JP2004285447A - 複合構造物の作製方法及び作製装置 - Google Patents

複合構造物の作製方法及び作製装置 Download PDF

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Abstract

【課題】エアロゾルデポジション法により複合構造物を作製する際に、構造物の形成速度を向上させることが可能となる脆性材料微粒子を調製し、この微粒子を用いる複合構造物作製方法及び装置を提供することを目的とする。
【解決手段】脆性材料微粒子に水分を吸着させ、次いでこの微粒子の物理吸着水を除去することにより調製した微粒子を用いることにより構造物の形成速度が2倍以上に向上させることが可能となり、省エネルギー、省コストの効果がある。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、脆性材料微粒子を含むエアロゾルを基板に吹き付け、脆性材料構造物を基板上に形成させることによって基板と脆性材料構造物からなる複合構造物を作製するための複合構造物作製方法及び作製装置、並びにこの複合構造物の作製に用いられる脆性材料微粒子に関する。
【0002】
【従来の技術】
基板上の膜の形成方法としては数μm以上の厚膜の場合、溶射法が一般に知られているが、その他ガスデポジション法(非特許文献1)が提案されている。この方法は金属やセラミックスの超微粒子をガス攪拌にてエアロゾル化し、微小なノズルを通して加速せしめ、基材表面に超微粒子の圧粉体層を形成させ、これを加熱して焼成させることにより被膜を形成する。
上記ガスデポジション法を改良した先行技術として微粒子ビーム堆積法あるいはエアロゾルデポジション法と呼ばれる脆性材料の膜あるいは構造物の形成方法がある。これは、脆性材料の微粒子を含むエアロゾルをノズルから高速で基板に向けて噴射し、基板に微粒子を衝突させて、その機械的衝撃力を利用して脆性材料の多結晶構造物を基板上にダイレクトに形成させる方法であり、特許文献1および特許文献2に開示されるものが知られている。
特許文献1では、前記した超微粒子を含むエアロゾルを搬送する際、微粒子同士が凝集して大きな粒子となるのを防止するために、中間に分級装置を配置するようにしている。
特許文献2では、粒径が10nmから5μmの範囲にあるセラミックスなどの超微粒子をガスに分散させてエアロゾルとした後、ノズルより高速の超微粒子流として基板に向けて噴射して堆積物を形成させる。このときに超微粒子や基板に、イオン、原子、分子ビームや低温プラズマなどの高エネルギー原子などを照射して作製される構造物を強固なものとする工夫がなされている。
【0003】
【特許文献】
特許文献1:特開平11−21677号公報
特許文献2:特開平2000−212766号公報
【0004】
【非特許文献】
非特許文献1:加集誠一郎:金属 1989年1月号
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
まず脆性材料構造物を形成するエアロゾルデポジション法について説明する。
エアロゾルデポジション法は、脆性材料の微粒子をガスによって搬送させつつ基板に向けて噴射し、微粒子の衝突による衝撃力を利用して、脆性材料の構造物を形成させる方法である。このとき、衝突によって微粒子が基板に食い込んでアンカー部を形成させることでこれらが接合し、また次々と衝突してくる微粒子の衝撃により微粒子が変形・破砕を起こし、この変形・破砕によって生じた活性な新生面を介して基板や他の微粒子、あるいはその破砕片などと接合して構造物が形成されたり、あるいは脆性材料が表面に化学吸着水のような水酸基を持つ場合には、微粒子同士の衝突による局所的なずり応力の発生により、その接点にて酸塩基脱水反応を伴うメカノケミカル的化学結合が起こり、微粒子同士が接合して構造物となるなどのことが考えられる。このようにして密着性が良好で強度の大きな脆性材料の構造物が基板上にダイレクトに形成される。
