JP2004282853A - カバー取付装置、及びケーブルラックのカバー取付構造 - Google Patents

カバー取付装置、及びケーブルラックのカバー取付構造 Download PDF

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Abstract

【課題】ケーブルラックとカバーとの機械的接続と電気的接続とを同一部材で行わせることで、取り付け施工の容易化を図ることのできるカバー取付装置、及びケーブルラックのカバー取付構造を提供する。
【解決手段】親桁4と子桁5とからなるケーブルラック1にカバー2を取り付けるカバー取付装置3である。ケーブルラック1の一部に対向するラック対向部11と、カバー2の一部に対向するカバー対向部12と備える。ケーブルラック1に向けて締め付けることでケーブルラック1とカバー取付装置3との電気的接続を行わせる雄ねじ部材18がねじ込まれるねじ貫通孔をラック対向部11に設ける。カバー2に向けて締め付けることでカバー2とカバー取付装置3との電気的接続を行わせる雄ねじ部材18がねじ込まれるねじ貫通孔をカバー対向部12に設ける。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ケーブルラックにカバーを取り付けるためのカバー取付装置、及びケーブルラックへのカバーの取付構造に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】
電気コードなどのケーブルKを配線するケーブルラック1は、一般的に、一対の長尺の親桁4の間に複数の子桁5を間隔を隔てて架設して梯子状に形成され、親桁4と子桁5とで囲まれた配線空間SにケーブルKを配設して使用される。なお、ケーブルラック1の表面には、その敷設場所の環境に耐え得るように、合成樹脂塗装やメラニン焼付塗装処理などの表面処理が施され、耐候性、防錆性、耐塩性、耐湿性、耐薬品性などを備えるようにされている。また、ケーブルラック1は、ケーブルラック1に配線したケーブルKに漏電が発生した場合にも漏電電流を逃し得るように、ケーブルラック1全体を電気的に接続した状態にすることが必要な要件とされている。
【0003】
ケーブルラック1は、上述したように内部にケーブルKを配線したそのままの状態で使用されることもあるが、ケーブルラック1の敷設場所や配設するケーブルKの種類などのケーブルラック1の使用条件によっては、配設するケーブルKの保護などを目的として、図33に示すようにケーブルラック1に適宜カバー2を取り付けて使用することもある(たとえば、特許文献1参照)。
【0004】
ここで、図33のものでは、カバー2のケーブルラック1への取り付けは、一端にフック部40を設けると共に他端に雄ネジ部41を設けたフックボルト42と、カバー2の幅寸法よりも長いバー材43とを用い、カバー2の幅方向の両端部を一対の親桁4の上に載置させるかたちでカバー2を一対の親桁4に架け渡して配置し、カバー2の幅方向に渡すようにバー材43をカバー2上に載置し、バー材43の長手方向の両端部をカバー2の幅方向端部から突出し、フック部40を親桁4に引っ掛けた状態のフックボルト42の雄ネジ部41をバー材43の長手方向の両端部に設けた貫通孔44に挿通し、雄ネジ部41にナット45を螺合させ、バー材43とフックボルト42のフック部40とでケーブルラック1及びカバー2を挟持させることで行われている。
【0005】
ところで、ケーブルラック1にカバー2を取り付けした際には、ケーブルラック1のみならずカバー2も含めて電気的に接続した状態にさせることが必要とされる。ここで、カバー2の表面には、ケーブルラック1同様に耐候性などを備えさせる表面処理が施されており、この表面処理被膜に導電性は備えるものではないことから、上述したように単にカバー2をケーブルラック1に取り付けただけでは、ケーブルラック1とカバー2との電気的接続を図れるものではない。しかして、同文献では、カバー2とケーブルラック1との電気的接続を図るのに、図34、35のように、積層するカバー2と親桁4との間に、カバー2及び親桁4の各表面処理被膜を突き破って地金部分に食い込ませる導電部材46を介在させることが提案されている。
【0006】
【特許文献1】
特開平9−168217号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記文献の提案を採用してカバー2をケーブルラック1に取り付けようとすると、カバー2のケーブルラック1への機械的接続及びカバー2のケーブルラック1への電気的接続のためにそれぞれ、別部材(バー材43、導電部材46など)を用いて行わせることになるので、カバー2のケーブルラック1への取り付けにかかる施工が煩雑になるといった問題がある。
【0008】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、ケーブルラックとカバーとの機械的接続と電気的接続とを同一部材で行わせることで、取り付け施工の容易化を図ることのできるカバー取付装置、及びケーブルラックのカバー取付構造を提供することを課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係るカバー取付装置は、親桁4と子桁5とからなるケーブルラック1にカバー2を取り付けるカバー取付装置3であって、ケーブルラック1の一部に対向するラック対向部11と、カバー2の一部に対向するカバー対向部12と備え、ケーブルラック1に向けて締め付けることでケーブルラック1とカバー取付装置3との電気的接続を行わせる雄ねじ部材18がねじ込まれるねじ貫通孔17をラック対向部11に設け、カバー2に向けて締め付けることでカバー2とカバー取付装置3との電気的接続を行わせる雄ねじ部材18がねじ込まれるねじ貫通孔17をカバー対向部12に設けたことを特徴とする。
【0010】
これによると、各ねじ貫通孔17に通した各雄ねじ部材18によって、ケーブルラック1とカバー取付装置3とが、またカバー2とカバー取付装置3とが、それぞれ電気的及び機械的に接続されることとなり、結果、カバー取付装置3を介してケーブルラック1とカバー2との機械的及び電気的接続を行わせることができるのであり、つまり、ケーブルラック1とカバー2との間の機械的接続及び電気的接続が一のカバー取付装置3にて行われ、簡単な構造で、電気的接続を伴なったカバー2のケーブルラック1への取り付けが可能となる。
【0011】
また、上記ねじ貫通孔17の孔内面にはそれぞれ雌ねじを刻設したことも好ましい。これによると、雄ねじ部材18にセルフタッピングボルトではなく通常のボルトを用いることができ、雄ねじ部材18のねじ貫通孔17へのねじ込み作業を容易に行わせることができる。
【0012】
また、少なくとも一の雄ねじ部材18の締め付けによってカバー2のケーブルラック1への本固定が行われるようにすることも好ましい。これによると、一の雄ねじ部材の締め付けによって機械的接続と電気的接続とを同時に行わせることができる。
【0013】
また、一対の長尺の親桁4の間に複数の子桁5を間隔を隔てて架設した梯子状のケーブルラック1に対し、その一対の親桁4間に被せるようにカバー2を取り付けるカバー取付装置3であって、親桁4及び子桁5の長手方向に直交する方向である親桁4の幅方向の一端に係止する係止部8と、係止部8の対向位置に位置してカバー2を取り付ける取着部9と、係止部8と取着部9とを連結して親桁4の幅方向に亙って添わせる連結部10とを備え、取着部9にカバー2に対向するカバー対向部12を設け、連結部10に親桁4に対向するラック対向部11を設けたことも好ましい。このカバー取付装置3は、特に、略水平に配設したケーブルラック1の一対の親桁4の上からカバー2を取り付ける際に有効に用いることができる。
【0014】
