JP2004284944A - ガラス加工方法及びガラス加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 被加工物や加工条件に合わせて加熱領域の大きさを調節するガラス加工方法及びガラス加工装置を提供する。
【解決手段】 本発明のガラス加工方法は、ガスを噴き出す複数のポートを備えたトーチ本体5とポートに導入されたガスに高周波を印加する手段とを有する熱プラズマトーチ10を用いて、プラズマ火炎Fを発生させてガラスパイプGを加熱することを含み、複数のポートの各々に導入するガスの流量を制御して、トーチ本体5の中心軸と直交する方向のプラズマ火炎Fの拡がりを調節する調節工程と、調節工程により調節されたプラズマ火炎FでガラスパイプGを加熱する加熱工程を有する。
本発明のガラス加工装置20は、ガスを噴き出す複数のポートを備えたトーチ本体5と各ポートに導入されたガスに高周波を印加する高周波印加手段8とを有する熱プラズマトーチ10に加えて、複数のポートの各々に導入するガスの流量を調整するMFC31が設けられている。
【選択図】 図7

Description

本発明は、光ファイバ母材などのガラス加工方法及びガラス加工装置に関する。
光ファイバ母材等のガラス体の製造過程においては、例えばMCVD(Modified Chemical Vapor Deposition)法によるガラス層の堆積、ロッドインコラプス法によるガラスロッドとガラスパイプの一体化、製品となるガラスロッドとダミーロッドの接続、ガラスロッドやガラスパイプの延伸など、ガラス体を加熱して加工する工程が多く含まれている。
従来、このようなガラス体を加熱する熱源としては、水素(H)と酸素(O)の混合ガスや、プロパン(C)と酸素の混合ガスを用いたバーナが使用されてきた。しかし、これらの熱源を用いた場合には、加工するガラス体の表面から水素や水酸基(OH基)などがガラス体の内部に侵入して拡散し、このガラス体から得られた光ファイバの伝送損失を劣化させてしまうことがあった。
ところで、大容量伝送が要求される近年の光ファイバでは、コアの屈折率分布が複雑となり、信号光が伝播する領域が広くなっている。このような光の伝播領域を形成するために、MCVD法により長時間に亘ってガラス微粒子を出発ガラスパイプ内へ堆積させることが必要になってきている。
この場合、酸水素などを用いるバーナでは、長時間の加熱により出発ガラスパイプの中へ水素や水酸基が侵入して拡散しやすく、これが伝送損失を劣化させる要因となっていた。そのため、ガラス微粒子の堆積時間をできる限り短縮するか、もしくは使用する出発ガラスパイプの肉厚を厚くして、水素や水酸基を光の伝播領域まで拡散させないようにするなどの手法が取られていた。このような手法を用いた場合、前者の手法では光ファイバ母材の大型化が制限されてしまう。また、後者の手法では出発ガラスパイプ内部への熱伝導が阻害されるために、ガラス微粒子の生成や堆積の速さが低下してしまう。
このような状況から、水素を使用しない熱源である熱プラズマトーチによりガラス体を加熱することが提案されている。熱プラズマトーチでは、高周波電流を流したコイルの中心部に、例えば石英ガラスなどで作られた管状のトーチ本体が挿入され、このトーチ本体にアルゴン(Ar)や空気などを導入してトーチ本体の大きさに応じたプラズマ火炎を発生させることができる。MCVD法において熱プラズマトーチを使用した、水素や水酸基等の不純物の少ない光ファイバ製品が得られる光ファイバプリフォームの作製方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
このような水素を用いない熱プラズマトーチを用いることにより、従来の酸水素を用いるバーナを使用する場合に比べて、ガラス体への水素や水酸基等の不純物の侵入は大幅に抑制される。
特許第2818735号公報
ところで、MCVD法においてガラス微粒子を堆積させる速さに影響を与える要因は、ガラス微粒子の生成効率と熱泳動(サーモホレシス)効果により決まるガラスパイプへの堆積効率である。そして、この堆積の速さを増大させるためには、ガラス微粒子の生成効率と堆積効率を増加させるために最適な加熱領域を形成することが重要である。また、ガラスロッドとガラスパイプの一体化、ガラスロッドとダミーロッドの接続、ガラスロッドやガラスパイプの延伸においても、水素や水酸基の侵入を防ぎつつ、最適な加熱領域を形成して良好な熱加工を行うことが要求されている。しかしながら、上述した熱プラズマトーチは、発生させるプラズマ火炎の強さを、全体的なガスの流量の調節とコイルから印加する高周波の電力の調節とによって行うのみであった。
