JP2002232388A - Ofdm信号監視装置、及びofdm中継送信機 - Google Patents
Ofdm信号監視装置、及びofdm中継送信機Info
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Abstract
を正確に検出して、スケルチ検知機能や自動モニタ機能
等を実現する。 【解決手段】 OFDM中監視装置において変調誤差率
検出部31は、入力信号に対応するOFDM中継送信機
の中間周波数信号をA/D変換器311によりA/D変
換し、その後、変調誤差率計算部312により変調誤差
率を計算する。C/N計算部32は、この変調誤差率か
ら当該入力信号のC/N値を算出する。C/N管理部3
3は、このC/N値が22(dB)以下となった入力信
号に対しては、この入力信号は送信できないものと判断
してアラーム出力する。また、このC/N値が殆ど零と
なった場合は、当該入力信号はノイズであったと判断し
てアラーム出力する。
Description
onal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分
割多重)信号監視装置、及びOFDM中継送信機に関
し、特に、受信したOFDM信号を増幅してから再び送
信するOFDM中継送信機のスケルチ検知機能、自動モ
ニタ機能、及び入出力レベル監視機能を実現するOFD
M信号監視装置、及びOFDM中継送信機に関する。
中継送信機は、親局からのアナログ波(NTSC波)を
受信し、該受信したアナログ波の周波数を変換して再送
信を行っていた。このアナログ中継送信機では、受信波
と送信波のレベルをそれぞれ監視することによりスケル
チ検知機能、自動モニタ機能が実現されていた。
信するOFDM波の信号特性を示した波形図である。図
9に示すOFDM波信号のシンボル1つ分の波形は、多
くのキャリアの信号が重畳されているので、時間軸で見
ると、ノイズ状の無数の波形を含んでいるように見え
る。
平均レベルより25〜30(dB)低い値である。さら
に、OFDM波信号では、基準位相が一定であっても前
記複数のキャリアの各々が同期関係にあるため、所々に
10数(dB)程度の高い振幅のピーク値を出現させて
いる。
信号は、マルチパスの影響を軽減するために、有効シン
ボル期間(Ts)の前に、該有効シンボルの一部(ここ
では、図9に示す波形図において破線の部分以降)が有
効シンボル期間(Ts)を周期として巡回的に付加(コ
ピー)されて成るガードインターバル期間(Tg)を有
する。
g)は、復調時に、遅延波によって1つ前のシンボルが
重なって復調されてしまうことを防止するデリミターの
役割を担っている。
(Tg)の作られ方(即ち、有効シンボルの一部が有効
シンボル期間(Ts)を周期として巡回的にコピーされ
ている点)に着目すれば、このガードインターバル期間
(Tg)におけるOFDM波信号を、該OFDM信号よ
りも有効シンボル期間(Ts)だけ遅延させたOFDM
波信号と乗算し、その相関成分を取り出して積分するこ
とにより、現在の入力信号が、ノイズ等ではなく、確か
にOFDM波であることの一つの証拠となる所定の(一
定電圧値の)DC電圧を得ることができる。
ログ中継送信機が稼動しているか否かにかかわらず、常
時、親局の中継放送所の電波が有るか否かの検知を行な
う機能のことである。このスケルチ検知機能によって、
親局の電波が有ると検知された場合には、中継送信機を
自動的にオン(ON)とし、中継電波を発射すると共
に、放送が終了し、親局の電波が無くなった場合等に
は、送信機を自動的にオフ(OFF)にすることによ
り、中継送信機からの不要な電波の発射を防止する機能
であり、中継放送所には不可欠の機能である。
信機への親局からの電波の入力は有るが、出力が無い状
態、若しくは、中継送信機からの出力が低下している状
態を検知する機能である。
成を示したブロック図である。図10に示す従来のアナ
ログ中継送信機は、アナログ高周波(RF波)を受信す
る受信アンテナ91と、該受信されたアナログ高周波を
中間周波数(IF)に変換する受信増幅・中間周波数変
換器92と、このIFを再び変換して送信アナログ高周
波として出力する送信機93と、この出力を電波として
発射する送信アンテナ94と、スケルチ検知結果を出力
するAM検波・同期信号検出器95と、自動モニタ出力
検知結果を出力するAM検波・同期信号検出器96と、
