JP2004289432A - 移動通信端末の送信制御方法および装置 - Google Patents

移動通信端末の送信制御方法および装置 Download PDF

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Abstract

【課題】指向性の強い電波を発信する移動通信端末において、アンテナからの送信出力が他の電子機器に影響を及ぼすことを防ぐ。
【解決手段】指向性アンテナを介して衛星局と無線通信を行う移動通信端末の電波送信を制御する方法において、衛星局からの無線信号の受信状態を監視し、受信状態の安定度に応じて、移動通信端末に備えられた無線送信手段による電波の送信を規制する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、衛星局と通信可能な移動通信端末(衛星移動通信端末と称する)などのように、指向性の強いアンテナを介して無線通信を行う通信機器に関し、特に、通信機器の送信制御方法および送信制御装置に関する。
衛星移動通信システムでは、移動通信端末と無線信号の送受信を行う衛星が極めて遠隔地にあることから、衛星移動通信端末に備えられるアンテナは送受信ともに指向性が高い。また、軌道上の衛星に電波を到達させることが必要であるために、衛星移動通信端末の送信電力は、セルラー方式の携帯電話に比べてはるかに大きい。
【0002】
衛星移動通信端末は、このような特徴を持つゆえに、アンテナからの送信電力について、セルラー方式の携帯電話とは異なる対策を講じることが必要である。
【0003】
【従来の技術】
図17に、衛星移動通信端末の一般的な構成例を示す。
図17に示した衛星移動通信端末において、送信データは、エンコーダ411によって符号化され、マッピング処理部412によって直交成分にマッピングされた後、各直交成分に対応する波形成形フィルタ413を介してそれぞれ対応するディジタル/アナログ変換器(D/A)414によりアナログ信号に変換される。直交変調回路415は、これらのアナログ信号に従ってベースバンド信号を変調し、RF/IF回路416は、この変調されたベースバンド信号の周波数を衛星通信に利用する搬送波に変換して、高出力増幅器(HPA)417に入力する。そして、この高出力増幅器417によって増幅された信号は、デュプレクサ418を介して指向性アンテナ419に送られ、衛星に向けて送信される。
【0004】
一方、指向性アンテナ419が衛星から受信した信号は、デュプレクサ418によって分離され、低雑音増幅器(LNA)420によって増幅され、RF/IF回路421を介して直交検波回路422に送られる。この直交検波回路422によって得られた各直交成分の信号は、各成分に対応するアナログ/ディジタル変換器(A/D)423によってディジタル信号に変換され、復調回路424によって音声符号に復調され、更に、デコーダ425により音声データに変換されて出力される。
【0005】
図17において、着信監視回路426は、例えば、アナログ/ディジタル変換器423によって変換されたディジタル信号に基づいて受信電力レベルを評価し、この評価結果を表示部427による着信レベル表示処理に供して利用者に提供している。
また、復調回路424によって復調されたデータを監視する着信開始回路を備えれば、着信信号の品質を評価することも可能である。
【0006】
衛星移動通信システムでは、移動通信端末と衛星との間で良好な通信状態を維持するために、移動通信端末に備えられたアンテナが無線信号を送信する方向、すなわち、アンテナの指向性を制御するための様々な技術が提案されている。
アンテナの指向性を制御する手法の一つは、アンテナの方向を機械的に制御する技術である。例えば、特許文献1には、受信電界レベルの測定結果と基準値とに基づいて、アンテナの方向を制御して衛星を自動的に追尾する技術とともに、重力センサやGPSを利用して衛星を追尾する技術が記載されている。
【0007】
また、アンテナの指向性を電気的に制御する方法も提案されている。例えば、特許文献2には、ノイズ比測定結果に応じて、2つのアンテナにそれぞれ接続された移相器を切り替えることにより、利用者が移動通信端末を持ち替えた場合などに、迅速に適切な指向性に調整する技術が記載されている。また、アレイアンテナを採用して、ビームホーミングすることにより、電気的にアンテナの指向性を制御する技術も提案されている。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−43998号公報(特許請求の範囲、図1、段落[0002])
【特許文献2】
特開2000−349525号公報(特許請求の範囲、図1)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上述したアンテナの指向性を制御する技術は、機械的制御する手法、電気的に制御する手法のいずれをとっても、利用者が、移動通信端末を通常利用する状態で保持していること、つまり、アンテナがほぼ天頂方向あるいは天頂方向から予め想定された角度だけ傾いた方向に向いていることを前提としている。これらの手法は、あくまで、アンテナの指向性を微調整することにより、良好な通話を維持することを目的としている。したがって、これらの技術では、送信用のアンテナが本来向けられるべき方向から大きく外れてしまって、有効な通信が成立しないような状態については全く想定されていなかった。
【0010】
このため、従来の技術を適用した衛星移動通信端末では、たとえアンテナが水平方向を向いていて、衛星に電波が到達することは全く期待できなくても、送信が指示されれば、アンテナがほぼ天頂方向を向いている場合と同様に、高出力の電波が送信されてしまう可能性がある。しかしながら、このような状態では、上述した従来の技術を駆使してアンテナの指向性を制御しても、良好な通信を成立させることは到底期待できない。
【0011】
その一方、衛星移動通信端末の送信出力は、セルラー方式の携帯電話に比べて指向性が高いので、衛星移動端末から送信された電波は、極めて遠方にまで到達する。したがって、上述したように、衛星の方向から大幅に外れた方向にアンテナが向いている状態で電波が発信されれば、その方向にある他の衛星通信端末や電子機器の動作に想定外の影響を及ぼす可能性がある。
【0012】
今後、衛星移動通信システムの普及を図っていく上では、このように、他の電子機器に無用な影響を及ぼすような事態を予防する措置を講ずる必要がある。
本発明は、衛星移動通信端末のように、指向性の強い電波を発信する装置において、アンテナからの送信出力が他の電子機器に影響を及ぼすことを防ぐことが可能な送信制御方法および装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
図1に、本発明にかかわる送信制御方法の原理を示す。
本発明にかかわる第1の送信制御方法は、指向性アンテナを介して遠隔地にある衛星を含む基地局と無線通信を行う移動通信端末の電波送信を制御する方法において、監視ステップと、安定性判定ステップと、送信規制ステップとから構成される。
