JP2004290232A - 遊技機の施錠装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガラス枠を閉じる際の操作性を向上させる。
【解決手段】本発明に係る遊技機の施錠装置は、表枠に装着されており、前記表枠及びガラス枠の施錠に使用される施錠機構本体と、ガラス枠に装着されており、その施錠機構本体の施錠動作を解除可能な錠本体とを備える遊技機の施錠装置であって、錠本体50は、解錠軸55と、ガイド部材52と、弾性部材53とを有しており、解錠軸55は、基準位置にあるときに、ガラス枠が閉鎖されることで施錠機構本体の受け部と嵌合可能な構成で、その基準位置から解錠方向に移動して施錠機構本体の施錠動作を解除可能な構成であり、ガイド部材52は、基準位置から解錠方向に移動した解錠軸55をその基準位置までガイド可能な構成であり、弾性部材53は、ガイド部材52に対し、そのガイド部材52が解錠軸55を基準位置までガイドするのに必要な弾性力を付与する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、機台枠に表枠が扉状に開閉可能に取付けられており、その表枠にガラス枠が同じく扉状に開閉可能に取付けられている遊技機において、前記表枠に装着されており、前記表枠及び前記ガラス枠の施錠に使用される施錠機構本体と、前記ガラス枠に装着されており、その施錠機構本体の施錠解除に使用される錠本体とを備える遊技機の施錠装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
遊技機の一つであるパチンコ機の施錠装置に使用される一般的な錠本体(シリンダ錠)が特許文献1に記載されている。
前記シリンダ錠は、図10(A)に示すように、本体部分92の先端中央から突出した回転軸94を備えており、その回転軸94の先端にカム板96が固定されている。そして、前記カム板96に解錠軸98が前記回転軸94と軸心をずらした状態で固定されている。これによって、前記シリンダ錠90がキー操作されると、回転軸94が回転し、解錠軸98は所定範囲内を移動するようになる(図10(B)参照)。
パチンコ機の中には、前記シリンダ錠90がガラス枠側に装着されており、そのシリンダ錠90によって施錠動作を解除される施錠機構本体100が表枠側に装着されているものがある。
【0003】
このようなパチンコ機では、キー操作によりシリンダ錠90の解錠軸98をそのシリンダ錠90の基準位置(図10(B)の実線位置)まで移動させた状態で、ガラス枠を閉じることにより、シリンダ錠90の解錠軸98を施錠機構本体100の受け部103に嵌め込めるようになる。そして、ガラス枠あるいは表枠を開くときには、シリンダ錠90をキー操作して解錠軸98により施錠機構本体100の第1可動錠板101を移動させて表枠の解錠を行ったり、第2可動錠板102を移動させてガラス枠の解錠を行えるようにしている。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−277242号
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した構造のシリンダ錠90では、ガラス枠を閉じる際にキー操作でシリンダ錠90の解錠軸98を基準位置まで移動させる必要がある。このため、ガラス枠を閉じる際の操作性が良くないという問題がある。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、本発明が解決しようとする課題はガラス枠を閉じる際の操作性を向上させることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記した課題は、各請求項の発明によって解決される。