予備送信機97とを備える。
力が無い場合に、送信機93の終段電力増幅器(図示は
省略)の動作をシャットダウンさせる動作(スケルチ検
知機能)を実現するために使用されているものである。
AM検波・同期信号検出器96は、送信機93に対応し
て予備送信機97のような予備系(代替装置)が備わっ
ている場合において、送信機93への入力が有って出力
が検知されない状態が発生した時に、送信機93を該予
備系に切り替えさせる動作(自動モニタ機能)を実現す
るために使用されているものである。
用いてアナログ波を使用する放送システムの場合は、ア
ナログ中継送信機からの出力が低下しても、その影響は
画質を劣化させるだけであるため、送信機93における
終段電力増幅器の設置台数は、後記するデジタル中継送
信機のように2台(複数台)設置される必要はなく、通
常は、1台だけであっても差し支えない。しかしなが
ら、その前段の構成要素(自動利得調整装置、周波数変
換器)は2系統を備えている場合が多い。
ア(日本で採用されているNTSC波の場合は、映像用
と、音声用との計2本のキャリア)を含み、受信入力レ
ベルが大きいために、アナログ中継送信機は、レベル検
知のみでスケルチ検知機能を確保することが可能であ
る。
常、受信入力の平均レベルが標準レベルから20〜25
(dB)低下すれば、親局からの電波は無いものと判断
し、該送信機をオフにするように設定されていた。さら
に、従来のアナログ波(NTSC波)の場合は、負変調
波であるため、被変調波のピークは同期尖頭値となって
おり、送信される電波によって変化することがないた
め、受信入力のレベルを検知することは容易であった。
なお、特願平11−321917号公報には、OFDM
信号の自己相関性を利用したOFDM信号の検知装置
(「OFDM信号検知装置」)が開示されている。
ログ波のうち、OFDM波を使用するOFDM送信機
(親局)から送信されるOFDM波は、多数のキャリア
から成り、図9の波形図に示すように、その受信信号
は、時間軸で見るとノイズ状の無数の波形を含み、しか
も、平均のレベルがかなり低い値(従来のアナログ波に
比べて25〜30(dB)低い値)となっており、所々
に10数(dB)程度の高いピーク値を出現させている
特性を有している。
他のアナログ波よりも平均のレベルが低く、また、同期
信号のような目印となる特定の成分も含んではいないた
め、従来のOFDM中継送信機は、自局宛のOFDM波
を、他の(親局以外の外部)システム由来のノイズ成分
と誤認したり、若しくは、他局からのOFDM波を所定
の親局からのOFDM波信号と誤認したりすることによ
り、ノイズ放射を行ってしまったり、違う放送プログラ
ム(異種プログラム)を送信してしまったりする可能性
を多分に有していた。
レベルが或る一定の値を切る時に、全く受信できない状
態、即ち、クリフエフェクト(Cliff Effect)現象が発
生するため、その終段部まで2系統化しなければ、十分
な放送サービスを行なうことができず、そのため、前記
した従来の自動モニタ機能は必要不可欠な機能となって
いた。
放送断絶を防止するためには、中継放送所の受信C/N
値、送信C/N値が、それぞれどのような状態にあるの
か、特に、クリフエフェクト現象を生ぜしめるC/N値
に対して、どの程度のマージンを有しているのかを、使
用者(監視者)側が常に把握しておく必要があった。な
お、特願平11−321917号公報に開示されている
(「OFDM信号検知装置」)は、その動作原理が、後
述する本発明の動作原理とは異なる。
継送信機における問題点に鑑みてなされたものであり、
OFDM中継送信機の入力信号におけるC/N値や、入
出力レベルをデジタル処理により正確に検出して、スケ
ルチ検知機能や自動モニタ機能等を忠実に実現せしめる
ことができるOFDM信号監視装置を提供することを目
的とする。
けるC/N値や、入出力レベルをデジタル処理により正
確に検出して、スケルチ検知機能や自動モニタ機能等を
忠実に実現することができるOFDM中継送信機を提供
することにある。
解決するためにOFDM信号監視装置を以下のように構
成した。すなわち、OFDM信号の監視を担うOFDM
信号監視装置において、前記受信したOFDM信号に対
応する中間周波数信号から変調誤差率を検出する変調誤
差率検出手段と、前記変調誤差率検出手段によって検出
された変調誤差率からC/N値を計算するC/N値計算
