JP2004289771A - 高周波スイッチング装置及びこれを用いた移動通信端末機 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、移動通信端末機の送信回路部側のフィルターが、送信の際は送信周波数をアンテナ側に通過させ、受信の際にはアンテナと送信回路部とを交流的に分離させるようにする高周波スイッチング装置及びこれを用いた移動通信端末機を提供することに目的がある。
【解決手段】前記目的を成し遂げるために本発明は、前記送信回路部(TX)とアンテナ(ANT)との間に接続され、送信の際は送信信号を前記アンテナ(ANT)に通過させ、受信の際は受信信号の周波数を遮断するフィルター(31);受信の際に動作して前記送信回路部(TX)とアンテナ(ANT)とを交流的に分離させる第1スイッチング素子(32);及び、送信の際に前記アンテナ(ANT)と受信回路部(RX)とを分離させるよう成された第2スイッチング素子(33)を具備する。こうした本発明によれば、受信回路部側の損失特性及び送信回路部側のアイソレーション特性などの性能を充足させる。
【選択図】 図1
【解決手段】前記目的を成し遂げるために本発明は、前記送信回路部(TX)とアンテナ(ANT)との間に接続され、送信の際は送信信号を前記アンテナ(ANT)に通過させ、受信の際は受信信号の周波数を遮断するフィルター(31);受信の際に動作して前記送信回路部(TX)とアンテナ(ANT)とを交流的に分離させる第1スイッチング素子(32);及び、送信の際に前記アンテナ(ANT)と受信回路部(RX)とを分離させるよう成された第2スイッチング素子(33)を具備する。こうした本発明によれば、受信回路部側の損失特性及び送信回路部側のアイソレーション特性などの性能を充足させる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、GSM(Global System for Mobile Communication)、DCS(Digital Communication Services)、PCS(Personal Communication Services)などの移動通信端末機に適用される高周波スイッチング装置に関する。特に、送信回路部側のフィルターが、送信の際は送信周波数をアンテナ側に通過させ、受信の際には1/4波長インピーダンストランスの機能を施してアンテナと送信回路部を交流的に分離させることにより、受信回路部側の損失特性及び送信回路部側のアイソレーション特性などの性能を充足させながら、別途の1/4波長のストリップラインが不要となり、回路を簡素化でき、より小型化を可能にする高周波スイッチング装置及びこれを利用した移動通信端末機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、携帯端末機は様々な機能が複合し、その大きさ及びデザインが重視されるにつれて、高周波スイッチ等のような高周波部品も小型化及びモジュール化、多機能化の要求に応えなければならなくなった。
【0003】
図10は一般の高周波スイッチの動作概念図で、図10によると、高周波スイッチはデジタル携帯電話などに適用され、アンテナ(ANT)、送信回路部(TX)及び受信回路部(RX)に各々接続され、送信回路部(TX)とアンテナ(ANT)との接続、そして受信回路部(RX)とアンテナ(ANT)との接続を相互転換する機能を行う。通常、前記送信回路部(TX)はアンテナ(ANT)側に接続された低域パスフィルター(LPF:Low Pass Filter)と送信回路(TX’)を含んでいる。
【0004】
こうした従来の高周波スイッチの一例として、特開平7−79173号公報が開示されている。かかる特開平7−79173号公報の高周波スイッチと低域パスフィルターについては図11を参照にして説明する。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−79173号公報
【0006】
図11は従来の高周波スイッチの回路図として、図11によると、従来の高周波スイッチ(111)は、送信回路(TX′)側にアノードが接続されアンテナ(ANT)端にカソードが接続された第1ダイオード(4a)と、前記第1ダイオード(4a)のアノードと接地との間に接続された第1ストリップライン(5a)と、前記アンテナ(ANT)と受信回路部(RX)との間に接続された第2ストリップライン(5b)と、前記第2ストリップライン(5b)の受信回路部(RX)側にアノードが接続され接地端にカソードが接続された第2ダイオード(4b)と、前記第2ストリップライン(5b)と第2ダイオード(4b)との接続点と前記受信回路部(RX)との間に接続された第3ストリップライン(5c)とを含む。そして、前記高周波スイッチ(111)と送信回路(TX′)との間には送信信号をアンテナ(ANT)側に通過させる低域パスフィルター(LPF)が接続されている。
【0007】
前記高周波スイッチ(111)において、前記第1ストリップライン(5a)及び第2ストリップライン(5b)の長さは、送信周波数の1/4波長(λ)に設定され、前記第2ストリップライン(5b)と第3ストリップライン(5c)の長さの和は受信周波数の1/4波長(λ)に設定されている。
【0008】
このように構成された従来の高周波スイッチは、受信周波数が送信周波数より低い場合、送信の際は制御端子(6a、6b)の印加電圧がターンオン電圧以上になるにつれて第2ダイオード(4b)がオン(ON)になるので、第2ストリップライン(5b)と第3ストリップライン(5c)の接続点は接地される。この際、第3ストリップライン(5c)は、伝送ラインから等価的に分離され、送信回路(TX)端に影響を与えなくなり、こうして前記送信回路(TX′)とインピーダンスが整合する。また、受信の際は第2ダイオード(4b)がオフ(OFF)になるので、第2ストリップライン(5b)と第3ストリップライン(5c)が直列接続され、その長さが受信周波数の1/4波長(λ)になるので、前記受信回路部(RX)とインピーダンスとが整合する。
【0009】
こうした従来の高周波スイッチは、送信及び受信をスイッチングすべく受信側に送信周波数の1/4波長のストリップラインを必要とするが、例えば周波数1GHzの場合、波長(λ)は次の数1によって求められるところ、およそ30[cm]となる。
【0010】
【数1】
従って、周波数1GHzの1/4波長は7.5[cm](30/4=7.5)の長さに当り、この長さを有するインダクターをストリップラインで具現するためには一定の長さのパターンが形成された基板を多層積み重ね、これら多層基板の各パターンを電気的に連結しなければならない。
【0011】
しかし、実質的に1/4波長のストリップラインは、高周波スイッチをモジュールで製作する場合には高周波スイッチモジュールの全体容積の約1/3に該当する大容積を占めるので、こうした1/4波長のストリップラインを含まなければならない高周波スイッチは嵩張り且つ複雑になり、これは高周波スイッチの小型化を図るには限界がある。
