JP3043030U - 建築物の内装用化粧板 - Google Patents

建築物の内装用化粧板

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JP3043030U JP1997003967U JP396797U JP3043030U JP 3043030 U JP3043030 U JP 3043030U JP 1997003967 U JP1997003967 U JP 1997003967U JP 396797 U JP396797 U JP 396797U JP 3043030 U JP3043030 U JP 3043030U
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重夫 木村
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日本デコラックス株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建築物の内装用化粧板において、化粧板
同士が隣接する継ぎ目部分に補助部材やシーリング剤を
使用することなく、継ぎ目部分が露出した場合の意匠性
を維持し、かつ化粧板の側面に打撃等の力が加わっても
化粧紙の層部分が剥離し化粧板の端部に欠損が発生しな
いような化粧板を提供すること。 【解決手段】 板状体に、順に化粧紙と樹脂被膜が積層
されてなる化粧板であって、当該化粧紙の層と当該樹脂
被膜の層の双方が前記板状体の表面を越えて左右両側面
に延在していることを特徴とする建築物の内装用化粧板
である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、建築物の屋内壁面に貼付することにより、壁面の表面を美麗に仕上 げるための内装用化粧板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
建築物屋内の石膏ボード等の下地からなる壁面の装飾においては、基材となる 板状体に化粧紙が貼付されその表面をポリエステル樹脂等で被覆した化粧板を使 用し、これを複数個、壁面上に隣接して貼り付けて壁面の表面を美麗に仕上げる ことが多く行われている。
【0003】 しかし、かかる内装用化粧板の厚みにむらがあって厚薄が不揃いである場合が あり、また壁面に配列後、反り返ったりする場合があり、さらに、下地である壁 面の凹凸や不陸(平坦でないこと)等が原因で内装用化粧板同士が隣接する継ぎ 目部分に段差が生じ、化粧板の側面であるいわゆる木口面が露出してしまう場合 が生ずる。こうした場合に、化粧が施されていない木口面が現れるため、基材の 色が目立ってしまい意匠性が大幅に損なわれると同時に、木口面に打撃等の力が 加わることによって化粧紙の層部分が剥離し化粧板の端部に欠損が発生し易くな るという問題が起こる。
【0004】 かかる問題を防止する目的で、内装用化粧板が隣接する継ぎ目部分に棒状の化 粧用部材であるジョイナー等の補助部材を使用したり、或はシーリング剤を使用 して封止し継ぎ目部分を隠してしまう施工方法が採用されている。 しかしながら、こうした施工には手間がかかり、また、上記の補助部材やシー リング剤は通常、単色であり、化粧板の色・模様と相違して違和感が生じ意匠性 の観点でも問題が残っている。特に、化粧板が石目柄、木目柄並びに抽象柄のよ うな連続性に意匠的価値がある場合に、継ぎ目部分で柄が途切れてしまうため意 匠が大いに損なわれてしまうため、上記問題点の解決が要望されていた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、 化粧板同士が隣接する継ぎ目部分に補助部材やシーリング剤を使用することなく 、継ぎ目部分が露出した場合の意匠性を維持し、かつ化粧板の側面に打撃等の力 が加わっても化粧紙の層部分が剥離し化粧板の端部に欠損が発生しないような化 粧板を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本考案に係る内装用化粧板は、「板状体に、順に化粧紙と樹脂被膜 が積層されてなる化粧板であって、当該化粧紙の層と当該樹脂被膜の層の双方が 前記板状体の表面を越えて左右両側面に延在していることを特徴とする建築物の 内装用化粧板」である。また「さらに化粧紙の層と樹脂被膜の層のいずれか一方 又は双方が、板状体の左右両側面を越えて裏面の端部に延在している」ことを特 徴とする。また「樹脂被覆の層がポリエステル樹脂またはジアリルフタレート樹 脂を基材とする」ことを特徴とする。さらに「板状体がケイ酸カルシウムを基材 とする」ことを特徴とする。
【0007】
【考案の実施の形態】