手段と、前記C/N値計算手段によって計算されたC/
N値を所定の検証手段により検証するC/N値管理手段
と、前記C/N値管理手段による検証結果に基づいて所
定の指令信号及び所定のデータを出力する出力手段とを
有するOFDM信号監視装置として構成した。
M信号監視装置は、変調誤差率検出手段により受信した
OFDM信号に対応する中間周波数信号から変調誤差率
を検出する。そして、検出した変調誤差率からC/N値
計算手段によりC/N値を計算すると共に、計算された
C/N値を所定の検証手段によりC/N値管理手段を介
して検証し、その検証結果を出力手段により出力するこ
とができる。
信号監視装置において、前記OFDM信号に対応する中
間周波数信号から変調誤差率を検出する変調誤差率検出
手段と、前記変調誤差率検出手段による検出結果に基づ
いて所定の指令信号及び所定のデータを出力する出力手
段を有する構成とした。このように構成されることによ
り、変調誤差率(MER)を計算するときの線形領域は
狭いので(C/N値と変調誤差率(MER)が一致する
線形領域は狭い)、精度は多少落ちるが、C/N値を計
算せずにMER値をそのまま用いることも可能である。
る前記出力手段は、前記C/N値計算手段により計算さ
れたC/N値が零に近い値を示す時に、OFDM中継送
信機が誤ってOFDM波ではないノイズを拾ってしまっ
たとC/N値管理手段が判断して、前記所定の指令信号
及び前記所定のデータを出力させる構成とした。このよ
うに構成されることにより、OFDM中継送信機が誤っ
てOFDM波ではないノイズを拾ってしまった場合の対
応(処置)が可能となる。なお、前記OFDM信号に対
応する中間周波数信号から変調誤差率を検出する際は、
変調誤差率(MER値)が零に近い値を示す時に、OF
DM中継送信機が誤ってOFDM波ではないノイズを拾
ってしまったとMER管理手段が判断して、前記所定の
指令信号及び前記所定のデータを出力させる構成として
もよい。
前記出力手段は、前記受信したOFDM信号の信号レベ
ルが所定の値を超え、かつ前記計算されたC/N値が零
に近い値を示す時に、OFDM中継送信機が誤ってOF
DM波ではないノイズを拾ってしまったと、C/N値管
理手段が判断して、前記所定の指令信号及び前記所定の
データを出力させるように構成した。このように構成さ
れることにより、親局からの信号が確かに有る場合にお
いて、(親局からの信号が無い場合と誤認することな
く)確実にノイズを検出することができる。なお、前記
OFDM信号に対応する中間周波数信号から変調誤差率
を検出する際は、変調誤差率(MER値)が零に近い値
を示す時に、OFDM中継送信機が誤ってOFDM波で
はないノイズを拾ってしまったと、MER管理手段が判
断して、前記所定の指令信号及び前記所定のデータを出
力させるように構成してもよい。
前記変調誤差率検出手段は、前記中間周波数信号をデジ
タル信号に変換するアナログ/デジタル変換手段と、該
デジタル信号から変調誤差率を計算することができる変
調誤差率計算手段を備える構成としても良い。このよう
に構成されることにより、入力データのデジタル処理が
可能となり、従来のアナログ処理の場合よりも安いコス
トで正確に変調誤差率を計算することができる。
前記変調誤差率検出手段は、前記中間周波数信号を入力
する自動利得調整手段からの出力を受けて、前記中間周
波数信号からの前記変調誤差率を計算することも可能で
ある。この場合は、自動利得調整手段により前記中間周
波数信号の信号レベルを安定させることができて、一層
正確に変調誤差率を計算することができる。
信したOFDM信号を増幅してから送信するOFDM中
継送信機の受信したOFDM信号を監視し、前記OFD
M中継送信機が受信したFDM信号の信号レベルと、前
記OFDM中継送信機が送信アンテナに送出するOFD
M信号の信号レベルとを比較した結果に基づいて予備の
送信機への切替信号を出力する機能を付加した構成とし
てもよい。このように構成されることにより、自局(O
FDM中継送信機)の送信機の異常を検知して該予備の
送信機とチェンジする高度な自動モニタ機能の実現が可
能となる。
て、受信したOFDM信号を監視すると共に、前記受信
したOFDM信号を増幅してから送信するOFDM中継
送信機において、受信したOFDM信号を中間周波数信
号に変換する周波数変換手段を備え、前記変調誤差率検
出手段は、前記周波数変換手段で変換した前記中間周波
