JP2004285744A - 化粧板の製法、およびこの化粧板を用いた腰壁 - Google Patents
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Abstract
【課題】伸縮性に乏しいシート素材の使用を可能とし、しかも四周の端面の裏側角部を切りとった切欠部を有する化粧板を効率的に加工しうる製法と、前記製法により生産された化粧板を用いて、見栄えが良く、かつ取付作業の作業性が優れた腰壁を提供する。
【解決手段】四周の端面の裏側角部を切りとった切欠部を有し、かつ表面から四周の端面に亘り連続した化粧シートを貼着した矩形状の化粧板の製法であって、長尺材の両側面からなる第1の端面の裏側角部に切欠部を形成する工程、長尺材の表面から第1の端面の切欠部に亘って化粧シートを貼り付ける工程、長尺材を長さ方向と直角方向で切断し矩形状の化粧基板を得る工程、前記化粧基板の裏面側かつ前記第1の端面と直角な第2の端面の近傍に、頂角が90°かつ化粧シートに達しないV字状の切り込みを設ける工程、前記切り込みの頂点を基点として、第2の端面を有する縁材を切り込み側へ90°折り曲げ接着して新たな第2の端面を形成する工程、前記新たな第2の端面に、前記切欠部と同形状の切欠部を形成する工程、とを含むことを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】四周の端面の裏側角部を切りとった切欠部を有し、かつ表面から四周の端面に亘り連続した化粧シートを貼着した矩形状の化粧板の製法であって、長尺材の両側面からなる第1の端面の裏側角部に切欠部を形成する工程、長尺材の表面から第1の端面の切欠部に亘って化粧シートを貼り付ける工程、長尺材を長さ方向と直角方向で切断し矩形状の化粧基板を得る工程、前記化粧基板の裏面側かつ前記第1の端面と直角な第2の端面の近傍に、頂角が90°かつ化粧シートに達しないV字状の切り込みを設ける工程、前記切り込みの頂点を基点として、第2の端面を有する縁材を切り込み側へ90°折り曲げ接着して新たな第2の端面を形成する工程、前記新たな第2の端面に、前記切欠部と同形状の切欠部を形成する工程、とを含むことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、端面の裏側角部を切りとった切欠部を全周に形成し、かつ表面に化粧シートを貼着した矩形状の化粧板の製法、およびこの化粧板を用いて居室、廊下等の壁の腰高さよりも低位に形成される腰壁に関する。
【0002】
【従来の技術】
腰壁を含む壁板、床仕上材、天井材、各種カウンター部材等化粧板は、無垢木材、集成木材が使用される他、合板、木質繊維板、セメントボード等の基板に化粧シートを貼着して製造することが一般的に行われている。
【0003】
そして、これら化粧板は、反り、取付け誤差等により接合部に生じる段差が目立つことを防ぐため、或いは、熱、含水率による膨張伸縮を吸収するため、隣接する化粧板の端面間に間隙を設けた、所謂目地を形成することが一般である。
【0004】
しかし、化粧シート張り化粧板の場合、化粧シートで被覆されない基板の端面が目地内で露呈すると、見栄えを低下させるとともに、被覆層の無い前記基板端面から空気中の水分が基板内に浸入して、含水率変化による反りが発生する可能性がある。
【0005】
そこで、基板表面に貼着する化粧シートの縁部を前記基板の端面に折り曲げ貼着し、化粧板の端面も化粧シートで被覆することが提案されている。
(例えば特許文献1)。
【0006】
【特許文献1】
特開2003−20870号公報(請求項1、図1)
【0007】
天井材、床仕上材のように、左右方向にのみ目地を設けて連続して取付ける化粧板においては、前記左右の端面を化粧シートで被覆することにより、化粧シートで被覆した目地を形成することができる。
【0008】
ところが、例えば腰壁等で、上下及び左右の双方において目地を介して連続的に取付ける化粧板は、その全周の端面に化粧被覆層が必要となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、表面に貼着した化粧シートを基板の四周の端面に折り曲げて貼り付けると、各コーナー部において化粧シートを重ねて折り畳む必要から表面に膨れ、シワが生じる等見栄えが悪く、また化粧シートを貼付ける作業に大変手間取るという問題がある。
【0010】
特に、腰板等内装用の化粧桟においては、火災時、廃棄物処理としての焼却時に有害な塩化水素ガスを出す塩化ビニル樹脂の使用が敬遠され、これに代わる新しい化粧シートとして用いられているオレフィン系、紙系のシート素材は伸縮性に乏しいため、基板の四周の端面に折り曲げて貼着することは不可能である。
【0011】