【0012】
とりわけ、送信周波数をアンテナ側に通過させる低域パスフィルターを含んで高周波スイッチを一つのモジュールで作製する場合、そのサイズはより嵩張ってしまう問題点があった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は前記問題点を解決すべく案出されたもので、その目的は、送信回路部側のフィルターが、送信の際は送信周波数をアンテナ側に通過させ、受信の際には1/4波長インピーダンストランスの機能を作用させてアンテナと送信回路部を交流的に分離させる高周波スイッチング装置及びこれを用いた移動通信端末機を提供することにある。
【0014】
さらに、本発明の他の目的は受信回路部側の損失特性及び送信回路部側のアイソレーション特性等の性能を充足させ、別途の1/4波長のストリップラインが不要となって回路を簡素化でき、より小型化可能な高周波スイッチング装置及びこれを用いた移動通信端末機を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
前記本発明の目的を成し遂げるために、本発明の高周波スイッチング装置は、高周波信号を送受信するアンテナと送信回路部との接続及び前記アンテナと受信回路部との接続を制御する高周波スイッチング装置において、前記送信回路部とアンテナとの間に接続され、送信の際に前記送信回路部からの送信信号を前記アンテナへ通過させ、受信の際に受信信号周波数の1/4波長に該当する電気的長さ(electrical length)を有するフィルター;前記フィルターと送信回路部との間に接続され、受信の際にスイッチング信号により前記フィルターの送信回路部側を接地で接続して前記フィルターがインピーダンストランスとして動作するようにさせ、前記送信回路部とアンテナとを交流的に分離させるよう成された第1スイッチング素子;及び前記アンテナと受信回路部との間に接続され、送信の際にスイッチ信号により前記アンテナと受信回路部とを分離させるよう成された第2スイッチング素子、を具備することを特徴とする。
【0016】
さらに、前記フィルターは、受信の際に前記第1スイッチング素子により前記フィルターの送信回路部側が接地で接続される場合、約90度の位相差を有するインピーダンストランスとして動作することにより、前記送信回路部とアンテナとを交流的に分離させるよう成ることを特徴とする。しかも、本発明の移動通信端末機は前記のように構成された高周波スイッチング装置を含んで成ることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施の形態について添付の図面に基づき詳細に説明する。図1は本発明の好ましい第1実施の形態による高周波スイッチング装置の回路図である。
【0018】
図1によると、本発明の好ましい第1実施の形態による高周波スイッチング装置は、高周波信号を送受信するアンテナ(ANT)と送信回路部(TX)との接続及び前記アンテナ(ANT)と受信回路部(RX)との接続を制御する。また、高周波スイッチング装置は前記送信回路部(TX)とアンテナ(ANT)との間に接続され、送信の際に前記送信回路部(TX)からの送信信号を前記アンテナ(ANT)へ通過させ、受信の際に受信信号周波数のおよそ1/4波長に該当する電気的長さ(electrical length)を有するフィルター(31)と、前記フィルター(31)と送信回路部(TX)との間に接続され、受信の際にスイッチング信号(Ssw)によって前記フィルター(31)の送信回路部(TX)側を接地で接続し前記フィルター(31)がインピーダンストランスとして動作するようにし、前記送信回路部(TX)とアンテナ(ANT)とを交流的に分離させるよう成された第1スイッチング素子(32)と、前記アンテナ(ANT)と受信回路部(RX)との間に接続され、送信の際にスイッチ信号(Ssw)によって前記アンテナ(ANT)と受信回路部(RX)とを分離させるよう成された第2スイッチング素子(33)とを含む。
【0019】
前記フィルター(31)は、受信の際に前記第1スイッチング素子(32)により前記フィルター(31)の送信回路部(TX)側が接地で接続される場合、80度〜100度の範囲内で任意の位相差を有するインピーダンストランスとして動作することにより、前記送信回路部(TX)とアンテナ(ANT)とを交流的に分離させるよう成される。ここで、位相差が前記範囲を外れる場合には、受信の際、前記送信回路部(TX)とアンテナ(ANT)との間のインピーダンスが低くなるので交流的な分離機能を確実に行えなくなる。従って、前記送信回路部(TX)とアンテナ(ANT)との間の交流的な分離機能を最も充実に行うためには、前記フィルター(31)は受信の際およそ90度の位相差を有するインピーダンストランスとして動作することが好ましい。
【0020】
前記フィルター(31)は、送信の際、送信周波数を低域でパスさせる低域パスフィルター(LPF)とされることができ、この際、前記低域パスフィルター(LPF)は高電力を有する送信信号の高調波がアンテナ側に与えられないよう遮断すべく、送信の際、送信周波数の高調波に減衰極が形成されることが好ましい。ここで、未説明符号のC1〜C3はカップリングキャパシターである。
【0021】
図2(A)及び(B)は、図1の高周波スイッチング装置の等価回路図として、図2(A)は送信の際の等価回路図で、図2(B)は受信の際の等価回路図である。図3(A)及び(B)は、GSM方式に適用した低域パスフィルターの回路図及びその周波数特性グラフである。図4(A)及び(B)は、DCS方式に適用した低域パスフィルターの回路図及びその周波数特性グラフである。
【0022】
図5は図1における高周波スイッチング装置の第1詳細回路図である。図5によると、前記第1スイッチング素子(32)は、前記フィルター(31)の送信回路部(TX)側に接続されたカソード(cathode)と、接地側及びスイッチ信号(Ssw)に接続されたアノード(anode)とを有する第1ダイオード(D71)から成る。前記第2スイッチング素子(33)は、前記アンテナ(ANT)側に接続されたアノードと、前記受信回路部(RX)側に接続されたカソードとを有する第2ダイオード(D72)から成る。ここで、未説明符号のC1〜C3はカップリングキャパシター、R1はバイアス抵抗、C4は交流接地用キャパシターである。
【0023】
図6は図1における高周波スイッチング装置の第2詳細回路図である。図6によると、前記第1スイッチング素子(32)は、前記フィルターの送信回路部(TX)側に接続されたアノード(anode)と、接地側に接続されたカソード(cathode)とを有する第1ダイオード(D81)から成る。前記第2スイッチング素子(33)は、前記アンテナ(ANT)側に接続されたカソードと、前記受信回路部(RX)側及びスイッチ信号に接続されたアノードとを有する第2ダイオード(D82)から成る。ここで、未説明符号のC1〜C3はカップリングキャパシター、R2はバイアス抵抗、C4は交流接地用キャパシター、L1はスイッチ信号(Ssw)の交流成分除去用インダクターである。
