JP2006123439A - 水圧転写装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】転写フィルムを水面に着水させる際にシワを発生させず、水面との間に空気を残留させない。
【解決手段】転写フィルム3をグリッパ8で把持して水槽2の水面上に引き出す。転写フィルムは水面上を往復動する移送テーブル9に載置させて水に非接触で移送させる。移送テーブルはチェーン部材28で連結した多数の支持バー27からなり、先端側に第一、第二分割支持バー27A、27Bを配列させる。各支持バー27には中心線Lの両側に上流側に向けて間隔が狭くなるハの字形をなすように螺旋状の溝部30a、30bを設ける。グリッパ8には転写フィルムの先端部を押すプッシャ10を設ける。移送テーブル9を後退させると、グリッパで把持した転写フィルムは溝部30a、30b間の領域によって幅方向両側と長手方向に緊張させられ、シワが延びる。
【選択図】 図5
【解決手段】転写フィルム3をグリッパ8で把持して水槽2の水面上に引き出す。転写フィルムは水面上を往復動する移送テーブル9に載置させて水に非接触で移送させる。移送テーブルはチェーン部材28で連結した多数の支持バー27からなり、先端側に第一、第二分割支持バー27A、27Bを配列させる。各支持バー27には中心線Lの両側に上流側に向けて間隔が狭くなるハの字形をなすように螺旋状の溝部30a、30bを設ける。グリッパ8には転写フィルムの先端部を押すプッシャ10を設ける。移送テーブル9を後退させると、グリッパで把持した転写フィルムは溝部30a、30b間の領域によって幅方向両側と長手方向に緊張させられ、シワが延びる。
【選択図】 図5
Description
本発明は、各種物品からなる被転写体に転写フィルムの転写層を水圧で転写させる水圧転写装置に関する。
一般に、水圧転写装置は、模様等を印刷した転写層を密着させた水圧転写フィルムを水槽の水面上に浮かべた状態で、曲面等の3次元形状面を表面に有する物品を浸水あるいは水没させて、転写フィルムの転写層を物品の3次元形状の転写部位に水圧によって付着させる装置である。
ここで、転写フィルムは、水溶性或いは水膨潤性の樹脂からなる支持体フィルムと、支持体フィルムの上に設けた有機溶剤に溶解可能な疎水性物質からなる転写層とを有している。支持体フィルムとして、例えばPVA(ポリビニルアルコール)等があり、また、転写層として例えば印刷インキ皮膜または塗装皮膜等がある。
また、転写フィルムにおいて、転写層が活性エネルギー線照射或いは加熱の少なくともいずれかによって硬化可能な硬化性樹脂層を有する転写フィルムがあり、この転写フィルムは特にトップコート付き転写フィルムと呼んでいる。ここで、硬化性樹脂膜として例えば次の(1)〜(6)が挙げられる。
(1)活性エネルギー線硬化性樹脂を含む硬化性樹脂層
(2)活性エネルギー線硬化性樹脂と非重合成性の熱可塑性樹脂を含む硬化性樹脂層
(3)熱硬化性樹脂を含む硬化性樹脂層
(4)熱硬化性樹脂と非重合性の熱可塑性樹脂を含む硬化性樹脂層
(5)活性エネルギー線硬化性樹脂と熱硬化性樹脂を含む硬化性樹脂層
(6)活性エネルギー線硬化性樹脂、熱可塑性樹脂及び非重合性の熱可塑性樹脂を含む硬化性樹脂層
ここで、転写フィルムは、水溶性或いは水膨潤性の樹脂からなる支持体フィルムと、支持体フィルムの上に設けた有機溶剤に溶解可能な疎水性物質からなる転写層とを有している。支持体フィルムとして、例えばPVA(ポリビニルアルコール)等があり、また、転写層として例えば印刷インキ皮膜または塗装皮膜等がある。
また、転写フィルムにおいて、転写層が活性エネルギー線照射或いは加熱の少なくともいずれかによって硬化可能な硬化性樹脂層を有する転写フィルムがあり、この転写フィルムは特にトップコート付き転写フィルムと呼んでいる。ここで、硬化性樹脂膜として例えば次の(1)〜(6)が挙げられる。
(1)活性エネルギー線硬化性樹脂を含む硬化性樹脂層
(2)活性エネルギー線硬化性樹脂と非重合成性の熱可塑性樹脂を含む硬化性樹脂層
(3)熱硬化性樹脂を含む硬化性樹脂層
(4)熱硬化性樹脂と非重合性の熱可塑性樹脂を含む硬化性樹脂層
(5)活性エネルギー線硬化性樹脂と熱硬化性樹脂を含む硬化性樹脂層
(6)活性エネルギー線硬化性樹脂、熱可塑性樹脂及び非重合性の熱可塑性樹脂を含む硬化性樹脂層
ところで、特許文献1に記載された水圧転写装置では、水槽の水面上に転写フィルムを送り出す際、転写フィルム供給装置は、転写層を備えた転写フィルムが巻回された供給ローラから繰り出され、送りコンベアによって水槽の水面上に送り出されて水面に載置されることになる。水槽では循環ポンプによって水面に上流から下流に向けて水面流が生じており、水面に先端部が載置された転写フィルムは水流によって水面上に広げられる。
そして、水槽上の転写フィルムに対して転写コンベアで保持された被転写体を降下させて水中に押し入れ、転写層の転写を行うようになっている。
しかしながら、特許文献1に記載された転写フィルムの供給装置では、転写フィルムを送りコンベアによって直接水槽の上流端から水面上に送り出す構成であるために、水面上に繰り出された転写フィルムにシワやたるみ等が生じ易く、水面と転写フィルムとの間に気泡を含むことが避けられなかった。この状態で物品に転写層を転写させると、しわが転写されたり接着(転写)ムラを生じる等という欠点があった。
また、転写層に密着するフィルムは水溶性または水膨潤性であるために、先端部が着水した時点から溶解が始まり、転写フィルム全体が着水して転写を開始する迄にフィルム先端側が溶解して転写層にシワ等を生じ易いという不具合もあった。
そして、水槽上の転写フィルムに対して転写コンベアで保持された被転写体を降下させて水中に押し入れ、転写層の転写を行うようになっている。
しかしながら、特許文献1に記載された転写フィルムの供給装置では、転写フィルムを送りコンベアによって直接水槽の上流端から水面上に送り出す構成であるために、水面上に繰り出された転写フィルムにシワやたるみ等が生じ易く、水面と転写フィルムとの間に気泡を含むことが避けられなかった。この状態で物品に転写層を転写させると、しわが転写されたり接着(転写)ムラを生じる等という欠点があった。
また、転写層に密着するフィルムは水溶性または水膨潤性であるために、先端部が着水した時点から溶解が始まり、転写フィルム全体が着水して転写を開始する迄にフィルム先端側が溶解して転写層にシワ等を生じ易いという不具合もあった。
これに対して、先行技術である特願2003−125364号出願では、転写フィルムをグリッパで把持して水槽の水面上に引き出す際、移送テーブルを連動させて水槽上に繰り出して転写フィルムを載置して水面に接触しないようにする。そして、必要な転写フィルムが水面上に引き出された後に押え部材で転写フィルムの一部を水面に着水させ、これに連動して移送テーブルを後退させるようにしている。