【0006】
しかしながら、従来のエアロゾルデポジション法においては、数センチ角程度の構造物を形成させるには比較的短時間でよいが、より大きな面積・形成高さが必要な場合には時間がかかるといった問題があった。また、構造物を形成させるのに必要な微粒子は、構造物の質量の数十倍以上なため、微粒子の利用効率が低いといった問題があった。
【0007】
本発明は上記課題を解決するためになされたもので、エアロゾルデポジション法により複合構造物を作製する際に、構造物の形成速度を向上させることが可能となる脆性材料微粒子を調製し、この微粒子を用いる複合構造物作製方法及び装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るエアロゾルデポジション法を用いた複合構造物の作製方法は、脆性材料微粒子に水分を吸着させる工程と、次いでこの脆性材料微粒子に吸着した水分のうち物理吸着水を除去する工程と、次いでこの脆性材料微粒子をガス中に分散させたエアロゾルを基材に向けて噴射して衝突させ、この衝突の衝撃によって前記脆性材料微粒子の構成材料からなる脆性材料構造物を前記基材上に形成させる工程とからなることを特徴とする。
そうすることで、基材上に目的の構造物を形成する速度を速くすることが可能となる。また、準備する微粒子は従来と同量でよいので、微粒子の利用効率が上がることから、省エネルギー、省コストといった効果もある。
【0009】
本発明に係るエアロゾルデポジション法を用いた複合構造物の作製方法は、微粒子に水分を吸着させる工程が、微粒子を水溶媒に浸漬させる工程、もしくは微粒子に水を加える工程などの積極的に吸着させることを特徴とする。そうすることで、微粒子に水分すなわち物理吸着水と化学吸着水を飽和状態まで吸着させる効果がある。また、微粒子に水分を吸着させるために、恒温恒湿槽や加湿器などを用いて、微粒子を湿度80%以上、室温以上の温度で大気圧以上の環境下に静置する方法でもよい。
【0010】
本発明に係るエアロゾルデポジション法を用いた複合構造物の作製方法は、微粒子の物理吸着水を除去する工程が、100℃以上240℃以下で乾燥させる工程であることを特徴とする。水分を飽和状態まで吸着させた微粒子を100℃以上240℃以下で乾燥させることにより、微粒子の吸着水のうち物理吸着水をほとんど除去することができ、微粒子に吸着している水分のうち化学吸着水の割合を大幅に増加させる効果がある。
【0011】
本発明に係る脆性材料微粒子は、ガス中に分散させたエアロゾルを基材に向けて噴射して衝突させ、この衝突の衝撃によって脆性材料微粒子の構成材料からなる脆性材料構造物を基材上に形成させる複合構造物形成方法で用いられる脆性材料微粒子であって、この脆性材料微粒子は水分を吸着せしめられ後に物理吸着水が除去されたことを特徴とする。
そのようにすることで、化学吸着水が豊富に吸着している脆性材料微粒子を調製することができ、この微粒子を用いることによりエアロゾルデポジション法で脆性材料構造物を基材上に形成させる速度を向上させることができるので、効率よく複合構造物を作製することが可能となる。
【0012】
本発明に係る脆性材料微粒子は、前記水分を吸着させる工程が、微粒子を水溶媒に浸漬させる工程、もしくは微粒子に水を加える工程であることを特徴とする。そのようにすることで、微粒子に水分すなわち物理吸着水と化学吸着水を飽和状態まで吸着させた微粒子となる。また、微粒子に水分を吸着させるために、恒温恒湿槽や加湿器などを用いて、微粒子を湿度80%以上、室温以上の温度で大気圧以上の環境下に静置した微粒子でもよい。
【0013】
本発明に係る脆性材料微粒子は、物理吸着水を除去する工程が、100℃以上240℃以下で乾燥させる工程であることを特徴とする特徴とする。
そのようにすることで、微粒子の吸着水のうち物理吸着水をほとんど除去することができ、微粒子に吸着している水分のうち化学吸着水の割合を大幅に増加させた微粒子となる。
