JP2004291122A - 砥石軸装置 - Google Patents

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JP2004291122A JP2003085269A JP2003085269A JP2004291122A JP 2004291122 A JP2004291122 A JP 2004291122A JP 2003085269 A JP2003085269 A JP 2003085269A JP 2003085269 A JP2003085269 A JP 2003085269A JP 2004291122 A JP2004291122 A JP 2004291122A
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創 大窪
Yukimitsu Kijima
幸光 鬼島
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Abstract

【課題】高剛性で、耐振動性および運動精度に優れ、かつ、コンパクトで小型の研削盤への搭載に好適な砥石軸装置を提供する。
【解決手段】砥石スピンドルユニット5はボールネジ機構10等のスライド駆動手段により直接そのスピンドル軸方向にスライド動作させるものとし、このスライド動作をガイドするガイド手段22は、スピンドル筐体6の外形面そのものを静圧ガイド面23として用いる静圧ガイド面構造と、その静圧ガイド面23と対向する位置に設けられ、かつ、該静圧ガイド面23との間に流体の静圧を生じさせる静圧パッド24とからなる構造とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、端面研削盤、内面研削盤または外径研削盤に搭載される砥石軸装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の砥石軸装置については、移動可能な砥石台テーブル上に砥石スピンドルユニットを搭載してなる構造を採用している(例えば、特開平11‐10533号公報の段落番号0017および図2参照)。
【0003】
上記砥石スピンドルユニットは、その先端側に設けられた砥石が同ユニット内部のスピンドルと一体にスピンドル軸心回りに回転する構造となっている。
【0004】
上記砥石台テーブルは、その下面側に設置された直線ガイド(例えば、静圧案内または転がり案内等)のガイド面に沿ってガイドされながら移動する構造となっている。
【0005】
上記のような従来構造の砥石軸装置を用いて例えばワークの端面研削を行なう場合は、砥石台テーブルを所定の切込み速度でワークの方向へ移動させることにより、砥石によるワーク端面の切込み動作が行なわれる。
【0006】
また、上記従来構造の砥石軸装置を用いて例えば円筒状ワークの内面研削を行なう場合は、ワークを支持する主軸スピンドルユニットを所定の切込み速度で移動させる切込み動作と同時に、ワークの円筒内面で砥石を往復運動させる、いわゆるオシレーション動作を行なうが、この砥石のオシレーション動作も砥石台テーブルを往復移動させることによるものとしている。
【0007】
図5(b)は上記従来構造の砥石軸装置をモデル化した図面である。この図面に示された装置モデルからも分かるように、上記従来構造の砥石軸装置では、砥石台テーブル50の下面に直線ガイド51のガイド面51‐1があり、ガイド面51‐1から研削加工点P2までの距離Lが長いため、ガイド面51‐1を中心とするモーメントが大きく、曲げが生じ易い構造であって剛性が低く、少しの研削負荷変動でも振動し易い点で、高精度の研削を行なうことが困難である。
【0008】
さらに、上記従来構造の砥石軸装置によると、砥石を往復運動(オシレーション動作)させるときに、砥石スピンドルユニット5と砥石台テーブル50が一体に往復運動する構造であるため、その往復運動による慣性力が大きく、所望の位置で砥石8を停止し反転移動させることが難しく、オシレーション動作の指令に対する砥石8の移動応答性が悪く、オシレーション動作等の運動精度があまりよくないという問題点もある。
【0009】
また、上記従来構造の砥石軸装置にあっては、砥石台テーブルの下面に設けられている直線ガイド51のガイド面51‐1等を保護するために、砥石台テーブル50側に防水・防塵カバー(図示省略)を設置する必要があり、その設置機構が複雑でスペースを要する。また、砥石軸ユニットとその正面に対向設置される図示しない主軸スピンドルユニットとの間に防水・防塵カバー設置分のスペースが介在することから、それだけ砥石台テーブル50の移動ストロークが長くなることは避けられず、装置全体がその移動ストローク方向に大型なものとならざるをえないという問題点もある。
【0010】
【特許文献1】