これによって、特許文献1に記載の水圧転写装置と比較して水面と転写フィルムとの間に気泡を巻き込むことを抑制できて、ソフトに水面に接触させることができる。しかも、転写フィルムを水面上に繰り出した後で、移送テーブルを後退させながら転写フィルムを着水させるために、物品への転写開始までに転写層を支持するフィルムの先端部が先に溶解してしまうという不具合を抑制できる。
特開平6−312571号公報
これによって、特許文献1に記載の水圧転写装置と比較して水面と転写フィルムとの間に気泡を巻き込むことを抑制できて、ソフトに水面に接触させることができる。しかも、転写フィルムを水面上に繰り出した後で、移送テーブルを後退させながら転写フィルムを着水させるために、物品への転写開始までに転写層を支持するフィルムの先端部が先に溶解してしまうという不具合を抑制できる。
しかしながら、後者の水圧転写装置でも、転写フィルムを移送テーブルに載置して水面上に引き出す工程や、移送テーブル上の転写フィルムをグリッパでくわえた状態で移送テーブルを後退させる工程で、移送テーブル上の転写フィルムにシワ等が発生することがあった。特に転写フィルムは薄くて腰がないために移送テーブルを後退させながら着水させる際に、水面と移送テーブルとの接触抵抗の違いによってもシワが発生し易い。これらのシワは着水したときに水面との間で空気を巻き込んで空気溜まりとして膨らみ、自然に抜くことは困難であり、また抜けたとしても時間がかかり転写サイクルが長くなる欠点があった。
これらの原因によって水面上の転写フィルムにシワが残ったり水面との間に空気が残留すると、転写品質が著しく低下するという欠点が生じる。このような場合、作業員が水面上の転写フィルムをつついてシワを伸したり空気を抜いたりするため、煩雑で転写効率が悪くコスト高になる欠点がある。
これらの原因によって水面上の転写フィルムにシワが残ったり水面との間に空気が残留すると、転写品質が著しく低下するという欠点が生じる。このような場合、作業員が水面上の転写フィルムをつついてシワを伸したり空気を抜いたりするため、煩雑で転写効率が悪くコスト高になる欠点がある。
本発明は、このような実情に鑑みて、転写フィルムを水面に着水させる際に転写フィルムにシワを発生させず、また水面との間に空気を残留させないようにした水圧転写装置を提供することを目的とする。
本発明による水圧転写装置は、フィルム上に転写層を有する転写フィルムを水槽の水面上に繰り出して水面に浮かべ、被転写体を水面上の転写フィルムに押しつけて転写層を被転写体に転写させるようにした水圧転写装置において、転写フィルムを把持して水槽の水面上に引き出す繰り出し部材と、水槽の水面上を往復動し往工程では繰り出し部材に引き出される転写フィルムを支えると共に復工程では転写フィルムを水面上に置き去りにしながら転写フィルムとの摩擦で転写フィルムを緊張させる摩擦部を有する移送部材とを備えてなることを特徴とする。
本発明の水圧転写装置によれば、復工程で移送部材を後退させる際に、移送部材の摩擦部との摩擦によって転写フィルムを幅方向と長さ方向に緊張させながら着水させるために、着水した転写フィルムにシワが発生したり水面との間に空気が残留することを防止できて緊張状態で水面に浮かべることができる。その直後に、被転写体を転写層に押しつけて転写を行うことで、転写フィルムの着水から転写開始までに作業員によるシワ伸し等の作業等が入らず、転写フィルムの着水から転写までの工程を短時間で効率的に行うことができ、しかも転写フィルムを緊張状態で水面に浮かべることができるために、シワ等が転写されずに転写を高い精度で行え、転写品質が向上する。しかも、転写フィルムを着水させる際に循環ポンプ等で水面に水流を生じさせる必要がなく、波によるしわの発生等も防止できる。
本発明の水圧転写装置によれば、復工程で移送部材を後退させる際に、移送部材の摩擦部との摩擦によって転写フィルムを幅方向と長さ方向に緊張させながら着水させるために、着水した転写フィルムにシワが発生したり水面との間に空気が残留することを防止できて緊張状態で水面に浮かべることができる。その直後に、被転写体を転写層に押しつけて転写を行うことで、転写フィルムの着水から転写開始までに作業員によるシワ伸し等の作業等が入らず、転写フィルムの着水から転写までの工程を短時間で効率的に行うことができ、しかも転写フィルムを緊張状態で水面に浮かべることができるために、シワ等が転写されずに転写を高い精度で行え、転写品質が向上する。しかも、転写フィルムを着水させる際に循環ポンプ等で水面に水流を生じさせる必要がなく、波によるしわの発生等も防止できる。
本発明による水圧転写装置によれば、移送部材が後退して転写フィルムを置き去りにする際に移送部材の摩擦部との摩擦によって転写フィルムを幅方向と長さ方向に緊張させることでシワ等を排除でき、緊張状態で着水させて水面との間に空気が残留することを防止できて、転写を高い精度で行え、転写品質が向上する。しかも、転写フィルムの着水から転写開始までの時間を短く設定できて転写作業を効率的に行える。
本発明による水圧転写装置では、移送部材は複数の支持バーが連結されてなり、これら支持バーには摩擦部として複数の凸部または凹部が形成され、支持バーの幅方向両側の凸部または凹部は平面視で転写フィルムの引き出し方向に向けて間隔が広くなるように配列されている。
転写フィルムを水槽上に引き出した後、移送部材を後退させる際に支持バーの凸部または凹部が後退方向に間隔が狭まるように配設されているため、繰り出し部材で支持された転写フィルムは支持バーの凸部または凹部との摩擦で幅方向両側と長さ方向に引張られ、緊張させられ、転写フィルムのシワ等を水面と接触する直前に除去できるため、水面に浮かべられた転写フィルムにシワや空気溜まりが生じるのを抑制できる。そのため、着水後に迅速に転写を行うことができる。
転写フィルムを水槽上に引き出した後、移送部材を後退させる際に支持バーの凸部または凹部が後退方向に間隔が狭まるように配設されているため、繰り出し部材で支持された転写フィルムは支持バーの凸部または凹部との摩擦で幅方向両側と長さ方向に引張られ、緊張させられ、転写フィルムのシワ等を水面と接触する直前に除去できるため、水面に浮かべられた転写フィルムにシワや空気溜まりが生じるのを抑制できる。そのため、着水後に迅速に転写を行うことができる。
また、移送部材の先端側に位置する支持バーは中央に間隙を開けて両側に分割された分割支持バーであり、この間隙上の転写フィルムを押圧して水面に接触させるプッシャが更に設けられていることが好ましい。
先端側の分割支持バーの間隙からプッシャで転写フィルムを押し込んで水面に接触させるために一点着水できる。そして、移送部材の後退に応じて、転写フィルムは先端部中央の一点着水部分から幅方向両側及び長さ方向に向けて着水面積が次第に拡がるため、水面との間に空気を残留させたりシワを発生させたりしない。
また、分割支持バーは、少なくとも先端側が水面に向けて傾斜していてもよく、或いは少なくとも先端側が円錐状に先細に形成されていてもよい。この場合には間隙内の転写フィルムが略V字状に落ち込んでいるため、プッシャによる一点着水を容易に行える。