また、表面の化粧シートと、四周端面の化粧シートを各々その寸法に合わせて切断し、個別に貼着することも考えられるが、作業に大変な手間が掛かって生産性が悪く、表面と端面の交差部で化粧シートが分離するため、この部分から剥離する可能性が大きい。
【0012】
本発明は、以上のような問題点に鑑み案出なされたもので、表面から四周の端面に連続した化粧シートを貼着した矩形状の化粧板において、見栄えが良いととも伸縮性に乏しいシート素材の使用を可能とし、しかも四周の端面の裏側角部を切りとった切欠部を有する化粧板を効率的に加工しうる製法を提供し、併せて、前記製法により生産された化粧板を用いて、見栄えが良く、かつ取付作業の作業性が優れた腰壁の提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明のうち請求項1記載の発明は、四周の端面の裏側角部を切りとった切欠部を有し、かつ表面から四周の端面に亘り連続した化粧シートを貼着した矩形状の化粧板の製法であって、
長尺材の両側面からなる第1の端面の裏側角部に切欠部を形成する工程、
長尺材の表面から第1の端面の切欠部に亘って化粧シートを貼り付ける工程、
長尺材を長さ方向と直角方向で切断し矩形状の化粧基板を得る工程、
前記化粧基板の裏面側かつ前記第1の端面と直角な第2の端面の近傍に、頂角が90°かつ化粧シートに達しないV字状の切り込みを設ける工程、
前記切り込みの頂点を基点として、第2の端面を有する縁材を切り込み側へ90°折り曲げ接着して新たな第2の端面を形成する工程、
前記新たな第2の端面に、前記切欠部と同形状の切欠部を形成する工程、
とを含むことを特徴とする。
【0014】
また請求項2の発明は、前記製法により得られた化粧板を、壁本体の表面下部に、小間隔を隔てて上下又は/及び左右に連続して取付け、
かつ上下及び左右に隣接する化粧板の向い合う切欠部間に、前記壁本体に固定された長尺薄板状の雇い実を設けたことを特徴とする腰壁である。
【0015】
また請求項3の発明は、請求項2の腰壁において、最上部の化粧板の上端面の切欠部に、水平で長尺材状の化粧桟を嵌合したことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の一形態を図面に基づき説明する。図1は裏面側を上にした姿勢の化粧板4を示し、該化粧板4は矩形板状をなし、本例では、正方形状である。また四周の端面12の裏側角部を切りとった切欠部2を有し、かつ表面から四周の端面12に亘り連続した化粧シート3が貼着され、しかも前記切欠部2には、化粧板4の側方に向いた切欠端面21を前記裏面側が前記側方に飛出した傾斜面状に形成することにより断面略V字状の取付凹部37を形成している。
【0017】
図2〜図5は、化粧板4の製造工程を順次示すものであり、図2(A)〜(C)は、長尺材5の両側面からなる第一の端面12aに切欠部2を形成する工程を示す。
【0018】
長尺材5は、化粧板4の芯材を構成するものであり、合板、MDF(中質繊維板)、パーチクルボード、リサイクル合成木材、集成材等木質材料を用いる。また長尺材5は、予め化粧板4の幅(200mm〜1000mm)に成形、又は切断され、厚さが3mm〜20mmのものを用いる。
【0019】
図2(A)に示すように、裏面を上にした長尺材5を、コンベア(図示せず)上に載置して長さ方向に搬送し、該搬送中に水平な回転鋸刃22、22により、その両側面からなる第1の端面12a、12aに横切り込み23、23を切削形成する。
【0020】
次いで、図2(B)に示すように、上方から長尺材5の裏面に向かい前記搬送方向に平行で直立した回転鋸刃24、24により、長尺材5の裏面両側部に、裏切り込み25、25を切削形成し、長尺材5の第1の端面12aの裏側角部を切り取った段部26、26を形成する。
【0021】
次いで、図2(C)に示すように、水平に回転するルーター27、27により、段部26の段端面を斜めに切削して前記取付凹部37を形成し、これにより長尺材5の第1の端面12aの裏側角部に前記取付凹部37を具えた切欠部2を形成する。
【0022】
なお、切欠部2の寸法が比較的小さな場合、又は長尺材5の材質が比較的軟質の場合等は、前記水平な回転鋸刃22、直立した回転鋸刃24による段部26を形成する工程を用いることなく、ルーター27により、直接、長尺材5の両側端面の裏側角部に前記取付凹部37を具えた切欠部2を形成することもできる。
【0023】