数信号から変調誤差率を検出するOFDM中継送信機と
して構成した。
M中継送信機は、受信したOFDM信号を周波数変換手
段により中間周波数信号に変換する共に、前記中間周波
数信号から変調誤差率を変調誤差率検出手段により検出
する。そして、検出された変調誤差率からC/N値計算
手段によりC/N値を検出すると共に、C/N値管理手
段によりC/N値を所定の検証手段により検証して、そ
の検証結果に基づいて所定の指令信号及び所定のデータ
を出力手段により出力する。なお、検出された変調誤差
率を用いる場合は、MER管理手段を介して検証して、
その検証結果に基づいて所定の指令信号及び所定のデー
タを出力手段により出力される。
面を参照して説明する。なお、以下の例では、MERを
そのまま用いずに、C/N値に換算した後の所定の指令
信号および所定のデータを出力する方法により説明す
る。図1は、本発明の実施の形態に係るOFDM中継送
信機の構成を示したブロック図である。
信機は、OFDM信号を受信する現用の受信アンテナで
ある第1受信アンテナ21と、予備系の第2受信アンテ
ナ27と、第1受信アンテナ21と第2受信アンテナ2
7とを切り替える入力切替部22と、入力切替部22か
ら入力したOFDMの高周波信号(RF)をOFDMの
中間周波数(IF)に変換する受信増幅・中間周波数変
換器23と、受信増幅・中間周波数変換器23から入力
したOFDMの中間周波数を、再びOFDMの高周波信
号に変換し、その後、電力増幅して、後述の送信アンテ
ナ26に送出する送信機本体24と、送信機本体24か
ら送出されたOFDMの高周波信号を電波(OFDM
波)として発射する送信アンテナ26を備える。
象の影響による受信信号のレベル変動を調整するための
自動利得調整器(AGC)と、OFDMの中間周波数を
OFDMの高周波信号に変換する周波数変換器と、OF
DMの高周波信号を電力増幅する終段電力増幅器(P
A)を備えている。
M信号監視装置25は、前記の受信増幅・中間周波数変
換器23から出力されるOFDMの中間周波数信号が入
力されて、当該OFDMの中間周波数信号をチェックし
た後、C/N値とレベルの算出・管理を行なうものであ
る。
的なOFDM中継送信信号の原理に基づいて当該中間周
波数信号がOFDM波信号であるか否かを検証すること
である。なお、このOFDM信号監視装置25は、入力
されたOFDMの中間周波数信号が、前記のOFDM波
信号の形式を備えていない場合や、C/N値またはレベ
ルが所定の値域に入らない場合には、前記のスケルチ検
知機能や、予備系への切り替え機能を実現するための指
令信号を送出するものである。
M信号監視装置の構成を示したブロック図である。本発
明の実施の形態に係るOFDM信号監視装置は、OFD
Mの中間周波数信号から変調誤差率(Modulation Error
Rate:変調誤差率)を計算する変調誤差率検出部31
(MER検出部31)と、この変調誤差率からC/N値
を計算するC/N計算部32と、このC/N値からアラ
−ム出力の可否を判断する(C/N管理部33)と、C
/N管理部33からの出力によりアラームを送出するア
ラーム送出部34を備える(このアラームは、請求項1
の所定の指令信号に該当する)。
2に、C/N値管理手段はC/N管理部33に、出力手
段はアラーム送出部34に、それぞれ相当する。また、
この変調誤差率検出部31は、A/D変換器311と、
変調誤差率計算部312(MER計算部312)を備え
る。
C/N値は、C/N表示画面に表示することも可能であ
るし、前記のリモコンへ送出することも可能である(こ
のC/N値は、請求項1に記載の所定データに該当す
る)。また、このC/N管理部33からの出力(判断結
果)は、例えば、「OFDM信号ではない信号が入力さ
れた」等のメッセージをアラーム表示画面に表示するタ
イミング信号として使用することが可能であるし、スケ
ルチ制御や予備系統への切り替えを指示するタイミング
信号として使用することも可能である。
るOFDM信号監視装置の動作を説明する。変調誤差率
検出部31は、まず、受信増幅・中間周波数変換器23
から入力したOFDMの中間周波数信号を、前記A/D
変換器311によりA/D変換し、その後、前記変調誤
差率計算部312により変調誤差率を計算する。なお、
図9で説明した原理によるチェック(OFDM波である
か否かの検証)を担う部分については、図示を省略して
いる。