以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて説明する。 (1)積層体 図1は、本考案に係る建築物の内装用化粧板を表面方向から見た斜視図である 。 本考案に係る建築物の内装用化粧板は、図1に示すように板状体1に、順に化 粧紙2と樹脂被膜3が積層されてなる積層体である。
【0008】 板状体1は、化粧板の基材となるものであり、その素材としては、木、塩化ビ ニル等のプラスチック、ケイ酸カルシウム等が挙げられるが、中でも火災時に延 焼しににく又発煙量も少ないのでケイ酸カルシウムが好ましい。 化粧紙2は、色や模様が印刷された紙であり、化粧板の化粧効果をもたらすも のである。化粧紙2は、通常は接着剤等を使用して板状体に貼付し固定するが、 樹脂被膜3で包み込むようにすれば接着剤を使用しないで固定可能である。
【0009】 樹脂被膜3は化粧板の表面層となって化粧紙を汚れや傷付きから保護するもの である。樹脂としては、塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオ レフィン樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ジアリルフタレート樹脂等の 各種熱可塑性又は熱硬化性樹脂が挙げられるが、中でも透明性があり常温で硬化 させられるポリエステル樹脂とジアリルフタレート樹脂が好ましい。 かかる樹脂被膜3は、化粧紙2に溶融又は溶液状の樹脂を含浸させるか、或い は化粧紙2に塗布・被覆し硬化させることによって形成される。
【0010】 (2)積層の態様 本考案に係る化粧板は、化粧紙2の層と樹脂被膜3の層とが板状体1の表面を 越えて左右両側面に延在していることを特徴とし、また、さらに化粧紙2の層と 樹脂被膜3の層のいずれか一方又は双方が、板状体の表面及び左右両側面を越え て裏面の端部に延在していることを特徴とする。
【0011】 すなわち、積層の態様としては図2の(a)、(b)、(c)、(d)に示し たように4つの態様が挙げられる。 図2は本考案に係る化粧板の概略断面図である。図2の(a)、(b)、(c )、(d)のいずれにおいても化粧紙2の層と樹脂被膜3の層の双方が板状体1 の表面11を越えて左右の両側面(12、14)に延在して及んでいる点で共通 する。
【0012】 図2(a)においては、化粧紙2の層と樹脂被膜3の層の双方が板状体1の左 右の両側面(12、14)を越えて裏面13の端部に延在して及んでいる。この 態様においては化粧紙と樹脂被膜双方の耐剥離性に優れる。
【0013】 図2(b)においては、樹脂被膜3の層が板状体1の左右の両側面(12、1 4)を越えて裏面13の端部に延在して及んでいるが、化粧紙2の層は板状体1 の左右の両側面(12、14)まで延在している。この態様においては、樹脂被 膜3の層が化粧紙2の層を包み込むことになるので、化粧紙2を板状体1に貼付 する際の接着剤の使用を省略することができる。
【0014】 図2(c)は図1のA−A概略断面図であり、本態様においては、化粧紙2の 層と樹脂被膜3の層の双方が板状体1の左右の両側面(12、14)まで延在し ている。この態様においては、化粧板の製造が簡便である。
【0015】 図2(d)においては、化粧紙2の層が板状体1の左右の両側面(12、14 )を越えて裏面13の端部に延在して及んでいるが、樹脂被膜3の層は板状体1 の左右の両側面(12、14)まで延在している。この態様においては、化粧紙 の耐剥離性に優れる。
【0016】
【実施例】
本考案に係る内装用化粧板の製造例を図3に基づいて説明する。 図3は本考案に係る内装用化粧板の製造を示す概略説明図である。 図3(a)に示すように、ケイ酸カルシウムを素材とする板状体1の表面11 及び左右両側面(12、14)に酢酸ビニル系の接着剤4を塗布した後、図3( b)に示すように板状体1の表面の幅と両側面(12、14)の幅の合計よりも 幅が長い化粧紙2を貼付した。
【0017】 次に、図3(c)に示すように溶液状のポリエステル樹脂3を化粧紙2の全面 の塗布し、ポリエステルフィルム等の可撓性フィルム5を被せた。 次に、図3(d)に示すように当該フィルムの上からローラー6でポリエステ ル樹脂3の被膜の厚みが均一になるように押圧し樹脂を硬化させた。 次に、図3(e)に示すように可撓性フィルム5を剥離し、板状体1の左右両 側面(12、14)からはみ出た化粧紙2とポリエステル樹脂3の層を切除して 、化粧板を完成させた。
【0018】
【考案の効果】
(1)化粧板の基材である板状体の左右両側面(いわゆる木口面)を巻き込んで 化粧することにより、複数の化粧板を隣接して壁面に貼付した場合に、隣接した 継ぎ目部分において、化粧板側面が露出した場合であっても、化粧板表面と側面 とが同一の化粧柄であるので装飾性に違和感が生ずることがなく意匠面で優れて いる。 (2)打撃等の力が加わっても化粧紙の層部分が剥離し化粧板の端部の欠損が発 生しない。