図3(A)は長尺材5の表面から両側面の切欠部2に亘って化粧シート3を貼り付ける工程を示す。この工程では、前記切欠部2を形成した後、反転装置(図示せず)により反転され、表面を上にして長さ方向に搬送される長尺材5の上側から、帯状の化粧シート3を供給する。該化粧シート3は、オレフィン系樹脂、紙の他、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル、アクリル系樹脂等で成形したものを用い、その厚みは20〜300μmが好ましく、幅は長尺材5の幅より少し大きく成形又は切断されたものを用いる。又化粧シート3は、表面に、木目柄、その他の模様を有するもの、或いは単色に着色されたもの、又は透明なものを用いることができる。
【0024】
スプレッダーにより予め裏面にホットメルト接着剤が塗布され、かつ長尺材5上にその両側縁部3aを同じ寸法食み出した状態で積層された化粧シート3は、先ず水平ロール28で押圧されることにより長尺材5の上面に接着される。
【0025】
次いで、前記化粧シート3の両側縁部3aが、ハ字状に傾斜する左右一対の上斜めロール29、29によって斜め下方に案内された後、長尺材5の両側に添う側ロール30、30により押圧されることにより長尺材5の両側面に接着される。
【0026】
さらに、前記化粧シート3の両側縁部3aが、逆ハ字状に傾斜する左右一対の下斜めロール31、31によって前記切欠部2に向けて斜めに案内された後、切欠部2の表面に添う左右の下ロール32、32により押圧されることにより切欠部2の表面に接着される。
【0027】
前記水平ロール28、上斜めロール29、側ロール30、下斜めロール31、下ロール32は円筒形のロール本体の表面がシリコンゴムなどのゴム層で被覆され、また温水循環路等加熱手段を具えた熱ロールを用いることもでき、加圧力は3〜30kg/cm2 程度が好ましい。
【0028】
図3(B)は、長尺材5を、その長さ方向に直角方向の、かつ直立した回転鋸刃33により、前記長さ方向と直角方向に切断する工程を示す。本切断工程で第1の端面12aに切欠部2を有し、表面から前記切欠部2に亘る化粧シート3が貼り付けられた矩形状の化粧基板6が得られる。
【0029】
次いで、図4(A)に示すように、Vカット用の切削刃34を用いて、前記化粧基板6の裏面側で、かつ切欠部2を有する前記第1の端面12aと直角な第2の端面12bの内側近傍に、該第2の端面12bと平行で、断面がV字状で頂角が90°の切り込み7を切削形成する。該切り込み7は、前記化粧基板6の中で、前記長尺材5の切断により形成され、かつ前記木質材料からなる芯材部35に対してのみ形成し、前記化粧シート3には達しない。図4(A)は、前記化粧基板6の一方の第2の端面12bのみを図示しているが、他方の第2の端面12bにおいても同様に、切り込み7が形成される。
【0030】
また、該切り込み7は、前記Vカット用の切削刃34を用いるほか、各々が45°の角度を持って外側に傾く(合計で90°)一対の回転鋸刃により、V字状の切り込み7を形成することもできる。
【0031】
前記切り込み7内にホットメルトなどの接着剤を塗布した後、前記切り込み7により分離され、かつ前記端面36を有する縁材8は、図4(B)に示すように、切り込み7の頂点を基点として、切り込み7側に折り曲げられ、かつ、図4(C)に示すように、前記切り込み7の内側面相互が重なり、かつ前記接着剤により接着されることにより、前記縁材8の表面が新たな第2の端面12cを形成する。なお該新たな第2の端面12cは、頂角90°の切り込み7を閉じて形成されるため、化粧基板6の表面と略90°の角度を成す。
【0032】
次いで、前記長尺材5の第1の端面12aに切欠部2を形成した工程と同様にして、図5(A)に示すように、化粧基板6に形成された前記新たな第2の端面12cに対して、水平な回転鋸刃22により、横切り込み23を切削形成し、次いで、図5(B)に示すように、上方から化粧基板6の裏面に向かい前記新たな第2の端面12cに平行で直立した回転鋸刃24により、化粧基板6の裏面の新たな第2の端面12c近傍に、裏切り込み25を切削形成し、化粧基板6の新たな第2の端面12cの裏側角部が切り取られた段部26を形成する。
【0033】
次いで、図5(C)に示すように、水平に回転するルーター27により、段部26の側面を斜めに切削することにより、化粧基板6の新たな第2の端面12cの裏側角部に前記取付凹部37を具えた切欠部2を形成する。
【0034】
なお、図5(A)〜(C)は、前記化粧基板6の一方の新たな第2の端面12cのみを図示しているが、他方の新たな第2の端面12cにおいても同様にして切欠部2が形成される。
【0035】
以上の工程により、四周の端面12の裏側角部を切りとった切欠部2を有し、かつ表面から四周の端面12に亘り連続した化粧シート3が貼着され、しかも前記切欠部2には、断面略V字状の取付凹部37が形成された化粧板4が製造される。
【0036】
