JP2001060924A - D/u検知方法及び回路並びにこれらを応用した装置 - Google Patents

D/u検知方法及び回路並びにこれらを応用した装置

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JP2001060924A
JP2001060924A JP2000053061A JP2000053061A JP2001060924A JP 2001060924 A JP2001060924 A JP 2001060924A JP 2000053061 A JP2000053061 A JP 2000053061A JP 2000053061 A JP2000053061 A JP 2000053061A JP 2001060924 A JP2001060924 A JP 2001060924A
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靖司 北島
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Takashi Maruyama
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヌルシンボルの有無によらず回り込み発振を
防止でき、かつ送信信号品質がより良好な無線中継機や
無線送信機を得る。 【解決手段】 回り込み波により変調されている受信信
号を入力する。入力信号の周波数スペクトルに現れてい
る歪波形をトレース回路28により周波数領域から時間
領域に変換し、平滑回路34により平滑して回り込み波
のレベルを検知する。送信機に供給する信号をその結果
に応じて減衰させ、回り込み発振及びD/U劣化を防
ぐ。対数化回路30及びDCカット回路32により受信
信号入力レベル変動の影響を排する。波形反転によりマ
ルチパスと回り込みとを識別する。スロースタート回路
を設けて放送開始時の信号劣化を防ぐ。親局放送機に設
けて信号劣化を防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、受信信号における
希望波不要波比(以下「D/U」)を検知するためのD
/U検知方法及び回路並びにその応用に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビジョン放送では、放送波を送信す
る親局放送機だけでなく、放送波を無線受信しこれを増
幅して無線送信する中継放送機が用いられる。従来から
実施されているアナログ方式の地上波テレビジョン放送
では、視聴者装置におけるゴーストの発生等、信号干渉
の問題を避けるため中継放送の際に周波数変換を行い、
受信時とは異なる周波数(チャネル)にて送信を行って
いる。これに対し、実施が予定されているディジタル方
式の地上波テレビジョン放送では、いわゆる単一周波数
ネットワーク(SFN:Single Frequency Network)を
実現すべく、受信チャネルと同一チャネルで送信を行う
中継放送機がのぞまれている。即ち、受信チャネルと送
信チャネルが同一であるにもかかわらず、視聴者装置で
もまた中継放送機でも信号干渉の問題が現れない中継放
送機を実現することが、期待されている。
【0003】本願出願人は、この期待に応えるべく、中
継放送機に関する各種の技術的改良を提案している。例
えば、特開平11−112400号公報にて実施形態と
して開示されている中継放送機は、図1に示すように、
可変減衰器(ATT)10における信号減衰量を受信信
号に応じて制御する減衰量制御回路12を有している。
これら可変ATT10及び減衰量制御回路12は、回り
込み波の干渉による中継放送機の発振を防止するため等
に、使用できる。
【0004】まず、図示しない設備から無線送信された
放送波は受信アンテナ14により受信され、受信信号は
受信機16にて高周波増幅される。受信機16から出力
された受信信号は自動利得制御(AGC)回路18及び
可変ATT10を介して送信機20に供給される。送信
機20は、この信号を電力増幅し送信アンテナ22によ
り無線送信する。受信機16にて中間周波数へのダウン
コンバートを実行し送信機22にて無線周波数へのアッ
プコンバートを行うようにしてもよい。但し、中間周波
数に一旦変換する場合であってもしない場合であって
も、受信機16における受信信号と同一の無線周波数
(チャネル)にて、送信機20及び送信アンテナ22に
よる無線送信を実行する。また、中継放送に際しては、
受信信号入力レベルが多少変動してもその無線送信出力
が変化しないように、利得制御を施す必要がある。AG
C回路18はそのための回路であり、所定レベルを目標
として受信信号のレベルを自動調整する。
【0005】このように受信と送信を同一無線周波数と
する中継放送機では、回り込みによる発振を防止するた
めの回路上の工夫が必要である。ここでいう回り込み
は、送信アンテナ22から無線送信された信号が同じ中
継放送機の受信アンテナ14により受信されることであ