第1の送信制御方法において、監視ステップは、衛星局からの無線信号の受信状態を監視する。発信停止ステップは、安定性判定ステップによって受信状態が安定しないとされたときに、移動通信端末に備えられた無線送信手段による電波の送信を規制する。
【0014】
このように構成された第1の送信制御方法では、例えば、衛星から移動通信端末に到達した信号の着信レベルを監視し、この着信レベルが無線通信を維持するために必要な最低限の着信レベルに相当する所定の閾値よりも低いために、受信状態が安定しないときに、無線送信手段による電波の送信を規制する。つまり、移動通信端末に備えられた指向性アンテナが衛星と通信可能な方向から大幅にずれた方向に向いて向いてしまったために着信レベルが大幅に低下した場合などに、無線送信手段による電波の発信を一時的に停止するなどの規制を行い、指向性アンテナの送信方向にある他の電子機器に無用な影響を及ぼすことを避ける。
【0015】
一方、指向性アンテナが衛星と通信可能な方向に向いている場合には、着信レベルが上述した所定の閾値よりも高いので、受信状態は安定していると判断され、無線送信手段による電波の発信が許可される。
図2に、本発明にかかわる第2の送信制御方法の原理を示す。
図2に示した第2の送信制御方法は、上述した第1の送信制御方法において、通信が成立すると判定された場合に、低下傾向判定ステップと、通知ステップとを備えて構成される。
【0016】
図2に示した第2の送信制御方法において、低下傾向判定ステップは、受信状態の監視によって得られる情報に基づいて、通信品質の低下傾向があるか否かを判定する。通知ステップは、低下傾向があると判定された場合に、指向性アンテナの姿勢が不適切である可能性を移動通信端末の利用者に通知する。そして、その後、更に、受信状態の監視を継続する。
【0017】
上述したようにして構成される第2の送信制御方法では、例えば、良好な通信が維持されている状態で期待される着信レベルに対応する第2の閾値よりも衛星から移動通信端末に到達した信号の着信レベルが低い場合に、通信品質の低下傾向があると判断して、指向性アンテナの姿勢が不適切である可能性を利用者に通知して、利用者に指向性アンテナの姿勢を立て直す動作を促した上で、受信状態の監視を継続することができる。これにより、通信品質の低下傾向が解消されて着信レベルが良好な通信状態で期待される水準を回復すれば、もちろん、無線発信手段による電波の送信の許可は継続され、通信状態は維持される。一方、上述した通知にもかかわらず、通信品質の低下傾向が更に継続して通信を継続するために必要な限界の着信レベルに相当する第1の閾値まで着信レベルが低下した場合には、第1の送信制御方法と同様に、無線送信手段による電波の発信を停止して、指向性アンテナの送信方向にある他の電子機器に無用な影響を及ぼすことを避ける。
【0018】
更に、上述した第2の送信制御方法において、通信品質の低下傾向があるとされたときに、利用者への通知に先立って、継続検出ステップと、条件変更ステップとを備えて、第3の送信制御方法を構成してもよい。
第3の送信制御方法において、継続検出ステップは、通信品質の低下傾向が所定の閾値以上の期間にわたって継続して検出されているか否かを判定する。条件変更ステップは、通信品質の低下傾向が所定の閾値以上の期間にわたって継続している場合に、通信品質の低下傾向を判定するための条件を変更する。
【0019】
このように構成された第3の送信制御方法では、例えば、着信レベルが上述した第2の閾値を下回りつつも、通信の継続が困難になるほどまでは低下しない状態が一定時間継続した段階において、通信品質の低下傾向を判定するための条件、すなわち、第2の閾値の値を変更し、以降の送信制御動作に適用する。例えば、第2の閾値の値をその時点での着信レベルよりも適切な値だけ小さい値に変更すれば、以降に得られる監視結果については、品質低下傾向はないと判定され、通信状態がそのまま継続される。上述したような着信レベルの低下状態が継続する状況は、指向性アンテナの姿勢不良によると考えるよりも、むしろ、気象条件や利用者の周囲の環境などによって通信環境が劣化したことが原因となっていると考える方が適切である。したがって、このような状況を判別して、第2の閾値の変更を行うことにより、むやみにアンテナの姿勢が不適切である旨を利用者に通知しつづけてしまうことを避けることができる。
【0020】
図3に、本発明にかかわる送信制御装置の原理ブロック図を示す。
本発明にかかわる第1の送信制御装置は、指向性アンテナを介して衛星局と無線通信を行う移動通信端末100に備えられ、移動通信端末100に備えられた無線通信手段101よる電波送信を制御する送信制御装置において、受信監視手段111と、制御手段113とを備えて構成される。
【0021】
図3に示した第1の送信制御装置において、受信監視手段111は、衛星局から移動通信端末100に到達した無線信号に関する無線通信手段101による受信状態を監視する。制御手段113は、受信監視手段111によって得られる受信状態を示す指標に応じて、無線通信手段101に備えられた送信手段102による電波の送信を規制する。
【0022】
このように構成された第1の送信制御装置では、受信監視手段111によって、例えば、衛星局から移動通信端末100に到達する信号に基づいて、受信状態の良否を示す指標を求め、この指標の値が無線通信を維持するために必要な最低限を示す所定の閾値より低下したときに、制御手段113は、送信の規制を行う。例えば、移動通信端末100に備えられた指向性アンテナが衛星と通信可能な方向から大幅にずれた方向に向いてしまった場合には、当然ながら衛星からの電波の着信レベルは大幅に低下するため、受信監視手段111によって求められる指標の値も大幅に低下すると考えられる。このような場合に、制御手段113は、送信手段102による電波の送信を停止するなどの規制を行うので、指向性アンテナの送信方向にある他の電子機器に無用な影響を及ぼすことを避けることができる。
【0023】
一方、指向性アンテナが衛星と通信可能な方向に向いている場合には、着信レベルが上述した所定の閾値よりも高いことが当然期待できるので、制御手段113により、送信手段102による電波の送信が制限されることはない。
更に、図3に示すように、受信監視手段111に、着信レベル測定手段121を備えて送信制御装置を構成することもできる。
【0024】
図3に示した受信監視手段111において、着信レベル測定手段121は、無線通信手段101に備えられた受信手段103に到達した無線電波の電力レベルを測定し、この測定結果を受信状態の良否を示す指標として出力する。
このように構成された送信制御装置では、例えば、通信を維持するために必要な最低限度の着信レベルに相当する閾値と着信レベル測定手段121によって測定された着信レベルとを比較することにより、受信状態の安定性を判定することができる。
【0025】