SP(Digital Signal Processor)を用いて構成するこ
とが可能である。以下、OFDM信号監視装置25が実
行する自動モニタ機能とスケルチ検知機能について、さ
らに詳細に説明する。
OFDMの中間周波数信号のC/N値及びレベルを算出
し、この算出結果を管理することにより、入力信号がO
FDM波信号か否かのチェック(即ち、ノイズでないか
どうかのチェック)を行い、さらに、該入力信号が受信
機(復調器)で復調できる品質であるか否かを判断する
(前記のチェック及び判断は、請求項1に記載の所定の
検証手段に該当する)。
放送においては、受信機でのC/N値が或る一定の値を
切る(下回る)と、前記のクリフエフェクト現象によ
り、受信電波の復調が不可能となる。
ては、64QAM変調を使用した場合で、この受信機で
のC/N値は、約22(dB)が必要である。このた
め、例えば、このC/N値が22(dB)以下となった
入力信号に対しては、この入力信号は送信できないもの
と判断し、(場合によっては)予備系の送信機(予備の
親局)に切り替えると共に、第2受信アンテナ27を用
いて該予備系の送信機(予備の親局)からの送信OFD
M波を受信する(自動モニタ機能)。
このC/N値は殆ど零となるので、同様にC/N値を管
理することにより、ノイズを検知することができる。但
し、この場合は、OFDM中継送信機からのノイズ放射
を防止するため、OFDM中継送信機の送信機能を停止
させる(スケルチ検知機能)。
方監視制御装置(以下、「リモコン」と称する)と協力
して実行するために、OFDM信号監視装置25からの
出力信号をON/OFF信号の形式とすることが可能で
ある。
説明し、併せて変調誤差率(MER)計算部312とC
/N計算部32の処理を説明する。図4は、本発明の実
施の形態に係るOFDM信号監視装置の変調誤差率計算
部によって計算される変調誤差率の定義を説明するため
の説明図である。
ら復調された信号(シンボル)の各々がマッピングされ
る像空間(ベクトル空間)を示す。復調コンスタレーシ
ョンポイント41は、入力信号から復調された任意の一
つのシンボルに対応するコンスタレーション(当該復調
された信号がマッピングされる前記ベクトル空間)上の
実際の座標の1つを示し、理想コンスタレーションポイ
ント42は、前記入力信号から復調されるべき信号に対
応する前記コンスタレーション上の理想的な座標を示し
ている。
コンスタレーションポイントと、理想コンスタレーショ
ンポイント42との誤差(ベクトル差)を電力に換算し
たものと、前記の理想コンスタレーションポイント42
に対応した電力との比として定義される。
る変調誤差率は、処理中の信号に加わったすべてのノイ
ズ(電力)を検出するため、この変調誤差率が分かれ
ば、C/N計算部32において、前記のC/N値は算出
できることになる。次に、C/N管理部33は、このC
/N値が22(dB)以下となった入力信号に対して
は、この入力信号は中継して送信できないものと判断し
てアラーム出力する。
は、入力信号はノイズであったと判断してアラーム出力
する。なお、このC/N計算部32は、DSP(Digita
l Signal Processor)を用いて構成することが可能であ
る。
からのアラーム出力をリレーで増幅して所定のリモコン
(アラーム時の所定の処理を行なう外部装置)に送出す
る。図5は、本発明の実施の形態に係るOFDM信号監
視装置の他の構成を示したブロック図である。
2に示すOFDM信号監視装置の構成要素である変調誤
差率検出部31と、C/N計算部32、C/N管理部3
3に加えて、検波平滑回路51と、レベル管理回路52
と、AND回路53とが接続され、また、他システムへ
の出力系統として、アラーム送出部54,55が備えら
れている。
子から直列に接続された検波平滑回路51とレベル管理
回路52の最終段出力(この最終段出力は、請求項4に
記載の所定の値に相当する)を一方の論理入力とし、他
方の論理入力をC/N管理部33の出力の分岐としてい
る。アラーム送出部54の入力は、前記直列に接続され
た検波平滑回路51とレベル管理回路52の最終段出力
の分岐である。
切替制御出力(スケルチ検知機能の実現に必要な出力)
となる。また、AND回路53の出力の分岐は、アラー
ム送出部55の入力となり、さらに、その内容をアラー
ム表示することが可能である。
は、信号入力が無い時にも、このC/N値は零として計