【0014】
本発明に係るエアロゾルデポジション法を用いた複合構造物の作製装置は、脆性材料微粒子をガス中に分散させたエアロゾルを、基材に向けて噴射して衝突させ、この衝突の衝撃によって脆性材料微粒子の構成材料からなる脆性材料構造物を基材上に形成させる複合構造物形成法で用いられる複合構造物形成装置であって、水分を吸着させた脆性材料微粒子を内蔵させ100℃以上240℃以下にてこの脆性材料微粒子を加熱する加熱手段を有する微粒子内蔵容器と、この微粒子内蔵容器と連結しこの内部から水分を排除する排気手段と、前記微粒子内蔵容器と連結しここから輸送される前記脆性材料微粒子と乾燥ガスとを混合したエアロゾルを発生させるエアロゾル発生器と、微粒子内蔵容器と前記エアロゾル発生器との前記連結部を開閉するバルブとを有することを特徴とする。
このような装置を用いることにより、水分を吸着させた後に物理吸着水を除去した微粒子を、物理吸着水が再吸着することなくエアロゾル発生器に移動させることができるので、良好な状態でエアロゾルを発生させることができ、基材上に目的の複合構造物を速く形成することが可能となるため、従来の装置に比べ省エネルギー、省コストの効果がある。
【0015】
本発明に係る複合構造物を作製する基材としては、金属、ガラス、セラミックス、半導体、プラスチック等の有機化合物等が好適な物として挙げられるが特にこれらに限定されるものではない。脆性材料としては酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化錫、酸化インジウム、酸化鉄、酸化ジルコニウム、酸化イットリウム、酸化クロム、酸化ハフニウム、酸化ベリリウム、酸化マグネシウム、酸化珪素などの酸化物、ダイヤモンド、炭化硼素、炭化珪素、炭化チタン、炭化ジルコニウム、炭化バナジウム、炭化ニオブ、炭化クロム、炭化タングステン、炭化モリブデン、炭化タンタルなどの炭化物、窒化硼素、窒化チタン、窒化アルミニウム、窒化珪素、窒化ニオブ、窒化タンタルなどの窒化物、硼素、硼化アルミニウム、硼化珪素、硼化チタン、硼化ジルコニウム、硼化バナジウム、硼化ニオブ、硼化タンタル、硼化クロム、硼化モリブデン、硼化タングステンなどの硼化物、あるいはこれらの混合物や多元系の固溶体、チタン酸バリウム、チタン酸鉛、チタン酸リチウム、チタン酸ストロンチウム、チタン酸アルミニウム、PZT、PLZTなどの圧電性・焦電性セラミックス、サイアロン、サーメットなどの高靭性セラミックス、水酸化アパタイト、燐酸カルシウムなどの生体適合性セラミックスなどが挙げられる。
【0016】
ここで、本発明を理解する上で重要となる語句の解釈を以下に行う。
(物理吸着水)
一般に微粒子に吸着している水分を大きく分けると物理吸着水と化学吸着水に分けられるが、本件においては240℃以下の温度で微粒子表面より離脱する、微粒子表面付近に物理的引力で拘束されている水分子のことを物理吸着水と呼ぶ。エアロゾルデポジション法で構造物を形成させる際に、微粒子同士の凝集を引き起こし、それゆえエアロゾルの発生が不安定になったり、構造物をエッチングさせるなど、構造物形成速度が低下する原因であると考えられる。
(化学吸着水)
一般に化学吸着水とは、微粒子の表面水酸基、及び微粒子の表面水酸基や酸素原子と水素結合により強固に結合している水分子を指すが、本件においては微粒子に吸着している水分のうち、180℃以上で微粒子表面より離脱する水分のことを示す。
(アンカー)
本件の場合には、基材と構造物の界面に形成された凹凸を指し、特に、予め基材に凹凸を形成させるのではなく、構造物形成時に、元の基材の表面精度を変化させて形成される凹凸のことを指す。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に本発明における複合構造物の作製方法の一実施形態について述べる。
