JP2005080109A - 高周波スイッチ回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ノッチフィルタの機能を有する小型の高周波スイッチ回路を提供する。
【解決手段】 送信信号入力端子1とアンテナ端子3との間にダイオードD1を接続し、アンテナ端子3と受信信号出力端子2との間には、送信信号の波長の1/4(λT /4)の長さのストリップ線路からなる伝送線路5を接続する。この伝送線路5の途中点Aには、インダクタL10とキャパシタC10との直列回路からなるリアクタンス回路10を接続し、このリアクタンス回路10の途中点A接続側に対向する端部を接地する。このような構成とすることで、伝送線路のアンテナ端子側端部(B点)と中間点Aとの間の伝送線路51がインダクタL21として機能し、このインダクタL21とリアクタンス回路10とで送信信号の所定高調波の周波数帯域を阻止域とするノッチフィルタを構成する。
【選択図】 図1
【解決手段】 送信信号入力端子1とアンテナ端子3との間にダイオードD1を接続し、アンテナ端子3と受信信号出力端子2との間には、送信信号の波長の1/4(λT /4)の長さのストリップ線路からなる伝送線路5を接続する。この伝送線路5の途中点Aには、インダクタL10とキャパシタC10との直列回路からなるリアクタンス回路10を接続し、このリアクタンス回路10の途中点A接続側に対向する端部を接地する。このような構成とすることで、伝送線路のアンテナ端子側端部(B点)と中間点Aとの間の伝送線路51がインダクタL21として機能し、このインダクタL21とリアクタンス回路10とで送信信号の所定高調波の周波数帯域を阻止域とするノッチフィルタを構成する。
【選択図】 図1
Description
この発明は、高周波スイッチ回路、特にアンテナへの送信信号の伝送と、アンテナからの受信信号の伝送とを切り替える高周波スイッチ回路に関するものである。
一般に、高周波スイッチ回路は図6に示す構造のものが用いられている。
図6は、従来の高周波スイッチ回路の等価回路図であり、1は送信信号入力端子、2は受信信号出力端子、3はアンテナ端子、4は制御電圧入力端子、5,6は伝送線路である。
図6に示すように、送信信号入力端子1とアンテナ端子3との間には、送信信号入力端子1側をアノードとしてダイオードD1が接続されており、アンテナ端子3と受信信号出力端子2との間には、送信信号の波長の1/4(以下、「λT /4」と称す)の長さの伝送線路5が接続されている。また、ダイオードD1と伝送線路5との接続点とアンテナ端子3との間にはキャパシタC0が挿入されている。また、送信信号入力端子1とダイオードD1との接続点には、λT /4の長さの伝送線路6を介して制御電圧入力端子4が接続されており、この制御電圧入力端子4がキャパシタC1を介して接地されている。さらに、受信信号出力端子2と伝送線路5との接続点にはダイオードD2のアノードが接続されており、ダイオードD2のカソードがキャパシタC2と抵抗器R1との並列回路を介して接地されている。
図6は、従来の高周波スイッチ回路の等価回路図であり、1は送信信号入力端子、2は受信信号出力端子、3はアンテナ端子、4は制御電圧入力端子、5,6は伝送線路である。
図6に示すように、送信信号入力端子1とアンテナ端子3との間には、送信信号入力端子1側をアノードとしてダイオードD1が接続されており、アンテナ端子3と受信信号出力端子2との間には、送信信号の波長の1/4(以下、「λT /4」と称す)の長さの伝送線路5が接続されている。また、ダイオードD1と伝送線路5との接続点とアンテナ端子3との間にはキャパシタC0が挿入されている。また、送信信号入力端子1とダイオードD1との接続点には、λT /4の長さの伝送線路6を介して制御電圧入力端子4が接続されており、この制御電圧入力端子4がキャパシタC1を介して接地されている。さらに、受信信号出力端子2と伝送線路5との接続点にはダイオードD2のアノードが接続されており、ダイオードD2のカソードがキャパシタC2と抵抗器R1との並列回路を介して接地されている。
このような高周波スイッチ回路では、送信信号伝送時は制御電圧入力端子4に正電圧の制御電圧を入力する。正電圧の制御電圧を入力することで、ダイオードD1,D2が導通状態となり、送信信号がアンテナ端子3に伝送される。ここで、伝送線路5はλT /4の長さであり、且つ受信信号出力端子2側の端部がダイオードD2の導通によって接地状態であるので、ダイオードD1側の端部が等価的に開放状態となる。そのため、送信信号は伝送線路5から受信信号出力端子2側に伝送されない。これにより、送信信号はアンテナ端子3にのみ伝送される。