る。仮に、受信アンテナ14から受信機16、AGC回
路18、送信機20、送信アンテナ22及び無線伝搬路
を経て受信アンテナ14に戻るループの利得が0(d
B)を上回ってしまうと、このループが発振し、正常な
中継を行えなくなる。
【0006】そのため、上掲公報に実施形態として記載
した中継放送機では、図1中で可変ATT10及び減衰
量制御回路12として表されている回路を設けている。
減衰量制御回路12は、放送波に予め挿入されているヌ
ルシンボルの期間を利用して、受信信号に現れている回
り込み波のレベルをAGC回路18の出力から検知す
る。即ち、放送波のレベルが低下するため、ヌルシンボ
ル期間においては遅延波である回り込み波のレベルを検
知できる。回り込み波のレベルが所定レベルを上回る
と、減衰量制御回路12は、可変ATT10における信
号減衰量を増大させることにより送信機20の出力を低
下させ、回り込み波のレベルを抑える。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ヌルシ
ンボル期間を必須としているため、この方法には、ヌル
シンボル期間にしか実行できずそれ以外の期間では必ず
しも最適の制御状態にならない、ヌルシンボルが挿入さ
れていない信号の中継に適用できない等の問題がある。
また、所定レベルとの比較により回り込み波のレベル上
昇を検知しているため、AGC回路18から出力され可
変ATT10に入力される受信信号、即ちそのレベルが
一定でありかつ減衰量制御の影響を受けない信号を、減
衰量制御回路12に入力する必要があり、これは中継放
送機内回路の設計及び配置にとって制約となっている。
【0008】本発明は、このような問題点を解決するこ
とを課題としてなされたものであり、例えば回り込み波
やマルチパス波が受信信号にもたらす歪、より一般には
不要波が入力信号にもたらす歪を利用し、またヌルシン
ボル期間を利用せずに、入力信号におけるD/Uを検知
するD/U検知方法及び回路を提供することを目的とす
る。本発明は、更に、このD/U検知方法及び回路を用
い減衰量制御回路や異常時処理回路を構成することによ
り、中継放送機等の無線中継機や親局放送機等の無線送
信機、より一般には送信機能を備えた無線機における不
要輻射の低減やD/U改善及び回り込み発振防止を実現
し、またこれを簡素な構成の回路で実現することを目的
とする。本発明は、また、無線機内部回路の設計及び配
置上の制約を緩和し、減衰量制御を高速化し、回り込み
波とマルチパス波とを弁別できるようにし、或いは中継
開始時等における劣化した信号の送信を回避できるよう
にすることを、その目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明に係るD/U検知方法は、(1)入力
信号の周波数スペクトルに現れる歪波形を周波数領域に
おける波形から時間領域における波形に変換し、(2)
時間領域に変換された歪波形を平滑することにより、
(3)入力信号におけるD/Uに対応する検知電圧を生
成することを特徴とする。また、本発明に係るD/U検
知回路は、(1)所定のトレース帯域内にて掃引発振す
るスイープオシレータと、(2)このスイープオシレー
タの出力との混合により入力信号を周波数変換するミキ
サと、(3)このミキサの出力をミキサへの入力信号の
占有帯域及びスイープオシレータにおけるトレース帯域
に比べ狭い通過帯域を以て帯域通過濾波する狭帯域BP
Fと、(4)狭帯域BPFにより濾波された信号を検波
する検波器と、(5)検波器の出力たる検波電圧を平滑
して検知電圧を生成する平滑回路と、を備え、(6)ミ
キサへの入力信号スペクトルに生じている歪波形を周波
数領域から時間領域に変換しさらに平滑することによ
り、入力信号におけるD/Uに対応する検知電圧を生成
することを特徴とする。
【0010】このように、本発明におけるD/Uの検知
は、入力信号の周波数スペクトルに現れる歪波形に着目
した手法によるものである。ここでいう入力信号は、例
えば、中継放送機等の無線中継機により受信された信号
であり、当該受信信号の周波数スペクトルに歪波形が現
れるのは、例えば回り込み波、マルチパス波等の遅延干
渉波或いは不要波が、中継すべき信号である希望波に干
渉しているときである。例えば、日本におけるディジタ
ル地上波テレビジョン放送で採用予定のOFDM(Ortho
gonal Frequency Division Multiplex)方式では、隣接
するキャリアが相直交するよう多数のキャリアを周波数
軸上に密に並べているため、遅延干渉波が到来している
ときにはその周波数スペクトル(の包絡線)にリプル波
形が現れる。また、中継放送機、視聴者装置等に放送波
を送信する装置即ち親局放送機には、OFDM変調器か
ら、或いはSTL(Studio-Transmitter Link)、TTL
(Transmitter-Transmitter Link)等の回線を通じて、O
FDM変調された信号が入力される。その際、OFDM
変調器から出力され或いはSTL等の回線から得られ、