請求項1の発明は、機台枠に表枠が扉状に開閉可能に取付けられており、その表枠にガラス枠が同じく扉状に開閉可能に取付けられている遊技機において、前記表枠に装着されており、前記表枠及び前記ガラス枠の施錠に使用される施錠機構本体と、前記ガラス枠に装着されており、その施錠機構本体の施錠動作を解除可能な錠本体とを備える遊技機の施錠装置であって、前記錠本体は、解錠軸と、ガイド部材と、弾性部材とを有しており、前記解錠軸は、基準位置にあるときに前記ガラス枠が閉鎖されることで前記施錠機構本体の受け部と嵌合可能な構成で、前記錠本体がキー操作されると、その基準位置から解錠方向に移動して前記施錠機構本体の施錠動作を解除可能な構成であり、前記ガイド部材は、前記基準位置から解錠方向に移動した前記解錠軸をその基準位置までガイド可能な構成であり、前記弾性部材は、前記ガイド部材に対し、そのガイド部材が前記解錠軸を基準位置までガイドするのに必要な弾性力を付与する構成であることを特徴とする。
【0007】
本発明によると、錠本体の解錠軸は、その錠本体の基準位置にあるときに、ガラス枠が閉鎖されることで施錠機構本体の受け部と連結可能である。このため、錠本体の解錠軸が基準位置にないときにガラス枠を閉じようとしても、錠本体の解錠軸を施錠機構本体と連結させることはできない。
しかし、前記解錠軸はガイド部材及び弾性部材の働きで基準位置に方向に戻る方向の力を常に受けているため、錠本体がキー操作されていないときは、解錠軸は常に錠本体の基準位置に位置している。このため、ガラス枠を閉じる際に、従来のようにキー操作により解錠軸を基準位置まで戻す必要がなくなる。即ち、ガラス枠を閉じるだけで、錠本体の解錠軸が自動的に施錠機構本体の受け部と嵌合するようになる。したがって、ガラス枠を閉じる際の操作性が向上する。
【0008】
請求項2の発明によると、ガイド部材は、解錠軸の外周面に当接可能な第1傾斜面と、その第1傾斜面と交差するように形成されており、同じく前記解錠軸の外周面に当接可能な第2傾斜面とを備えており、前記ガイド部材が解錠軸をガイドする過程で、その解錠軸は第1傾斜面あるいは第2傾斜面に沿ってその第1傾斜面と第2傾斜面との交差部の方向に移動し、前記解錠軸が基準位置に到達した段階で、その解錠軸の外周面は前記交差部あるいはその近傍において前記第1傾斜面と第2傾斜面とによって半径方向から拘束される。
本発明によると、解錠軸が基準位置にあるときは、その解錠軸が第1傾斜面と第2傾斜面とによって半径方向から拘束されるため、解錠軸を安定した状態で基準位置に保持しておくことができる。
【0009】
請求項3の発明によると、錠本体は、取付け部材によってガラス枠に取付けられる構成であり、前記取付け部材には、ガラス枠が閉鎖される過程で、表枠側の被嵌合部と嵌合することにより、前記施錠機構本体に対する前記錠本体の位置決めを行う嵌合部が形成されていることを特徴とする。
本発明によると、ガラス枠が閉鎖される過程で、取付け部材の係合部と表枠側の被嵌合部とが嵌合して、施錠機構本体に対する前記錠本体の位置決めが行われるため、錠本体の解錠軸と施錠機構本体の受け部とが嵌合し易くなる。
【0010】
請求項4の発明によると、錠本体の取付け部材は、ガラス枠の回動自由端側の端縁に沿って固定されるフレームを備えており、前記フレームの上下両端に、施錠機構本体のガラス枠用の係合爪が掛けられるガラス枠用の爪受け具が形成されていることを特徴とする。
本発明によると、取付け部材のフレームがガラス枠の回動自由端側の端縁に沿って固定されているため、そのフレームによってガラス枠の補強を行うことができる。さらに、フレームの上下両端にガラス枠用の爪受け具が形成されているため、ガラス枠側の部品点数も少なくできる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図1から図9に基づいて本発明の実施形態1に係る遊技機の施錠装置の説明を行う。本実施形態は、遊技機の一つであるパチンコ機に本発明を適用した例であり、図1は施錠装置の錠本体を表す分解斜視図等、図2はその施錠装置を備えるパチンコ機を前上方から見た分解斜視図、図3は施錠装置の施錠機構本体を主体的に表す分解斜視図である。また、図4は錠本体の解錠軸と施錠機構本体の受け部との嵌合状態を表す模式図である。なお、パチンコ機の幅方向をX方向、前後方向をY方向、高さ方向をZ方向として図示する。
【0012】
パチンコ機10は、図2に示すように、そのパチンコ機10のケースとなる機台枠11を備えており、その機台枠11に表枠12が扉状に開閉可能に取付けられている。表枠12は、図示されていない遊技盤や制御装置等、パチンコ機の主要部品が取付けられる枠である。表枠12の表面には、遊技盤を覆うガラス枠20及び玉受け皿等を有する前板(図示されていない)が扉状に開閉可能に取付けられている。