特開平11‐10533号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、高剛性で、耐振動性および運動精度に優れ、かつ、コンパクトで小型の研削盤への搭載に好適な砥石軸装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、(1)本発明は、回転可能に支持されたスピンドルと、上記スピンドルの先端に取り付けられた砥石と、上記スピンドルを収容するスピンドル筐体と、上記スピンドル、上記砥石、上記スピンドル筐体からなる砥石スピンドルユニットをそのスピンドル軸方向にスライド動作させるスライド駆動手段と、上記砥石スピンドルユニットのスライド動作をガイドするガイド手段とからなり、上記ガイド手段は、上記スピンドル筐体の外形面そのものを静圧ガイド面として用いる静圧ガイド面構造と、上記静圧ガイド面と対向する位置に設けられ、かつ、該静圧ガイド面との間に流体の静圧を生じさせる静圧パッドとからなることを特徴とするものである。
【0013】
上記(1)本発明においては、上記スピンドル筐体が円筒状に形成され、上記スピンドル筐体の円筒外形円弧面が上記静圧ガイド面であり、上記スピンドル筐体の円筒外形円弧面の周方向に均等の間隔で上記静圧パッドが複数配置されてなる構造を採用することができる。
【0014】
上記(1)本発明においては、ベース部材側に固定されたユニット収容ハウジングのユニット収容穴に、上記砥石スピンドルユニットが収容され、上記ユニット収容穴の内面に、上記静圧パッドが形成されてなる構造を採用することができる。
【0015】
(2)本発明は、回転可能に支持されたスピンドルと、上記スピンドルの先端に取り付けられた砥石と、上記スピンドルを収容するスピンドル筐体と、上記スピンドル、上記砥石、上記スピンドル筐体からなる砥石スピンドルユニットをそのスピンドル軸方向にスライド動作させるスライド駆動手段と、上記砥石スピンドルユニットのスライド動作をガイドするガイド手段とからなり、上記ガイド手段は、上記スピンドル筐体の外形面に一体に左右一対の凸部を設け、この左右一対の凸部の外表面を静圧ガイド面として用いるガイド面構造と、上記静圧ガイド面と対向する位置に設けられ、かつ、該静圧ガイド面との間に流体の静圧を生じさせる静圧パッドとからなることを特徴とするものである。
【0016】
上記(1)および(2)本発明においては、上記砥石の研削加工面に供給される研削液の一部が上記静圧パッドに供給され、その研削液による静圧が上記静圧パッドと上記静圧ガイド面との間に生じるものとしてよい。
【0017】
上記(1)および(2)本発明において、上記スライド駆動手段は、上記砥石スピンドルユニットのスライド動作方向に沿って配置されたボールネジと、このボールネジに係合しかつ連結手段を介して上記スピンドル筐体側に一体に連結されたボールネジナットとからなり、そのボールネジの回転により上記砥石スピンドルユニットをスライド動作させる構造のボールネジ機構からなる構造を採用することができる。
【0018】
上記(1)および(2)本発明において、上記スライド駆動手段は、回転する円板の回転運動を偏心ピンとリンクで上記砥石スピンドルユニットのスライド運動に変換するスライダー機構からなる構造を採用することができる。
【0019】
上記(1)および(2)本発明において、上記スライド駆動手段として上記ボールネジ機構を採用する場合、上記連結手段については、上記スピンドル筐体の下部面に一体に連結ブロックを固定する一方、上記ボールネジナットのナット周面に枠型のブロックを嵌め込み固定するとともに、このブロックと上記連結ブロックとが上記ボールネジ周方向両側の連結板で一体に連結されてなる構造を有するものとしてよい。
【0020】
上記(1)および(2)本発明においては、上記砥石がワークの端面に当接した状態で、上記砥石を含む砥石スピンドルユニット全体が上記静圧ガイド面に沿って上記ワーク方向にスライド移動し、このスライド移動により上記砥石でワークの端面を切り込む端面研削が行なわれるものとしてよい。
【0021】
上記(1)および(2)本発明においては、上記砥石が円筒状ワークの内面に当接した状態で、上記砥石を含む砥石スピンドルユニット全体が上記静圧ガイド面に沿って上記ワーク方向に往復スライド移動し、この往復スライド移動と上記ワークを支持する主軸装置側の切込み動作とにより上記ワークの内面を切り込む内面研削が行なわれるものとしてよい。
【0022】
上記(1)および(2)本発明においては、上記砥石が円筒状ワークの外面に当接した状態で、上記砥石を含む砥石スピンドルユニット全体が上記静圧ガイド面に沿って上記ワーク方向に往復スライド移動し、この往復スライド移動と上記ワークを支持する主軸装置側の切込み動作とにより上記ワークの外面を切り込む内面研削が行なわれるものとしてよい。
【0023】
上記(1)本発明では、研削加工点に近いスピンドル筐体の円筒外形円弧面がガイド面となり、ガイド面から研削加工点までの距離が短くなる。よって、ガイド面を中心とするモーメントが小さく、曲げが生じ難い構造であって剛性の向上が図られる。
【0024】