また、図3に示すように、無線通信手段101に復調手段104と、音声デコーダ105を備え、この音声デコーダ105に誤り検出手段106を備えるとともに、受信監視手段111に検出結果収集手段122を備えて送信制御装置を構成することもできる。
図3に示した無線通信手段101において、復調手段104は、受信手段103によって受信された信号からビット列を復元する。また、無線通信手段101に備えられた音声デコーダ105は、復調されたビット列に基づいて音声データを復元する。また、音声デコーダ105に備えられた誤り検出手段106は、誤り検出用のビット列に基づいてフレーム誤りを検出する。また、図3に示した受信監視手段111において、検出結果収集手段122は、誤り検出手段106による検査結果を受信状態の良否を示す指標として収集し、制御手段113に渡す。
【0026】
このように構成された送信制御装置では、音声デコーダ105に備えられている誤り検出手段106による検査結果を検出結果収集手段122が収集して制御手段113に渡すことにより、受信信号の処理においてもともと行われているCRCなどによる検査結果をそのまま受信状態の良否を示す指標として利用することができる。
【0027】
また、図3に示すように、無線通信手段101に復調手段104を備え、受信監視手段111に、エネルギー算出手段123を備えて送信制御装置を構成することもできる。
図3に示した無線通信手段101において、復調手段104は、受信手段103によって受信された信号から、周期的に挿入された特定のシンボルパターンに基づいてビット列を復調して音声デコーダ105に渡す。また、図3に示した受信監視手段111において、エネルギー算出手段123は、復調手段104による特定のシンボルパターンに関する復調結果に基づいて、この特定のシンボルパターンにかかわる信号エネルギーを求め、この信号エネルギーを受信状態の良否を示す指標として制御手段113に渡す。
【0028】
このように構成された送信制御装置では、エネルギー算出手段123によって算出される特定のシンボルパターンにかかわる信号エネルギーは、ノイズ成分の影響を受けにくいので、移動通信端末100の周囲がノイズの多い環境であるか否かにかかわらず、制御手段113に適切な指標を渡すことができるので、通信が成立する可能性の有無を正確に判定することができる。
【0029】
図4に、本発明にかかわる別の送信制御装置の原理ブロック図を示す。
図4に示した第2の送信制御装置は、上述した第1の送信制御装置を構成する各手段に加えて、遷移検出手段114と、通知手段115とを備えて構成される。
図4に示した第2の送信制御装置において、遷移検出手段114は、受信監視手段111による監視結果に基づいて、通信環境が本来期待されるべき水準から低下していることを検出する。通知手段115は、遷移検出手段114によって通信環境の劣化が検出されたときに、通信環境が低下する方向に遷移していることを通知する。
【0030】
このように構成された第2の送信制御装置では、例えば、制御手段113によって電波の送信を規制するか否かを判定する基準となる品質レベルと期待すべき良好な通信環境に対応する品質レベルとの中間に設定された所定の水準を受信監視手段111による監視結果で示される通信環境が下回ったときに、遷移検出手段114による検出結果に応じて、通知手段115が通信環境が劣化する傾向にあることを通知する。これにより、例えば、指向性アンテナの向きが天頂方向からずれ始めた段階で利用者に注意を促して、指向性アンテナの向きの立て直しを図ることができる。
【0031】
更に、図4に示すように、通知手段115にノイズ混入手段124を備えて送信制御装置を構成することもできる。
図4に示した通知手段115において、ノイズ混入手段124は、無線通信手段101によって受信信号から復元された音声にノイズを混入させてから出力する。
【0032】
このように構成された送信制御装置では、遷移検出手段114によって通信環境の劣化が検出されたときに、ノイズ混入手段124により、音声出力に故意にノイズを混入させる。このように、音声出力に故意に混入したノイズによって利用者の注意を喚起することにより、通信環境の回復を図る行動を利用者が自然に起こすことを期待することができる。
【0033】
また、図4に示すように、通知手段115にメッセージ表示手段125を備えて送信制御装置を構成することもできる。
図4に示した通知手段115において、メッセージ表示手段125は、指向性アンテナの向きに関する調整を促すメッセージを表示する。
このように構成された送信制御装置では、メッセージ表示手段125によって表示されるメッセージによって、指向性アンテナの向きの調整を確実に利用者に促すことができる。
【0034】
図4に示した第3の送信制御装置は、上述した第2の送信制御装置に、環境変化判定手段116と、条件変更手段117とを備えて構成される。
第3の送信制御装置において、環境変化判定手段116は、遷移検出手段114によって通信環境の劣化が検出されている状態の継続時間に基づいて、通信環境が変化したか否かを判定する。条件変更手段117は、環境変化判定手段116によって、通信環境が変化したと判定されたときに、遷移検出手段114が通信環境の劣化を検出する際の新たな条件を求め、遷移検出手段114に設定する。
【0035】
このように構成された第3の送信制御装置では、通信環境の劣化が所定の時間以上にわたって継続している場合に、環境変化判定手段116による判定結果に応じて、条件変更手段117は、遷移検出手段114における検出条件を、例えば、その時点における品質レベルでは通信環境の劣化として検出されないように緩める。例えば、天候が変化した場合や利用者が建物の中に入った場合のように、もはや最高の品質レベルが期待できない環境に移動通信端末が置かれた場合に、その環境において適切な品質レベルに対応する条件を遷移検出手段114に設定して、以降の処理に供する。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態について詳細に説明する。
図5に、本発明にかかわる送信制御装置の第1の実施形態を示す。
なお、図5に示した構成要素のうち、図17に示した各部と同等のものについては、図17に示した符号を付して示し、その説明を省略する。
図5に示した移動通信端末は、図17に示した移動通信端末を構成する各部に加えて、監視制御部210、比較回路211およびゲイン制御回路212を供えている。
【0037】
図5において、監視制御部210は、着信監視回路426において算出された着信レベルを所定の時間ごとに読み出し、比較回路211に渡す。比較回路211は、この着信レベルと所定の閾値とを比較し、比較結果をゲイン制御回路212に通知する。このゲイン制御回路212は、比較回路211からの通知によって着信レベルが所定の閾値よりも低下したことが示されたときに、高出力増幅器417のゲインを所定の水準以下にするための制御を行う。
【0038】
ここで、図5に示した各部と図3に示した各手段との対応関係について説明する。