サブミクロン粒径の脆性材料微粒子の吸着水を飽和させた後に物理吸着水を除去することで、化学吸着水の割合を大幅に増加させた微粒子を予め準備して、この微粒子を用いてエアロゾルデポジション法により基板上に脆性材料構造物を形成させた。図1に使用したエアロゾルデポジション法の装置図を示す。
【0018】
図1では、複合構造物作製装置10は、窒素ガスボンベ101が、搬送管102を介してエアロゾル発生器103に接続され、その下流側に解砕器104が、さらに下流側に分級器105が設置されている。これらを通じている搬送管102の先に構造物形成室106内に設置されたノズル107が配置される。
ノズル107の開口の先には基板108がXYステージ109に取り付けられて設置されている。構造物形成室106は真空ポンプ110に接続されている。エアロゾル発生器103は前記脆性材料微粒子粉体103aを内蔵している。
【0019】
以上の構成からなる複合構造物作製装置10の作用を次に述べる。予め図示しない歪付与装置である遊星ミルにて粉砕することにより、前記脆性材料微粒子粉体103bを準備し、これをエアロゾル発生器103内に充填する。窒素ガスボンベ101より搬送管102を通じて脆性材料微粒子粉体を装填したエアロゾル発生器103内に窒素ガスを導入し、エアロゾル発生器103を作動させて脆性材料微粒子を含むエアロゾルを発生させる。エアロゾル中の微粒子は凝集しており、おおよそ100μmの二次粒子を形成しているが、これを搬送管102を通じて解砕器104に導入して一次粒子を多く含むエアロゾルに変換する。
【0020】
その後分級器105に導入して、解砕器104では解砕しきれずにエアロゾル中にまだ存在している粗大な二次粒子を除去してさらに一次粒子リッチなエアロゾルに変換し、導出する。その後構造物形成室106内に設置されたノズル107から高速で基板108に向けて噴射させる。ノズル107の先に設置された基板108にエアロゾルを衝突させつつ、基板108をXYステージ109により揺動させて、基板108上の一定面積に薄膜の構造物を形成させた。構造物形成室106は真空ポンプ110により1kPa以下の減圧環境下に置かれる。
【0021】
なお、上述する構造物形成工程のうち、エアロゾル発生器103、解砕器104、分級器105は別体でもよいし、一体でもよい。解砕器の性能が十分であれば分級器は必要ない。
【0022】
脆性材料微粒子の種類は一種類に限らず、いくつも混合させることは容易である。使用するガスも窒素ガスに限らず、アルゴン、ヘリウムなど任意である。
【0023】
次に本発明における複合構造物作製方法の別の一実施形態について述べる。
図2は複合構造物作製装置20を示す図であり、ヘリウムガスボンベ201が、搬送管202を介してエアロゾル発生器203に接続され、その下流側に解砕器204が、さらに下流側に分級器205が設置されている。これらを通じている搬送管202の先に構造物形成室206内に設置されたノズル207が配置される。ノズル207の開口の先には基板208がXYステージ209に取り付けられて設置されている。構造物形成室206は真空ポンプ210に接続されている。エアロゾル発生器203の上流にバルブ211を介して微粒子内蔵容器212が接続されており、脆性材料微粒子212aを内蔵している。微粒子内臓容器212は真空ポンプ213に接続されており、内部にはヒーター214が取り付けられている。
【0024】
以上の構成からなる複合構造物作製装置20の作用を次に述べる。予め図示しない歪付与装置である遊星ミルにて粉砕することにより、十分に水分を吸着した前記脆性材料微粒子粉体212bを準備し、これを微粒子内蔵容器212内に充填する。ここで、十分に水分を吸着した粉体は真空ポンプ213を作動させて発生する水蒸気を系外に排出するようにしてヒーター214で加熱し乾燥することで物理吸着水を除去される。乾燥した粉体はバルブ211を開くことにより、そのまま連結されたエアロゾル発生器203に導入されるので物理吸着水が再付着することはない。
【0025】