上記(2)本発明では、これもまた研削加工点に近い凸部の外表面がガイド面となることから、ガイド面から研削加工点までの距離が短く、よって、ガイド面を中心とするモーメントが小さく、曲げが生じ難い構造であって剛性の向上が図られる。
【0025】
上記(1)および(2)本発明によると、双方とも、静圧による力で研削加工中の砥石スピンドルユニットがその周囲から堅固に締め付けられる、いわゆるスクイーズ効果が生じることと、静圧パッドと静圧ガイド面との間に介在する流体による振動の減衰効果があることから、耐振動性の向上が図られる。
【0026】
上記(1)および(2)本発明によると、双方とも、スライド駆動手段が直接砥石スピンドルユニットをそのスピンドル軸方向にスライド動作させる構造を採用したため、砥石台テーブルを必要とせず、また、その砥石台テーブル側に従来設けていた防水・防塵カバーを省略し、防水・防塵カバーの介在により従来遠ざけられていた砥石軸ユニットと主軸ユニットの距離を短くすることができ、それだけ砥石軸ユニットの移動ストロークも短くなる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図1乃至図7を基に詳細に説明する。
【0028】
図1は本発明の第1の実施形態である砥石軸装置を用いて構成された研削盤の説明図、図2は図1のA矢視図、図3は図1のB矢視図、図4は図1のC‐C線断面図である。
【0029】
図1の研削盤1は、ベース部材2上に配置された砥石軸装置3と主軸装置4を有し、その砥石軸装置3と主軸装置4の正面側どうしが互いに向かい合う配置構造となっている。
【0030】
砥石軸装置3は砥石スピンドルユニット5を具備し、この砥石スピンドルユニット5は、スピンドル筐体6の内側に回転可能に設置されたスピンドル7を有している。
【0031】
本実施形態の場合、上記スピンドル筐体6は円筒状に形成され、この円筒状スピンドル筐体6の円筒中心軸線上に上記スピンドル7がベアリング等で支持されている。
【0032】
スピンドル筐体6の正面側、すなわち砥石軸装置3と対向する円筒端面6‐1側には砥石8が配置されている。この砥石8はスピンドル7の先端側に一体に取り付けられ、スピンドル7が回転すると、これと一体に砥石8がスピンドル7の軸心周りに回転する。
【0033】
上記のようなスピンドル筐体6、スピンドル7、砥石8からなる砥石スピンドルユニット5の下部側には、スライド駆動手段としてボールネジ機構10が設けられている。
【0034】
ボールネジ機構10は、砥石8を含む砥石スピンドルユニット5全体をスピンドル軸方向にスライド動作させる手段であって、ボールネジ11とボールネジナット12により構成されている。
【0035】
上記ボールネジ11は、砥石スピンドルユニット5のスライド方向、すなわちスピンドル軸方向に沿って配置され、かつ、ベース部材2側に固定されている軸受13を介して回転可能に支持されている。
【0036】
また、ボールネジ11の後端にはカサ歯車14が取り付けられており、このカサ歯車14は、図3に示す砥石軸切込み用モータ15の出力軸側歯車16と噛み合い連結されている。
【0037】
従って、モータ15を起動すると、その回転力が歯車16とカサ歯車14を介してボールネジ11側に伝達され、これによりボールネジ11がその軸心周りに回転する。
【0038】
上記ボールネジナット12はボールネジ11に係合し、かつ、そのボールネジ11の回転により該ボールネジ11に沿ってスピンドル軸方向にスライド移動する構造となっている。
【0039】
上記ボールネジナット12は連結手段17を介してスピンドル筐体6側に一体に連結されている。
【0040】
図1の砥石軸装置3では、この連結手段17により、スピンドル筐体6を含む砥石スピンドルユニット5とボールネジナット12とが一体化され、かつ、砥石スピンドルユニット5全体がボールネジナット12と一体に同じ方向、すなわちスピンドル軸方向にスライド移動する構造となっている。
【0041】
上記連結手段17の具体的な構造例については各種考えられる。本実施形態の砥石軸装置3では、その構造例として図4に示した通り、スピンドル筐体6の下部面に一体に連結ブロック18をボルト18aで固定する一方、ボールネジナット12のナット周面に枠型ブロック19を嵌め込みボルト19aで固定するとともに、この枠型ブロック19(ナット固定ブロック)と連結ブロック18とがボールネジ11左右両側の連結板20とボルト20aで一体に連結される構造を採用している。
【0042】
上記のような砥石スピンドルユニット5全体のスピンドル軸方向スライド動作はガイド手段22によりガイドされる。次に、このガイド手段22の構造を説明する。
【0043】
ガイド手段22は静圧ガイド面23と静圧パッド24とにより構成される。本実施形態の砥石軸装置3では、スピンドル筐体6の外形面である円筒外形円弧面6‐2そのものを静圧ガイド面23として用いる静圧ガイド面構造を採用している。そして、このようなスピンドル筐体6の円筒外形円弧面6‐2からなる静圧ガイド面23と対向する位置に上記静圧パッド24が設けられている。
