去する方法があるが、除去の実施時期が限られていることや、除去に時間がかかるなどの問題がある。
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたもので、水槽内に沈降した残存フィルムや残存転写層の除去を容易かつ効率よく行うことができる水圧転写装置を提供することを目的とする。
本発明は、前記課題を解決するために以下の構成を採用した。すなわち、本発明の水圧転写装置は、水溶性または水膨潤性の樹脂からなるフィルム上に有機溶剤に溶解可能な疎水性の転写層を設けた転写フィルムを水槽の水面に浮かべた状態で、被転写体を前記転写フィルムに押しつけて前記転写層を前記被転写体に転写させる水圧転写装置において、前記水槽の底面に沈降した、前記転写層を前記被転写体に転写させた後の残存フィルムや残存転写層を回収する回収部材が、前記水槽の底面に設けられていることを特徴とする。
この発明によれば、水槽の底に沈降している残存フィルムや残存転写層を回収することによって、水槽内の水質悪化や水槽の底に残存フィルムや残存転写層が固着することを防止し、被転写体の転写品質が向上する。ここで、水槽の外部に回収部材を引き上げることで、沈降した残存フィルムや残存転写層を容易に水槽外に搬出することができる。したがって、水槽の清掃を短時間とすることができ、水槽内に沈降した残存フィルムや残存転写層の除去を容易かつ効率よく行うことができる。
本発明の水圧転写装置によれば、回収部材を水槽の底面に設けて、沈降した残存フィルムや残存転写層をこの回収部材に堆積させることで、残存フィルムや残存転写層の除去を容易かつ効率よく行うことができる。したがって、水槽内の水質悪化や残存フィルムや残存転写層の固着を防止し、被転写体の転写品質を向上する。
また、本発明の水圧転写装置は、前記回収部材が、前記残存フィルムや前記残存転写層や前記残存転写層を堆積させるシート部材によって構成され、前記水槽外に、前記シート部材を引き上げる移送部材が設けられていることが好ましい。
この発明によれば、残存フィルムを水槽の底面に設けたシート部材に堆積させ、残存フィルムや残存転写層が堆積したシート部材を移送部材で引き上げることで、容易かつ効率よく残存フィルムの除去を行うことができる。
以下、本発明にかかる水圧転写装置の一実施例を図1から図7を用いて説明する。ここで、図1は水圧転写装置の概略構成図、図2は転写フィルムの縦断面図、図3は水槽の斜視図、図4は水槽上に浴槽を保持する昇降ユニットを示す斜視図、図5はターンロールの斜視図、図6及び図7は水圧転写工程を示す図である。
本実施例による水圧転写装置1は、図1に示すように、内部に水を貯留した水槽2と、水槽2の上流側端部に設けられていて転写フィルム3を繰り出す繰り出し機構4と、水槽2の上方に位置して被転写体(物品)として例えば浴槽5を保持して水槽2の水面下に降下及び上昇させる昇降手段6と、水槽2の底面に配置されて水槽2内に沈降している後述する転写滓を堆積させる不織布(回収部材、シート部材)7とを備えている。なお、本明細書において、水槽2の上流側と下流側とは転写フィルム3を繰り出す方向または後述するように浮遊する転写滓や残滓を押し流す方向の位置関係をいうものとする。
水槽2は、例えばほぼ直方体形状とされ、内部には例えば30℃前後の水が貯留されている。水槽2の水面には繰り出し機構4から繰り出された転写フィルム3が浮かべられている。
また、水槽2の下流側端部(以下、下流端という)2aのさらに下流側には副槽8が設けられており、水槽2の下流端2aから溢れた水や転写滓などを収容する。転写滓は、後述するように、転写後に残るインキ皮膜3bの滓である。
転写フィルム3は、図2に示すように、水溶性または水膨潤性の樹脂、例えばPVA(ポリビニルアルコール)からなる支持体フィルム(以下、単にフィルムという)3aの上に有機溶剤に溶解可能な疎水性物質からなる転写層としてインキ皮膜3bが設けられている。インキ皮膜3bには、例えば大理石の模様が印刷されている。そして、フィルム3aとインキ皮膜3bとの間には、活性エネルギー線照射あるいは加熱の少なくともいずれかによって硬化可能な硬化性樹脂層、例えば活性エネルギー性硬化性樹脂層3cが介在している。なお、転写フィルム3は、活性エネルギー性硬化性樹脂層3cが含まれていなくてもよい。