親局放送機の送信機に入力される信号の周波数スペクト
ルには、装置故障や回線不調等が原因で、歪が現れるこ
とがある。更に、携帯電話等で採用されている多元接続
方式であるCDMA(Code Division Multiple Access)
方式でも、有意な幅を有する無線周波数帯域内に多数の
信号が分布するため、送信時或いは中継時に、OFDM
波の放送や中継の際に生じた歪波形と類似した歪波形が
生じうる。
【0011】本発明においては、この歪波形或いはその
一形態であるリプル波形を、周波数帯域における波形か
ら時間領域における波形へと、変換する。この変換は、
スイープオシレータの出力をミキサにおいて入力信号
(中継の場合には受信信号)と混合し、ミキサの出力か
ら狭帯域BPFにて任意の狭帯域を取り出し、更に検波
器にて検波することにより、実現できる。本発明におい
ては、更に、時間領域に変換された歪波形を平滑するこ
とにより、入力信号への歪波形の寄与分ひいては入力信
号におけるD/Uを示す検知電圧を、生成する。従っ
て、本発明によれば、ヌルシンボル期間を利用する必要
がなくなる。特に、スイープオシレータにより掃引され
る周波数帯域即ちトレース帯域を十分狭くすることによ
り、周波数領域から時間領域への波形変換処理を高速化
できる。
【0012】また、本発明に係るレベル調整回路は、
(1)信号を無線送信する送信機並びに送信機からの送
信レベルを変化させるレベル調整回路を備える無線機に
て使用され、上記レベルの変化量を制御する送信レベル
制御回路において、(2)送信機の前段、後段又は内部
から信号の一部を取り出してそのミキサに入力し上記検
知電圧を生成する本発明のD/U検知回路と、(3)検
知電圧が所定の検知限を上回らないよう当該検知電圧に
応じて上記レベル調整回路を制御する回路と、(4)を
有し、上記検知電圧に基づく送信レベルの可変制御によ
り、送信機への入力信号における希望波不要波比を上記
検知限に対応する水準以下に抑えることを特徴とする。
ここでいうレベル調整回路は、例えば、送信機に前置さ
れた可変減衰器により実現できる。即ち、本発明の一実
施形態に係る減衰量制御回路は、(1)入力信号に増幅
等所定の処理を施して無線送信する送信機並びに送信機
への入力信号を減衰させる可変ATTを備える無線機に
て使用され、(2)上記可変ATTにおける信号減衰量
を制御する減衰量制御回路において、(3)送信機への
又は可変ATTへの入力信号の一部をそのミキサに入力
して上記検知電圧を生成する本発明に係るD/U検知回
路と、(4)検知電圧が所定の検知限を上回らないよう
当該検知電圧に応じて上記可変ATTにおける信号減衰
量を変化させる回路例えば比較器と、を有し、(5)上
記検知電圧に基づく減衰量の可変制御により、送信機へ
の入力信号におけるD/Uを上記検知限に対応する水準
以下に抑えることを特徴とする。また、本発明に係る無
線機、例えば中継放送機等の無線中継機は、(1)中継
すべき信号を無線受信する受信機と、(2)受信機にお
ける受信信号に増幅等所定の処理を施して無線送信する
送信機と、(3)受信機から送信機に入力される受信信
号を減衰させる可変ATTと、を備え、(4)信号の無
線中継に用いられる無線機において、(5)マルチパス
波又は回り込み波の受信により生ずるD/Uの劣化を防
止抑圧すべく、本発明に係る減衰量制御回路を備えるこ
とを特徴とする。更に、本発明に係る異常時処理回路
は、(1)前段の回路から供給を受けた信号に増幅等所
定の処理を施して無線送信する送信機を備える無線機に
て使用され、(2)送信機への入力信号の一部をそのミ
キサに入力して上記検知電圧を生成する本発明のD/U
検知回路と、(3)検知電圧が所定の検知限を上回った
場合に、送信機に対して信号を供給する上記前段の回路
又はその回路に信号を供給する回路若しくは回線にて信
号品質劣化につながる状態が生じていると判別し、所定
の異常時処理(例えば、上記前段の回路を予備の回路に
切り換える現用予備切換処理及び無線機の使用者若しく
は関連する他の装置に対し現状を示す情報を提供する警
報処理のうち、少なくとも一方を含む)を起動する回路
と、を有することを特徴とする。本発明に係る無線機、
例えば親局放送機等の無線送信機は、(1)送信すべき
信号に増幅等所定の処理を施して無線送信する送信機を
備える無線機において、(2)上記前段の回路にて又は
その回路に信号を供給する回路若しくは回線にて信号品
質劣化につながる状態が生じているときにその品質が劣
化している又はその恐れのある信号を送信することを防
ぐべく、本発明の異常時処理回路を備えることを特徴と
する。
【0013】このように、本発明に係るD/U検知方法
及び回路を利用して無線機やその送信レベル調整回路、
減衰量制御回路又は異常時処理回路を構成することによ
り、マルチパス波による発振が生じないように無線中継
機の送信出力を自動調整することや、受信信号のD/U
が所定限界を超えて劣化しないように無線中継機の送信
出力を自動調整することや、無線中継機又は無線送信機
からの送信出力の品質を自動的に所定水準以上に維持す