一方、受信信号伝送時は制御電圧を入力しないか、負電圧の制御電圧を入力する。このような状態とすることで、ダイオードD1,D2が開放状態となり、アンテナ端子3で受信された受信信号は伝送線路5を通じて受信信号出力端子2に伝送される。
ところで、このような高周波スイッチ回路は、多くは携帯通信装置に搭載されるが、この携帯通信装置の小型化にともない、単に高周波スイッチ回路としての機能ではなく、他の回路の機能をも含むような構成のものが要求されている。
スイッチ機能以外の機能を備える高周波スイッチ回路として、アンテナ端子と受信信号出力端子との間の伝送線路の中間点の少なくとも一個所をキャパシタを介して接地するものがある。これにより、伝送線路のインダクタンスとキャパシタのキャパシタンスとにより、受信信号用の低域通過フィルタを形成している。すなわち、受信信号用低域通過フィルタ付きの高周波スイッチ回路を構成している(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−115018公報
ところで、このような高周波スイッチ回路は、図7(a)や図7(b)に示すような通信用高周波モジュールに用いられている。
図7(a)、(b)は2系統の通信システムに対応する高周波モジュールの主要構成を表すブロック図であり、図7(c)はこれに用いるノッチフィルタの等価回路図である。なお、2系統の通信システムとして、GSMとDCS(PCS)とを適用した例を示す。
図7(a)、(b)は2系統の通信システムに対応する高周波モジュールの主要構成を表すブロック図であり、図7(c)はこれに用いるノッチフィルタの等価回路図である。なお、2系統の通信システムとして、GSMとDCS(PCS)とを適用した例を示す。
図7(a)に示すように、アンテナ端子101にはダイプレクサ11が接続されており、このダイプレクサ11にはDCS(PCS)用ノッチフィルタ21と、GSM用ノッチフィルタ31がそれぞれ接続されている。また、DCS用ノッチフィルタ21にはスイッチ回路22が接続されており、このスイッチ回路22にDCS送信信号入力端子201とDCS受信信号出力端子202が接続されている。また、GSM用ノッチフィルタ31にはスイッチ回路32が接続されており、このスイッチ回路32にGSM送信信号入力端子301とGSM受信信号出力端子302が接続されている。
一方、図7(b)に示す高周波モジュールは、ダイプレクサ11にスイッチ回路22とスイッチ回路32が接続されている。そして、スイッチ回路22とDCS送信信号入力端子201との間にDCS用ノッチフィルタ21が挿入され、スイッチ回路32とGSM送信信号入力端子301との間にGSM用ノッチフィルタ31が挿入されている。
このような高周波モジュールでは、送信信号の2倍高調波や3倍高調波を減衰させるため、前述のように送信信号の伝送経路に少なくとも一つノッチフィルタを挿入しなければならなかった。しかしながら、ノッチフィルタは、図7(c)に示すように、通常、インダクタンス素子として機能するストリップ線路L11とキャパシタC11との並列回路と、これらの接続点と接地との間に接続されたキャパシタC12とで構成される。このため、高周波モジュールの部品点数が多くなるとともに、ノッチフィルタ設置分のスペースが必要となる。これにより、高周波モジュールが小型化しにくくなるとともに、ノッチフィルタを挿入することにより、その分挿入損失が増加する。
この発明の目的は、高周波モジュールを小型化することができる、ノッチフィルタの機能を有する高周波スイッチ回路を提供することにある。
この発明は、送信信号入力端子とアンテナ端子との間に接続された第1のスイッチと、アンテナ端子と受信信号出力端子との間に接続された送信信号の波長の略1/4の長さを有するλ/4線路と、該λ/4線路と前記受信信号出力端子との接続点と接地との間に接続された第2のスイッチとを含む高周波スイッチ回路において、λ/4線路の所定位置と接地との間にインダクタとキャパシタとの直列回路を接続したことを特徴としている。