【0019】 (3)継ぎ目部分にジョイナー等の補助部材やシーリング剤を必要としないため 施工面で簡略化を図ることができる。 (4)化粧板が石目柄、木目柄や抽象柄のように意匠面で連続性が必要なもので あっても、柄が途切れることなく連続性を維持できるので意匠面で極めて有利で ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る化粧板を表面方向から見た斜視図
である。
【図2】本考案に係る化粧板の概略断面図である。
【図3】本考案に係る化粧板の製造例を示した概略説明
図である。
【符号の説明】
1 板状体 2 化粧紙 3 樹脂被膜 4 接着剤 5 可撓性フィルム 6 ローラー 11 板状体の表面 12 板状体の側面 13 板状体の裏面 14 板状体の側面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04F 13/08 8913−2E E04F 13/08 G

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状体に、順に化粧紙と樹脂被膜が積層
    されてなる化粧板であって、当該化粧紙の層と当該樹脂
    被膜の層の双方が前記板状体の表面を越えて左右両側面
    に延在していることを特徴とする建築物の内装用化粧
    板。
  2. 【請求項2】 板状体に、順に化粧紙と樹脂被膜が積層
    されてなる化粧板であって、当該化粧紙の層と当該樹脂
    被膜の層の双方が前記板状体の表面を越えて左右両側面
    に延在し、さらに前記化粧紙の層と前記樹脂被膜の層の
    いずれか一方又は双方が、前記板状体の左右両側面を越
    えて裏面の端部に延在していることを特徴とする建築物
    の内装用化粧板。
  3. 【請求項3】 板状体に、順に化粧紙とポリエステル樹
    脂又はジアリルフタレート樹脂を基材とする樹脂被膜が
    積層されてなる化粧板であって、当該化粧紙の層と当該
    樹脂被膜の層の双方が前記板状体の表面を越えて左右両
    側面に延在していることを特徴とする建築物の内装用化
    粧板。
  4. 【請求項4】 板状体に、順に化粧紙とポリエステル樹
    脂又はジアリルフタレート樹脂を基材とする樹脂被膜が
    積層されてなる化粧板であって、当該化粧紙の層と当該
    樹脂被膜の層の双方が前記板状体の表面を越えて左右両
    側面に延在し、さらに前記化粧紙の層と前記樹脂被膜の
    層のいずれか一方又は双方が、前記板状体の左右両側面
    を越えて裏面の端部に延在していることを特徴とする建
    築物の内装用化粧板。
  5. 【請求項5】 ケイ酸カルシウムを基材とする板状体
    に、順に化粧紙と樹脂被膜が積層されてなる化粧板であ
    って、当該化粧紙の層と当該樹脂被膜の層の双方が前記
    板状体の表面を越えて左右両側面に延在していることを
    特徴とする建築物の内装用化粧板。
  6. 【請求項6】 ケイ酸カルシウムを基材とする板状体
    に、順に化粧紙と樹脂被膜が積層されてなる化粧板であ
    って、当該化粧紙の層と当該樹脂被膜の層の双方が前記
    板状体の表面を越えて左右両側面に延在し、さらに前記
    化粧紙の層と前記樹脂被膜の層のいずれか一方又は双方
    が、前記板状体の左右両側面を越えて裏面の端部に延在
    していることを特徴とする建築物の内装用化粧板。
  7. 【請求項7】 ケイ酸カルシウムを基材とする板状体
    に、順に化粧紙とポリエステル樹脂又はジアリルフタレ
    ート樹脂を基材とする樹脂被膜が積層されてなる化粧板
    であって、当該化粧紙の層と当該樹脂被膜の層の双方が
    前記板状体の表面を越えて左右両側面に延在しているこ
    とを特徴とする建築物の内装用化粧板。
  8. 【請求項8】 ケイ酸カルシウムを基材とする板状体
    に、順に化粧紙とポリエステル樹脂又はジアリルフタレ
    ート樹脂を基材とする樹脂被膜が積層されてなる化粧板
    であって、当該化粧紙の層と当該樹脂被膜の層の双方が
    前記板状体の表面を越えて左右両側面に延在し、さらに
    前記化粧紙の層と前記樹脂被膜の層のいずれか一方又は
    双方が、前記板状体の左右両側面を越えて裏面の端部に
    延在していることを特徴とする建築物の内装用化粧板。
JP1997003967U 1997-05-01 1997-05-01 建築物の内装用化粧板 Expired - Lifetime JP3043030U (ja)

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