表枠12の回動自由端側の裏面には施錠装置の施錠機構本体30が縦に取付けられており、ガラス枠20の回動自由端側のほぼ中央に施錠機構本体30の施錠動作を解除する錠本体50が取付けられている。
【0013】
機台枠11の回動自由端側の縦枠11aには、その内側面に機台枠11の内方に突出する第1爪受け具7が上下所定位置に止着されている。そして、それらの第1爪受け具7に、施錠機構本体30の上下の第1係合爪32がそれぞれ上側から掛けられようになっている。このように、上下の第1係合爪32がそれぞれ第1爪受け具7に掛けられた状態で、表枠12の施錠が行われる。
ガラス枠20の回動自由端側裏面には、そのガラス枠20の後方に突出する第2爪受け具28が上下所定位置に止着されている。そして、それらの第2爪受け具28に、施錠機構本体30の上下の第2係合爪34が下側から掛けられるようになっている。このように、上下の第2係合爪34がそれぞれ第2爪受け具28に掛けられた状態で、ガラス枠20の施錠が行われる。
【0014】
施錠機構本体30は、図2、図3の分解斜視図に示すように、断面略L字形をした固定基枠40と、上下に第1係合爪32が連結された第1可動錠板41と、上下に第2係合爪34が形成された第2可動錠板42とを備えている。
固定基枠40は、施錠機構本体30を表枠12の裏面に取付けるとともに第1可動錠板41及び第2可動錠板42を上下スライド可能に支持できるように構成されている。また、固定基枠40のほぼ中央部分は他の部分よりも幅広に形成されており、その幅広部分にガラス枠20の錠本体50に対応して横U字形の切欠き40cが形成されている。なお、横U字形の切欠き40cに対応する表枠12の所定部位も切欠かれている。
【0015】
固定基枠40の上下所定位置Tには、支持金具35によって第1係合爪32が上下回動可能に取付けられており、それら上下の第1係合爪32が第1可動錠板41によって連結されている。そして、第1可動錠板41が固定基枠40に沿って上限位置から下方にスライドすることにより、上下の第1係合爪32は施錠位置から解錠方向に上回動する。また、第1可動錠板41が下方から上限位置までスライドすることにより、上下の第1係合爪32は下回動して施錠位置に戻される。第1可動錠板41と固定基枠40との間には第1バネ36が装着されており、その第1バネ36が第1可動錠板41を引き上げる方向に付勢されている。このため、上下の第1係合爪32は第1バネ36の力で施錠位置に保持されている。
【0016】
第1可動錠板41の中央部には、固定基枠40の横U字形の切欠き40cに対応する位置に受け板41bが設けられており、その受け板41bに錠本体50の解錠軸55が通される第1開口41hが形成されている。第1開口41hは、図4(A)〜(C)に示すように、右向きのL字部41rと、そのL字部41rの曲がり部M1に接続された左下円弧部41eとから形成されている。即ち、前記曲がり部がL字部41rと左下円弧部41eとの接続部M1となる。そして、ガラス枠20が閉じられる際、錠本体50の基準位置にある解錠軸55が上限位置にある第1可動錠板41の第1開口41hの接続部M1に通されるように構成されている。したがって、その接続部M1が本発明の受け部に相当する。
【0017】
第2可動錠板42は、第1可動錠板41と固定基枠40との間に挟まれた状態で、その固定基枠40に沿って上下スライド可能に構成されている。第2可動錠板42の上下端には前述の第2係合爪34が形成されており、それらの第2係合爪34の先端部が固定基枠40の上下所定位置に形成されたスリット40sを通って表枠12の表面側に突出している。
第2可動錠板42が固定基枠40に沿って上限位置から下方にスライドすると、上下の第2係合爪34は施錠位置から解錠方向(下方)に移動する。また、第2可動錠板42が下方から上限位置までスライドすると、上下の第2係合爪34は上動して施錠位置に戻される。第2可動錠板42と固定基枠40との間には第2バネ37が装着されており、その第2バネ37が第2可動錠板42を引き上げる方向に付勢されている。このため、上下の第2係合爪34は第2バネ37の力で施錠位置に保持されている。