ることが、可能になる。信号の復調(例えばOFDM波
の復調)等の処理を行わなくともこれらの機能を実現で
き、本発明の実施に必要なハードウエアは小規模かつ安
価で済む。更に、平滑に先立ち検波電圧を対数化しその
直流分をカットする回路をD/U検知回路内に設けるこ
とにより、そのミキサへの信号入力端を可変ATTから
見て送信機寄りにある位置に置くことが可能になるた
め、無線機内部回路の設計及び配置上の制約を緩和でき
る。逆に、可変ATTへの入力信号のレベルを所定のレ
ベルを目標として自動制御するAGC回路が可変ATT
の前段に設けられている場合には、可変ATTから見て
AGC回路寄りの位置からD/U検知回路のミキサへと
信号を入力するようにすれば、対数化及び直流カットの
ための回路を省略でき、回路構成が簡素になる。また、
特に無線中継機への応用に際しては、平滑に先立ち検波
電圧中の歪波形を反転させる機能をD/U検知回路に持
たせることにより、回り込みにより生じた歪波形による
検知電圧値がマルチパス波により生じた歪波形による検
知電圧値より高くなるため、回り込み波をマルチパス波
から弁別し、専ら回り込み量に応じて可変ATTにおけ
る信号減衰量を自動制御することが可能になる。そし
て、特に無線中継機への応用に際しては、可変ATTへ
の入力信号のレベルが上昇するにつれ当該上昇よりもゆ
っくりと当該可変ATTにおける信号減衰量が小さくな
っていくよう、検知電圧の値を変化させる回路(スロー
スタート回路)を設けることによって、中継開始時又は
その直後に劣化した信号を送信してしまうことがなくな
る。このスロースタート回路を設けた場合、D/Uが顕
著に劣化したときでも、通常の状態に自動復帰させるこ
とができる。また、可変減衰器への入力信号のレベルが
所定水準より低い場合に送信機への受信信号の入力を遮
断する回路を設けることによっても、中継開始時又はそ
の直後に劣化した信号を送信してしまうことがなくな
る。この回路をスロースタート回路と併用することも可
能である。
【0014】なお、先に示唆した如く、本発明は、ディ
ジタル地上波テレビジョン放送向けの中継放送機のみな
らず、同放送向けの親局放送機や、CDMA方式携帯電
話向けの基地局、ブースタ等、様々な無線中継機或いは
無線送信機に適用できる。本発明は、更に、無線機にお
ける減衰量制御にその用途が限定されるものではない。
例えば、D/Uメータを実現する、回り込みマルチパス
識別装置を実現する、変調器故障検出装置を実現する等
の目的で本発明を実施することもできる。本発明は、そ
して、時間領域への変換及びその検波によるD/U検知
が可能である限り、他種の歪波形を対象として実施する
こともできる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
関し図面に基づき説明する。なお、図1に示した先提案
の技術と同様の又は対応する構成には同一の符号を付
し、説明を省略する。
【0016】図2に、本発明の一実施形態に係る中継放
送機の構成を示す。この図に示す中継放送機は、OFD
M方式を採用するディジタル地上波テレビジョン放送に
おいて放送波の無線中継に使用可能な装置である。この
実施形態においては、可変ATT10における信号減衰
量を制御する減衰量制御回路12が、AGC回路18の
出力から受信信号におけるD/Uを検知しその結果を示
す検知電圧を出力するD/U検知回路24と、この検知
電圧と所定の検知限を比較して可変ATT10に対する
信号減衰量制御信号を発生させる比較器26とを有して
いる。更に、図3に示すように、D/U検知回路24は
トレース回路28、対数化回路30、DCカット回路3
2及び平滑回路34を有しており、トレース回路28は
スイープオシレータ36、ミキサ38、狭帯域BPF4
0及び検波器42を有している。
【0017】回り込みやマルチパス等の遅延波乃至不要
波による干渉を受けていないときには、OFDM方式に
おける放送波の周波数スペクトルは、放送に使用する周
波数帯域(受信信号占有帯域)内に多数の変調されたキ
ャリアが密に分布するスペクトルとなり、周波数軸に沿
ったその包絡線は略方形となる。回り込みによる受信波
への干渉が生じると、図4に示すように、受信信号占有
帯域内に歪波形であるリプル波形が現れる。このリプル
波形は、中継すべき放送波(直接波)に対する回り込み
波の相対的な量が増大すればするほど、顕著になる。マ
ルチパスによる干渉が生じているときも、後述のように
相違はあるものの、リプル波形が生じる。
【0018】トレース回路28は、図3中のA点に入力
される受信信号に現れるこのようなリプル波形を、周波
数領域における波形から時間領域における波形に変換す
る回路である。具体的には、所定のトレース帯域内を掃
引するようスイープオシレータ36が掃引発振し、スイ
ープオシレータ36の掃引発振出力をミキサ38にて受
信信号と混合させ、これにより受信信号をダウンコンバ
ートする。ダウンコンバートされた受信信号中の各周波
数成分は、受信信号の周波数スペクトルに現れているリ
プル波形と相似した時間波形により包絡される。従っ