【0044】
上記静圧パッド24は、静圧ガイド面23との間に流体(本実施形態では研削液である)の静圧を生じさせる手段である。本実施形態の砥石軸装置3では、図4に示したように、スピンドル筐体6の円筒外形円弧面6‐2の周方向に均等の間隔、具体的にはスピンドル筐体6の軸心周りに45°間隔で放射状に、上記のような静圧パッド24が合計4つ配置される構造を採っている。尚、この静圧パッド24の数は適宜変更することができる。
【0045】
各静圧パッド24は、いずれも静圧ガイド面23と同じような円弧形状で広くて浅い溝の形態からなり、かつ、その溝上面側が静圧ガイド面23に向かって開口し連通する構造となっている。
【0046】
上記のような溝形態からなる各静圧パッド24は、いずれもユニット収容ハウジング25の内側に形成されている。すなわち、本実施形態の砥石軸装置3はベース部材2側に固定されたユニット収容ハウジング25を有し、このユニット収容ハウジング25に砥石スピンドルユニット5より若干大径のユニット収容スリーブ26が設けられている。そして、砥石スピンドルユニット5の大部分が上記ユニット収容スリーブ26内に収容されており、このようなユニット収容スリーブ26の内面4箇所を溝状に削り取ることで、上記4つの静圧パッド24が形成されている。
【0047】
ユニット収容ハウジング25には上記4つの静圧パッド24に流体として研削液を圧送するための流体供給通路27が設けられている。この流体供給通路27は主通路27‐1と分岐通路27‐2とからなり、主通路27‐1は図示しない研削液供給機側に連通する構造となっている。一方、分岐通路27‐2は主通路27‐1から4方向に分岐して上記4つの静圧パッド24にそれぞれ連通する構造となっている。
【0048】
従って、本実施形態の場合は、図示しない研削液供給機からユニット収容ハウジング25の主通路27‐1側に研削液が圧送される。そして、この研削液が同ユニット収容ハウジング25の分岐通路27‐2を介して上記4つの静圧パッド24側にそれぞれ供給される。
【0049】
また、全ての分岐通路27‐2の途中には絞り部28が設けられている。従って、この絞り部28により絞られ高圧となった研削液が上記静圧パッド24側に供給され、これにより、静圧パッド24と静圧ガイド面23との間に流体(研削液)による静圧が発生する。
【0050】
研削液供給機は、本来的には砥石8の研削加工面に研削液を供給する手段であるところ、本実施形態の砥石軸装置3では、その研削液の一部を研削液供給機から静圧パッド24側へ供給することで、静圧パッド24と静圧ガイド面23との間に静圧が発生する構造を採用した。このため、静圧パッド24側に供給される流体も砥石8側に供給される流体と同じ研削液であるから、例えば、砥石軸装置3と主軸装置4の境に仕切りカバー等を設ける必要がなく、また、静圧パッド24と砥石8側に流体を供給する手段として、両者に共通の研削液供給機を1つ設ければ足りるから、装置全体のコンパクト化やコスト低減も図れるという利点がある。
【0051】
図1に示したように、上記ユニット収容ハウジング25には、そのユニット収容スリーブ26の前後両開口端26a、26b付近に、シール手段29‐1、29‐2が設けられている。
【0052】
以下、ユニット収容スリーブ26の前側開口端26a付近に位置するシール手段29‐1のことを前方シール手段といい、また、ユニット収容スリーブ26の後側開口端26b付近に位置するシール手段29‐2のことを後方シール手段という。
【0053】
前方シール手段29‐1は、スピンドル筐体6の円筒外形円弧面6‐2を囲む環状のゴムシール29‐1‐1から構成されている。このような構造からなる前方シール手段29‐1は、静圧パッド24に供給される研削液がユニット収容スリーブ26の前側開口端26aから外部へ漏洩流出することを防止する。
【0054】
後方シール手段29‐2は、いわゆるエアーシール構造であって、スピンドル筐体6の円筒外形円弧面6‐2周りに環状に形成されたシール溝29‐2‐1を有し、このシール溝29‐2‐1にエアーが供給される構造となっている。このような構造からなる後方シール手段29‐2は、ユニット収容スリーブ26の後側開口端26bから静圧パッド24側への研削液の出入りを防止する。
【0055】
静圧パッド24に供給された研削液は、最終的には、静圧パッド24と同じ面すなわちユニット収容スリーブ26の内面に形成されているドレン溝30を通って、砥石スピンドルユニット5の下方へ排出され、かつ、回収・ろ過等の処理を経て再利用される。
【0056】
上記ドレン溝30は、静圧ガイド面23の周方向でかつ互いに隣り合う2つの静圧パッド24、24間の略中央に設けられている。また、このドレン溝30は静圧パッド24と同じく、その溝上面側が静圧ガイド面23に向かって開口し連通する構造となっている。
【0057】