本発明は、被加工物や加工条件に合わせて加熱領域の大きさを調節するガラス加工方法及びガラス加工装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成することのできる本発明に係るガラス加工方法は、ガスを噴き出す複数のポートを備えたトーチ本体とポートに導入されたガスに高周波を印加する手段とを有する熱プラズマトーチを用いて、プラズマ火炎を発生させてガラス体を加熱するガラス加工方法であって、複数のポートの各々に導入するガスの流量を制御して、トーチ本体の中心軸と直交する方向のプラズマ火炎の拡がりを調節する調節工程と、調節工程により調節されたプラズマ火炎でガラス体を加熱する加熱工程を有することを特徴としている。
また、本発明に係るガラスパイプの製造方法において、ガスは、ヘリウム、アルゴン、酸素、窒素、空気のうちの少なくとも一つを含むことが好ましい。
また、本発明に係るガラスパイプの製造方法において、複数のポートに導入するガスは、全て同一組成であることが好ましい。
また、本発明に係るガラスパイプの製造方法において、複数のポートに導入するガスは、複数組成のガスからなり、一つのポートに対して一組成のガスを導入することが好ましい。
また、本発明に係るガラスパイプの製造方法において、ガスは、露点が0℃以下であることが好ましい。
また、本発明に係るガラスパイプの製造方法において、ガスは、露点が−50℃以下であることが好ましい。
また、本発明に係るガラスパイプの製造方法において、調節工程は、ガラス体の温度分布を計測し、計測された温度分布に基づいてガスの流量の制御を行うことが好ましい。
また、本発明に係るガラスパイプの製造方法において、複数のポートのうち内側のポートには第1のガスを導入し、複数のポートのうち外側のポートには第2のガスを導入し、調節工程は、第1のガス及び第2のガスの流量を制御して行うことが好ましい。
また、本発明に係るガラスパイプの製造方法において、ガラス体は、光ファイバ母材であることが好ましい。
また、本発明に係るガラスパイプの製造方法において、ガラス体は、ガラスパイプであり、加熱工程は、ガラスパイプ内にガラス微粒子を生成するための原料ガスを導入し、熱プラズマトーチをガラスパイプの長手方向に相対的にトラバースさせつつ、ガラスパイプを加熱して、ガラスパイプの内側にガラス微粒子を堆積させる工程であることが好ましい。
また、本発明に係るガラスパイプの製造方法において、加熱工程の後に、プラズマ火炎の拡がりを再度調節する工程と、ガラスパイプを加熱して中実化する工程を有することが好ましい。
また、上記目的を達成することのできる本発明に係るガラス加工装置は、ガスを噴き出す複数のポートを備えたトーチ本体とポートに導入されたガスに高周波を印加する高周波印加手段とを有する熱プラズマトーチと、複数のポートの各々に導入するガスの流量を調整する流量調整手段が設けられていることを特徴としている。
また、本発明に係るガラスパイプの製造装置において、ガラス体に対して熱プラズマトーチを相対的に接近及び離反させる移動手段が設けられていることが好ましい。
また、本発明に係るガラスパイプの製造装置において、ガラス体の温度分布を計測する温度分布計測手段と、温度分布計測手段によって計測された温度分布に基づいて、高周波印加手段、流量調整手段もしくは移動手段のうちの少なくとも一つを制御して、温度分布を調節する制御手段とが設けられていることが好ましい。
本発明に係るガラス加工方法及びガラス加工装置によれば、各ポートへのガスの導入量を調節することにより、発生するプラズマ火炎の加熱領域を調節することができるので、被加工物や加工条件に合わせて加熱領域の大きさを調節して最適な加熱領域を形成し、良好なガラス加工を行うことができる。
以下、本発明に係るガラス加工方法及びガラス加工装置の実施の形態の例を図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態のガラス加工方法及びガラス加工装置で用いる熱プラズマトーチの一実施形態を示す概念図であり、図2は、図1に示したトーチ本体の正面図である。
熱プラズマトーチ10は、ガスを噴き出す複数のポートP1,P2,P3,P4を有するトーチ本体5と、トーチ本体5に導入されたガスに高周波を印加する高周波印加手段8とを備えている。
トーチ本体5は、径の異なる複数の円筒状のパイプ1,2,3,4を同心円状に配設した多重管構造である。中心のパイプ1及びパイプ1,2,3,4間の隙間が、ポートP1,P2,P3,P4を形成している。トーチ本体5の外周にはコイル7が設けられ、コイル7には高周波の電源6が接続されている。コイル7及び電源6により、トーチ本体5内のガスに高周波を印加する高周波印加手段8が構成されている。電源6によって流す高周波電流の周波数は、例えば13.56MHzである。
トーチ本体5の一端には、それぞれポートP1,P2,P3,P4に連通するガス供給管(図示せず)が接続されており、これらガス供給管から各ポートP1,P2,P3,P4に、ヘリウム、アルゴン、酸素、窒素(N)あるいは空気のうちの少なくとも一種類を含む組成のガスが導入される。一つのポートに対して、ヘリウム、アルゴン、酸素、窒素あるいは空気のうち任意の気体を選択的に混合して用いても良い。また、全てのポートに同一組成のガスを導入しても良い。