て、受信信号占有帯域及びトレース帯域に比べ十分狭い
通過帯域を有する狭帯域BPF40によりミキサ38の
出力を帯域通過濾波し、更に検波器42により検波する
ことにより、図5(B)に示すように、図4中のリプル
波形を時間領域に変換して取り出すことができる。特
に、トレース帯域を受信信号占有帯域に比べ狭くし、リ
プル波形の一部(高々数繰返し周期程度)とすることに
より、トレース回路28の動作を高速化できる。
【0019】対数化回路30は、時間領域に変換された
リプル波形を対数に変換し(図5(C))、DCカット
回路32は、対数化されたリプル波形から直流分をカッ
トする(図5(D))。平滑回路34は、所定の時定数
を以てこの入力を整流することにより、リプル波形を平
滑し、D/Uに対応する検知電圧を生成する(図5
(E))。検知電圧値が検知限より高くなると、比較器
26出力による可変ATT10の制御の結果、送信機2
0への入力ひいては出力レベルが低下するため(図
6)、回り込み波のレベルが低下しリプル波形の波高値
ひいては検知電圧値が低下する。これによって、回り込
み発振が防止されると共に、受信信号におけるD/U
を、検知限に応じて定まるD/U下限値以上に保つこと
ができる。回路構成も簡素かつ安価である。
【0020】また、中継放送機に到来しうる遅延干渉波
乃至不要波としては、図7に示すように、その中継放送
機44の送信アンテナ22から受信アンテナ14への回
り込みの他、他の設備46から送信された放送波のマル
チパス伝搬に係る遅延波もある。この遅延波即ちマルチ
パス波は、可変ATT10等によるレベル調整動作の影
響を受ける回り込み波と異なり、中継放送機44内部の
可変ATT10等によるレベル調整動作の影響を受けな
い。従って、D/U検知回路24に入力される受信信号
の周波数スペクトルに、マルチパス波による歪波形が現
れているときは、回り込み波による歪波形(図4参照)
が現れているときと異なり、可変ATT10における減
衰量制御によりD/Uを改善することはできない。可変
ATT10における減衰量を増大方向に制御すると、却
って、D/Uの改善を伴わない送信出力低下、という問
題が生じる。
【0021】反面、回り込み波が無限インパルス応答型
のモデルにより表現される遅延波であるのに対し、マル
チパス波は有限インパルス応答型のモデルにより表現さ
れる遅延波であるから、受信信号の周波数スペクトルに
おける歪波形の現れ方は逆の傾向となる。即ち、検波器
42の出力電圧は、回り込み発生時に図8(1)(a)
の如き波形になるのに対し、マルチパス発生時には図8
(1)(b)の如き波形即ち回り込み発生時に対し上下
反転した波形になる。従って、これらの波形を検波器4
2或いは平滑回路34において上下反転し(図8(2)
中の実線)、更に平滑回路34において比較的小さな時
定数を以て上下反転後の検波電圧を平滑することにより
(図8(2)中の破線)、回り込みによるD/U劣化を
検知しマルチパスによるD/U劣化は検知しないような
回路動作とすることができる。このようにすれば、回り
込み発生時には減衰量制御による発振防止・D/U確保
機能を発揮させる一方、マルチパス発生時における送信
出力低下を防ぐことが、可能になる(図6中の一点鎖
線)。
【0022】更に、図3では、前述の如く対数化回路3
0及びDCカット回路32を設けている。従って、図9
に示すように、可変ATT10から見て送信機20寄り
の位置からD/U検知回路24へ受信信号を入力する使
用形態も、可能になる。即ち、可変ATTの動作に伴い
レベルが変動する信号を入力する使用形態が可能にな
る。逆に言えば、図2に示した使用形態であれば、対数
化回路30及びDCカット回路32を省略してより簡素
な回路構成とすることができる。なお、対数化回路30
における対数化は、DCカット回路32の前処理という
だけでなく、小振幅のリプル波形を強調しより精密な制
御に資するという作用効果をも有している。
【0023】図10に、本発明の更に他の実施形態に係
る中継放送機の構成を示す。この図に示す実施形態にお
いては、減衰量制御回路12が、更に入力検知回路4
8、スロースタート回路50及び加算器52を有してい
る。入力検知回路48はAGC回路18から可変ATT
10に入力される信号のレベルを検知し、その結果を示
す電圧をスロースタート回路50に供給する。入力検知
回路48は、例えばダイオードを用いて信号を検波する
回路として、構成できる。スロースタート回路50は例
えばCR時定数回路を有しており、入力検知回路48の
検波出力電圧が上昇する際にその上昇の速度よりもゆっ
くりとスロースタート回路50の出力が上昇するよう、
設計されている。加算器52は、スロースタート回路5
0の出力を比較器26の出力に加算し、信号減衰量の制
御電圧として可変ATT10に供給する。図中、SW1
は受信機16と送信機20への信号伝送路を開閉するス
イッチであり、入力検知回路48及びD/U検知回路2
4から見てAGC回路18寄りに設けられている。
【0024】本実施形態においては、放送開始時におけ