先端側の分割支持バーの間隙からプッシャで転写フィルムを押し込んで水面に接触させるために一点着水できる。そして、移送部材の後退に応じて、転写フィルムは先端部中央の一点着水部分から幅方向両側及び長さ方向に向けて着水面積が次第に拡がるため、水面との間に空気を残留させたりシワを発生させたりしない。
また、分割支持バーは、少なくとも先端側が水面に向けて傾斜していてもよく、或いは少なくとも先端側が円錐状に先細に形成されていてもよい。この場合には間隙内の転写フィルムが略V字状に落ち込んでいるため、プッシャによる一点着水を容易に行える。
以下、本発明の実施例による水圧転写装置を図1乃至図8により説明する。図1は水圧転写装置の概略構成図、図2は転写フィルムの縦断面図、図3は水槽の斜視図、図4(a)、(b)はグリッパとプッシャの構成を示す説明図、図5は水槽上に移送する転写フィルムと移送部材を示す平面図、図6は移送部材の先端側の支持バーと転写フィルムの正面図、図7及び図8は水圧転写工程を示す図である。
図1に示す水圧転写装置1は、内部に水を貯溜した水槽2と、水槽2の上流側端部(以下、上流端という)2aに設けられていて転写フィルム3を繰り出す繰り出し機構4と、水槽2の上方に位置して被転写体(物品)として例えば浴槽5を保持して水槽2の水面下に降下及び上昇させる昇降手段6とを備えている。なお、本明細書において、水槽2の上流側と下流側とは転写フィルム3を繰り出す方向または後述するように浮遊する転写滓や残滓を押し流す方向の位置関係をいうものとする。
図1に示す水圧転写装置1は、内部に水を貯溜した水槽2と、水槽2の上流側端部(以下、上流端という)2aに設けられていて転写フィルム3を繰り出す繰り出し機構4と、水槽2の上方に位置して被転写体(物品)として例えば浴槽5を保持して水槽2の水面下に降下及び上昇させる昇降手段6とを備えている。なお、本明細書において、水槽2の上流側と下流側とは転写フィルム3を繰り出す方向または後述するように浮遊する転写滓や残滓を押し流す方向の位置関係をいうものとする。
図1及び図3に示す水槽2は例えば略直方体箱状とされ、内部には例えば摂氏30度前後の水が貯溜されている。水槽2の水面には繰り出し機構4から繰り出された転写フィルム3が浮かべられる。
転写フィルム3は、図2に示すように、水溶性または水膨潤性の樹脂、例えばPVA(ポリビニルアルコール)からなる支持体フィルム(以下、単にフィルムという)3aの上に有機溶剤に溶解可能な疎水性物質からなる転写層としてインキ皮膜3bが設けられている。インキ皮膜3bには、例えば大理石の模様等が印刷されている。そしてフィルム3aとインキ皮膜3bの間には、活性エネルギ−線照射あるいは加熱の少なくともいずれかによって硬化可能な硬化性樹脂層、例えば活性エネルギー性硬化性樹脂層3cが介在している3層構造としている。なお、転写フィルム3は活性エネルギー性硬化性樹脂層3cが含まれていなくてもよく、その場合は2層構造になる。
転写フィルム3は、図2に示すように、水溶性または水膨潤性の樹脂、例えばPVA(ポリビニルアルコール)からなる支持体フィルム(以下、単にフィルムという)3aの上に有機溶剤に溶解可能な疎水性物質からなる転写層としてインキ皮膜3bが設けられている。インキ皮膜3bには、例えば大理石の模様等が印刷されている。そしてフィルム3aとインキ皮膜3bの間には、活性エネルギ−線照射あるいは加熱の少なくともいずれかによって硬化可能な硬化性樹脂層、例えば活性エネルギー性硬化性樹脂層3cが介在している3層構造としている。なお、転写フィルム3は活性エネルギー性硬化性樹脂層3cが含まれていなくてもよく、その場合は2層構造になる。
図1及び図3において、繰り出し機構4は水槽2の上流端2aに帯状に連続する転写フィルム3が巻回された繰り出しロール3Aが設けられている。水槽2の上には上流端2a及びこれに対向する下流端2bに略平行に走行架台7が設けられ、走行架台7は上流端2a及び下流端2bに直交する両側部に沿って上流端2aと下流端2bとの間を往復動する。
走行架台7上には転写フィルム3の先端を把持してロール3Aから水槽2上に繰り出すグリッパ8が設けられている。グリッパ8は図では走行架台7の長手方向に沿って4個設けられている。グリッパ8は往行程で転写フィルム3を把持して下流側に繰り出し、復行程で転写フィルム3を水面上に置き去りにしてロール3A近傍まで戻ることになる。走行架台7とグリッパ8は繰り出し部材を構成する。
また、図1において、繰り出しロール3Aの下方には例えばキャタピラ状の移送テーブル9(移送部材)が設けられている。移送テーブル9は水槽2の両側部に設けられたチェーンガイド9a、9bに沿って移動可能であり、グリッパ8による転写フィルム3の引き出しに連動して水槽2内の水面上に進出して、移送テーブル9の上面で転写フィルム3を支える。これによって移送テーブル9は転写フィルム3の繰り出し時に転写フィルム3が水に接触することを防止する。
移送テーブル9は往行程の途中で一旦停止し、グリッパ8で引き出された転写フィルム3は所定長さ毎に図示しないカッタで切断され、略矩形状のシートになる。
走行架台7上には転写フィルム3の先端を把持してロール3Aから水槽2上に繰り出すグリッパ8が設けられている。グリッパ8は図では走行架台7の長手方向に沿って4個設けられている。グリッパ8は往行程で転写フィルム3を把持して下流側に繰り出し、復行程で転写フィルム3を水面上に置き去りにしてロール3A近傍まで戻ることになる。走行架台7とグリッパ8は繰り出し部材を構成する。
また、図1において、繰り出しロール3Aの下方には例えばキャタピラ状の移送テーブル9(移送部材)が設けられている。移送テーブル9は水槽2の両側部に設けられたチェーンガイド9a、9bに沿って移動可能であり、グリッパ8による転写フィルム3の引き出しに連動して水槽2内の水面上に進出して、移送テーブル9の上面で転写フィルム3を支える。これによって移送テーブル9は転写フィルム3の繰り出し時に転写フィルム3が水に接触することを防止する。
移送テーブル9は往行程の途中で一旦停止し、グリッパ8で引き出された転写フィルム3は所定長さ毎に図示しないカッタで切断され、略矩形状のシートになる。
また、走行架台7上には、繰り出された転写フィルム3の先端部を水面に押しつけるためのプッシャ(押し棒)10がグリッパ8と一体に設けられていて、上下動または旋回運動によって転写フィルム3を空気を巻き込まないように水に浸すことができる。
図4はプッシャ10とグリッパ8の構成例を示している。図4には図示しない走行架台7の両端にそれぞれ回転軸11を有している。グリッパ8は枠体形状の把持部8cが走行架台7と略平行に延びており、その両端がそれぞれ回転軸11、11と一体に回転可能に支持されている。そして、枠体形状の把持部8c内には、グリッパ8を設ける4箇所の位置にシリンダ8aをそれぞれ収容し、シリンダ8aから進退する把持ロッド8bと把持部8cの一端部8dとで転写フィルム3の先端部を挟持する。また、把持部8cの他端にはその長手方向中央部(後述する移送テーブル9の支持バー27の中心線Lに重なる位置)にプッシャ10が連結されている。プッシャ10はシリンダ10bと押しロッド10aとで構成されている。