ヘリウムガスボンベ201より搬送管202を通じてエアロゾル発生器203内にヘリウムガスを導入し、エアロゾル発生器203を作動させて脆性材料微粒子を含むエアロゾルを発生させる。エアロゾル中の微粒子は凝集しており、おおよそ100μmの二次粒子を形成しているが、これを搬送管202を通じて解砕器204に導入して一次粒子を多く含むエアロゾルに変換する。
【0026】
その後分級器205に導入して、解砕器204では解砕しきれずにエアロゾル中にまだ存在している粗大な二次粒子を除去してさらに一次粒子リッチなエアロゾルに変換し、導出する。その後構造物形成室206内に設置されたノズル207から高速で基板208に向けて噴射させる。ノズル207の先に設置された基板208にエアロゾルを衝突させつつ、基板208をXYステージ209により揺動させて、基板208上の一定面積に薄膜の構造物を形成させた。構造物形成室206は真空ポンプ210により1kPa以下の減圧環境下に置かれる。
【0027】
なお、上述する構造物形成工程のうち、エアロゾル発生器203、解砕器204、分級器205、微粒子内蔵容器212は別体でもよいし、一体でもよい。解砕器の性能が十分であれば分級器は必要ない。また、必要に応じて微粒子内蔵容器212の下流に解砕器をつけてもよい。
【0028】
脆性材料微粒子の種類は一種類に限らず、いくつも混合させることは容易である。使用するガスもヘリウムガスに限らず、アルゴン、窒素など任意である。
【0029】
(実施例1)
まず、脆性材料微粒子として何も処理や操作を行っていない状態の純度99.8%平均粒径0.6μmの酸化アルミニウム微粒子Aを準備し、この微粒子の吸着水をリガク製昇温脱離ガス分析装置TPDにより測定した。
図3は温度とピーク強度の関係のデータであり、温度上昇に対して脱離する水分子を定量的にあらわしている。左側の極大を180℃にもつ山が物理吸着水の脱離の様子を示しており、右側の370℃に極大をもつ山が化学吸着水の脱離の様子を示している。
このデータを波形分離したところ、酸化アルミニウムAに吸着している物理吸着水は240℃でほぼ完全に脱離することがわかった。また、化学吸着水は180℃から脱離しはじめることがわかった。その結果、180℃で乾燥することにより、物理吸着水が若干存在するが化学吸着水がほとんど脱離していない微粒子を調製でき、240℃で乾燥することにより物理吸着水がほとんど存在しない微粒子が調製できることがわかった。
【0030】
(実施例2)
純度99.8%平均粒径0.6μmの酸化アルミニウム微粒子A200gに水150gを徐々に加えながら、ダマが完全になくなるまで十分に撹拌しスラリーを調製した。
次にこのスラリーを180℃で12時間乾燥させ、乾燥させたものを乳鉢で解砕後ふるいを通し、さらに180℃で12時間乾燥させることで粉体A1を調製した。このようにして調製した粉体を図1に相当する複合構造物作製装置のエアロゾル発生器に100g装填し、搬送ガスを窒素7l/min.として、真鍮基板上に形成面積17×10mm、形成高さ約4.5μmの複合構造物を10分間で形成した。このときの構造物形成室の圧力は0.2kPaであった。
形成した複合構造物の硬度は島津製作所製ダイナミック超微小硬度計DUH−W201を用いて測定した。また、構造物の形成高さはアルバック製触針式表面形状測定器Dektak3030を用いて測定した。
【0031】
(実施例3)
純度99.8%平均粒径0.6μmの酸化アルミニウム微粒子A200gに遊星ミルを用いて内部歪を付与し、水150gを徐々に加えながら、ダマが完全になくなるまで十分に撹拌しスラリーを調製した。
次にこのスラリーを180℃で12時間乾燥させ、乾燥させたものを乳鉢で解砕後ふるいを通し、さらに180℃で12時間乾燥させることで粉体A2を調製した。
このようにして調製した粉体を図1に相当する複合構造物作製装置のエアロゾル発生器に100g装填し、搬送ガスを窒素7l/min.として、真鍮基板上に形成面積17×10mm、形成高さ約22μmの複合構造物を10分間で形成した。このときの構造物形成室の圧力は0.2kPaであった。