算されてしまうので、図5に示すOFDM信号監視装置
の構成では、この点を改め、前記のC/N値の検証と共
に、前記の検波平滑回路51、レベル管理回路52を用
いて、入力信号のレベル監視を併せて行い、さらに、A
ND回路53を用いて、或る一定のレベル以上の信号入
力(この信号レベルは、請求項4に記載の所定の値に該
当する)が有って、しかもC/N値がほぼ零となる場合
に限って、入力信号はノイズであると判断することがで
きるようにしている。
べて、出力系統に、検波平滑回路51の出力と、AND
回路53の出力とが加わるので、スケルチ制御のための
指令や、リモコンへのアラーム指令を、一層きめ細かく
行なうことができる。図6は、本発明の実施の形態に係
るOFDM中継送信機の他の構成を示したブロック図で
ある。
に示すOFDM中継送信機に比べて、OFDM信号監視
装置25の入力として、送信機本体24に備えられるA
GCからの出力が追加されている。他の構成は、図1に
示したOFDM中継送信機と同じなので、同一の符号を
付して、その説明は省略する。
3から入力したOFDM信号(中間周波数)の信号レベ
ルを自動的に調整するので、これにより、受信アンテナ
21(または受信アンテナ27)により受信されるOF
DM信号から、フェージング等によるレベル変動の影響
を除去する。
M中継送信機の他の構成を示したブロック図である。図
7に示すOFDM中継送信機は、図1に示すOFDM中
継送信機と比べて、入力系統を受信アンテナ71だけと
し、送信機本体24からの分岐出力(RF)を中間周波
数(IF)に周波数変換する周波数変換器72が追加さ
れ、さらに、この周波数変換器72から出力される中間
周波数は、OFDM信号監視装置25に入力されてい
る。
入力したOFDM信号(中間周波数)の信号レベルを入
力レベル監視入力とし、送信機本体24からの分岐出力
(RF)を周波数変換器72で再び中間周波数に落とし
たものを出力レベル監視入力として、両者を、OFDM
信号監視装置25において比較するので、「入力が正常
で、かつ出力が異常である」状態を検出できる自動モニ
タ機能が実現される。
らば、該予備の送信機への切替指令を、所定のリモコン
(外部システム)へ送出することができる。当然なが
ら、この構成は、図1または図6に示すOFDM中継送
信機の構成に付加的な構成とすることも可能である。
M信号監視装置の主たる動作を示すフローチャートであ
る。以下、図1,図2,図7を参照しつつ、図8に示す
フローチャートを使用して、本実施の形態に係るOFD
M信号監視装置の主たる動作を説明する。
DM信号監視装置が図7に示す入力信号と出力信号との
レベルを監視する機能まで備えている場合の動作を示す
ものであり、なおかつ、この機能を使用しない場合まで
考慮した動作を示している。
(図示は省略)は、レベル監視入力端子(図7に示す周
波数変換器72からの出力信号を入力している端子)が
アクティブか否か(即ち、実際に出力信号レベルを監視
するための信号が乗っかっているか否か)を検証する
(S1)。この場合、該信号が零の場合でもアクティプ
な場合がある。この検証は、入力信号と出力信号とのレ
ベルを監視する機能が実際に使用されているか否かを検
証するために必要な処理である。レベル監視入力端子が
アクティブとなっている場合はステップS10に移り、
また、レベル監視入力端子がアクティブとなっていない
場合は、図2に示すA/D変換器311は、入力の中間
周波数信号をデジタル信号に変換する(S2)。
信号から変調誤差率を計算する(S3)。C/N計算部
32は、この変調誤差率からC/N値を計算する(S
4)。また、C/N計算部32は、この計算したC/N
値を表示出力する(S5)。C/N管理部33は、変調
誤差率から計算されたC/N値が22(dB)以上か否
かを検証する(S6)。このC/N値が22(dB)以
上であれば、ステップS1に戻り、このC/N値が22
(dB)に達していなければ、ステップS7に進む。
ら計算されたC/N値が殆ど零であるか否かを検証する
(S7)。このC/N値が零に近い所定の値を超えてい
る場合は、ステップS12に移り、このC/N値が零に
近い所定の値以下である場合は、ステップS8に進む。
の指令を出力する(S8)。また、図示しない制御部
は、自局の送信機能が復旧したか否かを検証する(S
9)。自局の送信機機能が復活した場合は、ステップS
1に戻り、自局の送信機機能が復活していない場合は、