グリッパ8は走行架台7に設けた回転軸11によって略90°回転可能であり、転写フィルム3を保持して引き出す第一位置(図4(a)参照)と、第一位置から90°回転してプッシャ10の押しロッド10aによってグリッパ8に把持された転写フィルム3の先端部を水面に押しつける第二位置とを選択的に採ることができる(図4(b)参照)。
図4はプッシャ10とグリッパ8の構成例を示している。図4には図示しない走行架台7の両端にそれぞれ回転軸11を有している。グリッパ8は枠体形状の把持部8cが走行架台7と略平行に延びており、その両端がそれぞれ回転軸11、11と一体に回転可能に支持されている。そして、枠体形状の把持部8c内には、グリッパ8を設ける4箇所の位置にシリンダ8aをそれぞれ収容し、シリンダ8aから進退する把持ロッド8bと把持部8cの一端部8dとで転写フィルム3の先端部を挟持する。また、把持部8cの他端にはその長手方向中央部(後述する移送テーブル9の支持バー27の中心線Lに重なる位置)にプッシャ10が連結されている。プッシャ10はシリンダ10bと押しロッド10aとで構成されている。
グリッパ8は走行架台7に設けた回転軸11によって略90°回転可能であり、転写フィルム3を保持して引き出す第一位置(図4(a)参照)と、第一位置から90°回転してプッシャ10の押しロッド10aによってグリッパ8に把持された転写フィルム3の先端部を水面に押しつける第二位置とを選択的に採ることができる(図4(b)参照)。
また、図1において、水槽2の下流端2bの更に下流側には副槽12が設けられ、水槽2の下流端2bを溢れた水や転写滓等を収容する。転写滓は後述のように転写後に残るインキ皮膜3bの滓である。
また、図1では省略されているが、図3に示すように、水槽2の上流端2aには略門型の支持部13が設けられ、その両端は水槽2の両側部に摺動可能に取り付けられている。支持部13内には水平方向に支持棒14が架けられており、支持棒14には所定間隔で複数(図3に示す例では6本)の噴霧ノズル15が取り付けられている。各噴霧ノズル15は水面に載置された転写フィルム3のインキ皮膜3b上にトルエンやキシレン等の活性剤を噴霧して、インキ皮膜3bを活性化処理して粘性・接着性を付与する。
また、図1に示す昇降手段6において、図示しないフレームまたは天井に固定された吊り下げ部17には例えばチェーン及びギヤまたはラック及びピニオン等により上下動可能に昇降ユニット18が連結され、昇降ユニット18には二対のアーム部19が対向して取り付けられている。各アーム部19にはそれぞれ保持部としてバキュームパッド20が取り付けられ、浴槽5の対向する二つの側面を吸着保持することができる。
ここで、浴槽5は例えば略四角錐台形状または縦断面視略台形状を呈しており、四周の側面は底面から開口に向けて漸次外側に傾斜して形成され、開口では全周に亘って外側に略L字状に折り曲げられまたは湾曲させられた耳部5aを形成している。本実施例では、浴槽5の耳部5aと開口の内面上部5bとの断面視略コの字形状部分にインキ皮膜3bを転写させるようにしている。
また、図1では省略されているが、図3に示すように、水槽2の上流端2aには略門型の支持部13が設けられ、その両端は水槽2の両側部に摺動可能に取り付けられている。支持部13内には水平方向に支持棒14が架けられており、支持棒14には所定間隔で複数(図3に示す例では6本)の噴霧ノズル15が取り付けられている。各噴霧ノズル15は水面に載置された転写フィルム3のインキ皮膜3b上にトルエンやキシレン等の活性剤を噴霧して、インキ皮膜3bを活性化処理して粘性・接着性を付与する。
また、図1に示す昇降手段6において、図示しないフレームまたは天井に固定された吊り下げ部17には例えばチェーン及びギヤまたはラック及びピニオン等により上下動可能に昇降ユニット18が連結され、昇降ユニット18には二対のアーム部19が対向して取り付けられている。各アーム部19にはそれぞれ保持部としてバキュームパッド20が取り付けられ、浴槽5の対向する二つの側面を吸着保持することができる。
ここで、浴槽5は例えば略四角錐台形状または縦断面視略台形状を呈しており、四周の側面は底面から開口に向けて漸次外側に傾斜して形成され、開口では全周に亘って外側に略L字状に折り曲げられまたは湾曲させられた耳部5aを形成している。本実施例では、浴槽5の耳部5aと開口の内面上部5bとの断面視略コの字形状部分にインキ皮膜3bを転写させるようにしている。
昇降手段6は、電気的に接続されている制御部21に設けた上下動制御手段22によって図示しない駆動源を介して上下動させられ、水槽2上の転写フィルム3に押しつけられて転写させられることになる。また、制御部21には後述するようにグリッパ8と移送テーブル9を連動してまたは個別に往復動させる往復動制御手段23も設けられている。
制御手段21はそれ以外にもグリッパ8の把持と離間、ロール3Aの回転及び停止、カッタの作動、プッシャ10の作動、ノズル15の作動等と、これらの同期制御をも行うようになっている。
なお、水槽2には、浴槽5にインキ皮膜3bを転写した後のインキ皮膜3bの残り屑である転写滓と、フィルム3aの水に溶け残ったフィルム滓と活性エネルギー性硬化性樹脂層3cの滓とを含む残滓が水面または水中に残るため、これを下流側に押し流して水槽2から副槽12内に落下させる仕切り板25が設けられている(図8(d)参照)。仕切り板25は水槽2内に設けた図示しない無端状のチェーンによって一方向に周回運動させている。
制御手段21はそれ以外にもグリッパ8の把持と離間、ロール3Aの回転及び停止、カッタの作動、プッシャ10の作動、ノズル15の作動等と、これらの同期制御をも行うようになっている。
なお、水槽2には、浴槽5にインキ皮膜3bを転写した後のインキ皮膜3bの残り屑である転写滓と、フィルム3aの水に溶け残ったフィルム滓と活性エネルギー性硬化性樹脂層3cの滓とを含む残滓が水面または水中に残るため、これを下流側に押し流して水槽2から副槽12内に落下させる仕切り板25が設けられている(図8(d)参照)。仕切り板25は水槽2内に設けた図示しない無端状のチェーンによって一方向に周回運動させている。
次に移送テーブル9について図5及び図6により詳述する。
移送テーブル9は例えば角柱状(または円柱状)の支持バー27が複数配列され、各支持バー27はその両端で例えばチェーン部材28によって互いに角度変更可能にそれぞれ連結されたキャタピラ状とされている。そして各チェーン部材28は、上述した水槽2の両側部に設けられたチェーンガイド9a、9bに沿って移動可能に保持されている(図3参照)。これら一対のチェーン部材28は図1に示すように水槽2の上流端2aの外側でチェーンギヤ29に噛合しており、各チェーンギヤ29は図示しない駆動モータに連結されて往復回転可能とされている。