形成した複合構造物の硬度は島津製作所製ダイナミック超微小硬度計DUH−W201を用いて測定した。また、構造物の形成高さはアルバック製触針式表面形状測定器Dektak3030を用いて測定した。
【0032】
(実施例4)
純度99.99%平均粒径0.2μmの酸化アルミニウム微粒子B200gに水200gを徐々に加えながら、ダマが完全になくなるまで十分に撹拌しスラリーを調製した。
次にこのスラリーを180℃で12時間乾燥させ、乾燥させたものを乳鉢で解砕後ふるいを通し、さらに180℃で12時間乾燥させることで粉体B1を調製した。
このようにして調製した粉体を図1に相当する複合構造物作製装置のエアロゾル発生器に100g装填し、搬送ガスを窒素7l/min.として、真鍮基板上に形成面積17×10mm、形成高さ約26μmの複合構造物を10分間で形成した。このときの構造物形成室の圧力は0.2kPaであった。
形成した複合構造物の硬度は島津製作所製ダイナミック超微小硬度計DUH−W201を用いて測定した。また、構造物の形成高さはアルバック製触針式表面形状測定器Dektak3030を用いて測定した。
【0033】
(実施例5)
純度99.8%平均粒径0.6μmの酸化アルミニウム微粒子A200gに遊星ミルを用いて内部歪を付与し、湿度100%、25℃の恒温恒湿槽に12時間静置し粉体A3を調製した。
このようにして調製した粉体を図2に相当する複合構造物作製装置の微粒子内蔵容器に100g装填し、ヒーターにより粉体を350℃で12時間加熱した。このとき発生する水蒸気は真空ポンプにより系外に除去した。粉体を加熱乾燥後、減圧のままエアロゾル発生器に移した。その後搬送ガスを窒素7l/min.として、真鍮基板上に形成面積17×10mm、形成高さ約40μmの複合構造物を10分間で形成した。このときの構造物形成室の圧力は0.2kPaであった。
形成した複合構造物の硬度は島津製作所製ダイナミック超微小硬度計DUH−W201を用いて測定した。また、構造物の形成高さはアルバック製触針式表面形状測定器Dektak3030を用いて測定した。
【0034】
(比較例1)
比較のために純度99.8%平均粒径0.6μmの酸化アルミニウム微粒子A200gを180℃で12時間乾燥させた粉体a1を調製した。
このようにして調製した粉体を図1に相当する複合構造物作製装置のエアロゾル発生器に100g装填し、搬送ガスを窒素7l/min.として、真鍮基板上に形成面積17×10mm、形成高さ約2μmの複合構造物を10分間で形成した。このときの構造物形成室の圧力は0.2kPaであった。
形成した複合構造物の硬度は島津製作所製ダイナミック超微小硬度計DUH−W201を用いて測定した。また、構造物の形成高さはアルバック製触針式表面形状測定器Dektak3030を用いて測定した。
【0035】
(比較例2)
比較のために純度99.8%平均粒径0.6μmの酸化アルミニウム微粒子A200gに遊星ミルを用いて実施例3と同条件で内部歪を付与し、その後180℃で12時間乾燥させた粉体a2を調製した。
このようにして調製した粉体を図1に相当する複合構造物作製装置のエアロゾル発生器に100g装填し、搬送ガスを窒素7l/min.として、真鍮基板上に形成面積17×10mm、形成高さ約10μmの複合構造物を10分間で形成した。このときの構造物形成室の圧力は0.2kPaであった。
形成した複合構造物の硬度は島津製作所製ダイナミック超微小硬度計DUH−W201を用いて測定した。また、構造物の形成高さはアルバック製触針式表面形状測定器Dektak3030を用いて測定した。
【0036】
(比較例3)
比較のために純度99.99%平均粒径0.2μmの酸化アルミニウム微粒子B200gを180℃で12時間乾燥させた粉体b2を調製した。