繰り出し機構4は、図1及び図3に示すように、水槽2の上流側端部(以下、上流端という)2bに帯状に連続する転写フィルム3が巻回された繰り出しロール11を備えている。また、水槽2の両側部に直交し、かつ両側部に沿って上流端2bからこれと対向する下流端2aとの間を往復動する走行架台12A上に転写フィルム3の先端を把持して繰り出しロール11から水槽2上に繰り出すグリッパ12が設けられている。このグリッパ12は、走行架台12Aに水槽2の幅方向にわたって所定の間隔で4箇所に設けられており、往工程で転写フィルム3を下流側に繰り出し、転写フィルム3を離して転写フィルム3に活性剤を噴霧する前に復工程で繰り出しロール11近傍まで戻ることになる。なお、転写フィルム3を浴槽5に転写した後に復工程で繰り出しロール11近傍まで戻るように構成してもよい。
また、繰り出しロール11のキャタピラ状の移送テーブル13が設けられている。移送テーブル13は、水槽2の両側部に設けられたチェーンガイド14に沿って移動可能であり、グリッパ12による転写フィルム3の引き出しに連動して水槽2内の水面上に進出して、移送テーブル13上面で転写フィルム3を支える。これによって、移送テーブル13は転写フィルム3の繰り出し時に転写フィルム3が水に浸ることを防止する。
移送テーブル13は、往工程の途中で停止し、グリッパ12で引き出された転写フィルム3は所定長さごとに図示しないカッタで切断され、ほぼ矩形状のシートとなる。
また、走行架台12A上の水槽2の幅方向ほぼ中央には、繰り出された転写フィルム3の先端部を水面に押しつけるための押し棒15が設けられていて、上下動または旋回運動によって転写フィルム3に空気が巻き込まないように水を浸すことができる。
また、図1では省略されているが、図3に示すように、水槽2の上流端には、ほぼ門型の支持部16が設けられ、その両端は水槽2の両側部に摺動可能に取り付けられている。支持部16内には、水平方向に支持棒17が架けられており、支持棒17には所定間隔で複数(図3では6本)の噴霧ノズル18が取り付けられている。各噴霧ノズル18は、水面に載置された転写フィルム3のインキ皮膜3b上にトルエンやキシレンなどの有機溶剤を活性剤として噴霧して、インキ皮膜3bを活性化処理して粘性、接着性を付与することになる。
昇降手段6は、図1(a)及び図4に示すように、図示しないフレームまたは天井に固定された吊り下げ部21と、吊り下げ部21に例えばチェーン及びギアまたはラック及びピニオンなどにより上下動可能に連結された昇降ユニット22とを備えている。
昇降ユニット22には、二対のアーム部23a、23a、23b、23bが対向して取り付けられている。各アーム部23a、23a、23b、23bには、それぞれ保持部としてバキュームパッド24が取り付けられており、浴槽5の対向する2つの側面を吸着保持するように構成されている。
ここで、浴槽5は、例えばほぼ四角錐台形状または縦断面視略台形状を呈しており、四周の側面は、底面から開口に向けて漸次外側に傾斜して形成され、開口では全周にわたって外側にほぼL字状に折り曲げられまたは湾曲させられた耳部5aを形成している。そして、本実施例では、浴槽5の耳部5aと開口の内面上部5bとの断面視ほぼコ字形状部分にインキ皮膜3bを転写させるようにしている。
なお、水槽2には、浴槽5にインキ皮膜3bを転写した後のインキ皮膜3bの残り屑である転写滓と、フィルム3aの水に溶け残ったフィルム滓と活性エネルギー性硬化性樹脂層3cの滓とを含む残滓が水面または水中に残るため、これらの滓を下流側に押し流して水槽2から副槽8に落下させる仕切り板25が設けられている(図7(b)参照)。仕切り板25は、水槽2内に設けた図示しない無端状のチェーンによって一方向に周回運動させるように構成されている。
不織布7は、図1(b)に示すように、その幅が水槽2の上流下流両端にわたる帯状の布であって、一方が水槽2の一側部の外に設けられた巻出しローラ31に巻回されている。そして、この不織布7は、巻出しローラ31から巻き出されて水槽2の一内側面沿って底面に至り、この底面に沿って他の一内側面に至った後、この他の一内側面に沿って水槽2の外に出て、他方が水槽2の他の一側部の外に設けられた巻取りローラ(移送部材)32に巻回されるように配置されている。したがって、不織布7の巻取りローラ32による巻き取り方向は、水槽2の上流下流方向に対して直交する方向となる。