そして、移送テーブル9の各支持バー27は、図5に示すように表面に二条の螺旋状の溝部30a及び30bが支持バー27の長手方向に直交する中心線Lに対して両側に形成されている。溝部30a、30bは断面形状が三角、四角、半円、U字状等任意の形状を採用できる。また、転写フィルム3を載置する表面を図5に示す平面視で見て、各支持バー27の両側の溝部30a、30bは水槽2の上端縁2a側から下端縁2b側方向に向けて(転写フィルム3の繰り出し方向に)その間隔が次第に広くなるように略「ハ」の字型、即ち互いに逆方向に傾斜して形成されている。各溝部30a、30bはそれぞれ複数回巻回されて平面視でそれぞれ略平行な傾斜線状に形成され、好ましくは中心線Lに対して略線対称をなしている。
移送テーブル9は例えば角柱状(または円柱状)の支持バー27が複数配列され、各支持バー27はその両端で例えばチェーン部材28によって互いに角度変更可能にそれぞれ連結されたキャタピラ状とされている。そして各チェーン部材28は、上述した水槽2の両側部に設けられたチェーンガイド9a、9bに沿って移動可能に保持されている(図3参照)。これら一対のチェーン部材28は図1に示すように水槽2の上流端2aの外側でチェーンギヤ29に噛合しており、各チェーンギヤ29は図示しない駆動モータに連結されて往復回転可能とされている。
そして、移送テーブル9の各支持バー27は、図5に示すように表面に二条の螺旋状の溝部30a及び30bが支持バー27の長手方向に直交する中心線Lに対して両側に形成されている。溝部30a、30bは断面形状が三角、四角、半円、U字状等任意の形状を採用できる。また、転写フィルム3を載置する表面を図5に示す平面視で見て、各支持バー27の両側の溝部30a、30bは水槽2の上端縁2a側から下端縁2b側方向に向けて(転写フィルム3の繰り出し方向に)その間隔が次第に広くなるように略「ハ」の字型、即ち互いに逆方向に傾斜して形成されている。各溝部30a、30bはそれぞれ複数回巻回されて平面視でそれぞれ略平行な傾斜線状に形成され、好ましくは中心線Lに対して略線対称をなしている。
そして、転写フィルム3の基層をなすフィルム3aが支持バー27に載置されることになるが、転写フィルム3は軽量でフィルム3aの表面が滑らかであるために支持バー27との接触摩擦は小さい。そのため、フィルム3aと接触する支持バー27の溝部30a、30b間の表面はゴム等の摩擦係数の比較的大きい部材を被覆することが好ましい。
そのため、往工程で移送テーブル27を水槽2の下流端2b側に繰り出した後、移送テーブル27を上流端2a側に戻す際(復工程)には、転写フィルム3はハの字型の溝部30a、30bを有する表面の摩擦力によって幅方向と長手(戻り)方向に引張り力を受けて、しわを伸す方向に緊張させられる。
また、移送テーブル9において、平行に配列された複数の支持バー27のうち、先端側の1または複数本(図では2本)の支持バー27A、27Bは、それぞれ長さ方向中央部で二分割されており、最先端の支持バー27Aは第一分割支持バー27a、27aとされ、二番目の支持バー27Bは第二分割支持バー27b、27bとされ、各分割支持バー27a、27bはそれぞれ端部をチェーン部材28で片持ち支持されている。しかも先端の第一分割支持バー27aは第二分割支持バー27bより長さが短く形成され、第二分割支持バー27bも中央部に空間が形成されるように三番目以降の支持バー27の1/2の長さよりも短く形成されている。
そのため、往工程で移送テーブル27を水槽2の下流端2b側に繰り出した後、移送テーブル27を上流端2a側に戻す際(復工程)には、転写フィルム3はハの字型の溝部30a、30bを有する表面の摩擦力によって幅方向と長手(戻り)方向に引張り力を受けて、しわを伸す方向に緊張させられる。
また、移送テーブル9において、平行に配列された複数の支持バー27のうち、先端側の1または複数本(図では2本)の支持バー27A、27Bは、それぞれ長さ方向中央部で二分割されており、最先端の支持バー27Aは第一分割支持バー27a、27aとされ、二番目の支持バー27Bは第二分割支持バー27b、27bとされ、各分割支持バー27a、27bはそれぞれ端部をチェーン部材28で片持ち支持されている。しかも先端の第一分割支持バー27aは第二分割支持バー27bより長さが短く形成され、第二分割支持バー27bも中央部に空間が形成されるように三番目以降の支持バー27の1/2の長さよりも短く形成されている。
そのため、移送テーブル9は先端中央部に、第一及び第二分割支持バー27a、27bによって略V字状の間隙cが形成されている。この間隙cの上方近傍には、プッシャ10が走行架台7に連結した回転軸11回りに回転して進出するように取り付けられている。ここで、プッシャ10は図4に示すように、常態では走行架台7と略平行に支持され、着水時には例えば回転軸11を中心に略90°回転して間隙c上に位置する転写フィルム3の先端部を押動して、水面に一点着水させるようにしている。或いは、プッシャ10は常態では水面の上方で水面に略垂直に走行架台7に支持されていて、着水時にはプッシャ10に設けたシリンダ(図示せず)をONさせて間隙c上の転写フィルム3の先端部を押動して、水面に一点着水させてもよい。
本実施の形態による水圧転写装置1は上述の構成を有しており、次に水圧転写方法を図7及び図8に示す工程図に沿って説明する。
先ず、転写フィルム3のインキ皮膜3bを浴槽に転写させる耳部5a及び内面上部5bを除いて、浴槽内部をマスキングテープでマスクする。そして、水槽2の上流端2aに設けた繰り出し機構4において、グリッパ8によってロール3Aに巻回された転写フィルム3の先端部を把持させ、グリッパ8を支持する走行架台7を移動させることで水槽2上に転写フィルム3を繰り出す。これと同時にチェーンギヤ29を回転させて移送テーブル9を水槽2上に水平に繰り出す。なお、プッシャ10も走行架台7と一体に移動する。
そのため、グリッパ8で繰り出される転写フィルム3が、移送テーブル9によって水槽2の水面に非接触に載置されながら連動して水槽2の水面上に繰り出され、下流側に進行する(図7(a)参照)。このとき、転写フィルム3は移送テーブル9の支持バー27に載置されて一体に移動するために、各支持バー27の溝部30a、30bが繰り出し方向前方に幅が広くなるようにハの字形に形成されていても繰り出し時に転写フィルム3にしわが寄ることはない。
先ず、転写フィルム3のインキ皮膜3bを浴槽に転写させる耳部5a及び内面上部5bを除いて、浴槽内部をマスキングテープでマスクする。そして、水槽2の上流端2aに設けた繰り出し機構4において、グリッパ8によってロール3Aに巻回された転写フィルム3の先端部を把持させ、グリッパ8を支持する走行架台7を移動させることで水槽2上に転写フィルム3を繰り出す。これと同時にチェーンギヤ29を回転させて移送テーブル9を水槽2上に水平に繰り出す。なお、プッシャ10も走行架台7と一体に移動する。