しかも、四周の端面12に対する化粧シート3の貼付けは、第1の端面12a側においては、切断前の長尺材5の表面から第1の端面12a、切欠部2に亘り化粧シート3を折り曲げて貼付け、他方の端面12においては、前記化粧シート3を貼着した化粧基板6に形成した頂点が90°のV字状の切り込み7の頂点を基点とする折り曲げにより、既に化粧シート3が貼着された新たな第2の端面12cを形成することにより行われる。従って、四周の端面12のコーナー部おいて化粧シートを重ねて折り畳む必要がないため、表面に膨れ、シワの発生がなく見栄えが良いとともに化粧シート3にオレフィン系、紙系の伸縮性に乏しいシート素材を用いることができ、また化粧シート3のを貼付ける作業の作業性が良い。
【0037】
本発明の腰壁1は、図6、7、8に示すように、前記製法により得られた化粧板4、と長尺薄板状の雇い実10とからなる。該雇い実10は、プラスチックの押出し成形、合板、MDF(中質繊維板)等の芯材に化粧シートをラミネートする等の製法により、前記切欠部2の化粧板4厚さ方向の寸法と略厚に形成され、その両側面が裏面側より表面側に突出する傾斜面として形成されて、両側部に断面三角形状の取付部39を具える。
【0038】
前記化粧板4は、住宅、店舗等建築物を構成する外壁、間仕切壁等の壁本体9の表面下部に小間隔13を隔てて上下に二段及び左右に連続する。尚寸法の大きな化粧板4等においては、左右にのみ連続する場合もある。また前記小間隔13は化粧板4間の目地を形成し、前記雇い実10の表面が目地底を形成する。
【0039】
上下又は左右に連続する化粧板4は、図8に示すように、その両側の切欠部2に挿入した雇い実10の取付部39が切欠部2の取付凹部37に嵌合することにより壁本体9に取付けられるため、取付作業の作業性に優れる。また隣接する化粧板4間において、向き合う切欠部2の取付凹部37、37にその間に設けられた雇い実10の取付部39、39が嵌合することにより、双方の化粧板4の表面が整一に保たれ、化粧板4の反り、取付誤差等による段違いが防止できる。
【0040】
本例では、上段の化粧板4の上縁は、壁本体9に水平に取付けられた見切り縁41の凹部42に嵌合して取付けらるとともに、下段の化粧板4の下縁は、幅木43の上端の凹部44に嵌合して取付けられる。また化粧板4は、これに加え、接着剤、化粧釘等により直接壁本体9に直接固定されることもある。
【0041】
図9に示す腰壁1は、最上部の化粧板4の上端面の切欠部2に、該切欠部2と略同断面の水平で長尺上の化粧桟11を嵌合したのもであり、前記見切り縁41を必要とせず、シンプルな外観で見栄えが良い。また壁本体9に固定された前記化粧桟11の下部に形成した断面三角形状の取付部39が、化粧板4の切欠部2の取付凹部37に嵌合することにより最上部の化粧板4の上部が取付けられているため、前記化粧板4の上端が反り等により壁本体9との間に間隙を生じることがなく、かつ取付作業の作業性に優れる。
【0042】
【発明の効果】
上述したように、本発明の化粧板の製法は、四周の端面のコーナー部おいて化粧シートを重ねて折り畳む必要がないため、表面に膨れ、シワの発生がなく見栄えが良いとともに化粧シートにオレフィン系、紙系の伸縮性に乏しいシート素材を用いることができ、また化粧シートを貼付ける作業の作業性が良い。
【0043】
また、本発明の腰壁は、前記製法による化粧板を用いたもので、見栄えが良く、かつ取付作業の作業性が優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の化粧板の製法により得られる化粧板を示す斜視図である。
【図2】長尺材の第1の端面に切欠部を形成する工程を説明する斜視図である。
【図3】(A)は化粧シートを貼り付ける工程、(B)は長尺材を切断して化粧基板を得る工程を説明する斜視図である。
【図4】(A)は化粧基板の第2の端面にV字状の切り込みを形成する工程、(B)及び(C)は前記切り込みで折り曲げて新たな第2の端面を形成する工程を説明する斜視図である。
【図5】新たな第2の端面に切欠部を形成する工程を説明する斜視図である。
【図6】本発明の腰壁の一実施の形態を例示する分解斜視図である。
【図7】その要部拡大斜視図である。
【図8】そのA−A断面図である。
【図9】腰壁の異なる実施の形態を例示する要部斜視図である。
【符号の説明】
1 腰壁
2 切欠部
3 化粧シート
4 化粧板
5 長尺材
6 化粧基板
7 切り込み
8 縁材
9 壁本体
10 雇い実
11 化粧桟
12 端面
12a 第1の端面
12b 第2の端面
12c 新たな第2の端面
13 小間隔
【発明の属する技術分野】
本発明は、端面の裏側角部を切りとった切欠部を全周に形成し、かつ表面に化粧シートを貼着した矩形状の化粧板の製法、およびこの化粧板を用いて居室、廊下等の壁の腰高さよりも低位に形成される腰壁に関する。