図5に示した着信監視回路426および監視制御部210は、図3に示した受信監視手段111に相当し、特に、図3に示した着信レベル測定手段121に相当する。図5に示した比較回路211は、図3に示した判定手段112に相当する。また、図5に示したゲイン制御回路212は、図3に示した制御手段113に相当する。
【0039】
次に、図5に示した送信制御装置の動作について説明する。
図6に、送信制御装置の動作を表す流れ図を示す。
図5に示した監視制御部210は、移動通信端末の電源が投入されると、まず、ゲイン制御回路212に送信を不許可とする旨の指示を送り(図6のステップステップ301)、これに応じて、図5に示したゲイン制御回路212は、高出力増幅器417の増幅率を、例えば、指向性アンテナ419からもはや無線信号が発信されない程度にまで引き下げる。次に、監視制御部210は、着信監視回路426によって求められた着信レベルを読み出す(図6のステップ302)。
【0040】
なお、監視制御部210は、基地局からの報知チャネルあるいはビーコンに関して着信監視回路426がA/D変換後の信号出力から求めた着信レベルを読み出して利用する。
その後、監視制御部210は、既に送信不許可状態が解除されているか否かに応じて、ステップ304からステップ306の処理あるいはステップ309からステップ311の処理を選択的に実行する。電源投入直後は、上述したステップ301において、送信不許可が設定されるので、初めは、必ず、ステップ303の否定判定となり、ステップ304からステップ306の処理が実行される。
【0041】
ここで、例えば、移動通信端末がカバンの中に入れられている状態では、図7に符号Aを付して示した区間のように、着信監視回路426によって得られる着信レベルはきわめて低い。その後、利用者がカバンの中から移動通信端末を取り出すと、着信レベルはそれ以前に比べてかなり改善されるものの、利用者によって移動通信端末が適切な姿勢に保持されるまでには多少の時間がかかると考えられる。後述するステップ304からステップ306の処理は、このような状況を想定した処理である。
【0042】
まだ送信許可状態が設定されていない場合に、図5に示した監視制御部210は、図6に示したステップ303の否定判定としてステップ304に進み、上述したステップ302において得られた着信レベルと送信開始閾値Thと比較する旨を比較回路211に指示する。これに応じて、図5に示した比較回路211により、例えば、十分に良好な通話を保証可能な着信レベルに相当する送信開始閾値Thと監視制御部210から受け取った着信レベルとが比較される。
【0043】
したがって、例えば、図7に符号Bを付して示した矢印の時点までは、ステップ305の否定判定となり、送信不許可状態のままステップ307に進む。この場合に、監視制御部210は、着信レベルの監視間隔として予め決めておいた所定の時間が経過するまでステップ307を繰り返し、この所定の時間の経過後に、ステップ307の肯定判定としてステップ308に進み、電源がOFFとなっていない限り、ステップ308の否定判定としてステップ302に戻って再び着信レベルの監視を行う。
【0044】
その後、利用者によって移動通信端末が適切な姿勢に保持されると、着信レベルは更に上昇し、上述した送信開始閾値Thを超える値となることが予想される。例えば、図7に示した例では、符号Bを付して示した矢印の時点における着信レベルは送信開始閾値Thを超えているので(ステップ305の肯定判定)、この場合に、比較回路211による比較結果に応じて、ゲイン制御回路212は、送信不許可状態を解除して、高出力増幅器417のゲインを本来の値に復帰させる(ステップ306)。その後、監視制御部210は、ステップ307に進み、着信レベルの監視を続行する。
【0045】
このように、着信レベルが十分に上昇してから送信を許可することにより、例えば、待ち受け状態から通話状態に移行する途中などに、電波が誤って衛星に到達することが期待できない方向に発信されることを防ぐことができる。
一方、上述したようにして送信が許可され、基地局との間で回線が接続された後に、監視制御部210は、ステップ303において通信中であると判定し(肯定判定)、ステップ309に進んで、今度は、着信レベルと送信停止閾値Thとを比較する旨を比較回路211に指示する。これに応じて、図5に示した比較回路211により、例えば、通話を維持することが可能な限界の着信レベルに相当する送信停止閾値Thと監視制御部210から受け取った着信レベルとが比較される。この比較回路211により、着信レベルが送信停止閾値以上である旨の比較結果が得られた場合(ステップ310の否定判定)に、監視制御部210は、そのままステップ307に進んで、着信レベルの監視を続行する。
【0046】
ここで、上述した送信停止閾値Thの値を、上述したように、通話を維持することが可能な限界の着信レベルに相当する値とすることにより、例えば、図7に示すように、受信状態が一時的に悪化して着信レベルが低下しても、送信停止式位置Thを割り込まない限りは送信許可状態を継続し、通話を維持することができる。
【0047】
一方、例えば、利用者が移動通信端末の姿勢を誤って大幅にずらしてしまった場合には、図7に符号Cを付して示した矢印付近のように、着信レベルは急激に低下することが予想される。このように、着信レベルが送信停止閾値Th以下となった場合(ステップ310の肯定判定)に、ゲイン制御回路212は、比較回路211からの通知に応じて、送信不許可状態が設定されたと判断し、高出力増幅器417の増幅率を制御して、例えば、指向性アンテナ419からもはや無線信号が発信されない程度にまで引き下げる(ステップ311)。その後、監視制御部210は、ステップ307に進んで、着信レベルの監視を続行する。
【0048】
もちろん、その後、図7に太い破線で示すように、受信状態が回復し、着信レベルが送信開始閾値Thを上回れば、送信不許可状態は再び解除され、通話状態を回復することができる。
このように、比較回路211による比較結果に応じてゲイン制御回路212が高出力増幅器417の増幅率を絞ることにより、指向性アンテナ419が衛星に電波を到達させることが期待できないほどに天頂から傾いた姿勢となったときに、指向性アンテナ419からの電波の発信を停止することができる。
【0049】
これにより、衛星に到達することが期待できない方向への電波の発信を防いで、周囲の電子機器や他の衛星移動通信端末に無用な影響を及ぼすことを未然に防ぐことができる。
また、図5に示したように、高出力増幅器417のゲインを制御する構成では、電波の発信を停止させている状態において高出力増幅器417で消費される電力を低減させることができる。
【0050】
また、移動通信端末の受信側の回路に、図8に示すような電力変換部、レベル弁別部およびループフィルタからなる自動利得制御(AGC)回路が組み込まれている場合に、監視制御部210は、ループフィルタの出力で示される着信レベルの逆数を受け取り、この値から求めた着信レベルを比較回路211に渡せばよい。