【0024】
図7は本発明による好ましい第2実施の形態による移動通信端末機の構成図である。図7によると、本発明による好ましい第2実施の形態による移動通信端末機は前述した本発明の第1実施の形態による高周波スイッチング装置を含む。
【0025】
図7に示した本発明による好ましい第2実施の形態による移動通信端末機は、GSM、DCS及びPCS方式のうちGSMとDCS方式が適用された端末機に対する例である。前記移動通信端末機はアンテナに接続されGSMとDCSをスイッチングする前端スイッチングモジュール(SWM1)と、前記前端スイッチングモジュール(SWM1)に連結されGSMのTXとRXをスイッチングするGSMスイッチングモジュール(SWM2)と、前記前端スイッチングモジュール(SWM1)に連結されDCSのTXとRXをスイッチングするDCSスイッチングモジュール(SWM3)を含むが、ここで前記前端スイッチングモジュール(SWM1)、GSMスイッチングモジュール(SWM2)及びDCSスイッチングモジュール(SWM3)のうち少なくとも一つは本発明の第1実施の形態による高周波スイッチング装置から成る。
【0026】
図8(A)及び(B)はGSMスイッチングモジュールの周波数特性グラフである。図9の(A)及び(B)はDCSスイッチングモジュールの周波数特性グラフである。
【0027】
以下、本発明の作用及び効果を添付した図1ないし図9に基づき詳細に説明する。図1ないし図6に基づいて本発明の好ましき第1実施の形態による高周波スイッチング装置について説明する。
【0028】
図1によると、本発明の好ましい第1実施の形態による高周波スイッチング装置において、送信(TXモード)の際にはスイッチング信号(Ssw)により第1スイッチング素子(32)及び第2スイッチング素子(33)はオフされるのであるが、この送信の際の図1における等価回路は図2(A)に示すとおりである。図1及び図2(A)によると、前記第1スイッチング素子(32)がオフ状態なので、前記送信回路部(TX)から出力される送信信号は低域パスフィルターなどのフィルター(31)を通過後アンテナ(ANT)に送られ、この際、アンテナ(ANT)と受信回路部(RX)とはオフ状態の前記第2スイッチング素子(33)によって電気的に分離され、前記送信信号が受信回路部(RX)に流れ込むことが遮断される。
【0029】
そして、受信(RXモード)の際には、スイッチング信号(Ssw)により前記第1スイッチング素子(32)及び第2スイッチング素子(33)はオンになるが、この受信の際の図1における等価回路は図2(B)に示すとおりである。図1及び図2(B)によると、前記フィルター(31)の送信回路部(TX)側が前記第1スイッチング素子(32)により交流的に接地され、この際、前記フィルター(31)は約1/4波長インピーダンストランスの機能として働く。即ち、前記フィルター(31)が受信信号周波数の1/4波長に該当する電気的長さ(electrical length)を有するようになり、こうしてフィルター(31)が約90度の位相差を有するようになるので、結局、前記フィルター(31)のアンテナ(ANT)側でインピーダンスがほぼ無限大となる。結果として、前記アンテナ(ANT)と送信回路部(TX)とは交流的に相互に分離されるようになる。
【0030】
他方、オン状態の第2スイッチング素子(33)を通して前記アンテナ(ANT)と受信回路部(RX)とが接続されるので、前記アンテナ(ANT)からの受信信号は前記第2スイッチング素子(33)を通して前記受信回路部(RX)に送られる。
【0031】
前記本発明のフィルターに対する具体的な一例として、図3(A)及び(B)を参照にその動作を説明する。図3(A)に示すように、本発明のフィルター(31)が“π”タイプ低域パスフィルター(LPF)で具現され、GSM周波数帯域(TX:880−915MHz、RX:925−960MHz)に対して、前記低域パスフィルター(LPF)の“C311、C312、C313及びL311”が順序どおり“0.496Pf、3.35pF、3.35pF及び7.34nH”に設定された場合、その周波数特性は図3(B)に示すとおりである。
【0032】
図3(B)の周波数特性グラフにおいて、左側縦軸は利得(dB)、右側縦軸は位相(度)、また横軸は周波数(GHz)を示している。この特性グラフにおいて、G11は送信(TXモード)の際に低域パスフィルター(LPF)の通過周波数帯域を示すグラフで、G11によると、送信の際、前記低域パスフィルター(LPF)がGSMの送信周波数帯域(880〜915MHz)を損失無しで通過できることがわかる。また、前記送信周波数(fo=880)の第3高調波(3fo=2.64GHz)に減衰極が形成されこの高調波成分が効果的に遮断されることがわかる。
【0033】
さらに、図3(B)の周波数特性グラフにおいて、G12は受信(RXモード)の際に低域パスフィルター(LPF)の周波数別位相差を示すグラフで、G12によると、受信の際、前記低域パスフィルター(LPF)がGSMの受信周波数帯域(925〜960MHz)に対して略90度(図3(B)には「−89.34度」と表示されている)の位相差を有することがわかり、これから受信の際に前記低域パスフィルター(LPF)が1/4波長インピーダンストランスの機能として働くことがわかる。
【0034】
一方、図4(A)に示すように、本発明のフィルター(31)が“π”型低域パスフィルター(LPF)で具現され、DCS周波数帯域(TX:1710〜1785MHz、RX:1805〜1880MHz)に対して、前記低域パスフィルター(LPF)の“C311、C312、C313及びL311”が順序どおり“0.657pF、1.7pF、1.7pF及び3.243nH”に設定された場合、その周波数特性は図4(B)に示すとおりである。
【0035】
図4(B)の周波数特性グラフにおいて、左側縦軸は利得(dB)、右側縦軸は位相(度)、また横軸は周波数(GHz)を示している。この特性グラフにおいて、G21は送信(TXモード)の際の低域パスフィルター(LPF)の通過周波数帯域を示すグラフで、G21によると、受信の際に前記低域パスフィルター(LPF)がDCSの送信周波数帯域(1710〜1785MHz)を損失無く通過できることがわかる。また、前記送信周波数(fo=1710)の第2高調波(2fo=3.42GHz)に減衰極が形成され、その高調波成分が効果的に遮断されることがわかる。そして、図4(B)の周波数特性グラフにおいて、G22は受信(RXモード)の際に低域パスフィルター(LPF)の周波数別位相差を示すグラフで、G22によると、受信の際に前記低域パスフィルター(LPF)がDCSの受信周波数帯域(1805〜1880MHz)に対して約90度(図4(B)には「−91.96度」と示してある)の位相差を有することがわかり、これから受信の際に前記低域パスフィルター(LPF)が1/4波長インピーダンストランスの機能を行っていることがわかる。
【0036】