上記主軸装置4は、砥石スピンドルユニット5のスピンドル軸心と交差する方向(X軸方向)と直交する方向(Y軸方向)にスライド可能な主軸台テーブル40上に搭載されている。従って、この主軸装置4は主軸台テーブル40を介してX軸方向とY軸方向にスライド移動できる。
【0058】
上記主軸装置4はその正面側にチャック部4‐1を有し、このチャック部4‐1はワークWをチャックし、かつ、主軸装置4内部の図示しない主軸と一体に該主軸の軸心周りに回転する構造となっている。
【0059】
次に上記の如く構成された研削盤1の動作について図1を用いて説明する。
【0060】
<端面研削時の動作説明>
図1の研削盤1では、光ファイバのコネクタ部品として知られているフェルール等のワークWの端面研削を行なうことができ、ここでは端面研削を行なう際の研削盤1の動作を説明する。
【0061】
図1の研削盤1により端面加工を行なう際は、まず主軸装置4正面のチャック部4‐1にワークWをセットする。このとき、砥石軸装置3側の砥石8は、同図に示したようにチャック部4‐1から少し離れたスタンバイ位置P1にある。
【0062】
チャック部4‐1へのワークWのセットが完了すると、砥石8をスタンバイ位置P1から研削加工点P2までスライド前進移動させる。このような砥石8のスライド前進移動はボールネジ11の回転により行なわれる。
【0063】
すなわち、砥石軸切込み用モータ15によりボールネジ11を一定の方向に回転させると、砥石を含む砥石スピンドルユニット5それ全体が、静圧ガイド面23と静圧パッド24との間に生じる流体の静圧で支持されながら、静圧ガイド面23に沿ってスピンドル軸方向に直線的にスライド前進移動する。このような砥石スピンドルユニット5全体の移動により、砥石8がチャック部4‐1のワークWに接近し研削加工点P2に到達する。
【0064】
そして、ボールネジ11をさらに上記と同じ方向に所定の切込み速度で回転させると、砥石スピンドルユニット5全体がその切込み送り速度でスライドし前進する。これにより、砥石8がチャック部4‐1のワークWの端面に接触し、かつ砥石スピンドルユニット5と同じ切込み送り速度で砥石8がワークWの端面を切り込んでいく動作(ワークWの端面研削)が行なわれる。
【0065】
上記のような砥石8によるワークW端面の切込み動作が行なわれるときも、砥石を含む砥石スピンドルユニット5は、それ全体が静圧ガイド面23と静圧パッド24との間に生じる流体の静圧で支持されながら、静圧ガイド面23に沿ってスピンドル軸方向に直線的にスライド前進移動する。
【0066】
<内面研削時の動作説明>
図1の研削盤1では、ベアリング内輪等の円筒状ワークの内面研削または外径研削を行なうこともでき、ここでは内面研削または外径研削を行なう際の研削盤1の動作を説明する。
【0067】
図1の研削盤1により内面研削を行なう際は、同図の砥石8を内面研削用の砥石(図示省略)と交換する。そして、主軸装置4正面のチャック部4‐1に円筒状ワークをセットするが、このセット完了後に、砥石をスタンバイ位置P1から研削加工点(図示省略)までスライド前進移動させることや、このような砥石のスライド前進移動はボールネジ11の回転により行なわれることは端面研削の場合と同様であるため、その詳細説明は省略する。
【0068】
尚、内面研削時の研削加工点は、円筒状ワークの円筒端面側からその円筒内部に少し入った位置である。また、この円筒状ワークをチャック部4‐1にセットするときの該円筒状ワークのチャッキング姿勢については、端面研削の場合と同様と考えてよい。
【0069】
砥石8がワークWの研削加工点に到達すると、その砥石がスピンドル軸方向に所定のストロークで往復移動する、いわゆるオシレーション動作が行なわれるとともに、主軸装置4が所定の切込み速度で砥石の径方向に少しずつ移動し、これにより砥石が円筒状ワークの円筒内面を切り込んでいく動作、すなわち円筒状ワークの内面研削が行なわれる。
【0070】
上記のような砥石のオシレーション動作はボールネジ11の正逆回転により行なわれる。すなわち、砥石が円筒状ワークの円筒内面に挿入された状態においてボールネジ11を所定の回転速度で正逆回転させると、砥石を含む砥石スピンドルユニット5全体がその回転速度に応じた速度と所定のストロークで前後に往復移動(オシレーション動作)する。
【0071】
上記のようなオシレーション動作が行なわれるときも、砥石を含む砥石スピンドルユニット5は、それ全体が静圧ガイド面23と静圧パッド24との間に生じる流体(研削液)の静圧で支持されながら、静圧ガイド面23に沿ってスピンドル軸方向に直線的に往復移動する。
【0072】
尚、上記のようなオシレーション動作については、円筒状ワークの外径研削を行なう場合も同様であり、内面研削に限定されることはない。
【0073】
<端面研削と内面研削または外径研削に共通の作用等>