【0051】
また、デコーダ425に備えられた同期語検出機能を利用して、着信レベルを求めることも可能である。
フレーム周期やビット周期の再生のために既知の同期語(ユニークワード)を表すビットパターンが挿入されている場合には、デコーダ425には、図9に示すように、入力データをシフトレジスタによってずらしつつ同期語保持レジスタに保持された同期語との相関を算出し、相関値の総和が所定の閾値を超えたときに同期語を検出する構成の同期語検出回路220が備えられている。この場合に、監視制御部210は、図9に示した比較器に入力される相関値の総和を着信レベルとして受け取り、これを比較回路211に渡せばよい。
【0052】
なお、この場合に、図9に示したシフトレジスタ、同期語保持レジスタ、乗算器、総和演算部(図9において符号Σを付して示す)および絶対値算出部(ABS)は、図3に示したエネルギー算出手段123に相当する。
図9に示した同期語検出回路220では、シフトレジスタへの入力データと同期語保持レジスタに保持された同期語とを各ビットに対応する乗算器によって乗算し、この乗算結果の総和を総和演算部によって算出している。つまり、これらの各部によって、入力データに含まれている同期語の成分にかかわるエネルギーを算出している。
【0053】
このようにして求められたエネルギーは、入力データに含まれている雑音成分の影響を受けないので、監視制御部210は、例えば、着信レベルの監視間隔を同期語の挿入間隔とし、この同期語にかかわる信号エネルギーを受信品質を示す着信レベルとして利用することにより、移動通信端末の環境に由来する雑音レベルにかかわらず、基地局から着信した電波にかかわる受信品質を正当に示す指標を監視することができる。
【0054】
更に、移動通信端末と基地局との間に回線が接続された状態では、個別の通話チャネルにおける受信データの品質を示す指標(データ廃棄率など)を監視制御部210による監視対象とすることもできる。
例えば、図10に示すように、デコーダ425に備えられたデコード処理部221によるデコード結果を、誤り訂正部222に設けられたCRC回路223によって誤り訂正した結果を受信データとして出力する場合に、監視制御部210は、CRC検査結果に基づく品質指標を利用することができる。
【0055】
図10において、廃棄判定部224は、CRC回路223において行われた演算結果に基づいて、データを廃棄するか否かを判定している。また、監視制御部210において、カウンタ225は、所定の監視期間内に廃棄する旨の判定結果を受け取った回数を計数する。また、品質指標算出部226は、例えば、この監視期間に受信したデータの総語数とカウンタ225による計数値とに基づいてデータ廃棄率を求め、このデータ廃棄率を1から差し引いた値を求めて、受信データの品質を示す指標として比較回路211に入力する。
【0056】
なお、図10に示した誤り訂正部222は、図3に示した誤り検出手段106に相当する。また、図10に示したカウンタ225および品質指標算出部226は、検査結果収集手段122に相当する。
図10に示したカウンタ225の計数値から品質指標算出部226が求めた値は、まさに、CRC符号に基づく誤り訂正を行った後に正常に受信されたデータの比率(以下、正常受信率と称する)である。このように求められた正常受信率は、移動通信端末の環境に由来するノイズの影響を受けにくいと考えられ、また、指向性アンテナの向きの変動には敏感に反応することが期待できるので、比較回路211に入力する受信品質の良否を実質的に示す指標として非常に適切である。
【0057】
この場合に、監視制御部210は、送信不許可状態では、良好な受信状態を十分に保証可能な状態での正常受信率に対応する送信開始閾値Thと品質指標算出部226で求めた正常受信率とを比較する旨を比較回路211に指示し、送信許可状態では、通信状態を維持するために最低限必要な正常受信率に相当する送信停止閾値Thと品質指標算出部226で求めた正常受信率とを比較する旨を比較回路211に指示する。
【0058】
このようにすれば、上述した着信レベルに基づく送信制御と同様に、正常受信率が送信開始閾値Thを超えたときに、移動通信端末が衛星と正常な通信が可能な姿勢に保持されたと判断して電波の送信を許可し、また、正常受信率が送信停止閾値Thを下回ったときに、移動通信端末の姿勢が著しく不良となったと判断して電波の送信を停止することができる。
【0059】
また、上述したように、ゲイン制御回路212によって高出力増幅器417のゲインを制御する代わりに、図11に示すように、2系統の波形成形フィルタ413にそれぞれ対応するスイッチを備えたスイッチ回路213を挿入し、このスイッチ回路213の2つのスイッチを比較回路211による比較結果に応じてオン/オフすることによって、送信許可状態と送信不許可状態を切り替えてもよい。
【0060】
このように、波形成形フィルタ413の前にスイッチ回路213を挿入した構成では、高出力増幅器417の消費電力を抑えることはできないものの、送信不許可状態では、指向性アンテナ419からの送信出力をほぼゼロにすることができる。
ところで、上述したようにして、受信状態の劣化に応じて送信電波を停止した場合は、基地局側からみると、受信が頻繁に途切れることになりかねないので、回線の使用状況などを把握することが困難になる可能性がある。また、送信開始閾値が高く設定されていると、天候が変化したり利用者が屋内に入ったりした場合に、一旦、移動通信端末の姿勢が不良となったために送信が停止した後、送信不許可状態が解除されない場合が考えられる。
【0061】
次に、通信中に頻繁に送信不許可状態に移行することを避けるとともに、環境の変動による影響を吸収しつつ、受信状態による送信制御を行う方法について説明する。
図12に、本発明にかかわる送信制御装置の別実施形態を示す。
図12に示した移動通信端末において、送信制御装置は、監視制御部210と、比較回路211と、スイッチ回路213と、通知音生成部214と、環境遷移処理部215と、加算器216とから構成されている。
【0062】
図12において、監視制御部210は、デコーダ425に備えられた同期語検出回路(図9参照)によって算出された着信レベルを受け取り、比較回路211に入力する。スイッチ回路213は、この比較回路211の出力に応じてマッピング処理部412から各直交成分に対応する波形成形フィルタ413への入力経路に設けた2つのスイッチをオン/オフさせる。また、通知音生成部214は、比較回路211による比較結果に応じて、所定の通知音または音声メッセージを生成し、この通知音または音声メッセージを加算器216によって音声出力に重畳する。また、図12において、環境遷移処理部215は、比較回路211による比較結果および上述した着信レベルとに基づいて、移動通信端末が置かれた環境の遷移を検出し、比較回路211において着信レベルと比較される送信開始閾値の値を変更する。
【0063】
図13に、送信制御装置の主要部の詳細構成を示す。