【0018】
第2可動錠板42の中央部には、固定基枠40の横U字形の切欠き40cに対応する位置に受け板42bが設けられており、その受け板42bに錠本体50の解錠軸55が通される第2開口42hが形成されている。第2開口42hは、図4(A)〜(C)に示すように、左向きのL字部42rと、そのL字部42rの曲がり部M2に接続された右下円弧部42eとから形成されている。即ち、前記曲がり部M2がL字部42rと右下円弧部42eとの接続部M2となる。そして、ガラス枠20が閉じられる際、錠本体50の基準位置にある解錠軸55が上限位置にある第2可動錠板42の第2開口42hの接続部M2に通されるように構成されている。したがって、施錠状態で第2開口42hの接続部M2と第1開口41hの接続部M1とは重なるようになり、その接続部M2が第1開口41hの接続部M1と共に本発明の受け部に相当する。
【0019】
施錠装置の錠本体50は、図1(A)に示すように、シリンダ錠51と、ガイド部材52と、弾性部材53とを備えており、そのシリンダ錠51等が取付け部材54によってガラス枠20の回動自由端側に取付けられる。
シリンダ錠51は、本体部分50mの先端中央から突出した回転軸50jを備えており、その回転軸50jの先端にカム板50bが固定されている。そして、そのカム板50bに解錠軸55が回転軸50jと軸心を寸法Rだけずらした状態で固定されている。このため、シリンダ錠51がキー(図示されていない)操作されると、回転軸50jが回転し、解錠軸55が回転軸50jの軸心回りに半径Rの円周に沿って移動するようになる。ここで、解錠軸55の回動半径Rは、前述の第1可動錠板41の左下円弧部41e及び第2可動錠板42の右下円弧部42eの半径に等しく設定されている。
【0020】
シリンダ錠51の本体部分50mの先端にはフランジ部50fが形成されており、そのフランジ部50fの上部と下部とが取付け部材54にビス止めされる。取付け部材54は、図1(A)に示すように、シリンダ錠51のフランジ部50fを上下及び右側の三方から囲えるように上板54u、縦板54t及び下板54dによって略コ字形に形成されている。取付け部材54の上板54uの先端には曲げ板54xが下方に折り曲げ形成されており、下板54dの先端には曲げ板54yが上方に折り曲げ形成されている。そして、上下の曲げ板54x,54yに、図1(B)等に示すように、シリンダ錠51のフランジ部50fがビス止めされている。
【0021】
また、取付け部材54の上板54uの基端には曲げ基板54aが上方に折り曲げ形成されており、下板54dの基端には曲げ基板54bが下方に折り曲げ形成されている。そして、上下の曲げ基板54a,54bがガラス枠20の裏面に固定されている。
さらに、取付け部材54の下側の曲げ板54yには、その側面にシリンダ錠51の軸心と並行に位置決めフレーム54pが固定されている。位置決めフレーム54pの先端は先細状に形成されており、その下側に傾斜面54kが設けられている。
【0022】
位置決めフレーム54pは、ガラス枠20が閉鎖される過程で、表枠12側の被挿入部12h(図1(B)参照)に挿入されることで、表枠12の施錠機構本体30に対するシリンダ錠51の位置決めを行う部材である。
即ち、位置決めフレーム54pが本発明の嵌合部に相当し、表枠12側の被挿入部12hが本発明の被嵌合部に相当する。
【0023】
取付け部材54の縦板54tには、一対のピン57と一対の長孔52hとによってガイド部材52がその縦板54tに沿って上下スライド可能に取付けられている。
ガイド部材52は、シリンダ錠51の解錠軸55を上限位置(基準位置)までガイドするための部材であり、スライド板52sとガイド板52pとから構成されている。スライド板52sは取付け部材54の縦板54tに対して摺動する部分であり、前述の長孔52hを備えている。また、スライド板52sの下部には、バネ受け52vが切り起こし状に形成されており、そのバネ受け52vにそのスライド板52sを引き上げる方向に付勢された弾性部材53の一端が掛けられている。弾性部材53の他端は、取付け部材54の縦板54tの上部に形成されたバネ受け54vに掛けられている。
【0024】