また、一対の長尺の親桁4の間に複数の子桁5を間隔を隔てて架設した梯子状のケーブルラック1に対し、その一対の親桁4間に被せるようにカバー2を取り付けるカバー取付装置3であって、一対の親桁4間に亙って配設して親桁4との間にカバー2を挟むバー材21と、バー材21の長手方向の端部と係合する係合部26と、係合部26から連設されて親桁4に係止する係止部8とを備え、係合部26にカバー2に対向するカバー対向部12を設け、係止部8に親桁4に対向するラック対向部11を設けたことも好ましい。このカバー取付装置3は、特に、略水平に配設したケーブルラック1の一対の親桁4の下からカバー2を取り付ける際に有効に用いることができる。
【0015】
また、少なくともラック対向部11に補強用のフランジ縁13を設けたことも好ましい。これによると、ねじ貫通孔17への雄ねじ部材18のねじ込み圧に対するラック対向部11の剛性強度を向上させることができる。
【0016】
また、ラック対向部11にカバー2やケーブルラック1の外形に対応する段部16を形成したことも好ましい。これによると、この段部16によってラック対向部11をケーブルラック1に近接させることができ、ラック対向部11のねじ貫通孔17に挿通させてケーブルラック1に向けて締め付ける雄ねじ部材18に長さが短いものを採用できる。
【0017】
また、一対の長尺の親桁4の間に複数の子桁5を間隔を隔てて架設した梯子状のケーブルラック1に対し、その一対の親桁4間に被せるようにカバー2を取り付けるカバー取付装置3であって、子桁5に係止する係止部8と、係止部8の対向位置に位置してカバー2を取り付ける取着部9と、係止部8と取着部9とを連結する連結部10とを備え、係止部8に子桁5に対向するラック対向部11を設け、取着部9にカバー2に対向するカバー対向部12を設け、カバー2に設けた透孔29に対応する位置にねじ貫通孔18を設けたことも好ましい。このカバー取付装置3は、特に、並設した親桁4における幅方向の一端部の間に子桁5を架設してケーブルラック1を形成し、このケーブルラック1をたとえば略垂直に配設し、子桁5が架設されない側である親桁4の幅方向の他端部の間にカバー2を架け渡すように取り付ける際に、有効に用いることができる。
【0018】
また、一対の長尺の親桁4の間に複数の子桁5を間隔を隔てて架設した梯子状のケーブルラック1に対し、その一対の親桁4間に被せるようにカバー2を取り付けるカバー取付装置3であって、子桁5に係止する係止部8と、係止部8と略同平面上に位置してカバー2を取り付ける取着部9と、係止部8と取着部9とを連結する連結部10とを備え、係止部8に子桁5に対向するラック対向部12を設け、取着部9にカバー2に対向するカバー対向部11を設け、カバー2に設けた透孔29に対応する位置にねじ貫通孔18を設けたも好ましい。このカバー取付装置3は、特に、並設した親桁4における幅方向の一端部の間に子桁5を架設してケーブルラック1を形成し、このケーブルラック1をたとえば略垂直に配設し、子桁5が架設される上記親桁4の幅方向の一端部に間にカバー2を架け渡すように取り付ける際に、有効に用いることができる。
【0019】
また、ケーブルラックのカバー取付構造であって、親桁4と子桁5からなるケーブルラック1に、上記いずれかに記載のカバー取付装置3を介してカバー2を取り付けたことを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明は、親桁4と子桁5とからなるケーブルラック1にカバー2を取り付けるカバー取付装置3、及びこのカバー取付装置3を用いてカバー2をケーブルラック1に取り付けたケーブルラック1のカバー取付構造であり、ケーブルラック1とカバー2との機械的接続と電気的接続とを同一部材(カバー取付装置3)で行わせて取り付け施工の容易化を図ったことに発明の主旨がある。以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明するが、まず、本発明の前提となるケーブルラック1、カバー2について説明する。
【0021】
ケーブルラック1は、一対の長尺の親桁4を平行に並べて配置し、この一対の親桁4の間に親桁4の長手方向に間隔を隔てて複数の子桁5を架設することで構成された梯子状の骨組体である。詳しくは、親桁4は、主体壁4aの幅方向の両端部から内方に折り曲げた折曲壁4bを延設した断面略コ字状の長尺部材である。なお、主体壁4aの幅方向の中央部分には内方に薄く凹没した凹条部6がその長手方向に亙って形成されている。また、子桁5は、底壁5aの幅方向両端から側壁5bをそれぞれ立ち上げ、側壁5bの上端から対向する側壁5bに向けてリップ片5cを延設した断面リップ付きコ字状の長尺部材である。なお、各リップ片5cの突出端には底壁5aに向けて突条片7が突設されている。そして、親桁4の一方の折曲壁4bの内面に子桁5の底壁5aを載せると共に親桁4の長手方向及び幅方向と子桁5の長手方向とが略直交した位置関係を有するかたちで、一対の親桁4間に子桁5を架設することでケーブルラック1が形成されている。上記構成のケーブルラック1は、一対の対向する親桁4と複数の子桁5とで囲まれた配線空間Sに、電源ケーブルなどのケーブルKを配線して使用される。なお、ケーブルラック1にはその表面に耐候性等を備えさせる被膜が表面処理によって施されている。この被膜は、ケーブルラック1の地金と異なり導電性は有さないものである。
【0022】
カバー2は、ケーブルラック1の一対の親桁4の主体壁4a間の寸法にその幅寸法を略合わせた板面部2aで主体が構成され、親桁4の折曲壁4bの外面に板面部2aを積層配置したときに親桁4の主体壁4aの外面に沿うような折曲部2bが、板面部2aの幅方向の端部から延設されている。このカバー2は、ケーブルラック1の敷設場所などの使用状態によりケーブルラック1に適宜取り付けられるもので、ケーブルラック1同様、その表面には耐候性等を備えさせる被膜が表面処理によって施されている。この被膜は、カバー2の地金と異なり導電性は有さないものである。
【0023】
なお、下記に挙げる本発明の実施の形態の諸例のカバー取付装置3は、その共通事項として、ケーブルラック1に係止させる係止部8と、カバー2を取り付ける取着部9と、係止部8と取着部9とを連結する一体物である連結部10と、ケーブルラック1の一部に対向するラック対向部11と、カバー2の一部に対向するカバー対向部12とを有して構成したものである。
【0024】
図1乃至図9に本発明の実施の形態の例を示す。本例のカバー取付装置3は、図2乃至図4に示すように、対向して位置する係止部8と取着部9とを連結部10で連結した側面視コ字板状の金属部材である。ここでは、係止部8、取着部9及び連結部10で囲まれる方向を内方と称して説明をする。具体的に本例のカバー取付装置3は、材料である板材14の長手方向の一端と他端とをそれぞれ折り曲げて取着部9及び係止部8を形成すると共に、この折り曲げた一端と他端との間の板材14の部位を連結部10として構成されている。このように本例のカバー取付装置3は、一の板材14で一体的に形成されたので、、構成部材点数が抑えられて構成が簡略化し、また簡単に形成可能なものであり、更には剛体化されて高い剛性強度が備えられている。また、本例のカバー取付装置3は、板材14の長手方向に亙る板材14の幅方向の端部を内方に折り曲げてフランジ縁13を形成している。しかしてカバー取付装置3は、外面を構成せる板材14の板面部14aの幅方向両端からフランジ縁13をそれぞれ内方に延設したコ字状断面を全体に有している。この全体に亙るフランジ縁13によってカバー取付装置3の剛性強度は向上している。また、本例の係止部8は、ケーブルラック1の親桁4に係止する部位であり、係止部8に位置したフランジ縁13から内方に突出すると共にその突出先端で連結部10側に折り曲げられたかぎ爪形状の爪部15が設けられている。また、連結部10には、連結部10の係止部8に連続する部位に比べて連結部10の取着部9に連続する部位を外方に位置させる段部16が形成されている。この段部16には、連結部10の剛性強度を向上させる、カバー取付装置3をケーブルラック1に取り付けたときに連結部10をケーブルラック1の親桁4の主体壁4aの外面に近接させる(図8)といった効果がある。そして、連結部10が親桁4の主体壁4aの外面に近接されると、カバー取付装置の親桁4からの外方突出部分を低減でき、美観向上や安全性の向上に資することができる。なお、この段部16は連結部10と親桁4との形状に関係して適宜設けるものであり、この段部16を設けないでもカバー取付装置の基本性能に支障をきたすものでないことは言うまでもない。