そのため、グリッパ8で繰り出される転写フィルム3が、移送テーブル9によって水槽2の水面に非接触に載置されながら連動して水槽2の水面上に繰り出され、下流側に進行する(図7(a)参照)。このとき、転写フィルム3は移送テーブル9の支持バー27に載置されて一体に移動するために、各支持バー27の溝部30a、30bが繰り出し方向前方に幅が広くなるようにハの字形に形成されていても繰り出し時に転写フィルム3にしわが寄ることはない。
次いで、水槽2の水面上に転写フィルム3が所定長さ繰り出されると一旦停止し、上流端2a側で送りローラと移送テーブル9とで挟持された部分の転写フィルム3を図示しないカッタによって切断する。そして更に転写フィルム3と移送テーブル9を水槽2上に繰り出す。この状態で水槽2内に繰り出された転写フィルム3は移送テーブル9に全て載置されており、移送テーブル9は、図5(a)に示すように第一及び第二分割支持バー27a、27bにまで転写フィルム3が載置させられている。図6では、転写フィルム3の先端は第一分割支持バー27a、27a間で多少下方に撓んで載置されている。
この状態で、プッシャ10を走行架台7の回転軸11回りにグリッパ8と共に約90°回転させると、第一及び第二分割支持バー27a、27b間の間隙c上の転写フィルム3の上方にプッシャ10が位置する。そしてシリンダ10bをONさせ、プッシャ10の押しロッド10aでグリッパ8近傍の先端部中央の転写フィルム3を押動させながら、移送テーブル9を若干後退させる。すると、プッシャ10で押された転写フィルム3の先端部中央は移送テーブル9の間隙cを通して水面に押しつけられる((図4(b)、図7(b)参照)。
これによって、転写フィルム3は一点着水させられる。
この状態で、プッシャ10を走行架台7の回転軸11回りにグリッパ8と共に約90°回転させると、第一及び第二分割支持バー27a、27b間の間隙c上の転写フィルム3の上方にプッシャ10が位置する。そしてシリンダ10bをONさせ、プッシャ10の押しロッド10aでグリッパ8近傍の先端部中央の転写フィルム3を押動させながら、移送テーブル9を若干後退させる。すると、プッシャ10で押された転写フィルム3の先端部中央は移送テーブル9の間隙cを通して水面に押しつけられる((図4(b)、図7(b)参照)。
これによって、転写フィルム3は一点着水させられる。
そして、図5(b)、図7(c)に示すように移送テーブル9を順次上流側に後退させていくと、先端部中央が水面に浸された転写フィルム3は幅方向両側と上流側の長手方向に順次降下して水面に接触してゆき、接触面積が増大してゆく。このとき、移送テーブル9の後退に際して、転写フィルム3の先端部は停止状態のグリッパ8で支持されているため、移送テーブル9の各支持バー27と転写フィルム3との間に接触摩擦が生じる。しかも各支持バー27の溝部30a、30bは略ハの字形を形成されていて上流側に向けて互いの間隔が狭くなっているために転写フィルム3は幅方向外側に引張られて緊張させられ、同時に水槽2の上流側にも引張られる。そのため、転写フィルム3は水槽2上に繰り出された状態で多少のシワが残っていても(図3参照)、移送テーブル9の後退時にシワがなくなるように緊張させられる。
このような作用を生じながら、転写フィルム3はプッシャ10で押された先端部中央から順次上流側に向けて水面への接触面積が増大していく。そのため、転写フィルム3はシワのない状態で、水面との間に空気を残留させることなく、水面上に接触・載置させられる。そして、グリッパ8を転写フィルム3から離すと、転写フィルム3は水面との間に空気を巻き込むことなく水面と同一平面状に載置された状態になる。
この状態で、転写フィルム3は上側にインキ皮膜3bが、下側の水面にPVA等のフィルム3aが接触している。そして、フィルム3aは水に接触することで徐々に水に溶け始める。その後、グリッパ8及びプッシャ10を上流側に後退させる。
このような作用を生じながら、転写フィルム3はプッシャ10で押された先端部中央から順次上流側に向けて水面への接触面積が増大していく。そのため、転写フィルム3はシワのない状態で、水面との間に空気を残留させることなく、水面上に接触・載置させられる。そして、グリッパ8を転写フィルム3から離すと、転写フィルム3は水面との間に空気を巻き込むことなく水面と同一平面状に載置された状態になる。
この状態で、転写フィルム3は上側にインキ皮膜3bが、下側の水面にPVA等のフィルム3aが接触している。そして、フィルム3aは水に接触することで徐々に水に溶け始める。その後、グリッパ8及びプッシャ10を上流側に後退させる。
次に門型の支持部13を水槽2の両側部に沿って上流側から下流側に移動させながら、噴霧ノズル15で活性剤を転写フィルム3のインキ皮膜3b全面に噴霧する(図7(d)参照)。このとき、グリッパ8及びプッシャ10を走行架台7と一体に上流側に後退させておくため、グリッパ8及びプッシャ10が走行架台7で保護されて活性剤が付着することはない。そして、図1に示すように昇降手段6の4つのアーム19の各バキュームパッド20で浴槽5を上下反転状態で保持して移動させ、水槽2内の転写フィルム3の上方に位置させる(図8(a)参照)。
この状態から、上下動制御手段22によって昇降ユニット18を水面に略直交する方向に降下させる。水面上、約20〜40mm程度までは高速で降下させ、その後は微速(例えば5〜30mm/分)で降下させて入水させる。すると、浴槽5の上流側の耳部5a部分が転写フィルム3に押しつけられ、インキ皮膜3bを転写させながら水面下に浸入する。このとき、転写フィルム3のPVAからなるフィルム3aは水に溶け出しており、溶け残った一部がインキ皮膜3bと共に浴槽5に被着することがある(図8(b)参照)。
この状態から、上下動制御手段22によって昇降ユニット18を水面に略直交する方向に降下させる。水面上、約20〜40mm程度までは高速で降下させ、その後は微速(例えば5〜30mm/分)で降下させて入水させる。すると、浴槽5の上流側の耳部5a部分が転写フィルム3に押しつけられ、インキ皮膜3bを転写させながら水面下に浸入する。このとき、転写フィルム3のPVAからなるフィルム3aは水に溶け出しており、溶け残った一部がインキ皮膜3bと共に浴槽5に被着することがある(図8(b)参照)。
浴槽5の投入とフィルム3aの水への溶け出しによって、インキ皮膜3bは浴槽5の耳部5aへの転写部分の外側領域が分断され、分断された残りは転写滓となって水面に浮遊するか沈下する。浴槽5の内部に位置するインキ皮膜3bはマスクに転写させられる。浴槽5の耳部5aと内面上部5bへのインキ皮膜3bの転写が終了したら、浴槽5を把持する昇降ユニット18を上昇させ、浴槽5は水面から次第に引き揚げられる(図8(c)参照)。その後、昇降手段6によって浴槽5を次工程へ搬送させ、洗浄工程でフィルム3aの滓等を取り除き、乾燥させ、トップコーティングして光沢を持たせる。