る劣化出力を防止できる。即ち、放送開始前の時点では
受信信号レベルが低いため入力検知回路48の検波出力
電圧が低く保たれ、その結果スロースタート回路50の
出力も低く保たれるため、可変ATT10の信号減衰量
は最大値で維持される。放送開始に伴い、即ちスイッチ
SW1がオンされ受信機16により受信された放送波が
後段に供給され始めるのに伴い、入力検知回路48の検
波出力電圧は上昇し始める。入力検知回路48の後段に
設けられているスロースタート回路50によって上昇が
“なまされる”ため、可変ATT10に供給される制御
電圧の変化は、入力検知回路48の検波出力電圧の変化
に比べてゆっくりになる。従って、送信機20からの送
信出力は暫時比較的低いレベルに抑えられ、その間は回
り込みが生じないためD/Uも良好になる。これと並行
して、D/U検知回路24及び比較器26も動作してい
るため、本実施形態によれば、放送開始直後から、劣化
していない放送波の中継送信を開始することができる。
また、入力検知回路48及びスロースタート回路50
は、このように受信レベル低下時に信号減衰量を増加さ
せる機能及び受信レベルが増加しつつあるとき送信出力
を徐々に立ち上げる機能を提供しているため、本実施形
態においては、D/U劣化時に送信出力を徐々に立ち上
げ通常の状態に復帰させる、といった動作も実行され、
従来に比べ信頼性の良い中継放送機が得られる。なお、
可変ATT10と直列に又はこれに代え、図示しないス
イッチを設け、制御電圧の値が低いときにはこのスイッ
チを閉じておき十分高くなったときに開くようにして
も、送信機20からの送信出力を暫時低いレベルに抑え
ることができる。
【0025】以上の説明中、入力検知回路48及びスロ
ースタート回路50の具体的な構成については、特願平
9−264743号をも参照されたい。その際には、当
該出願において無線周波数(放送周波数)にて処理が実
行されているのに対し、本願では中間周波数にて処理を
実行していること、従って回路定数の設定等は相違して
いることに、留意されたい。
【0026】図11(a)に、本発明の更に他の実施形
態に係る親局放送機の構成を示す。この図に示す親局放
送機は、例えばOFDM変調器54Aから出力される中
間周波数(IF)のOFDM波をアップコンバータ56
により無線周波数に変換し、電力増幅器58により増幅
し、BPF60により帯域制限した上で、送信アンテナ
62から無線送信している。無線送信されたOFDM波
は、視聴者装置や中継放送機等により受信される。更
に、本実施形態においては、例えばアップコンバータ5
6の前段にて周波数スペクトル歪を検知しその結果に応
じて現用予備切換や警報動作を起動する異常時処理回路
12Aを設けている。異常時処理回路12Aは、図2或
いは図9に示した減衰量制御回路12と同様の構成であ
り、D/U検知回路24及び比較器26から構成されて
いる。比較器26の出力は、現用のOFDM変調器54
Aから予備のOFDM変調器54Bへの切換のためのス
イッチSW2に供給されており、スイッチSW2が図中
のa側即ち現用側に接続されている状態でD/Uの劣化
が生じた場合には、D/U検知回路24の出力が所定の
検知限を上回ったことを示す比較器26の出力に応じ、
スイッチSW2がb側即ち予備側に切り換わる。また、
この図では、比較器26の出力は警報装置70にも供給
されている。警報装置70は、比較器26からD/Uの
劣化を示す信号が供給されたとき、これに応じ、親局放
送機の維持管理に当たっている人間に対して文字・映像
・音響・音声等でその旨を知らせ、或いは、親局放送機
の状態に関する情報を収集する装置等にその旨を示す情
報を提供する。なお、図11(a)中で符号68Aで示
されている部分は2個(3個以上でも構わない)のOF
DM変調器54A及び54B並びにスイッチSW2から
構成されているが、本実施形態は、この部分を、図11
(b)中に符号68Bで示すように、2個(3個以上で
も構わない)のSTL/TTL受信機66A及び66B
並びにスイッチSW2を有する構成に置き換えた構成と
することもできる。STL/TTL受信機66A及び6
6Bは、STL、TTL等の無線回線から受信した信号
を増幅、周波数変換等してIFのOFDM波を出力する
受信機である。STL/TTL受信機66A及び66B
は、対応する受信アンテナ64A又は64Bを用いてS
TL、TTL等の無線回線に接続する。スイッチSW2
の動作及び制御方法は図11(a)と同様である。
【0027】このように異常時処理回路12Aを設け現
用予備切換を行うのは、OFDM変調器54A、STL
/TTL受信機66A等からのIFのOFDM波に、回
路の不正常動作その他の原因で周波数スペクトル歪が現
れていることがあるためである。例えば、OFDM変調
器54Aの出力を放送に使用しているときに、OFDM
変調器54Aの動作タイミングを決める同期クロックが
断たれてしまった場合、OFDM変調器54A内部でデ
ータ同士の同期が十分にとれなくなり、その結果、OF
DM変調器54A出力の周波数スペクトルに歪波形が現