【0025】
また、本例のカバー取付装置3の表面には、ケーブルラック1やカバー2と同様に、耐候性等を備えさせる被膜が表面処理によって施されている。この被膜もカバー取付装置3の地金と異なり導電性は有さないものである。また、このカバー取付装置3をケーブルラック1に取り付けた状態では、連結部10における板面部14aの内面が親桁4の外面と対向すると共に、取着部9における板面部14aの内面がカバー2の外面と対向するのであり、上記連結部10における板面部14aがラック対向部11を構成し、取着部9における板面部14aがカバー対向部12を構成している。このラック対向部11及びカバー対向部12には、内外に貫通して孔内面に雌ねじが刻設されたねじ貫通孔17がそれぞれ穿孔され、ボルト等の雄ねじ部材18をねじ込み可能にしている。なお、ラック対向部11のねじ貫通孔17は第1雄ねじ部材18aが螺入される第1ねじ貫通孔17aを構成し、カバー対向部12のねじ貫通孔17は第2雄ねじ部材18bが螺入される第2ねじ貫通孔17bを構成する。
【0026】
以下には、このカバー取付装置3を用いて、カバー2をケーブルラック1に取り付ける施工例を示す。なお、ここでは、並設した親桁4における幅方向の一端部(以下、一方の折曲壁4b)の間に子桁5を架設してケーブルラック1を形成し、このケーブルラック1を子桁5が下方に位置するように略水平に配設し、子桁5が架設されない側である親桁4の幅方向の他端部(以下、他方の折曲壁4b)の間に上方からカバー2を架け渡すように取り付ける場合について説明する。
【0027】
まず、図5のように、一対の親桁4における他方の折曲壁4bの外面間にカバー2を載置して架け渡すように配置し、親桁4における一方の折曲壁4bの内面にカバー取付装置3の爪部15を引っ掛け、爪部15を中心にカバー取付装置3全体を親桁4の主体壁4aにその外側から近接させるよう回動させる(矢印A)。そして、図6のように、回動させたカバー取付装置3の取着部9を他方の折曲壁4bに外側から被せるように近接させてカバー2の外面に沿わせるように位置させ、係止部8と取着部9とで親桁4の一対の折曲壁4bを把持するかたちで、カバー取付装置3をケーブルラック1に添わせて配置する。そして、図7のように、第1雄ねじ部材18aを第1ねじ貫通孔17aに挿入し、親桁4に向けて螺進させ、第1雄ねじ部材18aの先端を親桁4における主体壁4aの外面に押し付けるように締め付ける。以上のようにして、カバー取付装置3がカバー2を挟んだ状態でケーブルラック1に機械的に取り付けられる。なお、本例ではその後、図8のように、第2雄ねじ部材18bを第2ねじ貫通孔17bに挿入し、カバー2に向けて螺進させ、第2雄ねじ部材18bの先端をカバー2の外面に押し付けるように締め付けている。この第2雄ねじ部材18bの締め付けによると、後述するカバー2とカバー取付装置3との電気的接続のほかに、カバー2をケーブルラック1に強く当接させ、カバー2のケーブルラック1にへの機械的接続の強化を行わせているものである。なお、図1,9には、カバー取付装置3を介してカバー2をケーブルラック1に機械的に取り付けた状態を示している。
【0028】
詳しくは、上記各雄ねじ部材18の締め付けによると、カバー取付装置3は、第1雄ねじ部材18aの先端と爪部15との間に親桁4の一方の折曲壁4bを挟んで締め付けると共に、第2雄ねじ部材18bの先端と係止部8との間にカバー2及び親桁4の主体壁4aを挟んで締め付けるようになり、このようにカバー取付装置3はカバー2を挟んだ状態でケーブルラック1に強固に固定され、カバー2がケーブルラック1に強固に固定されるようになる。
【0029】
更に言うと、第1雄ねじ部材18aを第1ねじ貫通孔17aに通してケーブルラック1の親桁4に向けて締め付けた際には、第1雄ねじ部材18aの先端がケーブルラック1の被膜を破ってケーブルラック1の地金に接触する。第1雄ねじ部材18aは第1ねじ貫通孔17aの孔内面でカバー取付装置3の地金と接触しているので、第1雄ねじ部材18aによってケーブルラック1とカバー取付装置3とが電気的に接続される。また、第2雄ねじ部材18bを第2ねじ貫通孔17bに通してカバー2に向けて締め付けた際にも、同様に、第2雄ねじ部材18bの先端がカバー2の被膜を破ってカバー2の地金に接触する。この第2雄ねじ部材18bも第2ねじ貫通孔17bの孔内面でカバー取付装置3の地金と接触しているので、第2雄ねじ部材18bによってカバー2とカバー取付装置3とが電気的に接続される。すなわち、カバー取付装置3を介してカバー2とケーブルラック1とが電気的に接続されるようになる。なお、各ねじ貫通孔17の穿孔加工と表面処理とのタイミングによって各ねじ貫通孔17の孔内面にも被膜が施されていても、各雄ねじ部材18が各ねじ貫通孔17の孔内面に刻設された雌ねじに螺入する際の擦れによって、孔内面の被膜は剥がれてカバー取付装置3の地金と各雄ねじ部材18とが接触し、各雄ねじ部材18とカバー取付装置3との電気的接続が確保されるのは言うまでもない。
【0030】
上述したように、本例のカバー取付装置3を用いてケーブルラック1にカバー2を取り付けるようにすると、カバー取付装置3を介したケーブルラック1へのカバー2の機械的接続と同時にカバー2とケーブルラック1との電気的接続が行われるようになっている。つまり、カバー2とケーブルラック1との機械的接続及び電気的接続が、一の部材であるカバー取付装置3を用いるだけで行われるようにされ、簡単な構造で、電気的接続を伴なったカバー2のケーブルラック1への取り付けが行われるようにされているのである。
【0031】
なお、本例のカバー取付装置3は、上記説明のように略水平に敷設したケーブルラック1にカバー2を上方から被せるかたちで取り付ける場合に用いるのに特に適しているが、略水平に敷設したケーブルラック1にカバー2を下方から被せるかたちで取り付ける場合(図14参照)にも用いることが可能なのは言うまでもない。また、本例の場合、第1雄ねじ部材18aと第2雄ねじ部材18bとを比較すると、第2雄ねじ部材18bのねじ込みの役割はカバー2のケーブルラック1への押圧を伴なうことから機械的接続の色合いが強く、第1雄ねじ部材18aのねじ込みの役割はカバー取付装置3とケーブルラック1との電気的接続の色合いが強い。しかして、カバー取付装置3とケーブルラック1との電気的接続を別途アースボンド等にて行わせる場合等、状況に応じて第1雄ねじ部材18aのねじ込み作業は省略することができる。このように、カバー取付装置3は、状況によってはカバー2をケーブルラック1に機械的に取り付ける為だけに用いることも可能であり、状況に応じた施工に対応できるといった利点も有している。
【0032】
上述したように本例のカバー取付装置3を用いたカバー2のケーブルラック1への取付構造では、カバー2のケーブルラック1への電気的接続と機械的接続とを同一の部材(カバー取付装置3)で行わせており、状況に応じてカバー2のケーブルラック1への機械的接続だけを行わせるといった利便性も有している。また、それらの接続を、簡略な構成、簡略な作業で行うことができる。
【0033】
以下、本発明の実施の形態の他例を列挙するが、先の実施の形態の例と同様部位には、同符合を付して説明を省き、異なる部位につき説明をしていく。
【0034】