前述のような本発明の第1実施の形態による高周波スイッチング装置において、前記第1スイッチング素子(32)及び第2スイッチング素子(33)は図5及び図6に示したようにダイオードから成ることができる。図5によると、送信(TXモード)の際にはターンオン電圧以下のスイッチ信号(Ssw)によって第1ダイオード(D71)及び第2ダイオード(D72)は全てオフされ、また受信(RXモード)の際にはターンオン電圧以上のスイッチ信号(Ssw)により第1ダイオード(D71)及び第2ダイオード(D72)は全てオンされ、かかる動作は前述の図1を参照に説明した動作と同一なので、高周波スイッチング装置の詳細な動作説明は略する。
【0037】
図6によると、送信(TXモード)の際にはターンオン電圧以下のスイッチ信号(Ssw)によって第1ダイオード(D81)及び第2ダイオード(D82)は全てオフされ、また受信(RXモード)の際にはターンオン電圧以上のスイッチ信号(Ssw)により第1ダイオード(D81)及び第2ダイオード(D82)は全てオンされ、かかる動作は前述の図1を参照に説明した動作と同一なので、高周波スイッチング装置の詳細な動作説明は略する。
【0038】
以下、図7ないし図9を参照に本発明の好ましい第2実施の形態による移動通信端末機について説明する。本発明の好ましい第2実施の形態による移動通信端末機は、前述した本発明の第1実施の形態による高周波スイッチング装置を含むが、図7に示したように、本発明による好ましい第2実施の形態による移動通信端末機は、前端スイッチングモジュール(SWM1)、GSMスイッチングモジュール(SWM2)、DCSスイッチングモジュール(SWM3)を含み、こうしたスイッチングモジュールのうち、少なくとも一つに本発明の第1実施の形態による高周波スイッチング装置が適用される。
【0039】
例えば、前記図7のGSMスイッチングモジュール(SWM2)及びDCSスイッチングモジュール(SWM3)に本発明の第1実施の形態による高周波スイッチング装置が適用された場合について、前記GSMスイッチングモジュール(SWM2)の周波数利得特性は図8(A)及び(B)に示してあり、前記DCSスイッチングモジュール(SWM3)の周波数利得特性は図9(A)及び(B)に示してある。
【0040】
図8(A)によると、図7のGSMスイッチングモジュール(SWM2)は、送信の際にGSMの送信周波数帯域(880〜915MHz)を損失無く通過できることがわかる。また、前記送信周波数(fo=880)の第2及び第3高調波(2fo=1.76GHz,3fo=2.64GHz)に減衰極が形成され高調波成分が効果的に遮断されることがわかる。そして、図8(B)によると、図7のGSMスイッチングモジュール(SWM2)は受信(RXモード)の際に送信周波数帯域(880〜915MHz)が効率的に除去されることがわかる。
【0041】
他方、図9(A)によると、図7のDCSスイッチングモジュール(SWM3)は送信の際にDCSの送信周波数帯域(1710〜1785MHz)を損失無しで通過できることがわかる。また、前記送信周波数(fo=1710)の第2高調波(2fo=3.42GHz)に減衰極が形成され、その高調波成分が効果的に遮断されることがわかる。そして、図9(B)によると、図7のDCSスイッチングモジュール(SWM3)は受信(RXモード)の際に送信周波数帯域(1710〜1785MHz)が効率的に除去されることがわかる。
【0042】
前述のような本発明の移動通信端末機は携帯電話、PDA、車輌搭載用通信機器などを含むことができ、また本発明は、高周波スイッチング装置を高周波スイッチングモジュールに製作することができる。
【0043】
以上の説明は本発明の具体的な実施の形態に係る説明に過ぎず、本発明はこうした具体的な実施の形態に限られず、また本発明に対する前述のような具体的な実施の形態からその構成の多様な変更及び改造が可能であることは本発明の属する技術分野において通常の知識を有する者には自明である。
【0044】
【発明の効果】
上述のとおり本発明によると、本発明はGSM、DCS、PCSなどの移動通信端末機に適用され、送信回路部側のフィルターが、送信の際には送信周波数をアンテナ側に通過させ、受信の際には1/4波長インピーダンストランスの機能を行いアンテナと送信回路部とを交流的に分離させるようにすることで、受信回路部側の損失特性及び送信回路部側のアイソレーション特性などの性能を充足させながらも、別途の1/4波長のストリップラインを不要とし、回路を簡素化できより小型化を可能にする効果を奏する。
即ち、1/4波長ラインが不要となり小型化に有利で、受信端特性を具現するのに1/4波長ラインの損失成分を追加しないことにより受信端の損失特性が良くなる効果があり、従来の方法では直列連結されたダイオードによりアイソレーション(isolation)が行われるので、その限界があるのに比して本発明では実質的に接地によりアイソレーション(isolation)を確保してその特性を強化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい第1実施の形態による高周波スイッチング装置の回路図である。
【図2】(A)及び(B)は図1の高周波スイッチング装置の等価回路図である。
【図3】(A)及び(B)はGSM方式に適用した低域パスフィルターの回路図及びその周波数特性グラフである。
【図4】(A)及び(B)はDCS方式に適用した低域パスフィルターの回路図及びその周波数特性グラフである。
【図5】図1の高周波スイッチング装置の第1詳細回路図である。
【図6】図1の高周波スイッチング装置の第2詳細回路図である。
【図7】本発明による好ましい第2実施の形態による移動通信端末機の構成図である。
【図8】(A)及び(B)はGSMスイッチングモジュールの周波数特性グラフである。
【図9】(A)及び(B)はDCSスイッチングモジュールの周波数特性グラフである。
【図10】一般的な高周波スイッチの動作概念図である。
【図11】従来の高周波スイッチの回路図である。
【符号の説明】
ANT アンテナ
TX 送信回路部
RX 受信回路部
31 フィルター
32 第1スイッチング素子
33 第2スイッチング素子
D71、D81 第1ダイオード
D72、D82 第2ダイオード
C1〜C3 カップリングキャパシター
【発明の属する技術分野】
本発明は、GSM(Global System for Mobile Communication)、DCS(Digital Communication Services)、PCS(Personal Communication Services)などの移動通信端末機に適用される高周波スイッチング装置に関する。特に、送信回路部側のフィルターが、送信の際は送信周波数をアンテナ側に通過させ、受信の際には1/4波長インピーダンストランスの機能を施してアンテナと送信回路部を交流的に分離させることにより、受信回路部側の損失特性及び送信回路部側のアイソレーション特性などの性能を充足させながら、別途の1/4波長のストリップラインが不要となり、回路を簡素化でき、より小型化を可能にする高周波スイッチング装置及びこれを利用した移動通信端末機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、携帯端末機は様々な機能が複合し、その大きさ及びデザインが重視されるにつれて、高周波スイッチ等のような高周波部品も小型化及びモジュール化、多機能化の要求に応えなければならなくなった。