電源6からコイル7に高周波電流が印加されることにより、各ポートP1,P2,P3,P4に導入されたガスに対して高周波が印加される。そして、ガスがプラズマ化して各ポートP1,P2,P3,P4から噴き出し、プラズマ火炎Fが発生する。
ここで、上記の熱プラズマトーチ10は、複数のポートP1,P2,P3,P4を備えているため、各ポートP1,P2,P3,P4へのガスの導入の有無や導入量を調節して、トーチ本体5の中心軸と直交する方向のプラズマ火炎Fの拡がりを調節することができる。例えば、最も小さいプラズマ火炎を発生させる場合には、中心のポートP1のみにガスを導入し、ポートP1のみからプラズマ火炎を発生させるようにする。
このように、熱プラズマトーチ10は、発生するプラズマ火炎Fの拡がりを容易に調節することができ、加熱対象物や加熱条件に合わせた適切な拡がりの加熱領域を形成することができる。そして、図1に示すように長尺状のガラス体Gを加熱する場合、そのガラス体Gの径の大きさと要求される長手方向の加熱長さに応じて、各ポートP1,P2,P3,P4へのガスの導入の有無を調節して最適な拡がりのプラズマ火炎Fを発生させて所望の加熱領域を形成し、良好なガラス加工を行うことができる。
また、図1に示した実施形態の例では、トーチ本体5に導入されたガスに高周波を印加する高周波印加手段8として、電源6からコイル7に高周波電流を流す構成としたが、他の態様も適用可能である。
図3は、本発明のガラス加工方法及びガラス加工装置で用いられる熱プラズマトーチの他の実施形態を示す概念図である。図3に示す熱プラズマトーチ10aは、トーチ本体5の外周に環状(図中は環状の半分のみを示す)の共振器7aが設けられた高周波印加手段を備えている。共振器7aには高周波(マイクロ波)を発生させることのできる電源6aが接続されており、共振器7aでマイクロ波を共振させることにより、共振器7aからトーチ本体5に向けてマイクロ波を照射することができる。マイクロ波の周波数は、例えば2.4GHzとすると、一般に汎用性があるマイクロ波電源を電源6aとして用いることができるため、好ましい。
この熱プラズマトーチ10aの場合も、各ポートP1,P2,P3,P4へ適宜ガスを導入した状態で共振器7aからマイクロ波を照射すると、導入したガスは電離し、各ポートP1,P2,P3,P4からプラズマ火炎Fが発生する。そして、各ポートP1,P2,P3,P4へのガスの導入の有無や導入量を調節することにより、発生するプラズマ火炎Fの拡がりを調節することができるので、所望の加熱領域によりガラス体Gを加熱して良好な加工を行うことができる。なお、熱プラズマトーチ10,10aは、印加する高周波の周波数やエネルギーを調節して、プラズマ火炎の温度を調節することもできる。
また、トーチ本体5の構造は、上記の熱プラズマトーチ10,10aに限定されるものではない。
図4及び図5は、熱プラズマトーチを構成するトーチ本体の他の実施形態の正面図である。
図4に示すトーチ本体5aは、複数の断面矩形状のパイプ1a,2a,3a,4aを入れ子状に配設したもので、中央のパイプ1a及びパイプ1a,2a,3a,4a間の隙間が、それぞれポートP1,P2,P3,P4を形成している。
図5に示すトーチ本体5bでは、同一形状のポートP1,P2,P3,P4,P5,P6が一列に配設されている。このトーチ本体5bを用いて長尺状のガラス体を加熱する場合には、ガラス体の長手方向にポートP1,P2,P3,P4,P5,P6が並ぶようにトーチ本体5を配置すると良い。
これらのトーチ本体5a,5bを用いる場合も、各ポートへのガスの導入の有無や導入量を調節することにより、発生するプラズマ火炎の拡がりを調節することができ、加熱対象物や加工条件に合わせた適切な拡がりの加熱領域を形成することができる。
なお、トーチ本体に形成されたポートの数を2個から6個の範囲とし、プラズマ火炎の拡がり、すなわち加熱領域を、2段階から6段階の範囲にて調節することが望ましい。ポートの数が6個より多い場合には、印加した高周波が中央に位置するポートまで十分に伝わりにくくなり、外側のポートと内側のポートとの間で発生したプラズマ火炎の強さに差が発生しやすくなってしまうことが予想される。
図14は、トーチ本体の他の実施形態の断面図である。トーチ本体55は、トーチ上部57とトーチ下部58とからなっている。
トーチ下部58は、径の異なるパイプ51,52,53を有する多重管構造となっており、中央のパイプ51及びパイプ51,52,53間の隙間が、ポートP1,P2,P3を形成している。各ポートP1,P2,P3にはそれぞれに連通するガス供給管が接続されており、これらガス供給管から各ポートP1,P2,P3に、ヘリウム、アルゴン、酸素、窒素あるいは空気のうちの少なくとも一種類を含む組成のガスが導入される。本実施形態では、ポートP1に導入するガスを第1のガスとすると、ポートP2,P3に導入するガスは、第1のガスとは組成が異なる第2のガスであると良い。ポートP1の先端には、蜂の巣状の細孔を有する仕切り56が設けられ、トーチ本体55の中心軸に対して平行にガスを噴出するようになっている。ポートP2,P3の先端には、トーチ本体55の中心軸に対して螺旋状に配置された細孔を有する仕切り59が設けられ、トーチ本体55の中心軸に対して螺旋状にガスを噴出するようになっている。