【0002】
【従来の技術】
腰壁を含む壁板、床仕上材、天井材、各種カウンター部材等化粧板は、無垢木材、集成木材が使用される他、合板、木質繊維板、セメントボード等の基板に化粧シートを貼着して製造することが一般的に行われている。
【0003】
そして、これら化粧板は、反り、取付け誤差等により接合部に生じる段差が目立つことを防ぐため、或いは、熱、含水率による膨張伸縮を吸収するため、隣接する化粧板の端面間に間隙を設けた、所謂目地を形成することが一般である。
【0004】
しかし、化粧シート張り化粧板の場合、化粧シートで被覆されない基板の端面が目地内で露呈すると、見栄えを低下させるとともに、被覆層の無い前記基板端面から空気中の水分が基板内に浸入して、含水率変化による反りが発生する可能性がある。
【0005】
そこで、基板表面に貼着する化粧シートの縁部を前記基板の端面に折り曲げ貼着し、化粧板の端面も化粧シートで被覆することが提案されている。
(例えば特許文献1)。
【0006】
【特許文献1】
特開2003−20870号公報(請求項1、図1)
【0007】
天井材、床仕上材のように、左右方向にのみ目地を設けて連続して取付ける化粧板においては、前記左右の端面を化粧シートで被覆することにより、化粧シートで被覆した目地を形成することができる。
【0008】
ところが、例えば腰壁等で、上下及び左右の双方において目地を介して連続的に取付ける化粧板は、その全周の端面に化粧被覆層が必要となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、表面に貼着した化粧シートを基板の四周の端面に折り曲げて貼り付けると、各コーナー部において化粧シートを重ねて折り畳む必要から表面に膨れ、シワが生じる等見栄えが悪く、また化粧シートを貼付ける作業に大変手間取るという問題がある。
【0010】
特に、腰板等内装用の化粧桟においては、火災時、廃棄物処理としての焼却時に有害な塩化水素ガスを出す塩化ビニル樹脂の使用が敬遠され、これに代わる新しい化粧シートとして用いられているオレフィン系、紙系のシート素材は伸縮性に乏しいため、基板の四周の端面に折り曲げて貼着することは不可能である。
【0011】
また、表面の化粧シートと、四周端面の化粧シートを各々その寸法に合わせて切断し、個別に貼着することも考えられるが、作業に大変な手間が掛かって生産性が悪く、表面と端面の交差部で化粧シートが分離するため、この部分から剥離する可能性が大きい。
【0012】
本発明は、以上のような問題点に鑑み案出なされたもので、表面から四周の端面に連続した化粧シートを貼着した矩形状の化粧板において、見栄えが良いととも伸縮性に乏しいシート素材の使用を可能とし、しかも四周の端面の裏側角部を切りとった切欠部を有する化粧板を効率的に加工しうる製法を提供し、併せて、前記製法により生産された化粧板を用いて、見栄えが良く、かつ取付作業の作業性が優れた腰壁の提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明のうち請求項1記載の発明は、四周の端面の裏側角部を切りとった切欠部を有し、かつ表面から四周の端面に亘り連続した化粧シートを貼着した矩形状の化粧板の製法であって、
長尺材の両側面からなる第1の端面の裏側角部に切欠部を形成する工程、
長尺材の表面から第1の端面の切欠部に亘って化粧シートを貼り付ける工程、
長尺材を長さ方向と直角方向で切断し矩形状の化粧基板を得る工程、
前記化粧基板の裏面側かつ前記第1の端面と直角な第2の端面の近傍に、頂角が90°かつ化粧シートに達しないV字状の切り込みを設ける工程、
前記切り込みの頂点を基点として、第2の端面を有する縁材を切り込み側へ90°折り曲げ接着して新たな第2の端面を形成する工程、
前記新たな第2の端面に、前記切欠部と同形状の切欠部を形成する工程、
とを含むことを特徴とする。
【0014】
また請求項2の発明は、前記製法により得られた化粧板を、壁本体の表面下部に、小間隔を隔てて上下又は/及び左右に連続して取付け、
かつ上下及び左右に隣接する化粧板の向い合う切欠部間に、前記壁本体に固定された長尺薄板状の雇い実を設けたことを特徴とする腰壁である。
【0015】
また請求項3の発明は、請求項2の腰壁において、最上部の化粧板の上端面の切欠部に、水平で長尺材状の化粧桟を嵌合したことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の一形態を図面に基づき説明する。図1は裏面側を上にした姿勢の化粧板4を示し、該化粧板4は矩形板状をなし、本例では、正方形状である。また四周の端面12の裏側角部を切りとった切欠部2を有し、かつ表面から四周の端面12に亘り連続した化粧シート3が貼着され、しかも前記切欠部2には、化粧板4の側方に向いた切欠端面21を前記裏面側が前記側方に飛出した傾斜面状に形成することにより断面略V字状の取付凹部37を形成している。