図1の砥石軸装置3では、スピンドル筐体6周囲に放射状に静圧パッド24を配置してなる構造を採用している。このため、その静圧による力で研削加工中の砥石スピンドルユニット5がその周囲から堅固に締め付けられる、いわゆるスクイーズ効果が生じる。また、静圧ガイド面と静圧パッドとの間に介在する研削液という流体による振動の減衰効果もある。これらのことから、端面研削、内面研削または外径研削時において、砥石8側で研削による負荷(研削抵抗)が多少変動しても、多少の負荷変動では砥石スピンドルユニット5は微動もしない。従って、高精度の研削を行なうことが可能である。
【0074】
本発明の実施形態である図1の砥石軸装置3(以下、本発明品という。)をモデル化すると図5(a)のようになり、また、従来の砥石軸装置(以下、従来品という。)をモデル化すると図5(b)のようになる。
【0075】
図5(a)の本発明品において、砥石スピンドルユニット5のスライド動作をガイドするガイド手段22のガイド面は、スピンドル筐体6の円筒外形円弧面6‐2(静圧ガイド面23)である。この一方、図5(b)の従来品において、同様なガイド面は、砥石台テーブル50の下面側に設置されている直線ガイド51のガイド面51‐1である。
【0076】
図5(a)と図5(b)の両装置モデルを比較すると、ガイド面から研削加工点P2までの距離Lは、本発明品の方が短い。これは、本発明品ではスピンドル7の径方向からみて、図5(b)のような従来品における直線ガイド51のガイド面51‐1より一層研削加工点P2に近いスピンドル筐体6の円筒外形円弧面6‐2がガイド面となっていることによるものである。
【0077】
上記距離Lが短いということは本発明品の方が機器の剛性が高いことを意味する。すなわち、図5(a)と図5(b)の両装置モデルのような砥石軸装置においては、上記距離Lが短ければ、それだけガイド面を中心とするモーメントが小さく、曲げが生じ難いためである。したがって、剛性の高い本発明品の方が高精度の研削に適しているといえる。
【0078】
図6は本発明の第2の実施形態である砥石軸装置の断面図、図7は図6のD矢視図である。
【0079】
前述した図1の砥石軸装置3では、ガイド手段22の構造として、スピンドル筐体6の外形面である円筒外形円弧面6‐2を静圧ガイド面23として用いる構造を採用したが、この図6の砥石軸装置3では、スピンドル筐体6の外形面に一体に設けられている左右一対の凸部31の外表面を、静圧ガイド面23として用いるガイド面構造を採用している。
【0080】
すなわち、図6の砥石軸装置3では、スピンドル筐体6の外形面に一対の凸部31、31が設けられている。この一対の凸部31、31は、いずれもスピンドル軸心に沿って所定の長さに形成されるとともに、そのスピンドル径方向の左右に水平に並設されており、このような左右一対の凸部31、31の外表面、具体的には突端面31aと両側の側面31b、31cが静圧ガイド面23として用いられている。
【0081】
上記静圧ガイド面23と対向する位置、すなわち▲1▼凸部31の突端面31aと対向する位置、▲2▼同凸部31の一方側の側面31bと対向する位置、および▲3▼同凸部31の他方側の側面31cと対向する位置には、静圧パッド24がそれぞれ設けられている。従って、静圧パッド24は1つの凸部31の周囲に都合3つ設置されている。
【0082】
また、上記静圧パッド24は、いずれも広くて浅い断面長方形の溝の形態からなるとともに、その溝上面側が静圧ガイド面23に向かって開口し連通する構造となっている。
【0083】
ところで、この図6の砥石軸装置3においては、砥石スピンドルユニット5の径方向左右に立設されたブロック32、32に、上記静圧パッド24が形成される構造を採用している。
【0084】
すなわち、同図の砥石軸装置3は、ベース部材2側に固定された左右一対のブロック32、32を有し、この一対のブロック32、32間に砥石スピンドルユニット5が介在設置される構造と、その両ブロック32、32の内面にスピンドル軸方向に沿って溝33が形成され、この溝33に上記凸部31がスライド自在に嵌挿される構造を採っている。
【0085】
そして、上記両ブロック32、32の各溝33の内面、具体的には▲1▼凸部31の突端面31aと対向している面33a、▲2▼同凸部31の一方側の側面31bと対向している面33b、および▲3▼同凸部31の他方側の側面31cと対向している面33cに、その面の一部を溝状に削り取ることで、上記のような溝形状の静圧パッド24が形成されるものとしている。
【0086】
尚、上記両ブロック32、32の各静圧パッド24には研削液の一部が供給されるが、この研削液の供給構造については前述した図1の砥石軸装置3と同様であるため、その詳細説明は省略する。
【0087】
また、この図6の砥石軸装置3では、ボールネジ機構10に代えて、スピンドルユニット5の後方に設けられたスライダー機構34(図7参照)からなるスライド駆動手段を採用している。
【0088】
スライダー機構34は、砥石8を含む砥石スピンドルユニット5全体をスピンドル軸方向にスライド動作させる手段であって、回転する円板35の回転運動を偏心ピン36とリンク37で砥石スピンドルユニット5のスライド運動に変換する構造である。