ステップS9に戻る(この時、ループ発生によるCPU
パワーの浪費を節減するために、OS(オペレーティン
グ・システム)等が備える適当な待機命令を出してもよ
い)。
号が正常(図7に示す受信増幅・中間周波数変換器23
の出力信号のレベルで判断する)で、かつ出力レベルが
異常(図7に示す周波数変換器72の出力信号のレベル
で判断する)か否かを検証する(S10)。入力レベル
信号が正常で、かつ出力レベルが異常でない場合は、ス
テップS2に移り、入力レベル信号が正常で、かつ出力
レベルが異常の場合は、ステップS11に進む。
替する予備の送信機への切替指令を出力する(S1
1)。但し、この予備送信機が備えられていない場合
は、この切替指令は無効指令となる。その後、ステップ
S1に戻る。ステップS12では、制御部は、送信機本
体24を含む自局の送信系統の予備系への切替指令を出
力する(但し、この予備系が備えられていない場合は、
この切替指令は無効指令となる)。その後、ステップS
9に進む。なお、この実施の形態では、ステップS11
を実行後、制御の流れをステップS1に戻しているが、
これを、ステップS9に戻すような動作とすることも可
能である。
を実行するプログラムなど、OFDM信号監視装置に前
記の処理を行わせるためのプログラムは、半導体メモリ
を始め、CD−ROMや磁気テープなどのコンピュータ
で読み取り可能な記録媒体に格納して配付してもよい。
そして、少なくともマイクロコンピュータ,パーソナル
コンピュータ,汎用コンピュータを範疇に含むコンピュ
ータが、前記の記録媒体から前記プログラムを読み出し
て、実行するものとしてもよい。また、前記の各コンピ
ュータのプログラム制御による機能の一部がファームウ
エア化され、即ち部分的にハードウェアされて実行され
ていてもよい。
検出部31による検出結果をC/N値を計算せずに、そ
のままMER値を用いMER管理部33aあるいはME
R表示部により、そのMER(変調誤差率)値に基づい
てアラーム送出部(出力手段)34が所定の指令信号及
び所定のデータ(ここでは例えばMER値)を出力する
構成としてもよいものである。このように、MER値を
用いた場合は、線形領域の範囲が狭いために、C/N値
を用いたときと比べると精度は落ちるが、OFDM中継
送信機のスケルチ検知機能や自動モニタ機能等を行なう
には十分である。なお、MER値を使用する場合は、そ
のMER値が0に近い値を示す時に、このMER値を管
理することにより、ノイズを検知することができる。但
し、この場合は、OFDM中継送信機からのノイズ放射
を防止するため、OFDM中継送信機の送信機能を停止
させる(スケルチ検知機能)。
FDM信号監視装置では、OFDM信号に対応する中間
周波数信号から変調誤差率を検出し、この変調誤差率か
らC/N値を計算し、さらに、このC/N値を所定の検
証手段により検証して所定の指令信号及び所定のデータ
を出力する構成としたので、OFDM中継送信機のスケ
ルチ検知機能や自動モニタ機能等を正確に実現させるこ
とができる。
差率検出手段により検出したMER値をそのまま使用し
ても、OFDM中継送信機のスケルチ検知機能や自動モ
ニタ機能等を実現させることができる。
OFDM信号監視装置が入力したOFDM波の中間周波
数信号をデジタル信号に変換するので、入力データのデ
ジタル処理が可能となり、従来のアナログ処理の場合よ
りも安いコストで正確に変調誤差率を計算することがで
きる。
は、OFDM信号監視装置が入力したOFDM波の中間
周波数信号の信号レベルを自動利得調整手段により安定
させることもできるので、一層正確に変調誤差率を計算
することができる。
差率が零に近い値を示すか否かを検証することにより、
入力したOFDM信号のレベルを監視するので、OFD
M中継送信機が誤ってOFDM波ではないノイズを拾っ
てしまった場合の対応(処置)が可能となる。
ルが一定の値を示し、かつ前記計算されたC/N値ある
いは変調誤差率が零に近い値を示すか否かを検証するこ
とにより、親局からの信号が確かに有る場合において、
(親局からの信号が無い場合と誤認することなく)確実
にノイズを検出することが可能となる。
機の出力信号レベルも入力信号レベルと共に監視するの
で、自局の異常を検知して、代替機とチェンジする高度
な自動モニタ機能の実現が可能となる。
たOFDM信号を中間周波数信号に変換し、この中間周