図13に示した比較回路211において、レジスタ231は、送信開始閾値Thを保持し、比較器232に入力する。比較器232、232は、監視制御部210を介して受け取った着信レベルと送信開始閾値Thあるいは送信停止閾値Thとを比較し、それぞれの比較結果を示す論理値を出力する。セレクタ233は、監視制御部210からの指示に応じて、2つの比較器232、232の出力の一方を選択してスイッチ回路213に入力する。
【0064】
また、図13において、比較器232の出力信号は、通知音生成部214および環境遷移処理部215のレベル変動検出部234に入力されている。環境遷移処理部215において、レベル変動検出部234は、比較器232の出力に基づいて、着信レベルの変動を検出し、検出結果を遷移検出部235に通知する。遷移検出部235は、レベル変動検出部234からの通知に応じてタイマ236をセット/リセットし、また、このタイマ236からの通知に応じて通信環境の遷移を検出する。閾値算出部237は、遷移検出部235からの指示に応じて、監視制御部210を介して受け取った着信レベルに基づいて、新たな送信開始閾値を算出し、比較回路211のレジスタ231に格納する。
【0065】
ここで、図12および図13に示した各部と図4に示した各手段との対応関係について説明する。
図12および図13に示した通知音生成部214および加算器216は、図4に示した通知手段115に相当する。図13に示した比較器232およびレベル変動検出部234は、図4に示した遷移検出手段114に相当する。また、図13に示した遷移検出部235およびタイマ236は、図4に示した環境変化判定手段116に相当する。更に、図13に示した閾値算出部237およびレジスタ231は、図4に示した条件変更手段117に相当する。
【0066】
次に、図12に示した送信制御装置の動作について説明する。
図14に、送信制御装置による環境変化に対応するための動作を表す流れ図を示す。
図12に示した送信制御装置は、図6に示したステップ310の否定判定のときに、図14に示す環境変化に対応するための動作を実行し、この環境変化に対応するための動作の終了後に、図6のステップ307に戻って着信レベルの監視処理を続行する。
【0067】
図14に示したステップ321において、図13に示したレベル変動検出部234は、比較回路211の比較器232から着信レベルと送信開始閾値Thとの比較結果を受け取る。
例えば、移動通信端末と基地局との間で通信回線が接続された後に、図15に符号Aを付して示した時点でレベル変動検出部234が初めて着信レベルが送信開始閾値Thを下回った旨の比較結果(図15においては、比較器232の出力を論理「1」として示す)を受け取ったときに、レベル変動検出部234は、着信レベルの低下を検出したと判断する(ステップ322の肯定判定)。この場合は、レベル変動検出部234の内部に設けられた低下フラグはまだセットされていないので、図14に示したステップ323の否定判定としてステップ324に進み、低下フラグに論理「1」をセットして既に着信レベルの低下傾向を検出した旨を示した後、着信レベルの低下を検出した旨を遷移検出部235に通知する。
【0068】
この通知に応じて、図13に示した遷移検出部235は、図12に示した監視制御部210による着信ベルの監視間隔よりも十分に長い所定の時間τを図13に示したタイマ236にセットしてタイマ236による計時動作を開始させ(ステップ326)、その後、一旦処理を終了する。
上述したように、レベル変動検出部234によって着信レベルの低下が検出されたときには、同時に、通知音生成部214によって生成された所定の通知音または音声メッセージが、加算器216の動作によって受信データから復元された音声とともに、利用者に提供される。
【0069】
例えば、利用者の無意識的な動作によって、一時的に移動通信端末に備えられた指向性アンテナの向きが衛星からそれた場合には、このようにして、利用者に着信レベルが低下していることを通知することにより、利用者の注意を喚起し、移動通信端末の保持姿勢のたて直しを促すことができる。このような場合には、図15に符号Bを付した矢印で示したように、着信レベルが送信開始閾値Th以上の水準にまで回復することが期待できる。
【0070】
このような場合には、図15に符号Bを付して示した監視タイミングで着信レベルと送信開始閾値Thとの比較結果(図15においては、比較器232の出力を論理「0」として示す)を受け取ったときに、図13に示したレベル変動検出部234は、着信レベルは回復したと判断して(図14に示したステップ322の否定判定)、低下フラグをリセットするとともに(ステップ327)、着信レベルの回復を遷移検出部235に通知する(ステップ328)。また、この通知に応じて、図13に示した遷移検出部235は、タイマ236をリセットして計時動作を停止した上で(ステップ329)、環境変化に対応するための処理を終了する。
【0071】
もちろん、上述した監視タイミングで着信レベルが送信開始閾値Thを上回った段階で、図15に示したように、比較器232の出力信号は論理「0」に戻っているので、これに応じて、通知音生成部214は、通知音または音声メッセージの生成動作を停止する。つまり、着信レベルの回復に伴って、通話音声への通知音または音声メッセージの混入は停止する。
【0072】
このように、着信レベルの低下を検出した際に、通話音声に通知音または音声メッセージを混入して利用者の注意を喚起することにより、利用者の無意識的な行動による移動通信端末の保持姿勢のたて直しを促して、通話の維持を図ることができる。
一方、図15に矢印Cを付して示した監視タイミングにおいて、再び着信レベルの低下が検出された後、更に、図14に示したステップ321において、着信レベルが送信開始閾値Thを下回る旨の比較結果を受け取った場合に、レベル変動検出部234は、ステップ323の肯定判定としてステップ330に進み、遷移検出部235に低下傾向が継続している旨を通知する。
【0073】
この場合に、遷移検出部235は、タイマ236から上述した所定の時間τが経過したが通知されたか否かを判定し(ステップ331)、まだ通知されていない場合は、そのまま環境変化に対応するための処理を終了する。
一方、図15に符号Cで示した監視タイミングから時間τが経過した後の監視タイミング(図15において、符号Dを付した矢印で示した)では、タイマ236から所定の時間τの経過が既に通知されているので(ステップ331の肯定判定)、遷移検出部235は、天候の変化や利用者の移動などによる移動通信端末の環境の変化によって着信レベルの定常値が変化したと判断する。そして、この場合に、遷移検出部235は、図13に示した閾値算出部237に新しい閾値の算出を指示し、この指示に応じて、閾値算出部237は、例えば、監視制御部210から受け取った現時点での着信レベルに適切な係数を乗じることによって新たな送信開始閾値(図15において、符号Th’を付して示した)を算出し、この値を比較回路211に備えられたレジスタ231に格納することによって送信開始閾値Thを更新し(ステップ332)、環境変化に対応するための処理を終了する。