れる。また、STL/TTL受信機66Aの出力を放送
に使用しているときに、STL/TTL受信機66Aの
内部で例えばそのBPF(図示せず)で故障が発生した
場合や、STL等の無線回線で帯域性フェージングが発
生した場合、細部は異なるものの、STL/TTL受信
機66A出力の周波数スペクトルに歪波形が現れる。本
実施形態においては、このような歪波形による信号の劣
化を検出して現用予備切換を行っているため、信号が良
好な状態に自動復帰させることができる。また、警報動
作によって、OFDM変調器54A等に異常が生じた可
能性があることを報知することができる。その際に、O
FDM復調が必要でないため回路構成が小さくまた安価
である。なお、必要がない場合、現用予備切換及び警報
のうち一方を省略してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 先に提案されている中継放送機の一例構成を
示すブロック図である。
【図2】 本発明の一実施形態に係る中継放送機の構成
を示すブロック図である。
【図3】 この実施形態におけるD/U検知回路の構成
を示すブロック図である。
【図4】 回り込みにより発生する周波数スペクトル上
のリプル波形を示す図である。
【図5】 図3中の各点における波形の一例を示すタイ
ミングチャートである。
【図6】 検知電圧と可変ATT出力との関係を示す図
である。
【図7】 回り込みとマルチパスを示す図である。
【図8】 波形の上下反転処理を示す図であり、特に
(1)は検波器の出力電圧を、(2)は波形反転後の電
圧及び平滑値を、(a)は回り込み発生時を、(b)は
マルチパス発生時を、それぞれ示す図である。
【図9】 本発明の他の実施形態に係る中継放送機の構
成を示すブロック図である。
【図10】 本発明の更に他の実施形態に係る中継放送
機の構成を示すブロック図である。
【図11】 本発明の更に他の実施形態に係る親局放送
機の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10,68 可変ATT、12 減衰量制御回路、12
A 異常時処理回路、24 D/U検知回路、26 比
較器、28 トレース回路、30 対数化回路、32
DCカット回路、34 平滑回路、44 中継放送機、
48 入力検知回路、50 スロースタート回路、52
加算器。
フロントページの続き (72)発明者 北島 靖司 東京都三鷹市下連雀五丁目1番1号 日本 無線株式会社内 (72)発明者 唐澤 和茂 東京都三鷹市下連雀五丁目1番1号 日本 無線株式会社内 (72)発明者 丸山 高志 東京都三鷹市下連雀五丁目1番1号 日本 無線株式会社内 Fターム(参考) 5K042 BA08 CA02 CA15 DA02 DA14 DA24 EA03 EA15 FA11 GA02 GA12 HA13 JA01 LA06 NA03 5K067 AA02 AA42 DD28 DD45 EE06 FF16 GG08 LL13

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号の周波数スペクトルに現れる歪
    波形を周波数領域における波形から時間領域における波
    形に変換し、 時間領域に変換された歪波形を平滑することにより、 入力信号における希望波不要波比に対応する検知電圧を
    生成することを特徴とするD/U検知方法。
  2. 【請求項2】 所定のトレース帯域内にて掃引発振する
    スイープオシレータと、このスイープオシレータの出力
    との混合により入力信号を周波数変換するミキサと、こ
    のミキサの出力をミキサへの入力信号の占有帯域及びス
    イープオシレータにおけるトレース帯域に比べ狭い通過
    帯域を以て帯域通過濾波する狭帯域BPFと、狭帯域B
    PFにより濾波された信号を検波する検波器と、検波器
    の出力たる検波電圧を平滑して検知電圧を生成する平滑
    回路と、を備え、 ミキサへの入力信号スペクトルに生じている歪波形を周
    波数領域から時間領域に変換しさらに平滑することによ
    り、入力信号における希望波不要波比に対応する検知電
    圧を生成することを特徴とするD/U検知回路。
  3. 【請求項3】 信号を無線送信する送信機並びに送信機
    からの送信レベルを変化させるレベル調整回路を備える
    無線機にて使用され、上記レベルの変化量を制御する送
    信レベル制御回路において、 送信機の前段、後段又は内部から信号の一部を取り出し
    てそのミキサに入力し上記検知電圧を生成する請求項2
    記載のD/U検知回路と、 検知電圧が所定の検知限を上回らないよう当該検知電圧
    に応じて上記レベル調整回路を制御する回路と、 を有し、上記検知電圧に基づく送信レベルの可変制御に
    より、送信機への入力信号における希望波不要波比を上
    記検知限に対応する水準以下に抑えることを特徴とする
    送信レベル調整回路。
  4. 【請求項4】 入力信号に増幅等所定の処理を施して無