また水槽2内では、仕切り板25を水槽2の上流側から下流側に移動させることで、水面や水面下に浮遊する転写滓や残滓等を下流側に押しやり、水槽2から副槽12内に水と共に落下させる。
そして次の浴槽5について同様の工程を繰り返して、インキ皮膜3bを転写させる。
また水槽2内では、仕切り板25を水槽2の上流側から下流側に移動させることで、水面や水面下に浮遊する転写滓や残滓等を下流側に押しやり、水槽2から副槽12内に水と共に落下させる。
そして次の浴槽5について同様の工程を繰り返して、インキ皮膜3bを転写させる。
上述のように本実施例によれば、転写フィルム3を載置した移送テーブル9を後退させる際に、各支持バー27に設けた略ハの字形の溝部30a、30bによってグリッパ8で把持した転写フィルムを幅方向及び長さ方向に緊張させてシワをなくして水面に接触させることができ、空気を水面との間に巻き込むことを防止できる。しかも、転写フィルム3の着水に際して、先端側の第一、第二分割支持バー27a、27bによって中央に間隙cを形成し、この間隙cを通してプッシャ10で一点着水させて水面との接触領域を幅方向両側及び長手方向に広げるために水面との間に空気を巻き込まない。これによってしわや空気のない状態で転写フィルムを水面に接触して転写を行えるから、転写品質を向上できる。
なお、上述した本実施例は被転写体である物品として、浴槽5等、転写面積が比較的大きい0.20〜4m2程度のものに好適に用いることができる。
また、支持バー27の溝部30a、30bに代えて適宜の断面形状の凸部を上流側に向けて略ハの字形に形成してもよく、これら溝部30a、30bまたは凸部の螺旋の傾斜角は水平投影面上で中心線Lに対して例えば20°〜45°、好ましくは30°〜40°程度に設定する。螺旋のピッチは50〜100mm程度、溝部30a、30bの深さ、凸部の高さと幅は0.5〜2.5mm程度でもよい。また、第一及び第二分割支持バー27a、27bでつくる間隙cは転写シート3の幅1200〜1600mm当たりで50〜200mmの幅に設定することが好ましい。
なお、上述の数値範囲は物品や転写シートの寸法によって変化可能であり、一例にすぎない。
また、支持バー27の溝部30a、30bに代えて適宜の断面形状の凸部を上流側に向けて略ハの字形に形成してもよく、これら溝部30a、30bまたは凸部の螺旋の傾斜角は水平投影面上で中心線Lに対して例えば20°〜45°、好ましくは30°〜40°程度に設定する。螺旋のピッチは50〜100mm程度、溝部30a、30bの深さ、凸部の高さと幅は0.5〜2.5mm程度でもよい。また、第一及び第二分割支持バー27a、27bでつくる間隙cは転写シート3の幅1200〜1600mm当たりで50〜200mmの幅に設定することが好ましい。
なお、上述の数値範囲は物品や転写シートの寸法によって変化可能であり、一例にすぎない。
次に本発明の変形例について説明するが、上述の実施例と同一の部分、部品等には同一の符号を用いてその説明を省略する。
図9及び図10は第一の変形例である移送テーブルを示す図である。図9において、第一の変形例による移送テーブル35は基本的に実施例の移送テーブル9と同一構成であり、先端側の二分割された第一分割支持バー36、36は長さが短いために、その間に間隙cが形成されている。しかも各第一分割支持バー36の先端部36aは略角錐状に先細に形成されている(図9参照)。そのため転写フィルム3の先端部は図10に示すように第一分割支持バー36、36で中央部が下方に湾曲して形成されている。
各第一分割支持バー36に隣接する第二支持バー37は、その後方に位置する他の支持バー27と同様に一体の略角柱状に形成されているが、中央部は断面積が両側から略角錐状に先細に形成されて最も断面積が小さい位置で互いに連結されて略V字状凹部37aとして一体化されている。そのため、プッシャ10で転写フィルム3の先端部を押して一点着水させるための間隙cは第一分割支持バー36,36と第二支持バー37のV字状凹部37aとで形成されている。
本第一変形例においても上述した実施例と同様の効果を奏する。
図9及び図10は第一の変形例である移送テーブルを示す図である。図9において、第一の変形例による移送テーブル35は基本的に実施例の移送テーブル9と同一構成であり、先端側の二分割された第一分割支持バー36、36は長さが短いために、その間に間隙cが形成されている。しかも各第一分割支持バー36の先端部36aは略角錐状に先細に形成されている(図9参照)。そのため転写フィルム3の先端部は図10に示すように第一分割支持バー36、36で中央部が下方に湾曲して形成されている。
各第一分割支持バー36に隣接する第二支持バー37は、その後方に位置する他の支持バー27と同様に一体の略角柱状に形成されているが、中央部は断面積が両側から略角錐状に先細に形成されて最も断面積が小さい位置で互いに連結されて略V字状凹部37aとして一体化されている。そのため、プッシャ10で転写フィルム3の先端部を押して一点着水させるための間隙cは第一分割支持バー36,36と第二支持バー37のV字状凹部37aとで形成されている。
本第一変形例においても上述した実施例と同様の効果を奏する。
次に図11は移送テーブルの支持バーについての第二変形例を示す図である。
図11において、移送テーブル39の各支持バー27は略円柱状に形成され、その先端の第一分割支持バー40,40(及びこれに続く1または複数の支持バー)は互いに分割されて短い長さで形成され、しかも全長に亘って略円錐状に形成されている。
図12は移送テーブルの支持バーについての第三変形例を示す図である。
図12において、移送テーブル42の各支持バー27は略平板状に形成され、その先端の第一分割支持バー43,43(及びこれに続く1または複数の支持バー)は互いに分割されて短い長さで形成され、両者間に間隙cを形成する。しかも先端側が下方にへの字に屈曲または湾曲した形状を有している。
図13は移送テーブルの支持バーについての第四変形例を示す図である。
図13において、移送テーブル45の各支持バー27は平板状に形成され、その先端の第一分割支持バー46,46(及びこれに続く1または複数の支持バー)は互いに分割されて短い長さで形成され、両者間に間隙cを形成する。しかも先端側が下方に向くように傾斜した形状を有している。
図11において、移送テーブル39の各支持バー27は略円柱状に形成され、その先端の第一分割支持バー40,40(及びこれに続く1または複数の支持バー)は互いに分割されて短い長さで形成され、しかも全長に亘って略円錐状に形成されている。
図12は移送テーブルの支持バーについての第三変形例を示す図である。
図12において、移送テーブル42の各支持バー27は略平板状に形成され、その先端の第一分割支持バー43,43(及びこれに続く1または複数の支持バー)は互いに分割されて短い長さで形成され、両者間に間隙cを形成する。しかも先端側が下方にへの字に屈曲または湾曲した形状を有している。