【0017】
図2〜図5は、化粧板4の製造工程を順次示すものであり、図2(A)〜(C)は、長尺材5の両側面からなる第一の端面12aに切欠部2を形成する工程を示す。
【0018】
長尺材5は、化粧板4の芯材を構成するものであり、合板、MDF(中質繊維板)、パーチクルボード、リサイクル合成木材、集成材等木質材料を用いる。また長尺材5は、予め化粧板4の幅(200mm〜1000mm)に成形、又は切断され、厚さが3mm〜20mmのものを用いる。
【0019】
図2(A)に示すように、裏面を上にした長尺材5を、コンベア(図示せず)上に載置して長さ方向に搬送し、該搬送中に水平な回転鋸刃22、22により、その両側面からなる第1の端面12a、12aに横切り込み23、23を切削形成する。
【0020】
次いで、図2(B)に示すように、上方から長尺材5の裏面に向かい前記搬送方向に平行で直立した回転鋸刃24、24により、長尺材5の裏面両側部に、裏切り込み25、25を切削形成し、長尺材5の第1の端面12aの裏側角部を切り取った段部26、26を形成する。
【0021】
次いで、図2(C)に示すように、水平に回転するルーター27、27により、段部26の段端面を斜めに切削して前記取付凹部37を形成し、これにより長尺材5の第1の端面12aの裏側角部に前記取付凹部37を具えた切欠部2を形成する。
【0022】
なお、切欠部2の寸法が比較的小さな場合、又は長尺材5の材質が比較的軟質の場合等は、前記水平な回転鋸刃22、直立した回転鋸刃24による段部26を形成する工程を用いることなく、ルーター27により、直接、長尺材5の両側端面の裏側角部に前記取付凹部37を具えた切欠部2を形成することもできる。
【0023】
図3(A)は長尺材5の表面から両側面の切欠部2に亘って化粧シート3を貼り付ける工程を示す。この工程では、前記切欠部2を形成した後、反転装置(図示せず)により反転され、表面を上にして長さ方向に搬送される長尺材5の上側から、帯状の化粧シート3を供給する。該化粧シート3は、オレフィン系樹脂、紙の他、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル、アクリル系樹脂等で成形したものを用い、その厚みは20〜300μmが好ましく、幅は長尺材5の幅より少し大きく成形又は切断されたものを用いる。又化粧シート3は、表面に、木目柄、その他の模様を有するもの、或いは単色に着色されたもの、又は透明なものを用いることができる。
【0024】
スプレッダーにより予め裏面にホットメルト接着剤が塗布され、かつ長尺材5上にその両側縁部3aを同じ寸法食み出した状態で積層された化粧シート3は、先ず水平ロール28で押圧されることにより長尺材5の上面に接着される。
【0025】
次いで、前記化粧シート3の両側縁部3aが、ハ字状に傾斜する左右一対の上斜めロール29、29によって斜め下方に案内された後、長尺材5の両側に添う側ロール30、30により押圧されることにより長尺材5の両側面に接着される。
【0026】
さらに、前記化粧シート3の両側縁部3aが、逆ハ字状に傾斜する左右一対の下斜めロール31、31によって前記切欠部2に向けて斜めに案内された後、切欠部2の表面に添う左右の下ロール32、32により押圧されることにより切欠部2の表面に接着される。
【0027】
前記水平ロール28、上斜めロール29、側ロール30、下斜めロール31、下ロール32は円筒形のロール本体の表面がシリコンゴムなどのゴム層で被覆され、また温水循環路等加熱手段を具えた熱ロールを用いることもでき、加圧力は3〜30kg/cm2 程度が好ましい。
【0028】
図3(B)は、長尺材5を、その長さ方向に直角方向の、かつ直立した回転鋸刃33により、前記長さ方向と直角方向に切断する工程を示す。本切断工程で第1の端面12aに切欠部2を有し、表面から前記切欠部2に亘る化粧シート3が貼り付けられた矩形状の化粧基板6が得られる。
【0029】
次いで、図4(A)に示すように、Vカット用の切削刃34を用いて、前記化粧基板6の裏面側で、かつ切欠部2を有する前記第1の端面12aと直角な第2の端面12bの内側近傍に、該第2の端面12bと平行で、断面がV字状で頂角が90°の切り込み7を切削形成する。該切り込み7は、前記化粧基板6の中で、前記長尺材5の切断により形成され、かつ前記木質材料からなる芯材部35に対してのみ形成し、前記化粧シート3には達しない。図4(A)は、前記化粧基板6の一方の第2の端面12bのみを図示しているが、他方の第2の端面12bにおいても同様に、切り込み7が形成される。