すなわち、この発明は、送信信号入力端子とアンテナ端子との間で送信信号を伝送する送信信号伝送回路と、アンテナ端子と受信信号出力端子との間で受信信号を伝送する受信信号伝送回路とを備え、且つ、該受信信号伝送回路に送信信号の波長の略1/4の長さを有するλ/4線路を備え、スイッチ手段で送信信号と受信信号とを選択して伝送する高周波スイッチ回路において、λ/4線路の所定位置をリアクタンス回路を介して接地することで、送信信号の特定高調波成分を減衰させることを特徴としている。
この構成では、送信信号伝送時には、λ/4線路のアンテナ端子側の端部が送信信号に対して開放となることにより、送信信号が送信信号入力端子からアンテナ端子にのみ伝送される。また、λ/4線路のアンテナ端子側端部からリアクタンス回路接続点間がインダクタとして機能するので、このインダクタとリアクタンス回路とでノッチフィルタが構成される。このノッチフィルタの阻止域が送信信号の所定高調波の周波数となるように、リアクタンス回路の接続点およびリアクタンス回路を構成する素子の値を設定しておくことで、送信信号の所定高調波(例えば、2倍高調波や3倍高調波)が減衰する。これにより、アンテナ端子や受信信号出力端子側には上記高調波が伝送されない。
また、この発明は、前記高周波スイッチ回路のλ/4線路の中間位置と接地との間に接続するインダクタおよびキャパシタの少なくともいずれか一方をディスクリート部品としたことを特徴としている。
すなわち、前記高周波スイッチ回路のリアクタンス回路を構成するリアクタンス素子の少なくとも一つをディスクリート部品としたことを特徴としている。
この構成では、ノッチフィルタを構成する素子がディスクリート部品であるので、減衰させたい周波数に応じて、使用する部品を容易に変更することができる。
この発明によれば、ノッチフィルタの機能を有する高周波スイッチ回路を構成することができ、それぞれを個別に形成するよりも部品点数が少なく小型化することができる。これにより、これらを搭載する高周波モジュールの部品点数を少なくするとともに、小型化することができる。
また、この発明によれば、ノッチフィルタ構成部にディスクリート部品を使用することにより、減衰させたい周波数の調整を容易に行うことができる。これにより、高調波の周波数に応じて、容易に減衰極を調整できるノッチフィルタ機能付き高周波スイッチ回路を構成することができる。
本発明の実施形態に係る高周波スイッチ回路について、図1〜図5を参照して説明する。
図1は、本実施形態の高周波スイッチ回路の等価回路図であり、1は送信信号入力端子、2は受信信号出力端子、3はアンテナ端子、4は制御電圧入力端子、5,6は伝送線路、10はリアクタンス回路である。
図1に示すように、送信信号入力端子1とアンテナ端子3との間には、送信信号入力端子側をアノードとして、本発明の第1のスイッチに対応するダイオードD1が接続されており、アンテナ端子3と受信信号出力端子2との間には、λT /4の長さで所定インピーダンスのストリップ線路からなる伝送線路5が接続されている。また、ダイオードD1と伝送線路5との接続点とアンテナ端子3との間にはキャパシタC0が接続されている。
図1は、本実施形態の高周波スイッチ回路の等価回路図であり、1は送信信号入力端子、2は受信信号出力端子、3はアンテナ端子、4は制御電圧入力端子、5,6は伝送線路、10はリアクタンス回路である。
図1に示すように、送信信号入力端子1とアンテナ端子3との間には、送信信号入力端子側をアノードとして、本発明の第1のスイッチに対応するダイオードD1が接続されており、アンテナ端子3と受信信号出力端子2との間には、λT /4の長さで所定インピーダンスのストリップ線路からなる伝送線路5が接続されている。また、ダイオードD1と伝送線路5との接続点とアンテナ端子3との間にはキャパシタC0が接続されている。
また、送信信号入力端子1とダイオードD1との接続点には、λT /4の長さで送信信号伝送系のインピーダンスよりも高いインピーダンスのストリップ線路からなる伝送線路6を介して制御電圧入力端子4が接続されており、この制御電圧入力端子4がキャパシタC1を介して接地されている。さらに、受信信号出力端子2と伝送線路5との接続点には、本発明の第2のスイッチに対応するダイオードD2のアノードが接続されており、ダイオードD2のカソードがキャパシタC2と抵抗器R1との並列回路を介して接地されている。
伝送線路5の途中点Aには、この高周波スイッチ回路を形成する基板に所定形状で形成された電極によるインダクタL10とキャパシタC10との直列回路からなるリアクタンス回路10が接続されており、このリアクタンス回路10の途中点A接続側に対向する端部は接地されている。