【0089】
尚、偏心ピン36は円板35の回転中心から偏心した位置に植設されている。また、リンク37は、砥石スピンドルユニット5の後面に一体に設けられた連結ピン38と偏心ピン36とを連結し、かつ、その連結ピン38周りと偏心ピン36周りに揺動可能に設けられている。
【0090】
ところで、図6の砥石軸装置3によると、図1の砥石軸装置3と同様に、図5(b)のような従来品における直線ガイド51のガイド面51‐1より一層研削加工点に近い凸部31の外表面がガイド面となることから、ガイド面から研削加工点までの距離が短く、よって、ガイド面を中心とするモーメントが小さく、曲げが生じ難い構造であって高剛性であり、高精度の研削に好適なものである。
【0091】
また、図6の砥石軸装置3によると、スピンドル筐体6と一体の左右両凸部31、31の周囲に静圧パッド24が配置される構造を採用したため、静圧による力で研削加工中の砥石スピンドルユニット5の両凸部31、31側が堅固に締め付けられる、いわゆるスクイーズ効果が生じることと、静圧パッド24と静圧ガイド面23(凸部31の外表面)との間に介在する流体(研削液)による振動の減衰効果があることから、図1の砥石軸装置3と同様に、耐振動性に優れ、高精度の研削を行なうことが可能である。
【0092】
尚、図6の砥石軸装置3についても、図1の砥石軸装置3と同様のボールネジ機構からなるスライド駆動手段を適用できる。また、この図6の砥石軸装置3で採用したスライダー機構34を図1の砥石軸装置3に適用してもよい。
【0093】
さらに、上記実施形態では、静圧パッド24に研削液を供給する構造を採用したが、研削液以外の他の流体を静圧パッド24へ供給してもよい。
【0094】
【発明の効果】
本発明にあっては、ガイド手段の構造として、スピンドル筐体の外形面そのものを静圧ガイド面として用いる静圧ガイド面構造を採用したものである、このため、研削加工点に近いスピンドル筐体の円筒外形円弧面がガイド面となり、従来品に比しガイド面から研削加工点までの距離が短くなるから、ガイド面を中心とするモーメントが小さく、曲げが生じ難い構造であって高剛性であり、高精度の研削に好適な研削盤を提供し得る。
【0095】
また、本発明にあっては、上記ガイド手段の構造として、上記のようなスピンドル筐体の外形面からなる静圧ガイド面と対向する位置に静圧パッドを設け、この静圧パッドと上記静圧ガイド面との間に流体の静圧を生じさせる構造を採用したものである。このため、その静圧による力で研削加工中の砥石スピンドルユニットがその周囲から堅固に締め付けられる、いわゆるスクイーズ効果が生じることと、静圧パッドと静圧ガイド面との間に介在する流体による振動の減衰効果があることから、耐振動性に優れ、高精度の研削を行なうことが可能な研削盤を提供することもできる。
【0096】
さらに、本発明によると、スライド駆動手段が直接砥石スピンドルユニットをそのスピンドル軸方向にスライド動作させる構造を採用したため、砥石台テーブルを必要とせず、また、その砥石台テーブル側に従来設けていた防水・防塵カバーを省略し、防水・防塵カバーの介在により従来遠ざけられていた砥石軸ユニットと主軸ユニットの距離を短くすることができるから、それだけ砥石軸ユニットの移動ストロークも短くなる等の点で、コンパクトで小型の研削盤への搭載に好適な砥石軸装置を提供しうるという効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態である砥石軸装置を用いて構成された研削盤の説明図。
【図2】図1のA矢視図。
【図3】図1のB矢視図。
【図4】図1のC‐C線断面図。
【図5】(a)は図1の砥石軸装置をモデル化した模式図、(b)は従来の砥石軸装置をモデル化した模式図である。
【図6】本発明の第2の実施形態である砥石軸装置の断面図。
【図7】図6のD矢視図。
【符号の説明】
1 端面研削盤
2 ベース部材
3 砥石軸装置
4 主軸装置
4‐1 チャック部
5 砥石スピンドルユニット
6 スピンドル筐体
6‐1 スピンドル筐体の円筒端面
6‐2 スピンドル筐体の円筒外形円弧面
7 スピンドル
8 砥石
9 クイル
10 ボールネジ機構(スライド駆動手段)
11 ボールネジ
12 ボールネジナット
13 軸受
14 カサ歯車
15 砥石軸切込み用モータ
16 出力軸側歯車
17 連結手段
18 連結ブロック
19 枠型ブロック
20 連結板
22 ガイド手段
23 静圧ガイド面
24 静圧パッド
25 ユニット収容ハウジング
26 ユニット収容スリーブ
26a ユニット収容スリーブの前側開口端
26b ユニット収容スリーブの後側開口端
27 流体供給通路
27‐1 主通路
27‐2 分岐通路
28 絞り部
29‐1 シール手段(前方シール手段)
29‐1‐1 ゴムシール
29‐2 シール手段(後方シール手段)
29‐2‐1 シール溝
30 ドレン溝
31 凸部
31a 凸部の突端面
31b、31c 凸部の側面
32 ブロック
33 溝