【0030】
また、該切り込み7は、前記Vカット用の切削刃34を用いるほか、各々が45°の角度を持って外側に傾く(合計で90°)一対の回転鋸刃により、V字状の切り込み7を形成することもできる。
【0031】
前記切り込み7内にホットメルトなどの接着剤を塗布した後、前記切り込み7により分離され、かつ前記端面36を有する縁材8は、図4(B)に示すように、切り込み7の頂点を基点として、切り込み7側に折り曲げられ、かつ、図4(C)に示すように、前記切り込み7の内側面相互が重なり、かつ前記接着剤により接着されることにより、前記縁材8の表面が新たな第2の端面12cを形成する。なお該新たな第2の端面12cは、頂角90°の切り込み7を閉じて形成されるため、化粧基板6の表面と略90°の角度を成す。
【0032】
次いで、前記長尺材5の第1の端面12aに切欠部2を形成した工程と同様にして、図5(A)に示すように、化粧基板6に形成された前記新たな第2の端面12cに対して、水平な回転鋸刃22により、横切り込み23を切削形成し、次いで、図5(B)に示すように、上方から化粧基板6の裏面に向かい前記新たな第2の端面12cに平行で直立した回転鋸刃24により、化粧基板6の裏面の新たな第2の端面12c近傍に、裏切り込み25を切削形成し、化粧基板6の新たな第2の端面12cの裏側角部が切り取られた段部26を形成する。
【0033】
次いで、図5(C)に示すように、水平に回転するルーター27により、段部26の側面を斜めに切削することにより、化粧基板6の新たな第2の端面12cの裏側角部に前記取付凹部37を具えた切欠部2を形成する。
【0034】
なお、図5(A)〜(C)は、前記化粧基板6の一方の新たな第2の端面12cのみを図示しているが、他方の新たな第2の端面12cにおいても同様にして切欠部2が形成される。
【0035】
以上の工程により、四周の端面12の裏側角部を切りとった切欠部2を有し、かつ表面から四周の端面12に亘り連続した化粧シート3が貼着され、しかも前記切欠部2には、断面略V字状の取付凹部37が形成された化粧板4が製造される。
【0036】
しかも、四周の端面12に対する化粧シート3の貼付けは、第1の端面12a側においては、切断前の長尺材5の表面から第1の端面12a、切欠部2に亘り化粧シート3を折り曲げて貼付け、他方の端面12においては、前記化粧シート3を貼着した化粧基板6に形成した頂点が90°のV字状の切り込み7の頂点を基点とする折り曲げにより、既に化粧シート3が貼着された新たな第2の端面12cを形成することにより行われる。従って、四周の端面12のコーナー部おいて化粧シートを重ねて折り畳む必要がないため、表面に膨れ、シワの発生がなく見栄えが良いとともに化粧シート3にオレフィン系、紙系の伸縮性に乏しいシート素材を用いることができ、また化粧シート3のを貼付ける作業の作業性が良い。
【0037】
本発明の腰壁1は、図6、7、8に示すように、前記製法により得られた化粧板4、と長尺薄板状の雇い実10とからなる。該雇い実10は、プラスチックの押出し成形、合板、MDF(中質繊維板)等の芯材に化粧シートをラミネートする等の製法により、前記切欠部2の化粧板4厚さ方向の寸法と略厚に形成され、その両側面が裏面側より表面側に突出する傾斜面として形成されて、両側部に断面三角形状の取付部39を具える。
【0038】
前記化粧板4は、住宅、店舗等建築物を構成する外壁、間仕切壁等の壁本体9の表面下部に小間隔13を隔てて上下に二段及び左右に連続する。尚寸法の大きな化粧板4等においては、左右にのみ連続する場合もある。また前記小間隔13は化粧板4間の目地を形成し、前記雇い実10の表面が目地底を形成する。
【0039】
上下又は左右に連続する化粧板4は、図8に示すように、その両側の切欠部2に挿入した雇い実10の取付部39が切欠部2の取付凹部37に嵌合することにより壁本体9に取付けられるため、取付作業の作業性に優れる。また隣接する化粧板4間において、向き合う切欠部2の取付凹部37、37にその間に設けられた雇い実10の取付部39、39が嵌合することにより、双方の化粧板4の表面が整一に保たれ、化粧板4の反り、取付誤差等による段違いが防止できる。
【0040】
本例では、上段の化粧板4の上縁は、壁本体9に水平に取付けられた見切り縁41の凹部42に嵌合して取付けらるとともに、下段の化粧板4の下縁は、幅木43の上端の凹部44に嵌合して取付けられる。また化粧板4は、これに加え、接着剤、化粧釘等により直接壁本体9に直接固定されることもある。
【0041】