パイプ53は、トーチ本体55の先端まで延びてトーチ上部57を構成しており、これによりガスをプラズマ化させる空間60が形成されている。空間60において、主にポートP1から噴き出された第1のガスがプラズマ化される。ポートP2,P3から噴き出した第2のガスは、プラズマからパイプ53を保護するシースガスとして働く。第2のガスは、比熱の大きい多原子気体を用いることが好ましく、窒素(N)を用いることができる。
上記のトーチ本体55は、複数のポートを備えているため、各ポートへのガスの導入の有無や導入量を調節して、プラズマ火炎の拡がりを調節することができる。例えば、ポートP1から噴き出すガスの量を一定とし、ポートP2,P3から噴き出すガスの量を増やせば、プラズマ火炎が絞られ、プラズマの密度が大きくなる。また、ポートP2,P3から噴き出すガスの量を一定とし、ポートP1から噴き出すガスの流量を増やせば、プラズマ火炎が拡大するとともにプラズマの密度が大きくなる。さらに、各ポートP1,P2,P3から噴き出すガスの比を一定として総量を調節することも可能である。
このように、トーチ本体55は、発生するプラズマ火炎の拡がりを容易に調節することができ、加熱対象物や加工条件に合わせた適切な拡がりの加熱領域を形成することができる。
また、トーチ本体55は、平行にガスを噴き出すポートを一つ、螺旋状にガスを噴き出すポートを二つ有するものであるが、ポートの数はこれに限定されるものではない。
次に、本発明に係るガラス加工装置の実施の形態の例について説明する。
本実施形態のガラス加工装置は、ガスを噴き出す複数のポートを備えたトーチ本体とポートに導入されたガスに高周波を印加する高周波印加手段とを有する熱プラズマトーチに加えて、複数のポートの各々に導入するガスの流量を調整する流量調整手段が設けられている。
図7は、本実施形態のガラス加工装置を示す概念図であり、図6は、図7のガラス加工装置を有するガラス旋盤の側面図である。
図6に示すガラス旋盤21は、主にMCVD法を行う際に用いられる装置である。
ガラス旋盤21は、両端付近に支持部11が立設された基台12を有している。支持部11は、それぞれ回転可能なチャック13を有しており、これらチャック13は、ガラス体であるガラスパイプGの端部をそれぞれ把持し、ガラスパイプGを水平に支持する。チャック13によって支持されるガラスパイプGの下方には、ガラスパイプGを加熱するための上述した熱プラズマトーチ10が設けられている。
熱プラズマトーチ10は、支持レール17に装着された移動台18上に支持され、移動台18は、ラック・ピニオン機構により支持レール17の長手方向に沿って移動することができる。支持レール17とガラスパイプGとは、それぞれの長手方向が平行になるように配設されている。また、移動台18の上部には、ガラスパイプGに対して熱プラズマトーチ10を相対的に接近及び離反させるステージ(移動手段)19が備えられており、熱プラズマトーチ10はこのステージ19上に固定されている。なお、ガラス体に対して熱プラズマトーチを相対的に接近及び離反させる1軸(昇降)のステージに代えて、水平面内にも位置を調節することが可能な3軸のステージを用いても良い。また、支持部11には、一方側に、原料ガス供給管22が接続され、他方側に排気管23が接続されている。
図7に示すガラス加工装置20は、例えば図6のガラス旋盤21に搭載されて用いられる。
図7に示すように、熱プラズマトーチ10には、各ポートP1,P2,P3,P4に導入するガスの流量を調整する流量調整手段であるMFC(Mass Flow Controller)31が接続されている。
また、ガラス加工装置20は、ガラス体の温度分布を計測する温度分布計測装置(温度分布計測手段)34と、温度分布計測装置34によって計測された温度分布に基づいて、上記の高周波印加手段、MFC31もしくはステージ19のうちの少なくとも一つを制御して、温度分布を調節する制御装置(制御手段)をさらに備えている。
温度分布計測装置34は、ガラスパイプGの温度を検知する放射温度計33からの検知信号に基づいてガラスパイプGの温度分布を計測するもので、計測した温度分布のデータを制御装置32に送信する。温度分布は、熱プラズマトーチ10によって加熱される加熱領域に対して、ガラスパイプGの表面温度を長手方向に沿って計測されると良い。そのため、放射温度計33は、ガラスパイプGの長手方向に沿った移動が可能なように構成されており、熱プラズマトーチ10の移動に合わせて常時加熱領域におけるガラスパイプGの温度を計測することができる。