【0003】
図10は一般の高周波スイッチの動作概念図で、図10によると、高周波スイッチはデジタル携帯電話などに適用され、アンテナ(ANT)、送信回路部(TX)及び受信回路部(RX)に各々接続され、送信回路部(TX)とアンテナ(ANT)との接続、そして受信回路部(RX)とアンテナ(ANT)との接続を相互転換する機能を行う。通常、前記送信回路部(TX)はアンテナ(ANT)側に接続された低域パスフィルター(LPF:Low Pass Filter)と送信回路(TX’)を含んでいる。
【0004】
こうした従来の高周波スイッチの一例として、特開平7−79173号公報が開示されている。かかる特開平7−79173号公報の高周波スイッチと低域パスフィルターについては図11を参照にして説明する。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−79173号公報
【0006】
図11は従来の高周波スイッチの回路図として、図11によると、従来の高周波スイッチ(111)は、送信回路(TX′)側にアノードが接続されアンテナ(ANT)端にカソードが接続された第1ダイオード(4a)と、前記第1ダイオード(4a)のアノードと接地との間に接続された第1ストリップライン(5a)と、前記アンテナ(ANT)と受信回路部(RX)との間に接続された第2ストリップライン(5b)と、前記第2ストリップライン(5b)の受信回路部(RX)側にアノードが接続され接地端にカソードが接続された第2ダイオード(4b)と、前記第2ストリップライン(5b)と第2ダイオード(4b)との接続点と前記受信回路部(RX)との間に接続された第3ストリップライン(5c)とを含む。そして、前記高周波スイッチ(111)と送信回路(TX′)との間には送信信号をアンテナ(ANT)側に通過させる低域パスフィルター(LPF)が接続されている。
【0007】
前記高周波スイッチ(111)において、前記第1ストリップライン(5a)及び第2ストリップライン(5b)の長さは、送信周波数の1/4波長(λ)に設定され、前記第2ストリップライン(5b)と第3ストリップライン(5c)の長さの和は受信周波数の1/4波長(λ)に設定されている。
【0008】
このように構成された従来の高周波スイッチは、受信周波数が送信周波数より低い場合、送信の際は制御端子(6a、6b)の印加電圧がターンオン電圧以上になるにつれて第2ダイオード(4b)がオン(ON)になるので、第2ストリップライン(5b)と第3ストリップライン(5c)の接続点は接地される。この際、第3ストリップライン(5c)は、伝送ラインから等価的に分離され、送信回路(TX)端に影響を与えなくなり、こうして前記送信回路(TX′)とインピーダンスが整合する。また、受信の際は第2ダイオード(4b)がオフ(OFF)になるので、第2ストリップライン(5b)と第3ストリップライン(5c)が直列接続され、その長さが受信周波数の1/4波長(λ)になるので、前記受信回路部(RX)とインピーダンスとが整合する。
【0009】
こうした従来の高周波スイッチは、送信及び受信をスイッチングすべく受信側に送信周波数の1/4波長のストリップラインを必要とするが、例えば周波数1GHzの場合、波長(λ)は次の数1によって求められるところ、およそ30[cm]となる。
【0010】
【数1】
従って、周波数1GHzの1/4波長は7.5[cm](30/4=7.5)の長さに当り、この長さを有するインダクターをストリップラインで具現するためには一定の長さのパターンが形成された基板を多層積み重ね、これら多層基板の各パターンを電気的に連結しなければならない。
【0011】
しかし、実質的に1/4波長のストリップラインは、高周波スイッチをモジュールで製作する場合には高周波スイッチモジュールの全体容積の約1/3に該当する大容積を占めるので、こうした1/4波長のストリップラインを含まなければならない高周波スイッチは嵩張り且つ複雑になり、これは高周波スイッチの小型化を図るには限界がある。
【0012】
とりわけ、送信周波数をアンテナ側に通過させる低域パスフィルターを含んで高周波スイッチを一つのモジュールで作製する場合、そのサイズはより嵩張ってしまう問題点があった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は前記問題点を解決すべく案出されたもので、その目的は、送信回路部側のフィルターが、送信の際は送信周波数をアンテナ側に通過させ、受信の際には1/4波長インピーダンストランスの機能を作用させてアンテナと送信回路部を交流的に分離させる高周波スイッチング装置及びこれを用いた移動通信端末機を提供することにある。
【0014】
さらに、本発明の他の目的は受信回路部側の損失特性及び送信回路部側のアイソレーション特性等の性能を充足させ、別途の1/4波長のストリップラインが不要となって回路を簡素化でき、より小型化可能な高周波スイッチング装置及びこれを用いた移動通信端末機を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
前記本発明の目的を成し遂げるために、本発明の高周波スイッチング装置は、高周波信号を送受信するアンテナと送信回路部との接続及び前記アンテナと受信回路部との接続を制御する高周波スイッチング装置において、前記送信回路部とアンテナとの間に接続され、送信の際に前記送信回路部からの送信信号を前記アンテナへ通過させ、受信の際に受信信号周波数の1/4波長に該当する電気的長さ(electrical length)を有するフィルター;前記フィルターと送信回路部との間に接続され、受信の際にスイッチング信号により前記フィルターの送信回路部側を接地で接続して前記フィルターがインピーダンストランスとして動作するようにさせ、前記送信回路部とアンテナとを交流的に分離させるよう成された第1スイッチング素子;及び前記アンテナと受信回路部との間に接続され、送信の際にスイッチ信号により前記アンテナと受信回路部とを分離させるよう成された第2スイッチング素子、を具備することを特徴とする。
【0016】
さらに、前記フィルターは、受信の際に前記第1スイッチング素子により前記フィルターの送信回路部側が接地で接続される場合、約90度の位相差を有するインピーダンストランスとして動作することにより、前記送信回路部とアンテナとを交流的に分離させるよう成ることを特徴とする。しかも、本発明の移動通信端末機は前記のように構成された高周波スイッチング装置を含んで成ることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施の形態について添付の図面に基づき詳細に説明する。図1は本発明の好ましい第1実施の形態による高周波スイッチング装置の回路図である。