図10乃至図14に本発明の実施の形態の他例を示す。本例のカバー取付装置3は、一対のL字金具20とバー材21とを一体化して構成される(図14)。L字金具20は、図10〜12のように、材料である板材14の長手方向の適所を略直交するように折り曲げて、垂設した垂直部20aの一端から略水平に水平部20bを突設してなる側面視L字形状に形成された金属部材である。このL字金具20は、垂直部20aと水平部20bとで囲まれる方向を内方とすると、L字金具20の材料である板材14の板面部14aが外面を構成し、この板面部14aの幅方向両端からフランジ縁13をそれぞれ内方に延設したコ字状断面を全体に有している。このフランジ縁13はL字金具20の剛性強度を向上させている。一方、バー材21は、図13のように、一対の親桁4間寸法と略同様の長さ寸法を有した長尺材である。このバー材21は、断面リップ付きコ字状の断面を全体に有しており、具体的には、底壁部21aの幅方向の両端から側壁部21bを立設すると共に側壁部21bの先端から内方にリップ片部21cを突設させて構成されている。このバー材21では、その側壁部21bが剛性強度を向上させる働きをしている。
【0035】
L字金具20の水平部20bには、フランジ縁13から内方に突出してその突出先端が垂直部20a側に折り曲げられたかぎ爪形状の爪部22が形成されている。この爪部22は、バー材21の長手方向の端部における底壁部21aに穿孔した係合孔23に挿入係合するものである。この爪部22と係合孔23とでなる係合部24を介して一対のL字金具20の間にバー材21を吊時するかたちで各部材20,21を一体化することで、本例のカバー取付装置3が形成される(図14)。なお、一体化したL字金具20とバー材21とは、L字金具20の水平部20bにおける板面部14aとバー材21の底壁部21aとが対向して位置し、L字金具20の水平部20bにおける板面部14aに穿設した第2ねじ貫通孔17bとバー材21の底壁部21aに穿孔したバー材貫通孔25とが連通するようになっている。また、L字金具20の垂直部20aの板面部14aには第1ねじ貫通孔17aが穿設されている。
【0036】
以下には、このカバー取付装置3を用いて、カバー2をケーブルラック1に取り付ける施工例を示す。なお、ここでは、並設した親桁4における幅方向の一端部(以下、一方の折曲壁4b)の間に子桁5を架設してケーブルラック1を形成し、このケーブルラック1を子桁5が下方に位置するように略水平に配設し、子桁5が架設される側である親桁4の幅方向の一端部(一方の折曲壁4b)の間に下方からカバー2を架け渡すように取り付ける場合について説明する。
【0037】
まず、係合部24を介してバー材21の長手方向の端部にそれぞれL字金具20を取り付けて一体化させ、カバー取付装置3を形成させる。そして、ケーブルラック1の一対の親桁4の一方の折曲壁4bの間に下方から被せるようにカバー2を配置し、このカバー2をバー材21のリップ片部21cの外面上に載置させ、この状態でL字金具20の垂直部20aを親桁4の主体壁4aの外面に添わせて配置する。そして、図13,14のように、第1ねじ貫通孔17aに第1雄ねじ部材18aを親桁4の主体壁4aの外面に向けて螺進させ、第1雄ねじ部材18aの先端を親桁4の主体壁4aにおける凹条部6に引っ掛けた状態で締め付けることで、バー材21と親桁4の折曲壁4bとの間にカバー2を挟んだ状態でカバー取付装置3がケーブルラック1に機械的に取り付けられる。つまり、カバー2はカバー取付装置3を介してケーブルラック1に強固に取り付けられる。なお、本例では後述するカバー取付装置3とカバー2との電気的接続のために、第2ねじ貫通孔17bに第2雄ねじ部材18bをカバー2に向けて螺進させ、第2雄ねじ部材18bの先端をカバー2の外面に押し付けるように締め付けている。無論、第2雄ねじ部材18bのカバー2に向けた締め付けにあっては、カバー2をケーブルラック1に向けて強く当接させることができるから、カバー2のケーブルラック1への機械的接続を強化させることができる。また、上述した作業手順は一例であり、この手順は適宜変更可能であるのは言うまでもない。
【0038】
ここで、本例のカバー取付装置3にあって、親桁4の主体壁4aの外面に対向されるL字金具20の垂直部20aはラック対向部11を構成しており、カバー2の外面に対向されるL字金具20の水平部20bはカバー対向部12を構成している。また、第1ねじ貫通孔17aに螺入されてその先端が親桁4の凹条部6に係止する第1雄ねじ部材18aはケーブルラック1の親桁4に係止させる係止部8を構成し、バー材21を介してカバー2を取着するL字金具20の水平部20bは取着部9を構成している。また、係止部8と取着部9とを連結する連結部10はL字金具20の全体の躯体(垂直部20a、水平部20b)が構成している。
【0039】
上述したように本例のカバー取付装置3を用いたカバー2のケーブルラック1への取付作業でも、先の実施の形態の例同様、第1雄ねじ部材18a及び第2雄ねじ部材18bの締め付けの際に、第1雄ねじ部材18a及び第2雄ねじ部材18bの先端が当接するケーブルラック1やカバー2の被膜を剥がして各部材1,2の地金に接触され、カバー取付装置3を介したカバー2とケーブルラック1との機械的接続と同時に、カバー2とケーブルラック1とにカバー取付装置3を介した電気的接続が行われるようになっており、したがって、カバー2とケーブルラック1との機械的接続及び電気的接続が、一の部材であるカバー取付装置3を用いるだけで行われるから、簡単な構造で電気的接続を伴なったカバー2のケーブルラック1への機械的接続が可能にされている。
【0040】
更に言うと、第1雄ねじ部材18aと第2雄ねじ部材18bとを比較すると、第1雄ねじ部材18aのねじ込みの役割はケーブルラック1を両幅から挟みこんでカバー取付装置3をケーブルラック1に強固に固定する機械的接続の色合いが強く、一方、第2雄ねじ部材18bのねじ込みの役割はカバー2とカバー取付装置3との電気的接続の色合いが強い。しかして、カバー取付装置3とカバー2との電気的接続を別途アースボンド等にて行わせる場合等、状況に応じて第2雄ねじ部材18bのねじ込み作業は省略することができる。このように、カバー取付装置3は、状況によってはカバー2を介してカバー取付装置3をケーブルラック1に機械的に取り付ける為だけに用いることも可能であり、状況に応じた施工に対応できるといった利点も有している。
【0041】
なお、本例のカバー取付装置3は、上記説明のように略水平に敷設したケーブルラック1にカバー2を下方から被せるかたちで取り付ける場合に用いるのに特に適しているが、略水平に敷設したケーブルラック1に上方から被せるかたちで取り付ける場合(図1参照)にも用いることが可能なのは言うまでもない。
【0042】
上述したように本例のカバー取付装置3を用いたカバー2のケーブルラック1への取付構造では、カバー2のケーブルラック1への電気的接続と機械的接続とを同一の部材(カバー取付装置3)で行わせており、状況に応じてカバー2のケーブルラック1への機械的接続だけを行わせるといった利便性も有している。また、それらの接続を、簡略な構成、簡略な作業で行うことができる。
【0043】
図15乃至図23に本発明の実施の形態の更に他例を示す。本例のカバー取付装置3は、図15に示すように、対向して位置する係止部8と取着部9とを連結部10で連結した側面視コ字板状の金属部材である。具体的に、本例のカバー取付装置3は、材料である板材14の長手方向の一端と他端とをそれぞれ折り曲げて取着部9及び係止部8を形成すると共に、該折り曲げた一端と他端との間の板材14の部位を連結部10とするように形成したものである。このように本例のカバー取付装置3は、一の板材14にて形成されたことで、構成部材点数が抑えられて構成が簡略化し、また簡単に形成可能なものであり、更には剛体化されて高い剛性強度が備えられている。ここで、係止部8は平面視で略矩形状の外形形状を有し、その短辺長さaは子桁5の1対のリップ片5c間の開口幅Hより短く形成されると共に、その長辺長さbは該1対のリップ片5c間の開口幅Hより長く形成されている。また、板状の連結部10は係止部8の長辺である端縁に沿って立設されて取着部9に至るものであり、後述するように取着部9にカバー2を取着した際にはカバー2の自重を支持するようになる。この連結部10には、カバー2の自重に対する剛性強度を高めるために、長さ方向に延伸して連結部10に凹凸断面を形成する補強リブ26が複数条並べて設けられている。なお、この連結部10における係止部8から取着部9に至る長さ寸法は、略親桁4の幅方向寸法と略同等長さに設定されている。