制御装置32は、温度分布計測装置34から送信された温度分布のデータに基づいて、電源6、ステージ19及びMFC31を制御することができる。電源6を制御する場合には、周波数やエネルギーの大きさを制御して、プラズマ火炎Fの温度を調節することができる。ステージ19を制御する場合には、ガラスパイプGと熱プラズマトーチ10との相対位置を調節して、所望の位置に加熱領域を形成することができる。特に、熱プラズマトーチ10とガラスパイプGとの距離を調節することにより、プラズマ火炎Fの温度を変えずに、ガラスパイプGへの加熱温度を調節することができる。MFC31を制御する場合には、所望のポートにガスを流してプラズマ火炎Fの拡がりを調節できるほか、その流量を調節することによってプラズマ火炎の温度を調節することができる。
次に、本発明に係るガラス加工方法の実施の形態の例について説明する。
本実施形態のガラス加工方法は、ガスを噴き出す複数のポートを備えたトーチ本体とポートに導入されたガスに高周波を印加する手段とを有する熱プラズマトーチを用いて、プラズマ火炎を発生させてガラス体を加熱することを含むガラス加工方法であり、複数のポートの各々に導入するガスの流量を制御して、トーチ本体の中心軸と直交する方向のプラズマ火炎の拡がりを調節する調節工程と、調節工程により調節されたプラズマ火炎でガラス体を加熱する加熱工程を有する。また、ポートに導入するガスは、ヘリウム、アルゴン、酸素、窒素、空気のうちの少なくとも一つであることが好ましい。
次に、本発明のガラス加工方法の一実施形態であるガラス層堆積(MCVD法)について説明する。MCVD法では、ガラス体はガラスパイプであり、加熱工程は、ガラスパイプ内にガラス微粒子を生成するための原料ガスを導入し、熱プラズマトーチをガラスパイプの長手方向にトラバースさせつつ、ガラスパイプを加熱して、ガラスパイプの内側にガラス微粒子を堆積させる工程である。
図8は、MCVD法を説明する概念図である。チャック13(図6参照)に支持したガラスパイプGを回転させ、このガラスパイプG内に原料ガス供給管22から四塩化ケイ素(SiCl)や四塩化ゲルマニウム(GeCl)などのガラス材料に酸素を添加した混合ガスからなる原料ガスを送り込む。この状態において、熱プラズマトーチ10から所望の拡がりのプラズマ火炎Fを発生させ、長手方向に複数回トラバースさせる。
プラズマ火炎FによってガラスパイプGが加熱され、加熱領域におけるガラスパイプGの内側でシリカのガラス微粒子(SiO)が生成する。そして、ガラス微粒子は、熱泳動効果によって、原料ガスの流れの下流側におけるガラスパイプGの内周面に付着して堆積していく。その後、堆積したガラス微粒子は移動してきた熱プラズマトーチ10によって加熱されて緻密化し、順次ガラス膜G1が形成される。
MCVD法においては、ガラスパイプGを十分に加熱してガラス微粒子の生成効率を向上させることと、原料ガスの流れの下流側のガラスパイプGの内面を比較的低温に保って熱泳動効果によりガラス微粒子の堆積効率を向上させることが望まれる。そのため、MCVD法では、プラズマ火炎Fの温度を高くし、かつ、加熱領域を狭くすると良い。
本実施形態では、プラズマ火炎Fの拡がりを調節する調節工程は、ガラスパイプGの温度分布を計測し、計測された温度分布に基づいて各MFCを制御する。特に、本実施形態では、制御装置32により、温度分布計測装置34からの温度分布データに基づいて、各MFC31を制御し、各ポートに流すガス有無及び量を調整し、プラズマ火炎Fの拡がりを調節する。こうして、ガラスパイプGは、急峻な温度勾配を有する温度分布にて加熱されることとなり、ガラス膜G1が効率的に形成される。プラズマ火炎Fによる加熱領域を狭くすると、大気中に含まれる微量の水分、金属不純物などがイオン化してガラスパイプGに侵入及び拡散することを抑制することもできる。
ガラスパイプG内にガラス膜G1を複数層にわたり堆積させた後には、再び熱プラズマトーチ10のプラズマ火炎FによってガラスパイプGを加熱し、縮径させて中実化させる。もしくは、ガラスパイプGの中心にガラスロッドを挿入し、その後、プラズマ火炎FによってガラスパイプGを加熱して縮径させ、ガラスロッドと一体化させることで中実化する。
この際、ガラス膜G1を堆積する工程に続いて、プラズマ火炎Fの拡がりを再度調節する工程を有することが望ましい。このとき、制御装置32は、温度分布計測装置34からの温度分布データに基づいて、再びMFC31を制御し、各ポートP1,P2,P3,P4に流すガスの有無及び量を調整し、プラズマ火炎Fの温度及び加熱領域を、中実化に適した値に調整する。中実化させる工程においては、プラズマ火炎Fの温度を低くして、なおかつ加熱領域を広くすると良い。これにより、ガラスパイプGは、長手方向にわたって一様の割合で縮径が起こり、均一に中実化を図ることができる。