波数信号から変調誤差率を検出し、この変調誤差率から
C/N値を計算し、さらに、このC/N値を所定の検証
手段により検証して所定の指令信号及び所定のデータを
出力する構成としたので、スケルチ検知機能や自動モニ
タ機能等を正確に実現できるOFDM中継送信機を提供
することができる。また、OFDM中継送信機は、C/
N値の変わりに変調誤差率(MER)をそのまま使用し
て所定の指令信号及び所定のデータを出力する構成とし
てもスケルチ検知機能や自動モニタ機能等を正確に実現
できるOFDM中継送信機を提供することができる。
の構成を示したブロック図である。
置の構成を示したブロック図である。
視装置の構成を示したブロック図である。
置の変調誤差率計算部によって計算される変調誤差率の
定義を説明するための説明図である。
置の他の構成を示したブロック図である。
の他の構成を示したブロック図である。
の他の構成を示したブロック図である。
置の主たる動作を示すフローチャートである。
M波の信号特性を示した波形図である。
ロック図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 OFDM信号の監視を担うOFDM信号
監視装置において、 前記OFDM信号に対応する中間周波数信号から変調誤
差率を検出する変調誤差率検出手段と、 前記変調誤差率検出手段によって検出された変調誤差率
からC/N値を計算するC/N値計算手段と、 前記C/N値計算手段によって計算されたC/N値を所
定の検証手段により検証するC/N値管理手段と、 前記C/N値管理手段による検証結果に基づいて所定の
指令信号及び所定のデータを出力する出力手段と、 を有することを特徴とするOFDM信号監視装置。 - 【請求項2】 OFDM信号の監視を担うOFDM信号
監視装置において、 前記OFDM信号に対応する中間周波数信号から変調誤
差率を検出する変調誤差率検出手段と、 前記変調誤差率検出手段による検出結果に基づいて所定
の指令信号及び所定のデータを出力する出力手段を有す
ることを特徴とするOFDM信号監視装置。 - 【請求項3】 前記出力手段は、前記計算されたC/N
値が零に近い値を示す時に前記所定の指令信号及び前記
所定のデータを出力することを特徴とする請求項1に記
載のOFDM信号監視装置。 - 【請求項4】 前記出力手段は、前記受信したOFDM
信号の信号レベルが所定の値を超え、かつ前記計算され
たC/N値が零に近い値を示す時に、前記所定の指令信
号及び前記所定のデータを出力することを特徴とする請
求項1に記載のOFDM信号監視装置。 - 【請求項5】 前記変調誤差率検出手段は、前記中間周
波数信号を入力する自動利得調整手段からの出力を受け
て、前記中間周波数信号からの変調誤差率を検出するこ
とを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項
に記載のOFDM信号監視装置。 - 【請求項6】 受信したOFDM信号を増幅してから送
信するOFDM中継送信機の受信したOFDM信号を監
視し、 前記OFDM中継送信機が受信したOFDM信号の信号
レベルと、前記OFDM中継送信機が送信アンテナに送
出するOFDM信号の信号レベルとを比較した結果に基
づいて予備の送信機への切替信号を出力する機能を付加
したことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれ
か1項に記載のOFDM信号監視装置。 - 【請求項7】 請求項1から請求項6のいずれか1項に
記載のOFDM信号監視装置によって、受信したOFD
M信号を監視すると共に、前記受信したOFDM信号を
増幅してから送信するOFDM中継送信機において、 受信したOFDM信号を中間周波数信号に変換する周波
数変換手段を備え、前記OFDM中継送信機における前
記変調誤差率検出手段は、前記周波数変換手段で変換し
た前記中間周波数信号から変調誤差率を検出することを
特徴とするOFDM中継送信機。
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- 2001-02-02 JP JP2001027387A patent/JP3567433B2/ja not_active Expired - Fee Related
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