【0018】
図1によると、本発明の好ましい第1実施の形態による高周波スイッチング装置は、高周波信号を送受信するアンテナ(ANT)と送信回路部(TX)との接続及び前記アンテナ(ANT)と受信回路部(RX)との接続を制御する。また、高周波スイッチング装置は前記送信回路部(TX)とアンテナ(ANT)との間に接続され、送信の際に前記送信回路部(TX)からの送信信号を前記アンテナ(ANT)へ通過させ、受信の際に受信信号周波数のおよそ1/4波長に該当する電気的長さ(electrical length)を有するフィルター(31)と、前記フィルター(31)と送信回路部(TX)との間に接続され、受信の際にスイッチング信号(Ssw)によって前記フィルター(31)の送信回路部(TX)側を接地で接続し前記フィルター(31)がインピーダンストランスとして動作するようにし、前記送信回路部(TX)とアンテナ(ANT)とを交流的に分離させるよう成された第1スイッチング素子(32)と、前記アンテナ(ANT)と受信回路部(RX)との間に接続され、送信の際にスイッチ信号(Ssw)によって前記アンテナ(ANT)と受信回路部(RX)とを分離させるよう成された第2スイッチング素子(33)とを含む。
【0019】
前記フィルター(31)は、受信の際に前記第1スイッチング素子(32)により前記フィルター(31)の送信回路部(TX)側が接地で接続される場合、80度〜100度の範囲内で任意の位相差を有するインピーダンストランスとして動作することにより、前記送信回路部(TX)とアンテナ(ANT)とを交流的に分離させるよう成される。ここで、位相差が前記範囲を外れる場合には、受信の際、前記送信回路部(TX)とアンテナ(ANT)との間のインピーダンスが低くなるので交流的な分離機能を確実に行えなくなる。従って、前記送信回路部(TX)とアンテナ(ANT)との間の交流的な分離機能を最も充実に行うためには、前記フィルター(31)は受信の際およそ90度の位相差を有するインピーダンストランスとして動作することが好ましい。
【0020】
前記フィルター(31)は、送信の際、送信周波数を低域でパスさせる低域パスフィルター(LPF)とされることができ、この際、前記低域パスフィルター(LPF)は高電力を有する送信信号の高調波がアンテナ側に与えられないよう遮断すべく、送信の際、送信周波数の高調波に減衰極が形成されることが好ましい。ここで、未説明符号のC1〜C3はカップリングキャパシターである。
【0021】
図2(A)及び(B)は、図1の高周波スイッチング装置の等価回路図として、図2(A)は送信の際の等価回路図で、図2(B)は受信の際の等価回路図である。図3(A)及び(B)は、GSM方式に適用した低域パスフィルターの回路図及びその周波数特性グラフである。図4(A)及び(B)は、DCS方式に適用した低域パスフィルターの回路図及びその周波数特性グラフである。
【0022】
図5は図1における高周波スイッチング装置の第1詳細回路図である。図5によると、前記第1スイッチング素子(32)は、前記フィルター(31)の送信回路部(TX)側に接続されたカソード(cathode)と、接地側及びスイッチ信号(Ssw)に接続されたアノード(anode)とを有する第1ダイオード(D71)から成る。前記第2スイッチング素子(33)は、前記アンテナ(ANT)側に接続されたアノードと、前記受信回路部(RX)側に接続されたカソードとを有する第2ダイオード(D72)から成る。ここで、未説明符号のC1〜C3はカップリングキャパシター、R1はバイアス抵抗、C4は交流接地用キャパシターである。
【0023】
図6は図1における高周波スイッチング装置の第2詳細回路図である。図6によると、前記第1スイッチング素子(32)は、前記フィルターの送信回路部(TX)側に接続されたアノード(anode)と、接地側に接続されたカソード(cathode)とを有する第1ダイオード(D81)から成る。前記第2スイッチング素子(33)は、前記アンテナ(ANT)側に接続されたカソードと、前記受信回路部(RX)側及びスイッチ信号に接続されたアノードとを有する第2ダイオード(D82)から成る。ここで、未説明符号のC1〜C3はカップリングキャパシター、R2はバイアス抵抗、C4は交流接地用キャパシター、L1はスイッチ信号(Ssw)の交流成分除去用インダクターである。
【0024】
図7は本発明による好ましい第2実施の形態による移動通信端末機の構成図である。図7によると、本発明による好ましい第2実施の形態による移動通信端末機は前述した本発明の第1実施の形態による高周波スイッチング装置を含む。
【0025】
図7に示した本発明による好ましい第2実施の形態による移動通信端末機は、GSM、DCS及びPCS方式のうちGSMとDCS方式が適用された端末機に対する例である。前記移動通信端末機はアンテナに接続されGSMとDCSをスイッチングする前端スイッチングモジュール(SWM1)と、前記前端スイッチングモジュール(SWM1)に連結されGSMのTXとRXをスイッチングするGSMスイッチングモジュール(SWM2)と、前記前端スイッチングモジュール(SWM1)に連結されDCSのTXとRXをスイッチングするDCSスイッチングモジュール(SWM3)を含むが、ここで前記前端スイッチングモジュール(SWM1)、GSMスイッチングモジュール(SWM2)及びDCSスイッチングモジュール(SWM3)のうち少なくとも一つは本発明の第1実施の形態による高周波スイッチング装置から成る。
【0026】
図8(A)及び(B)はGSMスイッチングモジュールの周波数特性グラフである。図9の(A)及び(B)はDCSスイッチングモジュールの周波数特性グラフである。
【0027】
以下、本発明の作用及び効果を添付した図1ないし図9に基づき詳細に説明する。図1ないし図6に基づいて本発明の好ましき第1実施の形態による高周波スイッチング装置について説明する。
【0028】
図1によると、本発明の好ましい第1実施の形態による高周波スイッチング装置において、送信(TXモード)の際にはスイッチング信号(Ssw)により第1スイッチング素子(32)及び第2スイッチング素子(33)はオフされるのであるが、この送信の際の図1における等価回路は図2(A)に示すとおりである。図1及び図2(A)によると、前記第1スイッチング素子(32)がオフ状態なので、前記送信回路部(TX)から出力される送信信号は低域パスフィルターなどのフィルター(31)を通過後アンテナ(ANT)に送られ、この際、アンテナ(ANT)と受信回路部(RX)とはオフ状態の前記第2スイッチング素子(33)によって電気的に分離され、前記送信信号が受信回路部(RX)に流れ込むことが遮断される。
【0029】