【0044】
ここで、本例のカバー取付装置3にあっては、子桁5内に係止される係止部8がラック対向部11を構成しており、カバー2に対向する取着部9がカバー対向部12を構成している。そして、ラック対向部11である係止部8には第1ねじ貫通孔17aが、カバー対向部12である取着部9には第2ねじ貫通孔17bが穿孔されている。なお、本例の第2ねじ貫通孔17bに挿入する第2雄ねじ部材18bには、図16に示す頭部27の座面にカバー2の被膜を破って地金に接触する刃部28が形成されたものを用いている。
【0045】
以下には、このカバー取付装置3を用いて、カバー2をケーブルラック1に取り付ける施工例を示す。なお、ここでは、並設した親桁4における幅方向の一端部(以下、一方の折曲壁4b)の間に子桁5を架設してケーブルラック1を形成し、このケーブルラック1を略垂直に配設し、子桁5が架設されず且つ子桁5のリップ片5c間の開口方向に位置する親桁4の幅方向の他端部(以下、他方の折曲壁4b)の間に側方からカバー2を架け渡すように取り付ける場合について説明する。
【0046】
まず、図17のように、ケーブルラック1の子桁5のリップ片5c間の開口から子桁5の内方にカバー取付装置3の係止部8を挿入する。このときには、子桁5のリップ片5c間の開口幅方向にカバー取付装置3の係止部8の短辺方向を合わせるようにして行う。そして、図18のように、子桁5内に挿入した係止部8をその場で水平回転させ(矢印B)、係止部8の長辺の両端部を1対のリップ片5cの内方にもぐり込ませる。この状態は、係止部8の長辺の両端部が、子桁5の底壁5a内面とリップ片5cの突条片7との間で保持されるといった仮係止状態となっている。このように係止部8を子桁5内に係止させる作業は、上述したように子桁5内に挿入した係止部8をその場で水平回転させるといったものであり、簡略な構成で簡略且つスムーズに行わせることができて作業性の向上が図られている。そして、図19のように、第1ねじ貫通孔17aに第1雄ねじ部材18aを挿入し、子桁5に向けて螺進させ、第1雄ねじ部材18aの先端を子桁5の底壁5aの内面に押し付け締め付ける。この第1雄ねじ部材18aの締め付けによると、図20のように、子桁5に仮係止された状態の係止部8が浮き上がって、係止部8の長辺の両端部がリップ片5cの突条片7の内面に押圧され、係止部8が子桁5に強固に係止・固定される。そして、図21乃至23のように、カバー2の板面部2aに穿孔した透孔29を第2ねじ貫通孔17bに連通させるようにして、カバー2を一対の親桁4の他方の折曲壁4bに沿わせるように配置し、第2雄ねじ部材18bをカバー2の外方から透孔29に通して第2ねじ貫通孔17bに螺入、締め付けることで、カバー2をカバー取付装置3の取着部9に固定させる。これにより、カバー取付装置3を介してカバー2はケーブルラック1に取り付けられる。ここで、カバー2がケーブルラック1に取付られた状態では、カバー取付装置3の板状の連結部10は、カバー2の自重方向である親桁4の長手方向に連結部10の幅方向が向いており、連結部10にて有効にカバー2の自重を受けるようになっている。すなわち、連結部10は、カバー2の自重の向き(垂直方向)に対して板面を向けない方向に設定され、カバー2の自重によるモーメントによる連結部10の変形防止が図られ、カバー2の支持強度の向上が図られている。
【0047】
また、第1雄ねじ部材18aを第1ねじ貫通孔17aに締め付けた際には、第1雄ねじ部材18aの先端がケーブルラック1の被膜を破ってケーブルラック1の地金に接触し、第1雄ねじ部材18aを介してケーブルラック1とカバー取付装置3とが電気的に接続される。一方、第2雄ねじ部材18bを第2ねじ貫通孔17bに締め付けた際には、第2雄ねじ部材18bの頭部27に設けた刃部28がカバー2の被膜を破ってカバー2の地金に接触し、第2雄ねじ部材18bを介してカバー2とカバー取付装置3とが電気的に接続される。しかして、カバー取付装置3を介してカバー2とケーブルラック1とが電気的に接続される。
【0048】
上述したように本例のカバー取付装置3を用いたカバー2のケーブルラック1への取付作業も、先の実施の形態の例同様、カバー取付装置3を介したカバー2とケーブルラック1との機械的接続と同時に、カバー2とケーブルラック1とにカバー取付装置3を介した電気的接続が行われるようになっている。したがって、カバー2とケーブルラック1との機械的接続及び電気的接続が、一のカバー取付装置3を用いるだけで行われ、簡単な構造で電気的接続を伴なったカバー2のケーブルラック1への機械的接続が可能にされているのである。更に言うと、本例のカバー取付装置3を用いたカバー2のケーブルラック1への取付構造では、カバー2のケーブルラック1への電気的接続と機械的接続とを同一の部材(カバー取付装置3)で行わせており、具体的に電気的接続及び機械的接続を行わせる作業は雄ねじ部材18a,18bの締結作業であり、簡略な構成、簡略な作業で行うことができるようにされている利点も有している。
【0049】
また、本例は、係止部8を子桁5内に係止させてカバー取付装置3をケーブルラック1に固定させた状態で、一体物である連結部10を介して係止部8と連結した取着部9にカバー2を取着させてカバー2をケーブルラック1に取り付けるといったように、カバー2のケーブルラック1への取付作業が段階的に行えるようにされており、重量のあるカバー2やカバー取付装置3を同時に支持するといった一人の施工者で行うには困難な作業を無くするといった、施工の容易化が図られたものである。そして、この施工の容易化は、特に、略垂直に配設されたケーブルラック1に対してカバー2を取り付ける場合や、傾斜状態に敷設したケーブルラック1にカバー2を沿わせるかたちで取り付ける場合など、ケーブルラック1に沿わせて配置したカバー2が自身の重量でケーブルラック1に対して摺動してしまう可能性のある場合において、その効果は大きい。しかして、本例のカバー取付装置3は、上記説明のように略垂直、傾斜状態に敷設したケーブルラック1にカバー2を沿わせるかたちで取り付ける場合などの、ケーブルラック1に沿わせて配置したカバー2が自身の重量でケーブルラック1に対して摺動してしまう可能性のある場合に、用いるのに適している。しかしながら、略水平に敷設したケーブルラック1にカバー2を沿わせるかたちで取り付ける場合(図1参照)にも用いることが可能なのは言うまでもない。
【0050】
図24乃至図32に本発明の実施の形態の更に他例を示す。本例のカバー取付装置3は、図24に示す親金具30と図25に示す子金具31とを一体化して構成される(図26)。具体的に、親金具30は、親金具30の材料である板材14の長手方向の中央域に幅方向に亙って凹没した凹没部14bを形成し、凹没部14bを間に挟んで位置する板材14の長手方向の両端部を略同平面上に位置させた側面視フランジ付きU字形状の金属部材であり、この板材14の長手方向の一端部で取着部9を、他端部で挿入部32を、上記凹没部14bで連結部10をそれぞれ構成している。ここで、上記取着部9はカバー対向部12を構成すると共に第2ねじ貫通孔17bが穿孔されている。また、挿入部32は子金具31と一体化される部位であって、一体化した子金具31と共にケーブルラック1に係止する係止部8を構成すると共に、子桁5の底壁5a内面に対向するラック対向部11を構成し、第1ねじ貫通孔17aが穿孔されている。また、挿入部32には親金具30の幅方向の外方に突出したストッパ33が形成されている。また、連結部10における挿入部32への連設部位には凹没部14bの凹没空間s内に突出する係止片34が形成されている。