次に、送信信号伝送時と受信信号伝送時の高周波スイッチ回路の動作について説明する。
図2(a),(b)は送信信号伝送時の送信信号に対する高周波スイッチ回路の等価回路である。図3(a),(b)は送信信号伝送時の送信信号の高調波に対する高周波スイッチ回路の等価回路図である。図4は受信信号伝送時の受信信号に対する高周波スイッチ回路の等価回路図である。
(1)送信信号伝送時
制御電圧入力端子4に制御電圧として所定の正電圧が入力されると、ダイオードD1,D2が導通し、送信信号入力端子1から入力された送信信号がダイオードD1を介してアンテナ端子3側に伝送される。ここで、伝送線路6が送信信号の波長λT の1/4の長さに形成されており、伝送線路6の制御電圧入力端子4側がキャパシタC1で接地されていることで、送信信号に対して、伝送線路6のダイオードD1接続側端部は開放となる。この結果、送信信号入力端子1から入力された送信信号は、制御電圧入力端子4側に伝送されず、ダイオードD1にのみ伝送される。
図2(a),(b)は送信信号伝送時の送信信号に対する高周波スイッチ回路の等価回路である。図3(a),(b)は送信信号伝送時の送信信号の高調波に対する高周波スイッチ回路の等価回路図である。図4は受信信号伝送時の受信信号に対する高周波スイッチ回路の等価回路図である。
(1)送信信号伝送時
制御電圧入力端子4に制御電圧として所定の正電圧が入力されると、ダイオードD1,D2が導通し、送信信号入力端子1から入力された送信信号がダイオードD1を介してアンテナ端子3側に伝送される。ここで、伝送線路6が送信信号の波長λT の1/4の長さに形成されており、伝送線路6の制御電圧入力端子4側がキャパシタC1で接地されていることで、送信信号に対して、伝送線路6のダイオードD1接続側端部は開放となる。この結果、送信信号入力端子1から入力された送信信号は、制御電圧入力端子4側に伝送されず、ダイオードD1にのみ伝送される。
また、伝送線路5は送信信号の波長λT の1/4の長さで形成されているので、図2(a)に示すように、伝送線路5の受信信号出力端子2側の端部(図1,2におけるC点)は送信信号に対して等価的に短絡となる。このため、伝送線路5のアンテナ端子3側の端部(図1,2におけるB点)は送信信号に対して開放となり、送信信号に対して等価的に図2(b)に示す回路となる。この結果、送信信号入力端子1から入力された送信信号は伝送線路5から受信信号出力端子2側へは伝送されず、アンテナ端子3にのみ伝送される。
ここで、伝送線路5の途中点(図1におけるA点)がリアクタンス回路10を介して接地されることで、伝送線路5のアンテナ端子3側の端部(B点)からリアクタンス回路10の接続点(A点)迄の部分51がインダクタL21として機能し、リアクタンス回路10とともにLC直列共振回路を構成する。ここで、伝送線路51のインダクタL21とリアクタンス回路10のインダクタL10とキャパシタC10とからなる共振周波数を送信信号の所定高調波(例えば、2倍高調波)の周波数に設定することで、伝送線路51とリアクタンス回路10とが、送信信号の伝送経路と接地との間に設けられた、高調波を減衰させるノッチフィルタとして機能する。
この結果、送信信号の高調波成分はダイオードD1が導通することにより、アンテナ端子3側に伝送されるが、図3に示すような、伝送線路51とリアクタンス回路10とからなるノッチフィルタで減衰されて、アンテナ端子3には伝送されない。すなわち、送信信号が高調波成分を含んでいても、アンテナ端子3には高調波成分が伝送されない。
(2)受信信号伝送時
一方、制御電圧入力端子1に制御電圧として0電圧、または、所定の負電圧が入力されると、ダイオードD1,D2が遮断される。ダイオードD1が遮断されると、アンテナ端子3から入力された受信信号は送信信号入力端子1側には伝送されない。ここで、伝送線路5は、送信信号の波長の1/4の長さ(λT /4)で形成されているので、受信信号に対して、図4に示すように通常の伝送線路として機能し、受信信号が受信信号出力端子2側に伝送される。また、ダイオードD2も遮断されているので、受信信号は、ダイオードD2側には伝送されず受信信号出力端子2に伝送される。なお、リアクタンス回路10は、送信信号の周波数に近い受信信号の周波数に対しては悪影響を与えることはない。