【0074】
このようにして、天候の変化や利用者が屋内に入ったことなどによって、着信レベルの定常値が当初の送信開始閾値Thよりも低下した場合などに、送信開始閾値Thを更新することにより、移動通信端末が置かれた新しい環境に適合して送信制御動作を続行することができる。
もちろん、上述したようにして新たな送信開始閾値が設定された後は、着信レベルが送信開始閾値を下回る状況が解除されるので、通知音生成部214と加算器216による通知音または音声メッセージの混入動作は自動的に停止する。したがって、通信環境の変化によって、着信レベルの定常値が変化した場合に、通知音や音声メッセージがいつまでも利用者を悩ませることはない。
【0075】
また、図12および図13に示した通知音生成部214の代わりに、ノイズ生成部を備えて通知手段115を構成することもできる。
この場合は、ノイズ生成部と図12に示した加算器216とが、図4に示したノイズ混入手段124に相当する。
また、受信信号に対応するノイズ成分を生成するノイズ生成部と、このノイズ生成部によって生成されたノイズ成分を低雑音増幅器420に入力される受信信号に加算する加算器とによって、ノイズ混入手段124を構成することもできる。
【0076】
また、図14に示した着信レベルの変化の傾向を調べる手順を利用して、例えば、監視制御部210が、比較回路211による比較結果に基づいて、送信停止閾値Thを着信レベルが下回った後に更に着信レベルが低下したときあるいは着信レベルが送信停止閾値Thを下回る状態が所定時間以上にわたって継続したときを判別し、これらの場合に該当すると判断したときに、監視制御部210が、スイッチ回路213を制御して電波の送信を停止することも可能である。
【0077】
これにより、衛星への送信電波が頻繁に停止することを避けつつ、指向性アンテナが衛星から大幅に外れた場合などに対応した送信制御を実施することができる。
また、図16に示すように、上述した通知音生成部214および加算器216に代えてメッセージ作成部217を備えて送信制御装置を構成し、このメッセージ作成部217が比較回路211による比較結果に応じて作成したメッセージを表示部427に表示することによって、利用者に着信レベルの低下傾向を通知してもよい。
【0078】
この場合は、例えば、メッセージ作成部217により、指向性アンテナの姿勢を立て直すことを促す適切なメッセージを作成して、表示部427に表示することができるので、利用者に適切な行動をより確実に促すことができる。
以上の説明に関して、更に、以下の各項を開示する。
(付記1) 指向性アンテナを介して衛星局と無線通信を行う移動通信端末の電波送信を制御する方法において、衛星局からの無線信号の受信状態を監視し、受信状態の安定度に応じて、移動通信端末に備えられた無線送信手段による電波の送信の規制を行うことを特徴とする送信制御方法。
【0079】
(付記2) 通信が成立すると判定された場合に、受信状態の監視によって得られる情報に基づいて、通信品質の低下傾向があるか否かを判定し、低下傾向があると判定された場合に、指向性アンテナの姿勢が不適切である可能性を移動通信端末の利用者に通知することを特徴とする付記1に記載の送信制御方法。
(付記3) 通信品質の低下傾向があるとされたときに、利用者への通知に先立って、通信品質の低下傾向が所定の閾値以上の期間にわたって継続して検出されているか否かを判定し、通信品質の低下傾向が所定の閾値以上の期間にわたって継続している場合に、通信品質の低下傾向を判定するための条件を変更することを特徴とする付記2に記載の送信制御方法。
【0080】
(付記4) 指向性アンテナを介して衛星局と無線通信を行う移動通信端末100に備えられ、移動通信端末100に備えられた無線通信手段101よる電波送信を制御する送信制御装置において、衛星局から移動通信端末100に到達した無線信号に関する無線通信手段101による受信状態を監視する受信監視手段111と、受信状態に応じて、無線通信手段111に備えられた送信手段102による電波の送信の規制を行う制御手段113とを備えたことを特徴とする送信制御装置。
【0081】
(付記5) 受信監視手段111が、無線通信手段101に備えられた受信手段103に到達した無線電波の電力レベルを測定し、この測定結果を受信状態の良否を示す指標として出力する着信レベル測定手段121を備えることを特徴とする付記4に記載の送信制御装置。
(付記6) 無線通信手段101が、受信手段103によって受信された信号からビット列を復元する復調手段104と、復調されたビット列に基づいて音声データを復元する音声デコーダ105を備えており、音声デコーダ102が、誤り検出用のビット列に基づいてフレーム誤りを検出する誤り検出手段106を備えており、受信監視手段111が、誤り検出手段106による検査結果を受信状態の良否を示す指標として収集し、判定手段112に渡す検出結果収集手段122を備えたことを特徴とする付記4に記載の送信制御装置。
【0082】
(付記7) 無線通信手段101が、受信手段103によって受信された信号から、周期的に挿入された特定のシンボルパターンに基づいてビット列を復調して音声デコーダ106に渡す復調手段104を備えており、受信監視手段111が、復調手段104による特定のシンボルパターンに関する復調結果に基づいて、この特定のシンボルパターンにかかわる信号エネルギーを求め、この信号エネルギーを受信状態の良否を示す指標として判定手段112に渡すエネルギー算出手段123を備えたことを特徴とする付記4に記載の送信制御装置。
【0083】
(付記8) 受信監視手段111による監視結果に基づいて、通信環境が本来期待されるべき水準から低下していることを検出する遷移検出手段114と、遷移検出手段114によって通信環境の劣化が検出されたときに、通信環境が低下する方向に遷移していることを通知する通知手段115とを備えることを特徴とする付記4に記載の送信制御装置。
【0084】
(付記9) 通知手段115が、無線通信手段101によって受信信号から復元された音声にノイズを混入させてから出力するノイズ混入手段124を備えたことを特徴とする付記8に記載の送信制御装置。
(付記10) 通知手段115が、指向性アンテナの向きに関する調整を促すメッセージを表示するメッセージ表示手段125を備えたことを特徴とする付記8に記載の送信制御装置。
【0085】
(付記11) 遷移検出手段114によって通信環境の劣化が検出されている状態の継続時間に基づいて、通信環境が変化したか否かを判定する環境変化判定手段116と、環境変化判定手段116によって、通信環境が変化したと判定されたときに、遷移検出手段114が通信環境の劣化を検出する際の新たな条件を求め、遷移検出手段114に設定する条件変更手段117とを備えたことを特徴とする付記8に記載の送信制御装置。