このようにして調製した粉体を図1に相当する複合構造物作製装置のエアロゾル発生器に100g装填し、搬送ガスを窒素7l/min.として、真鍮基板上に形成面積17×10mm、形成高さ約12μmの複合構造物を10分間で形成した。このときの構造物形成室の圧力は0.2kPaであった。
形成した複合構造物の硬度は島津製作所製ダイナミック超微小硬度計DUH−W201を用いて測定した。また、構造物の形成高さはアルバック製触針式表面形状測定器Dektak3030を用いて測定した。
【0037】
(比較例4)
比較のために純度99.8%平均粒径0.6μmの酸化アルミニウム微粒子A200gに遊星ミルを用いて実施例5と同じ条件で内部歪を付与した粉体a3を調製した。
このようにして調製した粉体を図2に相当する複合構造物作製装置の微粒子内蔵容器に100g装填し、ヒーターにより粉体を180℃で12時間加熱した。このとき発生する水蒸気は真空ポンプにより系外に除去した。粉体を加熱乾燥後、減圧のままエアロゾル発生器に移した。その後搬送ガスを窒素7l/min.として、真鍮基板上に形成面積17×10mm、形成高さ約20μmの複合構造物を10分間で形成した。このときの構造物形成室の圧力は0.2kPaであった。
形成した複合構造物の硬度は島津製作所製ダイナミック超微小硬度計DUH−W201を用いて測定した。また、構造物の形成高さはアルバック製触針式表面形状測定器Dektak3030を用いて測定した。
【0038】
(比較例5)
比較のために純度99.8%平均粒径0.6μmの酸化アルミニウム微粒子A200gに遊星ミルを用いて実施例5と同じ条件で内部歪を付与した粉体a3を調製した。
このようにして調製した粉体を図2に相当する複合構造物作製装置の微粒子内蔵容器に100g装填し、ヒーターにより粉体を350℃で12時間加熱した。このとき発生する水蒸気は真空ポンプにより系外に除去した。粉体を加熱乾燥後、減圧のままエアロゾル発生器に移した。その後搬送ガスを窒素7l/min.として、真鍮基板上に形成面積17×10mm、形成高さ約10μmの複合構造物を10分間で形成した。このときの構造物形成室の圧力は0.2kPaであった。
形成した複合構造物の硬度は島津製作所製ダイナミック超微小硬度計DUH−W201を用いて測定した。また、構造物の形成高さはアルバック製触針式表面形状測定器Dektak3030を用いて測定した。
【0039】
【表1】
Figure 2004285447
【0040】
表1より、本発明に係る複合構造物作製方法で調製した微粒子を用いて構造物を形成させた場合のほうが、いずれの実施例においても比較例よりも2倍以上の構造物の形成高さとなっている。すなわち構造物の形成速度が2倍以上に向上した。ビッカース硬度は実施例と比較例において同程度であることから、形成速度が向上しても形成された構造物の物性や緻密さ、機能は同程度と考えられる。また、使用した微粒子の量や構造物形成時間、搬送ガス、エアロゾルの濃度などの条件は同じであることから、比較例よりも微粒子の利用効率が向上し、省エネルギー、省コストの効果があることがわかった。
【0041】
比較例5は、粉体の乾燥温度を350℃にその他の条件は比較例4と同じにすることで、微粒子から物理吸着水だけでなく化学吸着水もできるだけ除去した場合の実験例である。その結果、微粒子の化学吸着水を減少させることで構造物の形成速度が大幅に低下していることから構造物の形成の際に化学吸着水を増加する効果は大きいと考えられる。また、微粒子から物理吸着水及び化学吸着水を除去しても構造物の形成は可能であることから、構造物の形成の際に、微粒子が破砕・変形することにより新生面を形成し、常温接合により構造物を形成している割合が大きいと考えられる。一連の実験より、構造物の形成メカニズムにおいて、一部の微粒子は基材に衝突した際に破砕・変形により新生面を形成して接合により構造物を形成し、一部の微粒子は化学吸着水すなわち表面水酸基を介したメカノケミカル反応による複合化により構造物を形成していると考えられる。