なお、上記の実施形態の例では、熱プラズマトーチ10の各ポートP1,P2,P3,P4へのガスの導入の有無及び量を調整したが、ポートP1,P2,P3,P4毎に異なる組成のガスを導入し、加工を施すガラス体の大きさや加工条件に応じて、温度分布が所望の分布となるように、導入するガスの組成を選択してプラズマ火炎の加熱領域や温度を調整しても良い。
また、各ポートP1,P2,P3,P4に流すガスの有無及び量を調整するに際してフィードバックするための情報は、ガラスパイプGの温度分布に限定されず、熱プラズマトーチ10のトラバース毎に変化する可能性のあるガラスパイプGの外径もしくは内径、ガラス膜G1の膜厚を用いることができる。また、制御装置32は、MFC31の他に、高周波印加手段8による高周波の周波数やエネルギー、あるいはステージ19による熱プラズマトーチ10とガラスパイプGとの距離を制御することにより、プラズマ火炎Fの温度や、ガラスパイプGに対する熱プラズマトーチ10の位置等を調節して、ガラスパイプGが所定の温度分布となるように制御しても良い。
また、MFC31のガスの流量調整による温度分布の良好な制御性を得るために、熱プラズマトーチ10の各ポートP1,P2,P3,P4でのガスは、それぞれ層流もしくはこれに近い流れであることが好ましい。なお、この場合、ガスの流れのレイノルズ数としては、2000〜3000の範囲内であることが好ましい。
図9及び図10は、ガラス膜G1を堆積する工程において、大気中に含まれる微量の水分、金属不純物などのイオンがガラスパイプGへの侵入を確実に阻止することを図るガラス加工装置の概念図を示すものである。図9は、熱プラズマトーチ10とガラスパイプGの加熱領域のみを覆うカバー41を備えたものであり、図10は、熱プラズマトーチ10のプラズマ火炎FとガラスパイプGの全体を覆うカバー42を備えたものである。これらのカバー41,42は、必ずしも熱プラズマトーチ10の全体を覆う必要はなく、図10に示した例のように、少なくともプラズマ火炎Fを覆っていれば良い。
カバー41,42には、ガス導入口43及びガス排出口44が設けられており、加熱加工時には、乾燥ガスが導入され、ガラスパイプGの加熱領域周辺が、水分が少なく、かつ清浄な雰囲気に保持される。乾燥ガスとしては、金属不純物の濃度が1ppm以下とされた、例えば、窒素、アルゴン又はヘリウムなどの清浄の不活性ガスが好ましい。また、この乾燥ガスは、その露点が0℃以下であることが望ましいが、露点が−50℃以下であるとさらに好ましい。
そして、このような構造のガラス加工装置によれば、プラズマ火炎Fの周辺の雰囲気から水分や不純物を除去することができ、ガラス膜G1の堆積工程時におけるガラスパイプG内への不純物イオンの侵入を確実に防止することができる。また、ガラス加工装置による光ファイバ母材の製造時に、熱プラズマトーチ10へ導入するガスを上記のように低露点(0℃以下、好ましくは−50℃以下)の乾燥ガスとすることが望ましく、このようにすれば、ガラスパイプGへの水分の侵入をさらに確実に防止することができる。
本発明に係るガラス加工方法及びガラス加工装置は、例えば、ガラスロッドやガラスパイプ同士の接続、光ファイバ母材などのガラス体の延伸工程、火炎研磨、歪み除去等の各種のガラス加工にも適用できる。図11は、本発明のガラス加工方法の他の実施形態であるガラスロッドの接続を説明する概念図である。ガラスロッドG2,G2aを相互に接続する場合は、ガラスロッドG2の接続端面を熱プラズマトーチ10のプラズマ火炎Fによって加熱して軟化させ、互いに突き合わせる。
図12は、本発明のガラス加工方法の他の実施形態であるガラスロッドの延伸を説明する概念図である。ガラスロッドG3を延伸させる場合は、ガラスロッドG3を軸周りに回転させながら、熱プラズマトーチ10のプラズマ火炎Fによって加熱して所定の引っ張り力によって引っ張る。
図13は、本発明のガラス加工方法の他の実施形態であるガラスロッドの火炎研磨を説明する概念図である。ガラスロッドG4を火炎研磨する場合は、ガラスロッドG4を軸周りに回転させながら、熱プラズマトーチ10のプラズマ火炎Fによって長手方向に沿って加熱する。これにより、ガラスロッドG4の表面のガラス層を気化させて、微小な傷や歪み、さらには付着した異物を取り除くことができる。
そして、上記の熱プラズマトーチ10によれば、上記のような接続、延伸加工あるいは火炎研磨する場合にも、ガラス体の外径や長手方向で必要な加熱長さに合わせてプラズマ火炎の加熱領域を調節することにより、これらの加工を、不純物イオンの侵入を抑えつつ良好に行うことができる。特に、接続の場合、その接続箇所のみを効率良く的確に加熱して接続することにより、ガラスロッドへの不純物イオンの侵入を大幅に抑制することができる。