【0086】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明にかかわる第1の送信制御方法および装置によれば、例えば、着信レベルの低下に伴って指向性アンテナが基地局の方向から大きく外れたことを検出し、基地局以外の方向に大電力の電波を送出してしまうことを防ぐために、無線通信手段による電波の発信を停止することができる。これにより、移動通信端末から発信される電波のために、周囲の他の電子機器が影響を受けることを避けることができる。特に、受信状態の良否を示す指標として、特定の信号成分にかかわるエネルギーや誤り検出結果にもとづく品質指標を監視することにより、移動通信端末が置かれた環境に存在する雑音成分の大きさにかかわらず、衛星から到達する電波の受信状態を適正に評価して、送信制御に利用することができる。
【0087】
また、本発明にかかわる第2の送信制御方法および装置によれば、受信状態の低下傾向を検出した際に、利用者に指向性アンテナの姿勢不良の可能性を通知することにより、受信状態が更に悪化する前に、利用者に移動通信端末の保持姿勢のたて直しを促すことができるので、送信停止に至る前に受信状態を回復して、通話の維持を図るとともに、指向性アンテナの向きの大幅なずれを防ぎ、周囲の電子機器に影響を及ぼす事態を未然に防ぐことができる。特に、受信状態の低下傾向を検出した際に、利用者に提供する音声にノイズを混入することにより、利用者が受信状態を回復するために無意識的にとる行動を利用して、移動通信端末の保持姿勢の立て直しを図ることができる。一方、受信状態の低下傾向を検出した際に、指向性アンテナの姿勢不良の可能性を示すメッセージを表示して利用者に通知することにより、利用者が意識的に移動通信端末の保持姿勢を立て直す動作を実行することが期待できる。
【0088】
更に、本発明にかかわる第3の送信制御装置によれば、移動通信端末がおかれた環境の変化によって受信状態を示す指標の定常値が変動した場合に、新たな定常値に適した閾値に基づいて受信状態の悪化傾向を判定することにより、環境の変化に適合した送信制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかわる送信制御方法の原理を示す図である。
【図2】本発明にかかわる第2の送信制御方法の原理を示す図である。
【図3】本発明にかかわる送信制御装置の原理ブロック図である。
【図4】本発明にかかわる別の送信制御装置の原理ブロック図である。
【図5】本発明にかかわる送信制御装置の第1の実施形態を示す図である。
【図6】送信制御装置の動作を表す流れ図である。
【図7】送信制御動作を説明する図である。
【図8】受信監視手段の別実施形態を示す図である。
【図9】受信監視手段の別実施形態を示す図である。
【図10】受信監視手段の別実施形態を示す図である。
【図11】本発明にかかわる送信制御装置の別実施形態を示す図である。
【図12】本発明にかかわる送信制御装置の別実施形態を示す図である。
【図13】送信制御装置の主要部の詳細構成を示す図である。
【図14】送信制御装置による環境変化に対応するための動作を表す流れ図である。
【図15】送信制御装置による環境変化に対応するための動作を説明する図である。
【図16】本発明にかかわる送信制御装置の別実施形態を示す図である。
【図17】衛星移動通信端末の一般的な構成例を示す図である。
【符号の説明】
100 移動通信端末
101 無線通信手段
102 送信手段
103 受信手段
104 復調手段
105 音声デコーダ
106 誤り検出手段
111 受信監視手段
113 制御手段
114 遷移検出手段
115 通知手段
117 条件変更手段
121 着信レベル測定手段
122 検出結果収集手段
123 エネルギー算出手段
124 ノイズ混入手段
125 メッセージ表示手段
116 環境変化判定手段
210 監視制御部
211 比較回路
212 ゲイン制御回路
213 スイッチ回路
214 通知音生成部
215 環境遷移処理部
216 加算器
217 メッセージ作成部
220 同期語検出回路
221 デコード処理部
222 誤り訂正部
223 CRC回路
224 廃棄判定部
225 カウンタ
226 品質指標算出部
231 レジスタ
232 比較器
233 セレクタ
234 レベル変動検出部
235 遷移検出部
236 タイマ
237 閾値算出部
411 エンコーダ
412 マッピング処理部
413 波形成形フィルタ
414 ディジタル/アナログ変換器(D/A)
415 直交変調回路
416 RF/IF回路
418 デュプレクサ
419 指向性アンテナ
420 低雑音増幅器(LNA)
421 RF/IF回路
422 直交検波回路
423 アナログ/ディジタル変換器(A/D)
424 復調回路
425 デコーダ
426 着信監視回路
427 表示部

Claims (5)

  1. 指向性アンテナを介して衛星局と無線通信を行う移動通信端末の電波送信を制御する方法において、
    前記衛星局からの無線信号の受信状態を監視し、
    前記受信状態の安定度に応じて、前記移動通信端末に備えられた無線送信手段による電波の送信の規制を行うことを特徴とする送信制御方法。
  2. 請求項1に記載の送信制御方法において、
    通信が成立すると判定された場合に、
    前記受信状態の監視によって得られる情報に基づいて、通信品質の低下傾向があるか否かを判定し、
    低下傾向があると判定された場合に、前記指向性アンテナの姿勢が不適切である可能性を前記移動通信端末の利用者に通知する
    ことを特徴とする送信制御方法。
  3. 指向性アンテナを介して衛星局と無線通信を行う移動通信端末に備えられ、前記移動通信端末に備えられた無線通信手段よる電波送信を制御する送信制御装置において、
    前記衛星局から前記移動通信端末に到達した無線信号に関する前記無線通信手段による受信状態を監視する受信監視手段と、
    前記受信状態に応じて、前記無線通信手段に備えられた送信手段による電波の送信の規制を行う制御手段と
    を備えたことを特徴とする送信制御装置。
  4. 請求項3に記載の送信制御装置において、
    前記受信監視手段による監視結果に基づいて、通信環境が本来期待されるべき水準から低下していることを検出する遷移検出手段と、
    前記遷移検出手段によって通信環境の劣化が検出されたときに、通信環境が低下する方向に遷移していることを通知する通知手段と
    を備えることを特徴とする送信制御装置。
  5. 請求項4に記載の送信制御装置において、
    前記遷移検出手段によって通信環境の劣化が検出されている状態の継続時間に基づいて、通信環境が変化したか否かを判定する環境変化判定手段と、
    前記環境変化判定手段によって、通信環境が変化したと判定されたときに、前記遷移検出手段が通信環境の劣化を検出する際の新たな条件を求め、前記遷移検出手段に設定する条件変更手段と
    を備えたことを特徴とする送信制御装置。
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