一方、制御電圧入力端子1に制御電圧として0電圧、または、所定の負電圧が入力されると、ダイオードD1,D2が遮断される。ダイオードD1が遮断されると、アンテナ端子3から入力された受信信号は送信信号入力端子1側には伝送されない。ここで、伝送線路5は、送信信号の波長の1/4の長さ(λT /4)で形成されているので、受信信号に対して、図4に示すように通常の伝送線路として機能し、受信信号が受信信号出力端子2側に伝送される。また、ダイオードD2も遮断されているので、受信信号は、ダイオードD2側には伝送されず受信信号出力端子2に伝送される。なお、リアクタンス回路10は、送信信号の周波数に近い受信信号の周波数に対しては悪影響を与えることはない。
このようなスイッチ回路を用いた高周波モジュールのDCS/PCS送信特性をシミュレーションした結果および実測した結果を図5に示す。なお、この実験に用いた高周波モジュールでは、前記高周波スイッチ回路の構成を備えるとともに、DCS/PCS送信系にさらにノッチフィルタを挿入している。また、高周波スイッチ回路に備えられたノッチフィルタの阻止域はDCS/PCS送信信号の2倍高調波の周波数帯域に設定した。
図5に示すように、DCS/PCS送信信号周波数帯域の高域側に、ノッチフィルタによる減衰極とは別の、DCS/PCS送信信号周波数帯域の約2倍の周波数帯域(2倍高調波周波数帯域)に高周波スイッチ回路による減衰極が形成される。これにより、ノッチフィルタを新たに追加して設けることなく、DCS/PCS送信信号の2倍高調波成分を減衰させることができる。
このような構成とすることで、送信時には送信信号のみを伝送して送信信号の高調波成分を抑制し、受信時には受信信号を伝送するノッチフィルタ機能付きの高周波スイッチ回路を簡素な構造で形成することができる。これにより、このような高周波スイッチを用いた高周波モジュールにおいては、ノッチフィルタの形成数を少なくしたり省略したりすることが可能となり、高周波モジュールを簡素な構造で小型に構成することができる。
また、ノッチフィルタが省略されることにより、このノッチフィルタで高周波信号が減衰されることがなくなり、低損失の高周波モジュールを構成することができる。
なお、前述の実施形態では、リアクタンス回路を構成するインダクタとキャパシタとを高周波スイッチ回路を形成する基板上に所定形状に形成した電極により構成したが、これらインダクタおよびキャパシタをディスクリート部品で構成してもよい。
このように、ディスクリート部品を用いることで、インダクタおよびキャパシタの素子値を回路形成後に容易に変更することができるので、減衰極周波数を容易に調整し得る高周波スイッチ回路を構成することができる。
1,201,301−送信信号入力端子
2,202,302−受信信号出力端子
3,101−アンテナ端子
4−制御電圧入力端子
5,51,52,6−伝送線路
10−リアクタンス回路
11−ダイプレクサ
21,31−ノッチフィルタ
22,32−スイッチ回路
2,202,302−受信信号出力端子
3,101−アンテナ端子
4−制御電圧入力端子
5,51,52,6−伝送線路
10−リアクタンス回路
11−ダイプレクサ
21,31−ノッチフィルタ
22,32−スイッチ回路
Claims (4)
- 送信信号入力端子とアンテナ端子との間に接続された第1のスイッチと、前記アンテナ端子と受信信号出力端子との間に接続された送信信号の波長の略1/4の長さを有するλ/4線路と、該λ/4線路と前記受信信号出力端子との接続点と接地との間に接続された第2のスイッチとを含む高周波スイッチ回路において、
前記λ/4線路の所定位置と接地との間にインダクタとキャパシタとの直列回路を接続したことを特徴とする高周波スイッチ回路。 - 送信信号入力端子とアンテナ端子との間で送信信号を伝送する送信信号伝送回路と、前記アンテナ端子と受信信号出力端子との間で受信信号を伝送する受信信号伝送回路とを備え、且つ、該受信信号伝送回路に送信信号の波長の略1/4の長さを有するλ/4線路を備え、
スイッチ手段で送信信号と受信信号とを選択して伝送する高周波スイッチ回路において、
前記λ/4線路の所定位置をリアクタンス回路を介して接地することで、前記送信信号の特定高調波成分を減衰させることを特徴とする高周波スイッチ回路。 - 前記インダクタおよびキャパシタの少なくともいずれか一方がディスクリート部品である請求項1に記載の高周波スイッチ回路。
- 前記リアクタンス回路を構成するリアクタンス素子の少なくとも一つがディスクリート部品である請求項2に記載の高周波スイッチ回路。
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