【0051】
一方、子金具31は、親金具30の挿入部32と一体化されて係止部8を構成する部材であり、親金具30の挿入部32を摺動可能に挿入する摺動部35を有している。具体的に、子金具31は、子金具31の材料である板材14の板面部14aの幅方向両端を下方に折り曲げて、側面視L字状の支持片37を形成した正面視略逆U字状の金属部材である。上記摺動部35は板面部14aと一対の支持片37とで囲まれた空間が構成している。また、この板面部14aの中央部には板材14の長さ方向の一端部からスリット36が切り込まれており、スリット36が切り込まれない板材14の長さ方向の他端部は、子桁5のリップ片5c内に係止する引掛部38を構成している。
【0052】
親金具30と子金具31との一体化は、図26のように、親金具30の挿入部32を子金具31の摺動部35にスライド挿入し、親金具30のストッパ33を子金具31の支持片37上に載置させて、子金具31の板面部14aと支持片37とで挿入部32を挟持させるように行われる。なお、このときには、スリット36と第1ねじ貫通孔17aとは連通状態になると共に、衝突位置にあるストッパ33と支持片37とが摺動部35からの挿入部32の抜け止めを施している。ここで、一体化した親金具30と子金具31とからなるカバー取付装置3は、後述するように係止部8を子桁5内に係止させてケーブルラック1に固定される。
【0053】
以下には、このカバー取付装置3を用いて、カバー2をケーブルラック1に取り付ける施工例を示す。なお、ここでは、並設した親桁4における幅方向の一端部(以下、一方の折曲壁4b)の間に子桁5を架設してケーブルラック1を形成し、このケーブルラック1を略垂直に配設し、親桁4の一方の折曲壁4bの間に側方からカバー2を架け渡すように取り付ける場合について説明する。
【0054】
まず、図27のように、ケーブルラック1の親桁4の一方の折曲壁4bの間にカバー2を配置しておく。なお、カバー2には板面部2aの適所に透孔29が穿孔されている。そして、図28のように、親金具30の取着部9の第2ねじ貫通孔17bをカバー2の透孔29と連通状態にするように、親金具30の係止片34を子桁5のリップ片5cの突条片7に引っ掛け、親金具30の挿入部32を子桁5の内方に配置する。このときには、親金具30の取着部9は挿入部32に対して親桁4の長手方向の側に位置しており、挿入部32と取着部9とを連結する連結部10は子桁5の側壁5bを跨ぐように配置される。そして、親金具30の挿入部32を子金具31の摺動部35内に挿入して親金具30と子金具31とを一体化し、カバー取付装置3を形成する。そして、挿入部32に被せて配置された子金具31の上から連通状態のスリット36及び第1ねじ貫通孔17aに第1雄ねじ部材18aを子桁5の底壁5aに向けて軽く螺入させる。このときには、第1雄ねじ部材18aの先端が子桁5の底壁5a内面を押圧してカバー取付装置3を浮き上げ、親金具30の係止片34を子桁5のリップ片5c内面に押圧して係止部8を子桁5の内方に軽く係止させ、カバー取付装置3をケーブルラック1に仮固定させる。そして、図29に示すように、透孔29及び第2ねじ貫通孔17bに第2雄ねじ部材18bを螺入してカバー2とカバー取付装置3とを固定する。なお、第2雄ねじ部材18bには、先の実施の形態の例同様、頭部27の座面にカバー2の被膜を破って地金に接触する刃部28が形成されたものを用いる(図16参照)。この第2ねじ貫通孔17bに第2雄ねじ部材18bを螺合させたときには、第2雄ねじ部材18bの頭部27の刃部28がカバー2の被膜を削ってカバー2の地金に接触し、第2雄ねじ部材18bを介してカバー2とカバー取付装置3との機械的・電気的接続がなされる。そして、図30のように、挿入部32を摺動部35内にスライドさせるべく子金具31をスライドし(矢印C)、親金具30の係止片34が係止されない側のリップ片5c内に子金具31の引掛部38をもぐり込ませる。そして、スリット36及び第1ねじ貫通孔17aに螺合されている第1雄ねじ部材18aを子桁5の底壁5aの内面に向ってきつく締めつけることで、係止部8を子桁5の内方に強く係止させ、カバー取付装置3をケーブルラック1に固定させる。この状態では、図31,32のように、第1雄ねじ部材18aの締め付けにしたがって、カバー取付装置3が子桁5の底壁5aの内面から離れるように浮き上がり、親金具30の係止片34及び子金具31の引掛部38が子桁5の両リップ片5cの内面に強く押圧されることから、係止部8が子桁5の内方に強く係止されてカバー取付装置3のケーブルラック1への強固な固定が確保されている。以上のように、カバー取付装置3を介してカバー2がケーブルラック1に取り付けられる。なお、上述した施工手順は一例であって適宜変更可能であり、たとえば挿入部32を摺動部35に挿入してカバー取付装置3を形成した後に、このカバー取付装置3の係止部8を子桁5内に配設、固定する手順をふんでもよい。
【0055】
ここで、第1雄ねじ部材18aを第1ねじ貫通孔17aに締め付けた際には、第1雄ねじ部材18aの先端がケーブルラック1の被膜を破ってケーブルラック1の地金に接触し、第1雄ねじ部材18aを介してケーブルラック1とカバー取付装置3とが電気的に接続される。一方、第2雄ねじ部材18bを第2ねじ貫通孔17bに締め付けた際には、第2雄ねじ部材18bの頭部27に設けた刃部28がカバー2の被膜を破ってカバー2の地金に接触し、第2雄ねじ部材18bを介してカバー2とカバー取付装置3とが電気的に接続される。しかして、カバー取付装置3を介してカバー2とケーブルラック1とが電気的に接続される。
【0056】
上述したように、本例のカバー取付装置3を用いてケーブルラック1にカバー2を取り付けるようにすると、先の実施の形態の例同様、カバー取付装置3を介したカバー2とケーブルラック1との機械的接続と同時に、カバー2とケーブルラック1とにカバー取付装置3を介した電気的接続が行われるようになっている。したがって、カバー2とケーブルラック1との機械的接続及び電気的接続が、一のカバー取付装置3を用いるだけで行われ、簡単な構造で電気的接続を伴なったカバー2のケーブルラック1への機械的接続が可能にされている。更に言うと、本例のカバー取付装置3を用いたカバー2のケーブルラック1への取付構造では、カバー2のケーブルラック1への電気的接続と機械的接続とを同一の部材(カバー取付装置3)で行わせており、具体的に電気的接続及び機械的接続を行わせる作業は雄ねじ部材18a,18bの締結作業であり、簡略な構成、簡略な作業で行うことができるようにされている利点も有している。
【0057】
また、図15乃至23の例同様、係止部8を子桁5内に係止させたカバー取付装置3の取着部9にカバー2を取着させて、カバー2をケーブルラック1に取り付けるといったように、カバー2のケーブルラック1への取付作業が段階的に行えるようにされているので、ケーブルラック1に対してカバー2及びカバー取付装置3を同時に所定位置に維持させた状態で各部材の連結作業を行わせる、といった一人の施工者では対応困難な作業を無くするようにされ、施工の容易化が図られている。しかして、上記説明のように略垂直に敷設したケーブルラック1にカバー2を沿わせるかたちで取り付ける場合や、傾斜状態に敷設したケーブルラック1にカバー2を沿わせるかたちで取り付ける場合など、つまりケーブルラック1に沿わせて配置したカバー2が自身の重量でケーブルラック1に対して摺動してしまう可能性のある場合に用いるのに適しているが、略水平に敷設したケーブルラック1にカバー2を沿わせるかたちでケーブルラック1にカバー2を取り付ける場合(図14参照)にも用いることが可能なのは言うまでもない。
【0058】
また、図示はしないが、本例におけるカバー取付装置3を、子金具31を廃し、連結部10から折り曲げて突出される挿入部32の突出先端に引掛部38を設けてなる親金具30のみで構成するといった一体形成物のカバー取付装置3にしても、子桁5の両リップ片5cに引掛部38及び係止片34を係止させることで子桁5内に親金具30を係止可能にすれば、代替して用いることができる。