そして、受信(RXモード)の際には、スイッチング信号(Ssw)により前記第1スイッチング素子(32)及び第2スイッチング素子(33)はオンになるが、この受信の際の図1における等価回路は図2(B)に示すとおりである。図1及び図2(B)によると、前記フィルター(31)の送信回路部(TX)側が前記第1スイッチング素子(32)により交流的に接地され、この際、前記フィルター(31)は約1/4波長インピーダンストランスの機能として働く。即ち、前記フィルター(31)が受信信号周波数の1/4波長に該当する電気的長さ(electrical length)を有するようになり、こうしてフィルター(31)が約90度の位相差を有するようになるので、結局、前記フィルター(31)のアンテナ(ANT)側でインピーダンスがほぼ無限大となる。結果として、前記アンテナ(ANT)と送信回路部(TX)とは交流的に相互に分離されるようになる。
【0030】
他方、オン状態の第2スイッチング素子(33)を通して前記アンテナ(ANT)と受信回路部(RX)とが接続されるので、前記アンテナ(ANT)からの受信信号は前記第2スイッチング素子(33)を通して前記受信回路部(RX)に送られる。
【0031】
前記本発明のフィルターに対する具体的な一例として、図3(A)及び(B)を参照にその動作を説明する。図3(A)に示すように、本発明のフィルター(31)が“π”タイプ低域パスフィルター(LPF)で具現され、GSM周波数帯域(TX:880−915MHz、RX:925−960MHz)に対して、前記低域パスフィルター(LPF)の“C311、C312、C313及びL311”が順序どおり“0.496Pf、3.35pF、3.35pF及び7.34nH”に設定された場合、その周波数特性は図3(B)に示すとおりである。
【0032】
図3(B)の周波数特性グラフにおいて、左側縦軸は利得(dB)、右側縦軸は位相(度)、また横軸は周波数(GHz)を示している。この特性グラフにおいて、G11は送信(TXモード)の際に低域パスフィルター(LPF)の通過周波数帯域を示すグラフで、G11によると、送信の際、前記低域パスフィルター(LPF)がGSMの送信周波数帯域(880〜915MHz)を損失無しで通過できることがわかる。また、前記送信周波数(fo=880)の第3高調波(3fo=2.64GHz)に減衰極が形成されこの高調波成分が効果的に遮断されることがわかる。
【0033】
さらに、図3(B)の周波数特性グラフにおいて、G12は受信(RXモード)の際に低域パスフィルター(LPF)の周波数別位相差を示すグラフで、G12によると、受信の際、前記低域パスフィルター(LPF)がGSMの受信周波数帯域(925〜960MHz)に対して略90度(図3(B)には「−89.34度」と表示されている)の位相差を有することがわかり、これから受信の際に前記低域パスフィルター(LPF)が1/4波長インピーダンストランスの機能として働くことがわかる。
【0034】
一方、図4(A)に示すように、本発明のフィルター(31)が“π”型低域パスフィルター(LPF)で具現され、DCS周波数帯域(TX:1710〜1785MHz、RX:1805〜1880MHz)に対して、前記低域パスフィルター(LPF)の“C311、C312、C313及びL311”が順序どおり“0.657pF、1.7pF、1.7pF及び3.243nH”に設定された場合、その周波数特性は図4(B)に示すとおりである。
【0035】
図4(B)の周波数特性グラフにおいて、左側縦軸は利得(dB)、右側縦軸は位相(度)、また横軸は周波数(GHz)を示している。この特性グラフにおいて、G21は送信(TXモード)の際の低域パスフィルター(LPF)の通過周波数帯域を示すグラフで、G21によると、受信の際に前記低域パスフィルター(LPF)がDCSの送信周波数帯域(1710〜1785MHz)を損失無く通過できることがわかる。また、前記送信周波数(fo=1710)の第2高調波(2fo=3.42GHz)に減衰極が形成され、その高調波成分が効果的に遮断されることがわかる。そして、図4(B)の周波数特性グラフにおいて、G22は受信(RXモード)の際に低域パスフィルター(LPF)の周波数別位相差を示すグラフで、G22によると、受信の際に前記低域パスフィルター(LPF)がDCSの受信周波数帯域(1805〜1880MHz)に対して約90度(図4(B)には「−91.96度」と示してある)の位相差を有することがわかり、これから受信の際に前記低域パスフィルター(LPF)が1/4波長インピーダンストランスの機能を行っていることがわかる。
【0036】
前述のような本発明の第1実施の形態による高周波スイッチング装置において、前記第1スイッチング素子(32)及び第2スイッチング素子(33)は図5及び図6に示したようにダイオードから成ることができる。図5によると、送信(TXモード)の際にはターンオン電圧以下のスイッチ信号(Ssw)によって第1ダイオード(D71)及び第2ダイオード(D72)は全てオフされ、また受信(RXモード)の際にはターンオン電圧以上のスイッチ信号(Ssw)により第1ダイオード(D71)及び第2ダイオード(D72)は全てオンされ、かかる動作は前述の図1を参照に説明した動作と同一なので、高周波スイッチング装置の詳細な動作説明は略する。
【0037】
図6によると、送信(TXモード)の際にはターンオン電圧以下のスイッチ信号(Ssw)によって第1ダイオード(D81)及び第2ダイオード(D82)は全てオフされ、また受信(RXモード)の際にはターンオン電圧以上のスイッチ信号(Ssw)により第1ダイオード(D81)及び第2ダイオード(D82)は全てオンされ、かかる動作は前述の図1を参照に説明した動作と同一なので、高周波スイッチング装置の詳細な動作説明は略する。
【0038】
以下、図7ないし図9を参照に本発明の好ましい第2実施の形態による移動通信端末機について説明する。本発明の好ましい第2実施の形態による移動通信端末機は、前述した本発明の第1実施の形態による高周波スイッチング装置を含むが、図7に示したように、本発明による好ましい第2実施の形態による移動通信端末機は、前端スイッチングモジュール(SWM1)、GSMスイッチングモジュール(SWM2)、DCSスイッチングモジュール(SWM3)を含み、こうしたスイッチングモジュールのうち、少なくとも一つに本発明の第1実施の形態による高周波スイッチング装置が適用される。
【0039】
例えば、前記図7のGSMスイッチングモジュール(SWM2)及びDCSスイッチングモジュール(SWM3)に本発明の第1実施の形態による高周波スイッチング装置が適用された場合について、前記GSMスイッチングモジュール(SWM2)の周波数利得特性は図8(A)及び(B)に示してあり、前記DCSスイッチングモジュール(SWM3)の周波数利得特性は図9(A)及び(B)に示してある。
【0040】
図8(A)によると、図7のGSMスイッチングモジュール(SWM2)は、送信の際にGSMの送信周波数帯域(880〜915MHz)を損失無く通過できることがわかる。また、前記送信周波数(fo=880)の第2及び第3高調波(2fo=1.76GHz,3fo=2.64GHz)に減衰極が形成され高調波成分が効果的に遮断されることがわかる。そして、図8(B)によると、図7のGSMスイッチングモジュール(SWM2)は受信(RXモード)の際に送信周波数帯域(880〜915MHz)が効率的に除去されることがわかる。