上記のガラス旋盤20を用いて、外径34mm、内径26mmの石英ガラスパイプを加熱した。なお、ガラス旋盤20に設けられたトーチ本体は、図14に示したトーチ本体55であり、トーチ上部57の外径が80mmのものである。加熱時の石英ガラスパイプの回転数は90rpm、トーチ本体のトラバース速度は100mm/分、トーチ本体に供給するガスは乾燥空気であり、高周波電力は30kW、周波数は3MHzである。ポートP1,P2,P3に流すガスの流量V1,V2,V3(SLM:Standard Litter per minute)を変えて、それぞれの場合の石英ガラスパイプの表面温度を放射温度計で測定した。その測定結果として、最高温度と1700℃以上に加熱されている部分の長さ(加熱領域の長さ)を表1に示す。なお、加熱領域の長さは、石英ガラスパイプの長手方向の長さである。この表1に示すように、各ガスの流量を変化させることでプラズマ火炎の拡がりや温度を調節して、最高温度及び加熱領域の大きさを調節することが可能であることがわかる。
MCVD法の熱源とガラス中に拡散する水分量、及び光ファイバとしたときの伝送損失の関係を調べた。外径が34mm、内径が28mmで塩素(Cl)を0.3wt%含む石英ガラスパイプ11本の内側に、比屈折率が石英ガラスパイプより0.4%大きいガラスをMCVD法で堆積させた。そのうち、10本の石英ガラスパイプに対しては、熱源として熱プラズマトーチを用い、それぞれの石英ガラスパイプに対してトーチ本体に導入するガスの露点を変えた。また、残りの1本の石英ガラスパイプに対しては、比較のため熱源として酸水素バーナを用いた。何れの場合も、1分あたりの堆積量1g/分で40層のガラス膜を堆積させた後、熱プラズマトーチを用いて石英ガラスパイプを加熱し、縮径させて中実化した。こうして、コア・クラッド構造を有するガラスロッドを得た。このガラスロッドの一部を輪切りにして顕微FT−IR法によりガラスロッド表面部分の水酸基の濃度(wtppm)を測定した。
さらに、このガラスロッドを別のガラスパイプ内に挿入して、ガラスパイプを加熱して縮径させることで一体化し、光ファイバ母材とした。ここで用いたガラスパイプは、肉厚がガラスロッドの直径の1.7倍である。この光ファイバ母材を線引きして、得られたシングルモード光ファイバについて波長1.38μmにおける伝送損失α1.38と水酸基による吸収の強度ΔαOHを測定した。この結果を表2に示す。なお、光ファイバの波長1.55μmにおける特性は、分散が17ps/nm/km、分散スロープが0.06ps/nm/km、伝送損失が0.185dB/km、実効断面積Aeffが75μmであった。
実施例2と異なる種類の光ファイバを製造した場合について、MCVD法における熱源と光ファイバとしたときの伝送損失との関係を調べた。MCVD法によるガラス層の堆積までは、実施例2と同様に行った。実施例2ではMCVD法でガラス層を堆積させた石英ガラスパイプをそのまま縮径させてガラスロッドとしたが、この実施例3では石英ガラスパイプに対する中心部の比屈折率差が0.5%、周辺部の比屈折率差が−0.4%であるガラスロッドを前記石英ガラスパイプ内に挿入して、熱プラズマトーチにより石英ガラスパイプを加熱し、縮径させて一体化した。こうして、コア・ディプレスト・リッジ・クラッド構造を有するガラスロッドを得た。
さらに、このガラスロッドを別のガラスパイプ内に挿入して、ガラスパイプを加熱して縮径させることで一体化し、光ファイバ母材とした。ここで用いたガラスパイプは、肉厚がガラスロッドの直径の2.3倍である。この光ファイバ母材を線引きして、得られた分散シフト光ファイバについて波長1.38μmにおける伝送損失α1.38と水酸基による吸収の強度ΔαOHを測定した。この結果を表3に示す。なお、光ファイバの波長1.55μmにおける特性は、分散が6ps/nm/km、分散スロープが0.03ps/nm/km、伝送損失が0.190dB/km、実効断面積Aeffが50μmであった。
表2及び表3に示すように、熱源が酸水素バーナである場合と比較して熱プラズマトーチを用いた場合の水酸基の濃度が大幅に低く抑えられ、光ファイバの伝送特性も良好である。また、ガスの露点が0℃以下では伝送損失α1.38が0.4dB/km以下となり、ガスの露点が−50℃以下では伝送損失α1.38が0.3dB/km以下となった。
本発明に係るガラス加工方法で用いる熱プラズマトーチの一実施形態を示す概念図である。 図1に示した熱プラズマトーチを構成するトーチ本体の正面図である。 本発明に係るガラス加工方法で用いる熱プラズマトーチの他の実施形態を示す概念図である。 熱プラズマトーチを構成するトーチ本体の他の実施形態の正面図である。 熱プラズマトーチを構成するトーチ本体の他の実施形態の正面図である。 図7のガラス加工装置を有するガラス旋盤の側面図である。 本発明に係るガラス加工装置の一実施形態を示す概念図である。 本発明に係るガラス加工方法の一実施形態であるガラス層堆積の一例を示す概念図である。 本発明に係るガラス加工方法の一実施形態であるガラス層堆積の他の例を示す概念図である。 本発明に係るガラス加工方法の一実施形態であるガラス層堆積の他の例を示す概念図である。 本発明のガラス加工方法に係る他の実施形態であるガラスロッドの接続を示す概念図である。 本発明のガラス加工方法に係る他の実施形態であるガラスロッドの延伸を示す概念図である。 本発明のガラス加工方法に係る他の実施形態であるガラスロッドの火炎研磨を示す概念図である。 熱プラズマトーチを構成するトーチ本体の他の実施形態の正面図である。