ガイド部材52のガイド板52pはスライド板52sに対して直角に折り曲げられており、その中央にはシリンダ錠51の解錠軸55が通される逆三角形状のガイド開口59が形成されている。ガイド開口59は、V字形部分を構成する第1傾斜面59aと第2傾斜面59bとを備えており、第1傾斜面59aと第2傾斜面59bとの交差部、即ち、V字部分の谷底59vがシリンダ錠51の回転軸50jの軸心と平面的に重なるように形成されている。
【0025】
このため、弾性部材53のバネ力でガイド部材52が取付け部材54の縦板54tに沿って上方にスライドすると、シリンダ錠51の解錠軸55は第1傾斜面59aあるいは第2傾斜面59bに押上げられながらV字部分の谷底59vに向かって移動する。そして、解錠軸55が上限位置(基準位置)に到達した段階で、解錠軸55はV字部分の谷底59vに到達し、その解錠軸55の外周面は第1傾斜面59aと第2傾斜面59bとによって半径方向外側から拘束される。したがって、シリンダ錠51がキー操作されていないときは、解錠軸55は常にシリンダ錠51の基準位置(上限位置)に保持されている。
【0026】
次に、上記したパチンコ機10の施錠装置の動作説明を行う。
パチンコ機10の表枠12及びガラス枠20が閉じられて施錠が行われている状態では、施錠機構本体30の第1可動錠板41及び第2可動錠板42は第1バネ36及び第2バネ37の力で上限位置に保持されている。このため、ガラス枠20に取付けられた錠本体50の基準位置にある解錠軸55は、図4(A)に示すように、第1可動錠板41の第1開口41hの接続部M1及び第2可動錠板42の第2開口42hの接続部M2に通されている。
【0027】
この状態からシリンダ錠51をキー操作して、そのシリンダ錠51の回転軸50jを図4(A)において右回動させると、これに伴ってシリンダ錠51の解錠軸55は第2可動錠板42の第2開口42hの右下円弧部42eに沿って移動する。この移動過程で、シリンダ錠51の解錠軸55は第1可動錠板41の第1開口41hのL字部41rと係合し、図4(B)に示すように、その第1可動錠板41を第1バネ36の力に抗して下方に押し下げる。これによって、施錠機構本体30の第1係合爪32が機台枠11の第1爪受け具7から外れ、表枠12の解錠が行われる。
【0028】
また、シリンダ錠51の解錠軸55が第2可動錠板42の第2開口42hの右下円弧部42eに沿って移動する過程で、その解錠軸55はガイド部材52の第1傾斜面59aに当接し、谷底59vから離れる方向に摺動しながらガイド部材52を弾性部材53の力に抗して押し下げる(図1(C)、図4(B)参照)。このため、表枠12の解錠後、シリンダ錠51のキーから手を離すと、弾性部材53の力でガイド部材52が押上げられ、解錠軸55はガイド部材52の第1傾斜面59aによって上方に押圧される。これによって、解錠軸55は、第2可動錠板42の第2開口42hの右下円弧部42eに沿って元の位置まで戻されるとともに、第1傾斜面59aを摺動しながら谷底59vの位置(基準位置)まで戻される(図4(A)参照)。
【0029】
シリンダ錠51をキー操作して、そのシリンダ錠51の回転軸50jを図4(A)において左回動させると、これに伴ってシリンダ錠51の解錠軸55は第1可動錠板41の第1開口41hの左下円弧部41eに沿って移動する。この移動過程で、シリンダ錠51の解錠軸55は第2可動錠板42の第2開口42hのL字部42rと係合し、図4(C)に示すように、その第2可動錠板42を第2バネ37の力に抗して下方に押し下げる。これによって、施錠機構本体30の第2係合爪34がガラス枠20の第2爪受け具28から外れ、ガラス枠20の解錠が行われる。
【0030】
また、シリンダ錠51の解錠軸55が第1可動錠板41の第1開口41hの左下円弧部41eに沿って移動する過程で、その解錠軸55はガイド部材52の第2傾斜面59bに当接し、谷底59vから離れる方向に摺動しながらガイド部材52を弾性部材53の力に抗して押し下げる(図1(C)、図4(C)参照)。このため、ガラス枠20の解錠後、シリンダ錠51のキーから手を離すと、弾性部材53の力でガイド部材52が押上げられ、解錠軸55はガイド部材52の第2傾斜面59bによって上方に押圧される。これによって、解錠軸55は、第1可動錠板41の第1開口41hの左下円弧部41eに沿って元の位置まで戻されるとともに、第2傾斜面59bを摺動しながら谷底59vの位置(基準位置)まで戻される(図4(A)参照)。