34 スライダー機構
35 円板
36 偏心ピン
37 リンク
40 主軸台テーブル
50 砥石台テーブル
51 直線ガイド
51‐1 ガイド面
P1 スタンバイ位置
P2 研削加工点

Claims (11)

  1. 回転可能に支持されたスピンドルと、
    上記スピンドルの先端に取り付けられた砥石と、
    上記スピンドルを収容するスピンドル筐体と、
    上記スピンドル、上記砥石、上記スピンドル筐体からなる砥石スピンドルユニットをそのスピンドル軸方向にスライド動作させるスライド駆動手段と、
    上記砥石スピンドルユニットのスライド動作をガイドするガイド手段とからなり、
    上記ガイド手段は、
    上記スピンドル筐体の外形面そのものを静圧ガイド面として用いる静圧ガイド面構造と、
    上記静圧ガイド面と対向する位置に設けられ、かつ、該静圧ガイド面との間に流体の静圧を生じさせる静圧パッドとからなること
    を特徴とする砥石軸装置。
  2. 上記スピンドル筐体が円筒状に形成され、
    上記スピンドル筐体の円筒外形円弧面が上記静圧ガイド面であり、
    上記スピンドル筐体の円筒外形円弧面の周方向に均等の間隔で上記静圧パッドが複数配置されてなること
    を特徴とする請求項1に記載の砥石軸装置。
  3. ベース部材側に固定されたユニット収容ハウジングのユニット収容穴に、上記砥石スピンドルユニットが収容され、
    上記ユニット収容穴の内面に、上記静圧パッドが形成されてなること
    を特徴とする請求項1に記載の砥石軸装置。
  4. 回転可能に支持されたスピンドルと、
    上記スピンドルの先端に取り付けられた砥石と、
    上記スピンドルを収容するスピンドル筐体と、
    上記スピンドル、上記砥石、上記スピンドル筐体からなる砥石スピンドルユニットをそのスピンドル軸方向にスライド動作させるスライド駆動手段と、
    上記砥石スピンドルユニットのスライド動作をガイドするガイド手段とからなり、
    上記ガイド手段は、
    上記スピンドル筐体の外形面に一体に左右一対の凸部を設け、この左右一対の凸部の外表面を静圧ガイド面として用いるガイド面構造と、
    上記静圧ガイド面と対向する位置に設けられ、かつ、該静圧ガイド面との間に流体の静圧を生じさせる静圧パッドとからなること
    を特徴とする砥石軸装置。
  5. 上記砥石の研削加工面に供給される研削液の一部が上記静圧パッドに供給され、その研削液による静圧が上記静圧パッドと上記静圧ガイド面との間に生じること
    を特徴とする請求項1または請求項4に記載の砥石軸装置。
  6. 上記スライド駆動手段は、
    上記砥石スピンドルユニットのスライド動作方向に沿って配置されたボールネジと、このボールネジに係合しかつ連結手段を介して上記スピンドル筐体側に一体に連結されたボールネジナットとからなり、そのボールネジの回転により上記砥石スピンドルユニットをスライド動作させる構造のボールネジ機構からなること
    を特徴とする請求項1または請求項4に記載の砥石軸装置。
  7. 上記スライド駆動手段は、
    回転する円板の回転運動を偏心ピンとリンクで上記砥石スピンドルユニットのスライド運動に変換するスライダー機構からなること
    を特徴とする請求項1または請求項4に記載の砥石軸装置。
  8. 上記連結手段は、
    上記スピンドル筐体の下部面に一体に連結ブロックを固定する一方、上記ボールネジナットのナット周面に枠型のブロックを嵌め込み固定するとともに、このブロックと上記連結ブロックとが上記ボールネジ周方向両側の連結板で一体に連結されてなる構造を有すること
    を特徴とする請求項6に記載の砥石軸装置。
  9. 上記砥石がワークの端面に当接した状態で、上記砥石を含む砥石スピンドルユニット全体が上記静圧ガイド面に沿って上記ワーク方向にスライド移動し、このスライド移動により上記砥石でワークの端面を切り込む端面研削が行なわれること
    を特徴とする請求項1または請求項4に記載の砥石軸装置。
  10. 上記砥石が円筒状ワークの内面に当接した状態で、上記砥石を含む砥石スピンドルユニット全体が上記静圧ガイド面に沿って上記ワーク方向に往復スライド移動し、この往復スライド移動と上記ワークを支持する主軸装置側の切込み動作とにより上記ワークの内面を切り込む内面研削が行なわれること
    を特徴とする請求項1または請求項4に記載の砥石軸装置。
  11. 上記砥石が円筒状ワークの外面に当接した状態で、上記砥石を含む砥石スピンドルユニット全体が上記静圧ガイド面に沿って上記ワーク方向に往復スライド移動し、この往復スライド移動と上記ワークを支持する主軸装置側の切込み動作とにより上記ワークの外面を切り込む外径研削が行なわれること
    を特徴とする請求項1または請求項4に記載の砥石軸装置。
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