【0059】
また、本例に限らず図10乃至14の例にも言えることであるが、子桁5に添わせるようにカバー2をケーブルラック1に取り付ける場合であって、図示はしないが、子桁5の底壁5aの外面が親桁4の折曲壁4bの内面に載置固定された際には、子桁5の底壁5aの外面と親桁4の折曲壁4bの外面との高さレベルには厳密には親桁4の折曲壁4bの厚み分の段差が形成されるのであるが、扁平板状の板面部2aのみで構成したカバー2を上記段差内に収めるように配置してもよく、また、積層する子桁5の底壁5aの外面と親桁4の折曲壁4bの内面との間に隙間が形成されて子桁5が親桁4間に架設された際には、扁平板状の板面部2aのみで構成したカバー2の幅方向の端部を上記隙間に挟み込ませたかたちで、カバー2を配置してもよいのは言うまでもない。
【0060】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1の発明にあっては、親桁と子桁とからなるケーブルラックにカバーを取り付けるカバー取付装置であって、ケーブルラックの一部に対向するラック対向部と、カバーの一部に対向するカバー対向部と備え、ケーブルラックに向けて締め付けることでケーブルラックとカバー取付装置との電気的接続を行わせる雄ねじ部材がねじ込まれるねじ貫通孔をラック対向部に設け、カバーに向けて締め付けることでカバーとカバー取付装置との電気的接続を行わせる雄ねじ部材がねじ込まれるねじ貫通孔をカバー対向部に設けたので、各ねじ貫通孔に通した各雄ねじ部材によって、ケーブルラックとカバー取付装置とが、またカバーとカバー取付装置とがそれぞれ電気的及び機械的に接続されることとなり、結果、カバー取付装置を介してケーブルラックとカバーとの機械的及び電気的接続を行わせることができるのであり、つまり、ケーブルラックとカバーとの間の機械的接続及び電気的接続が一のカバー取付装置にて行わせることができるから、簡単な構造で、電気的接続を伴なったカバーのケーブルラックへの取り付けが可能となるのである。
【0061】
また、請求項2の発明にあっては、上記請求項1の効果に加え、ねじ貫通孔の孔内面にはそれぞれ雌ねじを刻設したので、雄ねじ部材には、セルフタッピングボルトではなく通常のボルトを用いることができ、雄ねじ部材の低廉化や、雄ねじ部材のねじ貫通孔へのねじ込み作業の容易化を図ることができる。
【0062】
また、請求項3の発明にあっては、上記請求項1または2の効果に加え、少なくとも一の雄ねじ部材の締め付けによってカバーのケーブルラックへの本固定が行われるようにしたので、一の雄ねじ部材の締め付けによって機械的接続と電気的接続とを同時に行わせることができ、作業の効率化を図ることができる。
【0063】
また、請求項4の発明にあっては、上記請求項1乃至3のいずれかの効果に加え、一対の長尺の親桁の間に複数の子桁を間隔を隔てて架設した梯子状のケーブルラックに対し、その一対の親桁間に被せるようにカバーを取り付けるカバー取付装置であって、親桁及び子桁の長手方向に直交する方向である親桁の幅方向の一端に係止する係止部と、係止部の対向位置に位置してカバーを取り付ける取着部と、係止部と取着部とを連結して親桁の幅方向に亙って添わせる連結部とを備え、取着部にカバーに対向するカバー対向部を設け、連結部に親桁に対向するラック対向部を設けたので、略水平に配設したケーブルラックの一対の親桁の上からカバーを取り付ける際に用いることが適切なカバー取付装置とすることができる。
【0064】
また、請求項5の発明にあっては、上記請求項1乃至3のいずれかの効果に加え、一対の長尺の親桁の間に複数の子桁を間隔を隔てて架設した梯子状のケーブルラックに対し、その一対の親桁間に被せるようにカバーを取り付けるカバー取付装置であって、一対の親桁間に亙って配設して親桁との間にカバーを挟むバー材と、バー材の長手方向の端部と係合する係合部と、係合部から連設されて親桁に係止する係止部とを備え、係合部にカバーに対向するカバー対向部を設け、係止部に親桁に対向するラック対向部を設けたので、略水平に配設したケーブルラックの一対の親桁の下からカバーを取り付ける際に用いることが適切なカバー取付装置とすることができる。
【0065】
また、請求項6の発明にあっては、上記請求項4または5の効果に加え、少なくともラック対向部に補強用のフランジ縁を設けたので、ねじ貫通孔への雄ねじ部材のねじ込み圧に対するラック対向部の剛性強度を向上させ、ひいてはカバー取付装置の強度、カバーのケーブルラックへの取付構造の強度の向上を図ることができる。
【0066】
また、請求項7の発明にあっては、上記請求項4乃至6のいずれかの効果に加え、ラック対向部にカバーやケーブルラックの外形に対応する段部を形成したので、ラック対向部をケーブルラックに近接させることができ、ラック対向部のねじ貫通孔に挿通させてケーブルラックに向けて締め付ける雄ねじ部材に、長さが短いものを採用でき、部品コストの低減を図ることができる。
【0067】
また、請求項8の発明にあっては、上記請求項1乃至3のいずれかの効果に加え、一対の長尺の親桁の間に複数の子桁を間隔を隔てて架設した梯子状のケーブルラックに対し、その一対の親桁間に被せるようにカバーを取り付けるカバー取付装置であって、子桁に係止する係止部と、係止部の対向位置に位置してカバーを取り付ける取着部と、係止部と取着部とを連結する連結部とを備え、係止部に子桁に対向するラック対向部を設け、取着部にカバーに対向するカバー対向部を設け、カバーに設けた透孔に対応する位置にねじ貫通孔を設けたので、並設した親桁における幅方向の一端部の間に子桁を架設してケーブルラックを形成し、このケーブルラックをたとえば略垂直に配設し、子桁が架設されない側である親桁の幅方向の他端部の間に架け渡すようにカバーを取り付ける際に用いることが適切なカバー取付装置とすることができる。
【0068】
また、請求項9の発明にあっては、上記請求項1乃至3のいずれかの効果に加え、一対の長尺の親桁の間に複数の子桁を間隔を隔てて架設した梯子状のケーブルラックに対し、その一対の親桁間に被せるようにカバーを取り付けるカバー取付装置であって、子桁に係止する係止部と、係止部と略同平面上に位置してカバーを取り付ける取着部と、係止部と取着部とを連結する連結部とを備え、係止部に子桁に対向するラック対向部を設け、取着部にカバーに対向するカバー対向部を設け、カバーに設けた透孔に対応する位置にねじ貫通孔を設けたので、並設した親桁における幅方向の一端部の間に子桁を架設してケーブルラックを形成し、このケーブルラックをたとえば略垂直に配設し、子桁が架設される上記親桁の幅方向の一端部に間に架け渡すようにカバーを取り付ける際に用いることが適切なカバー取付装置とすることができる。
【0069】
また、請求項10の発明は、ケーブルラックのカバー取付構造であるが、請求項1乃至9のいずれかに記載のカバー取付装置を介してカバーを取り付けたので、カバー取付装置を介在させるだけの簡単な構造で、電気的接続を伴なったカバーのケーブルラックへの取り付け(機械的接続)が可能となっているのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の例のカバー取付装置を用いてカバーをケーブルラックに取り付けた状態の全体斜視図である。
【図2】同上のカバー取付装置の斜視図である。
【図3】同上のカバー取付装置を示し、(a)は正面図であり、(b)は左側面図であり、(c)は右側面図であり、(d)は上面図であり、(e)は下面図である。
【図4】同上のカバー取付装置を示し、(a)は図3(a)の背面図であり、(b)は図3(d)のD−D線断面図である。
【図5】同上のカバー取付装置を用いたカバーのケーブルラックへの取付作業を説明する説明図である。