    線送信する送信機並びに送信機への入力信号を減衰させ
    る可変減衰器を備える無線機にて使用され、上記可変減
    衰器における信号減衰量を制御する減衰量制御回路にお
    いて、 送信機への又は可変減衰器への入力信号の一部をそのミ
    キサに入力して上記検知電圧を生成する請求項2記載の
    D/U検知回路と、 検知電圧が所定の検知限を上回らないよう当該検知電圧
    に応じて上記可変減衰器における信号減衰量を変化させ
    る回路と、 を有し、上記検知電圧に基づく減衰量の可変制御によ
    り、送信機への入力信号における希望波不要波比を上記
    検知限に対応する水準以下に抑えることを特徴とする減
    衰量制御回路。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の減衰量制御回路におい
    て、 D/U検知回路が、可変減衰器から送信機への入力信号
    の一部をそのミキサに入力して検知電圧を生成すること
    を特徴とする減衰量制御回路。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の減衰量制御回路におい
    て、 D/U検知回路が、検波電圧を対数化する対数化回路及
    び対数化された検波電圧から直流分を除去して平滑回路
    に供給するDCカット回路を備えることを特徴とする減
    衰量制御回路。
  7. 【請求項7】 請求項4乃至6のいずれか記載の減衰量
    制御回路において、 D/U検知回路が、上記可変減衰器への入力信号のレベ
    ルを所定のレベルを目標として自動制御する自動利得制
    御回路から、その後段に設けられている上記可変減衰器
    へと入力される信号の一部を、そのミキサに入力して、
    検知電圧を生成することを特徴とする減衰量制御回路。
  8. 【請求項8】 中継すべき信号を無線受信する受信機
    と、受信機における受信信号に増幅等所定の処理を施し
    て無線送信する送信機と、受信機から送信機に入力され
    る受信信号を減衰させる可変減衰器と、を備え、信号の
    無線中継に用いられる無線機において、 マルチパス波又は回り込み波の受信により生ずる希望波
    不要波比の劣化を防止抑圧すべく、請求項4乃至7のい
    ずれか記載の減衰量制御回路を備えることを特徴とする
    無線機。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の無線機において、 D/U検知回路が、平滑に先立ち検波電圧中の歪波形を
    反転させることを特徴とする無線機。
  10. 【請求項10】 請求項8又は9記載の無線機におい
    て、 減衰量制御回路が、可変減衰器への入力信号のレベルが
    上昇するにつれ当該上昇よりもゆっくりと上記可変減衰
    器における信号減衰量が小さくなっていくよう、上記検
    知電圧の値を変化させる回路を有することを特徴とする
    無線機。
  11. 【請求項11】 請求項8乃至10のいずれか記載の無
    線機において、 減衰量制御回路が、可変減衰器への入力信号のレベルが
    所定水準より低い場合に送信機への受信信号の入力を遮
    断する回路を有することを特徴とする無線機。
  12. 【請求項12】 前段の回路から供給を受けた信号に増
    幅等所定の処理を施して無線送信する送信機を備える無
    線機にて使用され、 送信機への入力信号の一部をそのミキサに入力して上記
    検知電圧を生成する請求項2記載のD/U検知回路と、 検知電圧が所定の検知限を上回った場合に、送信機に対
    して信号を供給する上記前段の回路又はその回路に信号
    を供給する回路若しくは回線にて信号品質劣化につなが
    る状態が生じていると判別し、所定の異常時処理を起動
    する回路と、 を有することを特徴とする異常時処理回路。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の異常時処理回路にお
    いて、 上記所定の異常時処理が、上記前段の回路を予備の回路
    に切り換える現用予備切換処理及び無線機の使用者若し
    くは関連する他の装置に対し現状を示す情報を提供する
    警報処理のうち、少なくとも一方を含むことを特徴とす
    る異常時処理回路。
  14. 【請求項14】 送信すべき信号に増幅等所定の処理を
    施して無線送信する送信機を備える無線機において、 上記前段の回路にて又はその回路に信号を供給する回路
    若しくは回線にて信号品質劣化につながる状態が生じて
    いるときにその品質が劣化している又はその恐れのある
    信号を送信することを防ぐべく、請求項12又は13記
    載の異常時処理回路を備えることを特徴とする無線機。
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