【0031】
このように、本実施形態に係るパチンコ機10の施錠装置によると、シリンダ錠51の解錠軸55はガイド部材52及び弾性部材53の働きで基準位置に方向に戻る方向の力を常に受けているため、シリンダ錠51がキー操作されていないときは、解錠軸55は常に基準位置に位置している。このため、ガラス枠20を閉じる際に、従来のようにキー操作により解錠軸を基準位置まで戻す必要がなくなる。即ち、ガラス枠20を閉じるだけで、シリンダ錠51の解錠軸55が自動的に施錠機構本体30の受け部(接続部M1,M2)と嵌合するようになる。したがって、ガラス枠20を閉じる際の操作性が向上する。
【0032】
また、シリンダ錠51の解錠軸55が基準位置にあるときは、その解錠軸が第1傾斜面と第2傾斜面とによって半径方向から拘束されるため、解錠軸を安定した状態で基準位置に保持しておくことができる。
また、シリンダ錠51は、取付け部材54によってガラス枠20に取付けられる構成であり、取付け部材54には、ガラス枠20が閉鎖される過程で、表枠12側の被挿入部12hに挿入される位置決めフレーム54pが設けられている。このため、ガラス枠20が閉鎖される過程でシリンダ錠51の解錠軸55が施錠機構本体30のの受け部(接続部M1,M2)と嵌合し易くなる。
【0033】
ここで、本実施形態では、シリンダ錠51の解錠軸55が上限位置にある状態をその解錠軸55の基準位置とする例を示したが、図6に示すように、シリンダ錠51の解錠軸55が右限位置にある状態をその解錠軸55の基準位置にすることも可能である。この場合、ガイド部材52及び弾性部材53の取付け位置を90°ずらす必要がある。
このように、シリンダ錠51の解錠軸55が右限位置にある状態をその解錠軸55の基準位置にすることにより、図5(A)に示すように、第1可動錠板41を押上げて表枠12の解錠を行い、第2可動錠板を押下げてガラス枠20の解錠を行う方式の施錠機構本体30にその錠本体50(シリンダ錠51)を使用することが可能になる。
【0034】
また、本実施形態では、回転軸50jのカム板50bに一本の解錠軸55を備えるシリンダ錠51を例に説明を行ったが、図5(B)に示すように、回転軸50jの軸線を挟んで対向する位置に二本の解錠軸55を設けることも可能である。この場合、ガイド部材52は片側の解錠軸55のみ基準位置に戻せるように構成すれば良い。このように、二本の解錠軸55を設けることにより、第1可動錠板41を押上げて表枠12の解錠を行い、第2可動錠板を押上げてガラス枠20の解錠を行う方式の施錠機構本体30にそのシリンダ錠51を使用することが可能になる。
【0035】
また、本実施形態では、ガイド部材52を弾性部材53によって上限位置(図6では右限界位置)まで移動させることで、シリンダ錠51の解錠軸55を基準位置まで戻す例を示したが、図7に示すように、取付け部材54の上下に弾性部材53u,53dを設け、ガイド部材52が取付け部材54の中央位置にあるときにシリンダ錠51の解錠軸55が基準位置に位置決めされるようにしても良い。
【0036】
また、本実施形態では、取付け部材54をシリンダ錠51の取付け用及び施錠機構本体30に対するシリンダ錠51の位置決め用に使用する例を示したが、図8、図9に示すように、取付け部材54に上下に延びるフレーム27を固定し、そのフレーム27の上下端にガラス枠用の爪受け具28を形成することも可能である。
このように、取付け部材54にフレーム27を固定することにより、そのフレーム27によってガラス枠20の補強を行えるようになる。さらに、フレーム27の上下両端にガラス枠用の爪受け具28が形成されているため、ガラス枠側の部品点数も少なくできる。
【0037】
また、本実施形態では、パチンコ機10に本発明を適用する例を示したが、パチンコ機以外の遊技機、例えば、アレンジボール機、麻雀遊技機、テレビゲーム機等であってガラス枠等に類似する扉を備えるものに本発明を適用することが可能である。
【0038】
【発明の効果】