図13は移送テーブルの支持バーについての第四変形例を示す図である。
図13において、移送テーブル45の各支持バー27は平板状に形成され、その先端の第一分割支持バー46,46(及びこれに続く1または複数の支持バー)は互いに分割されて短い長さで形成され、両者間に間隙cを形成する。しかも先端側が下方に向くように傾斜した形状を有している。
上述した各変形例の支持バー27、36,40、43,46においても、転写フィルム3の載置面に螺旋状の溝部30a、30bまたは凸部を有している。また、溝部30a、30bまたは凸部は必ずしも螺旋状に形成されている必要はなく、例えばリング状に形成したものを所定間隔で複数配列してもよいし、両側に各1本のみが配設された構成であってもよい。また、中心線Lに対して両側に配設した各溝部30a、30bや凸部は、両方が傾斜してハの字形状を構成しなくてもよく、一方のみを傾斜させ、他方を中心線Lと略平行に配列してもよい。
また、支持バー27に設けた溝部30a、30bまたは凸部は上述した実施例や変形例のように連続する線状に形成されている必要はなく、図14に示すように下流側に向けて間隔が大きくなる略ハの字形状をなすように断続的な例えばドット状の凸部48または凹部で形成されていてもよい。
上述の各変形例でも、凸部や溝部30a、30b間の領域(転写フィルム3に接触する部分)にゴム等の摩擦係数の大きい材料を被覆するのが好ましい。
これらの溝部30a、30b、凸部、凸部48等や、摩擦係数の大きい材料は摩擦部を構成し、転写フィルム3を緊張させるのに役立つ。
また、上述の実施例や各変形例では、移送テーブルの各支持バー27、36,40、43,46はチェーン部材28によってキャタピラ状に角度変更可能に支持された構造であるが、平板状に固定状態に保持されていてもよい。この場合には、複数の支持バーを備えた移送テーブルは水槽2に対して水面と略平行な方向に進退する。
或いは、移送テーブルの各支持バー27、36,40、43,46を略円柱状に形成して回転自在に支持し、移送テーブルの後退時に各支持バーが転写フィルム3との摩擦で回転することによって、溝部30a、30bまたは凸部で幅方向両側へ広げて緊張させてもよい。この場合の溝部30a、30bまたは凸部、凸部48等の摩擦部は、上述の構成とは逆に上流端2a側から下流端2b側に向けて間隔が狭くなるようにハの字形に形成される。
また、支持バー27に設けた溝部30a、30bまたは凸部は上述した実施例や変形例のように連続する線状に形成されている必要はなく、図14に示すように下流側に向けて間隔が大きくなる略ハの字形状をなすように断続的な例えばドット状の凸部48または凹部で形成されていてもよい。
上述の各変形例でも、凸部や溝部30a、30b間の領域(転写フィルム3に接触する部分)にゴム等の摩擦係数の大きい材料を被覆するのが好ましい。
これらの溝部30a、30b、凸部、凸部48等や、摩擦係数の大きい材料は摩擦部を構成し、転写フィルム3を緊張させるのに役立つ。
また、上述の実施例や各変形例では、移送テーブルの各支持バー27、36,40、43,46はチェーン部材28によってキャタピラ状に角度変更可能に支持された構造であるが、平板状に固定状態に保持されていてもよい。この場合には、複数の支持バーを備えた移送テーブルは水槽2に対して水面と略平行な方向に進退する。
或いは、移送テーブルの各支持バー27、36,40、43,46を略円柱状に形成して回転自在に支持し、移送テーブルの後退時に各支持バーが転写フィルム3との摩擦で回転することによって、溝部30a、30bまたは凸部で幅方向両側へ広げて緊張させてもよい。この場合の溝部30a、30bまたは凸部、凸部48等の摩擦部は、上述の構成とは逆に上流端2a側から下流端2b側に向けて間隔が狭くなるようにハの字形に形成される。
また、上述の実施例では、被転写体として浴槽5を用いたが、本発明の被転写体はこのような物品に限定されることなく、冷蔵庫や洗濯機、エアコン等の各種大型家庭用電化製品の扉や本体、自動車のドア、ボンネット等、各種の大型物品に適用できる。携帯電話の筺体等の小型物品にも適用できる。
また、転写層はインキ皮膜3bに限定されることなく塗装膜等各種の転写可能な薄膜を採用できる。
また、転写層はインキ皮膜3bに限定されることなく塗装膜等各種の転写可能な薄膜を採用できる。
1 水圧転写装置
2 水槽
3 転写フィルム
3a 支持体フィルム(フィルム)
3b インキ皮膜(転写層)
4 繰り出し機構
5 浴槽(物品;被転写体)
7 走行架台(繰り出し部材)
8 グリッパ(繰り出し部材)
9、39、42、45 移送テーブル(移送部材)
10 プッシャ
27、27A、27B、 支持バー
27a、36、40、43、46 第一分割支持バー(分割支持バー)
27b 第二分割支持バー(分割支持バー)
30a、30b 溝部
48 凸部
c 間隙
2 水槽
3 転写フィルム
3a 支持体フィルム(フィルム)
3b インキ皮膜(転写層)
4 繰り出し機構
5 浴槽(物品;被転写体)
7 走行架台(繰り出し部材)
8 グリッパ(繰り出し部材)
9、39、42、45 移送テーブル(移送部材)
10 プッシャ
27、27A、27B、 支持バー
27a、36、40、43、46 第一分割支持バー(分割支持バー)
27b 第二分割支持バー(分割支持バー)
30a、30b 溝部
48 凸部
c 間隙
Claims (5)
- フィルム上に転写層を有する転写フィルムを水槽の水面上に繰り出して水面に浮かべ、被転写体を水面上の転写フィルムに押しつけて転写層を被転写体に転写させるようにした水圧転写装置において、
前記転写フィルムを把持して水槽の水面上に引き出す繰り出し部材と、
水槽の水面上を往復動し、往工程では前記繰り出し部材に引き出される転写フィルムを支えると共に、復工程では転写フィルムを水面上に置き去りにしながら転写フィルムとの摩擦で転写フィルムを緊張させる摩擦部を有する移送部材と
を備えてなる水圧転写装置。 - 前記移送部材は複数の支持バーが連結されてなり、前記支持バーには摩擦部として複数の凸部または凹部が形成され、前記支持バーの幅方向両側の凸部または凹部は平面視で前記転写フィルムの引き出し方向に向けて間隔が広がるように配列されている請求項1に記載の水圧転写装置。
- 前記移送部材の先端側に位置する支持バーは中央に間隙を開けて両側に分割された分割支持バーであり、該間隙上の転写フィルムを押圧して水面に接触させるプッシャが更に設けられている請求項1または2に記載の水圧転写装置。
- 前記分割支持バーは、少なくとも先端側が水面に向けて傾斜している請求項3に記載の水圧転写装置。
- 前記分割支持バーは、少なくとも先端側が円錐状に先細に形成されている請求項3に記載の水圧転写装置。
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