巻取りローラ32は、図示しないモータなどによって駆動されることで、不織布7を巻き取るように構成されている。
また、水槽2の底面の両側部には、不織布7を確実に水槽2の底面に沿って配置するために、それぞれターンロール33が設けられている。このターンロール33は、図1(b)及び図5に示すように、水槽2の上流下流両端にわたって配置された軸部34と、軸部34よりも大径で軸部34の適宜の間隔ごとに配置された円盤部35とを備えている。したがって、ターンロール33は、円盤部35の表面のみで不織布7と接触することになり、このように不織布7との接触面積を小さくすることで、不織布7に堆積した転写滓がターンロール33に付着しにくくなる。
次に、上述の構成を有する水圧転写装置1を用いた水圧転写方法について、図6及び図7を用いて説明する。
まず、転写フィルム3のインキ皮膜3bを浴槽5に転写させる耳部5aおよび内面上部5bを除いて、浴槽5の内部をマスキングテープでマスクする(図1(a)参照)。
そして、水槽2の上流端2bに設けた繰り出し機構4において、移送テーブル13を水槽2上に水平に繰り出し、これと同時に移送テーブル13の上側ではグリッパ12によって繰り出しロール11に巻回された転写フィルム3を繰り出す。そのため、移送テーブル13によってグリッパ12及び繰り出される転写フィルム3が水槽2の水面に非接触に載置されながら連動して水槽2の水面上に繰り出され、下流側に進行する(図6(a)参照)。
次いで、水槽2の水面上に転写フィルム3が所定長さだけ繰り出されると、上流端2b側で送りローラと移送テーブル13とで挟持された部分の転写フィルム3を図示しないカッタによって切断する。この状態で水槽2内の転写フィルムは、移送テーブル13に載置されており、グリッパ12より若干上流側の位置に押し棒15が位置している。そして、押し棒15でグリッパ12の近傍の先端側部分の転写フィルム3を押動しながら、移送テーブル13を若干後退させる。すると、押し棒15で押された転写フィルム3の先端部の中央は、水面に押しつけられる(図6(b)参照)。
そして、移送テーブル13を順次上流側に後退させていくと、先端部が水面に浸された転写フィルム3は、順次降下して水面に接触していく(図6(c)参照)。このとき、転写フィルム3は、押し棒15で押されて水面に接触する先端部中央から順次水面の上流側に向けて水面への接触面積が増大していく。そして、グリッパ12を転写フィルム3から離すと、転写フィルム3は、水面との間にエアを巻き込むことなく水面と同一平面状に載置された状態となる。そして、グリッパ12及び押し棒15を上流側に後退させる。
転写フィルム3は、上側にインキ皮膜3bが、下側にPVAなどのフィルム3aが位置している。転写フィルム3にしわが残っている場合には、手でつつくなどすることでこのしわを延ばす。また、フィルム3aは、水に接触することで徐々に水に溶け始める。次に、支持部16を水槽2の両側部に沿って上流側から下流側に移動させながら、噴霧ノズル18で活性剤を転写フィルム3のインキ皮膜3bの全面に噴霧する(図6(d)参照)。ここで、図3に示す走行架台12Aを上流側に後退させておくことで、グリッパ12及び押し棒15が走行架台12Aで保護され、活性剤がグリッパ12及び押し棒15に付着することを防止する。
そして、図1に示すように昇降手段6の4つのアーム部23a、23a、23b、23bの各バキュームパッド24で浴槽5を上下反転状態で保持して移動させ、水槽2内の転写フィルム3の上方に位置させる。この状態で、昇降ユニット22を水面にほぼ直交する方向に降下させる。水面上、約20〜40mm程度までは高速で降下させ、その後は微速(例えば5〜30mm/分)で降下させて入水させる。すると、図7(a)に示すように浴槽5の耳部5a部分が転写フィルム3に押しつけられ、インキ皮膜3bを転写させながら水面下に浸入する。このとき、転写フィルム3のPVAからなるフィルム3aは水に溶け出しており、溶け残った一部がインキ皮膜3bと共に浴槽5に被着する。また、インキ皮膜3bは浴槽5への転写部分の外側領域が分断され、転写滓となって水面に浮遊するか沈下する。浴槽5の内部に位置するインキ皮膜3bは、マスクに転写させられる。