本発明によると、ガラス枠を閉じるだけで、錠本体の解錠軸が自動的に施錠機構本体の受け部と嵌合するようになり、ガラス枠を閉じる際の操作性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係るパチンコ機の施錠装置の錠本体を表す分解斜視図(A図)、錠本体の組立て斜視図(B図)及び解錠操作時の錠本体を表す斜視図(C図)である。
【図2】施錠装置を備えるパチンコ機を前上方から見た分解斜視図である。
【図3】施錠装置の施錠機構本体を主体的に表す分解斜視図である。
【図4】施錠装置の錠本体の解錠軸と施錠機構本体の受け部との嵌合状態を表す模式図(A図、B図、C図)である。
【図5】施錠装置の錠本体の解錠軸と別の施錠機構本体の受け部との嵌合状態を表す模式図(A図、B図)である。
【図6】施錠装置の錠本体の変更例を表す分解斜視図(A図)、錠本体の組立て斜視図(B図)及び解錠操作時の錠本体を表す斜視図(C図)である。
【図7】施錠装置の錠本体の変更例を表す分解斜視図である。
【図8】施錠装置の錠本体の変更例を表す分解斜視図である。
【図9】施錠装置の錠本体の変更例を表す分解斜視図である。
【図10】従来のシリンダ錠を表す斜視図(A図)、及びシリンダ錠の解錠軸と施錠機構本体の受け部との嵌合状態を表す模式図(B図)である。
【符号の説明】
M1、M2 接続部
7 第1爪受け具
11 機台枠
12 表枠
20 ガラス枠
27 フレーム
28 第2爪受け具
30 施錠機構本体
50 錠本体
51 シリンダ錠
52 ガイド部材
53 弾性部材
54 取付け部材
55 解錠軸
59a 第1傾斜面
59b 第2傾斜面

Claims (4)

  1. 機台枠に表枠が扉状に開閉可能に取付けられており、その表枠にガラス枠が同じく扉状に開閉可能に取付けられている遊技機において、前記表枠に装着されており、前記表枠及び前記ガラス枠の施錠に使用される施錠機構本体と、前記ガラス枠に装着されており、その施錠機構本体の施錠動作を解除可能な錠本体とを備える遊技機の施錠装置であって、
    前記錠本体は、解錠軸と、ガイド部材と、弾性部材とを有しており、
    前記解錠軸は、基準位置にあるときに前記ガラス枠が閉鎖されることで前記施錠機構本体の受け部と嵌合可能な構成で、前記錠本体がキー操作されると、その基準位置から解錠方向に移動して前記施錠機構本体の施錠動作を解除可能な構成であり、
    前記ガイド部材は、前記基準位置から解錠方向に移動した前記解錠軸をその基準位置までガイド可能な構成であり、
    前記弾性部材は、前記ガイド部材に対し、そのガイド部材が前記解錠軸を基準位置までガイドするのに必要な弾性力を付与する構成であることを特徴とする遊技機の施錠装置。
  2. 請求項1に記載された遊技機の施錠装置であって、
    ガイド部材は、解錠軸の外周面に当接可能な第1傾斜面と、その第1傾斜面と交差するように形成されており、同じく前記解錠軸の外周面に当接可能な第2傾斜面とを備えており、
    前記ガイド部材が解錠軸をガイドする過程で、その解錠軸は第1傾斜面あるいは第2傾斜面に沿ってその第1傾斜面と第2傾斜面との交差部の方向に移動し、前記解錠軸が基準位置に到達した段階で、その解錠軸の外周面は前記交差部あるいはその近傍において前記第1傾斜面と第2傾斜面とによって半径方向から拘束されることを特徴とする遊技機の施錠装置。
  3. 請求項1又は請求項2のいずれかに記載の遊技機の施錠装置であって、
    錠本体は、取付け部材によってガラス枠に取付けられる構成であり、
    前記取付け部材には、ガラス枠が閉鎖される過程で、表枠側の被嵌合部と嵌合することにより、前記施錠機構本体に対する前記錠本体の位置決めを行う嵌合部が形成されていることを特徴とする遊技機の施錠装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の遊技機の施錠装置であって、
    錠本体の取付け部材は、ガラス枠の回動自由端側の端縁に沿って固定されるフレームを備えており、
    前記フレームの上下両端に、施錠機構本体のガラス枠用の係合爪が掛けられるガラス枠用の爪受け具が形成されていることを特徴とする遊技機の施錠装置。
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