【図6】同上のカバー取付装置を用いたカバーのケーブルラックへの取付作業を説明する説明図である。
【図7】同上のカバー取付装置を用いたカバーのケーブルラックへの取付作業を説明する説明図である。
【図8】同上のカバー取付装置を用いたカバーのケーブルラックへの取付作業を説明する説明図である。
【図9】同上のカバー取付装置を用いたカバーのケーブルラックへの取付作業を説明する説明図である。
【図10】本発明の実施の形態の他例のカバー取付装置のL字金具の斜視図である。
【図11】同上のL字金具を示し、(a)は正面図であり、(b)は左側面図であり、(c)は右側面図であり、(d)は上面図であり、(e)は下面図である。
【図12】同上のL字金具を示し、(a)は図11(a)の背面図であり、(b)は図11(d)のE−E線断面図である。
【図13】同上のカバー取付装置を用いてカバーをケーブルラックに取り付けた状態の要部の斜視図である。
【図14】同上のカバー取付装置を用いてカバーをケーブルラックに取り付けた状態の全体斜視図である。
【図15】本発明の実施の形態の更に他例のカバー取付装置を示し、(a)は正面図であり、(b)は側面図であり、(c)は上面図であり、(d)は(a)のF−F線断面図である。
【図16】同上の第2雄ねじ部材の側面図である。
【図17】同上のカバー取付装置を用いたカバーのケーブルラックへの取付作業を説明する説明図である。
【図18】同上のカバー取付装置を用いたカバーのケーブルラックへの取付作業を説明する説明図である。
【図19】同上のカバー取付装置を用いたカバーのケーブルラックへの取付作業を説明する説明図である。
【図20】同上のカバー取付装置を用いたカバーのケーブルラックへの取付作業を説明する説明図である。
【図21】同上のカバー取付装置を用いたカバーのケーブルラックへの取付作業を説明する説明図である。
【図22】同上のカバー取付装置を用いてカバーをケーブルラックに取り付けた状態の全体斜視図である。
【図23】同上のカバー取付装置を用いてカバーをケーブルラックに取り付けた状態を示し、(a)は子桁の長さ方向から見た側面断面図であり、(b)はカバーを透視した上面図であり、(c)は親桁の長手方向から見た側面断面図である。
【図24】本発明の実施の形態の更に他例のカバー取付装置の親金具を示し、(a)は正面図であり、(b)は左側面図であり、(c)は下面図である。
【図25】同上のカバー取付装置の子金具を示し、(a)は正面図であり、(b)は左側面図であり、(c)は下面図である。
【図26】同上のカバー取付装置を用いてカバーをケーブルラックに取り付けた状態を示し、(a)は子桁の長手方向から見た側面断面図であり、(b)は上面図であり、(c)は親桁の長手方向から見た側面断面図である。
【図27】同上のカバー取付装置を用いたカバーのケーブルラックへの取付作業を説明する説明図である。
【図28】同上のカバー取付装置を用いたカバーのケーブルラックへの取付作業を説明する説明図である。
【図29】同上のカバー取付装置を用いたカバーのケーブルラックへの取付作業を説明する説明図である。
【図30】同上のカバー取付装置を用いたカバーのケーブルラックへの取付作業を説明する説明図である。
【図31】同上のカバー取付装置を用いてカバーをケーブルラックに取り付けた状態の要部の斜視図である。
【図32】同上のカバー取付装置を用いてカバーをケーブルラックに取り付けた状態の全体斜視図である。
【図33】従来技術の例を示す分解斜視図である。
【図34】同上のカバーとケーブルラックとの電気的接続を説明する分解斜視図である。
【図35】同上のカバーとケーブルラックとの電気的接続を説明する要部の側面断面図である。
【符号の説明】
1 ケーブルラック
2 カバー
3 カバー取付装置
4 親桁
5 子桁
11 ラック対向部
12 カバー対向部
17 ねじ貫通孔
17a 第1ねじ貫通孔
17b 第2ねじ貫通孔
18 雄ねじ部材
18a 第1雄ねじ部材
18b 第2雄ねじ部材

Claims (10)

  1. 親桁と子桁とからなるケーブルラックにカバーを取り付けるカバー取付装置であって、ケーブルラックの一部に対向するラック対向部と、カバーの一部に対向するカバー対向部と備え、ケーブルラックに向けて締め付けることでケーブルラックとカバー取付装置との電気的接続を行わせる雄ねじ部材がねじ込まれるねじ貫通孔をラック対向部に設け、カバーに向けて締め付けることでカバーとカバー取付装置との電気的接続を行わせる雄ねじ部材がねじ込まれるねじ貫通孔をカバー対向部に設けたことを特徴とするカバー取付装置。
  2. 上記ねじ貫通孔の孔内面にはそれぞれ雌ねじを刻設したことを特徴とする請求項1記載のカバー取付装置。
  3. 少なくとも一の雄ねじ部材の締め付けによってカバーのケーブルラックへの本固定が行われるようにすることを特徴とする請求項1または2記載のカバー取付装置。
  4. 一対の長尺の親桁の間に複数の子桁を間隔を隔てて架設した梯子状のケーブルラックに対し、その一対の親桁間に被せるようにカバーを取り付けるカバー取付装置であって、親桁及び子桁の長手方向に直交する方向である親桁の幅方向の一端に係止する係止部と、係止部の対向位置に位置してカバーを取り付ける取着部と、係止部と取着部とを連結して親桁の幅方向に亙って添わせる連結部とを備え、取着部にカバーに対向するカバー対向部を設け、連結部に親桁に対向するラック対向部を設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のカバー取付装置。
  5. 一対の長尺の親桁の間に複数の子桁を間隔を隔てて架設した梯子状のケーブルラックに対し、その一対の親桁間に被せるようにカバーを取り付けるカバー取付装置であって、一対の親桁間に亙って配設して親桁との間にカバーを挟むバー材と、バー材の長手方向の端部と係合する係合部と、係合部から連設されて親桁に係止する係止部とを備え、係合部にカバーに対向するカバー対向部を設け、係止部に親桁に対向するラック対向部を設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のカバー取付装置。
  6. 少なくともラック対向部に補強用のフランジ縁を設けたことを特徴とする請求項4または5の記載のカバー取付装置。
  7. ラック対向部にカバーやケーブルラックの外形に対応する段部を形成したことを特徴とする請求項4乃至6のいずれかに記載のカバー取付装置。
  8. 一対の長尺の親桁の間に複数の子桁を間隔を隔てて架設した梯子状のケーブルラックに対し、その一対の親桁間に被せるようにカバーを取り付けるカバー取付装置であって、子桁に係止する係止部と、係止部の対向位置に位置してカバーを取り付ける取着部と、係止部と取着部とを連結する連結部とを備え、係止部に子桁に対向するラック対向部を設け、取着部にカバーに対向するカバー対向部を設け、カバーに設けた透孔に対応する位置にねじ貫通孔を設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のカバー取付装置。
  9. 一対の長尺の親桁の間に複数の子桁を間隔を隔てて架設した梯子状のケーブルラックに対し、その一対の親桁間に被せるようにカバーを取り付けるカバー取付装置であって、子桁に係止する係止部と、係止部と略同平面上に位置してカバーを取り付ける取着部と、係止部と取着部とを連結する連結部とを備え、係止部に子桁に対向するラック対向部を設け、取着部にカバーに対向するカバー対向部を設け、カバーに設けた透孔に対応する位置にねじ貫通孔を設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のカバー取付装置。
  10. 親桁と子桁からなるケーブルラックに、請求項1乃至9のいずれかに記載のカバー取付装置を介してカバーを取り付けたことを特徴とするケーブルラックのカバー取付構造。
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