符号の説明
1,2,3,4 パイプ
5,5a,5b,55 トーチ本体
6,6a 電源
7 コイル
7a 共振器
8 高周波印加手段
10 熱プラズマトーチ
19 ステージ(移動手段)
20 ガラス加工装置
21 ガラス旋盤
31 MFC(流量調整手段)
32 制御装置(制御手段)
34 温度分布計測装置(温度分布計測手段)
F プラズマ火炎
G ガラスパイプ(ガラス体)
P1〜P6 ポート

Claims (14)

  1. ガスを噴き出す複数のポートを備えたトーチ本体と前記ポートに導入されたガスに高周波を印加する手段とを有する熱プラズマトーチを用いて、プラズマ火炎を発生させてガラス体を加熱するガラス加工方法であって、
    前記複数のポートの各々に導入するガスの流量を制御して、前記トーチ本体の中心軸と直交する方向の前記プラズマ火炎の拡がりを調節する調節工程と、
    前記調節工程により調節された前記プラズマ火炎で前記ガラス体を加熱する加熱工程を有することを特徴とするガラス加工方法。
  2. 請求項1に記載のガラス加工方法において、
    前記ガスは、ヘリウム、アルゴン、酸素、窒素、空気のうちの少なくとも一つを含むことを特徴とするガラス加工方法。
  3. 請求項1または2に記載のガラス加工方法において、
    前記複数のポートに導入するガスは、全て同一組成であることを特徴とするガラス加工方法。
  4. 請求項1または2に記載のガラス加工方法において、
    前記複数のポートに導入するガスは、複数組成のガスからなり、
    一つの前記ポートに対して一組成のガスを導入することを特徴とするガラス加工方法。
  5. 請求項1から4の何れか1項に記載のガラス加工方法において、
    前記ガスは、露点が0℃以下であることを特徴とするガラス加工方法。
  6. 請求項5に記載のガラス加工方法において、
    前記ガスは、露点が−50℃以下であることを特徴とするガラス加工方法。
  7. 請求項1から6の何れか1項に記載のガラス加工方法において、
    前記調節工程は、前記ガラス体の温度分布を計測し、計測された温度分布に基づいて前記ガスの流量の制御を行うことを特徴とするガラス加工方法。
  8. 請求項1から7の何れか1項に記載のガラス加工方法において、
    前記複数のポートのうち内側のポートには第1のガスを導入し、
    前記複数のポートのうち外側のポートには第2のガスを導入し、
    前記調節工程は、前記第1のガス及び前記第2のガスの流量を制御して行うことを特徴とするガラス加工方法。
  9. 請求項1から8の何れか1項に記載のガラス加工方法において、
    前記ガラス体は、光ファイバ母材であることを特徴とするガラス加工方法。
  10. 請求項1から8の何れか1項に記載のガラス加工方法において、
    前記ガラス体は、ガラスパイプであり、
    前記加熱工程は、前記ガラスパイプ内にガラス微粒子を生成するための原料ガスを導入し、前記熱プラズマトーチを前記ガラスパイプの長手方向に相対的にトラバースさせつつ、前記ガラスパイプを加熱して、前記ガラスパイプの内側に前記ガラス微粒子を堆積させる工程であることを特徴とするガラス加工方法。
  11. 請求項10に記載のガラス加工方法において、
    前記加熱工程の後に、
    前記プラズマ火炎の拡がりを再度調節する工程と、
    前記ガラスパイプを加熱して中実化する工程を有することを特徴とするガラス加工方法。
  12. ガスを噴き出す複数のポートを備えたトーチ本体と前記ポートに導入されたガスに高周波を印加する高周波印加手段とを有する熱プラズマトーチと、
    前記複数のポートの各々に導入するガスの流量を調整する流量調整手段が設けられていることを特徴とするガラス加工装置。
  13. 請求項12に記載のガラス加工装置において、
    前記ガラス体に対して前記熱プラズマトーチを相対的に接近及び離反させる移動手段が設けられていることを特徴とするガラス加工装置。
  14. 請求項13に記載のガラス加工装置において、
    前記ガラス体の温度分布を計測する温度分布計測手段と、
    前記温度分布計測手段によって計測された温度分布に基づいて、前記高周波印加手段、前記流量調整手段もしくは前記移動手段のうちの少なくとも一つを制御して、前記温度分布を調節する制御手段とが設けられていることを特徴とするガラス加工装置。
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