【0042】
【発明の効果】
上述のように本発明に係る複合構造物作製方法は、微粒子の吸着水を飽和させた後に物理吸着水を除去し、化学吸着水の割合を大幅に増加させた微粒子を調製し、この微粒子を用いることで、エアロゾルデポジション法により構造物を従来の2倍以上の速度で形成させることが可能になる。また、使用する微粒子の量や構造物形成時間、搬送ガスなどの条件は同じであることから、従来よりも微粒子の利用効率が向上し、省エネルギー、省コストの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】エアロゾルデポジション法による複合構造物作製装置の概略図
【図2】エアロゾルデポジション法による複合構造物作製装置の概略図
【図3】昇温脱離ガス装置による粉体の分析結果
【符号の説明】
10…複合構造物作製装置、101…窒素ガスボンベ、102…搬送管、103…エアロゾル発生器、103a…微粒子粉体、104…解砕器、105…分級器、106…構造物形成室、107…ノズル、108…基板、109…XYステージ、110…真空ポンプ。
20…複合構造物作製装置、201…ヘリウムガスボンベ、202…搬送管、203…エアロゾル発生器、204…解砕器、205…分級器、206…構造物形成室、207…ノズル、208…基板、209…XYステージ、210…真空ポンプ、211…バルブ、212…微粒子内臓容器、212a…微粒子粉体、213…真空ポンプ、214…ヒーター。

Claims (7)

  1. 脆性材料微粒子に水分を吸着させる工程と、次いでこの脆性材料微粒子に吸着した水分のうち物理吸着水を除去する工程と、次いでこの脆性材料微粒子をガス中に分散させたエアロゾルを基材に向けて噴射して衝突させ、この衝突の衝撃によって前記脆性材料微粒子の構成材料からなる脆性材料構造物を前記基材上に形成させる工程とからなることを特徴とする複合構造物の作製方法。
  2. 前記脆性材料微粒子に水分を吸着させる工程が、微粒子を水溶媒に浸漬させる工程、もしくは微粒子に水を加える工程であることを特徴とする請求項1に記載の複合構造物の作製方法。
  3. 前記微粒子の物理吸着水を除去する工程が、100℃以上240℃以下で乾燥させる工程であることを特徴とする請求項1に記載の複合構造物作製方法。
  4. 脆性材料微粒子をガス中に分散させたエアロゾルを、基材に向けて噴射して衝突させ、この衝突の衝撃によって前記脆性材料微粒子の構成材料からなる脆性材料構造物を前記基材上に形成させる複合構造物形成方法で用いられる脆性材料微粒子であって、この脆性材料微粒子は一旦強制的に水分を吸着せしめた後に物理吸着水が除去されていることを特徴とする脆性材料微粒子。
  5. 請求項4に記載の脆性材料微粒子において、前記水分の強制的吸着は、微粒子を水溶媒に浸漬させるか微粒子への水の添加であることを特徴とする脆性材料微粒子。
  6. 請求項4に記載の脆性材料微粒子において、前記物理吸着水の除去は、100℃以上240℃以下で乾燥させることを特徴とする脆性材料微粒子。
  7. 脆性材料微粒子をガス中に分散させたエアロゾルを、基材に向けて噴射して衝突させ、この衝突の衝撃によって前記脆性材料微粒子の構成材料からなる脆性材料構造物を前記基材上に形成させる複合構造物形成法で用いられる複合構造物形成装置であって、水分を吸着させた脆性材料微粒子を内蔵させ100℃以上240℃以下にてこの脆性材料微粒子を加熱する加熱手段を有する微粒子内蔵容器と、この微粒子内蔵容器と連結しこの内部から水分を排除する排気手段と、前記微粒子内蔵容器と連結しここから輸送される前記脆性材料微粒子と乾燥ガスとを混合したエアロゾルを発生させるエアロゾル発生器と、前記微粒子内蔵容器と前記エアロゾル発生器との前記連結部を開閉するバルブとを有することを特徴とする複合構造物形成装置。
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