浴槽5の耳部5aと内面上部5bへのインキ皮膜3bの転写が終了したら、昇降ユニット22を上昇させて、浴槽5を引き上げる。その後、仕切り板25を水槽2の上流側から下流側に移動させることで、水面や水面下に浮遊する転写滓や残滓などを下流側に押しやり、水槽2から副槽8内に水と共に落下させる(図7(b)参照)。
昇降ユニット22によって引き上げられた浴槽5を次工程に搬送し、洗浄工程でフィルム3aの滓などを除去し、乾燥させ、トップコーティングして光沢させる。
そして、次の浴槽5について同様の工程を繰り返して、インキ皮膜3bを転写させる。
ここで、仕切り板25によって転写滓や残滓などを下流側に押しやって副槽8内に落下させる際に、仕切り板25によって押し流すことができなかった転写滓や残滓などは水槽2内に沈降する。そして、沈降した転写滓などは水槽2の底面に至って不織布7の上に堆積する。そこで、適宜の時間ごとに巻取りローラ32で不織布7を巻き取り、転写滓などが堆積した不織布7を水槽2の外で回収する(図7(c)参照)。このように不織布7を巻き取ると、転写滓などが堆積していない新たな不織布7が水槽2の底面に配置される。
このように構成された水圧転写装置1によれば、水槽2の底面に配置された不織布7に転写滓などを堆積させ、この不織布7を水槽2の外部に設けられた巻取りローラ32で巻き取ることによって容易かつ効率よく水槽2内に沈降した転写滓などの除去を行うことができる。したがって、水槽2内の水質悪化や水槽2の底面に転写滓などが固着することを防止し、被転写体である浴槽5の転写品質が向上する。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施例では、被転写体として浴槽を用いたが、本発明の被転写体はこのような物品に限定されることなく、冷蔵庫や洗濯機、エアコンなどの各種大型家庭用電化製品の扉や本体、自動車のドアやボンネットなど、各種の大型物品に適用できる。さらに、携帯電話機の筐体などのような小型物品にも適用できる。
また、上記実施例では不織布に沈降した転写滓などを堆積させているが、不織布に限らず、細かいメッシュを有する布状部材または粗濾過用のフィルタ素材などであってもよい。
また、巻取りローラは、モータによって駆動されることで不織布を巻き取るが、巻き取りローラを手動で回転させることで不織布を巻き取ってもよい。そして、巻取り時期は、水槽内の水質の程度によって適宜巻き取ればよい。
また、ターンロールは、図8(a)に示すように、周面に凹凸が形成されたローレットロールである円盤部41を有するターンロール42であってもよく、図8(b)に示すように、周面が歯車形状のスプロケットである円盤部43を有するターンロール44であってもよい。このようにすることで、不織布との接触面積が小さくなり、よりターンロールへの転写滓などの付着を防止することができる。
本発明の一実施例における水圧転写装置の概略構成図である。 図1の転写フィルムの縦断面図である。 図1の水槽の斜視図である。 図1の水槽上に浴槽を保持する昇降ユニットを示す斜視図である。 図1のターンロールの斜視図である。 本発明の水圧転写装置による水圧転写工程を示す図である。 図6に続く、本発明の水圧転写装置による水圧転写工程を示す図である。 本実施例以外の、本発明を適用可能なターンロールの斜視図である。
符号の説明
1 水圧転写装置
2 水槽
3 転写フィルム
3a フィルム(支持体フィルム)
3b インキ皮膜(転写層)
5 浴槽(被転写体)
7 不織布(シート部材、回収部材)
32 巻取りローラ(移送部材)

Claims (2)

  1. 水溶性または水膨潤性の樹脂からなるフィルム上に有機溶剤に溶解可能な疎水性の転写層を設けた転写フィルムを水槽の水面に浮かべた状態で、被転写体を前記転写フィルムに押しつけて前記転写層を前記被転写体に転写させる水圧転写装置において、
    前記水槽の底面に沈降した、前記転写層を前記被転写体に転写させた後の残存フィルムや残存転写層を回収する回収部材が、前記水槽の底面に設けられていることを特徴とする水圧転写装置。
  2. 前記回収部材が、前記残存フィルムや前記残存転写層や前記残存転写層を堆積させるシート部材によって構成され、
    前記水槽外に、前記シート部材を引き上げる移送部材が設けられている請求項1に記載の水圧転写装置。
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