【0041】
他方、図9(A)によると、図7のDCSスイッチングモジュール(SWM3)は送信の際にDCSの送信周波数帯域(1710〜1785MHz)を損失無しで通過できることがわかる。また、前記送信周波数(fo=1710)の第2高調波(2fo=3.42GHz)に減衰極が形成され、その高調波成分が効果的に遮断されることがわかる。そして、図9(B)によると、図7のDCSスイッチングモジュール(SWM3)は受信(RXモード)の際に送信周波数帯域(1710〜1785MHz)が効率的に除去されることがわかる。
【0042】
前述のような本発明の移動通信端末機は携帯電話、PDA、車輌搭載用通信機器などを含むことができ、また本発明は、高周波スイッチング装置を高周波スイッチングモジュールに製作することができる。
【0043】
以上の説明は本発明の具体的な実施の形態に係る説明に過ぎず、本発明はこうした具体的な実施の形態に限られず、また本発明に対する前述のような具体的な実施の形態からその構成の多様な変更及び改造が可能であることは本発明の属する技術分野において通常の知識を有する者には自明である。
【0044】
【発明の効果】
上述のとおり本発明によると、本発明はGSM、DCS、PCSなどの移動通信端末機に適用され、送信回路部側のフィルターが、送信の際には送信周波数をアンテナ側に通過させ、受信の際には1/4波長インピーダンストランスの機能を行いアンテナと送信回路部とを交流的に分離させるようにすることで、受信回路部側の損失特性及び送信回路部側のアイソレーション特性などの性能を充足させながらも、別途の1/4波長のストリップラインを不要とし、回路を簡素化できより小型化を可能にする効果を奏する。
即ち、1/4波長ラインが不要となり小型化に有利で、受信端特性を具現するのに1/4波長ラインの損失成分を追加しないことにより受信端の損失特性が良くなる効果があり、従来の方法では直列連結されたダイオードによりアイソレーション(isolation)が行われるので、その限界があるのに比して本発明では実質的に接地によりアイソレーション(isolation)を確保してその特性を強化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい第1実施の形態による高周波スイッチング装置の回路図である。
【図2】(A)及び(B)は図1の高周波スイッチング装置の等価回路図である。
【図3】(A)及び(B)はGSM方式に適用した低域パスフィルターの回路図及びその周波数特性グラフである。
【図4】(A)及び(B)はDCS方式に適用した低域パスフィルターの回路図及びその周波数特性グラフである。
【図5】図1の高周波スイッチング装置の第1詳細回路図である。
【図6】図1の高周波スイッチング装置の第2詳細回路図である。
【図7】本発明による好ましい第2実施の形態による移動通信端末機の構成図である。
【図8】(A)及び(B)はGSMスイッチングモジュールの周波数特性グラフである。
【図9】(A)及び(B)はDCSスイッチングモジュールの周波数特性グラフである。
【図10】一般的な高周波スイッチの動作概念図である。
【図11】従来の高周波スイッチの回路図である。
【符号の説明】
ANT アンテナ
TX 送信回路部
RX 受信回路部
31 フィルター
32 第1スイッチング素子
33 第2スイッチング素子
D71、D81 第1ダイオード
D72、D82 第2ダイオード
C1〜C3 カップリングキャパシター
Claims (9)
- 高周波信号を送受信するアンテナ(ANT)と送信回路部(TX)との接続及び前記アンテナ(ANT)と受信回路部(RX)との接続を制御する高周波スイッチング装置において、
前記送信回路部(TX)とアンテナ(ANT)との間に接続され、送信の際に前記送信回路部(TX)からの送信信号を前記アンテナ(ANT)へ通過させ、受信の際に受信信号周波数の1/4波長に該当する電気的な長さ(electrical length)を有するフィルター(31)と、
前記フィルター(31)と送信回路部(TX)との間に接続され、受信時にスイッチ信号(Ssw)により前記フィルター(31)の送信回路部(TX)側を接地で接続して前記フィルター(31)がインピーダンストランスとして動作するようにし前記送信回路部(TX)とアンテナ(ANT)を交流的に分離させるよう構成した第1スイッチング素子(32)と、
前記アンテナ(ANT)と受信回路部(RX)との間に接続され、送信の際にスイッチ信号(Ssw)により前記アンテナ(ANT)と受信回路部(RX)を分離させるよう構成された第2スイッチング素子(33)と、
を具備することを特徴とする高周波スイッチング装置。 - 前記フィルター(31)は受信の際に前記第1スイッチング素子(32)により前記フィルター(31)の送信回路部(TX)側が接地で接続される場合、略90度の位相差を有するインピーダンストランスとして動作することにより前記送信回路部(TX)とアンテナ(ANT)とを交流的に分離させるよう成されたことを特徴とする請求項1に記載の高周波スイッチング装置。
- 前記フィルター(31)は送信の際に送信周波数を低域でパスさせる低域パスフィルター(LPF)から成ることを特徴とする請求項1に記載の高周波スイッチング装置。
- 前記低域パスフィルター(LPF)は送信の際に送信周波数の高調波に減衰極が形成されることを特徴とする請求項3に記載の高周波スイッチング装置。
- 前記第1スイッチング素子(32)は前記フィルター(31)の送信回路部(TX)側に接続されたカソード(cathode)と、接地側及びスイッチ信号(Ssw)に接続されたアノード(anode)とを有する第1ダイオード(D71)から成ることを特徴とする請求項1に記載の高周波スイッチング装置。
- 前記第2スイッチング素子(33)は前記アンテナ(ANT)側に接続されたアノードと、前記受信回路部(RX)側に接続されたカソードとを有する第2ダイオード(D72)から成ることを特徴とする請求項1に記載の高周波スイッチング装置。
- 前記第1スイッチング素子(32)は前記フィルターの送信回路部(TX)側に接続されたアノード(anode)と、接地側に接続されたカソード(cathode)とを有する第1ダイオード(D81)から成ることを特徴とする請求項1に記載の高周波スイッチング装置。
- 前記2スイッチング素子(33)は前記アンテナ(ANT)側に接続されたカソードと、前記受信回路部(RX)側及びスイッチ信号に接続されたアノードとを有する第2ダイオード(D82)から成ることを特徴とする請求項1に記載の高周波スイッチング装置。
- 請求項1に記載の高周波スイッチング装置を含んで成ることを特徴とする移動通信端末機。
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