図9に示す腰壁1は、最上部の化粧板4の上端面の切欠部2に、該切欠部2と略同断面の水平で長尺上の化粧桟11を嵌合したのもであり、前記見切り縁41を必要とせず、シンプルな外観で見栄えが良い。また壁本体9に固定された前記化粧桟11の下部に形成した断面三角形状の取付部39が、化粧板4の切欠部2の取付凹部37に嵌合することにより最上部の化粧板4の上部が取付けられているため、前記化粧板4の上端が反り等により壁本体9との間に間隙を生じることがなく、かつ取付作業の作業性に優れる。
【0042】
【発明の効果】
上述したように、本発明の化粧板の製法は、四周の端面のコーナー部おいて化粧シートを重ねて折り畳む必要がないため、表面に膨れ、シワの発生がなく見栄えが良いとともに化粧シートにオレフィン系、紙系の伸縮性に乏しいシート素材を用いることができ、また化粧シートを貼付ける作業の作業性が良い。
【0043】
また、本発明の腰壁は、前記製法による化粧板を用いたもので、見栄えが良く、かつ取付作業の作業性が優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の化粧板の製法により得られる化粧板を示す斜視図である。
【図2】長尺材の第1の端面に切欠部を形成する工程を説明する斜視図である。
【図3】(A)は化粧シートを貼り付ける工程、(B)は長尺材を切断して化粧基板を得る工程を説明する斜視図である。
【図4】(A)は化粧基板の第2の端面にV字状の切り込みを形成する工程、(B)及び(C)は前記切り込みで折り曲げて新たな第2の端面を形成する工程を説明する斜視図である。
【図5】新たな第2の端面に切欠部を形成する工程を説明する斜視図である。
【図6】本発明の腰壁の一実施の形態を例示する分解斜視図である。
【図7】その要部拡大斜視図である。
【図8】そのA−A断面図である。
【図9】腰壁の異なる実施の形態を例示する要部斜視図である。
【符号の説明】
1 腰壁
2 切欠部
3 化粧シート
4 化粧板
5 長尺材
6 化粧基板
7 切り込み
8 縁材
9 壁本体
10 雇い実
11 化粧桟
12 端面
12a 第1の端面
12b 第2の端面
12c 新たな第2の端面
13 小間隔
Claims (3)
- 四周の端面の裏側角部を切りとった切欠部を有し、かつ表面から四周の端面に亘り連続した化粧シートを貼着した矩形状の化粧板の製法であって、
長尺材の両側面からなる第1の端面の裏側角部に切欠部を形成する工程、
長尺材の表面から第1の端面の切欠部に亘って化粧シートを貼り付ける工程、
長尺材を長さ方向と直角方向で切断し矩形状の化粧基板を得る工程、
前記化粧基板の裏面側かつ前記第1の端面と直角な第2の端面の近傍に、頂角が90°かつ化粧シートに達しないV字状の切り込みを設ける工程、
前記切り込みの頂点を基点として、第2の端面を有する縁材を切り込み側へ90°折り曲げ接着して新たな第2の端面を形成する工程、
前記新たな第2の端面に、前記切欠部と同形状の切欠部を形成する工程、
とを含むことを特徴とする化粧板の製法。 - 前記製法により得られた化粧板を、壁本体の表面下部に、小間隔を隔てて上下又は/及び左右に連続して取付け、
かつ隣接する化粧板の向い合う切欠部間に、前記壁本体に固定された長尺薄板状の雇い実を設けたことを特徴とする腰壁。 - 最上部の化粧板の上端面の切欠部に、水平で長尺材状の化粧桟を嵌合したことを特徴とする請求項2記載の腰壁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003080583A JP2004285744A (ja) | 2003-03-24 | 2003-03-24 | 化粧板の製法、およびこの化粧板を用いた腰壁 |
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ID=33294400
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009143063A (ja) * | 2007-12-12 | 2009-07-02 | Dainippon Printing Co Ltd | 化粧板の製造方法 |
WO2011101963A1 (ja) * | 2010-02-17 | 2011-08-25 | 株式会社野村アーテック | エレベータかごの内壁構造 |
-
2003
- 2003-03-24 JP JP2003080583A patent/JP2004285744A/ja not_active Withdrawn
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WO2011101963A1 (ja) * | 2010-02-17 | 2011-08-25 | 株式会社野村アーテック | エレベータかごの内壁構造 |
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